JP2001066995A - 表示シート用材料、表示シートの製造方法および表示シート - Google Patents

表示シート用材料、表示シートの製造方法および表示シート

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JP2001066995A
JP2001066995A JP23761699A JP23761699A JP2001066995A JP 2001066995 A JP2001066995 A JP 2001066995A JP 23761699 A JP23761699 A JP 23761699A JP 23761699 A JP23761699 A JP 23761699A JP 2001066995 A JP2001066995 A JP 2001066995A
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Kazuhito Kojima
一仁 小島
Akira Tsunoda
章 角田
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Lintec Corp
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Lintec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットプリンタでの印刷が可能であ
り、また、凹凸や曲面を有する物品にも貼付可能な柔軟
な表示シート及び表示シート用材料を提供する。 【解決手段】剥離可能な支持シートの表面に柔軟な基材
層を設け、さらに柔軟な基材層の表面にインク受理層を
設けて表示シート用材料とする。また、表示シート用材
料のインク受理層にプリンタにより印刷を行って印刷層
を形成し、該印刷層の表面に保護層を設け、前記支持シ
ートを剥離した面に接着剤層を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示シートに関
し、詳しくはインクジェットプリンタなどの印刷により
鮮明な画像、文字が得られ、凹凸面や曲面に貼付するこ
とができる柔軟な表示シート、その表示シートを製造す
ることができる表示シート用材料及びそれを用いた表示
シートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、インクジェットプリンタの機能が
高度化し、その表現力は写真画像に匹敵するほどになっ
ている。しかし、一般のインクジェットプリンタの印刷
(印字)媒体は供給方法等機構上の仕組みからある程度
の強度・堅さ(コシ)が必要である。そのため、ポリウ
レタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、
ポリオレフィン樹脂等の薄く柔軟な基材へインク受理層
を施した前記印刷媒体では強度・堅さが不足して印刷時
の供給が困難であるという問題がある。また、薄く柔軟
な基材が加熱等を伴うと伸びる等の不具合が生じ、これ
ら基材に直接インク受理層を施すのは困難であるという
問題もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の状況に鑑みてなされたものであり、インクジェット
プリンタでの印刷が可能であり、また、凹凸や曲面を有
する物品にも貼付可能な柔軟な表示シート用材料を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を行った結果、支持シートの
表面に柔軟な基材層を設け、さらにインク受理層を設け
ることにより、印刷時にはプリンタの出力に適する強
度、堅さを有する画像、文字が鮮明に得られるインク受
理層を持ち、また、被着体に貼付する際には凹凸面や曲
面に追従できる柔軟な表示シートを製造することができ
る表示シート用材料を得ることができることを見い出
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち、本発明は、剥離可能な支持シー
トの表面に設けられた柔軟な基材層の表面にインク受理
層が設けられていることを特徴とする柔軟な表示シート
用材料を提供するものである。また、本発明は、接着剤
層、柔軟な基材層、印刷層が形成されたインク受理層及
び保護層が順次積層されていることを特徴とする表示シ
ートを提供するものである。さらに、本発明は、上記表
