JP2006322023A - 製鋼設備及び取鍋搬送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】転炉の出鋼、即ち、転炉の操業を効率よく行うことができるようにする。
【解決手段】転炉2と、2次精錬設備3と、前記転炉2から出鋼した溶鋼が収容された取鍋7を転炉2から搬出する受鋼台車8と、搬出された取鍋7を2次精錬設備3に搬入する処理台車17とを備えた製鋼設備において、受鋼台車8に載せられた取鍋7を一旦受けた上で、受けた取鍋7を処理台車17へ搬送する中継台車16を有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、製鋼設備及び取鍋搬送方法に関する。
従来より、転炉から出鋼した溶鋼は、取鍋に入れられて受鋼台車によって2次精錬設備へ搬送され、2次精錬設備で再度精錬処理等が行われた後、連続鋳造設備へ搬送されるのが一般的である。
例えば、特許文献1に示すように、転炉から出鋼した溶鋼を入れた取鍋は、受鋼台車に載せられて転炉から2次精錬設備の近傍に位置するクレーンステーションに搬送され、クレーンステーションのクレーンで吊り上げられて受鋼台車から処理台車に載せ替えられて処理台車で2次精錬設備へと搬送される。
クレーンステーションに到達した受鋼台車は、当該受鋼台車に搭載された取鍋がクレーンによって吊り上げられると空の取鍋を搭載して再び転炉へと戻っていき、転炉で出鋼した溶鋼を搭載してクレーンステションに向かうサイクルを繰り返す。
特開2002−256329号公報
従来の製鋼設備では、クレーンステーションのクレーンは、受鋼台車に搭載した取鍋を処理台車へ載せ替える作業の他に、例えば、処理台車に搭載した取鍋を他の処理台車に移し換えたり、処理済みの溶鋼が入った取鍋を吊り上げて連続鋳造設備へ搬送したり、連続鋳造完了後の空になった取鍋を吊り上げて排滓し、空鍋を取鍋整備設備へ搬送などの作業等も行う。
そのため、クレーンステーションに到達した受鋼台車は、クレーンが他の作業を終了して、クレーンが該受鋼台車に搭載した取鍋を吊り上げるまでクレーンステーションで待機しなければならず、クレーンステーションから転炉へ戻るのに時間がかかることから、転炉は受鋼台車が戻ってくるまで溶鋼の出鋼を待たなければならず、その結果、転炉の出鋼チャージ数が低下し、転炉の稼働率が低下する問題があった。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、転炉の操業を効率よく行うことができる製鋼設備及び取鍋搬送方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は、次の手段を講じた。即ち、本発明における課題解決のための技術的手段は、転炉と、2次精錬設備と、前記転炉から出鋼した溶鋼が収容された取鍋を転炉から搬出する受鋼台車と、搬出された取鍋を2次精錬設備に搬入する処理台車とを備えた製鋼設備において、前記受鋼台車に載せられた取鍋を一旦受けた上で、受けた取鍋を処理台車へ搬送する中継台車を有している点にある。
発明者は、転炉から2次精錬設備側へ向かった受鋼台車を出来るだけ早く転炉へ戻すことができれば、転炉は受鋼台車の戻りを待つことなく精錬が終了した時点ですぐに溶鋼を出鋼できると考え、受鋼台車に載せられた取鍋を中継台車に載せ替えて、当該中継台車を処理台車へ向けて移動し、中継台車に載せた取鍋を処理台車に載せ替えるようにすることで、受鋼台車を転炉へ早く戻すことができるようにした。即ち、受鋼台車に搭載した取鍋を一旦受ける中継台車を設けることで、受鋼台車は転炉へすぐに戻って転炉から出鋼する溶鋼を精錬終了後にすぐに受鋼することができ、転炉の操業を効率よく行うことができる。
