JP2000198412A - 乗員検知装置 - Google Patents

乗員検知装置

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JP2000198412A
JP2000198412A JP11002307A JP230799A JP2000198412A JP 2000198412 A JP2000198412 A JP 2000198412A JP 11002307 A JP11002307 A JP 11002307A JP 230799 A JP230799 A JP 230799A JP 2000198412 A JP2000198412 A JP 2000198412A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で且つ安価で乗員の検知精度を向
上することができる乗員検知装置を提供することを課題
とする。 【解決手段】 カーテシSW2は、ドアの開閉を検知
し、発振制御部23は、カーテシSW2で検知された検
知信号に基づきドアの閉時から所定時間が経過したか否
かを判定し、ドアの閉時から所定時間が経過した時には
発振器12に音声周波数帯の電気信号を発生させ、切替
器14は、リレー制御信号を入力したときに発振器12
をスピーカ6に接続させるため、スピーカ6が、発振器
12で発生した電気信号を音波に変換する。発生した音
波は、乗員が乗員シートに着座しているときに音波を遮
る位置に設けられたマイクロホン7で集音され、乗員有
無判定部24は、マイクロホン7からの出力レベルに基
づき乗員が乗員シートに着座しているか否かを判定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用の乗員シー
トに乗員が着座しているか否かを検知する乗員検知装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、助手席用エアバックの装着拡張に
伴い、エアバック装着の確実な効果を生むために、シー
トベルトの併用が義務付けられている中、乗員検知によ
る助手席用シートベルトウォーニングが装着され始めて
いる。
【0003】従来の乗員検知装置としては、シート内に
組み込まれた着座シート方式が主流であり、例えば、特
開昭62−227829号公報に記載された乗員検出装
置が知られている。
【0004】この乗員検出装置では、図15(a)に示
すように車両の乗員シート101のシートフレーム10
2上に圧力センサ(感圧センサ)103を設け、図15
(b)に示すように、シート101のシート座面104
に乗員が着座して荷重が加わると、圧力センサ103が
圧力を感知して乗員の存在を検知している。
【0005】また、超音波センサを用いた乗員検出装置
も考案されており、従来のこの種の乗員検出装置として
は、例えば、特開平9−156438号公報、特開平9
−295552号公報、特開平9−315263号公
報、特開平9−30362号公報、特開平9−6679
6号公報に記載されたものが知られている。
【0006】特開平9−156438号公報、特開平9
−295552号公報、特開平9−315263号公報
に記載された乗員検出装置にあっては、例えば、図16
に示すように、車体側に取り付けられた超音波発生器1
10によって椅子の上方空間に定常波113を発生さ
せ、その定常波113の発生領域内に超音波受信器11
2を配置し、椅子に座る乗員の動きに伴う超音波受信器
112の出力の変化に基づいて乗員の存在を検出してい
る。
【0007】また、特開平9−30362号公報、特開
平9−66796号公報に記載された乗員検出装置にあ
っては、超音波センサから超音波を乗員に向けて送波
し、該乗員から反射されてくる反射超音波を超音波セン
サで受信して、超音波の送信時刻と受信時刻との差分時
間に基づき、超音波センサから乗員までの距離を測定
し、その測定結果や距離の変化から乗員の存在を判定し
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
62−227829号公報に記載された従来の乗員検出
装置にあっては、圧力センサに乗員の体重が直接かかる
ため、圧力センサへの負担が大きく劣化しやすい。ま
た、子供等の体重の軽い乗員が着座した場合やシートの
端に着座する等、着座の状態により、乗員を検知するこ
とができない場合もあった。
【0009】また、特開平9−156438号公報、特
開平9−295552号公報、特開平9−315263
号公報、特開平9−30362号公報、特開平9−66
796号公報に記載された超音波センサを用いた乗員検
出装置にあっては、超音波センサ側に、超音波発振回路
及び超音波受信回路を設けなければならず、乗員検出装
置の回路構成が複雑になり、コストが高くなるという問
題があった。
【0010】本発明は、簡単な構成で且つ安価で乗員の
検知精度を向上することができる乗員検知装置を提供す
ることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の構成とした。請求項1の発明は、車
両内の乗員シートに乗員が着座しているか否かを検知す
る乗員検知装置において、音声周波数帯の電気信号を発
生する発振器と、前記乗員を検知するための検知動作開
始信号を入力したときに前記発振器に電気信号を発生さ
せる発振制御部と、前記発振器で発生した電気信号を音
波に変換するスピーカと、前記発振器の前記スピーカへ
の接続とオーディオ機器の前記スピーカへの接続とを切
替え、前記検知動作開始信号を入力したときに前記発振
器を前記スピーカに接続させる切替器と、前記乗員が前
記乗員シートに着座しているときに前記スピーカで変換
された音波を遮る位置に設けられた集音器と、この集音
器からの出力レベルに基づき前記乗員が前記乗員シート
に着座しているか否かを判定する判定部とを備えること
を特徴とする。
【0012】請求項1の発明によれば、発振制御部が、
乗員を検知するための検知動作開始信号を入力したとき
に発振器に音声周波数帯の電気信号を発生させ、切替器
は、検知動作開始信号を入力したときに発振器をスピー
カに接続させるため、スピーカが、発振器で発生した電
気信号を音波に変換する。また、発生した音波は、乗員
が乗員シートに着座しているときに音波を遮る位置に設
