JPH093414A - 粘着性基体 - Google Patents
粘着性基体Info
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- JPH093414A JPH093414A JP7151322A JP15132295A JPH093414A JP H093414 A JPH093414 A JP H093414A JP 7151322 A JP7151322 A JP 7151322A JP 15132295 A JP15132295 A JP 15132295A JP H093414 A JPH093414 A JP H093414A
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- Japan
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- film
- marking
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- adhesive
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 対象基材の表面の復元力に富み、かつカッテ
ィング性、耐汚染性、耐薬品性、耐候性、耐退色性に優
れた粘着性基体を提供する。 【構成】 親水化処理されたフッ素系ポリマ−からなる
フィルムの片面に、粘着性を有する発泡シ−トからなる
ミクロ吸着盤を設けてなる粘着性基体。
ィング性、耐汚染性、耐薬品性、耐候性、耐退色性に優
れた粘着性基体を提供する。 【構成】 親水化処理されたフッ素系ポリマ−からなる
フィルムの片面に、粘着性を有する発泡シ−トからなる
ミクロ吸着盤を設けてなる粘着性基体。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着材として発泡シ−
トからなるミクロ吸着盤を利用した粘着性基体に関し、
かかる粘着性基体は平滑面を有する部材に対して優れた
密着性、剥離性を有しており、マ−キングフィルム、看
板、広告などのディスプレイ用品の基材として有用であ
る。
トからなるミクロ吸着盤を利用した粘着性基体に関し、
かかる粘着性基体は平滑面を有する部材に対して優れた
密着性、剥離性を有しており、マ−キングフィルム、看
板、広告などのディスプレイ用品の基材として有用であ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、広告、看板板、シャッタ−、ウイ
ンドウ等に用いられる広告ステッカ−類、自動車、モ−
タ−ボ−ト等に用いられる装飾用ステッカ−類、交通標
識、案内板等に用いられる表示用ステッカ−類に広く用
いられているマ−キングフィルムは、塩化ビニル樹脂の
片面にアクリル系の粘着剤層が設けられ、さらに該粘着
剤層上に離型紙が貼付された構成をしている。しかしな
がら、このような構成では、該フィルムをいったん対象
基材に固定(接着)させて長時間放置後剥離させた場
合、対象基材の表面に粘着剤が移行し、粘着剤の除去に
多大な労力を必要としていた。
ンドウ等に用いられる広告ステッカ−類、自動車、モ−
タ−ボ−ト等に用いられる装飾用ステッカ−類、交通標
識、案内板等に用いられる表示用ステッカ−類に広く用
いられているマ−キングフィルムは、塩化ビニル樹脂の
片面にアクリル系の粘着剤層が設けられ、さらに該粘着
剤層上に離型紙が貼付された構成をしている。しかしな
がら、このような構成では、該フィルムをいったん対象
基材に固定(接着)させて長時間放置後剥離させた場
合、対象基材の表面に粘着剤が移行し、粘着剤の除去に
多大な労力を必要としていた。
【0003】また、アクリル系の粘着剤層の代わりに、
ポリエステルフィルムやポリオレフィンフィルムを支持
体とし、それらの表面にエマルジョン塗布し発泡させて
ミクロ吸着盤を形成させ、該吸着盤を粘着剤として使用
することが行われているが、コスト高になる欠点があ
る。さらに、上述のポリエステルフィルムやポリオレフ
ィンフィルムは硬いため、これらのフィルムを支持体と
する該ミクロ吸着盤と塩化ビニル樹脂からなるマ−キン
グフィルムのカッティング性が非常に劣るという問題が
あった。
ポリエステルフィルムやポリオレフィンフィルムを支持
体とし、それらの表面にエマルジョン塗布し発泡させて
ミクロ吸着盤を形成させ、該吸着盤を粘着剤として使用
することが行われているが、コスト高になる欠点があ
る。さらに、上述のポリエステルフィルムやポリオレフ
ィンフィルムは硬いため、これらのフィルムを支持体と
する該ミクロ吸着盤と塩化ビニル樹脂からなるマ−キン
グフィルムのカッティング性が非常に劣るという問題が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来技術に鑑みてなされたものであり、対象基材の表面の
復元力に富み、かつ、カッティング性、耐汚染性、耐薬
品性、耐候性、耐退色性に優れた、マ−キングフィル
ム、ディスプレイなどの粘着性基体を提供するものであ
る。
来技術に鑑みてなされたものであり、対象基材の表面の
復元力に富み、かつ、カッティング性、耐汚染性、耐薬
品性、耐候性、耐退色性に優れた、マ−キングフィル
ム、ディスプレイなどの粘着性基体を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、親水化処理さ
れたフッ素系ポリマ−からなるフィルムの片面に、粘着
