JP2002169470A - 印刷表示シートおよび印刷表示体 - Google Patents

印刷表示シートおよび印刷表示体

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JP2002169470A
JP2002169470A JP2000359277A JP2000359277A JP2002169470A JP 2002169470 A JP2002169470 A JP 2002169470A JP 2000359277 A JP2000359277 A JP 2000359277A JP 2000359277 A JP2000359277 A JP 2000359277A JP 2002169470 A JP2002169470 A JP 2002169470A
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JP2000359277A
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Yasuyuki Takeda
康之 武田
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3M Innovative Properties Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保護層を用いることなく印刷部位を効果的に
保護でき、印刷部位を含む印刷表示シートが一体となっ
て被着体から糊残りなく容易に剥離でき、さらに被着体
に紙を用いた場合には、紙を有効に再使用またはリサイ
クルすることができる、印刷表示シートを提供する。 【解決手段】 (1)光透過性基材と、その基材の裏面
に固定的に配置され、印刷インクまたはトナーを受容す
る印刷受容層と、(c)前記印刷受容層が受容した前記
印刷インクまたはトナーからなる印刷部位、とを備える
印刷済み媒体と、(2)前記印刷部位を覆う様に、前記
印刷済み媒体に固定された接着フィルムとを備え、前記
接着フィルムを介して被着体に接着され、前記印刷部位
が前記基材の表面から視認される印刷表示シートにおい
て、前記接着フィルムは、前記被着体と接着する側に配
置された再剥離性接着層を有し、それにより前記被着体
と再剥離可能に接着可能である、印刷表示シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷表示シートお
よび印刷表示体に関し、より詳しくは、(a)光透過性
の基材と、(b)その基材の裏面に固定的に配置され、
印刷インクまたはトナーを受容する印刷受容層と、
(c)前記印刷受容層が受容した前記印刷インクまたは
トナーから形成された印刷部位とを備える印刷済み媒体
と、その印刷部位を覆う様に印刷済み媒体に固定された
接着フィルムとを備え、被着体に再剥離可能に接着可能
な印刷表示シートおよび前記印刷表示シートを用いた印
刷表示体に関する。
【0002】本発明による印刷表示シートは、前記接着
フィルムを介して被着体に接着され、前記印刷部位を前
記基材の表面から視認でき、印刷された画像等の情報を
表示する。一方、広告、標識等の用途において、簡単か
つすみやかに印刷表示シートを貼り換えることによっ
て、広告情報、標識情報等の表示情報を交換可能であ
る。また、被着体の被着面に再剥離可能に接着可能なの
で、被着体と印刷表示シートとを分別し、被着体を再使
用またはリサイクルすることが極めて容易である。
【0003】
【従来の技術】インクジェット方式や静電印刷方式で印
刷される印刷媒体は、通常、基材と、その基材の表面に
固定的に配置された印刷受容層とを含んでなる。印刷受
容層は、印刷インクまたはトナーを受容、定着し、鮮明
な印刷画像を容易に形成するために使用される。また、
印刷済みの印刷媒体では、印刷層(印刷インクまたはト
ナーから形成された印刷部位)の堅牢性に欠け、印刷層
が容易に脱落したり、傷がついたりしやすい。また、汚
れも付着しやすく耐水性も低い。したがって、一般には
印刷層の表面に保護層として、透明な樹脂層またはフィ
ルムをラミネートしている。
【0004】一方、上記の様な印刷済み媒体は、たとえ
ば、被着体に接着して使用される。したがって、上記基
材の裏面には、通常、接着層または接着フィルムが固定
的に配置される。すなわち、上記の様な従来の印刷済み
媒体は、保護層/印刷層付き印刷受容層/基材/接着層
からなる基本積層体を含んでいた。しかしながら、比較
的多くの層を含む積層体からなる印刷済み媒体は、コス
ト面ではあまり芳しいものではない。したがって、比較
的短期間(たとえば、6ヶ月以内)で使用される広告媒
体等の用途においては、保護層や樹脂層は余分な資材と
みなさる傾向があり、その使用をできるだけ回避するこ
とが望まれている。
【0005】そこで、インクジェット記録方式において
は、上記保護層等がなくても、耐水性、画像堅牢性等を
高めるための様々な試みがなされて来ている。たとえ
ば、特開昭58−136480号公報では、屈折率が
1.58以下の顔料から成るインク受容層を透明基材の
裏面に設け、透明基材の表面側から見た時の白色度が6
0%以上になるような印刷媒体を用意し、この透明性の
比較的低いインク受容層に鏡像印刷を行い、インク受容
層の透明基材の裏面まで浸透した印刷像を、透明基材の
表面側から視認可能な印刷表示シートが開示されてい
る。また、特開昭61−197285号公報にも同様
に、透明基材の裏面に多孔質のインク受容層を積層し、
その受容層に浸透性の高いインクで印刷を施し、透明基
材の表面側から視認可能な印刷表示シートが開示されて
いる。この多孔質インク受容層も、透明性は比較的低か
った。
【0006】また、特平8−290649号公報には、
透明基材の裏面上に、印刷後、比較的早く固化するソリ
ッドインクで印刷層を形成し、鏡像印刷を施した後、こ
の透明基材の印刷層を被覆する様に不透明シートを、粘
着部(接着層)を介して接着して印刷表示シートを形成
することも提案されている。上記の様な印刷表示シート
は、それを被着体に接着して使用した場合、透明基材が
最表層に位置することになり、それによって印刷層(印
刷部位)を保護することができる。したがって、余分な
資材とみなさる傾向にある保護層を使用しなくても、印
刷層の耐水性等を高めることが可能である。
【0007】なお、上記透明性が比較的低いインク受容
層の場合、印刷インクが、透明基材裏面に到達する程度
までインク受容層を浸透する必要がある。したがって、
比較的流動性の低い液体インクや、固体の印刷トナーを
用いる印刷法を適用することは困難であった。また、上
記の様な透明基材の裏面に直接印刷する場合は、インク
受容層を持たないので、ソリッドインクと比較して流動