けられた集音器で集音され、判定部は、集音器からの出
力レベルに基づき乗員が乗員シートに着座しているか否
かを判定するので、簡単な構成で確実に乗員を検知で
き、乗員の検知精度を向上することができる。
【0013】請求項2の発明は、ドアの開閉を検知する
開閉検知部を備え、前記発振制御部は、前記開閉検知部
で検知された検知信号に基づき前記ドアの閉時から所定
時間が経過したか否かを判定し、前記ドアの閉時から所
定時間が経過した時には前記発振器に電気信号を発生さ
せることを特徴とする。
【0014】請求項2の発明によれば、開閉検知部がド
アの開閉を検知すると、発振制御部は、開閉検知部で検
知された検知信号に基づきドアの閉時から所定時間が経
過したか否かを判定し、ドアの閉時から所定時間が経過
した時には発振器に電気信号を発生させる。すなわち、
乗員がドアを閉めた直後は乗員の動きが大きく、検知動
作開始時をドア閉から所定時間経過時とすることで、乗
員を確実に検知することができる。
【0015】請求項3の発明では、前記判定部は、前記
集音器からの出力レベルの値が予め定められた第1のし
きい値よりも小さい場合には、前記乗員が前記乗員シー
トに着座していると判定することを特徴とする。
【0016】請求項3の発明によれば、判定部は、集音
器からの出力レベルの値が予め定められた第1のしきい
値よりも小さい場合には、乗員が乗員シートに着座して
いると判定することで、乗員を確実に検知することがで
きる。
【0017】請求項4の発明では、前記判定部は、前記
第1のしきい値が前記出力レベルの値よりも小さい場合
には、前記乗員が体を動かしたときの出力レベルの変動
を測定し、得られた出力レベルの変動値が予め定められ
た第2のしきい値よりも大きい場合には、前記乗員が前
記乗員シートに着座していると判定し、前記出力レベル
の変動値が前記第2のしきい値よりも小さい場合には、
前記乗員が前記乗員シートに着座していないと判定する
ことを特徴とする。
【0018】請求項4の発明によれば、判定部は、第1
のしきい値が出力レベルの値よりも小さい場合には、乗
員が体を動かしたときの出力レベルの変動を測定し、得
られた出力レベルの変動値が予め定められた第2のしき
い値よりも大きい場合には、乗員が乗員シートに着座し
ていると判定し、出力レベルの変動値が第2のしきい値
よりも小さい場合には、乗員が乗員シートに着座してい
ないと判定することで、乗員シートが後方にある場合や
背の低い女性等が乗員シートに着座した場合であって
も、乗員を確実に検知することができる。
【0019】請求項5の発明では、前記スピーカは、前
記乗員シート方向に向けて前記車両のフロントドアに設
けられ、前記集音器は、前記乗員シート方向に向けて前
記車両のセンターコンソールに設けられることを特徴と
する。
【0020】請求項5の発明によれば、スピーカを乗員
シート方向に向けて車両のフロントドアに設け、集音器
を乗員シート方向に向けて車両のセンターコンソールに
設けたので、スピーカと集音器との間に乗員の体の一部
が存在すれば音波は遮られるので、乗員の体格や姿勢に
左右されずに確実に乗員を検知することができる。
【0021】請求項6の発明は、前記発振器で発生する
前記電気信号の周波数は、可聴周波数帯の高域の周波数
であり、この電気信号から変換された音波の出力時間
は、前記乗員が前記音波を聞き取り不可能な時間に設定
されていることを特徴とする。
【0022】請求項6の発明によれば、発振器で発生す
る電気信号の周波数を可聴周波数帯の高域の周波数と
し、電気信号から変換された音波の出力時間を乗員が音
波を聞き取り不可能な時間に設定したので、乗員は音波
を聞き取りにくく、不愉快な思いを感じさせなくするこ
とができる。
【0023】請求項7の発明は、一定時間を計時するタ
イマを備え、前記発振制御部は、前記タイマで設定され
た一定時間毎に前記発振器に電気信号を断続的に発生さ
せることを特徴とする。
【0024】請求項7の発明によれば、発振制御部は、
タイマで設定された一定時間毎に発振器に電気信号を断
続的に発生させるため、音波も断続的に発生し、さらに
不愉快な思いを感じさせなくなる。
【0025】請求項8の発明では、前記スピーカは、前
記オーディオ機器からの音声電気信号を音波に変換する
スピーカと共用することを特徴とする。
【0026】請求項8の発明によれば、スピーカを、オ
ーディオ機器からの音声電気信号を音波に変換するスピ
ーカと共用することで、装置の構成が簡単になり、安価
となる。
【0027】請求項9の発明では、前記集音器は、前記
スピーカで発音した前記可聴周波数帯の高域の周波数の
音波を受信する超音波センサであることを特徴とする。
【0028】請求項9の発明によれば、集音器が、受信
用超音波センサであるため、安価となるとともに、その
超音波センサがスピーカで発音した可聴周波数帯の高域
の周波数の音波を受信するため、発音周波数以外の周波
数成分が除去されて検知精度を向上することができる。
【0029】請求項10の発明は、前記集音器からの音
波データを一定間隔毎にサンプリングし、順番にサンプ
リングされた複数のサンプルデータの内、前記音波デー
タの立ち上がり部分及び立ち下がり部分のサンプルデー
タを無効とし、残りのサンプルデータを有効データとし
て前記判定部に出力するデータサンプリング部を備える
ことを特徴とする。
【0030】請求項10の発明によれば、データサンプ
リング部は、集音器からの音波データを一定間隔毎にサ
ンプリングし、順番にサンプリングされた複数のサンプ
ルデータの内、音波データの立ち上がり部分及び立ち下
がり部分のサンプルデータを無効とし、残りのサンプル
データを有効データとして判定部に出力するので、音波
データのレベル値の低い不安定な部分のデータを取り除
くことができるから、検知精度を向上することができ
る。
【0031】請求項11の発明は、前記集音器からの前
記電気信号発振時の音波データのレベルと前記電気信号
無発振時のレベルとが同等レベルである場合には、その
音波データを無効とし、前記電気信号無発振時のレベル
が前記電気信号発振時の音波データのレベルに対して小
さい場合には、その音波データを有効データとして前記
判定部に出力するフィルタ処理部を備えることを特徴と
する。
【0032】請求項11の発明によれば、フィルタ処理
部は、集音器からの電気信号発振時の音波データのレベ
ルと電気信号無発振時のレベルとが同等レベルである場
