JP4055563B2 - 侵入検知装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車室内に人が侵入したときに生じる超音波のドップラシフトを利用して人の不法侵入を検知する侵入検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の侵入検知装置は、車室内に送信された超音波と車室内で反射され低周波信号が重畳した超音波との間の周波数差に応じたドップラ信号を形成し、このドップラ信号に基づき車室内への不法侵入の有無を検出するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような侵入検知装置では、車外から外乱波、例えば、大音量のサイレンなどの騒音が到来して、車室内で反射された超音波に重畳すると、この外乱波を人の移動に応じたドップラ信号と区別することなく検出して、その結果、車室内への人の侵入がないのに侵入ありと誤検知してしまう場合があった。
【0004】
本発明は上記点に鑑みて、車室内への人の侵入を表す信号以外の外乱波、または騒音成分による誤検知を防止することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、車両の車室内に設けられて超音波を送信する超音波送信手段と、前記車室内に設けられて前記車室内を伝搬する超音波を受信し受信信号を出力する超音波受信手段と、前記超音波受信手段から出力された受信信号より、前記受信超音波に重畳した低周波信号を抽出する低周波信号抽出手段と、前記抽出された低周波信号を基準電圧と比較してパルス信号を出力するパルス信号出力手段と、所定期間に前記パルス信号出力手段から出力されたパルス信号のうち、人の動きに応じたドップラ周波数の周期に相当するパルス信号の周期を計測し、該計測された周期についてのバラツキ度である分散または標準偏差を演算するバラツキ度演算手段と、前記演算された分散または標準偏差が予め設定された閾値を越えた場合に車室内への人の侵入ありと判定する判定手段と、を備えることを特徴とする。
【0006】
この発明によれば、車室内を伝搬する超音波に重畳した低周波信号に応じたパルス信号のうち、人の動きに応じたドップラ周波数の周期に相当するパルス信号の周期を計測し、該計測された周期についてのバラツキ度である分散または標準偏差を演算し、演算された分散または標準偏差が予め設定された閾値を越えた場合に車室内への人の侵入ありと判定するので、低周波信号に人の動きに相当する信号以外に外乱騒音による振動が重畳しても、パルス周期のバラツキ度が人の動きに相当するパルス信号のバラツキ度と異なる外乱騒音の影響を排除することができ、したがってこのような外乱騒音によらず人の侵入の有無を正確に判定することができる。
【0011】
また、請求項2に記載のように、前記バラツキ度演算手段は、前記所定期間のパルス信号のうち、前記人の動きに応じたドップラ周波数の周期に相当するパルス信号の個数をさらに算出し、前記判定手段は、前記バラツキ度が予め設定された閾値を越えた場合であって、かつ前記ドップラ周波数の周期に相当するパルス信号の個数が予め設定された閾値を越えた場合に前記車室内への人の侵入ありと判定するように構成することができる。
【0012】
なお、上記発明において、前記超音波受信手段は、前記車室内にそれぞれ設けられている第1および第2の超音波受信手段を備え、前記低周波抽出手段は、前記第1の超音波受信手段の受信出力より、前記受信超音波に重畳した低周波信号を抽出する第1の低周波信号抽出手段と、前記第2の超音波受信手段の受信出力より、前記受信超音波に重畳した低周波信号を抽出する第2の低周波信号抽出手段とを備え、前記パルス信号出力手段は、前記第1の低周波信号抽出手段からの低周波信号に応じたパルス信号を出力する第1のパルス信号出力手段と、前記第2の低周波信号抽出手段からの低周波信号に応じたパルス信号を出力する第2のパルス信号出力手段とを備え、前記バラツキ度演算手段は、前記第1のパルス信号出力手段からのパルス信号の各パルスの周期を計測し、該計測された周期についてのバラツキ度を演算する第1のバラツキ度演算手段と、前記第2のパルス信号出力手段からのパルス信号の各パルスの周期を計測し、該計測された周期についてのバラツキ度を演算する第2のバラツキ度演算手段とを備え、前記判定手段は、前記第1または第2バラツキ度演算手段の少なくともいずれか一方が演算したバラツキ度が予め設定した閾値を越えた場合に前記車室内への人の侵入ありと判定するように構成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る侵入検知装置の一例を示すブロック図である。この侵入検知装置は、超音波送受信センサS1を備えており、この超音波送受信センサS1は、図2に示すように、当該車両の車室内のフロントシールド上縁中央部のルームミラーに配置されている。