性の高いインクによる印刷法を適用することは困難であ
った。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、比較的短期
間で使用される広告媒体等の用途において、上記の様な
印刷表示シートを被着体に接着して使用し、広告情報を
交換する場合は、印刷表示シートを被着体から剥離し、
別の印刷表示シートを被着体に接着することになる。印
刷表示シートの接着に、通常の接着剤を介して被着体に
接着した場合、剥離後の被着面に接着剤成分等の残留
(いわゆる、糊残り)が生じることが多い。糊残りが生
じた場合、被着面を清浄化してから別の印刷表示シート
を接着しなければならい。したがって、印刷表示シート
(広告情報)の交換作業に手間がかかる。
【0009】また、紙の上に印刷を施してポスター等を
形成する場合、前述の様に、印刷保護のために透明な樹
脂層(保護層)を印刷層の上に固定的に配置する。ま
た、紙からなる被着体に上記の様な印刷表示シートを通
常の方法で接着して、ポスター等を形成することも考え
られる。ところが、前者の場合は、樹脂層と印刷された
紙との分離が、後者の場合は、印刷表示シートと紙との
分離が、それぞれ非常に困難である。したがって、この
様な場合、紙の再使用やリサイクルが非常に困難であっ
た。また、前者の場合、保護層が容易に分離できたとし
ても、印刷インク等を含む紙を、印刷媒体として再使用
することは不可能であり、また、再生紙としてリサイク
ルする場合は再生紙が着色され、再生紙の品質低下を招
いていた。
【0010】したがって、本発明の目的は、余分な保護
層を用いることなく印刷部位を効果的に保護でき、印刷
部位を含む印刷表示シートが一体となって被着体から糊
残りなく容易に剥離でき、さらに被着体に紙を用いた場
合には、紙を有効に再使用またはリサイクルすることが
できる、印刷表示シートを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、(1)(a)光透過性の基材と、(b)
その基材の裏面に固定的に配置され、印刷インクまたは
トナーを受容する印刷受容層と、(c)前記印刷受容層
が受容した前記印刷インクまたはトナーからなる印刷部
位、とを備える印刷済み媒体と、(2)前記印刷部位を
覆う様に、前記印刷済み媒体に固定された接着フィルム
とを備え、前記接着フィルムを介して被着体に接着さ
れ、前記印刷部位が前記基材の表面から視認される印刷
表示シートにおいて、前記接着フィルムは、前記被着体
と接着する側に配置された再剥離性接着層を有し、それ
により前記被着体と再剥離可能に接着可能であることを
特徴とする、印刷表示シートを提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】[作用]本発明の印刷表示シート
は、印刷済み媒体と接着フィルムとを備え、その接着フ
ィルムが、被着体と接着する側に配置された再剥離性接
着層を有し、それにより前記被着体と再剥離可能に接着
可能であることを特徴とする。したがって、印刷部位を
含む印刷表示シートが一体となって被着体から糊残りな
く容易に剥離でき、さらに被着体に紙を用いた場合に
は、紙を有効に再使用またはリサイクルすることができ
る。
【0013】また、前記印刷済み媒体は、(a)光透過
性基材と、(b)その基材の裏面に固定的に配置され、
印刷インクまたはトナーを受容する印刷受容層と、
(c)前記印刷受容層が受容した前記印刷インクまたは
トナーから形成された印刷部位とを備え、前記接着フィ
ルムは、前記印刷部位を覆う様に前記印刷済み媒体に固
定される。したがって、本発明の印刷表示シートは、前
記接着フィルムを介して被着体に接着でき、前記印刷部
位は前記基材の表面から視認可能である。すなわち、前
記基材が保護層として機能し、余分な保護層を用いるこ
となく印刷部位を効果的に保護できる。
【0014】一方、上記印刷受容層がインク(またはト
ナー)定着性のポリマーを含有する場合、印刷受容層が
インクを受容し、受容層外面(インクを受容する側の
面)上にインクが乾燥、固化して定着される。したがっ
て、ソリッドインクと比較して流動性の高いインクによ
る印刷法を適用し、印刷部位を形成することが可能であ
る。なお、この様な場合、基材表面から、基材及び印刷
受容層を通して印刷部位が視認できる様に、受容層の透
明性は高い方が良い。また、受容層の透明性が高い場
合、印刷インクが基材の裏面に到達する程度まで印刷受
容層を浸透する必要がない。したがって、比較的流動性
の低い液体インクを用いる印刷法を適用し、インクを受
容層外面に留めて定着させ、印刷部位を形成することも
できる。さらに、印刷受容層がトナー定着性のポリマー
を含有し、かつ透明性が高い場合は、トナーを用いる印
刷法を適用し、トナー受容層外面に定着させ、印刷部位
を形成することもできる。なお、印刷受容層の透明性を
高めるために好適に用いられる定着性ポリマーについて
は、詳細に後述する。
【0015】(接着フィルム)本発明の印刷表示シート
(100)は、通常、図1に示される様に、光透過性基
材(11)と、基材(11)の裏面に固定的に配置さ
れ、印刷インクまたはトナーを受容する印刷受容層(1
2)と、印刷受容層(12)が受容した印刷インクまた
はトナーから形成された印刷部位(13)、とを備える
印刷済み媒体(1)に、接着フィルム(2)を固定して
形成される。なお、図1は、本発明の印刷表示シートの
構成を模式的に表したもので、各構成要素の形や、互い
の寸法関係は実際の場合と必ずしも同じではない。接着
フィルム(2)は、前述の様に、被着体と接着する側に
配置された再剥離性接着層(22)を有し、それにより
前記被着体と再剥離可能に接着可能である。
【0016】接着フィルム(2)は、通常、次のいずれ
かの構成(または構造)を有する。すなわち、(i)印
刷部位(13)を覆う様に、印刷済み媒体(1)に固定
された再剥離性接着層からなる;(ii)印刷済み媒体
(1)に固定される側に配置された第1接着層(21)
と、被着体と接着する側に配置された第2接着層とを有
し、この第2接着層が再剥離性接着層(22)である;
または(iii)支持体(23)と、支持体(23)の一
方の主面に固定され、印刷済み媒体(1)に固定される
側に配置された第1接着層(21)と、支持体(23)
の他方の主面に固定され、被着体と接着する側に配置さ
れた再剥離性接着層(22)としての第2接着層とを有
する。図示の例は、上記(iii)の構成を有する例であ
る。
【0017】上記(ii)または(iii)の場合、第1接
着層(21)の印刷済み媒体(1)に対する接着力(剥
離強度)を可及的に高くし、第2接着層(22:すなわ
ち、再剥離性接着層)に対する接着力を可及的に低くす
ると、印刷部位を効果的に保護できると同時に、印刷部
