JP2006317721A - 演奏装置および演奏処理のプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 CPU1は、スイッチ操作検出回路5によって、演奏内容の設定項目を変更する第1の操作および第2の操作を検出し、第1の操作が検出されたときは複数の設定項目を一括して変更する第1のレジストレーションを行い、第2の操作が検出されたときは複数の設定項目の中からあらかじめ指定されている一部の設定項目を変更する第2のレジストレーションを行い、第2の操作が検出された後にさらに同一の第2の操作が検出されたときは第1のレジストレーションを行う。
【選択図】 図1
Description
ある提案の電子楽器および電子楽器のレジストレーション方法においては、全ての設定項目の設定が一括して変更された場合に、ユーザが意図していない自動伴奏の内容になるのを回避するために、パラメータ入力スイッチ処理ルーチンにてパラメータ番号Mのパラメータが更新されると、フィルタフラグ処理ルーチンではその最後に更新されたパラメータ(M)のフィルタフラグFFを「1」にセットする。これにより、最後に更新されたパラメータ(M)がレジストレーション呼出しの対象から外される。従って、例えばあるパラメータを更新してから、それ以外の全てのパラメータをレジストレーション登録された内容に変更したい場合には、レジストレーション呼出スイッチをオン操作するだけで済むから、ユーザの意図に沿った設定に即座に変更できる。(特許文献1参照)
さらに、別の提案の演奏装置においては、演奏情報に基づいて生成された楽音信号に対する効果処理に用いるパラメータを、選択されたレジストレーションデータ内の設定値と、音響特性の環境データとに基づいて決定する。(特許文献3参照)
請求項1の演奏装置において、請求項3に記載したように、設定変更手段は、検出手段によって第2の操作が検出された後にさらに同一の第2の操作が検出されたときは、第2の操作に基づく変更が現在設定されている設定項目の内容とほぼ同じである場合に第1のレジストレーションを行うような構成にしてもよい。
請求項1の演奏装置において、請求項4に記載したように、複数種類のレジストレーションを記憶する記憶手段(実施形態においては、図2のBANK_AないしBANK_DにおけるREG1ないしREG4に相当する)をさらに備え、設定変更手段は、検出手段によって第2の操作が検出された後にさらに同一の第2の操作が検出されるたびに、記憶手段から他の種類のレジストレーションを呼び出すような構成にしてもよい。
請求項5の演奏処理のプログラムにおいて、請求項7に記載したように、ステップBは、ステップAによって第2の操作が検出された後にさらに同一の第2の操作が検出されたときは、第2の操作に基づく変更が現在設定されている設定項目の内容とほぼ同じである場合に第1のレジストレーションを行うような構成にしてもよい。
請求項5の演奏処理のプログラムにおいて、請求項8に記載したように、ステップBは、ステップAによって第2の操作が検出された後にさらに同一の第2の操作が検出されるたびに、複数種類のレジストレーションを記憶する記憶手段(実施形態においては、図2のBANK_AないしBANK_DにおけるREG1ないしREG4に相当する)から他の種類のレジストレーションを呼び出すような構成にしてもよい。
図1は、各実施形態における演奏装置の構成を示すブロック図である。CPU1は、システムバスを介して、ROM2、RAM3、音源装置4、スイッチ操作検出回路5、MIDIインターフェイス6、鍵盤操作検出回路7、表示回路8、および外部記憶制御回路9に接続されている。そして、音源装置4には、D/A変換回路、フィルタ回路、増幅回路、スピーカなどからなるサウンドシステム10が接続されている。スイッチ操作検出回路5には、パワーオン/オフスイッチ、曲セレクトスイッチ、スタート/ストップスイッチ、演奏モードスイッチ、音色設定スイッチなどのほかに、レジストレーションを選択するバンクスイッチを有するスイッチ11が接続されている。鍵盤操作検出回路7には鍵盤装置12が接続されている。表示回路8には表示装置13が接続されている。外部記憶制御回路9には外部記憶装置14が接続されている。
図3は、各レジスタにおけるレジストレーションの各設定項目(パラメータともいう)の内容を示す図である。音色系の設定項目には、メイン音色、レイヤー音色、スプリット音色、レイヤースプリット音色、レイヤーON/OFF、スプリットON/OFFなどがある。伴奏系の設定項目には、伴奏種類、テンポ、伴奏音量などがある。エフェクト系の設定項目には、リバーブON/OFF、リバーブタイプ、コーラスON/OFF、コーラスタイプなどがある。その他の設定項目には、チューニングすなわち調律、移調してコピーするトランスポーズなどがある。
なお、図には示さないが、現在演奏されている各設定項目の設定値を一時的に記憶するカレントエリアがRAM3に設けられている。
図5は、第2の操作によって呼び出される設定項目を選択するためのフラグを示す図である。変更/無視フラグが変更である場合には、第2の操作に応じてその設定項目の値に変更される。変更/無視フラグが無視である場合には、第2の操作がされてもその設定項目は現在の値が維持される。
