JP2006315586A - 乗員検知センサおよびそれを用いた車両用安全システム - Google Patents

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Abstract

【課題】車両に搭載される乗員用の安全装置の作動の要否に関わる乗員の状態を非接触でより確実に検知することが可能な乗員検知センサおよびそれを用いた車両用安全システムを提供する。
【解決手段】車両用安全システムに用いる乗員検知センサDは、送波素子10が音波を送波してから当該音波が受波素子30に受波されるまでの時間に基づいて物体Obまでの距離と物体Obの存在する方位とを求める演算部44と、演算部44の出力に基づいて所定座席たる助手座席110の乗員用の安全装置であるエアバッグ116の作動の要否に関わる乗員の状態を認識する乗員状態認識部45とを備え、送波素子10が、空気に熱衝撃を与えることにより音波を発生させる音波発生素子により構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両に搭載され所定座席の乗員の状態を検知する乗員検知センサおよびそれを用いた車両用安全システムに関するものである。
従来から、車両に搭載され所定座席の乗員の状態を検知する乗員検知センサとして、助手座席の乗員の存否などを検知するように構成されたもの(例えば、特許文献1〜3参照)や、運転座席の乗員(運転者)の居眠りの有無を検知するように構成されたもの(例えば、特許文献4参照)などが提案されている。なお、上記特許文献1〜3には、乗員検知センサの検知結果に基づいて助手座席の乗員用の安全装置の一つであるエアバッグの作動状態を制御する車両用安全システムが開示されている。
ここにおいて、上記特許文献1に開示された乗員検知センサ(着座検知装置)は、図17に示すように、助手座席110の座部(尻下部)110aに配置される感圧センサからなる尻下センサ112と、助手座席110前方の床面部113に配置される感圧センサからなる足下センサ114と、尻下センサ112および足下センサ114それぞれによって検出された押圧力に基づいて助手座席110の物体Obが人体であるか否か判別し、人体である場合には所定体重以上の人体(大人)であるか所定体重未満の人体(子供)であるかを判別する着座体判別部115とを備えている。なお、上記特許文献1には、上記乗員検知センサと、上記乗員検知センサの着座体判別部115の判別結果に基づいてエアバッグ116のインフレータ(起爆装置)117の作動を制御する車両用安全システムが開示されている。
また、上記特許文献2に開示された乗員検知センサ(乗員検知装置)は、助手座席の背もたれ部において上下方向に配列された複数個のアンテナ電極と、各アンテナ電極の周囲に電界を発生させる電界発生手段と、電界発生手段から各アンテナ電極に流れる電流に基づいて各アンテナ電極への人体の接近を検出する人体接近検出手段と、各アンテナ電極に対応する人体接近検出手段の出力の組み合わせに基づいて乗員の存否および乗員の体格を判定する判定手段とを備えている。
また、上記特許文献3には、インストルメントパネルに設けられた超音波距離測定機を利用して助手座席の乗員の存否を検出する技術が開示されている。
また、上記特許文献4に開示された乗員検知センサ(運転者状態検出装置)は、CCDカメラなどの撮像手段により撮像された画像に適宜の画像処理を施して運転者の特定部位として運転者の顔の眼を抽出し、閉眼状態の発生頻度に基づいて運転者が居眠り状態にあるか否かを判断するように構成されている。なお、上記特許文献4には、運転者が居眠り状態にあると判断されたときに報知器を作動させて運転者への注意を喚起することが記載されている。
特開平10−287162号公報 特開平11−198705号公報 実用新案登録第2519546号公報 特開2005−18651号公報
ところで、上記特許文献1に開示された乗員検知センサでは、着座体判別部115が尻下センサ112の出力および足下センサ114の出力に基づいて体重で大人か子供かを判別しているので、助手座席の乗員の着座姿勢によって尻下センサ112の出力や足下センサ114の出力が変化してしまうので、人体の大きさに基づいてエアバッグの作動を制御したいという要望があった。
また、上記特許文献2に開示された乗員検知センサでは、乗員の存否だけでなく乗員の体格も判定してるが、背もたれ部の上下方向に配列された各アンテナ電極への人の接近を人体接近検出手段にて検出して、各アンテナ電極に対応する人体接近検出手段の出力の組み合わせに基づいて乗員の存否や乗員の体格を判定しているので、助手座席の乗員の着座姿勢によって乗員の体格の判定に誤判定が生じやすく、しかも、運転座席の座部に載置された物体を子供と誤判定してしまう憂いがあった。
また、上記特許文献3に開示された自動車用エアバッグ作動装置では、助手座席の乗員の体格などとは無関係にエアバッグを作動させるので、助手座席の乗員が子供である場合に、子供がエアバッグで圧迫されてしまう憂いがあった。
また、上記特許文献3に開示された超音波距離測定機などの従来の超音波センサでは、圧電素子からなる送波素子を間欠的に駆動した場合、送波素子から発生する音波は図18に示すような振動波形となり、共振のQ値が大きいほど、振動波形の振幅が最大となるまでの時間T1および残響振動が収束するまでの時間(残響時間)T2が長くなって、超音波を送波してから受波するまでの時間が短くなり、圧電素子の近傍に位置する物体を検出することができなくなる。ここで、超音波の音速c〔m/s〕は、温度をt〔℃〕とすれば、c=331.5+0.6tであるから、例えば、音速cが340〔m/s〕であり(この場合、超音波は1msで34cmだけ進む)、残響時間T2が2msであるとすれば、圧電素子からの距離が34cm以下の位置に存在する物体を検出することが不可能となる。要するに、上記特許文献3に開示された超音波距離測定機などの従来の超音波センサは、送波素子から送波される超音波における残響成分に起因した不感帯が長く、比較的近くに存在する物体を検出することができないので、設置場所の制約が多く、しかも、助手座席の乗員の着座姿勢によっては乗員を検出することができないこともある。
また、上記特許文献4に開示された乗員検知センサでは、撮像手段としてCCDカメラなどの一般的なTVカメラを使用しており、撮像手段により撮像して得られる画像が濃淡画像なので、夜間に運転者の眼を抽出することができず、日中でも、太陽光や背景などの外部環境の影響を受けて運転者の眼を抽出することができなかったり、運転者のかけているサングラスの影響で運転者の眼を抽出することができないことがあった。