位を含む印刷表示シートを一体となった状態で被着体か
ら糊残りなく剥離することが極めて容易になる。また、
印刷表示シートを剥離する際に比較的破損しやすい紙を
被着体に用いた場合には、第1接着層(21)の接着力
を効果的に高めながら、紙が破損することなく剥離可能
な再剥離性の高い接着剤を用いて第2接着層(22)を
形成することもできる。したがって、紙を有効に再使用
またはリサイクルすることも極めて容易になる。
【0018】上記の様な2種類の接着層を有する接着フ
ィルムは、上記(iii)の構成を有するのが好ましい。
この様な場合、接着フィルムの製造が容易であり、ま
た、印刷表示シートを剥離する際の接着フィルム内での
層間剥離を防止するために有利であり、接着フィルムを
破損することなく、印刷表示シートを糊残りなく剥離す
ることがいっそう容易になる。また、上記(i)の場
合、印刷表示シートを剥離する際に、印刷済み媒体から
再剥離性接着層が剥がれない様にする必要がある。その
為には、たとえば、再剥離性接着層を、印刷受容層(お
よび印刷インクまたはトナーに含まれる顔料)との親和
性の高い材料を含有する組成物から形成する。印刷受容
層(および顔料)との親和性の高い材料としては、印刷
受容層の材料と同種のポリマー、カップリング剤(シラ
ンカップリング剤等)などである。
【0019】再剥離性接着層の剥離強度は、通常、印刷
表示シートを被着体から糊残りなく剥離できる様に決定
される。たとえば、300mm/分の剥離速度、90度
の剥離角度で測定された、アルミニウム板表面を基準表
面とし、この基準表面に対する剥離強度(剥離強度A
L)が0.2〜10N/25mmである様に、再剥離性
接着層の組成や厚さ、接着面の表面性(表面粗さ)等を
決定するのが良い。この剥離強度ALが小さすぎると、
印刷表示シートの使用中に、印刷表示シートが被着体か
ら剥がれてしまうおそれがあり、反対に、この剥離強度
ALが大きすぎると、印刷表示シートを被着体から剥離
する際に、糊残りしたり、印刷表示シートや被着体が破
損したりするおそれがある。この様な観点から、剥離強
度ALの範囲は、好適には0.5〜5N/25mm、特
に好適には1〜3N/25mmである。
【0020】また、実際の被着体の被着面に対する、3
00mm/分の剥離速度、90度の剥離角度で測定され
た剥離強度が、通常0.2〜10N/25mm、好適に
は0.5〜5N/25mm、特に好適には1〜3N/2
5mmである様に、再剥離性接着層の組成や厚さ、接着
面の表面性(表面粗さ)等を決定するのが良い。この様
な組合せによれば、被着体と印刷表示シートとが分別可
能な印刷表示体を形成できる。この様な印刷表示体で
は、被着体や印刷表示シートの再使用やリサイクルが極
めて容易である。
【0021】前述の(ii)または(iii)の構成を有す
る接着フィルムの場合、前記第1接着層(21)の剥離
強度(F)と、前記第2接着層(22)の剥離強度
(R)との差(F−R)は、それぞれアルミニウム板表
面に対して、300mm/分の剥離速度、90度の剥離
角度で測定された値どうしの比較において、3N/25
mm以上であるのが好ましく、5N/25mm以上であ
るのが特に好ましい。なお、第1接着層(21)の剥離
強度(F)は、特に限定されないが、通常、4〜50N
/25mmである。
【0022】また、前述の(iii)の構成を有する接着
フィルムの場合、支持体(23)は、通常、ポリマーシ
ート、紙、不織布、織布、金属箔等のシート材料から形
成できる。また、これらのシート材料を複数組合せて積
層したものも使用できる。また、再帰反射シートを支持
体として使用することもできる。なお、支持体の厚さ
は、通常10〜200μm、好適には20〜100μm
である。また、接着層の厚さは、再剥離性接着層及びそ
れと反対側に配置される接着層(第1接着層)ともに特
には限定されないが、通常5〜200μm、好適には1
0〜100μmである。支持体(ポリマーシート)を形
成するポリマーとしては、たとえば、ポリエステル(P
ET、PEN等)、アクリル系ポリマー、塩化ビニル系
ポリマー、ポリウレタン等が使用できる。
【0023】接着フィルムは全体として不透明であって
も、光透過性であっても良い。接着フィルム(2)が光
透過性である場合、被着体側から光を照射し、印刷表示
シートを透過した光によって印刷表示を視認できる。こ
の様な被着体としては、たとえば、内照看板用のライト
ボックス等の発光装置が使用できる。発光装置の発光面
に印刷表示シートを接着する場合、接着フィルム全体の
光透過率は10%以上であれば良く、接着フィルムが光
拡散性を有している方が好ましい。この様な場合、印刷
表示シート全体の光透過率が、10%以上(印刷部位の
存在しない部分で測定した値)であれば良く、接着フィ
ルムの光透過率は、12〜30%であるのが好ましい。
なお、本明細書における「光透過率」は、分光光度計ま
たは、光度計の機能も備えるカラーメーターを使用し、
550nmの光を用いて測定された全光線透過率を意味
する。
【0024】(再剥離性接着層)再剥離性接着層(以
降、「再剥離層」と呼ぶこともある。)は、通常、粘着
性ポリマーと、再剥離性付与成分とを含有する。これに
より、再剥離性接着層の剥離強度を、前述の範囲に制御
することが容易になる。たとえば、再剥離性付与成分と
して架橋剤を比較的多量に使用し、粘着性ポリマーを架
橋し、再剥離層の凝集力を高くするのが好ましい。ま
た、再剥離性付与成分として弾性微小球を使用し、再剥
離層の接着面に、前記弾性微小球を含む弾性変形可能な
凸部が設けるのが好ましい。さらに、再剥離性付与成分
として結晶性ポリマーを使用し、再剥離層の接着面のタ
ックを低く制御したり、熱剥離容易性を再剥離層に付与
するのが好ましい。なお、粘着性ポリマーと好適に組合
せることができる再剥離性付与成分については、詳細に
後述する。
【0025】本発明で用いられる粘着性ポリマーは、常
温(約25℃)で粘着性を示すポリマーである。粘着性
ポリマーは、たとえば、アクリル系ポリマー、ニトリル
−ブタジエン系共重合体(NBR等)、スチレン−ブタ
ジエン系共重合体(SBR等)、非結晶性ポリウレタ
ン、シリコーン系ポリマー等である。粘着性ポリマー
は、これらのポリマー1種単独、または2種以上の混合
物から構成される。粘着性ポリマーは、所定の出発モノ
マー含む混合モノマーを用いて重合して得ることができ
る。重合方法は、通常の方法、たとえば、溶液重合、塊
状重合、乳化重合等である。好適な粘着性ポリマーとし
ては、たとえば、アクリル系ポリマーである。アクリル
系の粘着性ポリマーは、通常、(A)炭素数4〜8のア
ルキル基を持つアルキルアクリレートと、(B)分子内
にカルボキシル基を有する(メタ)アクリルモノマーと
を含んでなる混合モノマーを重合して得ることができ
る。また、上記(A)及び(B)と共重合可能な、その
