JP2006272926A - 熱転写受像シート - Google Patents

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Abstract

【課題】 熱転写の印画速度の高速化や、熱転写画像の高濃度、高品質の要求に対応し、印画における転写感度を保ちつつ、異常転写を防止した熱転写受像シートを提供する。
【解決手段】 基材シートの少なくとも一方の面に接着層、染料受容層を順次形成してなる熱転写受像シートにおいて、該接着層がポリビニルピロリドン樹脂、該樹脂の変性体の少なくとも一つを含有することを特徴とすることにより、染料受容層と基材シートとの接着性を高めることができ、印画における転写感度を保ちつつ異常転写を防止できた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、基材シート上に染料受容層を設けた熱転写受像シートに関し、特に、染料受容層の改良が図られた熱転写受像シートに関するものであり、さらに詳しくは熱転写シートからの染料転写の際に、染料層と受容層の熱融着により受容層が基材シートから剥がれるような、異常転写を防止できる熱転写受像シートに関するものである。
一般に、感熱転写方式による画像形成を有効に実施するためには、色材を供給する熱転写シートの構成はもちろんのこと、画像を形成するための色材を受容する熱転写受像シートの構成も同様に重要である。
従来、種々の熱転写記録方法が知られているが、それらの中でも、昇華転写用染料を記録材とし、これをポリエステルフィルム等の基材上に適当なバインダーで担持させた染料層を有する熱転写シートから、昇華染料で染着可能な被転写材、例えば、紙やプラスチックフィルム等に染料受容層を形成した熱転写受像シート上に昇華染料を熱転写し、各種のフルカラー画像を形成する方法が提案されている。この場合には、加熱手段として、プリンターのサーマルヘッドによる加熱によって、3色または4色の多数の加熱量が調整された色ドットを熱転写受像シートの受容層に転移させ、該多色の色ドットにより原稿のフルカラーを再現するものである。このように形成された画像は、使用する色材が染料であることから、非常に鮮明で、かつ透明性に優れているため、得られる画像は中間色の再現性や階調性に優れ、従来のオフセット印刷やグラビア印刷による画像と同様であり、かつフルカラー写真画像に匹敵する高品質画像の形成が可能である。
このような昇華転写による熱転写記録方式で、熱転写プリンターの印画速度の高速化が進むに従って、今までの熱転写受像シートでは、熱転写シートからの染料転写の際に、熱転写シートの染料層側に、基材から剥がれて受容層が層ごと取られてしまうような異常転写が発生する問題が生じてきた。
このため、受像シート基材とその上の層との間に十分な接着性を付与する為には、種々の試みが行われてきた。例えば、特許文献1において述べられている易接着の方法としては、コロナ処理およびプラズマ処理による基材の表面改質や色材受容層と基材の両者に対して接着性の良好なアクリル樹脂等を塗工することが述べられている。しかし、コロナ処理およびプラズマ処理による易接着処理は、その接着性能は経時安定性に劣るものであり、また、アクリル系樹脂をはじめ、各種の有機溶剤を良溶媒とする樹脂を易接着層として用いた場合には、その上に有機溶剤を使用した塗工液を塗布する場合に、塗工液中の有機溶剤によって易接着層樹脂層が侵されてしまい、受像シートの外観が著しく悪化し、その商品価値を低下させてしまう。また、特許文献2において、親水性ポリウレタン樹脂を易接着層として塗工する方法が述べられているが、特に高速印画時には、基材と受容層との密着性が不十分である。
特開平3−211089 特開平8−99471
したがって、上記のような問題を解決するため、本発明は、熱転写の印画速度の高速化や、熱転写画像の高濃度、高品質の要求に対応し、印画における転写感度を保ちつつ、異常転写を防止した熱転写受像シートを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の発明は、基材シートの少なくとも一方の面に接着層、染料受容層を順次形成してなる熱転写受像シートであって、該接着層がポリビニルピロリドン樹脂、該樹脂の変性体の少なくとも一つを含有することを特徴とする。
本発明は、基材シートの少なくとも一方の面に接着層、染料受容層を順次形成してなる熱転写受像シートにおいて、該接着層がポリビニルピロリドン樹脂、該樹脂の変性体の少なくとも一つを含有することを特徴とすることにより、染料受容層と基材シートとの接着性を高めることができ、印画における転写感度を保ちつつ異常転写を防止できた。
図1に本発明の熱転写受像シートである一つの実施の最良の形態を示し、基材シート1の一方の面に、ポリビニルピロリドン樹脂、該樹脂の変性体の少なくとも一つを含有する接着層2、染料受容層3を順次形成した構成である。以下、熱転写受像シートを構成する各層毎に詳述する。
(基材シート)
本発明の基材シート1としては、紙類、プラスチックフィルム等が使用でき、紙類では、各種紙単体もしくは加工紙等いずれも使用可能で、例えば、上質紙、コート紙、アート紙、キャストコート紙、板紙等の他、樹脂エマルジョンや合成ゴムラテックス等の含浸紙、合成樹脂内添紙などが挙げられ、合成紙では、ポリスチレン系合成紙やポリオレフィン系合成紙等が良好に使用できる。