【0014】
この超音波送受信センサS1は、超音波送信機10および超音波受信機30を備えており、これら超音波送信機10および超音波受信機30は互いに近接して、ルームミラー内の同一筐体内に配置されている。なお、これに限ることなく、これら超音波送信機10および超音波受信機30は互いに送受信可能な位置であれば、互いに離れて配置されていてもよい。
【0015】
超音波送信機10には駆動回路20が接続されており、この駆動回路20は後述するマイクロコンピュータ80から出力される40kHzの発振周波数の発振パルスに基づいて出力する駆動信号により超音波送信機10を駆動する。このことは、超音波送信機10が、その駆動に応じ、車室内にて反射させるように超音波を送信することを意味する。
【0016】
また、駆動回路20は、後述するマイクロコンピュータ80の制御信号により、超音波送信機10を駆動する駆動信号を所定時間出力するよう制御される。したがって超音波送信機10は、マイクロコンピュータ80および駆動回路20により、所定時間超音波を送信することができる。なお、超音波送信機10および駆動回路20が超音波送信手段を構成する。
【0017】
超音波受信機30は、車室内で反射された送信超音波を含む、車室内を伝搬し低周波信号を重畳した超音波を受信して受信信号として増幅回路40に出力する。この増幅回路40は、超音波受信機30からの受信信号を増幅して正弦波形を有する増幅電圧として検波回路50へ出力する。なお、超音波受信機30および増幅回路40が超音波受信手段を構成する。
【0018】
検波回路50は、増幅回路40に接続され、増幅回路40の出力信号に含まれている低周波信号を抽出し、検波出力信号としてフィルタ回路60へ出力する。この低周波信号には、人の動き(通常、0.2〜2m/sec)に伴う送信超音波に対するドップラ周波数(通常、44〜450Hz)の信号や、車外からの外乱騒音(たとえば大音量のサイレン音など)に相当する信号が含まれている。なお、検波回路50は、超音波送信手段における発振パルス、すなわちマイクロコンピュータ80から駆動回路20へ出力される発振パルスに基づいて検波するものであってもよい。
【0019】
フィルタ回路60は、人の動きに相当するドップラ周波数帯を通過するローパスフィルタを備えており、検波出力信号の内ドップラ周波数帯より高い周波数の信号を遮断し、ドップラ周波数帯以下の低周波信号を比較回路70へ出力する。なお、検波回路50およびフィルタ回路60は低周波信号抽出手段を構成する。
【0020】
パルス信号出力手段としての比較回路70は、フィルタ回路60に接続され、フィルタ回路60の出力信号を基準電源71の基準電圧Vrと比較する。そして検波出力信号に含まれるドップラ周波数以下の低周波信号が基準電圧Vrよりも高いときにのみ比較回路70がハイレベルとするパルス信号を生成し、マイクロコンピュータ80へ出力する。このパルス信号は、フィルタ回路60の出力である低周波信号の周波数に対応した矩形パルス信号である。なお、以下では、このパルス信号を単に超音波送受信センサS1のパルス出力信号という。
【0021】
マイクロコンピュータ80は、図3、図4に示す侵入者検出のフローチャートに従いコンピュータプログラムを実行し、この実行中において、駆動回路20の制御や人の不法侵入の有無の判定に要する演算処理を行う。このマイクロコンピュータ80によるコンピュータプログラムの実行は、所定周期または所定タイミング毎に行われる。なお、上記コンピュータプログラムはマイクロコンピュータ80のROMに予め記憶されている。マイクロコンピュータ80が、バラツキ度演算手段および判定手段を構成する。
【0022】
警報器90は、図示しないインタフェースを介してマイクロコンピュータ80により制御されて人の不法侵入を表す警報を行う。
【0023】
次に、マイクロコンピュータ80が実行するコンピュータプログラムの侵入者検出手順について図3、図4のフローチャートおよび図5のタイムチャートに基づいて説明する。このコンピュータプログラムは、運転者により車外よりなされる侵入検知装置のオン操作とともに実行が開始され、オフ操作とともに実行停止される。
【0024】
ステップS100で、タイマtをリセットした後、ステップS110で超音波送信機10を駆動して車室内への超音波送信を開始する。次にステップS120で、比較回路70の出力信号中に矩形パルス(すなわち超音波送受信センサS1のパルス出力)の立ち上がりエッジがあるかを判定する。立ち上がりエッジがあった場合はステップS160へ、なかった場合はステップS130へ移行する。