他の(メタ)アクリルモノマーや、不飽和二重結合(ビ
ニル結合等)を有するモノマーも併用できる。
【0026】上記(A)成分としては、たとえば、アク
リル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸
イソオクチル、アクリル酸2−エチルヘキシル等を挙げ
ることができる。上記(B)成分としては、通常は(メ
タ)アクリル酸を使用する。また、その他の(メタ)ア
クリルモノマーとしては、フェノキシエチルアクリレー
ト、フェノキシプロピルアクリレート、(メタ)アクリ
ル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒ
ドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシ
メチル、ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレ
ート、グリシジル(メタ)アクリレート、アクリロイル
ベンゾフェノン等を挙げることができる。上記の様な粘
着性ポリマー全体の重合単位に占める、(A)成分およ
び(B)成分に由来する単位の合計の割合(質量パーセ
ント)は、通常40〜90質量%、好適には45〜85
質量%である。
【0027】(架橋剤)架橋剤としては、多官能イソシ
アネート化合物、エポキシ樹脂、ビスアミド系架橋剤等
が使用できる。これらは、粘着性ポリマーのカルボキシ
ル基、または、任意に含まれる水酸基等の架橋性官能基
と反応し、粘着性ポリマーを架橋し、再剥離性を高める
様に作用する。多官能イソシアネート化合物としては、
たとえば、イソホロンジイソシアネート、MDI(ジフ
ェニルメタンジイソシアネート)、水添MDI、または
1,6−ヘキサンジオールジイソシアネートからなる群
から選ばれた1種または2種以上のジイソシアネートを
含む出発原料から合成されたものが使用できる。たとえ
ば、(A)トリオール(1,1,1−トリメチロールプ
ロパン等)と、上記ジイソシアネートとをウレタン化反
応させて得た化合物、または(B)上記ジイソシアネー
トどうしを反応させて得た、ビウレット構造またはイソ
シアヌレート構造を有する化合物などが利用できる。ま
た、NCO当量を調節するために、上記化合物と、ポリ
カプロラクトンジオール等のジオールとを反応させて得
た架橋剤も使用できる。
【0028】エポキシ樹脂としては、たとえば、ビスフ
ェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキ
シ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、フェノ
ールノボラック型エポキシ樹脂等が使用できる。エポキ
シ樹脂のエポキシ当量は、通常70〜400、好適には
80〜300である。ビスアミド系架橋剤としては、た
とえば、イソフタロイルビス(2−メチルアジリジン)
等の二塩基酸のビスアジリジン誘導体が利用できる。ビ
スアミド系架橋剤は、カルボキシル基を有する粘着性ポ
リマーと比較的低温で反応可能で、十分な架橋密度を容
易に得ることができる点で特に好ましい。
【0029】上記の様な架橋剤を用い、その他の再剥離
性付与成分を用いずに、再剥離層に再剥離性を付与する
場合、架橋剤の含有量は粘着性ポリマー100質量部に
対して、通常、1〜5質量部、好適には1.2〜4質量
部である。弾性微小球や結晶性ポリマーを含まない場
合、この様に比較的多量の架橋剤を用いることにより、
接着層の再剥離性を高め、300mm/分の剥離速度、
90度の剥離角度で測定された、アルミニウム板表面に
対する剥離強度を所定の範囲(通常、0.2〜10N/
25mm)に制御することが特に容易である。なお、架
橋剤量を多すぎると、接着力が低下するおそれがあり、
反対に少なすぎると再剥離性が低下するおそれがある。
【0030】(弾性微小球)良く知られている様に、粘
着性ポリマーと弾性微小球とを含有する接着剤組成物か
ら接着層を形成することにより、接着層に再剥離性を付
与することができる。これは、接着層の接着面に形成さ
れる、前記弾性微小球を含む弾性変形可能な凸部が、剥
離の際の剥離強度を低くするのに効果的に作用するから
である。たとえば、特表平6‐505763号(国際特
許公開WO92/13924号)公報では、中空弾性微
小球とアクリル系粘着性ポリマーとを含有する組成物か
らなる、感圧接着剤(粘着剤)が開示されている。ま
た、特開平4−306281号公報では、固体で粘着性
の弾性微小球と、アクリル系粘着性ポリマーラテックス
とを含有し、弾性微小球の方がラテックスに対して相対
的に多く(2.5〜10倍)含有された粘着剤が開示さ
れている。
【0031】さらに、国際特許公開WO98/1529
8号公報には、(A)基材と、(B)前記粘着層とし
て、その基材の少なくとも1つの主面に固定された粘着
層とを備えてなる物品であって、その粘着層は、(I)
粘着性ポリマーを含有するマトリックスと、(II)複数
の粘着性を有する中実弾性微小球とを含む組成物からな
ることを特徴とする、粘着性物品が開示されている。ま
た、国際特許公開WO96/14094号公報にも、ア
クリレートゴム系弾性感圧接着剤微小球を利用した、比
較的軽剥離強度(接着力)の粘着性物品が開示されてい
る。一方、特開平8−113768号公報には、基材の
表面に接着剤組成物の塗布層からなる接着層を有し、そ
の接着剤組成物が粘着性ポリマーと弾性微小球とを含有
し、その弾性微小球が、弾性率が1×104〜1×107
dyne/cm2(1kPa〜1MPa)であり、かつ粒径
(体積平均直径)が10〜100μmであることを特徴
とする粘着フィルム(粘着性の接着フィルム)が開示さ
れている。
【0032】本発明の印刷表示シートでは、これらの公
報に開示の接着剤組成物から、またはその様な接着剤組
成物を改良した組成物から再剥離層を形成することがで
きる。好適な1例を挙げると、前掲の特開平8−113
768号公報に開示された接着剤組成物、またはその組
成物を改良した接着剤組成物である。弾性微小球の弾性
率及び粒径が最適な範囲に制御され、気泡抜けが良く、
被着体への接着の際に気泡をまきこむことがなく、かつ
再剥離の際に被着体に粘着剤が残らない点で好ましいか
らである。
【0033】弾性微小球含有タイプの再剥離層を形成す
るのに用いられる弾性微小球は、懸濁重合、乳化重合、
シード重合等の公知の合成法により製造できる。たとえ
ば、以下の様にして、懸濁重合によりアクリル系ポリマ
ーからなる微小球を製造できる。まず、脱イオン水、ア
クリルモノマー、ラジカル重合開始剤、その他所望の添
加剤を機械的撹拌機付き反応装置に入れ良く混合する。
通常、反応装置内を不活性ガスでパージした状態で撹
拌、混合しながら、所定温度に加熱してモノマー成分の