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、車両に搭載される乗員用の安全装置の作動の要否に関わる乗員の状態を非接触でより確実に検知することが可能な乗員検知センサおよびそれを用いた車両用安全システムを提供することにある。
請求項1の発明は、車両の車室内に配置され所定座席の乗員に関する状態を検知する車両用乗員検知センサであって、車室内に音波を送波可能な送波素子および送波素子を駆動する駆動回路を有する送波装置と、送波素子から送波され物体で反射された音波を受波するとともに受波した音波を電気信号である受波信号に変換する受波素子を有する受波装置と、送波素子が音波を送波してから当該音波が受波素子に受波されるまでの時間に基づいて物体までの距離と物体の存在する方位との少なくとも一方を求める演算部と、演算部の出力に基づいて車両に搭載される乗員用の安全装置の作動の要否に関わる乗員の状態を認識する乗員状態認識部とを備え、送波素子は、空気に熱衝撃を与えることにより音波を発生させる音波発生素子であることを特徴とする。
この発明によれば、送波素子が空気に熱衝撃を与えることにより音波を発生させる音波発生素子からなるので、送波素子から送波される音波における残響成分に起因した不感帯を従来の圧電素子を用いた超音波センサに比べて短くすることができ、従来の圧電素子を用いた超音波センサに比べてより近い位置に存在する物体を非接触で検知することができるから、車両に搭載される乗員用の安全装置の作動の要否に関わる乗員の状態を非接触でより確実に検知することが可能となる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記送波素子は、ベース基板と、ベース基板の一表面側に形成された発熱体層と、ベース基板の前記一表面側でベース基板と発熱体層との間に介在する熱絶縁層とを備え、発熱体層への通電に伴う発熱体層の温度変化により空気に熱衝撃を与えることで音波を発生することを特徴とする。
この発明によれば、送波素子から発生期間が短く且つ残響時間の短い音波を送波することができる。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2の発明において、前記受波素子は、音波の音圧を静電容量の変化に変換する静電容量型のマイクロホンからなることを特徴とする。
この発明によれば、前記受波素子として圧電素子を用いる場合に比べて、前記受波素子から出力される受波信号における残響成分を低減することができ、前記受波素子から出力される受波信号における残響成分に起因した不感帯を短くすることができる。
請求項4の発明は、請求項1ないし請求項3の発明において、前記受波装置が前記受波素子を複数個備えるとともに前記各受波素子が一平面上に配列され、前記演算部は、前記各受波素子で音波を受波した時間の時間差と前記各受波素子の配置位置とに基づいて前記受波装置に対する音波の到来方向を求める方位検出手段を備えることを特徴とする。
この発明によれば、方位検出手段により前記受波装置に対する音波の到来方向、つまり、前記受波装置に対する物体の存在する方位を求めることができる。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4の発明において、前記送波素子が一表面側に取り付けられた第1の支持基板および前記受波素子が取り付けられた第2の支持基板を収納するハウジングを備え、第2の支持基板は、衝撃緩衝部材を介してハウジングへ取り付けられてなることを特徴とする。
この発明によれば、ハウジングの振動が第2の支持基板へ伝わるを抑制することができ、ハウジングの振動により前記受波素子の受波信号に発生するノイズを低減できる。
請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記ハウジングと前記車両における前記ハウジングの取付部位との間に挟装される防振部材を備えてなることを特徴とする。
この発明によれば、前記車両から前記ハウジングへ振動が伝わるのを防止することができ、前記ハウジングの振動により前記受波素子の受波信号に発生するノイズをより低減できる。
請求項7の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の乗員検知センサと、前記乗員検知センサの前記乗員状態認識部により認識された乗員の状態に基づいて前記所定座席の乗員用の安全装置であるエアバッグの作動状態を制御する制御装置とを備え、前記所定座席が助手座席若しくは後部座席であり、前記乗員状態認識部は、前記演算部にて求めた距離と方位との3次元情報に基づいて乗員の存否を判断する乗員存否判断手段と、乗員と判断した物体の大きさを閾値と比較して乗員が子供であるか大人であるかを判定する判定手段とを有し、制御装置は、乗員存否判断手段により乗員が存在しないと判断されたときにはエアバッグの作動を禁止し、判定手段により乗員が子供であると判定されたときにはエアバッグの作動を禁止するか若しくは子供用に対応させることを特徴とする。
この発明によれば、前記乗員状態認識部が、前記演算部にて求めた距離と方位との3次元情報に基づいて乗員の存否を判断する乗員存否判断手段と、乗員と判断した物体の大きさを閾値と比較して乗員が子供であるか大人であるかを判定する判定手段とを有しているので、乗員の存否を非接触で判断することができる上に、乗員の着座姿勢によらず乗員が子供であるか大人であるかを乗員の大きさにより検知することができ、制御装置が、乗員存否判断手段により乗員が存在しないと判断されたときにはエアバッグの作動を禁止し、判定手段により乗員が子供であると判定されたときにはエアバッグの作動を禁止するか若しくは子供用に対応させるので、エアバッグの不要な作動を防止することができるとともに、助手座席若しくは後部座席の乗員の安全性を高めることができる。
請求項8の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の乗員検知センサであって前記所定座席が運転座席であり且つ前記乗員が運転者である乗員検知センサと、前記乗員検知センサの前記乗員状態認識部により認識された運転者の状態に基づいて運転座席の乗員用の安全装置である乗員覚醒装置の作動状態を制御する制御装置とを備え、前記乗員状態認識部は、前記演算部にて求められた物体までの距離の時系列的な変化に基づいて運転者の居眠りの有無を認識する居眠り判断手段を有し、制御装置は、居眠り判断手段により運転者が居眠りをしていると判断されたときには乗員覚醒装置を作動させることを特徴とする。
この発明によれば、前記乗員状態認識部が、前記演算部にて求められた物体までの距離の時系列的な変化に基づいて運転者の居眠りの有無を認識する居眠り判断手段を有しているので、外部環境の影響によらず運転者の居眠りの有無を認識することができ、制御装置が、居眠り判断手段により運転者が居眠りをしていると判断されたときには乗員覚醒装置を作動させるので、前記車両の全乗員の安全性を高めることが可能となる。