また、プラスチックフィルムでは、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂フィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルムなどのポリエステル系樹脂フィルム、硬質ポリ塩化ビニルフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリアミドフィルム、ポリアクリロニトリルフィルム、ポリメタクリレートフィルム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリエーテルスルフォンフィルム、ポリアリレートフィルムなどが使用できる。これらのプラスチックフィルムでは透明なフィルムだけでなく、白色顔料や、充填剤等を加えて成膜した白色不透明のフィルム、或いは発泡させたフィルムも使用できる。尚、これらの材料はそれぞれ単独でも使用できるが、他の材料と組み合わせた積層体として使用してもよい。
基材として透明性を有する基材を用いることができ、この場合は実用上、延伸したポリプロピレンまたはポリエチレンテレフタレートフィルムを用いることが良い。それによって、OHP投影機にかけて、使用できたり、また、シールタイプでは貼着される対象物の表面の外観が損なわれることなく、透過できるものが得られる。尚、この場合はもちろん、染料受容層、粘着剤層等、熱転写受像シートの貼着する部分は透明性を有していることが望ましい。
また、上記の基材シートの表面及び又は裏面に易接着処理した基材シートも使用できる。本発明では、特に限定されないが、帯電性の高いプラスチックベースの基材シートを用いた場合に、特に効果が確認される。熱転写受像シートの基材シートの厚みは、通常3〜300μm程度であり、本発明においては、機械的適性等を考慮し、100〜250μmの基材シートを用いるのが好ましい。また、基材シートとその上に設ける層との密着性が乏しい場合には、その表面に易接着処理やコロナ放電処理を施すのが好ましい。
(接着層)
本発明における熱転写受像シートは、基材シートの少なくとも一方の面に接着層2、染料受容層を順次形成してなる構成で、該接着層がポリビニルピロリドン樹脂、該樹脂の変性体の少なくとも一つを含有するものである。つまり、接着層はポリビニルピロリドン樹脂を主体に構成したり、ポリビニルピロリドン樹脂の変性体を主体に構成したり、あるいはポリビニルピロリドン樹脂と、ポリビニルピロリドン樹脂の変性体とを混合した形態で構成することができる。
そのポリビニルピロリドン樹脂としては、N−ビニル−2−ピロリドン、N−ビニル−4−ピロリドン等のビニルピロリドンの単独重合体(ホモポリマー)またはこれらの共重合体が挙げられる。特に直鎖状重合体のポリビニルピロリドン樹脂が印画における転写感度の向上に効果が高く、かつ染料層と基材との接着性があり、好ましく用いられる。ポリビニルピロリドン樹脂は、フィッケンチャーの公式におけるK値で、60以上のものを使用することが好ましく、特にK−60〜K−120のグレードが使用でき、数平均分子量では、30,000〜280,000程度のものである。
また、ポリビニルピロリドン樹脂として、上記のN−ビニル−2−ピロリドン、N−ビニル−4−ピロリドンのモノマーだけではなく、N−ビニル−3−メチルピロリドン、N−ビニル−5−メチルピロリドン、N−ビニル−3,3,5−トリメチルピロリドン、N−ビニル−3−ベンジルピロリドン等のピロリドン環に置換基を有するような誘導体を含むポリマーであってもよい。
また、上記のポリビニルピロリドン樹脂の変性体として、N−ビニルピロリドン系モノマーと他のモノマーとの共重合体が挙げられる。なお、共重合形態は、ランダム共重合、ブロック共重合、グラフト共重合等特に限定されるものではない。上記のN−ビニルピロリドン系モノマーとは、N−ビニルピロリドン(N−ビニル−2−ピロリドン、N−ビニル−4−ピロリドン等)及びその誘導体を言うものであって、誘導体としては、例えばN−ビニル−3−メチルピロリドン、N−ビニル−5−メチルピロリドン、N−ビニル−3,3,5−トリメチルピロリドン、N−ビニル−3−ベンジルピロリドン等のピロリドン環に置換基を有するものが挙げられる。
N−ビニルピロリドン系モノマーと共重合するモノマー成分は、下記のようなビニル重合性モノマーが挙げられる。例えば(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル系モノマー、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸、エチレン、プロピレン、塩化ビニル、酢酸ビニル、ビニルアルコール、ビニルカプロラクトン、スチレン、ビニルトルエン、ジビニルベンゼン、塩化ビニリデン、四ふっ化エチレン、ふっ化ビニリデン等が挙げられる。上記のような変性ポリビニルピロリドン樹脂において、N−ビニルピロリドン系モノマー成分と、共重合する他のモノマー成分との割合は、モル比で10%〜80%(N−ビニルピロリドン系モノマー成分/N−ビニルピロリドン系モノマー成分+共重合する他のモノマー成分)程度である。
また、ポリビニルピロリドン樹脂の変性体として、3次元架橋されたポリビニルピロリドン樹脂が挙げられる。この3次元架橋されたポリビニルピロリドン樹脂は、高分子量の場合、1分子中で100%架橋したものでなく、部分的に架橋した状態で使用するもので、ポリビニルピロリドン樹脂の1分子中の全ての部分で架橋した(100%架橋した)ものは、水、アルコール類や有機溶剤との溶解性が低下し、塗工液調整及び、塗工時で問題が生じてきて、均一な接着層を形成することが困難となる。したがって、3次元架橋されたポリビニルピロリドン樹脂として、高分子量の場合、1分子中で約10%〜約70%の部分が架橋されたものが好ましく用いられる。尚、比較的低分子量のポリビニルピロリドン樹脂の場合、1分子中の全ての部分で架橋した(100%架橋した)もので、水、アルコール類や有機溶剤との溶解性があれば、使用することができる。