重合反応を開始させる。撹拌速度は、通常10〜700
RPMであり、反応温度は、通常30〜120℃であ
る。また、反応時間は、通常数時間〜数十時間である。
【0034】アクリルモノマーとしては、アルキル(メ
タ)アクリレート(たとえば、イソオクチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、イソノニルアク
リレート等)と、アクリル性不飽和酸(たとえば、アク
リル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸等)と
の混合物が使用できる。この混合物中に含まれるアルキ
ルアクリレートとアクリル性不飽和酸の(質量)比は、通
常99:1〜90:10、好適には95:5〜91:9
の範囲である。また、1,4−ブタンジオールジアクリ
レート、ジビニルベンゼン等の2官能の架橋成分を上記
混合物に添加して、アクリル系ポリマーを架橋させるこ
ともできる。
【0035】弾性微小球の弾性率は圧縮弾性率で表さ
れ、前述の様に、好適には1×104〜1×107dyne/
cm2の範囲である。なお、本明細書における圧縮弾性率
は、通常の粘弾性測定装置(レオメトリックス社製、型
番:RSAII、品名:粘弾性スペクトロメ−タ−)等を
用い、20℃で測定した値である。すなわち、1rad/
秒の周波数の圧縮歪みを与えながら、−80℃から15
0℃の範囲で温度を変化させ、弾性率の温度依存性を測
定し、20℃における測定値をもって圧縮弾性率とす
る。
【0036】また、弾性微小球の粒径は体積平均直径で
表され、通常、前述の範囲(10〜100μm)であ
る。なお、体積平均直径は、光学顕微鏡による画像処理
装置を用いて、1,000個の微小球を測定し、その測
定値を下記式1に当てはめて決定した値である。
【数1】 体積平均直径[μm]=Σ(di4・ni)/Σ(di3・ni) (1) [式中、diは、微小球の第i番目の大きさの直径(μ
m)であり、niは、直径diを有する微小球の個数であ
る。]
【0037】一方、粘着性ポリマーは、アクリル系ポリ
マー等の前掲の粘着性ポリマーから選択でき、常温(約
25℃)で粘着性を有するものを使用する。また、バル
ク形態は、連続相を形成する液状(流体)、または、体
積平均直径が通常5μm未満のエマルジョン形態であ
る。なお、粘着性ポリマーの圧縮弾性率は、通常1×1
4〜1×108dyne/cm2(1kPa〜10MPa)で
ある。
【0038】接着層(再剥離層)に含まれる弾性微小球
の割合は、粘着性ポリマー100質量部に対して、通常
30〜900質量部である。また、接着層において、弾
性微小球は、クラスターを形成としているのが好まし
い。接着剤組成物を塗布して接着層を形成する際の接着
剤組成物の塗布重量は、通常4〜40g/m2 の範囲で
ある。接着層の厚さは、弾性微小球の体積平均直径に対
し、その20〜90%の厚さになる様に塗布するのが良
い。
【0039】なお、接着剤組成物は、粘着性ポリマーま
たは/及び弾性微小球を架橋するための架橋剤を含有す
ることもできる。架橋剤の含有量は、粘着性ポリマーと
弾性微小球との合計100質量部に対して、通常0.0
5〜5質量部である。一方、この様な弾性微小球含有タ
イプの再剥離層を備える、市販の両面接着フィルムを使
用することもできる。この様な市販品の具体例として、
3M社製の両面接着フィルム、品番:Y−9415PC
を挙げることができる。この両面接着フィルムは、弾性
微小球を含有する再剥離層と、弾性微小球を含まない高
接着層とを備えている。
【0040】(結晶性ポリマー)前述の様に、再剥離層
に含まれる再剥離性付与成分として、結晶性ポリマーを
使用することもできる。結晶性ポリマーは、再剥離層の
接着面のタックを低く制御したり、熱剥離容易性を再剥
離層に付与することができる。この様な粘着性ポリマー
と結晶性ポリマーとを組合せた接着剤組成物として、た
とえば、米国特許5,192,612号(日本特許第3
021646号に対応)に、感圧接着剤基礎樹脂(アク
リル系ポリマー等の粘着性ポリマー)と、脱粘着樹脂と
脱粘着粒子とを含有する、接着剤組成物(感圧接着剤)
が開示されている。脱粘着樹脂の具体的かつ好適な例と
して、約3,000から約342,000の分子量を有
する実質的にリニアなポリカプロラクトンが開示されて
いる。ポリカプロラクトンは、常温(約15℃〜30
℃)では非粘着性を示す結晶性ポリマーである。この感
圧接着剤は、常温で、被着体に向かって押圧して接着可
能である。一方、上記の様な脱粘着樹脂は、脱粘着粒子
と共同して、常温での接着剤表面のタックを効果的に軽
減し、再剥離性を高めている。また、脱粘着粒子はシリ
カ等の無機粒子である。
【0041】一方、米国特許5,412,035号(特
表平6−510548号公報対応)には、20℃から4
0℃の範囲の、少なくとも1つの温度で感圧接着剤とな
る感圧接着剤組成物であって、高分子感圧接着剤成分
(すなわち、粘着性ポリマー)と、結晶性ポリマーとか
らなる、熱剥離容易性の接着剤組成物(感圧接着剤)が
開示されている。結晶性ポリマーは、通常、常温で非粘
着性で、前記高分子感圧接着剤成分との相溶性が良好で
あるものを用いている。結晶性ポリマー自体の融点Tm℃
であり、前記組成物中で測定したとき結晶性ポリマーの
融点Ta℃はTmより低い。この組成物は、Taよりも低いあ
る温度での剥離強さP1[g/cm]よりも、Taよりも高
いある温度での剥離強さP2[g/cm]が小さくな
り、熱剥離容易性を有する。
【0042】上記公報には、結晶性ポリマーとして、ポ
リカプロラクトンを用いることや、ポリカプロラクトン
等の結晶性ポリオール単位を主鎖分子内に有する結晶性
ポリウレタンの使用については開示されていない。しか
しながら、ポリカプロラクトンや、結晶性ポリオール単
位を主鎖分子内に有する結晶性ポリウレタンからなる結
晶性ポリマーと、その結晶性ポリマーの融点以上の温度
において、その結晶性ポリマーと相溶可能な粘着性ポリ
マーとを組合せ、かつその粘着性ポリマーを架橋して形
成した接着剤組成物は、従来のものよりも良好な熱剥離
容易性を示す。
【0043】上記ポリカプロラクトン及び結晶性ポリウ
レタンと相溶可能な粘着性ポリマーの好適な例として、
たとえば、次の様なアクリル系ポリマーを挙げることが
できる。すなわち、(A)分子内にヒドロキシ基を有す
る(メタ)アクリルモノマーと、(B)分子内にフェニ
ル基を有する(メタ)アクリルモノマーと、(C)分子
内にカルボキシル基を有する(メタ)アクリルモノマー
と、(D)炭素数4〜10のアルキル基を持つアルキル
アクリレートとを含んでなる混合モノマーを重合して得
たアクリル系ポリマーである。上記(A)及び(B)成
分は、粘着性ポリマーの前記結晶性ポリマーとの相溶性
