JP2006321825A - インクジェット記録用インク - Google Patents

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Abstract

【課題】 安定性に優れ、普通紙では高発色であり、光沢紙上では高光沢性を有し、インクジェットヘッドからのインクの吐出安定性に優れるインクジェット記録用インクを提供する。
【解決手段】 本発明のインクジェット記録用インクは、2−メチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオールを用いることを特徴とする。また、前記2−メチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオールの添加量が0.1重量%以上2.0重量%以下であることを特徴とする。
【選択図】 なし

Description

本発明は、安定性に優れ、普通紙では高発色であり、光沢紙上では高光沢性を有し、インクジェットヘッドからのインクの吐出安定性に優れるインクジェット記録用インクに関する。
インクジェット記録は、微細なノズルからインクを小滴として吐出し、文字や図形を被記録体表面に記録する方法である。インクジェット記録方式としては、電歪素子を用いて電気信号を機械信号に変換し、ノズルヘッド部分に貯えたインクを断続的に吐出して被記録体表面に文字や記号を記録する方法、ノズルヘッド部分に貯えたインクを吐出部分に極近い一部を急速に加熱して泡を発生させ、その泡による体積膨張で断続的に吐出して、被記録体表面に文字や記号を記録する方法等が実用化されている。
このようなインクジェット記録に用いられるインクは、被記録体である紙への印字において、にじみがないこと、乾燥性がよいこと、様々な被記録体表面に均一に印字できること、カラー印字等の多色系の印字において隣り合った色が混じり合わないことなどの特性が要求されている。
従来のインクにおいて、特に顔料を用いたインクの多くは、主に浸透性を抑えることで、紙表面に対するインクのぬれを抑え、紙表面近くにインク滴をとどめることで印字品質を確保する検討がなされ、実用化されている。しかしながら、紙に対するぬれを抑えるインクでは紙種の違いによるにじみの差が大きく、特に様々な紙の成分が混じっている再生紙では、その各成分に対するインクのぬれ特性の差に起因するにじみが発生する。また、このようなインクでは印字の乾燥に時間がかかり、カラー印字等の多色系の印字において隣り合った色が混色してしまうという課題を有し、更に、色材として顔料を用いたインクでは顔料が紙等の表面に残る為、耐擦性が悪くなるという課題もある。
このような課題を解決する為、インクの紙への浸透性を向上させることが試みられており、ジエチレングリコールモノブチルエーテルの添加(特許文献1参照)、アセチレングリコール系の界面活性剤であるサーフィノール465(日信化学製)の添加(特許文献2参照)、あるいはジエチレングリコールモノブチルエーテルとサーフィノール465の両方を添加すること(特許文献3参照)などが検討されている。また、ジエチレングリコールのエーテル類をインクに用いることも検討されている(特許文献4参照)。
また、顔料を用いたインクでは、顔料の分散安定性を確保しながらインクの浸透性を向上することが一般に難しく浸透剤の選択の幅が狭い為、従来グリコールエーテルと顔料との組み合わせは、顔料にトリエチレングリコールモノメチルエーテルを用いた例(特許文献5参照)やエチレングリコール、ジエチレングリコールあるいはトリエチレングリコールのエーテル類を用いた例(特許文献6参照)もある。
米国特許第5156675号明細書 米国特許第5183502号明細書 米国特許第5196056号明細書 米国特許第2083372号明細書 特開昭56−147861号公報 特開平9−111165号公報
しかしながら、従来の水性インクは、印字品質が不十分であり、PPC用紙等の普通紙に印刷するとにじみが多く、色濃度や発色性も不十分だった。また、従来の分散体は、不安定であり、界面活性剤やグリコールエーテル等の親水部と疎水部を有する物質が存在すると、吸脱着が起こりやすくなり、その水性インクの保存安定性が劣るという課題があった。通常の水性インクは、紙に対するにじみを低減させるため、界面活性剤やグリコールエーテル等の親水部と疎水部を有する物質が必要である。これらの物質を用いないインクでは紙に対する浸透性が不十分となり、均一な印字を行なうためには紙種が制限され、印字画像の低下を引き起こしやすくなるという課題があった。
さらに、従来の分散体に本発明で用いるような添加剤(アセチレングリコール、アセチレンアルコール若しくはシリコン系の界面活性剤や、ジ(トリ)エチレングリコールモノブチルエーテル、(ジ)プロピレングリコールモノブチルエーテル若しくは1,2−アルキレングリコールまたはこれらの混合物)を用いると長期の保存安定性が得られず、インクの再溶解性が悪いためインクが乾燥してインクジェットヘッドのノズルの先等で詰まり易くなるという課題を有していた。