そして、上記の部分的に3次元架橋されたポリビニルピロリドン樹脂のみを用いて、接着層を構成したり、あるいはその部分的に3次元架橋されたポリビニルピロリドン樹脂と、直鎖状重合体のポリビニルピロリドン樹脂を混合して、あるいは100%架橋した低分子量の3次元架橋したポリビニルピロリドン樹脂と、直鎖状重合体のポリビニルピロリドン樹脂を混合して、接着層を構成することができる。
上記のポリビニルピロリドン樹脂に架橋する化合物の例として、カルボキシル基含有化合物が挙げられ、例えば、カルボキシル基とエチレン性不飽和基を有するモノマーを1種または2種以上使用して重合したものとして、ポリ(メタ)アクリル酸および/または(メタ)アクリル酸共重合物等が挙げられる。尚、ポリビニルピロリドン樹脂に架橋する化合物として、カルボキシル基含有化合物に限定されず、3次元架橋したポリビニルピロリドン樹脂として、水、アルコール類に対する溶解性を有し、接着層の接着性低下を防止できるものであれば、カルボキシル基以外の官能基を有する化合物でも良い。また、接着層のバインダー樹脂として、上記のポリビニルピロリドン樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂の変性体の他に、ポリビニルアルコール樹脂、セルロース誘導体等を混合して使用することも可能である。
接着層は、上記に挙げたポリビニルピロリドン樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂の変性体の少なくとも一つの樹脂と、必要に応じて、その他の樹脂、添加剤を加えたものを、水、アルコール類の水系溶媒や有機溶剤に溶解または分散させた塗工液を調整し、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の公知の塗工手段を用いて形成することができる。このように形成される接着層は、乾燥時の塗工量で0.1〜3g/m2程度であり、望ましくは0.2〜2.0g/m2である。その塗工量が少ないと、熱転写時に受容層が熱転写シートの染料層側に取られる異常転写が生じやすくなる。また、接着層の塗工量が上記範囲よりも多いと、受容層塗工時に接着層と受容層とが混ざり合いやすくなり、印画における転写感度が低下しやすくなる。
(染料受容層)
本発明の熱転写受像シートにおける染料受容層3は、加熱により熱転写シートから転写される色材を受容する働きを有するもので、染料を受容し、発色させると同時に、一旦受容した染料を再昇華させないことが望まれる。受容層は、一般に熱可塑性樹脂を主体として構成される。受容層を形成する材料としては、例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリマー、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリアクリルエステル等のビニルポリマー、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、等のポリエステル樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロピレン等のオレフィンと他のビニルモノマーとの共重合体系樹脂、アイオノマー、セルロースジアセテート等のセルロース系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、フェノキシ系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂等を挙げることができ、また粘着性付与樹脂及び樹脂改質剤として知られている、例えば、水素添加石油系樹脂、脂肪族炭化水素系樹脂、脂環族炭化水素系樹脂、芳香族炭化水素系樹脂、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、クマロンインデン系樹脂等のガラス転移温度Tgが40℃以上である樹脂が挙げられる。
本発明の染料受容層は、上記に挙げた樹脂の中でも、ポリビニルアセタール樹脂、またはポリエステル樹脂を用いることが好ましい。ポリビニルアセタール樹脂は、ポリビニルアルコールをアセタール化することにより得られるが、下記の一般式で表されるものが好ましく用いられる。
Figure 2006272926
上記の式中Rは、置換基を有してもよいアリール基、アラルキル基、あるいはアリール基含有ビニル基を表し、l、m、nは各構造単位のモル%を表し、50<l<85、10<m<50、0<n<30の範囲である。
ポリビニルアセタール樹脂のアセタール化度は、50%以上であり、アセタール部分のモル%が樹脂全体に対して、50%以上85%以下が好ましい。また、該アセタール部分の80モル%以上が、ポリビニルアセトアセタール及びポリビニルブチルアセタールであることが望ましい。ポリビニルアルコール(PVA)をアセタール化する場合、PVAを完全にアセタール化することは困難であり、部分的にアセチル基や水酸基が不可逆的に残存する。ポリビニルアセトアセタール樹脂の場合、アセタール部分のモル%が、ポリマー全量に対して、50%未満であるか、又は該アセタール部分の20モル%を越える量が、ポリビニルアセトアセタール以外のものである場合は、トルエン、メチルエチルケトンなど染料をよく溶解する溶媒に対する溶解性が劣り、加工適性(塗工適性)に優れない場合がある。