を高めるのに必須である。上記(C)成分は、前掲の架
橋剤を用い、粘着性ポリマーを架橋する必須である。ま
た、上記(D)成分は、加熱して熱剥離容易性を発現さ
せるまでの間、被着体に対する接着剤組成物(再剥離
層)の接着力(剥離強度)を良好に維持するのに必須で
ある。
【0044】この様な粘着性ポリマーは、前掲のアクリ
ルモノマーを適宜組合せて形成したモノマー混合物を用
い、通常の方法、たとえば、溶液重合等により共重合さ
せて調製することができる。たとえば、上記(A)の分
子内にヒドロキシ基を有する(メタ)アクリルモノマー
としては、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、
(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)
アクリル酸2−ヒドロキシメチル、ヒドロキシ−3−フ
ェノキシプロピルアクリレート等が使用できる。また、
(B)分子内にフェニル基を有する(メタ)アクリルモ
ノマーとしては、フェノキシエチルアクリレート、フェ
ノキシプロピルアクリレート等が使用できる。
【0045】上記の様な粘着性ポリマー全体の重合単位
に占める、(A)成分および(B)成分に由来する単位
の合計の割合(質量比)は、通常40〜90質量%、好
適には41〜85質量%である。上記2つの官能基を含
む単位が少なすぎると、結晶性ポリマーとの相溶性が低
下するおそれがあり、反対に多すぎて、他の官能基を有
する成分が少なすぎると、架橋性や粘着性が低下し、前
述の様な所定の性能が効果的に高められないおそれがあ
る。たとえば、架橋性の低下は、糊残り防止効果を損な
うおそれがある。また、粘着性ポリマー全体の重合単位
に占める、(B)成分に由来する単位の割合は、0.5
モル%以上、好適には1モル%以上、特に好適には5〜
25モル%である。
【0046】(印刷済み媒体)印刷済み媒体は、通常、
透明な基材と印刷受容層とを含んでなる印刷媒体と、印
刷媒体の印刷受容層が受容した印刷インクまたはトナー
から形成された印刷部位とを備えている。印刷受容層
は、印刷インクまたは印刷トナーを定着可能なポリマー
(定着性ポリマー)を含有する層である。この様な定着
性ポリマーとしては、印刷媒体の分野で、従来から用い
られているものもそのまま使用できるが、好適には、次
に説明する様なイオン変性ポリマーや熱可塑性樹脂を使
用する。
【0047】たとえば、水性印刷インクを用いる場合、
定着性ポリマーとしてイオン変性ポリマーを使用し、印
刷部位の耐水性を高めるのが好ましい。また、イオン変
性ポリマーを用いれば、インク受容層(印刷受容層)に
インク吸収性を付与するためには必要な、無機酸化物を
印刷受容層に含有させる必要はない。インク吸収性を付
与する等の目的で無機酸化物を使用する場合、添加量が
比較的多くなり、印刷受容層の透明性が低下する。した
がって、イオン変性ポリマーを用いることは、透明性を
損なうことなく、インク定着性を高めることができる点
でも好ましい。
【0048】イオン変性ポリマーは、たとえば、カチオ
ン変性ポリウレタン、カチオン変性ポリエステル等であ
る。イオン変性ポリマーを含む印刷受容層は、特にイン
クジェット印刷された画像の耐水性を高めるのに有利で
ある。この様なイオン変性ポリマーの具体例として、大
日本インキ化学工業(株)社から市販されている「商
標:パテラコール、品番:IJ−21」等を挙げること
ができる。水性印刷インクを用いる場合、印刷受容層
は、水溶性の塩類(有機酸または無機酸の塩)を凝集剤
として含むこともできる。凝集剤は、媒体表面に水性イ
ンクが適用(印刷等)された時、インクを受容層の表面
で凝集させ、速乾性を高めることができる。
【0049】また、静電印刷法でイメージを形成する場
合、印刷受容層は、印刷受容面にトナーの熱転写、熱定
着が容易にできる様に、定着性ポリマーとして熱可塑性
樹脂を含有するのが好ましい。この様な熱可塑性樹脂
は、トナーの熱転写、熱定着温度において溶融可能な樹
脂であって、好ましくはトナーのバインダー樹脂と同じ
種類の樹脂が良い。たとえば、上記の様な熱可塑性樹脂
として、塩化ビニル系ポリマー(塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体等の共重合体を含む)、アクリル系ポリマ
ー、ポリエステル等を用いるのが好ましい。また、定着
性ポリマーとして熱可塑性樹脂を含有する場合、無機酸
化物を印刷受容層に含有させる必要はない。したがっ
て、透明性を損なうことなく、トナー定着性を高めるこ
ともできる。
【0050】印刷受容層は、インクまたはトナー定着性
ポリマーを含有する塗料を塗布、乾燥して形成する。そ
の場合の溶媒として、水やアルコールを用いるのが好適
である。また、塗布装置には、通常のコータ、たとえ
ば、バーコータ、ナイフコータ、ロールコータ、ダイコ
ータ等が使用できる。前述の様に、印刷受容層の透明性
は高い方が好ましく、カラーメーターを用いて測定され
た印刷受容層のヘイズ(濁度)は、好適には40%以
下、特に好適には30%以下にする。また、光透過率
は、通常85%以上、好適には90%以上である。印刷
受容層の厚さは、好適には5〜200μm、特に好適に
は10〜100μmである。受容層が薄過ぎると、イン
クを用いた場合、インク吸収能力が不足し、画像の発色
性が低下するおそれがある。反対に厚すぎると、エッジ
部分の表面積が不要に大きくなり、耐水性が低下するお
それがある。
【0051】また、印刷受容層と基材との密着性を高
め、再剥離−再接着の繰り返しに耐える様に耐久性を高
めたり、印刷受容層の耐水性(水の作用による剥離や損
傷がないこと。)を高めたりするには、プライマー層を
介して印刷受容層を基材裏面に固定するのが好ましい。
たとえば、プライマー層を、基材裏面に配置した後、受
容層用塗料を塗布して、印刷受容層を形成する。プライ
マー層は、通常プライマーポリマーを含有し、基材及
び、印刷受容層の両方に親和性を有するポリマーを適宜
選択する。
【0052】たとえば、印刷受容層がイオン変性ポリエ
ステルまたはイオン変性ポリウレタンを含有し、基材が
アクリル系ポリマーを含むポリマーシートの場合、プラ
イマーポリマーは、アミノエチル化ポリマーが好まし
い。これにより、水性インクで記録された画像の耐水性
を高めると同時に、インク受容層と基材との密着性が向
上し、屋外耐久性を特に効果的に高めることができる。
アミノエチル化ポリマーとは、エチレンイミンを利用す
る方法で、分子内に1級アミノ基(-NH2)を導入した
ポリマーである。一般に、エチレンイミンを開環付加さ
せて1級アミノ基を導入させる場合を、特に「アミノエ
チル化」と呼ぶ。したがって、本明細書においては、こ
の様にして得られた1級アミノ基を分子内に有するポリ