性を有する発泡シ−トからなるミクロ吸着盤を設けてな
る粘着性基体である。
れたフッ素系ポリマ−からなるフィルムの片面に、粘着
性を有する発泡シ−トからなるミクロ吸着盤を設けてな
る粘着性基体である。
【0006】本発明において「フッ素系ポリマ−」とし
てはテトラフルオロエチレンパ−フルオロアルキルビニ
ルエ−テル共重合体、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビ
ニリデン、ポリクロロトリフルオロエチレン、エチレン
−クロロトリフルオロエチレン共重合体、トリフルオロ
エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、トリフル
オロエチレン−テトラフルオロエチレン−アルキルビニ
ルエ−テル共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサ
フルオロプロピレン共重合体、フッ素含有アクリル酸エ
ステル重合体、フッ素含有アクリル酸エステルとメタク
リル酸および/またはメタクリル酸メチルとの共重合体
などを挙げることができる。
てはテトラフルオロエチレンパ−フルオロアルキルビニ
ルエ−テル共重合体、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビ
ニリデン、ポリクロロトリフルオロエチレン、エチレン
−クロロトリフルオロエチレン共重合体、トリフルオロ
エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、トリフル
オロエチレン−テトラフルオロエチレン−アルキルビニ
ルエ−テル共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサ
フルオロプロピレン共重合体、フッ素含有アクリル酸エ
ステル重合体、フッ素含有アクリル酸エステルとメタク
リル酸および/またはメタクリル酸メチルとの共重合体
などを挙げることができる。
【0007】該フッ素系ポリマ−は、親水化処理がなさ
れていることがミクロ吸着盤との接着性が高くなるので
好ましい。親水化処理は、たとえばコロナ放電処理、酸
素プラズマエッチングなどの公知の処理で行うことがで
きる。
れていることがミクロ吸着盤との接着性が高くなるので
好ましい。親水化処理は、たとえばコロナ放電処理、酸
素プラズマエッチングなどの公知の処理で行うことがで
きる。
【0008】また、該フッ素系ポリマ−からなるフィル
ムの光線透過率は、本発明の基体をマ−キングフィルム
に使用する場合は0.1%以上、ディスプレイに使用す
る場合は20%以上が好ましい。
ムの光線透過率は、本発明の基体をマ−キングフィルム
に使用する場合は0.1%以上、ディスプレイに使用す
る場合は20%以上が好ましい。
【0009】さらに、本発明の粘着性基体におけるフッ
素系ポリマ−からなるフィルムの厚みは、光線透過率、
カッティング性等を考慮すると10〜200μm、とく
に20〜75μmが好ましい。
素系ポリマ−からなるフィルムの厚みは、光線透過率、
カッティング性等を考慮すると10〜200μm、とく
に20〜75μmが好ましい。
【0010】また、本発明において、フッ素系ポリマ−
からなるフィルム面への発泡シ−トの形成は、該フィル
ム上に発泡シ−ト原料溶液を塗布して発泡させることに
よりなされるが、フッ素系ポリマ−からなるフィルムと
発泡シ−トとの接着性を高めるために、接着剤として親
水性ポリマ−を用いることができる。かかる親水性ポリ
マ−としてはポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、ポリビニルアルコ−ル系樹脂、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体系樹脂、ポリアクリル酸系樹脂等が挙げら
れ、なかでもポリウレタン系樹脂が好ましい。
からなるフィルム面への発泡シ−トの形成は、該フィル
ム上に発泡シ−ト原料溶液を塗布して発泡させることに
よりなされるが、フッ素系ポリマ−からなるフィルムと
発泡シ−トとの接着性を高めるために、接着剤として親
水性ポリマ−を用いることができる。かかる親水性ポリ
マ−としてはポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、ポリビニルアルコ−ル系樹脂、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体系樹脂、ポリアクリル酸系樹脂等が挙げら
れ、なかでもポリウレタン系樹脂が好ましい。
【0011】以下、このポリウレタン系樹脂について説
明する。ポリウレタン系樹脂は各種ポリオ−ルとイソシ
アネ−トとの組み合わせからなるものであり、ポリオ−
ルとしてはエチレングリコ−ル、ジエチレングリコ−
ル、1,4−ブタンジオ−ル、ヘキサメチレングリコ−
ル等の低分子ポリオ−ル;ポリエチレングリコ−ル、ポ
リオキシプロピレングリコ−ル、エチレンオキサイド/
プロピレンオキシド共重合体、ポリテトラメチレンエ−
テルグリコ−ル等のポリエ−テルポリオ−ル;ポリ−β
−メチル−δ−バレロラクトン、ポリカプロラクトン、
ジオ−ルとアジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、イ
ソフタル酸、テレフタル酸等の二塩基酸とからなるポリ
エステルなどのポリエステルポリオ−ル;ポリカ−ボネ
