JPH093414A - 粘着性基体 - Google Patents

粘着性基体

Info

Publication number
JPH093414A
JPH093414A JP7151322A JP15132295A JPH093414A JP H093414 A JPH093414 A JP H093414A JP 7151322 A JP7151322 A JP 7151322A JP 15132295 A JP15132295 A JP 15132295A JP H093414 A JPH093414 A JP H093414A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
marking
base material
sensitive adhesive
adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7151322A
Other languages
English (en)
Inventor
Akitomo Inuyama
昭朋 犬山
隆 ▲こと▼子
Takashi Kotoko
Minoru Hirase
稔 平瀬
Tadayuki Yamamoto
忠之 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP7151322A priority Critical patent/JPH093414A/ja
Publication of JPH093414A publication Critical patent/JPH093414A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 対象基材の表面の復元力に富み、かつカッテ
ィング性、耐汚染性、耐薬品性、耐候性、耐退色性に優
れた粘着性基体を提供する。 【構成】 親水化処理されたフッ素系ポリマ−からなる
フィルムの片面に、粘着性を有する発泡シ−トからなる
ミクロ吸着盤を設けてなる粘着性基体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着材として発泡シ−
トからなるミクロ吸着盤を利用した粘着性基体に関し、
かかる粘着性基体は平滑面を有する部材に対して優れた
密着性、剥離性を有しており、マ−キングフィルム、看
板、広告などのディスプレイ用品の基材として有用であ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、広告、看板板、シャッタ−、ウイ
ンドウ等に用いられる広告ステッカ−類、自動車、モ−
タ−ボ−ト等に用いられる装飾用ステッカ−類、交通標
識、案内板等に用いられる表示用ステッカ−類に広く用
いられているマ−キングフィルムは、塩化ビニル樹脂の
片面にアクリル系の粘着剤層が設けられ、さらに該粘着
剤層上に離型紙が貼付された構成をしている。しかしな
がら、このような構成では、該フィルムをいったん対象
基材に固定(接着)させて長時間放置後剥離させた場
合、対象基材の表面に粘着剤が移行し、粘着剤の除去に
多大な労力を必要としていた。
【0003】また、アクリル系の粘着剤層の代わりに、
ポリエステルフィルムやポリオレフィンフィルムを支持
体とし、それらの表面にエマルジョン塗布し発泡させて
ミクロ吸着盤を形成させ、該吸着盤を粘着剤として使用
することが行われているが、コスト高になる欠点があ
る。さらに、上述のポリエステルフィルムやポリオレフ
ィンフィルムは硬いため、これらのフィルムを支持体と
する該ミクロ吸着盤と塩化ビニル樹脂からなるマ−キン
グフィルムのカッティング性が非常に劣るという問題が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来技術に鑑みてなされたものであり、対象基材の表面の
復元力に富み、かつ、カッティング性、耐汚染性、耐薬
品性、耐候性、耐退色性に優れた、マ−キングフィル
ム、ディスプレイなどの粘着性基体を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、親水化処理さ
れたフッ素系ポリマ−からなるフィルムの片面に、粘着
性を有する発泡シ−トからなるミクロ吸着盤を設けてな
る粘着性基体である。
【0006】本発明において「フッ素系ポリマ−」とし
てはテトラフルオロエチレンパ−フルオロアルキルビニ
ルエ−テル共重合体、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビ
ニリデン、ポリクロロトリフルオロエチレン、エチレン
−クロロトリフルオロエチレン共重合体、トリフルオロ
エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、トリフル
