JP6175804B2 - 演奏装置、演奏方法およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、オーディオ再生で得られる伴奏音を、演奏操作に応じて生成される楽音に同
期させて自動伴奏させる演奏装置、演奏方法およびプログラムに関する。
鍵盤等の演奏操作に応じて楽音を生成すると共に、オーディオ再生する装置が知られて
いる。この種の装置として、例えば特許文献1には、メモリ100にオーディオデータと
鍵盤の各鍵に対応した音高の楽音データとを記憶しておき、再生ボタンの押下に応じて、
複数の発音チャンネの中から少なくとも1つにオーディオデータを割り当て、残りの発音
チャンネルについては鍵盤の押離鍵操作に応じた楽音データを割り当てると、各発音チャ
ンネルにおいてそれぞれ割り当てられたオーディオデータや楽音データがメモリ100か
ら読み出された後、ミキシングおよびエフェクトなどの信号処理を施すことでオーディオ
再生しながら楽音生成する技術が開示されている。
特開2012−73592号公報
ところで、上記特許文献1に開示の技術は、公知の波形メモリ読み出し方式による楽音
発生態において、少なくとも1つのオーディオデータ再生用のタイムスロット(発音チャ
ンネル)を占有可能としてオーディオデータを波形データと同等に扱うことでオーディオ
再生しつつ楽音生成することを具現したものなので、オーディオ再生で得られる伴奏音を
、演奏操作に応じて生成される楽音に同期させて自動伴奏させることが出来ない、という
問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、オーディオ再生で得られる伴奏音
を、演奏操作に応じて生成される楽音に同期させて自動伴奏させることが出来る演奏装置
、演奏方法およびプログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明による演奏装置は、楽曲のメロディ音の演奏操作タイミングをガイドするためのガイド手段と、演奏操作に応じてメロディ音を発生するメロディ音発生手段と、前記メロディ音の音符に対応づけるように区分されたステップごとに記憶されている楽曲波形データを、前記メロディ音の発生タイミングに応じて、前記ステップごとに記憶されているループアドレス情報を含むアドレス情報に従って読み出して伴奏音として再生する自動伴奏手段とを具備することを特徴とする。
また、本発明による演奏方法は、楽曲のメロディ音の演奏操作タイミングをガイドするガイド過程と、演奏操作に応じたメロディ音を発生するメロディ音発生過程と、前記メロディ音の音符に対応づけるように区分されたステップごとに記憶されている楽曲波形データを、前記メロディ音の発生タイミングに応じて、前記ステップごとに記憶されているループアドレス情報を含むアドレス情報に従って読み出して伴奏音として再生する自動伴奏過程とを具備することを特徴とする。
また、本発明によるプログラムは、コンピュータに、楽曲のメロディ音の演奏操作タイミングをガイドするガイドステップと、演奏操作に応じたメロディ音を発生するメロディ音発生ステップと、前記メロディ音の音符に対応づけるように区分されたステップごとに記憶されている楽曲波形データを、前記メロディ音の発生タイミングに応じて、前記ステップごとに記憶されているループアドレス情報を含むアドレス情報に従って読み出して伴奏音として再生する自動伴奏ステップとを実行させることを特徴とする。
本発明では、オーディオ再生で得られる伴奏音を、演奏操作に応じて生成される楽音に
同期させて自動伴奏させることが出来る。
実施の一形態による演奏装置100の全体構成を示すブロック図である。 ROM11に記憶される主要なデータを説明するためのメモリマップである。 RAM11の構成を示すメモリマップである。 メモリカード17に記憶される楽曲データの構成を示すメモリマップである。 メモリカード17に記憶される楽曲データを説明するための図であって、かつナビデータのガイドに従った適正タイミングで押鍵された場合における楽曲波形データの再生態様を示す図である。 メインルーチンの動作を示すフローチャートである。 ソング処理の動作を示すフローチャートである。 鍵盤処理の動作を示すフローチャートである。 楽曲ジャンプ処理の動作を示すフローチャートである。 音源処理の動作を示すフローチャートである。 ナビデータのガイドより早いタイミングで押鍵された場合における楽曲波形データの再生態様を示す図である。 ナビデータのガイドより遅いタイミングで押鍵された場合における楽曲波形データの再生態様を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
A.構成
図1は、本発明の一実施形態による演奏装置100の全体構成を示すブロック図である
。図1において、CPU10は、操作部14のスイッチ操作に応じて発生する操作イベン
トに基づき楽器各部の動作状態を設定する他、ユーザの演奏操作(押離鍵操作)で鍵盤1
3が発生する演奏データ(ノートイベント)に基づき音源19に楽音の生成を指示すると
共に、楽曲波形データ(後述する)の再生を音源19に指示することによって、オーディ
オ再生(楽曲波形データ再生)で得られる伴奏音を、演奏操作に応じて生成される楽音に
同期させて自動伴奏させる。こうした本発明の要旨に係わるCPU10の処理動作につい
ては追って詳述する。