−トポリオ−ル;アクリル系ポリオ−ル;エポキシ系ポ
リオ−ル;水酸基を有する液状ブタジエン;水酸基を有
するネオプレンなどを挙げることができるが、黄変が生
じにくい点においてポリエステルポリオ−ルが好まし
い。
明する。ポリウレタン系樹脂は各種ポリオ−ルとイソシ
アネ−トとの組み合わせからなるものであり、ポリオ−
ルとしてはエチレングリコ−ル、ジエチレングリコ−
ル、1,4−ブタンジオ−ル、ヘキサメチレングリコ−
ル等の低分子ポリオ−ル;ポリエチレングリコ−ル、ポ
リオキシプロピレングリコ−ル、エチレンオキサイド/
プロピレンオキシド共重合体、ポリテトラメチレンエ−
テルグリコ−ル等のポリエ−テルポリオ−ル;ポリ−β
−メチル−δ−バレロラクトン、ポリカプロラクトン、
ジオ−ルとアジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、イ
ソフタル酸、テレフタル酸等の二塩基酸とからなるポリ
エステルなどのポリエステルポリオ−ル;ポリカ−ボネ
−トポリオ−ル;アクリル系ポリオ−ル;エポキシ系ポ
リオ−ル;水酸基を有する液状ブタジエン;水酸基を有
するネオプレンなどを挙げることができるが、黄変が生
じにくい点においてポリエステルポリオ−ルが好まし
い。
【0012】またイソシアネ−ト化合物としては、トリ
レンジイソシアネ−ト、4,4−ジフェニルメタンジイ
ソシアネ−ト、ポリメリック−4,4−ジフェニルメタ
ンジイソシアネ−ト、キシレンジイソシアネ−ト、ナフ
チレンジイソシアネ−ト、テトラメチレルキシリレンジ
イソシアネ−ト、3,3´−ジクロロ−4,4´−ジフ
ェニルメタンジイソシアネ−ト等の芳香族ジイソシアネ
−ト類;ヘキサメチレンジイソシアネ−ト、ジシクロヘ
キシルメタンジイソシアネ−ト、水添キシリレンジイソ
シアネ−ト、イソプロピリデンビス(4−シクロヘキシ
ルジイソシアネ−ト)、シクロヘキシルジイソシアネ−
ト、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジソシ
アネ−ト等の脂環式または脂肪族ジイソシアネ−ト類;
リジンイソシアネ−ト;これらのダイマ−化合物、トリ
マ−化合物、カ−ボジイミド化物などを挙げることがで
きる。これらのイソシアネ−ト化合物は単独で用いても
2種類以上を併用してもよい。
レンジイソシアネ−ト、4,4−ジフェニルメタンジイ
ソシアネ−ト、ポリメリック−4,4−ジフェニルメタ
ンジイソシアネ−ト、キシレンジイソシアネ−ト、ナフ
チレンジイソシアネ−ト、テトラメチレルキシリレンジ
イソシアネ−ト、3,3´−ジクロロ−4,4´−ジフ
ェニルメタンジイソシアネ−ト等の芳香族ジイソシアネ
−ト類;ヘキサメチレンジイソシアネ−ト、ジシクロヘ
キシルメタンジイソシアネ−ト、水添キシリレンジイソ
シアネ−ト、イソプロピリデンビス(4−シクロヘキシ
ルジイソシアネ−ト)、シクロヘキシルジイソシアネ−
ト、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジソシ
アネ−ト等の脂環式または脂肪族ジイソシアネ−ト類;
リジンイソシアネ−ト;これらのダイマ−化合物、トリ
マ−化合物、カ−ボジイミド化物などを挙げることがで
きる。これらのイソシアネ−ト化合物は単独で用いても
2種類以上を併用してもよい。
【0013】該ポリウレタン系樹脂は、上述のポリオ−
ルとともにイソシアネ−ト化合物またはイソシアネ−ト
化合物を用いて予め製造したイソシアネ−ト樹脂とが用
いられ、ジオキサン、テトラヒドロフラン等の有機溶媒
に溶解させて、フッ素系ポリマ−からなるフィルム上に
塗布して使用される。
ルとともにイソシアネ−ト化合物またはイソシアネ−ト
化合物を用いて予め製造したイソシアネ−ト樹脂とが用
いられ、ジオキサン、テトラヒドロフラン等の有機溶媒
に溶解させて、フッ素系ポリマ−からなるフィルム上に
塗布して使用される。
【0014】上述の親水性ポリマ−の塗布厚みは光線透
過率、カッティング性、コスト等の点において1〜10
0μm、とくに3〜50μmが好ましい。なお、親水性
ポリマ−としてポリウレタン系樹脂を用いる場合には、
自己乳化性のポリウレタン系エマルジョンと架橋剤を併
用することができる。
過率、カッティング性、コスト等の点において1〜10
0μm、とくに3〜50μmが好ましい。なお、親水性
ポリマ−としてポリウレタン系樹脂を用いる場合には、
自己乳化性のポリウレタン系エマルジョンと架橋剤を併
用することができる。
【0015】本発明において、フッ素系ポリマ−からな
るフィルムの片面に設けられるミクロ吸着盤は、発泡シ
−トから構成されており、該発泡シ−トは、公知の技術
により製造されたものを使用することができる。たとえ
ば、特公昭60−197745号公報、特公昭62−1
74114号公報、特公昭62−177043号公報、
特公昭63−333号公報、特公平5−81614号公
報などに記載の方法により発泡シ−トを作成することが
できる。該発泡シ−トの厚みは後述のマ−キングフィル
ム、ディスプレイの用途におけるカッティング性、作業
性などの点において任意の厚みを選択することができ
る。
るフィルムの片面に設けられるミクロ吸着盤は、発泡シ
−トから構成されており、該発泡シ−トは、公知の技術
により製造されたものを使用することができる。たとえ
ば、特公昭60−197745号公報、特公昭62−1
74114号公報、特公昭62−177043号公報、
特公昭63−333号公報、特公平5−81614号公