示シート用材料の前記インク受理層にプリンタにより印
刷を行って印刷層を形成する工程、該印刷層の表面に保
護層を設ける工程、前記支持シートを剥離する工程、支
持シートを剥離した面に接着剤層を設ける工程からなる
ことを特徴とする表示シートの製造方法を提供するもの
である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の表示シート用材
料、本発明の表示シート及び本発明の表示シートの製造
方法を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の
表示シート用材料の一例を示したものである。図2は、
この表示シート用材料を用いて作成した本発明の表示シ
ートの一例を示したものである。図1に示すように、本
発明の表示シート用材料10は、支持シート3の表面に
設けられた柔軟な基材層2と、その表面にインク受理層
1が設けられている。本発明において、支持シート3
は、柔軟な基材層2とインク受理層1を支持すると共
に、印刷時さらには使用時までこれらの層を保護する機
能を有する。本発明に使用できる支持シート3として
は、紙、合成紙、プラスチックなどが挙げられる。紙と
しては、グラシン紙、ラミネート紙などが挙げられ、プ
ラスチックフィルムとしては、例えばポリエチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂などのポリオレフィン樹脂、ポ
リブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタ
レート樹脂などのポリエステル樹脂、アセテート樹脂、
ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などのシ−トが
挙げられるが、これらに限定されるものではない。支持
シート3の厚みは、印刷の工程を考慮すると、30〜
3,000μmであり、通常は50〜200μmであ
る。
【0007】支持シート3は、使用される際には、柔軟
な基材層2から取り除かれる。従って、支持シート3は
使用されるまでは柔軟な基材層2とは剥離可能に取り付
けられている。支持シート3を容易に取り除くために
は、支持シート3と柔軟な基材層2の界面の接着力は、
インク受理層1と柔軟な基材層2との界面、さらにはイ
ンク受理層1と後述の透明保護フィルム6との界面の接
着力に比べ、小さくする必要がある。このため、柔軟な
基材層2に接する支持シート3の表面に剥離性を持たせ
ることが好ましい。支持シート3の表面に剥離性を持た
せる方法としては、例えば支持シート3の表面に剥離処
理する方法が挙げられる。剥離処理に使用される剥離処
理剤としては、シリコーン樹脂、アルキッド樹脂、フッ
素樹脂、セルロース樹脂、メラミン樹脂、アクリル樹
脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂などが挙げら
れるが、シリコーン樹脂、アルキッド樹脂が好ましい。
剥離処理剤層を支持シート3の片面に設ける方法は、種
々の方法で行えるが、例えば剥離処理剤を塗布、転写、
印刷などにより設ける方法、前記剥離性樹脂のフィルム
を貼り合わせる方法などが挙げられる。本発明の表示シ
ート用材料10における柔軟な基材層2の引張り弾性強
度が1.0〜4,000kg/cmであり、破断伸度
が110〜1,500%であることが好ましく、引張り
弾性強度が20〜800kg/cmであり、破断伸度
が200〜500%であることが特に好ましい。
【0008】柔軟な基材層2に用いる樹脂の具体例とし
ては、例えば天然ゴム系、合成ゴム系、アクリル樹脂、
ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、ポリ
エステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル樹
脂などの層が挙げられる。ポリウレタン樹脂の具体例と
しては、ポリエステル系ポリウレタン重合体、ポリエー
テル系ポリウレタン重合体などが挙げられる。フッ素樹
脂としては、フッ化ビニリデン共重合体、四フッ化エチ
レン-6フッ化プロピレン共重合体、フッ化ビニル共重
合体などが挙げられる。ポリオレフィン樹脂としては、
ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などが挙げられ