この場合、バインダー樹脂の溶剤溶解性の改良や、基材シートとの親和性向上(密着性向上)を目的として、これ以外のアルデヒドを用いてもよい。上記樹脂を得る際に、アセタール化反応に用いるアルデヒドとしては、ホルムアルデヒド、プロピオンアルデヒド、ヘキシルアルデヒド、2−エチルヘキシルアルデヒド、ベンズアルデヒド、1−ナフトアルデヒド、o−トルアルデヒド、p−トルアルデヒド、p−エチルベンズアルデヒド、o−クロロベンズアルデヒド、m−クロロベンズアルデヒド、p−クロロベンズアルデヒド、3−フェニルクロロピオンアルデヒドなどが挙げられる。しかし、これらに限定されるものではない。
染料受容層で用いるポリビニルアセタール樹脂の重合度は、1000以上であれば良く、好ましくは1000〜2500である。重合度が高すぎると、溶液としての粘度が高く、工業的に扱いが困難になるからである。又重合度が1000未満であると、染料層との熱融着(印画時、離型性が悪化)しやすくなり、好ましくない。ポリビニルアセタール樹脂の重合度を、1000以上として、ポリビニルアセタール樹脂を高分子量化したものとすることにより、受容層の耐熱性を向上させることができ、熱転写プリンターにおける印字速度の高速化に対応して、印字の際の受容層にかかる熱が高温化された状態でも、染料層と受容層とが融着することを防止できる。また、ポリビニルアセタール樹脂の分子量は、諸特性の向上を目的として、適宜使用することが出来るが、例えば粘度調整、印刷適性の改善などを目的として、重合度の異なるポリビニルアルコールを使用して、アセタール化反応を別々に行って得た樹脂を混合して、また原料の段階で異なる重合度のポリビニルアルコールを混合したものを用いてもよい。
上記のように、本発明では熱転写受像シートの受容層バインダー樹脂として、ポリビニルアセタール樹脂を主体に使用した場合、この熱転写受像シートと組み合わせて使用する熱転写シートの染料層は、ポリエステル系樹脂等で構成することが望ましく、受容層と染料層の両者の構成する樹脂同士が相溶性が低いようにすることで、熱転写時に、熱融着しづらくなり、異常転写を防止できると考えられる。
また染料受容層は、ポリエステル樹脂を主体に構成することが好ましい。そのポリエステル樹脂としては、芳香族または脂肪族ジカルボン酸モノマーと、芳香族または脂肪族ジオールモノマーとを重縮合し得られる。ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、トリメリット酸、アジピン酸、セバシン酸、アイコサンニ酸があり、ジオールモノマーにはエチレングリコール、プロパンジオール、1,4−ブタンジーオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコールなどが挙げられる。このポリエステル樹脂としては、ガラス転移温度Tgが45〜100℃、OH基価の高い(5以上)ものが好ましく用いられる。
上記のように、受容層バインダー樹脂として、ポリエステル樹脂を主体に使用した場合、この熱転写受像シートと組み合わせて使用する熱転写シートの染料層は、ポリビニルアセタール樹脂等で構成することが望ましく、受容層と染料層の両者の構成する樹脂同士が相溶性が低いようにすることで、熱転写時に、熱融着しづらくなり、異常転写を防止できると考えられる。
また、受容層のバインダー樹脂として、ポリビニルアセタール樹脂、またはポリエステル樹脂を主体に構成し、補助的にポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビニリデンなどのハロゲン化ポリマー,ポリ酢酸ビニル,エチレン酢酸ビニル共重合体,塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体,ポリアクリルエステル,ポリスチレン,ポリスチレンアクリルなどのビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、セルロースアセテートなどのセルロース系樹脂、ポリオレフィン系樹脂等を相溶できる範囲で、追加して用いることも可能である。
受容層には、上記のバインダー樹脂に、離型剤を加えることができる。これは、熱転写時に、染料層との融着若しくは印画感度の低下等を防ぐ目的で、離型剤を混合させる。本発明における受容層で用いられる離型剤としては、従来公知の離型剤、例えば、ポリエチレンワックス、アミドワックス、テフロン(登録商標)パウダー等の固形ワックス、弗素系、リン酸エステル系の界面活性剤、シリコーン等が、何れも使用可能である。特に好ましい離型剤は変性シリコーンであり、具体的には、
1)変性シリコーンオイル側鎖型、
2)変性シリコーンオイル両末端型、
3)変性シリコーンオイル片末端型、
4)変性シリコーンオイル側鎖両末端型、
5)シリコーングラフトアクリル樹脂、及び
6)メチルフェニルシリコーンオイル等が挙げられる。
変性シリコーンオイルは、反応性シリコーンオイルと非反応性シリコーンオイルとに分けられる。反応性シリコーンオイルとしては、アミノ変性、エポキシ変性、カルボキシル変性、カルビノール変性、メタクリル変性、メルカプト変性、フェノール変性、片末端反応性、異種官能基変性等が挙げられる。非反応性シリコーンオイルとしては、ポリエーテル変性、メチルスチリル変性、アルキル変性、高級脂肪酸エステル変性、親水性特殊変性、高級アルコキシ変性、高級脂肪酸変性、フッ素変性等が挙げられる。上記シリコーンオイルの中でも、被膜形成成分と反応性である基を有する種類の反応性シリコーンオイルは、ポリビニルアセタール樹脂中残基の水酸基と反応して結合してもよく、適宜硬化剤、触媒などを添加して使用することも可能である。