前記受鋼台車の取鍋を中継台車へ受け渡すべく前記受鋼台車に載せられた取鍋を前記中継台車に載せ替える第1載せ替え手段と、前記第1載せ替え手段によって載せられた取鍋を中継台車から処理台車へ載せ替える第2載せ替え手段と、前記第1載せ替え手段によって取鍋が取り払われた受鋼台車に連続鋳造設備から返送された空の取鍋を搭載する空鍋搭載手段とを有している点にある。
これによって、受鋼台車、中継台車、処理台車間の取鍋の受け渡しがスムーズになり、受鋼台車は空の鍋を搭載してすぐに転炉に戻ることが可能となる。
本発明の他の手段は、転炉と、2次精錬設備と、前記転炉から出鋼した溶鋼が収容された取鍋を転炉から搬出する受鋼台車と、搬出された取鍋を2次精錬設備に搬入する処理台車とを備えた製鋼設備において、受鋼台車に載せられた取鍋を処理台車へ載せ替える際に、受鋼台車に載せられた取鍋を一旦仮置きする仮置きステーションを有している点にある。
発明者は、転炉から2次精錬設備側へ向かった受鋼台車を出来るだけ早く転炉へ戻すやり方として、受鋼台車に載せられた取鍋を仮置きステーションに仮置きし、仮置きした取鍋を処理台車へ搭載することで受鋼台車を転炉へ早く戻すことができるようにした。即ち、受鋼台車に搭載した取鍋をステーションに仮置きすることで、受鋼台車は転炉へすぐに戻って転炉から出鋼する溶鋼を精錬終了後にすぐに受鋼することができ、転炉の操業を効率よく行うことができる。
前記受鋼台車の取鍋を前記仮置きステーションに仮置きする仮置き手段と、前記仮置き手段によって取鍋が取り払われた受鋼台車に、連続鋳造設備から返送された空の取鍋を搭載する空鍋搭載手段とを有していることが好ましい。
これによって、受鋼台車に載せた取鍋をスムーズに仮置きステーションに仮置きすることができ、受鋼台車は空の鍋を搭載してすぐに転炉に戻ることが可能となる。
本発明の他の手段は、転炉から出鋼した溶鋼が収容された取鍋を受鋼台車で搬出し、搬出した取鍋を処理台車に載せ替えて、載せ替えられた取鍋を前記処理台車で2次精錬設備へ搬入するようにした取鍋搬送方法において、前記受鋼台車に載せられた取鍋を中継台車に載せ替えて、当該中継台車を処理台車へ向けて移動し、中継台車に載せた取鍋を処理台車に載せ替えるようにした点にある。
これによれば、受鋼台車は転炉へすぐに戻って転炉から出鋼する溶鋼を精錬終了直後に受鋼することができ、転炉の操業を効率よく行うことができる。
本発明の他の手段は、転炉から出鋼した溶鋼が収容された取鍋を受鋼台車で搬出し、搬出した取鍋を処理台車に載せ替えて、載せ替えられた取鍋を前記処理台車で2次精錬設備へ搬入するようにした取鍋搬送方法において、前記受鋼台車に載せられた取鍋を仮置きステーションに仮置きし、仮置きした取鍋を前記処理台車へ載せ替えるようにした点にある。
これによれば、受鋼台車は転炉へすぐに戻って転炉から出鋼する溶鋼を精錬終了直後に受鋼することができ、転炉の操業を効率よく行うことができる。
本発明によれば、転炉の操業を効率よく行うことができ、製鋼設備全体の操業の効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1〜3は本発明の第1実施形態の製鋼設備及び取鍋搬送方法を示している。
図1に示すように、製鋼設備1Aは、転炉2と、2次精錬設備3と、連続鋳造設備4と、取鍋整備設備5とを備えている。
転炉2は溶銑の脱炭処理をするもので、脱炭処理が終了した溶鋼は転炉2から出鋼される。転炉2から出鋼した溶鋼は空の取鍋7に収容されて、溶鋼が収容された取鍋7は受鋼台車8で転炉2から搬出されるようになっている。
以降、説明の便宜上、溶鋼が入った取鍋7を受鋼鍋9とし、溶鋼が入っていない空の取鍋7を空鍋10とする。