ROM11は、図2に図示するように、プログラムエリアPEおよび音色データエリア
TDEを備える。ROM11のプログラムエリアPEには、CPU10にロードされる各
種の制御プログラムが記憶される。各種の制御プログラムとは、後述するメインルーチン
、ソング処理、鍵盤処理、楽曲ジャンプ処理および音源処理を含む。
ROM11の音色データエリアTDEは、音色波形エリアTWEおよび音色パラメータ
エリアTPEから構成される。ROM11の音色波形エリアTWEには、ピアノ波形デー
タ、ギター波形データ、ブラス波形データなど各種楽器音の波形データが記憶される。な
お、図2では、説明の簡略化を図る為、各音色が唯一の波形データからなる一例としたが
、実際には自然楽器音らしさを表現するために音色スプリットと呼ばれ、音域毎にサンプ
リングした複数種の波形データから構成される。
各種音色の波形データは、演奏操作に応じて音源19が楽音形成する際に読み出される
。具体的には、波形先頭のスタートアドレスSADから波形終端のエンドアドレスEAD
まで一巡して読み出した後、波形中間のループアドレスLADから波形終端のエンドアド
レスEADを巡回読み出し(ループ再生)する。波形データの読み出し速度は発音ピッチ
に依存する。
ROM11の音色パラメータエリアTPEには、各種音色の波形データに対応する音色
パラメータが記憶される。音色パラメータは、波形アドレスおよび音源エンベロープから
なる。波形アドレスは、上述したスタートアドレスSAD、ループアドレスLADおよび
エンドアドレスEADを指定する。音源エンベロープは、ピッチエンベロープ、フィルタ
エンベロープおよびアンプエンベロープからなる。
RAM12は、図3に図示するように、ワークエリアWEおよび楽曲波形データバッフ
ァエリアBEを備える。RAM12のワークエリアWEには、CPU10の処理に用いら
れる各種レジスタ・フラグデータが一時記憶される。RAM12の楽曲波形データバッフ
ァエリアBEには、後述するメモリカード17からDMA転送される3ステップ分の楽曲
波形データ(オーディオデータ)をそれぞれ格納する楽曲波形バッファ1〜3を備える。
これら楽曲波形バッファ1〜3が意図するところについては追って述べる。
鍵盤13は、押離鍵操作(演奏操作)に応じたキーオン/キーオフ信号、鍵番号(又は
ノートナンバ)およびベロシティ等からなる演奏データを発生してCPU10に供給する
。なお、CPU10に供給する演奏データは、当該CPU10にてノートイベントに変換
される。CPU10が演奏データに対応して変換したノートイベントは音源19に入力さ
れる。
また、鍵盤13は、押鍵ガイド部13aを備える。押鍵ガイド部13aは、例えば鍵盤
13の各鍵に配設されるLEDと、これら各鍵のLEDを点灯/消灯する駆動回路とから
構成され、CPU10が後述するナビデータに従って駆動回路に点灯/消灯指示を出し、
これにより弾くべき鍵を光らせることで押鍵する鍵の位置や押鍵のタイミングをユーザに
ガイドする。
なお、ナビデータとは、後述するように、ステップ毎の楽曲波形データ(オーディオデ
ータ)に付加され、楽曲のメロディパートを構成する各音符の音高(ノートナンバ)を表
すものである。したがって、押鍵ガイド部13aは、ユーザに対し、楽曲のメロディパー
トを構成するメロディ音を弾くようにガイドする。
操作部14は、コンソールパネル(不図示)に配設される各種スイッチから構成され、
操作されたスイッチに対応したスイッチイベントを発生してCPU10に供給する。本発
明の要旨に係わる主要なスイッチとして、ソング再生(自動伴奏)の開始又は終了を指示
するソングスイッチを備える。ソングスイッチは、押下操作される毎に交互にオン設定又
はオフ設定されるスイッチであり、オン設定された場合にソング開始(ソング再生中)を
表し、オフ設定された場合にソング終了(ソング再生停止)を表す。
表示部15は、LCDパネルおよびドライバから構成され、CPU10から供給される
表示制御信号に応じて各種画面を表示する。カードインタフェース部16は、後述するD
MA制御部18の指示に従い、メモリカード17に記憶される楽曲波形データを読み出し
てRAM12の楽曲波形データバッファエリアBE(図3参照)にDMA転送する。
メモリカード17は、図4に図示するように、楽曲波形エリアMWEおよび楽曲パラメ
ータエリアMPEを備える。メモリカード17の楽曲波形エリアMWEには、ステップ0
〜ステップnの楽曲波形データが記憶される。この楽曲波形データは、楽曲の伴奏パート
の歌唱音や伴奏演奏音を含む伴奏音をPCMサンプリングしたオーディオデータである。
ステップ0の楽曲波形データは、伴奏パートのイントロ区間の伴奏音である。ステップ1
の楽曲波形データは、メロディパートの先頭音符に対応する区間の伴奏音である。ステッ
プ2の楽曲波形データは、メロディパートの先頭から2番目の音符に対応する区間の伴奏
音である。
これらステップ0〜ステップ2の楽曲波形データは、DMA転送により順次メモリカー
ド17からRAM12の楽曲波形バッファ1〜3にそれぞれ格納される。以後、ソング再
生中(自動伴奏中)であれば、ステップ3以降の楽曲波形データについてもメモリカード
17からRAM12の楽曲波形バッファ1〜3へ順次DMA転送される。
メモリカード17の楽曲パラメータエリアMPEには、楽曲波形データのステップ0〜
ステップnに各々対応付けられた楽曲パラメータが記憶される。楽曲パラメータは、対応