離型剤は1種若しくは2種以上のものが使用される。また、離型剤の添加量は、受容層形成用樹脂100質量部に対し、0.5〜30質量部が好ましい。この添加量の範囲を満たさない場合は、昇華型熱転写シートと熱転写受像シートの受容層との融着若しくは印画感度の低下等の問題が生じる場合がある。受容層はバインダー樹脂と離型剤を含有し、また硬化剤や触媒を添加でき、その他にも、必要に応じて各種の添加剤を加えることができる。受容層の白色度を向上させ転写画像の鮮明度を更に高める目的で、酸化チタン、酸化亜鉛、カオリン、クレー、炭酸カルシウム、微粉末シリカ等の顔料や充填剤を添加することができる。また、接着層にも、受容層の白色度を向上させ転写画像の鮮明度を更に高める目的で、酸化チタン、酸化亜鉛、カオリン、クレー、炭酸カルシウム、微粉末シリカ等の顔料や充填剤を添加することができる。また、受容層には可塑剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、蛍光増白剤、帯電防止剤など公知の添加剤を必要に応じて加えることができる。
上記にあげたバインダー樹脂と、上記であげた離型剤と必要に応じて添加剤等を任意に添加し、溶剤、希釈剤等で、十分に混練して、受容層塗工液を調整し、これを、上記にあげた基材の上に、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の形成手段により、塗布し、乾燥して、受容層を形成する。受容層の塗工量は、乾燥時で0.5g/m2〜4.0g/m2であることが好ましい。塗工量が乾燥時で0.5g/m2未満では、染料の定着においてムラが生じたりして、染料受容性が低下し、また塗工量が多すぎても、原材料のムダであり、また乾燥時間が多く必要となり、生産性等が低下する。
本発明の熱転写受像シートは、上記の接着層と受容層との間に、必要に応じて白色顔料および蛍光増白剤を添加した中間層を形成したり、受容層の上に帯電防止層を形成してもよい。また、基材シートの受容層形成側と反対側の面上に、帯電防止層、筆記層、裏面層等の層を形成してもよい。
(裏面層)
基材シートの受容層を設けた面と反対の面に、熱転写受像シートの搬送性の向上や、カール防止などのために、裏面層を設けることができる。このような機能をもつ裏面層として、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ハロゲン化ポリマー等の樹脂中に、添加剤として、アクリル系フィラー、ポリアミド系フィラー、フッ素系フィラー、ポリエチレンワックス等の有機系フィラー、アミノ酸系粉体や、二酸化珪素や金属酸化物などの無機フィラーを加えたものが使用できる。また裏面層として、上述の樹脂をイソシアネート化合物等の硬化剤により硬化したものを使用することもできる。裏面層は、裏面層塗工液を調整し、上記にあげた受容層の形成手段と同様の方法が適用でき、裏面層の塗工量は、乾燥時で0.5g/m2〜5.0g/m2であることが好ましい。
次に、実施例及び比較例を挙げて、本発明を更に詳述する。尚、文中、部又は%とあるのは、特に断りのない限り質量基準である。
(実施例1)
基材シートとして、合成紙(ユポFPG−150、厚さ150μm、王子油化(株)製)を用い、この一方の面に下記組成の接着層用塗工液a及び染料受容層用塗工液Aを各々ワイヤーバーにより、乾燥時0.5g/m2(接着層)、2.5g/m2(受容層)となるように塗布及び乾燥させて、本発明の実施例1の熱転写受像シート1を得た。
(接着用塗工液a組成)
ポリビニルピロリドン樹脂(K−90 ISP Ltd.製) 5部
水/イソプロピルアルコール(質量比1/1) 95部
(受容層用塗工液A組成)
ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBM−1、積水化学(株)製) 10部
ポリアクリル変性シリコーン(FS−730、日本油脂(株)製) 0.5部
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 89.5部
(実施例2)
実施例1で作製した熱転写受像シート1の条件で、接着層用塗工液aを下記組成の接着層用塗工液bに変更した以外は、実施例1と同様にして、本発明の実施例2の熱転写受像シート2を得た。
(接着用塗工液b組成)
ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体
(E−735 ISP Ltd.製) 10部
水/イソプロピルアルコール(質量比1/1) 90部
(実施例3)
実施例1で作製した熱転写受像シート1の条件で、接着層用塗工液aを下記組成の接着層用塗工液cに変更した以外は、実施例1と同様にして、本発明の実施例3の熱転写受像シート3を得た。
(接着用塗工液c組成)
ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体
(I−735 ISP Ltd.製) 10部
水/イソプロピルアルコール(質量比1/1) 90部
(実施例4)
実施例1で作製した熱転写受像シート1の条件で、接着層用塗工液aを下記組成の接着層用塗工液dに変更した以外は、実施例1と同様にして、本発明の実施例4の熱転写受像シート4を得た。
(接着用塗工液d組成)
ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体
(GAFQUAT735 ISP Ltd.製) 10部
水/イソプロピルアルコール(質量比1/1) 90部
(実施例5)
実施例1で作製した熱転写受像シート1の条件で、接着層用塗工液aを下記組成の接着層用塗工液eに変更した以外は、実施例1と同様にして、本発明の実施例5の熱転写受像シート5を得た。
(接着用塗工液e組成)
ビニルピロリドン/ポリビニルカプロラクトン共重合体
(INHEBEX501 ISP Ltd.製) 10部
水/イソプロピルアルコール(質量比1/1) 90部
(実施例6)
実施例1で作製した熱転写受像シート1の条件で、接着層用塗工液aを下記組成の接着層用塗工液fに変更した以外は、実施例1と同様にして、本発明の実施例6の熱転写受像シート6を得た。