転炉2と2次精錬設備3との間には図1で上下に延びる直線状の第1軌道12が敷設されている。第1軌道12はレールから構成されている。
第1軌道12の途中の場所は空鍋搭載ステーション20とされており、空鍋搭載ステーション20よりも第1軌道12の終端側に近い場所を載せ替えステーション21とされている。第1軌道12の終端側(2次精錬設備3側)には、第1軌道12と略直交する走行レール11が配置され、この走行レール11上を第1クレーン14が走行可能となっている。この走行レール11のエリアをクレーンステーション13と呼ぶ。
走行レール11において、第1軌道12の終端と交差する一端側を上流側とし、当該走行レール11の上流側と離れる他端側を下流側とすると、上流側から下流側にかけて走行レール11に沿うように、即ち、クレーンステーション13に沿うように、2次精錬設備3と、連続鋳造設備4とが順に配置されている。
2次精錬設備3は転炉2から出鋼した溶鋼をさらに精錬するもので、当該2次精錬設備3とクレーンステーション13の間には、走行レール11に略直交する第2軌道15が敷設されている。第2軌道15はレールから構成されている。
第1軌道12には、受鋼台車8と、中継台車16とが走行可能となっており、第2軌道15上には処理台車17が走行可能となっている。
受鋼台車8は、転炉2から載せ替えステーション21までの第1軌道12上を往復移動するもので、転炉2から載せ替えステーション21の間で、受鋼鍋9を転炉2から搬出したり空鍋10を転炉2に搬送するものである。
中継台車16は、載せ替えステーション21からクレーンステーション13までの第1軌道12上を往復移動するもので、載せ替えステーション21で受鋼台車8に載せられた受鋼鍋9を一旦受けた上で、当該受鋼鍋9をクレーンステーション13へ搬送するものである。
載せ替えステーション21には、受鋼台車8に載せられた受鋼鍋9を中継台車16に載せ替える第1載せ替え手段22が設けられている。第1載せ替え手段22はリフタで構成されており、リフタ22は載せ替えステーション21内の第1軌道12上に配置されている。リフタ22は受鋼鍋9を把持して受鋼台車8上の受鋼鍋9を持ち上げ、持ち上げた受鋼鍋9を一旦保持して中継台車16上に載置するように構成されている。
クレーンステーション13の第1クレーン14は、受鋼鍋9を中継台車16から処理台車17へ載せ替える第2載せ替え手段である。
第1クレーン14は、走行レール14上を上流側から下流側まで移動するもので、第1軌道12の終端側で中継台車16上の受鋼鍋9を吊り上げて第2軌道15の終端へ移動し、第2軌道15の終端で吊り下げた受鋼鍋9を処理台車17へ載せ替えることができるものである。また、第1クレーン14は、第2軌道15の終端で処理台車17上の受鋼鍋9を吊り上げて連続鋳造設備4まで搬送することができる。
前記処理台車17は、クレーンステーション13から2次精錬設備3の第2軌道15上を往復移動するもので、クレーンステーション13と2次精錬設備3との間で、受鋼鍋9を2次精錬設備3まで搬入したり、二次精錬が終了した受鋼鍋9をクレーンステーション13へ搬送する。
前記空鍋搭載ステーション20には、第1軌道12と略直交する走行レール18が配置され、第1軌道12から最も離れた走行レール18の一端側には取鍋整備設備5が配置されている。走行レール18上を第2クレーン24が走行可能となっている。また、空鍋搭載ステーション20には空鍋10を搭載する空鍋搭載手段が設けられている。
前記空鍋搭載手段は前記第2クレーン24で構成されており、取鍋整備設備5で整備された空鍋10を取鍋整備設備5から空鍋搭載ステーション20へ搬送するものである。
第2クレーン24は空鍋搭載ステーション20から取鍋整備設備5までを往復移動するもので、取鍋整備設備5から空鍋10を搬出して空鍋搭載ステーション20で受鋼台車8に空鍋10を搭載する。