合には、その音波データを無効とし、電気信号無発振時
のレベルが電気信号発振時の音波データのレベルに対し
て小さい場合には、その音波データを有効データとして
判定部に出力するので、瞬時に発生するノイズを除去で
きるから、検知精度を向上することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の乗員検知装置のい
くつかの実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0034】<第1の実施の形態>図1は第1の実施の
形態の乗員検知装置の構成ブロック図である。この乗員
検知装置は、電子制御装置(ECU)1を備えるととも
に、このECU1には、助手席用のカーテシスイッチ
(カーテシSW)2、バックルスイッチ(バックルS
W)3、助手席シートベルトのためのウォーニングラン
プ4、カーオーディオ機器5、スピーカ6及びマイクロ
ホン7が接続されて構成される。
【0035】ECU1は、ボディECU等であり、処理
を実行する中央処理装置(CPU)等の処理装置11、
発振器12、増幅器13、切替器14、増幅器15、検
波器16を備えて構成される。処理装置11は、ドア開
閉判定部21、タイマ22、発振制御部23、乗員有無
判定部24を備えて構成される。
【0036】カーテシSW2は、ドアの開閉を検知する
スイッチであり、例えば、ドアの開によりオンしドアの
閉によりオフして、開閉検知信号を処理装置11に出力
する。バックルSW3は、乗員が助手席のシートベルト
を着用のときにオンし、シートベルトを非着用のときに
オフする。ウォーニングランプ4は、イグニッションス
イッチ(IGNSW)がオン中で、バックルSW3がオ
フ時に点滅し、バックルSW3がオン時に消灯する。
【0037】ドア開閉判定部21は、カーテシSW2か
らの開閉検知信号に基づきドアが開から閉になったか否
かを判定する。タイマ22は、一定時間を計時する。発
振制御部23は、タイマ22で計時された一定時間毎
に、発振器12に所定周波数の電気信号を発生させる。
また、発振制御部23は、電気信号を発生させた時に、
切替器14にリレー制御信号を出力する。
【0038】発振器12は、発振制御部23の制御によ
り、スピーカ6で音波に変換可能な周波数帯の高域の周
波数、例えば16KHzの電気信号を発振する。高域の
周波数の音波は、乗員が非常に聞き取りにくくなり、乗
員に不愉快な思いを感じさせないからである。増幅器1
3は、発振器12で発振した電気信号を所定のレベルま
で増幅する。
【0039】切替器14は、端子a、この端子aに接続
される接片14a、カーオーディオ機器5に接続される
端子b、増幅器13に接続される端子cを有し、通常で
は、接片14aが端子bに接続され、リレー制御信号が
入力されたときに接片14aが端子cに接続される。
【0040】カーオーディオ機器5は、ラジオ、カセッ
ト、コンパクトディスク(CD)等の機器である。スピ
ーカ6は、発振器12で発振した電気信号を音波に変換
するもので、発振器12とカーオーディオ機器5とで共
用している。スピーカ6は、図2に示すように、シート
30の前方に配置され且つフロントドア31に取り付け
られている。
【0041】マイクロホン7は、シート30の前方に配
置され且つセンターコンソール32に取り付けられ、ス
ピーカ6からの音波の伝搬通路を乗員が着座したときに
遮られる位置であって、音の干渉による影響が小さく、
乗員の変動を検知可能な位置に配置される。
【0042】このマイクロホン7は、スピーカ6からの
音波を受信する受信用の超音波センサであり、この超音
波センサは、発振器12の発振周波数の音波(例えば、
16KHzの音波)のみを取り込むように、共振周波数
が16KHzとなる共振用フィルタなどを備えている。
これにより、他の雑音音波の影響をなくすことができ
る。
【0043】増幅器15は、マイクロホン7で受信した
音波を増幅し、検波器16は、増幅された音波信号の包
絡線を検波する。乗員有無判定部24は、検波器16か
らの音波の出力レベル(音圧レベルの絶対値)を予め定
められた絶対しきい値と比較し、絶対しきい値が音圧レ
ベルの絶対値よりも大きい場合には乗員有り(乗員シー
トに着座している。)と判定する。
【0044】また、乗員有無判定部24は、絶対しきい
値が音圧レベルの絶対値よりも小さい場合には、乗員が
足等を動かしたときの音圧レベルの変動を測定し、得ら
れた音圧レベルの変動値を予め定められた変動しきい値
と比較する。乗員有無判定部24は、音圧レベルの変動
値が予め定められた変動しきい値よりも大きい場合には
乗員有りと判定し、音圧レベルの変動値が予め定められ
た変動しきい値よりも小さい場合には乗員無し(乗員シ
ートに着座していない。)と判定する。
【0045】次に、第1の実施の形態の乗員検知装置の
動作を図面を参照して説明する。図5は第1の実施の形
態の乗員検知装置に設けられた各部の信号のタイミング
チャートである。図6は第1の実施の形態の乗員検知装
置の動作を示すフローチャートである。
【0046】まず、乗員が時刻t1に、助手席のドアを
開から閉にすると、カーテシSW2はオンからオフに変
化し、オンからオフに変化したことを示す開閉検知信号
を処理装置11に出力する。
【0047】一方、処理装置内のドア開閉判定部21
は、カーテシSW2からの開閉検知信号に基づきドアが
開から閉になったか否かを判定する(ステップS10
1)。ドア開閉判定部21によりドアが開から閉になっ
たと判定された場合には、発振制御部23は、ドアの閉
の時から所定時間経過したか否かを判定する(ステップ
S103)。
【0048】ドアが閉になった時から所定時間が経過し
た時、例えば時刻t1から0.7秒経過した時刻t2から
時刻t3までの一定時間(例えば3秒間)だけ乗員の検
知動作を行う。このとき、タイマ22は、設定された計
時時間T(例えば、Tが0.5秒)計時されたか否かを
判定し、T時間計時されるまで待機する(ステップS1
05)。
【0049】次に、発振制御部23は、発振器12を制
御して発振器12に電気信号を発生させる(ステップS
107)。また、発振制御部23は、切替器14へリレ
ー制御信号を送出し、切替器14の接片14aを端子b
から端子cに切替えて、カーオーディオ機器5側から発
振器12側に切り替える(ステップS109)。