【0025】
ステップS130では、タイマtが所定のサーチ期間T1を越えたかを判定し、タイマtがサーチ期間T1に達するまでパルスの立ち上がりエッジを検出する。そして、サーチ期間T1の間にパルスの立ち上がりエッジが検出されないときには、ステップS140で超音波送信機10の駆動を停止してステップS150の省電力制御に移行する。
【0026】
ステップS150の省電力制御では、所定時間、超音波送信機10の駆動を停止させることにより、車載バッテリーの消費電力を削減するものである。この省電力制御が終了すると、ステップS100へ戻って処理を繰り返す。
【0027】
一方、ステップS120でサーチ期間T1内に、パルスの立ち上がり(図5中、Rで示す)が検出されると、ステップS160で、侵入検出期間T2の設定が行われる。この侵入検出期間T2においては、パルス信号の立ち上がりエッジで図4の割込みプログラムが起動される。
【0028】
割込みプログラムにおいては、まずステップS300で、タイマによりパルスの立ち上がりから次のパルスの立ち上がりまでの時間を計測し、この時間をパルス周期τとする。
【0029】
ステップS310で、測定されたパルス周期τが、予め設定されている周期範囲Tmin≦τ≦Tmaxに入っているかを判定する。この周期範囲は、人の動きに相当するドップラ信号のパルス周期として予め実験的に求められ、マイクロコンピュータ80に記憶されている。測定されたパルス周期τが周期範囲外であれば割込み復帰を行い、周期範囲内であればステップS320へ移行する。なお、この割込みは、侵入検出期間T2が終了するまで、パルスの立ち上がりの発生毎に実行される。
【0030】
図5においては、周期範囲に入っているパルス周期a1、a2、・・・、aN-1、aNと、上記周期範囲外のパルス周期b1、b2、・・・、bMとして表されている。したがって、周期のバラツキ度である標準偏差(または分散)を算出するための統計処理対象としてのパルス周期は、a1、a2、・・・、aN-1、aNである。
【0031】
ステップS320では、パルスカウンタ値nの更新(n=n+1)、記録すべきパルス周期anの書き込み(an=τ)、パルス周期anの和(Σan)の算出と記録、およびパルス周期の自乗(an)2の和(Σ(an)2)の算出を、数式1および数式2に基づき行い、各値n、an、Σan、Σ(an)2を記録する。
【0032】
【数1】
【0033】
【数2】
ステップS170では、侵入検出期間が終ったので超音波送信機10の駆動を停止する。そしてステップS180でパルス数Nを集計し、ステップS190で上記記録された各値を用いて、数式3に基づき分散ρおよび標準偏差σを算出する。
【0034】
【数3】
次に、ステップS200で、パルス数Nが予め設定された閾値Th(n)より大きいか、および標準偏差σが予め設定された閾値Th(σ)より大きいかを判定し、いずれも肯定の場合はステップS210で警報を発生させ、少なくとも一方が否定のときは警報を発生せずステップS150へ移行する。
【0035】
ところで、人の動きに相当する周波数は、ほぼ44〜450Hzの範囲に分布しているが、これは、人の動きに応じて時間的に変動する。
【0036】
一方、サイレンなどの外乱騒音も、上記周波数帯の成分を有しているが時間的には一定である。このため、同じ周波数帯のパルス信号であっても、パルス周期のバラツキ度、すなわちパルス周期についての統計処理結果である分散ρまたはその平方根で定義される標準偏差σ(=√(ρ))は異なったものとなる。すなわち、時間的変動が大きくなるほど、分散ρまたは標準偏差σも大きくなる。
【0037】
したがって、バラツキ度である分散ρまたは標準偏差σに閾値Th(ρ)またはTh(σ)を設けて、外乱騒音などの時間的変動の小さい振動と、人の動きに相当する時間的変動の大きい振動とを区別することができる。
【0038】
すなわち、ある期間のパルス信号のパルス周期の分散または標準偏差が閾値Th(ρ)またはTh(σ)を越えたら、パルス信号には人の動きに相当する振動が含まれている、すなわち人の動きを検知したとして警報を発生することができる。
【0039】
逆に、パルス周期の分散または標準偏差が閾値より小さければ、パルス信号には人の動きに相当する振動が含まれていない、すなわち人の侵入は無いと判定することができる。
【0040】
本実施形態では、ステップS200において、カウントされたパルス数Nが予め設定した閾値Th(n)以上となった場合、すなわちある程度パルス数が大きい場合を選別し、さらに、パルス周期の標準偏差σが閾値Th(σ)以上であるときに、人の侵入があるものと判定して、ステップS210で警報を発生するものである。このように人の侵入の有無判定を、パルスの発生個数および標準偏差の両者のAND条件としているので、誤判定を防止し、判定の確実性を増すことができる。