(接着用塗工液f組成)
ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体を中和したもの
(ViviPrint121 ISP Ltd.製) 10部
水/イソプロピルアルコール(質量比1/1) 90部
(実施例7)
実施例1で作製した熱転写受像シート1の条件で、接着層用塗工液aを下記組成の接着層用塗工液gに変更した以外は、実施例1と同様にして、本発明の実施例7の熱転写受像シート7を得た。
(接着用塗工液g組成)
ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体を中和したもの
(ViviPrint131 ISP Ltd.製) 50部
水/イソプロピルアルコール(質量比1/1) 50部
(実施例8)
実施例1で作製した熱転写受像シート1の条件で、接着層用塗工液aを下記組成の接着層用塗工液hに変更した以外は、実施例1と同様にして、本発明の実施例8の熱転写受像シート8を得た。
(接着用塗工液h組成)
ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体の3次元架橋物
(ViviPrint540 ISP Ltd.製) 50部
水/イソプロピルアルコール(質量比1/1) 50部
(実施例9)
実施例1で作製した熱転写受像シート1の条件で、染料受容層用塗工液Aを下記組成の染料受容層用塗工液Bに変更した以外は、実施例1と同様にして、本発明の実施例9の熱転写受像シート9を得た。
(受容層用塗工液B組成)
ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBH−S、積水化学(株)製) 10部
ポリアクリル変性シリコーン(FS−730、日本油脂(株)製) 0.5部
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 89.5部
(実施例10)
実施例4で作製した熱転写受像シート4の条件で、染料受容層用塗工液Aを上記組成の染料受容層用塗工液Bに変更した以外は、実施例4と同様にして、本発明の実施例10の熱転写受像シート10を得た。
(実施例11)
実施例1で作製した熱転写受像シート1の条件で、染料受容層用塗工液Aを下記組成の染料受容層用塗工液Cに変更した以外は、実施例1と同様にして、本発明の実施例11の熱転写受像シート11を得た。
(受容層用塗工液C組成)
ポリビニルアセタール樹脂(エスレックBX−1、積水化学(株)製) 8部
ポリアクリル変性シリコーン(FS−730、日本油脂(株)製) 0.4部
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 91.6部
(実施例12)
実施例4で作製した熱転写受像シート4の条件で、染料受容層用塗工液Aを上記組成の染料受容層用塗工液Cに変更した以外は、実施例4と同様にして、本発明の実施例12の熱転写受像シート12を得た。
(実施例13)
実施例1で作製した熱転写受像シート1の条件で、染料受容層用塗工液Aを下記組成の染料受容層用塗工液Dに変更した以外は、実施例1と同様にして、本発明の実施例13の熱転写受像シート13を得た。
(受容層用塗工液D組成)
ポリビニルアセタール樹脂(エスレックKS−5、積水化学(株)製) 5部
ポリアクリル変性シリコーン(FS−730、日本油脂(株)製) 0.25部
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 94.75部
(実施例14)
実施例4で作製した熱転写受像シート4の条件で、染料受容層用塗工液Aを上記組成の染料受容層用塗工液Dに変更した以外は、実施例4と同様にして、本発明の実施例14の熱転写受像シート14を得た。
(実施例15)
実施例1で作製した熱転写受像シート1の条件で、接着層を乾燥時1.0g/m2となるように塗布及び乾燥させた以外は、実施例1と同様にして、本発明の実施例15の熱転写受像シート15を得た。
(実施例16)
実施例1で作製した熱転写受像シート1の条件で、接着層を乾燥時1.5g/m2となるように塗布及び乾燥させた以外は、実施例1と同様にして、本発明の実施例16の熱転写受像シート16を得た。
上記の実施例1〜16で作製した熱転写受像シート1〜16に対して、異常転写性、印画濃度特性を調べる際に使用する熱転写シート1は、以下の条件にて作製した。基材として、厚さ6μmの易接着処理済みポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)の易接着処理面に、下記組成の染料層塗工液Aをグラビアコーティングにより、乾燥塗布量が1.0g/m2になるように塗布、乾燥して染料層を形成し、熱転写シート1を作製する。尚、上記基材の他方の面に、予め下記組成の耐熱滑性層塗工液をグラビアコーティングにより、乾燥塗布量が1.0g/m2になるように塗布、乾燥して、耐熱滑性層を形成しておいた。
<染料層塗工液A>
CI Disperse Yellow 231 3.6部
ポリエステル樹脂(バイロン200 東洋紡績(株)製) 2.0部
メチルエチルケトン 47.2部
トルエン 47.2部
<耐熱滑性層塗工液>
ポリビニルブチラール樹脂 13.6部
(エスレックBX−1 積水化学工業(株)製)
ポリイソシアネート硬化剤 0.6部
(タケネートD218 武田薬品工業(株)製)
リン酸エステル 0.8部
(プライサーフA208S 第一工業製薬(株)製)
メチルエチルケトン 42.5部
トルエン 42.5部
(実施例17)