【0050】すると、発振器12で発生した電気信号
は、増幅器13で増幅された後、切替器14を介してス
ピーカ6に送られ、スピーカ6で音波に変換されてスピ
ーカ6から例えば16KHzの音波をマイクロホン7に
向けて送波する(ステップS111)。
【0051】一方、マイクロホン7が、スピーカ6から
の16KHzの音波を音圧レベルとして取り込むと(ス
テップS113)、その音圧レベルは、増幅器15で増
幅され、検波器16で検波された後、乗員有無判定部2
4に入力される。
【0052】乗員有無判定部24は、検波器16からの
音圧レベルの絶対値を絶対しきい値と比較し(ステップ
S115)、絶対しきい値が音圧レベルの絶対値よりも
大きい場合には乗員有りと判定する(ステップS11
7)。
【0053】乗員がシート30に着座しているときに
は、図3に示すように、スピーカ6からの音波は、乗員
の膝35で遮られ、マイクロホン7で取り込まれる音圧
レベルの絶対値が絶対しきい値よりもかなり小さくなる
ため、乗員有りと判定することができる。
【0054】なお、この場合、絶対しきい値は、シート
に乗員を着座させたときのマイクロホン7の出力レベル
と着座させないときの出力レベルとを比較して確実に誤
りなく判定できるレベルを試験等によって求め、求めら
れた値を絶対しきい値として図示しないメモリ等に記録
しておく。
【0055】一方、シート30が後方にある場合や背の
低い女性や子供等が助手席に着座した場合には、図4に
示すように乗員の膝35や足37等によって音波は遮ら
れないため、音圧レベルの絶対値は減少しない。
【0056】このため、乗員有無判定部24は、絶対し
きい値が音圧レベルの絶対値よりも小さい場合には、図
4に示すように、乗員が足37や膝35等を動かしたと
きの音圧レベルの変動を測定し、測定された音圧レベル
の変動値を予め定められた変動しきい値と比較する(ス
テップS119)。ここで、変動しきい値は、実車試験
により求められた乗員無しの場合の値であり、この値を
変動しきい値として図示しないメモリ等に記録してお
く。
【0057】次に、乗員有無判定部24は、音圧レベル
の変動値が予め定められた変動しきい値よりも大きい場
合には乗員有りと判定する(ステップS117)。ま
た、乗員有無判定部24は、音圧レベルの変動値が予め
定められた変動しきい値よりも小さい場合には乗員無し
と判定する(ステップS121)。
【0058】その後、乗員有無判定部24は、発振制御
部23に発振停止信号を送出し、発振制御部23は、発
振停止信号に基づき発振器12での電気信号の発振を停
止させる(ステップS123)。さらに、ステップS1
05の処理に戻る。すなわち、計時時間T毎に音波を断
続的に発生させて判定を行い、音波発生による不愉快さ
をなくすことができる。
【0059】さらに、時刻t4にIGNSWをオンさせ
ると、シートベルト用のウォーニングランプ4が点滅
し、時刻t5にシートベルトを着用すると、バックルS
W3がオンし、ウォーニングランプ4が消灯する。な
お、時刻t8から時刻t10までの動作は、時刻t1から時
刻t3までの動作と同様である。
【0060】このように第1の実施の形態の乗員検知装
置によれば、絶対しきい値を用いてシート前方にいる乗
員の有無を判定し、また、変動しきい値を用いてシート
後方にいる乗員の有無を判定するようにしたので、乗員
シートが後方にある場合や背の低い女性等が乗員シート
に着座した場合であっても、乗員を確実に検知すること
ができ、検知精度の高い乗員検知装置を提供することが
できる。これにより、乗員と荷物との判別を行うことも
できる。
【0061】また、カーオーディオ機器5用に設けられ
た既存のスピーカ6を用いるとともに、マイクロホン7
である超音波センサが受信用のみで済むため、回路を簡
略化できるから、安価な乗員検知装置を提供することが
できる。
【0062】さらに、第1の実施の形態では、スピーカ
6及びマイクロホン7による非接触式検知を行う。すな
わち、従来の圧力センサ(着座センサ)のように機械的
な接触方式を用いていないため、センサの性能劣化が少
なくなる。また、従来のようにシートに着座センサを組
み込む必要がないため、シート設計上の制限(形状、座
り心地等)が不要となる。また、ボディECUの付加価
値を向上することができる。
【0063】また、乗員検知動作時にはカーオーディオ
機器5からの出力信号に含まれる高周波成分、すなわ
ち、発振器12の発振周波数と同一周波数成分の影響が
なくなり、乗員の検知精度を向上することができる。
【0064】また、第1の実施の形態では、超音波セン
サを用いており、この超音波センサは、実験データとし
て、乗員検知率が約92%と高く、風の影響による誤検
知率はほぼ零であり、ノイズ音による誤検知率は約8%
と非常に低く、温度特性は3dBと温度に対する出力レ
ベルの変動が小さい。このため、超音波センサは、従来
より使用された来たコンデンサマイクロホン(ECM)
の検知性能に対して、検知性能を大幅に向上することが
できる。
【0065】また、超音波センサを用いた場合の乗員検
知性能において、フロアに足を投出し正常な姿勢で着座
した場合、フロアに足を投出しリクライリングを少し倒
して着座した場合、フロアで足を組んで正常な姿勢で着
座した場合等に乗員検知率が非常に高い。
【0066】<第2の実施の形態>図7は第2の実施の
形態の乗員検知装置の構成ブロック図である。第2の実
施の形態の乗員検知装置は、図1に示す第1の実施の形
態の乗員検知装置に対して、処理装置11内にデータサ
ンプリング部25を設けたことを特徴とする。
【0067】データサンプリング部25は、マイクロホ
ン7からの音波データを一定間隔毎にサンプリングし、
順番にサンプリングされた複数のサンプルデータの内、
音波データの立ち上がり部分及び立ち下がり部分のサン
プルデータを無効とし、残りのサンプルデータを有効デ
ータとして乗員有無判定部24に出力する。
【0068】なお、図7に示す部分で、図1に示す部分
と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略
する。
【0069】次に、第2の実施の形態の乗員検知装置の
動作を説明する。図8は第2の実施の形態の乗員検知装
置による乗員の検知動作のタイミングチャートである。
図9は第2の実施の形態の乗員検知装置のデータサンプ