オロエチレン−テトラフルオロエチレン−アルキルビニ
ルエ−テル共重合体、テトラフルオロエチレン−ヘキサ
フルオロプロピレン共重合体、フッ素含有アクリル酸エ
ステル重合体、フッ素含有アクリル酸エステルとメタク
リル酸および/またはメタクリル酸メチルとの共重合体
などを挙げることができる。
【0007】該フッ素系ポリマ−は、親水化処理がなさ
れていることがミクロ吸着盤との接着性が高くなるので
好ましい。親水化処理は、たとえばコロナ放電処理、酸
素プラズマエッチングなどの公知の処理で行うことがで
きる。
【0008】また、該フッ素系ポリマ−からなるフィル
ムの光線透過率は、本発明の基体をマ−キングフィルム
に使用する場合は0.1%以上、ディスプレイに使用す
る場合は20%以上が好ましい。
【0009】さらに、本発明の粘着性基体におけるフッ
素系ポリマ−からなるフィルムの厚みは、光線透過率、
カッティング性等を考慮すると10〜200μm、とく
に20〜75μmが好ましい。
【0010】また、本発明において、フッ素系ポリマ−
からなるフィルム面への発泡シ−トの形成は、該フィル
ム上に発泡シ−ト原料溶液を塗布して発泡させることに
よりなされるが、フッ素系ポリマ−からなるフィルムと
発泡シ−トとの接着性を高めるために、接着剤として親
水性ポリマ−を用いることができる。かかる親水性ポリ
マ−としてはポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、ポリビニルアルコ−ル系樹脂、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体系樹脂、ポリアクリル酸系樹脂等が挙げら
れ、なかでもポリウレタン系樹脂が好ましい。
【0011】以下、このポリウレタン系樹脂について説
明する。ポリウレタン系樹脂は各種ポリオ−ルとイソシ
アネ−トとの組み合わせからなるものであり、ポリオ−
ルとしてはエチレングリコ−ル、ジエチレングリコ−
ル、1,4−ブタンジオ−ル、ヘキサメチレングリコ−
ル等の低分子ポリオ−ル;ポリエチレングリコ−ル、ポ
リオキシプロピレングリコ−ル、エチレンオキサイド/
プロピレンオキシド共重合体、ポリテトラメチレンエ−
テルグリコ−ル等のポリエ−テルポリオ−ル;ポリ−β
−メチル−δ−バレロラクトン、ポリカプロラクトン、
ジオ−ルとアジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、イ
ソフタル酸、テレフタル酸等の二塩基酸とからなるポリ
エステルなどのポリエステルポリオ−ル;ポリカ−ボネ
−トポリオ−ル;アクリル系ポリオ−ル;エポキシ系ポ
リオ−ル;水酸基を有する液状ブタジエン;水酸基を有
するネオプレンなどを挙げることができるが、黄変が生
じにくい点においてポリエステルポリオ−ルが好まし
い。
【0012】またイソシアネ−ト化合物としては、トリ
レンジイソシアネ−ト、4,4−ジフェニルメタンジイ
ソシアネ−ト、ポリメリック−4,4−ジフェニルメタ
ンジイソシアネ−ト、キシレンジイソシアネ−ト、ナフ
チレンジイソシアネ−ト、テトラメチレルキシリレンジ
イソシアネ−ト、3,3´−ジクロロ−4,4´−ジフ
ェニルメタンジイソシアネ−ト等の芳香族ジイソシアネ
−ト類;ヘキサメチレンジイソシアネ−ト、ジシクロヘ
キシルメタンジイソシアネ−ト、水添キシリレンジイソ
シアネ−ト、イソプロピリデンビス(4−シクロヘキシ
ルジイソシアネ−ト)、シクロヘキシルジイソシアネ−
ト、2,2,4−トリメチル−1,6−ヘキサンジソシ
アネ−ト等の脂環式または脂肪族ジイソシアネ−ト類;
リジンイソシアネ−ト;これらのダイマ−化合物、トリ
マ−化合物、カ−ボジイミド化物などを挙げることがで
きる。これらのイソシアネ−ト化合物は単独で用いても
2種類以上を併用してもよい。
【0013】該ポリウレタン系樹脂は、上述のポリオ−
ルとともにイソシアネ−ト化合物またはイソシアネ−ト
化合物を用いて予め製造したイソシアネ−ト樹脂とが用
いられ、ジオキサン、テトラヒドロフラン等の有機溶媒
に溶解させて、フッ素系ポリマ−からなるフィルム上に
塗布して使用される。
【0014】上述の親水性ポリマ−の塗布厚みは光線透
過率、カッティング性、コスト等の点において1〜10
0μm、とくに3〜50μmが好ましい。なお、親水性
ポリマ−としてポリウレタン系樹脂を用いる場合には、
自己乳化性のポリウレタン系エマルジョンと架橋剤を併
用することができる。
【0015】本発明において、フッ素系ポリマ−からな
るフィルムの片面に設けられるミクロ吸着盤は、発泡シ
−トから構成されており、該発泡シ−トは、公知の技術
により製造されたものを使用することができる。たとえ
ば、特公昭60−197745号公報、特公昭62−1