る。柔軟な基材層2の厚みは、薄いほうがより柔軟性が
増すので好ましく、2〜50μmが好ましく、特に3〜
15μmが好ましい。
【0009】柔軟な基材層2には、必要に応じて充填
剤、軟化剤、ワックス、酸化防止剤、紫外線吸収剤、架
橋剤、顔料、染料などの添加剤を含ませることができ
る。充填剤としては、亜鉛華、酸化チタン、シリカ、炭
酸カルシウム、硫酸バリウムなどが挙げられる。軟化剤
としては、プロセルオイル、液状ゴム、可塑剤などが挙
げられる。ワックスとしては、天然系、鉱物系、ポリエ
チレン系、パラフィン系などが挙げられる。酸化防止剤
としては、アニリド系、フェノール系、ホスファイト
系、チオエステル系などが挙げられる。紫外線吸収剤と
しては、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系など
が挙げられる。架橋剤としては、エポキシ系、イソシア
ネート系、金属キレート系などが挙げられる。顔料は後
記のもの、染料は直接染料、酸化染料、媒染染料、アゾ
イック染料、蛍光増白剤などが挙げられる。柔軟な基材
層2は、透明であってもよいし、透明でなくてもよい。
【0010】本発明の表示シート用材料10におけるイ
ンク受理層1は、インクジェットプリンタによりインク
で印刷され、インク受理層1の表面にインクが付着し、
あるいはさらにインクがインク受理層1内部に染み込み
印刷層4を形成させることができる。また、インク受理
層1は、表示シート用材料10を使用した表示シートが
凹凸面や曲面を有する被着体に貼付されても、割れない
柔軟性を有するように構成される。このインク受理層1
は、バインダーで構成され、必要に応じて顔料が含有さ
れる。バインダーとしては、例えばポリエステル樹脂、
ポリウレタン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ラテックス樹
脂などの柔軟性樹脂バインダーが挙げられる。
【0011】インク受理層1は、親水性を有することが
好ましい。インク受理層1に親水性を持たせるには、バ
インダー自身を親水性バインダーに変性することや、親
水性を有さないバインダーに親水性バインダーを配合す
ることなどが挙げられる。変性親水性バインダーとして
は、前記の柔軟性樹脂バインダーにアミノ基、水酸基、
カルボキシル基などの親水性基を含有した変性樹脂バイ
ンダーなどが挙げられる。親水性基の含有量は、特に制
限ないが、通常酸価と水酸基(アミノ基も含む)価の合
計した値が30〜600mg(KOH換算)/g(樹
脂)であることが好ましく、80〜250mg(KOH
換算)/g(樹脂)であることがより好ましい。また、
親水性を有しないバインダーに配合できる親水性バイン
ダーとしては、ポリアクリル酸樹脂、ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、セルロース誘導体、アセ
テート樹脂、デンプン、ゼラチン、植物蛋白、カゼイ
ン、アラビアゴム、アルブミンなどが挙げられる。前記
親水性を有しないバインダーに配合できる親水性バイン
ダーの含有割合は、50重量%以下が好ましく、特に3
0重量%以下が好ましい。バインダーは、1種単独で用
いてもよいし、2種以上を組合せて用いてもよい。
【0012】顔料としては、無機顔料と有機顔料が挙げ
られる。無機顔料としては、例えば、シリカ、クレー、
タルク、カオリン、ケイソウ土、水酸化アルミニウム、
水酸化マグネシウム、アルミナ、炭酸カルシウム、硫酸
バリウム、酸化チタン、ゼオライトなどが挙げられる。
有機顔料としては、例えば、イオン交換樹脂、尿素樹
脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂などが挙
げられる。顔料の平均粒径は、特に制限ないが、通常
は、0.001〜30μmが好ましく、特に0.01〜
20μmが好ましい。顔料は、1種単独で用いてもよい
し、2種以上を組合せて用いてもよい。バインダーと顔
料の配合重量比は、特に制限ないが、通常100:0〜
100:1000であり、好ましくは100:0〜10
0:100である。上記インク受理層1には、必要に応
じて、分散剤、レベリング剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、滑剤、消泡剤などの各種添加剤を配合することがで
きる。インク受理層1の厚みは、通常は10〜100μ
mであり、好ましくは15〜60μmであり、より好ま