請求項1の発明では、車両に搭載される乗員用の安全装置の作動の要否に関わる乗員の状態を非接触でより確実に検知することが可能となるという効果がある。
請求項7の発明では、所定座席の乗員用の安全装置であるエアバッグの不要な作動を防止することができるとともに、助手座席若しくは後部座席の乗員の安全性を高めることができるという効果がある。
請求項8の発明では、外部環境の影響によらず運転者の居眠りの有無を認識することができ、運転者が居眠りをしていると判断されたときには乗員覚醒装置を作動させるので、全乗員の安全性を高めることが可能となるという効果がある。
(実施形態1)
本実施形態では、図1(a)に示すように車両90の車室91内に配置され所定座席たる助手座席110の乗員の状態を検知する乗員検知センサDを備えた車両用安全システムを例示する。ここにおいて、乗員検知センサDは、車室91の天井において助手座席110から0.3〜0.5m程度離れた位置に取り付けてある。なお、本実施形態では、所定座席として助手座席110を想定した例について説明するが、所定座席は、助手座席110に限らず、後部座席でもよい。
本実施形態の車両用安全システムは、上述の乗員検知センサDと、車両90に作用した衝撃を検知する加速度センサからなる衝撃検知センサGと、助手座席110の乗員用の安全装置であるエアバッグ116と、エアバッグ116を膨張させるためのガスを発生するインフレータ(起爆装置)117と、衝撃検知センサGの出力信号に基づいて車両90に規定値以上の衝撃が作用したと判断したときに乗員検知センサDにより検知された乗員の状態に基づいてエアバッグ116の作動状態を制御するマイクロコンピュータを具備したECU(electronic control unit)からなる制御装置60とを備えている。なお、制御装置60は、インフレータ117を介してエアバッグ116を作動させる。
乗員検知センサDは、車室91内に音波を送波可能な送波素子10および送波素子10から音波が間欠的に送波されるように送波素子10を駆動する駆動回路20を有する送波装置1と、送波素子10から送波され物体Obで反射された音波を受波するとともに受波した音波を電気信号である受波信号に変換する受波素子30を有する受波装置3と、受波装置3の出力を信号処理する信号処理回路4とを備え、信号処理回路4が、送波素子10が音波を送波してから当該音波が受波素子30に受波されるまでの時間に基づいて物体までの距離と物体の存在する方位とを求める演算部44と、演算部44の出力に基づいて上述のエアバッグ116の作動の要否に関わる乗員の状態を認識する乗員状態認識部45とを備えている。
ここにおいて、乗員状態認識部45は、演算部44にて求めた距離と方位との3次元情報に基づいて乗員の存否を判断する乗員存否判断手段と、乗員と判断した物体Obの大きさを閾値と比較して乗員が子供であるか大人であるかを判定する判定手段とを有している。なお、乗員状態認識部45の乗員存否判断手段および判定手段は、演算部44および乗員状態認識部45を構成するマイクロコンピュータに適宜のプログラムを搭載することにより実現できる。
一方、制御装置60は、乗員状態認識部45の乗員存否判断手段の最新の判断結果に基づいて乗員の存否を規定する第1のフラグが設定されるとともに乗員状態認識部45の最新の認識結果に基づいて乗員が大人であるか子供であるかを規定する第2のフラグが設定される記憶部(例えば、SRAMなど)を備えており、乗員状態認識部45の乗員存否判断手段により乗員が存在しないと判断されたときにはエアバッグ116の作動を禁止し、乗員状態認識部45の判定手段により乗員が子供であると判定されたときにはエアバッグ116の作動を子供用に対応させる(例えば、子供用の場合は、大人用の場合に比べて、エアバッグ116の強度を弱くする)ように構成されている。このような制御装置60の動作をまとめると図2のようになる。すなわち、制御装置60は、衝撃検知センサGの出力信号に基づいて求めた衝撃の大きさを規定値と比較し(S1)、衝撃の大きさが規定値以上の場合には第1のフラグの値を読み込んで物体Obが人体であるか否かを確認する(S2)。S2において物体Obが人体であると確認された場合には第2のフラグの値を読み込んで人体が大人であるか否かを確認し(S3)、人体が大人であると確認された場合にはエアバッグ116が大人用の強度で膨らむようにインフレータ117を介してエアバッグ116を作動させ(S4)、一方、人体が大人ではない(つまり、人体が子供である)と確認された場合にはエアバッグ116が子供用の強度で膨らむようにインフレータ117を介してエアバッグ116を作動させる(S5)。なお、乗員状態認識部45の判定手段により乗員が子供であると判定されたときにはエアバッグ116の作動を禁止するようにしてもよい。
以下、乗員検知センサDについて図1および図3〜図14を参照しながら説明する。
送波装置1は、上述の送波素子10および駆動回路20を備えている。なお、駆動回路20は、送波素子10から音波を間欠的に送波するタイミングを制御するタイミング制御部を有している。また、送波素子10は、矩形板状のガラスエポキシ基板からなる第1の回路基板23上に実装されており、第1の回路基板23が、送波素子10が一表面側に取り付けられた第1の支持基板を構成している。
一方、受波装置3は、上述の受波素子30を複数備えている。ここにおいて、乗員検知センサDは、上述のように物体Obまでの距離だけでなく物体Obの存在する方位も測定できるように、10個の受波素子30を1枚の矩形板状のガラスエポキシ基板からなる第2の回路基板24の一平面上に配列してある。具体的には、第2の回路基板24の1辺に沿った方向に5個の受波素子30を所定ピッチで配列するとともに、上記1辺に直交する方向に5個の受波素子30を所定ピッチで配列してある。なお、本実施形態では、第2の回路基板24が、受波素子30が一表面側に取り付けられた第2の支持基板を構成している。
説明を簡単にするために、受波素子30が同一平面上において上記1辺に沿った方向のみに所定ピッチで配列されているとし、受波素子30が配列された面に対する音波の波面の角度がθである場合を想定すると、図12に示すように、音波の到来方向(すなわち、受波装置3に対して物体Obの存在する方位角)はθになり、音速をc、音波の波面が隣り合う受波素子30のうちの一方の受波素子30に到達する時刻における音波の波面と他方の受波素子30の中心との間の距離(遅延距離)をd、隣り合う受波素子30の中心間距離(上記所定ピッチ)をLとすれば、音波の波面が隣り合う受波素子30間に到達する時間差Δtは、Δt=d/c=L・sinθ/cになる。したがって、時間差Δtが分かれば、物体Obの存在する方位を演算することができる。ここにおいて、上記所定ピッチは、送波素子10から送波する音波の波長の0.5倍程度に設定することが望ましい。