報などに記載の方法により発泡シ−トを作成することが
できる。該発泡シ−トの厚みは後述のマ−キングフィル
ム、ディスプレイの用途におけるカッティング性、作業
性などの点において任意の厚みを選択することができ
る。
【0016】本発明の粘着性基体は、着色されたフッ素
系ポリマ−からなるフィルムを用い、所望の形状にカッ
ティングしてミクロ吸着盤面を対象基材に施工すること
により、そのままマ−キングフィルムとして使用するこ
とができるが、該粘着性基体の、フッ素系ポリマ−から
なるフィルム面に、塩化ビニル系、ポリウレタン系、フ
ッ素系ポリマ−からなるフィルムと適当な粘着剤層とか
らなる既存のマ−キングフィルムを積層し、カッティン
グすることによりマ−キングフィルムとして使用するこ
ともできる。
系ポリマ−からなるフィルムを用い、所望の形状にカッ
ティングしてミクロ吸着盤面を対象基材に施工すること
により、そのままマ−キングフィルムとして使用するこ
とができるが、該粘着性基体の、フッ素系ポリマ−から
なるフィルム面に、塩化ビニル系、ポリウレタン系、フ
ッ素系ポリマ−からなるフィルムと適当な粘着剤層とか
らなる既存のマ−キングフィルムを積層し、カッティン
グすることによりマ−キングフィルムとして使用するこ
ともできる。
【0017】さらに、本発明の粘着性基体は、フッ素系
ポリマ−からなるフィルム面に、無機および/または有
機フィラ−を含有したポリマ−を塗布し、その表面にイ
ンク、トナ−、塗料などを用いて印刷、塗装、静電複写
し、ディスプレイとして使用することもできる。この場
合、屋外用のディスプレイには印刷面、塗装面、複写面
に、粘着剤が塗布されたオ−バ−レイフィルム(保護フ
ィルム)、たとえばポリエステル系フィルム、ポリウレ
タン系フィルム、塩化ビニル系フィルム、塩化ビニリデ
ン系フィルム、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体系
フィルム、ポリアクリル酸系フィルム、ポリイソブチレ
ン系フィルム、ポリメタクリル酸系フィルム、ポリフッ
化ビニル、ポリフッ化ビニリデン等などの親水化処理さ
れたフッ素系ポリマ−からなるフィルムなどからなるオ
−バ−レイフィルムを貼付することにより耐久性を向上
させることができる。中でも耐水性、耐候性、防汚性、
耐薬品性の点において親水化処理されたフッ素系ポリマ
−からなるフィルムが好ましい。
ポリマ−からなるフィルム面に、無機および/または有
機フィラ−を含有したポリマ−を塗布し、その表面にイ
ンク、トナ−、塗料などを用いて印刷、塗装、静電複写
し、ディスプレイとして使用することもできる。この場
合、屋外用のディスプレイには印刷面、塗装面、複写面
に、粘着剤が塗布されたオ−バ−レイフィルム(保護フ
ィルム)、たとえばポリエステル系フィルム、ポリウレ
タン系フィルム、塩化ビニル系フィルム、塩化ビニリデ
ン系フィルム、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体系
フィルム、ポリアクリル酸系フィルム、ポリイソブチレ
ン系フィルム、ポリメタクリル酸系フィルム、ポリフッ
化ビニル、ポリフッ化ビニリデン等などの親水化処理さ
れたフッ素系ポリマ−からなるフィルムなどからなるオ
−バ−レイフィルムを貼付することにより耐久性を向上
させることができる。中でも耐水性、耐候性、防汚性、
耐薬品性の点において親水化処理されたフッ素系ポリマ
−からなるフィルムが好ましい。
【0018】無機フィラ−としてはシリカ、ホワイトカ
−ボン、タルク、ケイ酸アルミニウム、アルミノケイ酸
マグネシウム、クレ−、酸化チタン、炭酸カルシウムな
どを上げることができるが、インク、トナ−、塗料など
の受理性が高いことから、ホワイトカ−ボン、シリカ、
ケイ酸アルミニウムなどの多孔質のフィラ−が好まし
い。一方有機フィラ−としてはアクリル酸系重合体ビ−
ズ、スチレン−アクリルニトリル共重合体、メタクリル
酸メチル−ブタジエン−スチレン共重合体、尿素−ホル
マリン樹脂、有機ベントナイトなどを挙げることができ
る。これのフィラ−は単独で使用しても2種類以上を併
用してもよく、無機フィラ−と有機フィラ−とを混合し
て使用してもよい。
−ボン、タルク、ケイ酸アルミニウム、アルミノケイ酸
マグネシウム、クレ−、酸化チタン、炭酸カルシウムな
どを上げることができるが、インク、トナ−、塗料など
の受理性が高いことから、ホワイトカ−ボン、シリカ、
ケイ酸アルミニウムなどの多孔質のフィラ−が好まし
い。一方有機フィラ−としてはアクリル酸系重合体ビ−
ズ、スチレン−アクリルニトリル共重合体、メタクリル
酸メチル−ブタジエン−スチレン共重合体、尿素−ホル
マリン樹脂、有機ベントナイトなどを挙げることができ
る。これのフィラ−は単独で使用しても2種類以上を併
用してもよく、無機フィラ−と有機フィラ−とを混合し
て使用してもよい。
【0019】該フィラ−を含有するポリマ−としては親
水性ポリマ−を使用することができ、かかるポリマ−と
しては上述したポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリアクリル
酸系樹脂、ポリメタクリル酸系樹脂、ポリイソブチレン
系樹脂などを挙げることができる。該ポリマ−中のフィ
ラ−の分散性を向上させるために必要に応じて界面活性
剤、たとえば公知のノニオン系界面活性剤、アニオン系
界面活性剤などをフィラ−含有ポリマ−に対して0.0
1〜3重量%添加してもよい。
水性ポリマ−を使用することができ、かかるポリマ−と