しくは20〜50μmである。インク受理層1が薄い
と、柔軟性を増加させることができ、また、インク受理
層1の透明度が低い場合であっても印刷の模様が両面か
らより鮮明に見ることができる。本発明の表示シート用
材料10を下記の通り使用して表示シート20を製造す
る。表示シート20は、図2にその一例を示すが、柔軟
な基材層2の表面にインク受理層1が設けられ、該イン
ク受理層1の表面に印刷層4が形成され、該印刷層4お
よび該インク受理層1の表面に透明保護フィルム6と透
明接着剤層5からなる保護層9が設けられている。一
方、柔軟な基材層2の他方の面に被着体に貼着するため
の接着剤層7及び該接着剤層7を保護するための剥離シ
ート8が設けられている。上記本発明の表示シート用材
料10のインク受理層1にインクジェットプリンタなど
のプリンタにて図柄、文字、記号等を印刷し、印刷層4
を形成する。
【0013】印刷層4は、模様を形成することができ、
印刷層4の模様は、種々の文字、記号、符号、点、線、
図形、もしくはそれらの2種以上の組合せ、あるいはそ
れらと色彩の組合せ(例えば、絵、写真画像など)から
なるものであり、任意の模様にすることができる。支持
シート3の表面に柔軟な基材層2、さらにその柔軟な基
材層2の表面にインク受理層1を設ける方法としては、
例えば、柔軟な基材層2を構成する成分を溶剤、分散媒
などの溶媒に、溶解又は分散した塗布液を支持シート3
の表面に塗工し、さらにインク受理層1を構成する成分
を溶媒に分散させた塗布液を塗工する方法が挙げられ
る。また、柔軟な基材層2に用いる樹脂及びインク受理
層1に用いるバインダーに硬化性樹脂を用い、該硬化性
樹脂を塗布後に加熱することによりもしくは紫外線や電
子線を照射して硬化させる方法でもよい。
【0014】本発明においては、インク受理層1に印刷
層4が形成された後、その上に保護層9として透明保護
フィルム6を積層する。透明保護フィルム6としては、
その上から印刷層4の模様を透視することができる程度
の透明性を有するものであればよい。この透明保護フィ
ルム6の適当な例としては、ポリエチレン樹脂、ポリプ
ロピレン樹脂などのポリオレフィン樹脂、ポリブチレン
テレフタレート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂
などのポリエステル樹脂、アセテート樹脂、ポリスチレ
ン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹
脂などの透明プラスチックのフイルムなどが挙げらる
が、これらに限定されるものではない。好ましい透明保
護フィルム6としては、ポリプロピレン樹脂、ポリエチ
レンテレフタレート樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリフ
ッ化ビニリデンからなる透明フイルム基材が挙げられ
る。特に、ポリプロピレン系樹脂や可塑化した塩化ビニ
ル樹脂などの展伸性を有するフィルムを使用すれば、凹
凸や曲面を有する物品に対する追従が良好になり、一
方、ポリフッ化ビニリデン樹脂を使用すれば、表示シー
トの耐候性が向上する。
【0015】透明保護フィルム6の厚みは、適宜選定す
ればよいが、通常5〜200μmの範囲であり、好まし
くは10〜100μmの範囲である。透明保護フィルム
6を印刷層4を有するインク受理層1の表面に設けるに
は、感圧性や感熱性の透明接着剤からなる透明接着剤層
5を介して両者を積層してもよいし、透明保護フィルム
6自身に感熱接着性がある場合には、加熱により直接積
層してもよい。また、透明保護フィルム6には、酸化防
止剤、紫外線吸収剤などの老化防止剤を含ませることに
よって、本発明の表示シート用材料10や印刷層4の模
様の耐久性を向上させることができる。老化防止剤は、
透明保護フィルム6に練り込んでもよいし、介層する透
明接着剤層5に添加してもよい。
【0016】透明接着剤層5に用いられる感圧接着剤の
具体例としては、例えば天然ゴム系、合成ゴム系、アク
リル樹脂系、ポリビニルエーテル樹脂系、ウレタン樹脂
系、シリコーン樹脂系などが挙げられる。合成ゴム系の
具体例としては、スチレン−ブタジエンゴム、ポリイソ
ブチレンゴム、イソブチレン−イソプレンゴム、イソプ
レンゴム、スチレン−イソプレンブロック共重合体、ス
チレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−エチ