信号処理回路4は、各受波素子30から出力された受波信号をそれぞれ増幅する複数のアンプ41aを有する信号増幅部41と、各アンプ41aにて増幅されたアナログの受波信号それぞれをディジタルの受波信号に変換して出力するA/D変換部42と、A/D変換部42の出力が格納されるメモリ43と、上記タイミング制御部から音波の送波タイミングを制御する制御信号に同期して出力されるタイミング信号を受けたときにA/D変換部42を所定の受波期間だけ作動させメモリ43に格納された受波信号のデータを用いて物体Obまでの距離を求める演算および物体Obの存在する方位を求める演算を行う上述の演算部44とを備えており、演算部44により求めた距離および方位の各データが車両90内の信号線を介して上述の制御装置60へ伝送される。なお、信号処理回路4は、矩形板状のガラスエポキシ基板からなる第3の回路基板25に設けられている。
ここにおいて、演算部44は、上記タイミング信号を受けた時刻(つまり、送波素子10から音波を送波したタイミング)と、ディジタルの受波信号がメモリ43に格納された時刻(信号処理回路4内での遅れ時間を無視すれば、受波素子30により音波を受波したタイミング)との時間差(言い換えれば、送波装置1が音波を送波してから受波装置3が受波するまでの時間)に基づいて、物体Obまでの距離を演算する距離演算手段と、メモリ43に格納された各受波素子30の受波信号のデータを利用して物体Obの存在する方位(物体Obにより反射された音波の到来方向)を求める方位検出手段とを備えている。ここにおいて、方位検出手段は、各受波素子30で音波を受波した時間の時間差と各受波素子30の配置位置とに基づいて受波装置3に対する音波の到来方向を求める。
なお、本実施形態における乗員検知センサDは、最大測定距離を例えば1mとすれば、音波は空気中において最大で2mの距離を伝搬すればよいが、送波素子10から送波された音波は拡散損失(距離減衰)や吸収損失や反射損失などの伝搬損失により45dB程度減衰するので、各アンプ41aの増幅利得(電圧利得)を40dB〜60dBに設定することでS/N比の低下を防止している。また、上述のように最大測定距離を1mとすれば、音波が空気中で2mの距離を伝搬するのに要する時間は6ms程度であるから、上述の受波期間は6ms程度に設定すればよい。また、メモリ43には、受波期間における各受波素子30それぞれの受波信号が格納される、言い換えれば、メモリ43には、〔受波素子30の個数〕×〔各受波素子30からの受波信号のデータ数〕の数だけデータが格納されることになるので、例えば、受波素子30の個数を10個、受波期間を6ms、A/D変換部42のサンプリング周期を1μs(サンプリング周波数を1MHz)とした場合には、1データを16bitとして、(10〔個〕)×{(6×10−3)÷(1×10−6)×16}=960000bit=120kbyteの容量が必要となるから、120kbyte以上の容量のSRAMなどを使用すればよい。
上述の方位検出手段は、メモリ43に格納された各受波素子30それぞれの受波信号をそれぞれ各受波素子30の配列パターン(配置位置)に応じた遅延時間で遅延させた受波信号を組にして出力する遅延手段と、遅延手段により遅延された受波信号の組を加算する加算器と、加算器の出力波形のピーク値と適宜の閾値との大小関係を比較し閾値を超えるピーク値が得られたときに遅延手段で設定されている遅延時間の組み合わせに対応する方向を物体Obの存在する方位(音波の到来方向)と判断する判断手段とを備えている。なお、演算部44の距離演算手段および方位検出手段は、演算部44および乗員状態認識部45を構成するマイクロコンピュータに適宜のプログラムを搭載することにより実現できる。
ところで、乗員検知センサDは、送波素子10として、空気に熱衝撃を与えることにより音波を発生させる熱励起式の音波発生素子を用いることで、送波素子10の共振特性のQ値を圧電素子に比べて十分に小さくして残響時間が短い音波を送波するようにし、かつ、受波素子30として共振特性のQ値が圧電素子に比べて十分に小さく受波信号に含まれる残響成分の発生期間が短い静電容量型のマイクロホンを用いている。
ここにおいて、送波素子10は、図5に示すように、単結晶のp形のシリコン基板からなるベース基板11の一表面(図5における上面)側に多孔質シリコン層からなる熱絶縁層(断熱層)12が形成され、熱絶縁層12上に金属薄膜からなる発熱体層13が形成され、ベース基板11の上記一表面側に発熱体層13と電気的に接続された一対のパッド14,14が形成された熱励起式の音波発生素子により構成してある。ベース基板11の平面形状は長方形状であって、熱絶縁層12、発熱体層13それぞれの平面形状も長方形状に形成してある。なお、発熱体層13は、ベース基板11の少なくとも上記一表面側に形成されていればよい。
上述の送波素子10では、発熱体層13の両端のパッド14,14間に通電して発熱体層13に急激な温度変化を生じさせると、発熱体層13に接触している空気に急激な温度変化(熱衝撃)が生じる(つまり、発熱体層13に接触している空気に熱衝撃が与えられる)。したがって、発熱体層13に接触している空気は、発熱体層13の温度上昇時には膨張し発熱体層13の温度下降時には収縮するから、発熱体層13への通電を適宜に制御することによって空気中を伝搬する音波を発生させることができる。要するに、送波素子10を構成する熱励起式の音波発生素子は、発熱体層13への通電に伴う発熱体層13の急激な温度変化を媒質の膨張収縮に変換することにより媒質を伝搬する音波を発生する。なお、本実施形態では、発熱体層13が薄板状の発熱体を構成している。ここに、熱励起式の音波発生素子は、少なくとも薄板状の発熱体を備えていればよく、例えば、アルミニウム製の薄板を発熱体として当該発熱体への通電に伴う発熱体の急激な温度変化による熱衝撃によって音波を発生させるものでもよい。