そこで本発明は、このような課題を解決するもので、その目的とするところは、安定性に優れ、普通紙では高発色であり、光沢紙上では高光沢性を有し、インクジェットヘッドからのインクの吐出安定性に優れるインクジェット記録用インクを提供するところにある。
本発明のインクジェット用インクは、2−メチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオールを含んでなることを特徴とする。
本発明は、安定性に優れ、普通紙では高発色であり、専用紙上では高光沢性を有し、インクジェットヘッドからのインクの吐出安定性に優れることなどの特性がインクジェット記録用インクに要求されていることに鑑み、鋭意検討した結果によるものである。
本発明のインクジェット記録用インクは、2−メチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオールを含んでなることを特徴とする。また、2−メチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオールの添加量は0.1重量%以上2.0重量%以下であることが好ましい。0.1重量%未満では、普通紙の発色性が低下し、光沢紙の光沢性も低下し、また2.0重量%を超えると吐出安定性が悪くなるからである。また、本発明のインクは、1,2−アルキレングリコールを含んでなることが好ましい。また、本発明のインクは、アセチレングリコール系界面活性剤またはアセチレンアルコール系界面活性剤を含んでなることが好ましい。また、本発明のインクは、少なくとも水と、色材と保湿剤を用いることが好ましい。そして、本発明において、前記色材として顔料を用いる場合は、この顔料の分散に用いるポリマーのガラス転位温度が50℃以下であることが好ましい。50℃を超えると普通紙での発色性が低下し、光沢紙での光沢性も低下するからである。
上述のとおり、本発明のインクジェット記録用インクは、普通紙では高発色であり、専用紙上では高光沢性を有し、インクジェットヘッドからのインクの吐出安定性に優れるものである。
本発明のインクの色材としては、染料若しくは顔料またはこれらの組合せがある。染料としては、インクジェット用として使用可能な一般的な染料を用いることができる。その例としては、カラーインデックスにおいて酸性染料、直接染料、反応染料、建染染料、硫化染料または食品用色素に分類されているものの他に油溶染料、塩基性染料などに分類される着色剤を用いることもできる。また、顔料としては、黒色インク用として、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック(C.I.ピグメントブラック7)類、または銅酸化物、鉄酸化物(C.I.ピグメントブラック11)、酸化チタン等の金属類、アニリンブラック(C.I.ピグメントブラック1)等の有機顔料が挙げられるがインクジェット用としては比較的密度が低く水中で沈降しにくいカーボンブラックが好ましい。
また、カラーインク用としては、C.I.ピグメントイエロー1(ファストイエローG)、3、1,2(ジスアゾイエローAAA)、13、14、17、24、34、35、37、42(黄色酸化鉄)、53、55、74、81、83(ジスアゾイエローHR)、93、94、95、97、98、100、101、104、108、109、110、117、1,20、1,28、1,29、138、153、180、C.I.ピグメントレッド1,2、3、5、17、22(ブリリアントファーストスカーレット)、23、31、38、48:2(パーマネントレッド2B(Ba))、48:2(パーマネントレッド2B(Ca))、48:3(パーマネントレッド2B(Sr))、48:4(パーマネントレッド2B(Mn))、49:1、52:2、53:1、57:1(ブリリアントカーミン6B)、60:1、63:1、63:2、64:1、81(ローダミン6Gレーキ)、83、88、101(べんがら)、104、105、106、108(カドミウムレッド)、11,2、114、1,22(キナクリドンマゼンタ)、1,23、146、149、166、168、170、172、177、178、179、185、190、193、202、206、209、219、C.I.ピグメントバイオレット19、23、C.I.ピグメントオレンジ36、C.I.ピグメントブルー1,2、15(フタロシアニンブルーR)、15:1、15:2、15:3(フタロシアニンブルーG)、15:4、15:6(フタロシアニンブルーE)、16、17:1、56、60、63、C.I.ピグメントグリーン1、4、7、8、10、17、18、36等が使用できる。