リング部のデータサンプリングを示す図である。図10
は第2の実施の形態の乗員検知装置の動作を示すフロー
チャートである。
【0070】まず、ドア開閉判定部21は、ドアが開か
ら閉になったか否かを判定する(ステップS201)。
ドア開閉判定部21によりドアが開から閉になったと判
定された場合には、発振制御部23は、ドアの閉の時
(時刻t1)から所定時間経過(時刻t1から0.7秒経
過した時刻t2)したか否かを判定する(ステップS2
03)。
【0071】ドアが閉になった時から所定時間が経過し
た時から一定時間(例えば3秒間)だけ乗員の検知動作
を行う。すなわち、検知動作開始は、ドアを閉めた直後
とする。これは、実験結果により、ドアを閉めた直後の
乗員の動きが大きく、確実に乗員を検知できるため、検
知動作開始をドアを閉めた直後とした。
【0072】次に、タイマ22は、設定された計時時間
T(初回はTは0で、次回からTが例えば、0.5秒)
計時されたか否かを判定し、T時間計時されるまで待機
する(ステップS205)。
【0073】次に、発振制御部23は、発振器12を制
御して発振器12に電気信号を発生させる(ステップS
207)。この場合、発振制御部23は、16KHzの
電気信号を12msだけ発振する発振動作を、0.5s
周期で6回繰り返す。ここで、16KHzは、可聴周波
数であるため、音波出力時間は、乗員が聞こえない時
間、例えば、12msを設定している。
【0074】次に、切替器14の接片14aを端子bか
ら端子cに切替えて、カーオーディオ機器5側から発振
器12側に切り替える(ステップS209)。すると、
発振器12で発生した電気信号は、増幅器13、切替器
14を介してスピーカ6に送られ、スピーカ6で音波に
変換されて、スピーカ6から例えば16KHz音波US
1を12msだけマイクロホン7に向けて送波する(ス
テップS211)。
【0075】一方、マイクロホン7が、スピーカ6から
の12msの16KHz音波US1を取り込むと(ステ
ップS213)、その音圧レベルは、増幅器15、検波
器16を介してデータサンプリング部25に入力され
る。
【0076】データサンプリング部25は、マイクロホ
ン7からの音波データを一定間隔毎度にサンプリングし
(ステップS215)、サンプリングされた複数のサン
プルデータの内、音波データの立ち上がり部分及び立ち
下がり部分のサンプルデータを無効とし、残りのサンプ
ルデータを有効データとして乗員有無判定部24に出力
する(ステップS217)。
【0077】このデータサンプリングを図9を参照して
説明すると、まず、スピーカ出力波形(16KHz音波
US1)に対してマイクロホン7の入力波形IW(超音
波センサ入力波形)は2ms遅れている。これは、発振
器12から16KHzの電気信号を出力してからスピー
カ6が発音するまでの時間及びスピーカ6が発音してか
ら音波がマイクロホン7に到達するまでの時間が実験結
果により、約2msあるからである。
【0078】このため、データサンプリング部25は、
マイクロホン7からの入力波形IWの立ち上がりタイミ
ングに同期させて、音波データのサンプリングを開始
し、例えば0.75秒間隔で16個のサンプルデータS
1〜S16を読み取る。
【0079】そして、図9に示す16個のサンプルデー
タの内、サンプルデータS1〜S6及びサンプルデータ
S11〜S16は、入力波形IWの立ち上がり及び立ち
下がりで不安定であるために無効データとし、サンプル
データS7〜S10を有効データとして乗員有無判定部
24に出力する。
【0080】次に、乗員有無判定部24は、検波器16
からのサンプルデータS7〜S10である有効データに
基づく音圧レベルの絶対値を絶対しきい値と比較し(ス
テップS219)、絶対しきい値が音圧レベルの絶対値
よりも大きい場合には乗員有りと判定する(ステップS
221)。
【0081】一方、乗員有無判定部24は、絶対しきい
値が音圧レベルの絶対値よりも小さい場合には、乗員が
足37や膝35等を動かしたときの音圧レベルの変動を
測定し、測定された音圧レベルの変動値を予め定められ
た変動しきい値と比較する(ステップS223)。
【0082】乗員有無判定部24は、音圧レベルの変動
値が予め定められた変動しきい値よりも大きい場合には
乗員有りと判定する(ステップS221)。また、乗員
有無判定部24は、音圧レベルの変動値が予め定められ
た変動しきい値よりも小さい場合には乗員無しと判定す
る(ステップS225)。
【0083】その後、乗員有無判定部24は、発振制御
部23に発振停止信号を送出し、発振制御部23は、発
振停止信号に基づき発振器12での電気信号の発振を停
止させる(ステップS227)。さらに、ステップS2
05の処理に戻る。すなわち、計時時間T(0.5秒)
毎に12msの音波を断続的に発生させて判定を行う。
つまり、16KHz音波US1のデータサンプリングが
終了した後には、図8に示すように、16KHz音波U
S2,US3,US4,US5,US6の順番にデータ
サンプリングが行われる。
【0084】このように第2の実施の形態の乗員検知装
置によれば、マイクロホン7からの音波データを一定間
隔毎にサンプリングし、サンプリングされた複数のサン
プルデータの内、、音波データの立ち上がり部分及び立
ち下がり部分のサンプルデータを無効とし、残りのサン
プルデータを有効データとして乗員有無判定部24に出
力する。すなわち、サンプルデータの不安定な部分(サ
ンプルデータのレベル値が低い部分)を取り除くこと
で、検知精度を向上することができる。
【0085】また、検知動作開始タイミングを乗員の動
きが大きいドア開閉直後とすることで、さらに検知精度
を向上することができる。また、16KHzは、可聴周
波数であるが、その16KHz音波出力の時間が12m
sと非常に短いため、乗員が非常に聞き取りにくくな
り、乗員に不愉快な思いを感じさせないようにすること
ができる。
【0086】また、超音波センサがスピーカで発音した
可聴周波数帯の高域の周波数の音波を受信するため、発
音周波数以外の周波数成分が除去されて検知精度を向上
することができる。
【0087】なお、発振器12で発生する電気信号の周
波数は、16KHzに限定されることなく、スピーカ6
で音波に変換可能な周波数帯の高域の周波数であれば、
15KHz、17KHz等を用いても良い。
【0088】<第3の実施の形態>図11は第3の実施