【0041】
以上の、侵入検出期間T2での処理が終了すると、次のサーチ期間の開始までステップS150で省電力制御が行われシステムが待機状態となる。
【0042】
このように、本実施形態では、車室内を伝搬する超音波を受信し、この超音波受信信号より、人の動きに応じたドップラ周波数に相当する低周波信号を抽出し、この低周波信号に応じて矩形パルス信号を生成する。この所定期間(侵入検出期間T2)内に受信した超音波より生成された矩形パルス信号の各パルス周期が所定周期範囲(Tmin〜Tmax)にあるパルスの、パルス数Nおよびパルス周期に対する標準偏差σがともにそれぞれ閾値Th(n)、Th(σ)を越える場合に、車室内への人の侵入ありと判定する。
【0043】
したがって、受信超音波に、人の動きに応じた周波数帯に時間的な変動の少ない外乱騒音(たとえば、サイレンなど)のみが重畳する場合には、パルス信号は発生するものの、そのパルス周期のバラツキ度である標準偏差σは小さいので、閾値Th(σ)により、時間的な変動の少ない外乱騒音の影響による誤警報の発生を防止することができる。
【0044】
なお、本第1実施形態では、パルス周期のバラツキ度として、数式3で定義される標準偏差または分散を用いたが、これに限らない。例えば、侵入検出期間内のパルス周期の平均値と各パルス周期との差の絶対値の総和、またはその総和をパルス個数で規格化したものを用いてもよい。さらに、これ以外にも、統計処理されたバラツキ度は種々の演算方法により演算することができる。
【0045】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。上記第1実施形態では、超音波送受信センサS1を車室内のフロントシールド上縁中央部のルームミラー内に1個配置した例について説明したが、本第2実施形態では、この超音波送受信センサをさらに1つ、例えば、図6に示すように、車室内ルームランプ内に配設して、2系列の超音波送受信センサS1およびS2を用い、両センサを同時に動作させるものである。図7は第2実施形態の侵入検知装置のブロック図であり、図中、第1実施形態と同じ構成には同一の符号を付して説明を省略する。
【0046】
超音波送受信センサS2の超音波送信機101に接続される駆動回路201および超音波受信機301に接続される増幅回路401、検波回路501、フィルタ回路601、比較回路701および基準電源711は、それぞれ第1実施形態と同様、超音波送受信センサS1に接続される駆動回路20、増幅回路40、検波回路50、フィルタ回路60、比較回路70および基準電源71と同一の構成を備え、さらに、駆動回路201および比較回路701はそれぞれ、駆動回路20および比較回路70と同様、マイクロコンピュータ80に接続されている。
【0047】
したがって、超音波送信機10および駆動回路20が第1の超音波送信手段を、超音波送信機101および駆動回路201が第2の超音波送信手段をそれぞれ構成し、超音波受信機30および増幅回路40が第1の超音波受信手段を、超音波受信機301および増幅回路401が第2の超音波受信手段をそれぞれ構成している。
【0048】
また、検波回路50およびフィルタ回路60が第1の低周波信号抽出手段を、検波回路501およびフィルタ回路601が第2の低周波信号抽出手段をそれぞれ構成し、比較回路70および基準電源71が第1のパルス信号出力手段を、比較回路701および基準電源711が第2のパルス信号出力手段をそれぞれ構成している。
【0049】
さらに、マイクロコンピュータ80が、第1および第2のバラツキ度演算手段と判定手段とを構成している。
【0050】
第2実施形態のマイクロコンピュータ80は、図8に示す侵入者検出のフローチャートにしたがいコンピュータプログラムを実行する。第1実施形態と同じ処理ステップには同一符号を付して説明を省略する。
【0051】
ステップS121では、超音波送受信センサS1またはS2の少なくと一方の出力パルスの立ち上がりエッジが検出されたら、ステップS160へ移行する。
【0052】
ステップS160では、第1実施形態と同様、検出期間が設定される(t=T2)が、外部割込みは、2つの超音波送受信センサS1およびS2からのそれぞれの割込みを受け付ける。これらの外部割込みプログラムは、第1実施形態と同様、超音波送受信センサS1およびS2の出力パルスに対して、それぞれ図4に示すフローチャートにしたがい実行される。
【0053】
超音波送信が停止した(ステップS170)後、ステップS181で超音波送受信センサS1およびセンサS2のそれぞれのパルス数N1およびN2を、更新されたパルス数n1およびn2に基づき集計する。