実施例1で作製した熱転写受像シート1の条件で、染料受容層用塗工液Aを下記組成の染料受容層用塗工液Eに変更した以外は、実施例1と同様にして、本発明の実施例17の熱転写受像シート17を得た。
(受容層用塗工液E組成)
ポリエステル樹脂(バイロン290、東洋紡績(株)製) 10部
ポリアクリル変性シリコーン(FS−730、日本油脂(株)製) 0.5部
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 89.5部
(実施例18)
実施例2で作製した熱転写受像シート2の条件で、染料受容層用塗工液Aを上記組成の染料受容層用塗工液Eに変更した以外は、実施例2と同様にして、本発明の実施例18の熱転写受像シート18を得た。
(実施例19)
実施例3で作製した熱転写受像シート3の条件で、染料受容層用塗工液Aを上記組成の染料受容層用塗工液Eに変更した以外は、実施例3と同様にして、本発明の実施例19の熱転写受像シート19を得た。
(実施例20)
実施例4で作製した熱転写受像シート4の条件で、染料受容層用塗工液Aを上記組成の染料受容層用塗工液Eに変更した以外は、実施例4と同様にして、本発明の20の熱転写受像シート20を得た。
(実施例21)
実施例5で作製した熱転写受像シート5の条件で、染料受容層用塗工液Aを上記組成の染料受容層用塗工液Eに変更した以外は、実施例5と同様にして、本発明の実施例21の熱転写受像シート21を得た。
(実施例22)
実施例6で作製した熱転写受像シート6の条件で、染料受容層用塗工液Aを上記組成の染料受容層用塗工液Eに変更した以外は、実施例6と同様にして、本発明の実施例22の熱転写受像シート22を得た。
(実施例23)
実施例7で作製した熱転写受像シート7の条件で、染料受容層用塗工液Aを上記組成の染料受容層用塗工液Eに変更した以外は、実施例7と同様にして、本発明の実施例23の熱転写受像シート23を得た。
(実施例24)
実施例8で作製した熱転写受像シート8の条件で、染料受容層用塗工液Aを上記組成の染料受容層用塗工液Eに変更した以外は、実施例8と同様にして、本発明の実施例24の熱転写受像シート24を得た。
(実施例25)
実施例1で作製した熱転写受像シート1の条件で、染料受容層用塗工液Aを下記組成の染料受容層用塗工液Fに変更した以外は、実施例1と同様にして、本発明の実施例25の熱転写受像シート25を得た。
(受容層用塗工液F組成)
ポリエステル樹脂(バイロン200、東洋紡績(株)製) 10部
ポリアクリル変性シリコーン(FS−730、日本油脂(株)製) 0.5部
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 89.5部
(実施例26)
実施例4で作製した熱転写受像シート4の条件で、染料受容層用塗工液Aを上記組成の染料受容層用塗工液Fに変更した以外は、実施例4と同様にして、本発明の実施例26の熱転写受像シート26を得た。
(実施例27)
実施例1で作製した熱転写受像シート1の条件で、染料受容層用塗工液Aを下記組成の染料受容層用塗工液Gに変更した以外は、実施例1と同様にして、本発明の実施例27の熱転写受像シート27を得た。
(受容層用塗工液G組成)
ポリエステル樹脂(バイロンGK880、東洋紡績(株)製) 10部
ポリアクリル変性シリコーン(FS−730、日本油脂(株)製) 0.5部
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 89.5部
(実施例28)
実施例4で作製した熱転写受像シート4の条件で、染料受容層用塗工液Aを上記組成の染料受容層用塗工液Gに変更した以外は、実施例4と同様にして、本発明の実施例28の熱転写受像シート28を得た。
上記の実施例17〜28で作製した熱転写受像シート17〜28に対して、異常転写性、印画濃度特性を調べる際に使用する熱転写シート2は、以下の条件にて作製した。上記に作製した熱転写シート1の条件で、染料層塗工液Aを下記組成の染料層塗工液Bに変更した以外は、熱転写シート1と同様にして、熱転写シート2を作製した。
<染料層組成液B>
CI Disperse Yellow 231 3.6部
ポリビニルアセタール樹脂 2.0部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
メチルエチルケトン 47.2部
トルエン 47.2部
(比較例1)
基材シートとして、合成紙(ユポFPG−150、厚さ150μm、王子油化(株)製)を用い、この一方の面に、直接、上記記載の組成の受容層用塗工液Aをワイヤーバーにより、乾燥時2.5g/m2となるように、塗布及び乾燥させて比較例1の熱転写受像シート29を得た。
(比較例2)
基材シートとして、合成紙(ユポFPG−150、厚さ150μm、王子油化(株)製)を用い、この一方の面に、直接、上記記載の組成の受容層用塗工液Bをワイヤーバーにより、乾燥時2.5g/m2となるように、塗布及び乾燥させて比較例2の熱転写受像シート30を得た。
(比較例3)
基材シートとして、合成紙(ユポFPG−150、厚さ150μm、王子油化(株)製)を用い、この一方の面に、直接、上記記載の組成の受容層用塗工液Cをワイヤーバーにより、乾燥時2.5g/m2となるように、塗布及び乾燥させて比較例3の熱転写受像シート31を得た。
(比較例4)
基材シートとして、合成紙(ユポFPG−150、厚さ150μm、王子油化(株)製)を用い、この一方の面に、直接、上記記載の組成の受容層用塗工液Dをワイヤーバーにより、乾燥時2.5g/m2となるように、塗布及び乾燥させて比較例4の熱転写受像シート32を得た。
(比較例5)