また、上述の送波素子10は、ベース基板11としてp形のシリコン基板を用いており、熱絶縁層12を多孔度が略60〜略70%の多孔質シリコン層により構成しているので、ベース基板11として用いるシリコン基板の一部をフッ化水素水溶液とエタノールとの混合液からなる電解液中で陽極酸化処理することにより熱絶縁層12となる多孔質シリコン層を形成することができる。多孔質シリコン層は、多孔度が高くなるにつれて熱伝導率および熱容量が小さくなるので、熱絶縁層12の熱伝導度および熱容量をベース基板11の熱伝導度および熱容量に比べて小さくし、熱絶縁層12の熱伝導度と熱容量との積をベース基板11の熱伝導度と熱容量との積に比べて十分に小さくすることにより、発熱体層13の温度変化を空気に効率よく伝達することができ発熱体層13と空気との間で効率的な熱交換が起こり、かつ、ベース基板11が熱絶縁層12からの熱を効率良く受け取って熱絶縁層12の熱を逃がすことができて発熱体層13からの熱が熱絶縁層12に蓄積されるのを防止することができる。なお、熱伝導率が148W/(m・K)、熱容量が1.63×10J/(m・K)の単結晶のシリコン基板を陽極酸化して形成される多孔度が60%の多孔質シリコン層は、熱伝導率が1W/(m・K)、熱容量が0.7×10J/(m・K)であることが知られている。本実施形態では、上述のように熱絶縁層12を多孔度が略70%の多孔質シリコン層により構成してあり、熱絶縁層12の熱伝導率が0.12W/(m・K)、熱容量が0.5×10J/(m・K)となっている。
発熱体層13は、高融点金属の一種であるタングステンにより形成してあるが、発熱体層13の材料はタングステンに限らず、例えば、タンタル、モリブデン、イリジウム、アルミニウムなどを採用してもよい。また、上述の送波素子10では、ベース基板11の厚さを300〜700μm、熱絶縁層12の厚さを1〜10μm、発熱体層13の厚さを20〜100nm、各パッド14の厚さを0.5μmとしてあるが、これらの厚さは一例であって特に限定するものではない。また、ベース基板11の材料としてSiを採用しているが、ベース基板11の材料はSiに限らず、例えば、Ge,SiC,GaP,GaAs,InPなどの陽極酸化処理による多孔質化が可能な他の半導体材料でもよい。
上述のように送波素子10は、一対のパッド14,14を介した発熱体層13への通電に伴う発熱体層13の温度変化に伴って音波を発生するものであり、発熱体層13へ与える駆動電圧波形あるいは駆動電流波形からなる駆動入力波形を例えば周波数がf1の正弦波波形とした場合、理想的には、発熱体層13で生じる温度振動の周波数が駆動入力波形の周波数f1の2倍の周波数f2となり、駆動入力波形f1の略2倍の周波数の音波を発生させることができる。すなわち、上述の送波素子10は、平坦な周波数特性を有しており、発生させる音波の周波数を広範囲にわたって変化させることができる。また、上述の送波素子10では、例えば正弦波波形の半周期の孤立波を駆動入力波形として駆動回路20から一対のパッド14,14間へ与えることによって、図6(a)に示すような残響の少ない略1周期の音波P1を発生させることができる。本実施形態では、図6(a)に示すような略1周期の音波P1を発生させる場合、当該音波P1の1周期の時間を50kHz〜70kHz程度の超音波の1周期の時間に設定してあるが、この数値は特に限定するものではない。
また、上述の送波素子10では、一対のパッド14,14を介して発熱体層13へ与える駆動電圧の波形を図7(a)に示すようなガウス波形状の電圧波形とした場合、図7(b)に示すようなガウス波形状の音波を送波することができる。
ここにおいて、送波素子10から図7(b)に示すようなガウス波形状の音波(ここでは、当該音波の発生期間を50kHz〜70kHz程度の超音波の1周期の時間に設定してある)を送波させるには、駆動回路20として、例えば図8に示す回路を採用すればよい。図8に示す構成の駆動回路20は、直流電源Eの両端間にスイッチSW2を介してコンデンサCが接続され、コンデンサCの両端間にサイリスタThとインダクタLと抵抗R1と保護用抵抗R2との直列回路が接続され、保護用抵抗R2の両端間に送波素子10を接続するように構成されている。また、駆動回路20は、上述のように送波素子10から音波を送波させるタイミングを制御する上述のタイミング制御部を有しており、タイミング制御部によってスイッチSW2のオンオフが制御されるとともにサイリスタThへ制御信号を与えるタイミングが制御される。ここにおいて、駆動回路20では、スイッチSW2のオン期間にコンデンサCが充電されるが、タイミング制御部は、コンデンサCの両端電圧を検出しており、コンデンサCの両端電圧が所定のしきい値を超えるとスイッチSW2をオフさせてからサイリスタThのゲートへ制御信号を与える。すなわち、図8に示す構成の駆動回路20では、直流電源EからコンデンサCに電荷を蓄積し、コンデンサCの両端電圧が所定のしきい値を超えると、タイミング制御部からサイリスタThへ制御信号が与えられてサイリスタThがターンオンし、送波素子10のパッド14,14間に電圧が印加されて発熱体層13の温度変化に伴って音波が送波される。ここに、インダクタLのインダクタンスおよび抵抗R1の抵抗値を適宜設定することにより、図7(a)に示すようなガウス波形状の駆動電圧波形を送波素子10のパッド14,14間へ印加することができる。
また、上述の受波素子30を構成する静電容量型のマイクロホンは、マイクロマシンニング技術を利用して形成されており、例えば、図9に示すように、シリコン基板に厚み方向に貫通する窓孔31aを設けることで形成された矩形枠状のフレーム31と、フレーム31の一表面側においてフレーム31の対向する2つの辺に跨る形で配置されるカンチレバー型の受圧部32とを備えている。ここにおいて、フレーム31の一表面側には熱酸化膜35と熱酸化膜35を覆うシリコン酸化膜36とシリコン酸化膜36を覆うシリコン窒化膜37とが形成されており、受圧部32の一端部がシリコン窒化膜37とを介してフレーム31に支持され、他端部が上記シリコン基板の厚み方向においてシリコン窒化膜37に対向している。また、シリコン窒化膜37における受圧部32の他端部との対向面に金属薄膜(例えば、クロム膜など)からなる固定電極33aが形成され、受圧部32の他端部におけるシリコン窒化膜37との対向面とは反対側に金属薄膜(例えば、クロム膜など)からなる可動電極33bが形成されている。なお、フレーム31の他表面にはシリコン窒化膜38が形成されている。また、受圧部32は、上記各シリコン窒化膜37,38とは別工程で形成されるシリコン窒化膜により構成されている。
図9に示した構成の静電容量型のマイクロホンからなる受波素子30では、固定電極33aと可動電極33bとを電極とするコンデンサが形成されるから、受圧部32が音波の圧力を受けることにより固定電極33aと可動電極33bとの間の距離が変化し、固定電極33aと可動電極33bとの間の静電容量が変化する。したがって、固定電極33aおよび可動電極33bに設けたパッド(図示せず)間に直流バイアス電圧を印加しておけば、パッドの間には音波の音圧に応じて微小な電圧変化が生じるから、音波の音圧を電気信号に変化することができる。