レン−ブチレンブロック共重合体などが挙げられる。ア
クリル樹脂系の具体例としては、アクリル酸、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、ア
クリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタ
クリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、アクリロニトリ
ルなどの単独重合体若しくは共重合体などが挙げられ
る。ポリビニルエーテル樹脂系の具体例としては、ポリ
ビニルエーテル、ポリビニルイソブチルエーテルなどが
挙げられる。シリコーン樹脂系の具体例としては、ジメ
チルポリシロキサンなどが挙げられる。透明接着剤層5
に用いられる感熱接着剤の具体例としては、例えばポリ
エチレン系、エチレン−酢酸ビニル樹脂系、ポリエステ
ル樹脂系、ポリウレタン樹脂系、合成ゴム系などが挙げ
られる。透明接着剤は、1種単独で又は2種以上を組み
合わせて用いることができる。
【0017】上記透明接着剤には、さらに必要に応じて
接着付与剤、充填剤、軟化剤、ワックス、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、架橋剤などを配合することができる。接
着付与剤としては、ロジン系樹脂、テルペンフェノール
樹脂、テルペン樹脂、芳香族炭化水素変性テルペン樹
脂、石油樹脂、クマロン・インデン樹脂、スチレン系樹
脂、フェノール系樹脂、キシレン樹脂などが挙げられ
る。充填剤としては、亜鉛華、酸化チタン、シリカ、炭
酸カルシウム、硫酸バリウムなどが挙げられる。軟化剤
としては、プロセスオイル、液状ゴム、可塑剤などが挙
げられる。ワックスとしては、天然系、鉱物系、ポリエ
チレン系、パラフィン系が挙げられる。酸化防止剤とし
ては、アニリド系、フェノール系、ホスファイト系、チ
オエステル系などが挙げられる。紫外線吸収剤として
は、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系などが挙
げられ、架橋剤としては、エポキシ系、イソシアナート
系、金属キレート系などが挙げられる。
【0018】透明接着剤層5を設ける方法は、種々の方
法により行うことができるが、例えば上記の透明接着剤
を透明保護フィルム6に塗布する方法、剥離シート上に
予め透明接着剤を塗布しておいて、それを貼合せる方
法、透明接着剤が芯材シートの両面に塗布された両面テ
ープを透明保護フィルム6又はインク受理層1に積層す
る方法などが挙げられる。上記透明接着剤は、ナイフコ
ーター、ブレードコーター、ロールコーターなどの種々
の塗装機で塗布される。透明接着剤層5の厚みは、特に
限定されるものではなく、通常3〜100μmの範囲に
すればよく、好ましくは10〜40μmの範囲である。
【0019】次に、支持シート3を剥がし、代わりに接
着剤層7を形成し、本発明の表示シートを得る。接着剤
層7に用いる接着剤は前記透明保護フィルム6に用いる
感圧接着剤や感熱接着剤の他、通常の硬化型の接着剤を
用いることができる。硬化型の接着剤としてはエポキシ
樹脂系、フェノール樹脂系、ポリウレタン樹脂系、アク
リル樹脂系やポリエステル樹脂系などが挙げられる。ま
た、接着剤は不透明であってもよく、酸化チタン、亜鉛
華や各種顔料や染料を含み白色や有色であってもよい。
表示シートの接着剤層7を保護するために、その表面に
剥離シート8を設けておくことが好ましい。剥離シート
8としては、特に限定されるものではなく、例えば、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアリレート等
の各種樹脂よりなるフィルムや、ポリエチレンラミネー
ト紙、ポリプロピレンラミネート紙、クリ−コート紙、
樹脂コート紙、グラシン紙等の各種紙材を基材とし、こ
の基材の接着剤層との接合面に、必要により離型処理が
施されたものなどを用いることができる。この場合、離
型処理の代表例としては、シリコーン系樹脂、長鎖アル
キル系樹脂、フッ素系樹脂等の離型剤よりなる離型剤層
の塗布、形成が挙げられる。また、剥離シート8の厚み
は、特に制限されず、適宜選定すればよい。接着剤層7
を設ける方法としては、前記透明接着剤を前記透明保護
フィルム6に設ける場合と同様の方法が挙げられる。ま
た、表示シートの被着体に直接接着剤を塗布しておき、