基材シートとして、合成紙(ユポFPG−150、厚さ150μm、王子油化(株)製)を用い、この一方の面に、直接、上記記載の組成の受容層用塗工液Eをワイヤーバーにより、乾燥時2.5g/m2となるように、塗布及び乾燥させて比較例5の熱転写受像シート33を得た。
(比較例6)
基材シートとして、合成紙(ユポFPG−150、厚さ150μm、王子油化(株)製)を用い、この一方の面に、直接、上記記載の組成の受容層用塗工液Fをワイヤーバーにより、乾燥時2.5g/m2となるように、塗布及び乾燥させて比較例6の熱転写受像シート34を得た。
(比較例7)
基材シートとして、合成紙(ユポFPG−150、厚さ150μm、王子油化(株)製)を用い、この一方の面に、直接、上記記載の組成の受容層用塗工液Gをワイヤーバーにより、乾燥時2.5g/m2となるように、塗布及び乾燥させて比較例7の熱転写受像シート35を得た。
(比較例8)
基材シートは易接着処理として、コロナ処理を施した合成紙(ユポFPG−150、厚さ150μm、王子油化(株)製)を用いた。この基材シートのコロナ処理面に、上記記載の組成の受容層用塗工液Aをワイヤーバーにより、乾燥時2.5g/m2となるように塗布及び乾燥させて、比較例8の熱転写受像シート36を得た。
(比較例9)
基材シートは易接着処理として、コロナ処理を施した合成紙(ユポFPG−150、厚さ150μm、王子油化(株)製)を用いた。この基材シートのコロナ処理面に、上記記載の組成の受容層用塗工液Eをワイヤーバーにより、乾燥時2.5g/m2となるように塗布及び乾燥させて、比較例9の熱転写受像シート37を得た。
(比較例10)
合成紙(ユポFPG−150、厚さ150μm、王子油化(株)製)の上に、以下に示す接着層用塗工液iと上記組成の受容層用塗工液Aをこの順番で、それぞれ固形分で0.5g/m2、2.5g/m2塗工して積層し、比較例10の熱転写受像シート38を得た。
<接着層用塗工液i>
ポリウレタン樹脂(N−5199、日本ポリウレタン工業(株)) 10.0部
イソシアネート(武田薬品工業(株)製 A−14) 3.0部
メチルエチルケトン 48.5部
トルエン 48.5部
(比較例11)
合成紙(ユポFPG−150、厚さ150μm、王子油化(株)製)の上に、上記組成の接着層用塗工液iと上記組成の受容層用塗工液Aをこの順番で、それぞれ固形分で0.5g/m2、2.5g/m2塗工して積層し、比較例11の熱転写受像シート39を得た。
(比較例12)
実施例1で作製した熱転写受像シート1の条件で、接着層を乾燥時0.05g/m2となるように塗布及び乾燥させた以外は、実施例1と同様にして、本発明の比較例12の熱転写受像シート40を得た。
上記の作製した実施例及び比較例の熱転写受像シートについて、セロハン粘着テープ(ニチバン(株)セロテープ(登録商標)産業用No.405)およびメンディング粘着テープ(住友スリーエム(株)スコッチ810−3−18)による剥離試験を行った。上記の各テープを染料受容層面に親指で1往復擦って、貼り付け、直ぐに180°の剥離角度で、テープを指でもって剥離した。その評価は、以下の基準で行なった。
○:剥離試験時に受容層が剥がれない。
△:剥離試験時に受容層が一部剥がれる。
×:剥離試験時に受容層が完全に剥がれる。
その剥離試験の評価結果を、下記表1に示す。
Figure 2006272926
表1の通り、実施例の熱転写受像シートは、比較例の熱転写受像シートと比較して、基材シートと染料受容層の密着性が向上している。
上記の作製した実施例及び比較例の熱転写受像シートを用いて、印画速度2.0ms/line、電圧26Vで画像形成を行った。但し、熱転写受像シート1〜16、29〜32、36、38、40は、熱転写シート1と組み合わせて画像形成し、熱転写受像シート17〜28、33〜35、37、39は、熱転写シート2と組み合わせて画像形成した。
その画像形成して、熱転写の際に、染料層と受容層の熱融着により受容層が基材シートから剥がれるような異常転写の有無(異常転写性)、またOD値が1.0となる時の18ステップ中の階調値を調べ、印画濃度特性の評価とした。すなわち、階調値が小さい場合に印画時の感度が高いことになる。それらの評価結果を、下記表2に示す。
Figure 2006272926
実施例1〜21および25〜28である、すなわち熱転写受像シート1〜21、25〜28において、異常転写は発生しなかった。実施例22〜24および比較例1〜4、8、10〜12である、すなわち熱転写受像シート22〜24、29〜32、36、38〜40では、高濃度部で異常転写が発生したが、低濃度部では異常転写は発生しなかった。このように、本発明の実施例である熱転写受像シートは、印画における転写感度を保ちつつ、異常転写を防止できた。
本発明の熱転写受像シートの一つの実施の最良の形態を示す概略図である。
符号の説明
1 基材シート
2 接着層
3 染料受容層

Claims (1)

  1. 基材シートの少なくとも一方の面に接着層、染料受容層を順次形成してなる熱転写受像シートであって、該接着層がポリビニルピロリドン樹脂、該樹脂の変性体の少なくとも一つを含有することを特徴とする熱転写受像シート。
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JP2012196958A (ja) * 2011-03-07 2012-10-18 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シート
WO2016009643A1 (ja) * 2014-07-17 2016-01-21 凸版印刷株式会社 熱転写受像シート及びその製造方法

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