図8は、ステップSB3における第1実施形態の設定値の変更/無視の判定処理(1)のフローチャートである。まず、図6のステップSA5におけるレジストレーションの操作が第1の操作方法であるか否かを判別する(ステップSC1)。この操作が第2の操作方法である場合には、設定項目情報における変更/無視のフラグを参照する(ステップSC2)。そして、読み出している設定項目が変更すべき設定項目であるか否かを判別する(ステップSC3)。変更すべき設定項目である場合、又は、図6のステップSA5におけるレジストレーションの操作が第1の操作方法である場合には、読み出している設定項目を変更すべき設定項目と判定する(ステップSC4)。一方、ステップSC3において、設定項目が無視すべき設定項目である場合には、読み出している設定項目を無視すべき設定項目と判定する(ステップSC5)。ステップSC4又はステップSC5の判定を行った後は、図7のステップSB4に移行する。
ステップSB4において、読み出している設定項目が変更すべき設定項目であるか否かを判別し、変更すべき設定項目である場合には、設定値の変更処理を実行する(ステップSB5)。変更処理を実行した後、又は、ステップSB4において無視すべき設定処理である場合には、ステップSB1に移行して、次の設定項目を読み出す。
図9は、第1実施形態で実行するステップSB5の設定値の変更処理(1)のフローチャートである。現在の設定値が変更値と異なるか否かを判別し(ステップSE1)、両者の値が異なる場合には、現在の設定値をレジストレーションの設定値に変更する(ステップSE2)。そして、設定変更による各種処理を実行する(ステップSE3)。
したがって、演奏者が全ての設定項目を変更するレジストレーション、又は、一部の設定項目を変更するレジストレーションの方法を使い分けることにより、柔軟なレジストレーションを実現することができる。
まず、図6のステップSA5におけるレジストレーションの操作が第1の操作方法であるか否かを判別する(ステップSD1)。この操作が第2の操作方法である場合には、演奏状態が停止状態でないか否かを判別する(ステップSD2)。演奏状態が停止状態でない場合には、設定項目情報における変更/無視のフラグを参照する(ステップSD3)。そして、読み出している設定項目が変更すべき設定項目であるか否かを判別する(ステップSD4)。変更すべき設定項目である場合、又は、図6のステップSA5におけるレジストレーションの操作が第1の操作方法である場合、若しくは、ステップSD2において、演奏状態が停止状態である場合には、読み出している設定項目を変更すべき設定項目と判定する(ステップSD5)。一方、ステップSD4において、設定項目が無視すべき設定項目である場合には、読み出している設定項目を無視すべき設定項目と判定する(ステップSD6)。ステップSD5又はステップSD6の判定を行った後は、図7のステップSB4に移行する。
一方、図11のステップSF3において、操作が第2の操作方法である場合には、設定値の変更カウンタの値が0でないか否かを判別する(ステップSF4)。変更カウンタの値が0でない場合には、図8のフローチャートのステップSC4において一部の設定項目の変更が既に行われているので、図11では設定項目の変更を行うことなくメインルーチンに戻る。
しかし、図11のステップSF4において、設定値の変更カウンタの値が0である場合には、図8のフローチャートのステップSC4において設定項目の変更が行われていない。すなわち、演奏者が設定項目の設定値を変更するために第2の操作を行ったにもかかわらず、全ての設定項目の値が操作前と同じになっている。この場合には、所定時間内に第2の操作方法で同じ操作がされたか否かを判別し(ステップSF5)、その時間内に同じ操作がされたときは、その第2の操作方法を第1の操作方法に変更する(ステップSF6)。そして、図7に示した第1実施形態と同じ複数設定項目の一括変更処理(1)を実行する(ステップSF7)。
したがって、一部の設定項目の設定を変更する第2のレジストレーション方法を選択した結果、現在の演奏内容と同じ状態が設定された場合でも、同じ操作を繰り返すだけで全部の設定項目の設定を変更する第1のレジストレーション方法に自動的に移行するので、操作誤りを冒すことなく複数の設定項目を一括して変更するレジストレーションにスムーズに移行できる。
この場合において、設定値の変更カウンタの値が0である場合に、さらに同一の第2の操作が検出されたときは第1のレジストレーションを行うようにしたが、設定値の変更カウンタの値が0でない場合でも、演奏者の意志によって第2の操作が検出された後にさらに同一の第2の操作が検出されたときも、第1のレジストレーションを行う構成にしてもよい。したがって、現在の演奏内容と全く同じではないが、ほとんど同じ状態が設定された場合でも、同様に、操作誤りを冒すことなく複数の設定項目を一括して変更するレジストレーションにスムーズに移行できる。
さらにこの場合において、あらかじめ指定されている一部の設定項目を変更する第2のレジストレーションを行う場合には、第2実施形態のように、現在の演奏状態に応じて変更する設定項目を選択するような構成にしてもよい。
この構成によれば、演奏者が意図しないレジストレーションによって、曲の雰囲気を壊すような状態を防止することができる。
この場合には、変更したレジストレーションでは変化が乏しいと演奏者によって判断されたときに、演奏者が気に入るようなレジストレーションを簡単な操作で捜すことができる。