するステップの楽曲波形データを音源19で再生させるための波形アドレス(スタートア
ドレスSAD、エンドアドレスEAD、ループアドレスLAD)と、ナビデータとを含む
。ナビデータは、前述したように、楽曲のメロディパートを構成する各音符の音高(ノー
トナンバ)を表し、押鍵ガイドに用いられて次に弾くべきメロディ音をガイドする。
ここで、図5を参照して、ステップ0〜ステップ2のナビデータと、ステップ0〜ステ
ップ2の楽曲波形データとの対応関係を説明する。先ず最初のステップ0のイントロ区間
では、ナビデータ無しの為に押鍵ガイドは行われず、ステップ0の楽曲波形データが音源
19においてスタートアドレスSADからエンドアドレスEADまで読み出されることで
伴奏パートのイントロ区間の伴奏音が再生される。そして、ステップ1の区間のナビデー
タに基づきメロディパートの先頭音符の押鍵ガイドに応じて、ユーザが該当音符を弾くと
、メロディ音の発音に同期して、ステップ1の楽曲波形データが音源19においてスター
トアドレスSADからエンドアドレスEADまで読み出され、メロディパートの先頭音符
に対応する区間の伴奏音が再生される。
ステップ2の区間でも上記ステップ1と同様に、ナビデータに基づく押鍵ガイドに従い
ユーザが該当音符を弾くと、メロディ音の発音に同期して、ステップ2の楽曲波形データ
が音源19においてスタートアドレスSADからエンドアドレスEADまで読み出され、
メロディパートの先頭から2番目の音符に対応する区間の伴奏音が再生される。これによ
り、オーディオ再生で得られる伴奏音を、演奏操作に応じて生成される楽音に同期させて
自動伴奏させることが可能になる。
再び図1を参照して実施形態の構成について説明を進める。図1において、DMA制御
部18は、メモリカード17の楽曲波形エリアMWEに記憶される楽曲波形データの中か
らCPU10が指定する3ステップ分の楽曲波形データを読み出してRAM12の楽曲波
形バッファ1〜3にDMA転送する。
音源19は、CPU10から供給されるピッチエンベロープに応じた速度で波形読み出
しすることで音高制御するデジタル制御発振器DCOと、CPU10から供給されるフィ
ルタエンベロープに応じたカットオフ周波数で読み出し波形をフィルタリングして音色制
御するデジタル制御フィルタDCFと、CPU10から供給されるアンプエンベロープに
応じて読み出し波形の音量を制御するデジタル制御増幅器DCAとを有する公知の波形メ
モリ読み出し方式によって構成され、時分割動作する複数の発音チャンネルを備える。
音源19では、押鍵操作に応じてメロディ音を発音する場合であれば、音色パラメータ
で指定される波形アドレス(スタートアドレスSAD、ループアドレスLADおよびエン
ドアドレスEAD)に従って音色波形エリアTWEから読み出した波形データに、音色パ
ラメータで指定される音源エンベロープ(ピッチエンベロープ、フィルタエンベロープお
よびアンプエンベロープ)に従ってメロディ音の楽音データを生成する。一方、伴奏音を
再生する場合であれば、現在のステップの楽曲パラメータで指定される波形アドレス(ス
タートアドレスSAD、ループアドレスLADおよびエンドアドレスEAD)に従って、
現在のステップの楽曲波形データを再生して伴奏音の楽音データを生成する。サウンドシ
ステム20は、音源19から出力される楽音データをアナログ形式の楽音信号にD/A変
換した後に信号増幅してスピーカから放音する。
B.動作
次に、図6〜図12を参照して上記構成による演奏装置100の動作を説明する。以下
では、演奏装置100のCPU10が実行するメインルーチン、ソング処理、鍵盤処理(
楽曲ジャンプ処理を含む)および音源処理の各動作について説明する。
(1)メインルーチンの動作
電源スイッチ操作により演奏装置100がパワーオンされると、CPU10は図6に図
示するメインルーチンを実行してステップSA1に進み、装置各部を初期化するイニシャ
ライズを実行する。そして、イニシャライズが完了すると、次のステップSA2に進み、
操作されたスイッチに対応して操作部14が発生するスイッチイベントに基づくスイッチ
処理を実行する。例えばソング開始スイッチの押下操作に応じてソング再生中(自動伴奏
中)の状態に設定したり、音色選択スイッチ操作に応じて発生楽音の音色を選択したりす
る。
続いて、ステップSA3では、ソング処理を実行する。ソング処理では、後述するよう
に、ソングスイッチ操作に応じてソング開始(自動伴奏開始)の状態に設定されると、メ
モリカード17の楽曲パラメータエリアMPE(図4参照)から読み出したステップ1の
ナビデータ(メロディパートの先頭音符に相当)をメロディ音としてRAM12のワーク
エリアWEに一時記憶する。なお、ナビデータに基づく押鍵ガイドは、後述のステップS
A6で実行される。
次に、メモリカード17の楽曲波形エリアMWE(図4参照)に記憶されるステップ0
〜ステップ2の各楽曲波形データを、RAM12の楽曲波形バッファ1〜3に順次DMA
転送させた後、メモリカード17の楽曲パラメータエリアMPE(図4参照)から読み出
した「ステップ0」の波形アドレス(SAD、EAD、LAD)を、RAM12の楽曲波
形バッファ1におけるスタートアドレスSAD、エンドアドレスEADおよびループアド
レスLADに変換する。
この後、音源19に対し、楽曲波形バッファ1に格納したステップ0の楽曲波形データ