しては上述したポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリアクリル
酸系樹脂、ポリメタクリル酸系樹脂、ポリイソブチレン
系樹脂などを挙げることができる。該ポリマ−中のフィ
ラ−の分散性を向上させるために必要に応じて界面活性
剤、たとえば公知のノニオン系界面活性剤、アニオン系
界面活性剤などをフィラ−含有ポリマ−に対して0.0
1〜3重量%添加してもよい。
【0020】また、フィラ−を含有するポリマ−中には
必要に応じて消泡剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、抗菌
剤などを添加することができる。
必要に応じて消泡剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、抗菌
剤などを添加することができる。
【0021】本発明において、粘着性基体のフッ素系ポ
リマ−からなるフィルム面に発泡シ−トを形成させる溶
液を塗布する方法、該フィルム面に上述のフィラ−含有
ポリマ−を塗布する方法、親水性ポリマ−を塗布する方
法は通常公知の方法でよく、たとえばハケ塗り、ロ−ラ
塗装、吹き付け塗装、流延塗装、スクリ−ン塗装、カレ
ンダ−塗装、浸漬塗装など任意の方法で塗布することが
できる。
リマ−からなるフィルム面に発泡シ−トを形成させる溶
液を塗布する方法、該フィルム面に上述のフィラ−含有
ポリマ−を塗布する方法、親水性ポリマ−を塗布する方
法は通常公知の方法でよく、たとえばハケ塗り、ロ−ラ
塗装、吹き付け塗装、流延塗装、スクリ−ン塗装、カレ
ンダ−塗装、浸漬塗装など任意の方法で塗布することが
できる。
【0022】本発明の粘着性基体は発泡シ−トを吸着盤
としていることにより、対象基材に貼付、剥離を繰り返
すことができ、また剥離後の対象基材表面の復元力に富
んでいる。さらにフッ素系ポリマ−からなるフィルムを
用いることにより、マ−キングフィルム、ディスプレイ
に応用した場合、それらの表面は耐汚染性、耐薬品性、
耐候性、耐退色性などに富んでいることから、長期間の
使用が可能となる。
としていることにより、対象基材に貼付、剥離を繰り返
すことができ、また剥離後の対象基材表面の復元力に富
んでいる。さらにフッ素系ポリマ−からなるフィルムを
用いることにより、マ−キングフィルム、ディスプレイ
に応用した場合、それらの表面は耐汚染性、耐薬品性、
耐候性、耐退色性などに富んでいることから、長期間の
使用が可能となる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はこれら実施例により何等限定されるもので
はない。なお、実施例における各測定値は以下の方法に
したがって測定した。 (1) ミクロ吸着盤の粘着力(g/25mm) ミクロ吸着盤と被着材との粘着力を島津製作所製のオ−
トグラフを用いて180度の剥離力を測定した。なお、
測定は剥離速度は300mm/分、測定温度は20℃で
行った。
が、本発明はこれら実施例により何等限定されるもので
はない。なお、実施例における各測定値は以下の方法に
したがって測定した。 (1) ミクロ吸着盤の粘着力(g/25mm) ミクロ吸着盤と被着材との粘着力を島津製作所製のオ−
トグラフを用いて180度の剥離力を測定した。なお、
測定は剥離速度は300mm/分、測定温度は20℃で
行った。
【0024】(2) インクの発色性試験 フッ素系ポリマ−からなるフィルムに親水性ポリマ−を
塗布し、乾燥を施した後、有機フィラ−および/または
無機フィラ−を含有する親水性ポリマ−を塗布・乾燥
後、ヒュ−レットパッカ−ド社製のデスクライタ−55
0Cを用いて、太さ1mmの線を1mm間隔で10本平
行に描き、インクを乾燥させた。そのインクの発色状態
を目視により観察して、同じ種類のインクを用いて紙に
同様の線を描いた場合と比較して以下の評価基準で評価
した。 ◎:紙と同じ色である場合 ○:紙よりも鮮明性にやや劣る場合 △:紙よりかなり褪せた色で鮮明性に劣る場合 ×:紙よりかなり色の鮮明性が劣る場合
塗布し、乾燥を施した後、有機フィラ−および/または
無機フィラ−を含有する親水性ポリマ−を塗布・乾燥
後、ヒュ−レットパッカ−ド社製のデスクライタ−55
0Cを用いて、太さ1mmの線を1mm間隔で10本平
行に描き、インクを乾燥させた。そのインクの発色状態
を目視により観察して、同じ種類のインクを用いて紙に
同様の線を描いた場合と比較して以下の評価基準で評価
した。 ◎:紙と同じ色である場合 ○:紙よりも鮮明性にやや劣る場合 △:紙よりかなり褪せた色で鮮明性に劣る場合 ×:紙よりかなり色の鮮明性が劣る場合
【0025】(3) 退色性試験 作成した粘着基材のフィルム面にに無機および/または
有機フィラ−を含有する親水性ポリマ−を塗布し、乾燥
した後に水性顔料タイプのインクジェットで描画したも
のについて紫外線加速試験機を用いて紫外線を照射し、
携帯型分光色差計(NF−90タイプ、日本電色工業社
製)を用いて退色性の評価を行った。退色性の度合い
(△E)の計算式に基づき算出した値により、以下の基
準により評価した。 紫外線照射装置:EYE Super UV Tester (SUN−W型、大日本プラス チック社製) 紫外線照射条件:波長領域 295〜450nm ブラックパネル温度 45℃ 湿度 70%RH 出力 50mw/cm2 △E=〔(L1 −L0 )2 +(a1 −a0 )2 +(b1
−b0 )2 〕1/2 〔なお、L値が大きい程明度が高く、