74114号公報、特公昭62−177043号公報、
特公昭63−333号公報、特公平5−81614号公
報などに記載の方法により発泡シ−トを作成することが
できる。該発泡シ−トの厚みは後述のマ−キングフィル
ム、ディスプレイの用途におけるカッティング性、作業
性などの点において任意の厚みを選択することができ
る。
【0016】本発明の粘着性基体は、着色されたフッ素
系ポリマ−からなるフィルムを用い、所望の形状にカッ
ティングしてミクロ吸着盤面を対象基材に施工すること
により、そのままマ−キングフィルムとして使用するこ
とができるが、該粘着性基体の、フッ素系ポリマ−から
なるフィルム面に、塩化ビニル系、ポリウレタン系、フ
ッ素系ポリマ−からなるフィルムと適当な粘着剤層とか
らなる既存のマ−キングフィルムを積層し、カッティン
グすることによりマ−キングフィルムとして使用するこ
ともできる。
【0017】さらに、本発明の粘着性基体は、フッ素系
ポリマ−からなるフィルム面に、無機および/または有
機フィラ−を含有したポリマ−を塗布し、その表面にイ
ンク、トナ−、塗料などを用いて印刷、塗装、静電複写
し、ディスプレイとして使用することもできる。この場
合、屋外用のディスプレイには印刷面、塗装面、複写面
に、粘着剤が塗布されたオ−バ−レイフィルム(保護フ
ィルム)、たとえばポリエステル系フィルム、ポリウレ
タン系フィルム、塩化ビニル系フィルム、塩化ビニリデ
ン系フィルム、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体系
フィルム、ポリアクリル酸系フィルム、ポリイソブチレ
ン系フィルム、ポリメタクリル酸系フィルム、ポリフッ
化ビニル、ポリフッ化ビニリデン等などの親水化処理さ
れたフッ素系ポリマ−からなるフィルムなどからなるオ
−バ−レイフィルムを貼付することにより耐久性を向上
させることができる。中でも耐水性、耐候性、防汚性、
耐薬品性の点において親水化処理されたフッ素系ポリマ
−からなるフィルムが好ましい。
【0018】無機フィラ−としてはシリカ、ホワイトカ
−ボン、タルク、ケイ酸アルミニウム、アルミノケイ酸
マグネシウム、クレ−、酸化チタン、炭酸カルシウムな
どを上げることができるが、インク、トナ−、塗料など
の受理性が高いことから、ホワイトカ−ボン、シリカ、
ケイ酸アルミニウムなどの多孔質のフィラ−が好まし
い。一方有機フィラ−としてはアクリル酸系重合体ビ−
ズ、スチレン−アクリルニトリル共重合体、メタクリル
酸メチル−ブタジエン−スチレン共重合体、尿素−ホル
マリン樹脂、有機ベントナイトなどを挙げることができ
る。これのフィラ−は単独で使用しても2種類以上を併
用してもよく、無機フィラ−と有機フィラ−とを混合し
て使用してもよい。
【0019】該フィラ−を含有するポリマ−としては親
水性ポリマ−を使用することができ、かかるポリマ−と
しては上述したポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリアクリル
酸系樹脂、ポリメタクリル酸系樹脂、ポリイソブチレン
系樹脂などを挙げることができる。該ポリマ−中のフィ
ラ−の分散性を向上させるために必要に応じて界面活性
剤、たとえば公知のノニオン系界面活性剤、アニオン系
界面活性剤などをフィラ−含有ポリマ−に対して0.0
1〜3重量%添加してもよい。
【0020】また、フィラ−を含有するポリマ−中には
必要に応じて消泡剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、抗菌
剤などを添加することができる。
【0021】本発明において、粘着性基体のフッ素系ポ
リマ−からなるフィルム面に発泡シ−トを形成させる溶
液を塗布する方法、該フィルム面に上述のフィラ−含有
ポリマ−を塗布する方法、親水性ポリマ−を塗布する方
法は通常公知の方法でよく、たとえばハケ塗り、ロ−ラ
塗装、吹き付け塗装、流延塗装、スクリ−ン塗装、カレ
ンダ−塗装、浸漬塗装など任意の方法で塗布することが
できる。
【0022】本発明の粘着性基体は発泡シ−トを吸着盤
としていることにより、対象基材に貼付、剥離を繰り返
すことができ、また剥離後の対象基材表面の復元力に富
んでいる。さらにフッ素系ポリマ−からなるフィルムを
用いることにより、マ−キングフィルム、ディスプレイ
に応用した場合、それらの表面は耐汚染性、耐薬品性、
耐候性、耐退色性などに富んでいることから、長期間の
使用が可能となる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はこれら実施例により何等限定されるもので
はない。なお、実施例における各測定値は以下の方法に
したがって測定した。 (1) ミクロ吸着盤の粘着力(g/25mm) ミクロ吸着盤と被着材との粘着力を島津製作所製のオ−