の形態の乗員検知装置の構成ブロック図である。前述よ
うに、マイクロホン7は、16KHz音波を取り込むよ
うになっているが、瞬時に発生する16KHz周辺の外
来ノイズがマイクロホン7に取り込まれた場合には、外
来ノイズが重畳された検知音波と他の検知音波との間で
出力レベル差を発生し、この出力レベル差の変動のため
に、乗員の動きがあったと誤判定を行うことになってし
まう。
【0089】そこで、第3の実施の形態の乗員検知装置
は、図1に示す第1の実施の形態の乗員検知装置に対し
て、処理装置11内にフィルタ処理部27を設けたこと
を特徴とする。
【0090】フィルタ処理部27は、検波器16から送
られてくる16KHz発振時における12msの検知音
波のレベルと、16KHz無発振状態におけるレベル
(12msの検知音波の0.2秒前のレベル)とを比較
し、検知音波のレベルと16KHz無発振状態における
レベルとが同等レベルである場合には、そのときの外来
ノイズを含む検知音波のデータを無効として用いず、1
6KHz無発振状態におけるレベルが検知音波のレベル
に対して十分に小さい場合には、そのときの検知音波の
データを有効データとして乗員有無判定部24に出力す
る。
【0091】なお、図11に示す部分で、図1に示す部
分と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省
略する。
【0092】次に、第3の実施の形態の乗員検知装置の
動作を説明する。図12は第3の実施の形態の乗員検知
装置による乗員の検知動作のタイミングチャートであ
る。図13は第3の実施の形態の乗員検知装置のフィル
タ処理部のフィルタ処理を示す図である。図14は第3
の実施の形態の乗員検知装置の動作を示すフローチャー
トである。
【0093】まず、ドア開閉判定部21は、ドアが開か
ら閉になったか否かを判定する(ステップS301)。
ドア開閉判定部21によりドアが開から閉になったと判
定された場合には、発振制御部23は、ドアの閉の時か
ら所定時間経過したか否かを判定する(ステップS30
3)。ドアが閉になった時から所定時間が経過した時か
ら一定時間(例えば3秒間)だけ乗員の検知動作を行
う。
【0094】タイマ22は、設定された計時時間T(初
回はTは0で、次回からTが例えば、0.5秒)計時さ
れたか否かを判定し、T時間計時されるまで待機する
(ステップS305)。
【0095】次に、発振制御部23は、発振器12を制
御して発振器12に電気信号を発生させる(ステップS
307)。この場合、発振制御部23は、16KHzの
電気信号を12msだけ発振する発振動作を、0.5s
周期で6回繰り返す。
【0096】次に、切替器14の接片14aを端子bか
ら端子cに切替えて、カーオーディオ機器5側から発振
器12側に切り替える(ステップS309)。すると、
発振器12で発生した電気信号は、増幅器13、切替器
14を介してスピーカ6に送られ、スピーカ6で音波に
変換されて、スピーカ6から例えば16KHz音波US
1を12msだけマイクロホン7に向けて送波する(ス
テップS311)。
【0097】一方、マイクロホン7が、スピーカ6から
の12msの16KHz音波US1を取り込むと(ステ
ップS313)、その音圧レベルは、増幅器15、検波
器16を介してフィルタ処理部27に入力される。
【0098】フィルタ処理部27は、検知音波のレベル
とこの検知音波の0.2秒前の16KHz無発振状態の
レベルとが同等レベルか否かを判定し(ステップS31
5)、検知音波のレベルと16KHz無発振状態のレベ
ルとが同等レベルである場合にはその検知音波の音波デ
ータを無効とし(ステップS316)、直ちに、ステッ
プS327の処理に進む。
【0099】一方、16KHz無発振状態のレベルが検
知音波のレベルに対して十分に小さい場合には、そのと
きの検知音波のデータを有効データとして乗員有無判定
部24に出力する。(ステップS317)。
【0100】このフィルタ処理部27のフィルタ処理を
図13を参照して説明すると、まず、検知音波US1に
16KHz周辺の外来ノイズが重畳されている場合に
は、検知音波US1のレベルはL1であり、この検知音
波の0.2秒前の16KHz無発振状態のレベルはL2
であり、L1とL2とはほぼ同等レベルである。このた
め、16KHz周辺の外来ノイズを含む検知音波US1
を無効データとし、この無効データは乗員有無判定部2
4に出力せず無効にする。
【0101】また、検知音波US2に16KHz周辺の
外来ノイズが重畳されておらず、この場合には、検知音
波US2のレベルはL3であり、この検知音波の0.2
秒前の16KHz無発振状態のレベルはL4であり、ほ
ぼ零である。L4がL3に対して十分に小さいため、そ
のときの検知音波US2のデータを有効データとして乗
員有無判定部24に出力する。
【0102】次に、乗員有無判定部24は、検波器16
からの有効データに基づく検知音波の音圧レベルの絶対
値を絶対しきい値と比較し(ステップS319)、絶対
しきい値が音圧レベルの絶対値よりも大きい場合には乗
員有りと判定する(ステップS321)。
【0103】一方、乗員有無判定部24は、絶対しきい
値が音圧レベルの絶対値よりも小さい場合には、乗員が
足37や膝35等を動かしたときの音圧レベルの変動を
測定し、測定された音圧レベルの変動値を予め定められ
た変動しきい値と比較する(ステップS323)。
【0104】乗員有無判定部24は、音圧レベルの変動
値が予め定められた変動しきい値よりも大きい場合には
乗員有りと判定する(ステップS321)。また、乗員
有無判定部24は、音圧レベルの変動値が予め定められ
た変動しきい値よりも小さい場合には乗員無しと判定す
る(ステップS325)。
【0105】その後、乗員有無判定部24は、発振制御
部23に発振停止信号を送出し、発振制御部23は、発
振停止信号に基づき発振器12での電気信号の発振を停
止させる(ステップS327)。さらに、ステップS3
05の処理に戻る。すなわち、計時時間T(0.5秒)
毎に音波を12msだけ断続的に発生させて判定を行う
ことになる。
【0106】また、6回の検知音波データの内、いくつ
かの検知音波データが外来ノイズにより無効データとな
った場合には、その無効データを除く残りのいくつかの
有効データを平均して、その平均データにより乗員有無
の判定を行うようにしてもよい。