マーは、アミノエチル化ポリマーまたはアミノエチル化
樹脂と呼ぶ。
【0053】また、印刷受容層が上記と同様にイオン変
性ポリエステルまたはイオン変性ポリウレタンを含有
し、基材が塩化ビニル系ポリマーを含むポリマーシー
ト、またはポリエチレンテレフタレート(PET)、ポ
リエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステルを
含むポリマーシートの場合、上記と同様の理由から、プ
ライマーポリマーは、飽和ポリエステルであるのが好ま
しい。飽和ポリエステルとしては、線状ポリエステルが
好適であり、また、Tgが50℃より高いものが特に好
適である。なお、本発明の効果を損なわない限り、飽和
ポリエステルは、イソシアネート化合物等の架橋剤を加
えて架橋することもできる。
【0054】プライマーポリマーは、混合物(ポリマー
ブレンド)であっても良い。たとえば、ウレタンエラス
トマーと他のポリマーとをブレンドして含むプライマー
層を形成し、イオン変性ポリウレタンを含有する印刷受
容層と基材との密着性を高めることができる。ウレタン
エラストマーは、ポリオール及びジイソシアネートを含
有する出発原料を重合して得たポリウレタンからなるエ
ラストマーである。なお、プライマー層の厚さは、通常
0.1〜30μm、好適には0.5〜10μmである。
厚さが薄すぎると、基材と印刷受容層の密着性を高めら
れないおそれがあり、反対に厚すぎると、屋外での長期
の紫外線暴露によりプライマー層が変色し、印刷画像の
外観を損なうおそれがある。プライマー層は、通常、プ
ライマーポリマーを含有する液体を、基材の被塗布面
(裏面)に塗布、固化(硬化や乾燥)して形成する。塗
布装置には、通常のコータ、たとえば、バーコータ、ナ
フコータ、ロールコータ、ダイコータ等が使用できる。
【0055】基材は、通常、ポリマーから形成されたシ
ートまたはフィルムである。基材用のポリマーとして
は、ポリエステル(PET、PEN等)、アクリル系ポ
リマー、塩化ビニル系ポリマー、ポリウレタン等が使用
できる。良好な耐候性や、再剥離−再接着の繰り返しに
耐えるレベルの強靭性を有し、かつリサイクルが容易な
材料であるという観点から、基材用のポリマ−としては
ポリエステルが好ましい。基材は、印刷受容層上の印刷
部位が基材の表面から視認できる光透過性を有する限
り、プリズムフィルム、偏光フィルム等の光学フィルム
や表面がマット加工されたフィルムでも良い。基材の光
透過率は、基材の透明性を高め、印刷受容層上の印刷部
位をはっきりと視認できるようにしたい場合は、通常8
5%以上、好適には90%以上である。一方、基材の表
面から視認される印刷部位(画像)をソフトに見せたい
場合は、カラーメーターを用いて測定された基材のヘイ
ズは、通常35〜60%、好適には40〜55%であ
る。なお、基材の厚さは、通常10〜500μm、好適
には20〜300μmである。
【0056】印刷部位は、通常の印刷法、たとえば、静
電印刷、シルク印刷、グラビア印刷、オフセット印刷、
インクジェット印刷等の印刷方法により、印刷トナーま
たはインクを用いて形成され、イメージを表示する。印
刷イメージは、通常、模様、記号、図案、文字等を含
む。
【0057】(印刷表示体)本発明の印刷表示シート
は、前述の様に、被着体に再剥離可能に接着可能であ
る。したがって、被着体と、その被着面に再剥離可能に
接着された印刷表示シートとを備えてなる印刷表示体
は、次の様な利点を有する。 (I)被着体が、リサイクルまたは再使用できる。 (II)印刷済み媒体が再使用できる(1つの用途におい
て使用完了し、剥離した後、別の被着体に再接着して使
用できる)。
【0058】被着体としては、特に限定されず、たとえ
ば、室内外の壁、家具、窓ガラス、看板基材、掲示板、
車両等の乗り物のボディ等が使用できる。また、前述の
様に、被着体に紙を用いた場合には、紙を有効に再使用
またはリサイクルすることができる。被着体が紙の場
合、その厚さは、通常50μm〜10mmである。
【0059】一方、印刷前の印刷媒体及び接着フィルム
の透明性が高く、印刷表示シートの非印刷部位の透明性
が高い(たとえば、光透過率が60%以上の)場合、次
の様な用途において有用な印刷表示体を形成できる。た
とえば、被着体として乳白色のプラスチック板(アクリ
ル板等)を使用すれば、内照型表示体として使用でき
る。また、被着体として白色板を使用すれば、白地のポ
スターの代替品として使用できる。すなわち、白地の印
刷媒体(通常は紙)に印刷された画像を有するポスター
に変えて、本発明による透明性印刷表示シートを用い
る。この時、ポスターを掲示する掲示板に白色板を使用
し、この白色掲示板の表面に透明性印刷表示シートを接
着する。この様にすれば、印刷表示シートの印刷部位の
無い下地部分は白く見えるので、従来の白地ポスターと
同様に視認される。さらに、被着体として、再帰反射シ
ート、蓄光シート、紫外線発光シート、EL(Electro
Luminescent)発光体等を選ぶこともできる。
【0060】
【実施例】実施例1 まず、次の様にして本例の印刷媒体を作製した。 50μm厚の透明なPETフィルム(品番:E510
1、東洋紡績(株)製)からなる基材の裏面に、プライ
マーポリマー(バイロン(商標)24SS、東洋紡績
(株)製線状ポリエステル樹脂)を含む塗料を塗布し、
120℃で1分乾燥し、厚さ3μmのプライマー層を形
成した。 上記基材裏面のプライマー層の上に、カチオン変性ウ
レタン(パテラコール(商標)IJ−21、大日本イン
キ化学工業(株)製)を含有する塗料を塗布し、120
℃で3分乾燥して、厚さ24μmの水性インクジェット
用の印刷受容層を形成し、印刷前の印刷媒体を作製し
た。この印刷媒体の全光線透過率は90.3%、ヘイズ
は26.3%であった。
【0061】次に、上記の様にして作製した印刷媒体
の印刷受容層の上に、以下の条件で、インクジェット方
式によって鏡像印刷を行い、印刷済み印刷媒体を得た。 *プリンター:Novajet III (Encad社製) *インク:3M社製顔料インク(855Xシリーズ) *噴射レート:5000Hz *印刷方向 : 単方向 *パス数 : 4パス なお、この様にして得た印刷済み媒体を、透明基材側か
ら見た時の印刷部位からなる画像は正像であり、その画
像品質は非常に良好であった。
【0062】次に、上記の様にして得た印刷済み媒体
の印刷部位の表面を覆う様に、3M社製両面接着フィル
ム(品番:Y−9415PC)の高接着力接着層を媒体
に向けてラミネートし、本例の印刷表示シートを得た。
なお、用いた両面接着フィルムは、弾性微小弾性球を含
有する再剥離層(第2接着層)と、弾性微小弾性球を含
まない高接着力接着層(第1接着層)とを備えていた。
本例の印刷表示シートの非印刷部における濁度は45.