トグラフを用いて180度の剥離力を測定した。なお、
測定は剥離速度は300mm/分、測定温度は20℃で
行った。
【0024】(2) インクの発色性試験 フッ素系ポリマ−からなるフィルムに親水性ポリマ−を
塗布し、乾燥を施した後、有機フィラ−および/または
無機フィラ−を含有する親水性ポリマ−を塗布・乾燥
後、ヒュ−レットパッカ−ド社製のデスクライタ−55
0Cを用いて、太さ1mmの線を1mm間隔で10本平
行に描き、インクを乾燥させた。そのインクの発色状態
を目視により観察して、同じ種類のインクを用いて紙に
同様の線を描いた場合と比較して以下の評価基準で評価
した。 ◎:紙と同じ色である場合 ○:紙よりも鮮明性にやや劣る場合 △:紙よりかなり褪せた色で鮮明性に劣る場合 ×:紙よりかなり色の鮮明性が劣る場合
【0025】(3) 退色性試験 作成した粘着基材のフィルム面にに無機および/または
有機フィラ−を含有する親水性ポリマ−を塗布し、乾燥
した後に水性顔料タイプのインクジェットで描画したも
のについて紫外線加速試験機を用いて紫外線を照射し、
携帯型分光色差計(NF−90タイプ、日本電色工業社
製)を用いて退色性の評価を行った。退色性の度合い
(△E)の計算式に基づき算出した値により、以下の基
準により評価した。 紫外線照射装置:EYE Super UV Tester (SUN−W型、大日本プラス チック社製) 紫外線照射条件:波長領域 295〜450nm ブラックパネル温度 45℃ 湿度 70%RH 出力 50mw/cm2 △E=〔(L1 −L0 2 +(a1 −a0 2 +(b1
−b0 2 1/2 〔なお、L値が大きい程明度が高く、
a(+)値が大きい程赤色の度合いが大きく、a(−)
値が大きい程緑色の度合いが大きく、b(+)値が大き
い程黄色の度合いが大きく、b(−)値が大きい程青色
の度合いが大きいことを示す。〕
【0026】評価基準 ◎:△Eが3未満の場合 ○:△Eが3〜5の場合 △:△Eが5〜12の場合 ×:△Eが12を越える場合
【0027】(4) 防汚性 屋外暴露試験(倉敷地区南向傾斜角度45度3ケ月間に
よる屋外試験)により携帯型分光色差計(NF−90タ
イプ、日本電色工業社製)を用いて暴露試験前後の△E
を測定し、△Eの差で以下の評価基準により測定した。 ◎:△Eの差が0〜1.5の場合 ○:△Eの差が1.5〜3.0の場合 △:△Eの差が3.0〜5.0の場合 ×:△Eの差が5.0を越える場合
【0028】(5) カッティング性 粘着性基体をマ−キングシ−トに応用した場合、Roland
Digital Group社のDesktop Sign Maker PNC-1000 、CA
MM-1を用いてカッティング試験を行い、以下の評価基準
にしたがい評価を行った。 ◎:マ−キングフィルムとして使用できる。 ○:フィルムはカットできてもミクロ吸着盤が一部カッ
トできない。 △:ミクロ吸着盤およびフィルムの一部がカットできな
い。 ×:フィルムがまったくカットできない。
【0029】実施例1 親水化処理されたポリフッ化ビニル樹脂よりなる厚さ2
5μmのフィルム(EXCELAR2000、W・H
BRADY社製)の片面に、ポリエ−テルを原料とする
ポリウレタン樹脂をジオキサンに溶解させ、3%溶液に
調整した液をアプリケ−タ−バ−で塗布し、乾燥後の厚
みが20μmの層を形成した。さらに該層の表面に、特
公平5−81614号公報の実施例1に記載の組成の配
合エマルジョンを塗布し、発泡させて厚さ50μmの発
泡シ−トを形成させた。さらに該発泡シ−トとは反対側
のフィルム面に、ポリフッ化ビニルフィルムを用いたマ
−キングフィルム(フィルム厚み25μm、粘着剤厚み
40μm)を貼付し、発泡シ−トからなるミクロ吸着盤
を有するマ−キングフィルムを得た。得られたマ−キン
グフィルムの各評価を行い、結果を表1に示す。また、
このマ−クキングフィルムをテント基材に貼付したとこ
ろ、粘着力は250g/25mmと高く、粘着性は良好
であり、6ケ月間貼付後に強制的に剥離したが、テント
基材の表面に異変はなかった。
【0030】実施例2 実施例1において、EXCELAR2000の両面にポ
リウレタン樹脂のジオキサン溶液を塗布し、乾燥後の厚
さ20μmの層を形成させた。一片面には実施例1と同
様にして発泡シ−トを形成させ、残る片面には下記に示
すBの組成物を塗布して層を形成させた後、その上にヒ
ュレットパッカ−ド社製のデスクライタ−550を用い
て太さ1mmの線を1mmの間隔をあけて10本ほぼ平
行に描き、インクを乾燥させ、ディスプレイを得た。描
画層の厚みは30μmであった。描画層のインクの発色
性および退色性を評価したが、問題はなかった。また、
このディスプレイを透明アクリル板(クラレ製)に貼付