【0054】
ステップS191では、第1実施形態と同様、超音波送受信センサS1およびS2におけるそれぞれのパルス数、パルス周期和、およびパルス周期の自乗和を用いて、数式3に基づき、センサS1およびS2の各標準偏差σ1およびσ2を算出する。
【0055】
ステップS201では、超音波送受信センサS1の出力パルスに対して、パルス数N1が閾値Th1(n)以上、かつ、標準偏差σ1が閾値Th1(σ)以上か否かが判断される。YESならば、警報を出力し(ステップS210)、NOならばステップS202へ移行する。
【0056】
ステップS202では、超音波送受信センサS2の出力パルスに対して、パルス数N2が閾値Th2(n)(=Th1(n))以上、かつ、標準偏差σ2が閾値Th2(σ)(=Th1(σ))以上か否かが判断される。YESならば、警報を出力し(ステップS210)、NOならばステップS150の省電力制御に移行する。
【0057】
なお、パルス数に対する閾値Th1(n)、Th2(n)および標準偏差に対する閾値Th1(σ)、Th2(σ)はそれぞれ、車室の大きさおよび超音波送受信センサS1、S2の配設位置を考慮して、予め設定されている。
【0058】
このように、第2実施形態では、設置位置の異なる2つの超音波送受信センサS1およびS2の出力パルスに対して、少なくともいずれか一方の出力パルスのパルス数およびパルス周期の標準偏差が共にそれぞれ閾値以上となったときに人の侵入が有ったと判定するので、大きな車室を有する車両でも、確実に人の進入を検知することができる。
【0059】
なお、上記第2実施形態では、パルス数に対する閾値をTh1(n)=Th2(n)、標準偏差に対する閾値をTh1(σ)=Th2(σ)としたが、これに限らない。例えば、後部座席側への侵入者に対してより早く警報を出力したい場合には、超音波送受信センサS2の出力パルスに対して判定基準が低くなるよう、Th1(n)≧Th2(n)およびTh1(σ)≧Th2(σ)と設定を変更してもよい。このような閾値の設定変更は、ユーザの使用状況に応じて適宜行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の侵入検知装置のブロック図である。
【図2】第1実施形態の超音波送受信センサの車室内への設置位置を示す図である。
【図3】第1実施形態の侵入検知プログラムの手順を示すフローチャートである。
【図4】外部割込みプログラムの手順を示すフローチャートである。
【図5】第1実施形態におけるパルス信号のタイムチャートである。
【図6】第2実施形態の超音波送受信センサの車室内への設置位置を示す図である。
【図7】第2実施形態の侵入検知装置のブロック図である。
【図8】第2実施形態の侵入検知プログラムの手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10、101…超音波送信機、20、201…駆動回路、
30、301…超音波受信機、40、401…増幅回路、
50、501…検波回路、60、601…フィルタ回路、
70、701…比較回路、71、711…基準電源、
80…マイクロコンピュータ、90…警報器、
S1、S2…超音波送受信センサ。
Claims (2)
- 車両の車室内に設けられて超音波を送信する超音波送信手段と、
前記車室内に設けられて前記車室内を伝搬する超音波を受信し受信信号を出力する超音波受信手段と、
前記超音波受信手段から出力された受信信号より、前記受信超音波に重畳した低周波信号を抽出する低周波信号抽出手段と、
前記抽出された低周波信号を基準電圧と比較してパルス信号を出力するパルス信号出力手段と、
所定期間に前記パルス信号出力手段から出力されたパルス信号のうち、人の動きに応じたドップラ周波数の周期に相当するパルス信号の周期を計測し、該計測された周期についてのバラツキ度である分散または標準偏差を演算するバラツキ度演算手段と、
前記演算された分散または標準偏差が予め設定された閾値を越えた場合に車室内への人の侵入ありと判定する判定手段と、を備えることを特徴とする侵入検知装置。 - 前記バラツキ度演算手段は、前記所定期間に前記パルス信号出力手段から出力されたパルス信号のうち、前記人の動きに応じたドップラ周波数の周期に相当するパルス信号の個数をさらに算出し、
前記判定手段は、前記分散または標準偏差が予め設定された閾値を越えた場合であって、かつ前記ドップラ周波数の周期に相当するパルス信号の個数が予め設定された閾値を越えた場合に前記車室内への人の侵入ありと判定することを特徴とする請求項1に記載の侵入検知装置。
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