表示シートを貼り合わすこともできる。接着剤層7の厚
みは、3〜100μm好ましく、特に好ましくは10〜
50μmである。
【0020】本発明の表示シート20は、被着体に貼付
する場合の柔軟性、すなわち、支持シート3を取り除い
た場合又は支持シート3を剥がし代わりに接着剤層7を
設けた場合の引張り弾性強度が1.0〜4,000kg
/cmであり、破断伸度が110〜1,500%であ
ることが好ましく、引張り弾性強度が20〜800kg
/cmであり、破断伸度が200〜500%であるこ
とが特に好ましい。本発明の表示シート20の大きさ
は、用途に応じて適宜選定すればよい。本発明の表示シ
ート20は、種々の被着体に貼付することができ、特に
凹凸面や曲面などを有する被着体に貼付することができ
る特徴がある。また、布や紙などの柔軟性のある被着体
にも貼付することができる。本発明の表示シートの機能
を充分に発揮させることができる好適な被着体の具体例
としては、トラックなどのコルゲート板などが挙げられ
る。
【0021】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明する。なお、本発明は、これらの例によって何ら制
限されるものではない。実施例における酸価、水酸基
価、引張り弾性強度および破断伸度の測定方法を以下に
示す。 (1)酸価の測定方法 試料(樹脂)0.4〜0.8mgとエチルアルコール
(特級)とを混合し、フェノールフタレイン溶液(1
%)を指示薬として0.1Nの標準アルコール性水酸化
カリウム溶液注1)で滴定し、次の式によって酸価を算
出する。
【0022】
【数1】
【0023】注1)水酸化カリウム(特級)約7gを水
約5mlに溶かし、エチルアルコール(特級)を加えて
約1000mlとし、よく振り、炭酸ガスをさえぎって
数日間放置した後、その上澄液を用いる。次に、この溶
液25.0mlを取り、炭酸ガスを含まない水約50m
lを加え、フェノールフタレイン溶液(1%)を指示薬
としてN/10塩酸で標定する。 (2)水酸基価の測定方法 試料約4.0g(固型分)を0.1mg単位まで計り取
り、無水酢酸2.0gとピリジン5.0gを加え、10
0℃45分間加熱し、室温になるまで放置し水10ml
を加え1昼夜放置後0.5N(N/2)水酸化カリウム
水溶液注2)で滴定し、次式により水酸基価を算出す
る。本法では、水酸基の他アミノ基の量も合わせて測定
される。
【0024】
【数2】
【0025】なお、指示薬には水酸化カリウムで中和し
た0.1%フレゾールレッド水溶液1重量部と同様に水
酸化カリウムで中和した0.1%チモールブルー3重量
部からなる混合指示薬を用いた。 注2)上記酸価の測定で使用するN/2水酸化カリウム
アルコール溶液と同様な方法で、N/2水酸化カリウム
アルコール溶液を作成する。 (3)引張り弾性強度および破断伸度の測定方法 JIS K−7127に準じて測定する。
【0026】実施例1 支持シート3{ポリエチレンテレフタレートフィルム
(厚み:50μm)上にシリコーン樹脂を塗工したも
の}の片面に、ポリウレタン樹脂{スーパーフレックス
126、第一工業製薬(株)製}を塗布し、乾燥させ薄
く柔軟な基材層2(乾燥後の厚み:5μm、引張り弾性
強度が280kg/cmであり、破断伸度が290
%)を形成した。バインダーとして親水性基含有ポリウ
レタン樹脂{パテラコールIJ−2、大日本インキ工業
(株)製、酸価2.5mg(KOH換算)/g(樹脂固
形分)、水酸基価112.2mg(KOH換算)/g
(樹脂固形分)}を100重量部、顔料として非晶性シ
リカ{ファインシールX−45、トクヤマ(株)製、平
均粒径:5μm}を100重量部(バインダーと顔料の
配合比=1:1)、及び水を800重量部を含む水分散
体をさらに塗布し、乾燥させ、インク受理層1(乾燥後
の厚み:20μm)を形成し表示シート用材料10を得
た。続いて、インクジェットプリンタにより所定の印刷
を施しインクを付着させ印刷層4を形成させた後、印刷
層4およびインク受理層1の表面に透明保護フィルム6
(紫外線吸収剤含有透明ポリ塩化ビニルフィルム:厚み
15μm)を感圧性接着剤層5(透明アクリル系感圧性
接着剤、PLシン(リンテック(株)製)、乾燥後の厚
み:15μm)を介して積層し、保護層9を設けた。さ
らに、支持シート3を取り除き、その面に剥離シート8
(ポリエチレンをラミネートしたグラシン紙(厚み:9
0μm)にシリコーン樹脂を塗工したもの)上に形成さ