したところ、粘着力は280g/25mmと高く、粘着
性は良好であった。
【0031】 組成物 A. 尿素−ホルマリン樹脂(有機フィラ−)(三井東圧化学株式会社製「U −PEARL 」;固形分濃度30%) 30部 コロイダルシリカ液(無機フィラ−)(日産化学株式会社製「スノ−テ ックスC」;固形分濃度20%) 5部 スルホン酸基変性ポリビニルアルコ−ルの60%メタノ−ル水溶液 [株式会社クラレ社製「HM−N−04」(平均分子量22000、ケ ン化度60モル%およびビニルスルホン酸の割合0.4モル%である スルホン酸基変性ポリビニルアルコ−ルの10%水溶液)10部を6 0%メタノ−ル水溶液100部に溶解した溶液] 100部 B. Aの分散液 100部 グリオキザ−ル(架橋剤) 0.8部 ポリエチレンイミン(日本触媒株式会社製;分子量1000) 5部 フッ素系消泡剤(大日本インキ化学株式会社製「MEGAFAC、F− 177」) 0.1部 ポリウレタン樹脂(東洋インキ製造株式会社製「TSP−202メジウ ム」)の30%ジオキサン溶媒溶液 100部
【0032】実施例3 実施例2と同様にしてディスプレイを作成し、描画層上
には水性インクジェットタイプのインクジェットで描画
し、その描画体表面にフッ素系のオ−バ−レイ用フィル
ム(EXCELAR1000、W・H BRADY社
製)を貼付して、インクの発色性、退色性を評価した。
評価結果を表1に示す。該ディスプレイをエチレン−酢
酸ビニル共重合体フィルムに貼付したところ、粘着力は
300g/25mmであり、粘着性は高いものであっ
た。
【0033】実施例4 実施例1において、EXCELAR2000に替えて、
両面を酸素プラズマ処理した厚さ50μmのエチレン−
テトラフルオロエチレン共重合体からなるフィルムを用
いた以外は同様にしてマ−キングフィルムを作成した。
得られたマ−キングフィルムの評価を行い、結果を表1
に示す。該マ−キングフィルムを塩化ビニルシ−トに貼
付したところ、粘着力は425g/25mmと非常に高
いものであった。
【0034】比較例1 親水化処理されたポリフッ化ビニル樹脂よりなる厚さ2
5μmのフィルム(EXCELAR2000、W・H
BRADY社製)の片面に、ポリエ−テルを原料とする
ポリウレタン樹脂をジオキサンに溶解させ、3%溶液に
調整した液をアプリケ−タ−バ−で塗布し、乾燥後の厚
みが20μmの層を形成した。さらにこの面上に市販の
厚さ40μmのアクリル系感圧粘着剤を貼り付けた。該
粘着剤層とは反対の面に塩化ビニルフィルムよりなるマ
−キングフィルム(フィルム厚み50μm、粘着剤厚み
40μm)を貼付して感圧粘着剤を有するマ−キングフ
ィルムを得た。得られたマ−キングフィルムの粘着面を
0.1mm厚みのアルミ板に貼り付けって、南向き45
度の屋外暴露台に取り付けて約3ケ月間屋外暴露試験を
行った。結果を表1に示す。マ−キングフィルムのカッ
ティング性は良好であったが、防汚性、退色性は悪く、
剥離後のアルミ板面には感圧粘着剤が付着していた。
【0035】比較例2 実施例1において、EXCELAR2000の代わり
に、厚さ30μmのポリエステルフィルムを使用し、片
面に発泡シ−トを形成させた。該発泡シ−トとは反対側
のポリエステルフィルム面にポリフッ化ビニルフィルム
を用いたマ−キングフィルム(フィルム厚み25μm、
粘着剤厚み40μm)を貼付し、発泡シ−トからなるミ
クロ吸着盤を有するマ−キングフィルムを得た。得られ
たマ−キングフィルムの各評価を行い、結果を表1に示
す。マ−キングフィルムの防汚性、退色性は良好であっ
たが、カッティング性に問題があり、マ−キングフィル
ムとして実用的ではなかった。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明の粘着性基体を用いたマ−キング
フィルムやディスプレイは被着体との粘着・剥離が容易
に行えるばかりでなく、長期に亘る貼付後の剥離におい
ても被着体の表面の損傷がまったくない。さらにマ−キ
ングフィルムとしてはカッティング性が非常に良好であ
るため、作業性が良好で、コストの点において有利であ
る。また、ディスプレイとしては描画の発色性が良好で
あるばかりでなく、耐退色性にも優れており、長期間に
亘る使用が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 忠之 岡山市海岸通1丁目2番1号 株式会社ク ラレ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】親水化処理されたフッ素系ポリマ−からな
    るフィルムの片面に、粘着性を有する発泡シ−トからな
    るミクロ吸着盤を設けてなる粘着性基体。
  2. 【請求項2】請求項1記載の粘着性基体において、フッ