をそのままイントロ区間の伴奏音として再生するための音源エンベロープを設定し、さら
に楽曲波形バッファ1に格納したステップ0の楽曲波形データをアサインした楽曲チャン
ネルにアタック指示(発音開始)を与えると、当該音源19が伴奏パートのイントロ区間
の伴奏音を再生する。
次いで、ステップSA4では、押離鍵操作に応じて、押鍵された鍵の楽音(メロディ音
)の発音を音源19に指示したり、離鍵された鍵の楽音(メロディ音)の消音を音源19
に指示したりする一方、ソング再生中(自動伴奏中)にガイドされたメロディ音が押鍵さ
れると、その押鍵に同期して再生中の現ステップの楽曲波形データを急速に減衰させると
共に、次ステップの楽曲波形データ(伴奏音)を再生する鍵盤処理を実行する。
続いて、ステップSA5では、音源処理を実行する。音源処理では、後述するように、
全ての発音チャンネルについて「発音中」、「リリース(消音開始」、「ダンプ&アタッ
ク」および「アタック」の何れの波形生成段階にあるかを判別し、「発音中」ならばノー
トオンからの時間経過に応じてピッチ/フィルタ/アンプの各エンベロープ値を更新(レ
ート加算)して音源19に供給し、「リリース(消音開始」ならばピッチ/フィルタ/ア
ンプの各エンベロープをリリースエンベロープに移行するよう音源19に指示し、「ダン
プ&アタック」ならば現ステップの楽曲波形データを急速減衰させるダンプ処理の実行を
音源19に指示した後、ピッチ/フィルタ/アンプの各エンベロープ初期値を設定してか
らアタック(発音開始)を音源19に指示し、「アタック」ならばピッチ/フィルタ/ア
ンプの各エンベロープ初期値を設定してからアタック(発音開始)を音源19に指示する
そして、ステップSA6では、ソング再生中(自動伴奏中)にメモリカード17から読
み出され、RAM12のワークエリアWEに一時記憶されるナビゲータに従って次のステ
ップで弾くべきメロディ音をガイドするよう押鍵ガイド部13aに指示したり、ソング再
生中にメモリカード17から楽曲波形バッファへ1ステップ分の楽曲波形データをDMA
転送し終える毎に、次ステップの楽曲波形データをDMA転送するようDMA制御部18
に指示したりする、その他の処理を実行した後、上記ステップSA2に処理を戻し、以後
、演奏装置100がパワーオフされるまで上述したステップSA2〜SA6を繰り返し実
行する。
(2)ソング処理の動作
次に、図7を参照してソング処理の動作を説明する。上述したメインルーチンのステッ
プSA3(図6参照)を介して本処理が実行されると、CPU10は、図7に図示するス
テップSB1に進み、現在のステータスが「ソング再生中(自動伴奏中)」であるか否か
を判断する。既に「ソング再生中(自動伴奏中)」ならば、判断結果は「YES」になり
、本処理を終える。
一方、現在のステータスが「ソング再生中(自動伴奏中)」でなければ、上記ステップ
SB1の判断結果は「NO」になり、ステップSB2に進み、ソングスイッチ操作により
ソング開始(自動伴奏開始)に設定されたか否かを判断する。ソング開始(自動伴奏開始
)に設定されていなければ、判断結果は「NO」になり、本処理を終えるが、ソング開始
(自動伴奏開始)に設定されると、判断結果が「YES」になり、ステップSB3に進む
ステップSB3では、メモリカード17の楽曲パラメータエリアMPE(図4参照)か
らステップ1のナビデータを読み出し、それを最初に押鍵ガイドするメロディ音(メロデ
ィパートの先頭音符)としてRAM12のワークエリアWEに一時記憶しておく。次いで
、ステップSB4では、メモリカード17の楽曲波形エリアMWE(図4参照)に記憶さ
れるステップ0〜ステップ2の各楽曲波形データを、RAM12の楽曲波形バッファ1〜
3に順次DMA転送するようにDAM制御部18に指示する。
また、ステップSB4では、ステップ3以降の楽曲波形データをバックグラウンドで順
次DMA転送するよう指示する。すなわち、楽曲波形バッファ1に転送したステップ0の
楽曲波形データが再生されてステップ0が終了したら、ステップ3の楽曲波形データを楽
曲波形バッファ1にDMA転送させ、次に楽曲波形バッファ2に転送したステップ1の楽
曲波形データが再生されてステップ1が終了したら、ステップ4の楽曲波形データを楽曲
波形バッファ2にDMA転送させるといった処理をソング再生(自動伴奏)が停止するま
で繰り返す。
次いで、ステップSB5では、メモリカード17の楽曲パラメータエリアMPE(図4
参照)から「ステップ0」の楽音パラメータとして波形アドレス(SAD、EAD、LA
D)を取得し、続くステップSB6では、取得した波形アドレス(SAD、EAD、LA
D)を、RAM12の楽曲波形バッファ1におけるスタートアドレスSAD、エンドアド
レスEADおよびループアドレスLADに変換する。
そして、ステップSB7では、楽曲波形バッファ1に格納したステップ0の楽曲波形デ
ータをそのまま再生するために音源エンベロープを設定する。すなわち、原音ピッチで波
形読み出しするピッチエンベロープと、音色制御を施さないようにフラット特性としたフ
ィルタエンベロープと、スタートアドレスSADからエンドアドレスEADまでは音量を
固定レベルとし、ループ再生時に音量減衰させるアンプエンベロープとを設定する。
次いで、ステップSB8では、楽曲波形バッファ1に格納したステップ0の楽曲波形デ
ータをアサインした楽曲チャンネル(以後、楽曲波形データを割り当てた発音チャンネル