このように、色剤としては種々の染料や顔料を用いることが好ましいが、本発明の分散体としての好ましい態様は、顔料をポリマーを用いて分散させたものや、ポリマーに染料を浸透させたものである。また、インクとして、染料や顔料を含む分散体とともに高分子微粒子を含むものも好ましい。
色材が顔料の場合は分散機を用いて分散させるが、その場合分散機としては市販の種々の分散機を用いることができるが、好ましくは非メディア分散がよい。その具体例としては、湿式ジェットミル(ジーナス社)、ナノマーザー(ナノマーザー社)、ホモジナイザー(ゴーリン社)、アルティマイザー(スギノマシン社)およびマイクロフルイダイザー(マイクロフルイディクス社)などが挙げられる。
また、色材の添加量は、0.5〜30重量%(以下単に「%」ということもある。)が好ましいが、1.0〜15%がより好ましい。これ以下の添加量では、印字濃度が確保できなくなり、またこれ以上の添加量では、インクの粘度増加や粘度特性に構造粘性が生じ、インクジェットヘッドからのインクの吐出安定性が悪くなる傾向になる。
また、本発明のインクのビヒクル成分としては、界面活性剤、有機溶剤および保湿剤などを用いる。表面張力を20mN/m以上40mN/m以下の範囲がインクジェトで印字するドット径を最適な幅に広げるという観点から好ましく、このため少なくとも界面活性剤を添加してなることが好ましい。
また、上記界面活性剤が、アセチレンアルコール系界面活性剤、アセチレングリコール系界面活性剤およびシリコン系界面活性剤から選ばれた1種以上であることが好ましい。これらの界面活性剤を用いることで普通紙上のにじみが特に低減され、専用紙上でのドット径を最適な幅に広げることが可能となる。
また、本発明のインクの表面張力を20mN/m以上40mN/m以下の範囲にするため、少なくともアルキレングリコールモノアルキルエーテルおよび/または1,2−アルキレングリコールを添加してなることが好ましい。そのアルキレングリコールモノアルキルエーテルが繰り返し単位10以下のアルキレングリコールであって、且つ炭素数4〜10のアルキルエーテルであることが好ましい。また、前述のアルキレングリコールモノアルキルエーテルがジ(トリ)エチレングリコールモノブチルエ−テルおよび/または(ジ)プロピレングリコールモノブチルエーテルであることが好ましい。さらに、前述の1,2−アルキレングリコールが、1,2−ヘキサンジオールおよび/または1,2−ペンタンジオールであることが好ましい。これらの添加により印字の乾燥性が向上し、連続して印刷しても前の印字部分が次の媒体の裏面に転写されることがなくなるため、高速印字が可能となる。
前述のアセチレングリコール系界面活性剤、アセチレンアルコール系界面活性剤およびシリコン系界面活性剤から選ばれた1種以上の物質の添加量が0.1%以上5%以下であることが好ましい。
また、本発明においては、少なくとも前述のアセチレングリコール系界面活性剤、アセチレンアルコール系界面活性剤およびシリコン系界面活性剤から選ばれた1種以上と、ジ(トリ)エチレングリコールモノブチルエーテル、(ジ)プロピレングリコールモノブチルエーテルおよび1,2−アルキレングリコールから選ばれた1種以上と、を含むことが好ましい。また、前述のアセチレングリコール系界面活性剤、アセチレンアルコール系界面活性剤およびシリコン系界面活性剤から選ばれた1種以上の添加量が0.01%〜0.5%であり、ジ(トリ)エチレングリコールモノブチルエーテル、(ジ)プロピレングリコールモノブチルエーテルおよび1,2−アルキレングリコールから選ばれた1種以上の添加量が1%以上であることが好ましい。
さらに、本発明のインクは、その放置安定性の確保、インクジェットヘッドからの安定吐出のため、目詰まり改善のためあるいはインクの劣化防止のためなどの目的で保湿剤、溶解助剤、浸透制御剤、粘度調整剤、pH調整剤、溶解助剤、酸化防止剤、防腐剤、防黴剤、腐食防止剤、分散に影響を与える金属イオンを捕獲するためのキレート等種々の添加剤を添加することもできる。
以下、本発明を具体的な実施の形態について説明する。実施例としては最も好ましいポリマーを用いて分散された顔料を用いた例を示すが、染料についても同様に用いることができ、また、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
[実施例1]
(1)顔料分散体1の製造
顔料分散体1はカーボンブラック(PBk7)である米国キャボット社製モナーク880を用いた。攪拌機、温度計、還流管および滴下ロートをそなえた反応容器を窒素置換した後、パラクミルフェノキシエチレングリコールアクリレート65部、ベンジルアクリレート10部、アクリル酸2部、t―ドデシルメルカプタン0.3部を入れて70℃に加熱し、別に用意したパラクミルフェノキシエチレングリコールアクリレート150部、アクリル酸15部、ブチルアクリレート5部、t−ドデシルメルカプタン1部、メチルエチルケトン20部および過硫酸ナトリウム1部を滴下ロートに入れて4時間かけて反応容器に滴下しながら分散ポリマーを重合反応させた。次に、反応容器にメチルエチルケトンを添加して40%濃度の分散ポリマー溶液を作成した。このポリマーの一部を取り乾燥させた後、示差操作型熱量計(セイコー電子製EXSTAR6000DSC)によりガラス転位温度を測定したところ40℃であった。