a(+)値が大きい程赤色の度合いが大きく、a(−)
値が大きい程緑色の度合いが大きく、b(+)値が大き
い程黄色の度合いが大きく、b(−)値が大きい程青色
の度合いが大きいことを示す。〕
有機フィラ−を含有する親水性ポリマ−を塗布し、乾燥
した後に水性顔料タイプのインクジェットで描画したも
のについて紫外線加速試験機を用いて紫外線を照射し、
携帯型分光色差計(NF−90タイプ、日本電色工業社
製)を用いて退色性の評価を行った。退色性の度合い
(△E)の計算式に基づき算出した値により、以下の基
準により評価した。 紫外線照射装置:EYE Super UV Tester (SUN−W型、大日本プラス チック社製) 紫外線照射条件:波長領域 295〜450nm ブラックパネル温度 45℃ 湿度 70%RH 出力 50mw/cm2 △E=〔(L1 −L0 )2 +(a1 −a0 )2 +(b1
−b0 )2 〕1/2 〔なお、L値が大きい程明度が高く、
a(+)値が大きい程赤色の度合いが大きく、a(−)
値が大きい程緑色の度合いが大きく、b(+)値が大き
い程黄色の度合いが大きく、b(−)値が大きい程青色
の度合いが大きいことを示す。〕
【0026】評価基準 ◎:△Eが3未満の場合 ○:△Eが3〜5の場合 △:△Eが5〜12の場合 ×:△Eが12を越える場合
【0027】(4) 防汚性 屋外暴露試験(倉敷地区南向傾斜角度45度3ケ月間に
よる屋外試験)により携帯型分光色差計(NF−90タ
イプ、日本電色工業社製)を用いて暴露試験前後の△E
を測定し、△Eの差で以下の評価基準により測定した。 ◎:△Eの差が0〜1.5の場合 ○:△Eの差が1.5〜3.0の場合 △:△Eの差が3.0〜5.0の場合 ×:△Eの差が5.0を越える場合
よる屋外試験)により携帯型分光色差計(NF−90タ
イプ、日本電色工業社製)を用いて暴露試験前後の△E
を測定し、△Eの差で以下の評価基準により測定した。 ◎:△Eの差が0〜1.5の場合 ○:△Eの差が1.5〜3.0の場合 △:△Eの差が3.0〜5.0の場合 ×:△Eの差が5.0を越える場合
【0028】(5) カッティング性 粘着性基体をマ−キングシ−トに応用した場合、Roland
Digital Group社のDesktop Sign Maker PNC-1000 、CA
MM-1を用いてカッティング試験を行い、以下の評価基準
にしたがい評価を行った。 ◎:マ−キングフィルムとして使用できる。 ○:フィルムはカットできてもミクロ吸着盤が一部カッ
トできない。 △:ミクロ吸着盤およびフィルムの一部がカットできな
い。 ×:フィルムがまったくカットできない。
Digital Group社のDesktop Sign Maker PNC-1000 、CA
MM-1を用いてカッティング試験を行い、以下の評価基準
にしたがい評価を行った。 ◎:マ−キングフィルムとして使用できる。 ○:フィルムはカットできてもミクロ吸着盤が一部カッ
トできない。 △:ミクロ吸着盤およびフィルムの一部がカットできな
い。 ×:フィルムがまったくカットできない。
【0029】実施例1 親水化処理されたポリフッ化ビニル樹脂よりなる厚さ2
5μmのフィルム(EXCELAR2000、W・H
BRADY社製)の片面に、ポリエ−テルを原料とする
ポリウレタン樹脂をジオキサンに溶解させ、3%溶液に
調整した液をアプリケ−タ−バ−で塗布し、乾燥後の厚
みが20μmの層を形成した。さらに該層の表面に、特
公平5−81614号公報の実施例1に記載の組成の配
合エマルジョンを塗布し、発泡させて厚さ50μmの発
泡シ−トを形成させた。さらに該発泡シ−トとは反対側
のフィルム面に、ポリフッ化ビニルフィルムを用いたマ
−キングフィルム(フィルム厚み25μm、粘着剤厚み
40μm)を貼付し、発泡シ−トからなるミクロ吸着盤
を有するマ−キングフィルムを得た。得られたマ−キン
グフィルムの各評価を行い、結果を表1に示す。また、
このマ−クキングフィルムをテント基材に貼付したとこ
ろ、粘着力は250g/25mmと高く、粘着性は良好
であり、6ケ月間貼付後に強制的に剥離したが、テント
基材の表面に異変はなかった。
5μmのフィルム(EXCELAR2000、W・H
BRADY社製)の片面に、ポリエ−テルを原料とする
ポリウレタン樹脂をジオキサンに溶解させ、3%溶液に
調整した液をアプリケ−タ−バ−で塗布し、乾燥後の厚
みが20μmの層を形成した。さらに該層の表面に、特
公平5−81614号公報の実施例1に記載の組成の配
合エマルジョンを塗布し、発泡させて厚さ50μmの発
泡シ−トを形成させた。さらに該発泡シ−トとは反対側
のフィルム面に、ポリフッ化ビニルフィルムを用いたマ
−キングフィルム(フィルム厚み25μm、粘着剤厚み
40μm)を貼付し、発泡シ−トからなるミクロ吸着盤
を有するマ−キングフィルムを得た。得られたマ−キン
グフィルムの各評価を行い、結果を表1に示す。また、
このマ−クキングフィルムをテント基材に貼付したとこ
ろ、粘着力は250g/25mmと高く、粘着性は良好
であり、6ケ月間貼付後に強制的に剥離したが、テント
基材の表面に異変はなかった。
【0030】実施例2 実施例1において、EXCELAR2000の両面にポ
リウレタン樹脂のジオキサン溶液を塗布し、乾燥後の厚
さ20μmの層を形成させた。一片面には実施例1と同
様にして発泡シ−トを形成させ、残る片面には下記に示
すBの組成物を塗布して層を形成させた後、その上にヒ
ュレットパッカ−ド社製のデスクライタ−550を用い