を楽曲チャンネルと称す)にアタック指示(発音開始)を音源19に与える。これにより
、音源19では、上記ステップSB7で設定された音源エンベロープに従って楽曲波形バ
ッファ1に格納したステップ0の楽曲波形データを再生する。これにより、伴奏パートの
イントロ区間の伴奏音が再生される。そして、ステップSB9に進み、現在のステータス
を「ソング再生中(自動伴奏中)」に設定して本処理を終える。
このように、ソング処理では、ソングスイッチ操作に応じてソング開始(自動伴奏開始
)の状態に設定されると、メモリカード17の楽曲パラメータエリアMPE(図4参照)
から読み出したステップ1のナビデータをメロディ音としてRAM12のワークエリアW
Eに一時記憶する。そして、メモリカード17の楽曲波形エリアMWE(図4参照)に記
憶されるステップ0〜ステップ2の各楽曲波形データを、RAM12の楽曲波形バッファ
1〜3に順次DMA転送させた後、メモリカード17の楽曲パラメータエリアMPE(図
4参照)から読み出した「ステップ0」の波形アドレス(SAD、EAD、LAD)を、
RAM12の楽曲波形バッファ1におけるスタートアドレスSAD、エンドアドレスEA
DおよびループアドレスLADに変換する。
この後、音源19に対し、楽曲波形バッファ1に格納したステップ0の楽曲波形データ
をそのままイントロ区間の伴奏音として再生するための音源エンベロープを設定し、さら
に楽曲波形バッファ1に格納したステップ0の楽曲波形データをアサインした楽曲チャン
ネルにアタック指示(発音開始)を与えると、当該音源19が伴奏パートのイントロ区間
の伴奏音を再生する。そして、現在のステータスを「ソング再生中(自動伴奏中)」に設
定して本処理を終える。
(3)鍵盤処理および楽曲ジャンプ処理の動作
次に、図8〜図9を参照して鍵盤処理および楽曲ジャンプ処理の動作を説明する。前述
したメインルーチンのステップSA4(図6参照)を介して本処理が実行されると、CP
U10は、図8に図示するステップSC1に進み、鍵盤13の各鍵について鍵変化を検出
する鍵盤走査を行う。続いて、ステップSC2では、上記ステップSC1の鍵盤走査結果
に基づき鍵変化の有無を判別する。鍵変化が無ければ、判断結果は「NO」になり、本処
理を終える。
一方、鍵変化がある場合、つまり鍵盤13の何れかの鍵が押鍵又は離鍵された場合には
、上記ステップSC2の判断結果は「YES」になり、ステップSC3に進む。ステップ
SC3では、鍵変化が押鍵によるものか否かを判断する。鍵変化が離鍵によるものであれ
ば、判断結果は「NO」になり、ステップSC11に進み、離鍵された鍵の音高に対応す
る楽音の消音を音源19に指示して本処理を終える。
これに対し、鍵変化が押鍵によるものであると、上記ステップSC3の判断結果は「Y
ES」になり、ステップSC4に進み、ROM11の音色パラメータエリアTPE(図2
参照)から発生楽音の音色に該当する音色パラメータを取得する。取得する音色パラメー
タは、波形アドレス(スタートアドレスSAD、エンドアドレスEAD、ループアドレス
LAD)および音源エンベロープ(ピッチ、フィルタ、アンプ)である。
次いで、ステップSC5では、取得した波形アドレスに従ってROM11の音色波形エ
リアTWE(図2参照)から読み出す音色波形データのスタートアドレスSAD、エンド
アドレスEAD、ループアドレスLADを設定する。続いて、ステップSC6では、取得
した音源エンベロープに従って該当音色波形データのピッチエンベロープ、フィルタエン
ベロープおよびアンプエンベロープを設定する。
そして、ステップSC7に進むと、押鍵に応じてアサインした発音チャンネルにアタッ
ク指示、すなわち押鍵された鍵の音高で楽音(音色波形)の発音開始を音源19に与える
。これにより、音源19では、上記ステップSC6で設定された音源エンベロープに従っ
て音色波形データを再生する。これにより、押鍵に応じたメロディ音が発音される。
続いて、ステップSC8では、現在のステータスが「ソング再生中」(自動伴奏中)で
あるか否かを判断する。「ソング再生中」(自動伴奏中)でなければ、判断結果は「NO
」になり、本処理を終えるが、「ソング再生中」(自動伴奏中)であると、判断結果が「
YES」となり、ステップSC9に進む。
ステップSC9では、押鍵した鍵の音高がナビデータで押鍵ガイドされたメロディ音に
一致したか否かを判断する。一致しなければ、判断結果は「NO」になり、本処理を終え
るが、押鍵した鍵の音高がナビデータで押鍵ガイドされたメロディ音に一致すると、判断
結果は「YES」になり、ステップSC10に進み、楽曲ジャンプ処理を実行する。
ステップSC10を介して楽曲ジャンプ処理が実行されると、CPU10は、図9に図
示するステップSD1に進む。ステップSD1では、メモリカード17の楽曲パラメータ
エリアMPE(図4参照)から次ステップの楽音パラメータ(ナビデータおよび波形アド
レス(SAD、EAD、LAD))を取得すると共に、取得したナビデータを次ステップ
で押鍵ガイドするメロディ音としてRAM12のワークエリアWEに一時記憶しておく。
続いて、ステップSD2では、取得した次ステップの波形アドレス(SAD、EAD、
LAD)を、当該次ステップの楽曲波形データがDMA転送されたRAM12の楽曲波形
バッファのスタートアドレスSAD、エンドアドレスEADおよびループアドレスLAD