また、上記分散ポリマー溶液40部とカーボンブラックであるモナーク880粉体(キャボット社製)30部、0.1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液100部、メチルエチルケトン30部を混合した。その後超高圧ホモジナイザー(株式会社スギノマシン製アルティマイザーHJP−25005)を用いて200MPaで15パスして分散した。その後、別の容器に移してイオン交換水を300部添加して、さらに1時間攪拌した。そして、ロータリーエバポレーターを用いてメチルエチルケトンの全量と水の一部を留去して、0.1mol/Lの水酸化ナトリウムで中和してpH9に調整した。その後、0.3μmのメンブレンフィルターでろ過しイオン交換水で調整して顔料濃度が20%である顔料分散体1とした。
(2)顔料分散体2の製造
まず、顔料分散体2はピグメントブルー15:1(トリクロロ銅フタロシアニン顔料:山陽色素株式会社製G500)を用いて顔料分散体1と同様に作成した。
(3)顔料分散体3の製造
まず、顔料分散体3はピグメントバイオレット19(キナクリドン顔料:クラリアント製)を用いて顔料分散体1と同様に作成した。
(4)顔料分散体4の製造
まず、顔料分散体3はピグメントイエロー74(縮合アゾ顔料:クラリアント製)を用いて顔料分散体1と同様に作成した。
(5)インクジェット記録用インクの調製
以下、インクジェット記録用インクに好適な組成の例を表2に示す。本発明になるインクジェット記録用インクの調整は、上記の方法で作成した分散体1を用い、表2に示すビヒクル成分と混合することによって作成した。尚、表1中の残量の水の中にはインクの腐食防止のためトップサイド240(パーマケムアジア社製)を0.05%、インクジェットヘッド部材の腐食防止のためベンゾトリアゾールを0.02%、インク系中の金属イオンの影響を低減するためにEDTA(エチレンジアミン四酢酸)・2Na塩を0.04%それぞれイオン交換水に添加したものを用いた。
(6)分散安定性の評価
顔料の粒子径の異なる分散体用いて作成したインクジェット用顔料インクを60℃で30日放置したときの粘度変化率(%)および沈降率(%)を表1に示す。分散安定性は各水性インクを60℃で30日放置したときの粘度変化率(%)として示す。粘度変化はドイツ国アントンパール製AMVnにより角度60°において測定して、1−(30日後の値)/(初期の値)の100分率(%)として示す。また、同時に比較例1〜4としてMPPDおよびその他の添加剤の添加の有無について比較した例について示す。
(7)普通紙ODと光沢紙光沢度の評価
普通紙としては米国Xerox社製Xerox4024紙を用い、光沢紙としてはセイコーエプソン株式会社製PM写真用紙を用いた。プリンターはセイコーエプソン株式会社製のインクジェットプリンターEM930Cを用い、普通紙はフォト720dpiで光沢紙はフォト1440dpiの印刷モードで印刷した試料を用いて評価した。ODの測定は米国GRETAG社製GRETAG MACBETH SPECTROSCAN SPM−50を用いて行なった。光沢度の測定は入射角60度における記録面の鏡面光沢度を堀場製作所株式会社製グロスチェッカIG−320にて測定を行い、各記録紙ごとに5回の平均をとった値とした。メディアはセイコーエプソン株式会社製PM写真用紙で、プリンターはセイコーエプソン株式会社製EM930Cを用いてフォト720dpiで印刷した。結果を表1に示す。また、同時に比較例1〜4としてMPPDおよびその他の添加剤の添加の有無について比較した例について示す。
(8)吐出安定性の測定
インクジェットプリンターとしてセイコーエプソン株式会社製PX−V600を用いて、35℃35%雰囲気で富士ゼロックス社製XeroxP紙A4判にマイクロソフトワードで文字サイズ11の標準、MSPゴシックで4000字/ページの割合で100ページ印刷して評価した。全く印字乱れがないものをAA、1箇所印字乱れがあるものをA、2〜3箇所印字乱れがあるものをB、4〜5箇所印字乱れがあるものをC、6箇所以上印字乱れがあるものをDとして結果を表1に示す。また、同時に比較例1〜4(表3〜表6)としてMPPDおよびその他の添加剤の添加の有無について比較した例について示す。
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[実施例2]
(1)顔料分散体5の製造