取鍋整備設備5と連続鋳造設備4との間には、連続鋳造設備4で空になった空鍋10を取鍋整備設備5に返送する図示しないクレーンや台車等からなる運搬手段が設けられている。
以上、製鋼設備1Aによれば、図1に示すように、転炉2から出鋼した受鋼鍋9は、受鋼台車8に載せられて、転炉2から載せ替えステーション21に搬送され、載せ替えステーション21で中継台車16に一旦載せ替えられ、クレーンステーション13へ搬送される。そして、中継台車16上の受鋼鍋9は、第1クレーン14で吊り上げられて処理台車17に載せ替えられて2次精錬設備3に搬入される。二次精錬が完了した溶鋼は受鋼鍋9に入れられて処理台車17で再びクレーンステーション13へ搬送され、第1クレーン14で吊り上げられて連続鋳造設備4に搬送される。
連続鋳造設備4で受鋼鍋9内の溶鋼が鋳造され、連続鋳造設備4で空になった空鍋10は取鍋整備設備5へ戻されて整備され、整備された空鍋10は第2クレーン18で取鍋整備設備5から空鍋搭載ステーション20へ搬送され、当該空鍋10は受鋼台車9に載せられて転炉9まで搬送されるようになっている。
次に、製鋼設備1Aで取鍋を搬送する取鍋搬送方法について図2,3,6を用いて詳しく説明する。図6は取鍋搬送方法におけるガントチャートを示しており、図6の線Aは受鋼台車9の移動を示しており、図6の線Bは中継台車16の移動を示したものである。
図2(a),図3(a)は、転炉2が溶鋼を払出(出鋼)しているときの状態を示しており、転炉2が溶鋼の払出をする前には、受鋼台車8は空鍋10を搭載して転炉2の出鋼側(第1軌道12の始端側)に位置している(図6ではP1)。中継台車16は2次精錬設備3側(第1軌道12の終端側)している(図6ではP2)。
図2(b),図3(b)は、払出完了してから約2分後の状態を示しており、払出が完了すると、受鋼台車8は空鍋搭載ステーション20を通過して載せ替えステーション21のリフタ22まで移動して停止し、リフタ22が受鋼台車8上の受鋼鍋9を持ち上げる(図6ではC)。このとき、中継台車16は載せ替えステーション21に向かって移動する(図6ではD)。
図2(c),図3(c)は、払出完了してから約6分後の状態を示しており、リフタ22が受鋼鍋9を持ち上げ受鋼台車8上の受鋼鍋9が取り払われると、受鋼台車8は載せ替えステーション21でUターンをして空鍋搭載ステーション20へ向けて移動する(図6ではE)。このとき、第2クレーン24は空鍋搭載ステーション20で空鍋10を受鋼台車8に載せるために空鍋10を吊って第1軌道12上の空鍋搭載ステーション20へ移動する。
図2(d),図3(d)は、払出完了してから約9分後の状態を示しており、受鋼台車8は空鍋搭載ステーション20に位置する第2クレーン24直下に到達すると停止し、この空鍋10を受鋼台車8上に第2クレーン24が空鍋10を載せる(図6ではF)。受鋼台車8が第2クレーン24から空鍋10を受け取っているときと略同時期には、載せ替えステーション21に向かっていた中継台車16がリフタ22上に到着し、リフタ22が受鋼鍋9を中継台車16に載せ替える(図6ではG)。
図2(e),図3(e)は、払出完了してから約11分後の状態を示しており、空鍋10を受け取った受鋼台車8は空鍋搭載ステーション20から転炉2へ向けて移動して転炉2の出鋼側で停止する(図6ではH)。受鋼鍋9を受け取った中継台車16はクレーンステーション13(処理台車17)に向けて移動する(図6ではI)。そして、中継台車16がクレーンステーション13に到着すると、第1クレーン14が中継台車16上の受鋼鍋9を吊り上げた後、第2軌道15上(処理台車17)へ向けて移動し、処理台車17に受鋼鍋9を載せ替える(図6ではJ)。