【0107】なお、検知動作中に連続して外来ノイズを
マイクロホン7が取り込んだ場合には、図12に示す検
知動作を再度行うようにすればよい。
【0108】このように第3の実施の形態の乗員検知装
置によれば、フィルタ処理部27により、16KHz無
発振状態のレベルと検知音波のレベルとを比較し、瞬時
に発生する外来ノイズを除去するフィルタ処理を行う。
従って、瞬時に発生する16KHz周辺の外来ノイズが
マイクロホン7に取り込まれた場合であっても、乗員の
動きがあったと誤判定を行うことがなくなり、検知精度
を向上することができる。
【0109】なお、本発明は第1の実施の形態乃至第3
の実施の形態の乗員検知装置に限定されるものではな
い。第1の実施の形態乃至第3の実施の形態の乗員検知
装置では、絶対しきい値判定、及び変動しきい値判定
を、検知音波データ毎(1回毎)に行ったが、例えば、
6回の検知音波データを加算平均して、平均データの絶
対値を絶対しきい値や変動しきい値と比較してもよい。
このほか、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で、
種々変形して実施可能であるのは勿論である。
【0110】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、発振制御部
が、乗員を検知するための検知動作開始信号を入力した
ときに発振器に音声周波数帯の電気信号を発生させ、切
替器は、検知動作開始信号を入力したときに発振器をス
ピーカに接続させるため、スピーカが、発振器で発生し
た電気信号を音波に変換する。また、発生した音波は、
乗員が乗員シートに着座しているときに音波を遮る位置
に設けられた集音器で集音され、判定部は、集音器から
の出力レベルに基づき乗員が乗員シートに着座している
か否かを判定するので、簡単な構成で確実に乗員を検知
でき、乗員の検知精度を向上することができる。
【0111】請求項2の発明によれば、開閉検知部がド
アの開閉を検知すると、発振制御部は、開閉検知部で検
知された検知信号に基づきドアの閉時から所定時間が経
過したか否かを判定し、ドアの閉時から所定時間が経過
した時には発振器に電気信号を発生させる。すなわち、
乗員がドアを閉めた直後は乗員の動きが大きく、検知動
作開始時をドア閉から所定時間経過時とすることで、乗
員を確実に検知することができる。
【0112】請求項3の発明によれば、判定部は、集音
器からの出力レベルの値が予め定められた第1のしきい
値よりも小さい場合には、乗員が乗員シートに着座して
いると判定することで、乗員を確実に検知することがで
きる。
【0113】請求項4の発明によれば、判定部は、第1
のしきい値が出力レベルの値よりも小さい場合には、乗
員が体を動かしたときの出力レベルの変動を測定し、得
られた出力レベルの変動値が予め定められた第2のしき
い値よりも大きい場合には、乗員が乗員シートに着座し
ていると判定し、出力レベルの変動値が第2のしきい値
よりも小さい場合には、乗員が乗員シートに着座してい
ないと判定することで、乗員シートが後方にある場合や
背の低い女性等が乗員シートに着座した場合であって
も、乗員を確実に検知することができる。
【0114】請求項5の発明によれば、スピーカを乗員
シート方向に向けて車両のフロントドアに設け、集音器
を乗員シート方向に向けて車両のセンターコンソールに
設けたので、スピーカと集音器との間に乗員の体の一部
が存在すれば音波は遮られるので、乗員の体格や姿勢に
左右されずに確実に乗員を検知することができる。
【0115】請求項6の発明によれば、発振器で発生す
る電気信号の周波数を可聴周波数帯の高域の周波数と
し、電気信号から変換された音波の出力時間を乗員が音
波を聞き取り不可能な時間に設定したので、乗員は音波
を聞き取りにくく、不愉快な思いを感じさせなくするこ
とができる。
【0116】請求項7の発明によれば、発振制御部は、
タイマで設定された一定時間毎に発振器に電気信号を断
続的に発生させるため、音波も断続的に発生し、さらに
不愉快な思いを感じさせなくなる。
【0117】請求項8の発明によれば、スピーカを、オ
ーディオ機器からの音声電気信号を音波に変換するスピ
ーカと共用することで、装置の構成が簡単になり、安価
となる。
【0118】請求項9の発明によれば、集音器が、受信
用超音波センサであるため、安価となるとともに、その
超音波センサがスピーカで発音した可聴周波数帯の高域
の周波数の音波を受信するため、発音周波数以外の周波
数成分が除去されて検知精度を向上することができる。
【0119】請求項10の発明によれば、データサンプ
リング部は、集音器からの音波データを一定間隔毎にサ
ンプリングし、順番にサンプリングされた複数のサンプ
ルデータの内、音波データの立ち上がり部分及び立ち下
がり部分のサンプルデータを無効とし、残りのサンプル
データを有効データとして判定部に出力するので、音波
データのレベル値の低い不安定な部分のデータを取り除
くことができるから、検知精度を向上することができ
る。
【0120】請求項11の発明によれば、フィルタ処理
部は、集音器からの電気信号発振時の音波データのレベ
ルと電気信号無発振時のレベルとが同等レベルである場
合には、その音波データを無効とし、電気信号無発振時
のレベルが電気信号発振時の音波データのレベルに対し
て小さい場合には、その音波データを有効データとして
判定部に出力するので、瞬時に発生するノイズを除去で
きるから、検知精度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の乗員検知装置の構成ブロッ
ク図である。
【図2】スピーカとマイクロホンとの配置関係を示す図
である。
【図3】スピーカからの音波を乗員の体が遮った状態を
示す図である。
【図4】背の低い乗員等がシートに着座したときにスピ
ーカからの音波を乗員の体が遮らない状態を示す図であ
る。
【図5】第1の実施の形態の乗員検知装置に設けられた
各部の信号のタイミングチャートである。
【図6】第1の実施の形態の乗員検知装置の動作を示す
フローチャートである。
【図7】第2の実施の形態の乗員検知装置の構成ブロッ
ク図である。
【図8】第2の実施の形態の乗員検知装置による乗員の
検知動作のタイミングチャートである。
【図9】第2の実施の形態の乗員検知装置のデータサン
プリング部のデータサンプリングを示す図である。