顔料分散体5はカーボンブラック(PBk7)である三菱化学工業株式会社製MA100を用いた。攪拌機、温度計、還流管および滴下ロートをそなえた反応容器を窒素置換した後、スチレン45部、ポリエチレングリコール400アクリレート30部、ベンジルアクリレート10部、アクリル酸2部、t―ドデシルメルカプタン0.3部を入れて70℃に加熱し、別に用意したスチレン150部、ポリエチレングリコール400アクリレート100部、アクリル酸15部、ブチルアクリレート5部、t−ドデシルメルカプタン1部および過硫酸ナトリウム5部を滴下ロートに入れて4時間かけて反応容器に滴下しながら分散ポリマーを重合反応させた。次に、反応容器に水を添加して40%濃度の分散ポリマー溶液を作成した。このポリマーの一部を取り乾燥させた後、示差操作型熱量計(セイコー電子製EXSTAR6000DSC)によりガラス転位温度を測定したところ45℃であった。
また、上記分散ポリマー溶液40部とカーボンブラックであるMA100を30部、0.1mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液100部を混合し、ジルコニアビーズを用いたアイガーミルを用いて2時間かけて分散する。その後、別の容器に移してイオン交換水を300部添加して、さらに1時間攪拌する。そして、0.1mol/Lの水酸化ナトリウムで中和してpH9に調整する。その後、0.3μmのメンブレンフィルターでろ過し、固形分(分散ポリマーとカーボンブラック)が20%である分散体5とした。
(2)顔料分散体6の製造
まず、分散体6はピグメントブルー15:4(銅フタロシアニン顔料:クラリアント製)を用いて分散体5と同様に作成した。
(3)顔料分散体7の製造
まず、分散体7はピグメントレッド1,22(ジメチルキナクリドン顔料:クラリアント製)を用いて分散体5と同様に作成した。
(4)顔料分散体8の製造
まず、分散体8はピグメントイエロー180(ジケトピロロピロール顔料:クラリアント製)を用いて分散体5と同様に作成した。
(5)インクジェットインクの調製
以下、インクジェット記録用インクに好適な組成の例を表8に示す。インクジェット記録用インクの調製は実施例1と同様に行なった。
(6)分散安定性の評価
分散安定性の評価は実施例1と同様に行なった。結果を表7に示す。また、同時に比較例5〜8としてMPPDおよびその他の添加剤の添加の有無について比較した例について示す。
(7)普通紙ODと光沢紙光沢度の評価
普通紙ODと光沢紙光沢度の評価は実施例1と同様に行なった。結果を表7に示す。また、同時に比較例5〜8としてMPPDおよびその他の添加剤の添加の有無について比較した例について示す。
(8)吐出安定性の測定
吐出安定性の測定は実施例1と同様に行なった。結果を表7に示す。また、同時に比較例5〜8(表9〜表1,2)としてMPPDおよびその他の添加剤の添加の有無について比較した例について示す。
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[実施例3]〜[実施例6]
(1)MPPD添加量を変えたインクジェットインクの調製
以下、インクジェット記録用インクに好適な組成の実施例および比較例としてMPPDの添加量を変更した場合について、実施例3〜6および比較例9および10として表14〜表19に示す。インクジェット記録用インクの調製は実施例1と同様に行なった。
(2)分散安定性の評価
分散安定性の評価は実施例1と同様に行なった。結果を表13に示す。
(3)普通紙ODと光沢紙光沢度の評価
普通紙ODと光沢紙光沢度の評価は実施例1と同様に行なった。結果を表13に示す。
(4)吐出安定性の測定
吐出安定性の測定は実施例1と同様に行なった。結果を表13に示す。
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Claims (6)

  1. 2−メチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオールを含んでなることを特徴とするインクジェット記録用インク。
  2. 前記2−メチル−2−プロピル−1,3−プロパンジオールの添加量が0.1重量%以上2.0重量%以下であることを特徴とする請求項1に記載のインク。
  3. 1,2−アルキレングリコールを含んでなることを特徴とする請求項1または2に記載のインク。
  4. アセチレングリコール系界面活性剤またはアセチレンアルコール系界面活性剤を含んでなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインク。
  5. 少なくとも水と、色材と保湿剤を含んでなることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインク。
  6. 前記色材が顔料であり、さらに当該顔料を分散させるためのポリマーのガラス転位温度が50℃以下である請求項5に記載のインク。
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