れた感圧粘着剤層7(透明アクリル系感圧性接着剤、P
Lシン(リンテック(株)製)、乾燥後の厚み:15μ
m)を積層した。この剥離シート8を取り除き感圧粘着
剤層7を介してコルゲート板に貼付した。剥離シート8
を取り除いた表示シート20は、引張り弾性強度が34
7kg/cmであり、破断伸度が260%であった。
この表示シート20は、コルゲート板の凹凸によく追従
して印刷の割れ、剥がれ、浮きは観察されなかった。
【0027】実施例2 支持シート3{ポリエチレンテレフタレートフィルム
(厚み:50μm)上にシリコーン樹脂を塗工したも
の}の片面に、ポリウレタン樹脂{スーパーフレックス
126、第一工業製薬(株)製}を塗布し、乾燥させ薄
く柔軟で透明な基材層2(乾燥後の厚み:5μm、引張
り弾性強度が280kg/cmであり、破断伸度が2
90%)を形成した。バインダーとして親水性基含有ポ
リウレタン樹脂{パテラコールIJ−50、大日本イン
キ工業(株)製、酸価3.2mg(KOH換算)/g
(樹脂固形分)、水酸基価198.0mg(KOH換
算)/g(樹脂固形分)}を100重量部、顔料として
非晶性シリカ{ファインシールX−45、トクヤマ
(株)製、平均粒径:5μm}を30重量部(バインダ
ーと顔料の配合比=10:3)、及び水を800重量部
を含む水分散体をさらに塗布し、乾燥させ、半透明なイ
ンク受理層1(乾燥後の厚み:20μm)を形成し表示
シート用材料10を得た。続いて、インクジェットプリ
ンタにより所定の印刷を施しインクを付着させ印刷層4
を形成させた後、印刷層4およびインク受理層1の表面
に透明保護フィルム6(紫外線吸収剤含有透明ポリフッ
化ビニリデンフィルム:厚み15μm)を透明な感圧性
接着剤層5(透明アクリル系感圧性接着剤、PLシン
(リンテック(株)製)、乾燥後の厚み:15μm)を
介して積層し、保護層9を設けた。さらに、支持シート
3を取り除き、その面に剥離シート8(ポリエチレンテ
レフタレートフィルム(厚み:38μm)にシリコーン
樹脂を塗工したもの)上に形成された透明な感圧粘着剤
層7(透明アクリル系感圧性接着剤、PLシン(リンテ
ック(株)製)、乾燥後の厚み:15μm)を積層し
た。この剥離シート8を取り除き感圧粘着剤層7を介し
て透明なガラス板に貼付した。剥離シート8を取り除い
た表示シート20は、引張り弾性強度が395kg/c
であり、破断伸度が320%であった。この表示シ
ート20は、ガラス板側からも、透明保護フィルム6側
からも印刷が観察できた。
【0028】
【発明の効果】本発明の表示シート用材料は、インクジ
ェットプリンタでの印刷が鮮明であり、かつ、被着体へ
の貼付時にはコルゲート板などの凹凸面や曲面にも貼付
可能な柔軟性を有し、貼付操作を簡単にすることができ
る。また、半透明なインク受理層に印刷し、さらに、柔
軟な基材層及び接着剤層を透明にすることによって印刷
が両側の面から観察可能なシートを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示シート用材料の一実施例の断面図
である。
【図2】本発明の表示シートの一実施例の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 インク受理層 2 柔軟な基材層 3 支持シート 4 印刷層 5 透明接着剤層 6 透明保護フィルム 7 接着剤層 8 剥離シート 9 保護層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剥離可能な支持シートの表面に設けられ
    た柔軟な基材層の表面にインク受理層が設けられている
    ことを特徴とする表示シート用材料。
  2. 【請求項2】 接着剤層、柔軟な基材層、印刷層が形成
    されたインク受理層及び保護層が順次積層されているこ
    とを特徴とする表示シート。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の表示シート用材料の前記
    インク受理層にプリンタにより印刷を行って印刷層を形
    成する工程、該印刷層の表面に保護層を設ける工程、前
    記支持シートを剥離する工程、支持シートを剥離した面
    に接着剤層を設ける工程からなることを特徴とする表示
    シートの製造方法。
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