受波素子30として用いる静電容量型のマイクロホンの構造は図9の構造に特に限定するものではなく、例えば、図10に示すように、シリコン基板141の一表面側に、中央部が周部に比べて薄肉である第1のダイアフラム部145を有するシリコン層が設けられ、シリコン基板141の他表面に凹所142を設けることによりシリコン基板141の中央部に第1のダイアフラム部145とギャップ144を介して対向する第2のダイアフラム部143が形成された構造体において、第1のダイヤフラム部145に可動電極146を設けるとともに第2のダイアフラム部143に固定電極(図示せず)を設けた構造としてもよい。また、受波素子30として用いる静電容量型のマイクロホンとしては、シリコン基板などをマイクロマシンニング技術などにより加工して形成され、音波を受けるダイヤフラム部からなる可動電極と、ダイヤフラム部に対向する背板部からなる固定電極との間に、音波を受けていない状態でのダイヤフラム部と背板部とのギャップ長を規定するスペーサ部が介在し、背板部に複数の排気孔が貫設された構造を有するものでもよい。
ところで、図5に示した熱励起式の音波発生素子からなる送波素子10は共振特性のQ値が1程度であり、図9に示した静電容量型のマイクロホンからなる受波素子30の共振特性のQ値は3〜4程度であり、圧電素子に比べてQ値が十分に小さく、従来の超音波センサのように送波素子および受波素子に圧電素子を用いている場合に比べて、角度分解能を改善することができ、角度分解能を5°程度とすることができる。なお、距離分解能は0.01m程度とすることができる。また、受波素子30として圧電式の受波素子を用いた場合、受波素子30の受波信号に図6(c)に示すように受波素子30の残響に起因した信号P4が発生する可能性があり、しかも、障害物Obによる反射波(間接波)に起因した受波信号P3の発生期間が、図6(b)に示すように送波素子10から送波された音波P1(図6(a)参照)に比べて長くなるので、受波素子30としては、上述の静電容量型のマイクロホンを採用することが望ましい。図11(a)に、図5の構造の送波素子10にて送波される音波の波形の一例を示し、図11(b)に図9の構造のマイクロホンの出力電圧(受波信号)の波形の一例を示す。
以上説明したように、本実施形態における乗員検知センサDは、送波素子10が空気に熱衝撃を与えることにより音波を発生させる音波発生素子により構成されているので、送波素子10の共振特性のQ値が圧電素子の共振特性のQ値に比べて小さく、従来の超音波センサのように送波素子として圧電素子を用いている場合に比べて、送波する音波の残響時間を短くできる。言い換えれば、従来の超音波センサに比べて送波素子10から送波する音波に含まれる残響成分が少なく、残響成分の発生期間を従来に比べて短くできる。要するに、乗員検知センサDは、送波素子10が空気に熱衝撃を与えることにより音波を発生させる音波発生素子からなるので、送波素子10から送波される音波における残響成分に起因した不感帯を従来の圧電素子を用いた超音波センサに比べて短くすることができ、従来の圧電素子を用いた超音波センサに比べてより近い位置に存在する物体Obを非接触で検知することができるから、エアバッグ116の作動の要否に関わる乗員の状態を非接触でより確実に検知することが可能となる。
また、本実施形態の車両用安全システムでは、乗員検知センサDの角度分解能が5°程度であり、乗員検知センサDの乗員状態認識部45が、上述のように演算部44にて求めた距離と方位との3次元情報に基づいて乗員の存否を判断する乗員存否判断手段と、乗員と判断した物体Obの大きさを閾値と比較して乗員が子供であるか大人であるかを判定する判定手段とを有しているので、乗員の存否を非接触で判断することができる上に、乗員の着座姿勢によらず乗員が子供であるか大人であるかを乗員の大きさにより検知することができ、制御装置60が、乗員存否判断手段により乗員が存在しないと判断されたときにはエアバッグ116の作動を禁止し、判定手段により乗員が子供であると判定されたときにはエアバッグ116の作動を子供用に対応させるか若しくは禁止するので、エアバッグ116の不要な作動を防止することができるとともに、所定座席である助手座席の乗員の安全性を高めることができる。なお、乗員検知センサDの角度分解能は10°程度でもよい。
また、受波素子30が音波の音圧を静電容量の変化に変換する静電容量型のマイクロホンにより構成されているので、受波素子の共振特性のQ値が圧電素子の共振特性のQ値に比べて小さく音波の周波数に共振周波数を持たず、従来のように受波素子として圧電素子を用いている場合に比べて、受波信号における残響時間を短くできる。言い換えれば、受波素子30の受波信号に含まれる残響成分の発生期間を従来に比べて短くできる。したがって、受波素子30として圧電素子を用いる場合に比べて、受波素子30から出力される受波信号における残響成分を低減することができ、受波素子30から出力される受波信号における残響成分に起因した不感帯を短くすることができる。
ところで、乗員検知センサDは、送波素子10が実装された第1の回路基板23、各受波素子30が実装された第2の回路基板24、信号処理回路4が設けられた第3の回路基板25などが収納されるハウジング50(図3(a)参照)を備えている。
ハウジング50は、図3(a)に示すように、一面(図3(a)における上面)が開放された矩形箱状に形成された合成樹脂製のハウジング本体51と、ハウジング本体51の上記一面側に固着された矩形板状のハウジング蓋52とで構成されている。ここにおいて、ハウジング蓋52には、送波素子10の送波面および各受波素子30の受波面を露出させる開口部として、送波素子10の送波面を露出させる第1の窓孔52aと各受波素子30の受波面を露出させる第2の窓孔52bとが別々に形成されているので、両窓孔52a,52bが連続して形成されている場合に比べて、送波素子10から各受波素子30へ音波が直接伝搬して図6(b),(c)に示すような直接波に起因した受波信号P2が発生するのを抑制することができ、各受波素子30それぞれから出力される受波信号のノイズを低減することができるとともに、音波を送波するタイミングと上記受波期間を開始するまでの期間T3,T4(図6(b),(c)参照)を短くすることが可能となる。なお、各窓孔52a,52bは、ハウジング蓋52の厚み方向に貫設されており、開口形状が矩形状となっている。
また、本実施形態における乗員検知センサDでは、上述の送波素子10および各受波素子30がハウジング50内において各窓孔52a,52bが形成された部位から後退して配置されるとともに、第1の回路基板23と第2の回路基板24とがハウジング蓋52に平行な面内で離間して配置され、第1の回路基板23におけるハウジング蓋52との対向面において送波素子10を囲む矩形枠状の第1の吸音部材6aと、第2の回路基板24におけるハウジング蓋52との対向面において各受波素子30を囲む矩形枠状の第2の吸音部材6bとを備えているので、送波素子10から各受波素子30へ音波が直接伝搬するのをより確実に防止することができる。