て太さ1mmの線を1mmの間隔をあけて10本ほぼ平
行に描き、インクを乾燥させ、ディスプレイを得た。描
画層の厚みは30μmであった。描画層のインクの発色
性および退色性を評価したが、問題はなかった。また、
このディスプレイを透明アクリル板(クラレ製)に貼付
したところ、粘着力は280g/25mmと高く、粘着
性は良好であった。
リウレタン樹脂のジオキサン溶液を塗布し、乾燥後の厚
さ20μmの層を形成させた。一片面には実施例1と同
様にして発泡シ−トを形成させ、残る片面には下記に示
すBの組成物を塗布して層を形成させた後、その上にヒ
ュレットパッカ−ド社製のデスクライタ−550を用い
て太さ1mmの線を1mmの間隔をあけて10本ほぼ平
行に描き、インクを乾燥させ、ディスプレイを得た。描
画層の厚みは30μmであった。描画層のインクの発色
性および退色性を評価したが、問題はなかった。また、
このディスプレイを透明アクリル板(クラレ製)に貼付
したところ、粘着力は280g/25mmと高く、粘着
性は良好であった。
【0031】 組成物 A. 尿素−ホルマリン樹脂(有機フィラ−)(三井東圧化学株式会社製「U −PEARL 」;固形分濃度30%) 30部 コロイダルシリカ液(無機フィラ−)(日産化学株式会社製「スノ−テ ックスC」;固形分濃度20%) 5部 スルホン酸基変性ポリビニルアルコ−ルの60%メタノ−ル水溶液 [株式会社クラレ社製「HM−N−04」(平均分子量22000、ケ ン化度60モル%およびビニルスルホン酸の割合0.4モル%である スルホン酸基変性ポリビニルアルコ−ルの10%水溶液)10部を6 0%メタノ−ル水溶液100部に溶解した溶液] 100部 B. Aの分散液 100部 グリオキザ−ル(架橋剤) 0.8部 ポリエチレンイミン(日本触媒株式会社製;分子量1000) 5部 フッ素系消泡剤(大日本インキ化学株式会社製「MEGAFAC、F− 177」) 0.1部 ポリウレタン樹脂(東洋インキ製造株式会社製「TSP−202メジウ ム」)の30%ジオキサン溶媒溶液 100部
【0032】実施例3 実施例2と同様にしてディスプレイを作成し、描画層上
には水性インクジェットタイプのインクジェットで描画
し、その描画体表面にフッ素系のオ−バ−レイ用フィル
ム(EXCELAR1000、W・H BRADY社
製)を貼付して、インクの発色性、退色性を評価した。
評価結果を表1に示す。該ディスプレイをエチレン−酢
酸ビニル共重合体フィルムに貼付したところ、粘着力は
300g/25mmであり、粘着性は高いものであっ
た。
には水性インクジェットタイプのインクジェットで描画
し、その描画体表面にフッ素系のオ−バ−レイ用フィル
ム(EXCELAR1000、W・H BRADY社
製)を貼付して、インクの発色性、退色性を評価した。
評価結果を表1に示す。該ディスプレイをエチレン−酢
酸ビニル共重合体フィルムに貼付したところ、粘着力は
300g/25mmであり、粘着性は高いものであっ
た。
【0033】実施例4 実施例1において、EXCELAR2000に替えて、
両面を酸素プラズマ処理した厚さ50μmのエチレン−
テトラフルオロエチレン共重合体からなるフィルムを用
いた以外は同様にしてマ−キングフィルムを作成した。
得られたマ−キングフィルムの評価を行い、結果を表1
に示す。該マ−キングフィルムを塩化ビニルシ−トに貼
付したところ、粘着力は425g/25mmと非常に高
いものであった。
両面を酸素プラズマ処理した厚さ50μmのエチレン−
テトラフルオロエチレン共重合体からなるフィルムを用
いた以外は同様にしてマ−キングフィルムを作成した。
得られたマ−キングフィルムの評価を行い、結果を表1
に示す。該マ−キングフィルムを塩化ビニルシ−トに貼
付したところ、粘着力は425g/25mmと非常に高
いものであった。
【0034】比較例1 親水化処理されたポリフッ化ビニル樹脂よりなる厚さ2
5μmのフィルム(EXCELAR2000、W・H
BRADY社製)の片面に、ポリエ−テルを原料とする
ポリウレタン樹脂をジオキサンに溶解させ、3%溶液に
調整した液をアプリケ−タ−バ−で塗布し、乾燥後の厚
みが20μmの層を形成した。さらにこの面上に市販の
厚さ40μmのアクリル系感圧粘着剤を貼り付けた。該
粘着剤層とは反対の面に塩化ビニルフィルムよりなるマ
−キングフィルム(フィルム厚み50μm、粘着剤厚み
40μm)を貼付して感圧粘着剤を有するマ−キングフ
ィルムを得た。得られたマ−キングフィルムの粘着面を
0.1mm厚みのアルミ板に貼り付けって、南向き45
度の屋外暴露台に取り付けて約3ケ月間屋外暴露試験を
行った。結果を表1に示す。マ−キングフィルムのカッ
ティング性は良好であったが、防汚性、退色性は悪く、
剥離後のアルミ板面には感圧粘着剤が付着していた。
5μmのフィルム(EXCELAR2000、W・H
BRADY社製)の片面に、ポリエ−テルを原料とする
ポリウレタン樹脂をジオキサンに溶解させ、3%溶液に
調整した液をアプリケ−タ−バ−で塗布し、乾燥後の厚
みが20μmの層を形成した。さらにこの面上に市販の
厚さ40μmのアクリル系感圧粘着剤を貼り付けた。該
粘着剤層とは反対の面に塩化ビニルフィルムよりなるマ
−キングフィルム(フィルム厚み50μm、粘着剤厚み
40μm)を貼付して感圧粘着剤を有するマ−キングフ
ィルムを得た。得られたマ−キングフィルムの粘着面を
0.1mm厚みのアルミ板に貼り付けって、南向き45
度の屋外暴露台に取り付けて約3ケ月間屋外暴露試験を
