JP2006309735A - 交通渋滞緩和装置および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高速道路または自動車専用道路において、実際に渋滞が発生する前に精度よく渋滞を予測することができ、これにより渋滞が発生する前に走行する車両に対して適切な渋滞緩和情報を提供し、各車線の利用率の適正化や、道路進行方向の車線密度の適正化を実現することができる交通渋滞緩和装置および方法を提供する。
【解決手段】 複数の走行車線4a,4b,4cを有する車両専用道路4の交通渋滞緩和装置。車両専用道路上の第1区間5に設けられた第1交通流センサ12(トラフィック・センサ)と、第1区間より下流の第2区間6に設けられた第1情報提供装置14(表示板、通信装置)と、第1交通流センサと第1情報提供装置をネットワークで接続する路側システム16とを備える。第1交通流センサ12により、第1区間の各車線毎の平均交通量Qと平均速度Vを測定し、路側システム16により、平均交通量Qと平均速度Vから渋滞緩和情報Cを作成し、第1情報提供装置14により、第2区間を走行する車両に対して、渋滞緩和情報を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、交通流センサ、情報提供装置を利用して、運転者に情報を提供することにより、交通渋滞緩和を実現する交通渋滞緩和装置および方法に関する。
高速道路や自動車専用道路における慢性的な交通渋滞を緩和する手段として、従来から多くの提案がなされている(例えば、非特許文献1、特許文献1〜4)。
非特許文献1の「高速道路の交通渋滞対策」は、従来の一般的な交通渋滞対策を開示している。
特許文献1、2は、有料道路の料金所における渋滞を緩和するための自動料金収受システム(ETC)の例である。
特許文献1の「有料道路料金収受システム」は、図8の配置図において、52は車線、51は車線を進入してくる車両、53は車両に搭載した車載機、54は車種判別装置、55は路上機(アンテナ)、56は路上機(アンテナ)と車載機との信号の送受を制御する制御装置、57は通行券自動発行機、58は発進検知装置、56bは制御装置からのデータを処理するデータ処理装置、56cはセンターコンピュータである。
この料金収受システムにおいて、車両51が進入してくると、その車種が車種判別装置54で検知判別され、路上機(アンテナ)55と車載機53間の無線通信により車載機53のメモリに記載された ID情報等を読み取り、通行券の自動発行等を行っている。
また、[特許文献2]の「有料道路料金収受装置」では、車載側の機器として車載通信ユニット及びICカード、料金所側の機器として無線通信装置、無線通信アンテナ、画像処理装置、カメラ、阻止機、路車間通信モニタ装置、料金処理装置、ICカード精算機、車両検知装置等を備えて、高速道路等の有料道路の料金所の収受を自動的に行っている。
特許文献3、4は、高速道路や自動車専用道路における渋滞を緩和するシステムの例である。
特許文献3の「交通量制御システム」は、図9に示すシステムにおいて、サービスエリア又はパーキングエリアへ流出入する走行車両の台数と、インターチェンジへ流出入する走行車両の台数とを情報入力として、中央処理装置61で処理し、これに基づいて交通情報を走行車両の運転者に知らせるものである。
すなわち、このシステムでは、サービスエリアまたはパーキングエリアへ流入する走行車両の台数とインターチェンジへの流出入する走行車両の台数を情報入力として、演算し、運転者に速度制限と車線変更の必要性等を表示する。
特許文献4の「渋滞判定方法、渋滞判定システム、渋滞判定装置、及び記憶媒体」は、道路を撮影した画像を利用して、車両の空間占有率および空間平均速度を計測し、計測した空間占有率および空間平均速度の相関が空間占有率および空間平均速度の相関分布領域のいずれに含まれるかにより、渋滞を判定するものである。
大口 敬、「高速道路の交通渋滞対策」、交通工学、Vol.33 No.6 1998
特開平05−217041号公報、「有料道路料金収受システム」 特開平08−287308号公報、「有料道路料金収受装置」 特開平10−105875号公報、「交通量制御システム」 特開2001−101571号公報、「渋滞判定方法、渋滞判定システム、渋滞判定装置、及び記憶媒体」
上述した特許文献1、2の自動料金収受システム(ETC)は、有料道路の料金所における渋滞緩和はできるが、通常の走行区間における渋滞はまったく緩和できない。
また、特許文献3のシステムは、通常の走行区間における渋滞緩和を目的としているが、渋滞の予測精度が十分ではなく、「不必要な時に不必要なサービスを提供する」、或いは、「必要な時に必要なサービスを提供しない」などの問題が発生しやすい。さらに、車線変更する余地のない時に、「車線変更を促す表示」をする可能性も高く、安全上の問題となるおそれがあった。
また、特許文献4のシステムは、道路上の実際の交通状態情報を下に、渋滞が発生したときに渋滞と判定するため、渋滞の発生前に渋滞予測をすることはできない問題点があった。