また、上述の第3の回路基板25は、ハウジング本体51の内底面に接着剤により固着されており、第1の回路基板23および第2の回路基板24と第3の回路基板25との間には吸音部材7を介在させてあるので、送波素子10の振動が第3の回路基板25を介して第2の回路基板24へ伝わって信号処理回路4で信号処理する受波信号に送波素子10の振動に起因したノイズが発生するのを防止することができる。なお、各受波素子30から出力される受波信号は第2の回路基板24と第3の回路基板25とを電気的に接続しているコネクタ60を介して信号処理回路4へ伝送される。
また、乗員検知センサDは、図3(a)および図13(b)に示すように、ハウジング蓋52の各窓孔52a,52bを、通音性を有する防水性シート(例えば、多孔質のプラスチック膜など)8により覆い、防水シート8の周部をハウジング蓋52と同じ材料により形成した枠状のベゼル9(図3(a)および図14参照)で固定する。ここにおいて、ベゼル9とハウジング蓋52との間に防水性シート8の周部を挟持した形でベゼル9をハウジング蓋52の外面に固着してあるので、塵、埃、昆虫などの異物がハウジング50内に侵入して回路がショートしたり、雨や水滴がハウジング50内に浸入して送波素子10および各受波素子30が劣化したり破壊されたりするのを防止することができ、信頼性を高めることができる。なお、本実施形態では、防水性シート8の外周形状を矩形状とし、ベゼル9の形状を矩形枠状としてある。また、図13(a)に示した吸音部材6は、上述の吸音部材6a,6bを一体化して1部材としたものであり、このような1部材の吸音部材6を用いることにより、2つの吸音部材6a,6bを用いる場合に比べて、部品点数の削減を図れるとともに、第1の回路基板23および第2の回路基板4それぞれとハウジング蓋52との間の距離を精度良く揃えることができる。
また、乗員検知センサDは、第1の回路基板23が複数個(例えば、4個)のスペーサ17a(図3(b)参照)を介してハウジング蓋52に固定ねじ(図示せず)により取り付けられ、第2の回路基板24が複数個(例えば、4個)の衝撃緩衝部材17b(図3(b)参照)を介してハウジング蓋52に取り付けられている。ここで、第2の回路基板24とハウジング蓋52との間に介在する各衝撃緩衝部材17bは、第2の回路基板24およびハウジング蓋52それぞれと接着剤により固着されている。ここにおいて、各受波素子30が実装された第2の回路基板24が衝撃緩衝部材17bを介してハウジング50に取り付けられていることにより、ハウジング50の振動が第2の回路基板24へ伝わるを抑制することができ、ハウジング50の振動により各受波素子30の受波信号に発生するノイズを低減できる。すなわち、受波素子30の受波信号に、ハウジング50の振動に起因したノイズP5(図6(c)参照)が発生するのを防止することが可能となる。また、乗員検知センサDは、ハウジング50と車両90の車室91の天井におけるハウジング50の取付部位との間に挟装される防振部材(図示せず)を備えているので、車両90からハウジング50へ振動が伝わるのを防止することができ、ハウジング50の振動により各受波素子30の受波信号に発生するノイズをより低減できる。
ここで、ハウジング本体51およびハウジング蓋52の材料としては、ポリアセタール、例えばデルリン(商品名)やジュラコン(商品名)など、を採用している。なお、本実施形態では、ハウジング本体51およびハウジング蓋52をポリアセタールなどの合成樹脂により形成してあるが、これらの材料は合成樹脂に限定するものではなく、金属に比べて密度が小さく絶縁性を有する材料であればよく、例えば、セラミックにより形成してもよい。ここにおいて、ハウジング本体51とハウジング蓋52とで構成されるハウジング50が合成樹脂やセラミックにより形成されていることにより、ハウジング50を金属により形成する場合に比べて、ハウジング50を形成する材料の密度を小さくすることができ、音波がハウジング50を伝わりにくくなるとともに、送波素子10から送波される音波にハウジング50が共振しにくくなり、各受波素子30の受波信号にハウジング50の振動に起因したノイズP5が発生するのを防止することができる。また、衝撃緩衝材17bおよび上記防振部材としては、シリコーンを主原料とするゲル状素材、例えばアルファゲル:αGEL(登録商標)などを用いればよい。
(実施形態2)
本実施形態では、図15(a)に示すように車両90の車室91内に配置され所定座席たる運転座席100の乗員(つまり、運転者)の状態を検知する乗員検知センサDを備えた車両用安全システムを例示する。ここにおいて、乗員検知センサDは、車室91の天井において運転者の頭部の斜め前方となるような位置に取り付けてある。なお、乗員検知センサDは、検知エリアを比較的狭く設定してある(検知距離を0.5m、左右方向の視野角を60°としてある)。
本実施形態の車両用安全システムは、図15(b)に示すように、乗員検知センサDと、運転座席100の乗員用の安全装置の一つである乗員覚醒装置70と、乗員検知センサDの乗員状態認識部45により認識された運転者の状態に基づいて乗員覚醒装置(例えば、アラーム音などの警報音を鳴らす鳴動装置、運転座席100を振動させるバイブレータなど)70の作動状態を制御するマイクロコンピュータを具備したECUからなる制御装置60とを備えている。なお、実施形態1と同様の構成要素には同一の符号を付して説明を適宜省略する。
乗員状態認識部45は、演算部44にて求められた物体Ob(ここでは、運転者の頭部)までの距離の時系列的な変化に基づいて運転者の居眠りの有無を認識する居眠り判断手段を有している。ところで、運転中に居眠りをしている人は頭部が前後方向に5cm程度動き、1Hz程度の周波数でゆらぐ(前後方向における往復運動を周期的に繰り返す)場合が多いことが知られている。ここにおいて、図16に示すように、横軸を時間、左側の縦軸を送波素子10への印加電圧(駆動電圧)、右側の縦軸を物体Obでの反射波の音圧とした場合、印加電圧波形(駆動電圧波形)P11と物体Obでの反射波P12との間の時間差T5の変化が乗員検知センサDと運転者の頭部との間の距離の変化に対応するから、運転者が居眠りをしているとすると、上記時間差T5が1Hz程度の周波数でゆらぎ、上記時間差T5の変動幅T6が150μsec程度となる。
そこで、居眠り判断手段は、運転者の頭部までの距離の時系列的な変化のデータに対して適宜の周波数解析を行い、運転者の頭部までの距離が0.5〜2Hzの周波数でゆらいでいる場合に運転者が居眠りしている状態(つまり、居眠り有り)と判断し、それ以外の場合には運転者が居眠りしていない状態にある(つまり、居眠り無し)と判断するように構成されている。なお、送波装置1では、送波素子10を20Hz程度の周期で間欠的に駆動するようにしている。また、居眠り判定手段は、演算部44および乗員状態認識部45を構成するマイクロコンピュータに適宜のプログラムを搭載することにより実現できる。