に変換する。次いで、ステップSD3では、楽曲波形バッファに格納した次ステップの楽
曲波形データをそのまま再生するために音源エンベロープを設定する。すなわち、原音ピ
ッチで波形読み出しするピッチエンベロープと、音色制御を施さないようにフラット特性
としたフィルタエンベロープと、スタートアドレスSADからエンドアドレスEADまで
は音量を固定レベルとし、ループ再生時に音量減衰させるアンプエンベロープとを設定す
る。
次いで、ステップSD4では、楽音チャンネルにおいて、再生中の現ステップの楽曲波
形データを急速に減衰させるダンプ処理を行った後、次ステップの楽曲波形データのアタ
ック指示(発音開始)を音源19に与える。これにより、音源19では、上記ステップS
D3で設定された音源エンベロープに従い、楽曲波形バッファに格納した次ステップの楽
曲波形データを再生する。
このように、押鍵ガイドされたメロディ音に一致する鍵が押鍵されると、楽曲ジャンプ
処理によって、その押鍵に同期して次ステップの楽曲波形データ(伴奏音)が再生される
。そして、ステップSC10の楽曲ジャンプ処理が完了すると、CPU10は鍵盤処理を
終了してメインルーチンへ処理を戻す。
以上のように、鍵盤処理では、押離鍵操作に応じて、押鍵された鍵の楽音(メロディ音
)の発音を音源19に指示したり、離鍵された鍵の楽音(メロディ音)の消音を音源19
に指示したりする一方、ソング再生中(自動伴奏中)にガイドされたメロディ音が押鍵さ
れると、その押鍵に同期して再生中の現ステップの楽曲波形データを急速に減衰させると
共に、次ステップの楽曲波形データ(伴奏音)を再生する。
(4)音源処理の動作
次に、図10を参照して音源処理の動作を説明する。前述したメインルーチンのステッ
プSA5(図6参照)を介して本処理が実行されると、CPU10は、図10に図示する
ステップSD1に進み、番号CHをゼロリセットする。続いて、ステップSE2では、番
号CHで指定される発音チャンネル(以下、番号CHで指定される発音チャンネルを発音
チャンネル(CH)と記す)が発音中であるか否かを判断する。
発音チャンネル(CH)が発音中であると、判断結果は「YES」になり、ステップS
E3に進み、エンベロープ時間処理を実行する。エンベロープ時間処理では、ノートオン
からの時間経過に応じてピッチ/フィルタ/アンプの各エンベロープ値を更新(レート加
算)して音源19に供給する。この後、ステップSE4に進み、全ての発音チャンネルに
ついて処理し終えたかどうかを判断する。全ての発音チャンネルについて処理し終えてい
なければ、判断結果は「NO」になり、ステップSE5に進み、番号CHをインクリメン
トして歩進させた後、上述のステップSE2に処理を戻す。
そして、歩進された番号CHで指定される発音チャンネル(CH)が発音中でなければ
、上記ステップSE2の判断結果は「NO」になり、ステップSE6に進み、リリース(
消音開始)であるか否かを判断する。リリース(消音開始)であれば、判断結果は「YE
S」になり、ステップSE7に進み、音源19に対してピッチ/フィルタ/アンプの各エ
ンベロープを、リリースエンベロープに移行するよう指示した後、上述のステップSE4
に処理を進める。
一方、リリース(消音開始)でなければ、上記ステップSE6の判断結果は「NO」に
なり、ステップSE8に進む。ステップSE8では、現ステップの楽曲波形データを急速
減衰させるダンプ段階であって、かつ次ステップの楽曲波形データを発音開始させるアタ
ック段階であるかどうかを判断する。ダンプ段階&アタック段階ならば、判断結果は「Y
ES」になり、ステップSE9に進み、現ステップの楽曲波形データを急速減衰させるダ
ンプ処理の実行を音源19に指示した後、ステップSE10に進む。
これに対し、次ステップの楽曲波形データを発音開始させるアタック段階であると、上
記ステップSE8の判断結果は「NO」になり、ステップSE10に進む。ステップSE
10では、波形アドレス(SAD、EAD、LAD)を音源19に指示し、続くステップ
SE11では、音源19に対してピッチ/フィルタ/アンプの各エンベロープ初期値を設
定した後、アタック(発音開始)を指示する。そして、ステップSE4に進み、全ての発
音チャンネルについて処理し終えたならば、ここでの判断結果が「YES」となり、本処
理を終える。
このように、音源処理では、全ての発音チャンネルについて「発音中」、「リリース(
消音開始」、「ダンプ&アタック」および「アタック」の何れの波形生成段階にあるかを
判別し、「発音中」ならば、ノートオンからの時間経過に応じてピッチ/フィルタ/アン
プの各エンベロープ値を更新(レート加算)して音源19に供給する。「リリース(消音
開始」ならば、ピッチ/フィルタ/アンプの各エンベロープをリリースエンベロープに移
行するよう音源19に指示する。「ダンプ&アタック」ならば、先ず現ステップの楽曲波
形データを急速減衰させるダンプ処理の実行を音源19に指示した後、ピッチ/フィルタ
/アンプの各エンベロープ初期値を設定してからアタック(発音開始)を音源19に指示
する。「アタック」ならば、ピッチ/フィルタ/アンプの各エンベロープ初期値を設定し
てからアタック(発音開始)を音源19に指示する。
以上説明したように、本実施形態では、楽曲の伴奏パートの歌唱音や伴奏演奏音を含む
伴奏音をPCMサンプリングした楽曲波形データ(オーディオデータ)を、所定単位時間