以上によれば、受鋼台車8から中継台車16へ受鋼鍋9を渡すようにすることで、受鋼台車8は受鋼鍋9を転炉2から搬出してから約11分後に転炉2に戻ることが可能となり、転炉2の出鋼終了から溶鋼出鋼開始(精錬終了)までの時間を通常の19分とすると、受鋼台車8は次の出鋼が始まるまでに転炉2へ戻ることができる。
即ち、製鋼設備1A及び取鍋搬送方法によれば、受鋼台車8に載せられた受鋼鍋9を中継台車16に載せ替えることで、受鋼台車8は転炉2での精錬中に受鋼鍋9を搬出して転炉2まで戻ることができ、転炉2が出鋼する溶鋼を直ちに受けることができる。
図4,5は、本発明の第2実施形態の製鋼設備を示している。製鋼設備1Bは、第1実施形態のものに比べ、中継台車16,載せ替えステーション21はなく、その代わりに、仮置きステーション25を設けたものである。
仮置きステーション25は受鋼台車8に載せられた受鋼鍋9を一旦仮置きするもので、第1軌道12の終端側に設けられている。即ち、仮置きステーション25は、第1軌道12の終端側のクレーンステーション13と重複する位置(第1クレーン14の走行ライン上)に設けられ、仮置きステーション25に仮置きした受鋼鍋9を第1クレーン14が吊り上げることができるようになっている。
仮置きステーション25には、受鋼台車8の受鋼鍋9を当該仮置きステーション25に仮置きする仮置き手段26が設けられている。仮置き手段26はリフタで構成されており、このリフタ26は仮置きステーション25内の第1軌道12上に配置されている。
次に、製鋼設備1Bで取鍋を搬送する取鍋搬送方法について図5を用いて説明する。
図5(a)は、転炉2が溶鋼を払出(出鋼)しているときの状態を示しており、転炉2が溶鋼の払出をする際には、受鋼台車8は空鍋10を搭載して転炉2の出鋼側(第1軌道12の始端側)に位置している。
図5(b)は、払出完了してから約5分後の状態を示しており、払出が完了すると、受鋼台車8は空鍋搭載ステーション20を通過して仮置きステーション25に到達する。受鋼台車8が仮置きステーション25に到達するとリフタ26は受鋼台車8の受鋼鍋9を持ち上げる。このとき、第2クレーン24は空鍋搭載ステーション20で空鍋10を受鋼台車8に載せるために空鍋10を吊って第1軌道12上の空鍋搭載ステーション20に向けて移動する。
図5(c)は、払出完了してから約13分後の状態を示しており、受鋼台車8の受鋼鍋9がリフタ26で持ち上げられて、受鋼台車8上の受鋼鍋9が取り払われると、受鋼台車8は仮置きステーション25でUターンをして空鍋搭載ステーション20へ向けて移動して空鍋搭載ステーション20に位置する第2クレーン24直下に到達すると停止する。第2クレーン24で吊った空鍋10を受鋼台車8上に載せる。
図5(d)は、払出完了してから約15分後の状態を示しており、空鍋10を受け取った受鋼台車8は空鍋搭載ステーション20から転炉2へ向けて移動し、転炉2の出鋼側で停止する。
そして、第1クレーン14は仮置きステーション25に仮置きされた受鋼鍋9を吊り上げた後、第2軌道15上(処理台車17)へ向けて移動し、処理台車17に受鋼鍋9を載せ替える。
以上によれば、受鋼台車8に載せられた受鋼鍋9を処理台車17へ載せ替える際に、受鋼台車8上の受鋼鍋9を仮置きステーション25へ仮置きすることで、受鋼台車8は受鋼鍋9を転炉2から搬出してから約15分後に転炉2に戻ることが可能となり、上記の第1実施形態と同様に、転炉2の出鋼終了から溶鋼出鋼開始(精錬終了)までの時間を通常の19分とすると、受鋼台車8は次の出鋼が始まるまでに転炉2へ戻ることができる。