    素系ポリマ−からなるフィルム面に無機および/または
    有機フィラ−を含有したポリマ−を塗布し、さらに描画
    してなるディスプレイ。
  3. 【請求項3】請求項1記載の粘着性基体において、フッ
    素系ポリマ−からなるフィルム面にマ−キングフィルム
    を貼付してなるマ−キングフィルム。
JP7151322A 1995-06-19 1995-06-19 粘着性基体 Pending JPH093414A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7151322A JPH093414A (ja) 1995-06-19 1995-06-19 粘着性基体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7151322A JPH093414A (ja) 1995-06-19 1995-06-19 粘着性基体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH093414A true JPH093414A (ja) 1997-01-07

Family

ID=15516096

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7151322A Pending JPH093414A (ja) 1995-06-19 1995-06-19 粘着性基体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH093414A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017047528A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 株式会社トンボ鉛筆 感圧転写修正テープ
JP2018036257A (ja) * 2016-08-25 2018-03-08 株式会社東レリサーチセンター マイクロ分光分析用試料台の作製方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017047528A (ja) * 2015-08-31 2017-03-09 株式会社トンボ鉛筆 感圧転写修正テープ
JP2018036257A (ja) * 2016-08-25 2018-03-08 株式会社東レリサーチセンター マイクロ分光分析用試料台の作製方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3478647B2 (ja) 感圧転写性保護被覆材料及びこれを用いた画像の保護被覆方法
JP4851734B2 (ja) エスカレータ又は動く歩道の手すりベルト用マーキングフィルム
EP2542409B1 (en) Non-pvc film and non-pvc film laminate
JP3848669B2 (ja) 印刷方法、仮表示物及び仮表示方法
JP2002539977A (ja) 画像グラフィック接着剤系およびその使用方法
JPH093414A (ja) 粘着性基体
WO2004087432A1 (ja) インクジェット被記録材料、それを用いた印刷物積層体及び印刷物貼着体の製造方法
JP2002169470A (ja) 印刷表示シートおよび印刷表示体
JP3206824B2 (ja) 化粧シート用ポリエステルフイルム
JPH11106713A (ja) 粘着シート
JP2000313858A (ja) 粘着シート
JPH10315611A (ja) インキジェット用記録材およびその製造方法
JP2020019260A (ja) オーバーラミネートフィルム
WO2002020275A2 (en) Image-recording medium
JP2005125506A (ja) ポリウレタン基材
JP4327576B2 (ja) ポリ塩化ビニル基材
JP2005288876A (ja) レセプターフィルム及びマーキングフィルム
US20040126508A1 (en) Image-recording medium
JP2000136360A (ja) 粘着シ―ト
JP2005297429A (ja) 水圧転写用フィルムおよび水圧転写体
JP2001066995A (ja) 表示シート用材料、表示シートの製造方法および表示シート
JPH0841228A (ja) 印刷可能なフィルム
JP2001031777A (ja) 表面保護フィルム、カバーシート及び水性インク印刷品
JP2004202841A (ja) インクジェットプリンタ用記録媒体、印刷シート、及び転写シート
JP2002200843A (ja) インクジェットプリンター用記録材料及びその製造方法