長のステップ毎に区分けして記憶しておき、ソング再生中(自動伴奏中)にガイドされた
メロディ音が押鍵されると、その押鍵に同期して再生中の現ステップの楽曲波形データを
急速に減衰させると共に、次ステップの楽曲波形データ(伴奏音)を再生する。
したがって、ソング再生中(自動伴奏中)にガイドされたメロディ音を適正なタイミン
グで押鍵した場合には、図5に図示する一例のように、ステップ0の楽曲波形データがイ
ントロ伴奏音として再生された後に、ステップ1のメロディ音の押鍵に同期してステップ
0の楽曲波形データを急速ダンプさせつつステップ1の楽曲波形データを伴奏音として再
生し、さらにステップ2のメロディ音の押鍵に同期してステップ1の楽曲波形データを急
速ダンプさせつつステップ2の楽曲波形データを伴奏音として再生するので、オーディオ
再生で得られる伴奏音を、演奏操作に応じて生成される楽音に同期させて自動伴奏させる
ことが出来る。
一方、例えば図11に図示する一例のように、ステップ0の楽曲波形データがイントロ
伴奏音として再生中に、ステップ1のメロディ音が早め押鍵されると、その押鍵時点が次
ステップ(ステップ1)の押鍵タイミングとなり、これに同期してステップ0の楽曲波形
データを急速ダンプさせつつステップ1の楽曲波形データを伴奏音として再生し、さらに
ステップ1で早めの押鍵が為されたことで次ステップ(ステップ2)の押鍵タイミングも
それに連れて前倒しとなり、その前倒しのタイミングでガイドされるステップ2のメロデ
ィ音を押鍵すると、その押鍵に同期してステップ1の楽曲波形データを急速ダンプさせつ
つステップ2の楽曲波形データを伴奏音として再生するので、適正なタイミングよりも早
めの押鍵が為された場合であっても、オーディオ再生で得られる伴奏音を、演奏操作に応
じて生成される楽音に同期させて自動伴奏させることが出来る。
加えて、例えば図12に図示する一例のように、ステップ1で適正なタイミングを外れ
た遅めの押鍵となった場合、すなわちステップ0の楽曲波形データがエンドアドレスEA
Dまで読み出されてイントロ伴奏音を再生し終えてもなお押鍵されなければ、ステップ0
の楽曲波形データをループ再生LPを繰り返して待ち期間WAITを形成する。そして、
ステップ1のメロディ音が待ち期間WAIT分遅れて押鍵されると、その押鍵時点が次ス
テップ(ステップ1)の押鍵タイミングとなり、これに同期してステップ0の楽曲波形デ
ータを急速ダンプさせつつステップ1の楽曲波形データを伴奏音として再生する。続いて
、ステップ1で待ち期間WAIT分遅れたことで次ステップ(ステップ2)の押鍵タイミ
ングもその分遅れ、そして、待ち期間WAIT分遅れたタイミングでガイドされるステッ
プ2のメロディ音を押鍵すると、その押鍵に同期してステップ1の楽曲波形データを急速
ダンプさせつつステップ2の楽曲波形データを伴奏音として再生するので、適正なタイミ
ングよりも遅れた押鍵が為された場合であっても、オーディオ再生で得られる伴奏音を、
演奏操作に応じて生成される楽音に同期させて自動伴奏させることが出来る。
なお、上述した実施形態では、1ステップ毎の楽曲波形データを、メモリカード17か
らRAM12にDMA転送する為、大容量のRAM12を必要とせずにオーディオ再生を
可能にした為、メモリ容量の小さいRAMが搭載される廉価な電子楽器であっても、オー
ディオ再生で得られる伴奏音を、演奏操作に応じて生成される楽音に同期させて自動伴奏
させることが可能になる。
以上、本発明の実施の一形態について説明したが、本発明はそれに限定されるものでは
なく、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。以下で
は、本願出願当初の特許請求の範囲に記載された各発明について付記する。
(付記)
[請求項1]
楽曲のメロディ音の演奏操作タイミングをガイドするためのガイド手段と、
演奏操作に応じてメロディ音を発生するメロディ音発生手段と、
楽曲波形データを、前記ガイド手段によりガイドされるメロディ音夫々に対応づけるよ
うに区分して記憶する楽曲波形記憶手段と、
前記メロディ音発生手段によるメロディ音の発生タイミングに同期して、当該メロディ
音に対応付けられた区分の楽曲波形データを前記楽曲波形記憶手段から読み出して伴奏音
として再生する自動伴奏手段と
を具備することを特徴とする演奏装置。
[請求項2]
前記自動伴奏手段は、前記ガイド手段によりガイドされた演奏操作タイミングよりも早
いタイミングで前記メロディ音発生手段がメロディ音を発生した場合には、そのメロディ
音の発生時点で再生中の楽曲波形データを急速減衰させながら当該メロディ音に対応付け
られた区分の楽曲波形データを前記楽曲波形記憶手段から読み出して伴奏音として再生す
ることを特徴とする請求項1記載の演奏装置。
[請求項3]
前記自動伴奏手段は、前記ガイド手段によりガイドされた演奏操作タイミングよりも遅
いタイミングで前記メロディ音発生手段がメロディ音を発生した場合には、前記ガイドさ
れた演奏操作タイミング時点で再生していた楽曲波形データのループ再生を繰り返して待
ち期間を形成し、その待ち時間中に前記メロディ音発生手段が演奏音に一致したメロディ
音を発生すると、ループ再生中の楽曲波形データを急速減衰させながら当該メロディ音に
対応付けられた区分の楽曲波形データを前記楽曲波形記憶手段から読み出して伴奏音とし
て再生することを特徴とする請求項1又は2記載の演奏装置。
[請求項4]