【図10】第2の実施の形態の乗員検知装置の動作を示
すフローチャートである。
【図11】第3の実施の形態の乗員検知装置の構成ブロ
ック図である。
【図12】第3の実施の形態の乗員検知装置による乗員
の検知動作のタイミングチャートである。
【図13】第3の実施の形態の乗員検知装置のフィルタ
処理部のフィルタ処理を示す図である。
【図14】第3の実施の形態の乗員検知装置の動作を示
すフローチャートである。
【図15】圧力センサを用いた従来の乗員検出装置の一
例を示す図である。
【図16】超音波センサを用いた従来の乗員検出装置の
一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ECU 2 カーテシSW 3 バックルSW 4 ウォーニングランプ 5 カーオーディオ機器 6 スピーカ 7 マイクロホン 11 処理装置 12 発振器 13,15 増幅器 14 切替器 16 検波器 21 ドア開閉判定部 22 タイマ 23 発振制御部 24 乗員有無判定部 25 データサンプリング部 27 フィルタ処理部 30 シート 31 フロントドア 32 センターコンソール

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両内の乗員シートに乗員が着座してい
    るか否かを検知する乗員検知装置において、 音声周波数帯の電気信号を発生する発振器と、 前記乗員を検知するための検知動作開始信号を入力した
    ときに前記発振器に電気信号を発生させる発振制御部
    と、 前記発振器で発生した電気信号を音波に変換するスピー
    カと、 前記発振器の前記スピーカへの接続とオーディオ機器の
    前記スピーカへの接続とを切替え、前記検知動作開始信
    号を入力したときに前記発振器を前記スピーカに接続さ
    せる切替器と、 前記乗員が前記乗員シートに着座しているときに前記ス
    ピーカで変換された音波を遮る位置に設けられた集音器
    と、 この集音器からの出力レベルに基づき前記乗員が前記乗
    員シートに着座しているか否かを判定する判定部と、を
    備えることを特徴とする乗員検知装置。
  2. 【請求項2】 ドアの開閉を検知する開閉検知部を備
    え、 前記発振制御部は、前記開閉検知部で検知された検知信
    号に基づき前記ドアの閉時から所定時間が経過したか否
    かを判定し、前記ドアの閉時から所定時間が経過した時
    には前記発振器に電気信号を発生させることを特徴とす
    る請求項1記載の乗員検知装置。
  3. 【請求項3】 前記判定部は、前記集音器からの出力レ
    ベルの値が予め定められた第1のしきい値よりも小さい
    場合には、前記乗員が前記乗員シートに着座していると
    判定することを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の乗員検知装置。
  4. 【請求項4】 前記判定部は、前記第1のしきい値が前
    記出力レベルの値よりも小さい場合には、前記乗員が体
    を動かしたときの出力レベルの変動を測定し、得られた
    出力レベルの変動値が予め定められた第2のしきい値よ
    りも大きい場合には、前記乗員が前記乗員シートに着座
    していると判定し、前記出力レベルの変動値が前記第2
    のしきい値よりも小さい場合には、前記乗員が前記乗員
    シートに着座していないと判定することを特徴とする請
    求項3記載の乗員検知装置。
  5. 【請求項5】 前記スピーカは、前記乗員シート方向に
    向けて前記車両のフロントドアに設けられ、前記集音器
    は、前記乗員シート方向に向けて前記車両のセンターコ
    ンソールに設けられることを特徴とする請求項1乃至請
    求項4のいずれか1項記載の乗員検知装置。
  6. 【請求項6】 前記発振器で発生する前記電気信号の周
    波数は、可聴周波数帯の高域の周波数であり、この電気
    信号から変換された音波の出力時間は、前記乗員が前記
    音波を聞き取り不可能な時間に設定されていることを特
    徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の乗
    員検知装置。
  7. 【請求項7】 一定時間を計時するタイマを備え、 前記発振制御部は、前記タイマで設定された一定時間毎
    に前記発振器に電気信号を断続的に発生させることを特
    徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の乗
    員検知装置。
  8. 【請求項8】 前記スピーカは、前記オーディオ機器か
    らの音声電気信号を音波に変換するスピーカと共用する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項
    記載の乗員検知装置。
  9. 【請求項9】 前記集音器は、前記スピーカで発音した
    前記可聴周波数帯の高域の周波数の音波を受信する超音
    波センサであることを特徴とする請求項6記載の乗員検
    知装置。
  10. 【請求項10】 前記集音器からの音波データを一定間
    隔毎にサンプリングし、順番にサンプリングされた複数
    のサンプルデータの内、前記音波データの立ち上がり部
    分及び立ち下がり部分のサンプルデータを無効とし、残
    りのサンプルデータを有効データとして前記判定部に出
    力するデータサンプリング部を備えることを特徴とする
    請求項1乃至請求項9のいずれか1項記載の乗員検知装
    置。
  11. 【請求項11】 前記集音器からの前記電気信号発振時
    の音波データのレベルと前記電気信号無発振時のレベル
    とが同等レベルである場合には、その音波データを無効
    とし、前記電気信号無発振時のレベルが前記電気信号発
    振時の音波データのレベルに対して小さい場合には、そ
    の音波データを有効データとして前記判定部に出力する
    フィルタ処理部を備えることを特徴とする請求項1乃至
    請求項10のいずれか1項記載の乗員検知装置。
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