5%、全光線透過率は85.4%であった。また、高接
着力接着層の300mm/分の剥離速度、90度の剥離
角度で測定された、アルミニウム板表面に対する剥離強
度は8.1N/25mm、再剥離層の300mm/分の
剥離速度、90度の剥離角度で測定された、アルミニウ
ム板表面に対する剥離強度は1.5N/25mmであっ
た。なお、上記剥離強度は、次のようにして測定した。
まず、両面接着フィルムを15cm×2.5cmに切断
してサンプルを作成した。このサンプルを、イソプロパ
ノールで脱脂処理したアルミニウム板に、20℃×60
%RHの条件下で、JIS Z0237に規定されたロ
ーラー(質量2kg)で圧着し、同条件に48時間放置
した。放置後、引張試験機を用いて、上記条件にて剥離
強度を測定した。
【0063】上記の様にして得た印刷表示シートを裁断
し、たて30cm×横20cmの平面寸法を有する試験
片を作製し、その試験片を、再剥離層を介して上質紙、
ガラス板、または乳白色アクリル板からなるそれぞれの
被着体に接着し、20回の剥離−再接着を繰り返した。
剥離−再接着操作中及び操作完了後、被着体の被着面へ
の糊残りや、印刷表示シート及び被着体の損傷は生じな
かった。また、繰り返しの剥離−再接着操作も極めて容
易であった。
【0064】一方、たて30cm×横20cmの平面寸
法を有する様に裁断した後、印刷表示シートを乳白色ア
クリル板に再剥離層を介して接着したものを、試験片と
して、次の様にして耐水性を評価した。すなわち、上記
の様に作製した試験片を、常温(約25℃)、常湿(約
65%RH)で24時間放置し、40℃の温水に3時間
浸漬した後の外観を観察した。その結果、インクの流れ
も印刷受容層の剥離も見られず、外観には変化はなかっ
た。
【0065】実施例2 前記カチオン変性ポリウレタンを含有する塗料を塗布し
ないで、前記プライマー層を、その乾燥厚さが4μmと
なるようにして印刷受容層(トナー受容層)として用い
た以外は、実施例1と同様にして、本例の印刷前の印刷
媒体を作製した。この印刷媒体の全光線透過率は89.
9%、ヘイズは2.4%であった。本例の印刷媒体を用
い、次の様にして静電印刷法により、印刷部位を形成し
て、印刷済み媒体を得た。まず、9512Scotchprint
(商標)システムを使用し、3M製の転写用印刷媒体
「商品名:イメージングペーパー、品番:8601i」
上に正像を静電印刷して形成した後、この正像を本例の
印刷媒体のトナー受容層上に熱転写し、この正像が反転
された鏡像からなる印刷部位を形成した。なお、この様
にして得た印刷済み媒体を、透明基材側から見た時の印
刷部位からなる画像は正像であり、その画像品質は非常
に良好であった。
【0066】また、この様に、転写用媒体の上に正像を
一旦形成する方法を用いたので、本例の印刷媒体に印刷
部位を形成する前に、鏡像を見ただけではわかり難い画
像の品質や正誤を容易に確認できた。次に、本例の印刷
済み媒体を用いた以外は実施例1と同様にして、前出の
両面接着フィルムをラミネートし、本例の印刷表示シー
トを得た。なお、本例の印刷表示シートの非印刷部にお
ける濁度は43.2%、全光線透過率は89.4%であ
った。
【0067】本例の印刷表示シートについても、実施例
1と同様にして剥離−再接着試験を行ったところ、被着
体の被着面への糊残りや、印刷表示シート及び被着体の
損傷は生じなかった。また、繰り返しの剥離−再接着操
作も極めて容易であった。また、本例の印刷表示シート
についても、実施例1と同様にして耐水性を評価したと
ころ、画像の損傷も印刷受容層の剥離も見られず、外観
には変化はなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の印刷表示シートの一例の断面図であ
る。
【符号の説明】
1:印刷済み媒体、11:光透過性基材、12:印刷受
容層、13:印刷部位 2:接着フィルム、21:第1接着層、22:再剥離性
(第2)接着層、23:支持体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)(a)光透過性の基材と、(b)
    その基材の裏面に固定的に配置され、印刷インクまたは
    トナーを受容する印刷受容層と、(c)前記印刷受容層
    が受容した前記印刷インクまたはトナーからなる印刷部
    位、とを備える印刷済み媒体と、 (2)前記印刷部位を覆う様に、前記印刷済み媒体に固
    定された接着フィルムとを備え、 前記接着フィルムを介して被着体に接着され、前記印刷
    部位が前記基材の表面から視認される印刷表示シートに
    おいて、 前記接着フィルムは、前記被着体と接着する側に配置さ
    れた再剥離性接着層を有し、それにより前記被着体と再
    剥離可能に接着可能であることを特徴とする、印刷表示
    シート。
  2. 【請求項2】 300mm/分の剥離速度、90度の剥
    離角度で測定された、前記再剥離性接着層のアルミニウ
    ム板表面に対する剥離強度が0.2〜10N/25mm
    である、請求項1に記載の印刷表示シート。
  3. 【請求項3】 前記印刷受容層がインクまたはトナー定
    着性ポリマーを含有し、前記印刷受容層のヘイズが40
    %以下である、請求項1に記載の印刷表示シート。
  4. 【請求項4】 前記印刷受容層が、プライマー層を介し
    て前記基材の裏面に固定的に配置されている、請求項1
    に記載の印刷表示シート。
  5. 【請求項5】 前記印刷受容層がインク定着性ポリマー
    としてイオン変性ポリマーを含有する、請求項1に記載
    の印刷表示シート。
  6. 【請求項6】 前記被着体としての紙と、その紙面に再
    剥離可能に接着された請求項1に記載の印刷表示シート
    とを備えており、前記紙と前記印刷表示シートとを分別
    し、前記紙を再使用またはリサイクル可能な、印刷表示
    体。
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