さらに、その他にも、高速道路または自動車専用道路上を走行する車両に対して任意区間での適正な走行速度情報を提供し、慢性的な渋滞を緩和させようとする交通制御システム、あるいは車両速度制御システムや、ランプで入口制限を行い、渋滞緩和を目指すランプメータリングという方法も公表されている。
しかしこれらのシステムは、交通流全体をマクロに見て、全体に同じ情報を提供し、整流化を目指すものであり、各車線の利用率の適正化を目指すものではなく、効果が限定されている。
本発明は上述した種々の問題点を解決するために創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、高速道路または自動車専用道路において、実際に渋滞が発生する前に精度よく渋滞を予測することができ、これにより渋滞が発生する前に走行する車両に対して適切な渋滞緩和情報を提供し、各車線の利用率の適正化や、道路進行方向の車線密度の適正化を実現することができる交通渋滞緩和装置および方法を提供することにある。
本発明によれば、複数の走行車線を有する車両専用道路の交通渋滞緩和装置であって、
該車両専用道路上の第1区間に設けられた第1交通流センサと、
該第1区間より下流の第2区間に設けられた第1情報提供装置と、
前記第1交通流センサと第1情報提供装置をネットワークで接続する路側システムとを備え、
前記第1交通流センサは、第1区間の各車線毎の平均交通量Qと平均速度Vを測定し、
前記路側システムは、前記平均交通量Qと平均速度Vから渋滞緩和情報Cを作成し、
前記第1情報提供装置は、第2区間を走行する車両に対して、前記渋滞緩和情報を提供する、ことを特徴とする交通渋滞緩和装置が提供される。
本発明の好ましい実施形態によれば、前記第1交通流センサは、第1区間の各走行車線にそれぞれ設けられ第1基準位置を通過する車両の速度を検出可能なトラフィック・センサであり、
前記路側システムは、各車線の平均交通量Qと平均速度Vの相関分布データと、該相関分布データから渋滞が発生する直前の渋滞直前領域に設定された各車線の渋滞直前監視領域Aを記憶し、
交通流センサで検出した各走行車線の平均交通量と平均速度の組合せのすべてが渋滞直前監視領域であるとき、前記渋滞緩和情報を提供する。
また、前記路側システムは、各車線の車線変更可能割合を演算し、該車線変更可能割合が所定の閾値を超えるときに、前記渋滞緩和情報Cとして車線変更可能割合を提供する。
また、前記路側システムにより渋滞を予測した時、前記第1情報提供装置によりドライバーに車線変更を行わないことを促す情報を提供する。
また、前記路側システムにより渋滞を予測した時、前記第1情報提供装置により各車線ごとの車線利用率または交通量を表示するのがよい。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記交通渋滞緩和装置は、前記車両専用道路に合流する合流道路上の第1区間に設けられた第2交通流センサと、
前記合流道路における、前記第1区間より下流の第2区間に設けられた第2情報提供装置と、をさらに備え、
前記路側システムは、前記第2交通流センサと第2情報提供装置をネットワークで接続し、
さらに、前記路側システムにより車両専用道路の渋滞を予測した時、前記路側システムは、前記第2交通流センサが測定した交通量に基づいて、合流する車両専用道路の複数の走行車線の中で、渋滞を緩和するために、走行に望ましい走行車線についての車線情報を作成し、
前記第2情報提供装置は、合流道路の第2区間を走行する車両に対し、前記車線情報を提供する。
前記路側システムにより車両専用道路の渋滞を予測し、かつ、前記第2交通流センサが測定した交通量が所定値以下である時に、前記路側システムは、合流する車両専用道路において、合流道路側から1番目の走行車線を走行することが望ましい旨の車線情報を作成するのがよい。
また、前記路側システムにより車両専用道路の渋滞を予測し、かつ、前記第2交通流センサが測定した交通量が所定値を超える時に、前記路側システムは、合流する車両専用道路において、少なくとも合流道路側から最も離れた走行車線以外の複数の走行車線を走行することが望ましい旨の車線情報を作成するのがよい。
好ましくは、前記路側システムは、第1交通流センサの測定結果に基づいて、車両専用道路の各車線の車線変更可能割合を演算し、該車線変更可能割合が所定の閾値を超えるときに、前記車線情報を提供する。
また本発明によれば、複数の走行車線を有する車両専用道路の交通渋滞緩和方法であって、
前記車両専用道路上の第1区間において、各車線毎の平均交通量Qと平均速度Vを測定する交通流測定ステップと、
前記平均交通量Qと平均速度Vから渋滞緩和情報Cを作成する渋滞緩和情報作成ステップと、
第1区間より下流の第2区間を走行する車両に対して、前記渋滞緩和情報を提供する渋滞緩和情報提供ステップと、を有することを特徴とする交通渋滞緩和方法が提供される。
本発明の好ましい実施形態によれば、渋滞緩和情報作成ステップにおいて、予め、各車線の所定時間毎の平均交通量Qと平均速度Vの相関分布データと、該相関分布データから渋滞が発生する直前の渋滞直前領域に設定された各車線の渋滞直前監視領域Aとを記憶し、
交通流測定ステップで測定した各走行車線の平均交通量と平均速度の組合せのすべてが渋滞直前監視領域であるとき、前記渋滞緩和情報を提供する。