まず、図6のステップSA5におけるレジストレーションの操作が第1の操作方法であるか否かを判別する(ステップSG1)。この操作が第2の操作方法である場合には、演奏条件があるか否かを判別する(ステップSG2)。演奏条件がある場合には、第2実施形態の動作モードとなり、演奏状態が停止状態でないか否かを判別する(ステップSG3)。演奏状態が停止状態でない場合には、設定項目情報における変更/無視のフラグを参照する(ステップSG4)。一方、演奏条件がない場合には、第1実施形態の動作モードとなり、無条件に設定項目情報における変更/無視のフラグを参照する(ステップSG4)。そして、読み出している設定項目が変更すべき設定項目であるか否かを判別する(ステップSG5)。変更すべき設定項目である場合、又は、図6のステップSA5におけるレジストレーションの操作が第1の操作方法である場合、若しくは、ステップSG3において、演奏状態が停止状態である場合には、読み出している設定項目を変更すべき設定項目と判定する(ステップSG6)。一方、ステップSG5において、設定項目が無視すべき設定項目である場合には、読み出している設定項目を無視すべき設定項目と判定する(ステップSG7)。ステップSG6又はステップSG7の判定を行った後は、図7のステップSB4に移行する。
以上のように、上記第4の実施形態によれば、動作モードに従って第1実施形態および第2実施形態のいずれも実行することにより、第1実施形態の効果および第2実施形態の効果を得ることができる。
前記ステップBは、前記ステップAによって前記第2の操作が検出された後にさらに同一の前記第2の操作が検出されたときは、前記第2の操作に基づく変更が現在設定されている設定項目の内容とほぼ同じである場合に前記第1のレジストレーションを行う。
前記ステップBは、前記ステップAによって前記第2の操作が検出された後にさらに同一の前記第2の操作が検出されるたびに、複数種類のレジストレーションを記憶する記憶手段から他の種類のレジストレーションを呼び出す。
2 ROM
3 RAM
4 音源装置
5 スイッチ操作検出回路
6 MIDIインターフェイス
7 鍵盤操作検出回路
8 表示回路
9 外部記憶制御回路
10 サウンドシステム
11 スイッチ
12 鍵盤装置
13 表示装置
14 外部記憶装置
Claims (8)
- 演奏内容の設定項目を変更する第1の操作および第2の操作を検出する検出手段と、
前記検出手段によって前記第1の操作が検出されたときは複数の設定項目を一括して変更する第1のレジストレーションを行い、前記検出手段によって前記第2の操作が検出されたときは前記複数の設定項目の中からあらかじめ指定されている一部の設定項目を変更する第2のレジストレーションを行い、前記検出手段によって前記第2の操作が検出された後にさらに同一の前記第2の操作が検出されたときは前記第1のレジストレーションを行う設定変更手段と、
を備えた演奏装置。 - 前記設定変更手段は、前記第2のレジストレーションを行う場合には、現在の演奏状態に応じて変更する設定項目を選択することを特徴とする請求項1に記載の演奏装置。
- 前記設定変更手段は、前記検出手段によって前記第2の操作が検出された後にさらに同一の前記第2の操作が検出されたときは、前記第2の操作に基づく変更が現在設定されている設定項目の内容とほぼ同じである場合に前記第1のレジストレーションを行うことを特徴とする請求項1に記載の演奏装置。
- 複数種類のレジストレーションを記憶する記憶手段をさらに備え、前記設定変更手段は、前記検出手段によって前記第2の操作が検出された後にさらに同一の前記第2の操作が検出されるたびに、前記記憶手段から他の種類のレジストレーションを呼び出すことを特徴とする請求項1に記載の演奏装置。
- 演奏内容の設定項目を変更する第1の操作および第2の操作を検出するステップAと、
前記ステップAによって前記第1の操作が検出されたときは複数の設定項目を一括して変更する第1のレジストレーションを行い、前記ステップAによって前記第2の操作が検出されたときは前記複数の設定項目の中からあらかじめ指定されている一部の設定項目を変更する第2のレジストレーションを行い、前記ステップAによって前記第2の操作が検出された後にさらに同一の前記第2の操作が検出されたときは前記第1のレジストレーションを行うステップBと、
をコンピュータに実行させる演奏処理のプログラム。 - 前記ステップBは、前記第2のレジストレーションを行う場合には、現在の演奏状態に応じて変更する設定項目を選択することを特徴とする請求項5に記載の演奏処理のプログラム。
- 前記ステップBは、前記ステップAによって前記第2の操作が検出された後にさらに同一の前記第2の操作が検出されたときは、前記第2の操作に基づく変更が現在設定されている設定項目の内容とほぼ同じである場合に前記第1のレジストレーションを行うことを特徴とする請求項5に記載の演奏処理のプログラム。
- 前記ステップBは、前記ステップAによって前記第2の操作が検出された後にさらに同一の前記第2の操作が検出されるたびに、複数種類のレジストレーションを記憶する記憶手段から他の種類のレジストレーションを呼び出すことを特徴とする請求項5に記載の演奏処理のプログラム。
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