即ち、製鋼設備1B及び取鍋7搬送方法によれば、受鋼台車8に載せられた取鍋7を仮置きステーション25に仮置きし、仮置きした取鍋7を処理台車17へ載せ替えるようにすることで、受鋼台車8は受鋼台車8は転炉2での精錬中に受鋼鍋9を搬出して転炉2まで戻り、転炉2が出鋼する溶鋼を直ちに受けることができる。
本発明は上記の実施の形態に限定されない。上記の実施の形態では、第1載せ替え手段22や仮置き手段26をリフタで構成していたが、クレーンで構成してもよい。
また、載せ替えステーション21や空鍋搭載ステーション20の位置は特に限定されないが、これらはできるだけ転炉2の出鋼側に近い位置に設けることが好ましい。
また、中継台車16は自走式に限定せず、機関車などの他の動力源により走行する方式で構成しても良い。
本発明の第1実施形態での製鋼設備の平面概略図である。 取鍋の搬送の推移を示す側面推移図である。 取鍋の搬送の推移を示す平面推移図である。 本発明の第2実施形態での製鋼設備の平面概略図である。。 取鍋の搬送の推移を示す平面推移図である。 取鍋搬送方法を示すガントチャートである。
符号の説明
1 製鋼設備
2 転炉
3 2次精錬設備
4 連続鋳造設備
7 取鍋
8 受鋼台車
9 受鋼鍋
10 空鍋
14 第1クレーン(第2載せ替え手段)
16 中継台車
17 処理台車
22 第1載せ替え手段
24 空鍋搭載手段
25 仮置きステーション
26 仮置き手段

Claims (6)

  1. 転炉と、2次精錬設備と、前記転炉から出鋼した溶鋼が収容された取鍋を転炉から搬出する受鋼台車と、搬出された取鍋を2次精錬設備に搬入する処理台車とを備えた製鋼設備において、
    前記受鋼台車に載せられた取鍋を一旦受けた上で、受けた取鍋を処理台車へ搬送する中継台車を有していることを特徴とする製鋼設備。
  2. 前記受鋼台車の取鍋を中継台車へ受け渡すべく前記受鋼台車に載せられた取鍋を前記中継台車に載せ替える第1載せ替え手段と、前記第1載せ替え手段によって載せられた取鍋を中継台車から処理台車へ載せ替える第2載せ替え手段と、前記第1載せ替え手段によって取鍋が取り払われた受鋼台車に連続鋳造設備から返送された空の取鍋を搭載する空鍋搭載手段とを有していることを特徴とする請求項1記載の製鋼設備。
  3. 転炉と、2次精錬設備と、前記転炉から出鋼した溶鋼が収容された取鍋を転炉から搬出する受鋼台車と、搬出された取鍋を2次精錬設備に搬入する処理台車とを備えた製鋼設備において、
    前記受鋼台車に載せられた取鍋を処理台車へ載せ替える際に、受鋼台車に載せられた取鍋を一旦仮置きする仮置きステーションを有していることを特徴とする製鋼設備。
  4. 前記受鋼台車の取鍋を前記仮置きステーションに仮置きする仮置き手段と、前記仮置き手段によって取鍋が取り払われた受鋼台車に、連続鋳造設備から返送された空の取鍋を搭載する空鍋搭載手段とを有していることを特徴とする請求項3記載の製鋼設備。
  5. 転炉から出鋼した溶鋼が収容された取鍋を受鋼台車で搬出し、搬出した取鍋を処理台車に載せ替えて、載せ替えられた取鍋を前記処理台車で2次精錬設備へ搬入するようにした取鍋搬送方法において、
    前記受鋼台車に載せられた取鍋を中継台車に載せ替えて、当該中継台車を処理台車へ向けて移動し、中継台車に載せた取鍋を処理台車に載せ替えるようにしたことを特徴とする取鍋搬送方法。
  6. 転炉から出鋼した溶鋼が収容された取鍋を受鋼台車で搬出し、搬出した取鍋を処理台車に載せ替えて、載せ替えられた取鍋を前記処理台車で2次精錬設備へ搬入するようにした取鍋搬送方法において、
    前記受鋼台車に載せられた取鍋を仮置きステーションに仮置きし、仮置きした取鍋を前記処理台車へ載せ替えるようにした取鍋搬送方法。
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