一方、制御装置60は、居眠り判断手段により運転者が居眠りをしていると判断されたときには乗員覚醒装置70を作動させる。
しかして、本実施形態の車両用安全システムでは、乗員状態認識部45が、演算部44にて求められた物体Obまでの距離の時系列的な変化に基づいて運転者の居眠りの有無を認識する居眠り判断手段を有しているので、外部環境(例えば、太陽光や背景)の影響によらず運転者の居眠りの有無を認識することができ、制御装置60が、居眠り判断手段により運転者が居眠りをしていると判断されたときには乗員覚醒装置を作動させるので、車両90の全乗員の安全性を高めることが可能となる。
なお、本実施形態では、信号処理回路4の演算部44が物体Obまでの距離のみを求めるように構成されているが、物体Obまでの距離とともに物体Obの存在する方位を求めるように構成し、乗員状態認識部45および制御装置60に実施形態1と同様の構成を設けて、実施形態1と同様に助手座席110の乗員用のエアバッグ116の作動状態を制御するようにしてもよい。
実施形態1における車両用安全システムを示し、(a)は要部配置説明図、(b)はブロック図である。 同上における車両用安全システムの動作説明図である。 同上における乗員検知センサを示し、(a)は概略断面図、(b)はハウジング蓋を外した状態における要部概略平面図である。 同上における乗員検知センサの要部斜視図である。 同上における送波素子の概略断面図である。 同上の動作説明図である。 同上における送波素子の動作説明図である。 同上における送波素子の駆動回路の一例を示す回路図である。 同上における受波素子を示し、(a)は一部破断した概略斜視図、(b)は概略断面図である。 同上における受波素子の他の構成例を示す概略断面図である。 同上における乗員検知センサの動作説明図である。 同上における乗員検知センサの動作説明図である。 同上における乗員検知センサのハウジング蓋に吸音部材および防水性シートを取り付けた状態を示し、(a)は下面図、(b)は平面図である。 同上におけるベゼルの平面図である。 実施形態2における車両用安全システムを示し、(a)は要部配置説明図、(b)はブロック図である。 同上の動作説明図である。 従来例を示す損傷防止機構の説明図である。 一般的な圧電素子の動作説明図である。
符号の説明
1 送波装置
3 受波装置
4 信号処理回路
10 送波素子
20 駆動回路
30 受波素子
43 メモリ
44 演算部
45 乗員状態認識部
90 車両
91 車室
110 助手座席
116 エアバッグ
117 インフレータ
D 乗員検知センサ
Ob 物体

Claims (8)

  1. 車両の車室内に配置され所定座席の乗員に関する状態を検知する車両用乗員検知センサであって、車室内に音波を送波可能な送波素子および送波素子を駆動する駆動回路を有する送波装置と、送波素子から送波され物体で反射された音波を受波するとともに受波した音波を電気信号である受波信号に変換する受波素子を有する受波装置と、送波素子が音波を送波してから当該音波が受波素子に受波されるまでの時間に基づいて物体までの距離と物体の存在する方位との少なくとも一方を求める演算部と、演算部の出力に基づいて車両に搭載される乗員用の安全装置の作動の要否に関わる乗員の状態を認識する乗員状態認識部とを備え、送波素子は、空気に熱衝撃を与えることにより音波を発生させる音波発生素子であることを特徴とする乗員検知センサ。
  2. 前記送波素子は、ベース基板と、ベース基板の一表面側に形成された発熱体層と、ベース基板の前記一表面側でベース基板と発熱体層との間に介在する熱絶縁層とを備え、発熱体層への通電に伴う発熱体層の温度変化により空気に熱衝撃を与えることで音波を発生することを特徴とする請求項1記載の乗員検知センサ。
  3. 前記受波素子は、音波の音圧を静電容量の変化に変換する静電容量型のマイクロホンからなることを特徴とする請求項1または請求項2記載の乗員検知センサ。
  4. 前記受波装置が前記受波素子を複数個備えるとともに前記各受波素子が一平面上に配列され、前記演算部は、前記各受波素子で音波を受波した時間の時間差と前記各受波素子の配置位置とに基づいて前記受波装置に対する音波の到来方向を求める方位検出手段を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の乗員検知センサ。
  5. 前記送波素子が一表面側に取り付けられた第1の支持基板および前記受波素子が取り付けられた第2の支持基板を収納するハウジングを備え、第2の支持基板は、衝撃緩衝部材を介してハウジングへ取り付けられてなることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の乗員検知センサ。
  6. 前記ハウジングと前記車両における前記ハウジングの取付部位との間に挟装される防振部材を備えてなることを特徴とする請求項5記載の乗員検知センサ。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の乗員検知センサと、前記乗員検知センサの前記乗員状態認識部により認識された乗員の状態に基づいて前記所定座席の乗員用の安全装置であるエアバッグの作動状態を制御する制御装置とを備え、前記所定座席が助手座席若しくは後部座席であり、前記乗員状態認識部は、前記演算部にて求めた距離と方位との3次元情報に基づいて乗員の存否を判断する乗員存否判断手段と、乗員と判断した物体の大きさを閾値と比較して乗員が子供であるか大人であるかを判定する判定手段とを有し、制御装置は、乗員存否判断手段により乗員が存在しないと判断されたときにはエアバッグの作動を禁止し、判定手段により乗員が子供であると判定されたときにはエアバッグの作動を禁止するか若しくは子供用に対応させることを特徴とする車両用安全システム。
  8. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の乗員検知センサであって前記所定座席が運転座席であり且つ前記乗員が運転者である乗員検知センサと、前記乗員検知センサの前記乗員状態認識部により認識された運転者の状態に基づいて運転座席の乗員用の安全装置である乗員覚醒装置の作動状態を制御する制御装置とを備え、前記乗員状態認識部は、前記演算部にて求められた物体までの距離の時系列的な変化に基づいて運転者の居眠りの有無を認識する居眠り判断手段を有し、制御装置は、居眠り判断手段により運転者が居眠りをしていると判断されたときには乗員覚醒装置を作動させることを特徴とする車両用安全システム。
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