前記楽曲波形記憶手段から前記自動伴奏手段に1ステップ毎の楽曲波形データを転送す
る転送手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の演奏装置。
[請求項5]
楽曲のメロディ音の演奏操作タイミングをガイドするガイド過程と、
演奏操作に応じたメロディ音を発生するメロディ音発生過程と、
楽曲波形データを、前記ガイド手段によりガイドされるメロディ音夫々に対応づけるよ
うに区分してメモリに記憶しておき、前記メロディ音発生過程によるメロディ音の発生に
同期して、当該メロディ音に対応付けられた区分の楽曲波形データを前記メモリから読み
出して伴奏音として再生する自動伴奏過程と
を具備することを特徴とする演奏方法。
[請求項6]
コンピュータに、
楽曲のメロディ音の演奏操作タイミングをガイドするガイドステップと、
演奏操作に応じたメロディ音を発生するメロディ音発生ステップと、
楽曲波形データを、前記ガイド手段によりガイドされるメロディ音夫々に対応づけるよ
うに区分けしてメモリに記憶しておき、前記メロディ音発生ステップによるメロディ音の
発生に同期して、当該メロディ音に対応付けられた区分の楽曲波形データを前記メモリか
ら読み出して伴奏音として再生する自動伴奏ステップと
を実行させることを特徴とするプログラム。
10 CPU
11 ROM
12 RAM
13 鍵盤
13a 押鍵ガイド部
14 操作部
15 表示部
16 カードインタフェース部
17 メモリカード
18 DMA制御部
19 音源
20 サウンドシステム
100 演奏装置

Claims (6)

  1. 楽曲のメロディ音の演奏操作タイミングをガイドするためのガイド手段と、
    演奏操作に応じてメロディ音を発生するメロディ音発生手段と、
    前記メロディ音の音符に対応づけるように区分されたステップごとに記憶されている楽曲波形データを、前記メロディ音の発生タイミングに応じて、前記ステップごとに記憶されているループアドレス情報を含むアドレス情報に従って読み出して伴奏音として再生する自動伴奏手段と
    を具備することを特徴とする演奏装置。
  2. 前記アドレス情報は、前記ステップごとに記憶されている前記楽曲波形データにおけるスタートアドレスを示すスタートアドレス情報を含み、
    前記自動伴奏手段は、前記ガイド手段によりガイドされた演奏操作タイミングよりも早いタイミングで前記メロディ音発生手段がメロディ音を発生した場合には、そのメロディ音の発生時点で再生中の楽曲波形データを急速減衰させながら当該メロディ音に対応付けられた前記ステップに記憶されている楽曲波形データを前記スタートアドレスに従って読み出して伴奏音として再生することを特徴とする請求項1記載の演奏装置。
  3. 前記アドレス情報は、前記ステップごとに記憶されている前記楽曲波形データにおけるエンドアドレスを示すエンドアドレス情報を含み、
    前記自動伴奏手段は、前記ガイド手段によりガイドされた演奏操作タイミングよりも遅いタイミングで前記メロディ音発生手段がメロディ音を発生した場合には、前記ガイドされた演奏操作タイミング時点で再生していた楽曲波形データにおける前記ループアドレス情報が示すループアドレスから前記エンドアドレス情報が示すエンドアドレスまでのループ再生を繰り返して待ち期間を形成し、その待ち時間中に前記メロディ音発生手段がメロディ音を発生すると、ループ再生中の楽曲波形データを急速減衰させながら当該メロディ音に対応付けられたステップの楽曲波形データを前記楽曲波形記憶手段から読み出して伴奏音として再生することを特徴とする請求項1又は2記載の演奏装置。
  4. 前記楽曲波形記憶手段から前記自動伴奏手段に1ステップ毎の楽曲波形データを転送する転送手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の演奏装置。
  5. 楽曲のメロディ音の演奏操作タイミングをガイドするガイド過程と、
    演奏操作に応じたメロディ音を発生するメロディ音発生過程と、
    前記メロディ音の音符に対応づけるように区分されたステップごとに記憶されている楽曲波形データを、前記メロディ音の発生タイミングに応じて、前記ステップごとに記憶されているループアドレス情報を含むアドレス情報に従って読み出して伴奏音として再生する自動伴奏過程と
    を具備することを特徴とする演奏方法。
  6. コンピュータに、
    楽曲のメロディ音の演奏操作タイミングをガイドするガイドステップと、
    演奏操作に応じたメロディ音を発生するメロディ音発生ステップと、
    前記メロディ音の音符に対応づけるように区分されたステップごとに記憶されている楽曲波形データを、前記メロディ音の発生タイミングに応じて、前記ステップごとに記憶されているループアドレス情報を含むアドレス情報に従って読み出して伴奏音として再生する自動伴奏ステップと
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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JP5879996B2 (ja) * 2010-12-09 2016-03-08 ヤマハ株式会社 音信号生成装置及びプログラム
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