行った。結果を表1に示す。マ−キングフィルムのカッ
ティング性は良好であったが、防汚性、退色性は悪く、
剥離後のアルミ板面には感圧粘着剤が付着していた。
【0035】比較例2 実施例1において、EXCELAR2000の代わり
に、厚さ30μmのポリエステルフィルムを使用し、片
面に発泡シ−トを形成させた。該発泡シ−トとは反対側
のポリエステルフィルム面にポリフッ化ビニルフィルム
を用いたマ−キングフィルム(フィルム厚み25μm、
粘着剤厚み40μm)を貼付し、発泡シ−トからなるミ
クロ吸着盤を有するマ−キングフィルムを得た。得られ
たマ−キングフィルムの各評価を行い、結果を表1に示
す。マ−キングフィルムの防汚性、退色性は良好であっ
たが、カッティング性に問題があり、マ−キングフィル
ムとして実用的ではなかった。
に、厚さ30μmのポリエステルフィルムを使用し、片
面に発泡シ−トを形成させた。該発泡シ−トとは反対側
のポリエステルフィルム面にポリフッ化ビニルフィルム
を用いたマ−キングフィルム(フィルム厚み25μm、
粘着剤厚み40μm)を貼付し、発泡シ−トからなるミ
クロ吸着盤を有するマ−キングフィルムを得た。得られ
たマ−キングフィルムの各評価を行い、結果を表1に示
す。マ−キングフィルムの防汚性、退色性は良好であっ
たが、カッティング性に問題があり、マ−キングフィル
ムとして実用的ではなかった。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明の粘着性基体を用いたマ−キング
フィルムやディスプレイは被着体との粘着・剥離が容易
に行えるばかりでなく、長期に亘る貼付後の剥離におい
ても被着体の表面の損傷がまったくない。さらにマ−キ
ングフィルムとしてはカッティング性が非常に良好であ
るため、作業性が良好で、コストの点において有利であ
る。また、ディスプレイとしては描画の発色性が良好で
あるばかりでなく、耐退色性にも優れており、長期間に
亘る使用が可能である。
フィルムやディスプレイは被着体との粘着・剥離が容易
に行えるばかりでなく、長期に亘る貼付後の剥離におい
ても被着体の表面の損傷がまったくない。さらにマ−キ
ングフィルムとしてはカッティング性が非常に良好であ
るため、作業性が良好で、コストの点において有利であ
る。また、ディスプレイとしては描画の発色性が良好で
あるばかりでなく、耐退色性にも優れており、長期間に
亘る使用が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 忠之 岡山市海岸通1丁目2番1号 株式会社ク ラレ内
Claims (3)
- 【請求項1】親水化処理されたフッ素系ポリマ−からな
るフィルムの片面に、粘着性を有する発泡シ−トからな
るミクロ吸着盤を設けてなる粘着性基体。 - 【請求項2】請求項1記載の粘着性基体において、フッ
素系ポリマ−からなるフィルム面に無機および/または
有機フィラ−を含有したポリマ−を塗布し、さらに描画
してなるディスプレイ。 - 【請求項3】請求項1記載の粘着性基体において、フッ
素系ポリマ−からなるフィルム面にマ−キングフィルム
を貼付してなるマ−キングフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7151322A JPH093414A (ja) | 1995-06-19 | 1995-06-19 | 粘着性基体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7151322A JPH093414A (ja) | 1995-06-19 | 1995-06-19 | 粘着性基体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH093414A true JPH093414A (ja) | 1997-01-07 |
Family
ID=15516096
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7151322A Pending JPH093414A (ja) | 1995-06-19 | 1995-06-19 | 粘着性基体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH093414A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017047528A (ja) * | 2015-08-31 | 2017-03-09 | 株式会社トンボ鉛筆 | 感圧転写修正テープ |
JP2018036257A (ja) * | 2016-08-25 | 2018-03-08 | 株式会社東レリサーチセンター | マイクロ分光分析用試料台の作製方法 |
-
1995
- 1995-06-19 JP JP7151322A patent/JPH093414A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017047528A (ja) * | 2015-08-31 | 2017-03-09 | 株式会社トンボ鉛筆 | 感圧転写修正テープ |
JP2018036257A (ja) * | 2016-08-25 | 2018-03-08 | 株式会社東レリサーチセンター | マイクロ分光分析用試料台の作製方法 |
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