渋滞緩和情報作成ステップにおいて、各車線の車線変更可能割合を演算し、該車線変更可能割合が所定の閾値を超えるときに、前記渋滞緩和情報Cを提供する。
本発明の好ましい実施形態によれば、上記交通渋滞緩和方法は、
前記車両専用道路に合流する合流道路上の第1区間における交通量を測定するステップと、
前記平均交通量Qと平均速度Vに基づいて前記車両専用道路において渋滞が発生するかどうかを予測するステップと、
車両専用道路の渋滞を予測した時に、合流道路上の第1区間の、測定された交通量に基づいて、合流する車両専用道路の複数の走行車線の中で、渋滞を緩和するために、走行に望ましい走行車線についての車線情報を作成するステップと、
前記合流道路における、前記第1区間より下流の第2区間を走行する車両に対し、前記車線情報を提供するステップと、をさらに有する。
上記本発明の装置および方法によれば、車両専用道路上の第1区間において各車線毎の平均交通量Qと平均速度Vを測定し、これから各車線毎の渋滞緩和情報Cを作成し、第2区間を走行する車両に対して、実質的にリアルタイムに渋滞緩和情報を提供するので、各車線の利用率の適正化や、道路進行方向の車線密度の適正化を実現することができる。
また、第1交通流センサ(トラフィック・センサ)で第1区間の各走行車線の第1基準位置を通過する車両の速度を検出し、検出した各走行車線の平均交通量と平均速度の組合せのすべてが渋滞直前監視領域であるとき、渋滞緩和情報を提供するので、交通量の状態をより細かく監視できるので、実際に渋滞が発生する前に精度よく渋滞を予測することができ、これにより渋滞が発生する前に走行する車両に対して適切な渋滞緩和情報を提供できる。
すなわち、渋滞予測を精度よく実施可能となり、不必要な時に不必要なサービスを提供したり、必要な時に必要なサービスを提供しなかったりすることを減少させることができる。
さらに、各車線の車線変更可能割合を演算し、該車線変更可能割合が所定の閾値を超えるときのみに、渋滞緩和情報Cを提供するので、車線変更可能な空きがある場合のみ、車線変更を伴うような渋滞緩和サービスを実施することにより、車線変更に伴う事故の危険性を減少させ、安全性の向上が可能となる。
特に、渋滞を予測した時、ドライバーに車線変更を行わないことを促す情報を提供することで、ドライバー心理によって追い越し車線への車両が偏ることで引き起こされる渋滞を防止することができる。
車両専用道路に合流する合流道路がある場合には、車両専用道路の渋滞を予測した時に、合流道路の交通量に基づいて、合流する車両専用道路の複数の走行車線の中で、渋滞を緩和するために、走行に望ましい走行車線についての車線情報を作成し、合流道路を走行する車両に対し、この車線情報を提供するので、合流道路が合流する車両専用道路における各走行車線の利用率を適正化でき、これにより、渋滞を緩和することができる。
また、車両専用道路の渋滞を予測し、かつ、合流道路の交通量が所定値以下である時に、合流する車両専用道路において、合流道路側から1番目の走行車線を走行することが望ましい旨の車線情報を作成するので、車両専用道路における車線変更を最小限にすることができ、これにより、渋滞を緩和しつつ安全性の向上が可能となる。
一方、車両専用道路の渋滞を予測し、かつ、合流道路の交通量が所定値を超える時に、合流する車両専用道路において、少なくとも合流道路側から最も離れた走行車線以外の複数の走行車線を走行することが望ましい旨の車線情報を作成するので、合流道路の交通量が多い時には、車両専用道路の複数の走行車線へ誘導することができる。これにより、合流道路側から1番目の走行車線に車両が集中することを抑制することができる。
また、合流道路からの車両は、合流道路側から最も離れた追い越し用の走行車線へは誘導されないので、この走行車線への車両の集中を抑制でき、これにより、渋滞を緩和することができる。
さらに、前記路側システムは、車線変更可能割合が所定の閾値を超えるときに、即ち、車線変更可能な空きがある場合にのみ、車線情報前記車線情報を提供するので、合流地点での事故の危険性を減少させ、安全性が向上する。
以下、本発明の好ましい実施形態を図面を参照して説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態による交通渋滞緩和装置の全体構成図である。第1実施形態の交通渋滞緩和装置は、複数の走行車線4a,4b,4cを有する車両専用道路4の交通渋滞を緩和する装置である。走行車線4a,4b,4cは、この例ではそれぞれ第1車線、第2車線、第3車線である。第3車線は追越車線であってもよい。
なお本発明は、走行車線は3本(3車線)の場合に限定されず、2車線以下でも4車線以上でもよい。
車両専用道路4には、通信が可能な車載器1を搭載した搭載車両2と、車載器1を搭載しない非搭載車両3とが混在して走行する。なお、搭載車両2と非搭載車両3が混在して走行することは、必須条件ではなく、いずれか一方のみであってもよい。
本発明において、上述した車載器1を搭載した車両を「搭載車両」、車載器1を搭載しない車両を「非搭載車両」と呼ぶ。また本発明において、車両とは、高速道路または自動車専用道路上を走行する自動車および自動二輪車を意味する。
図1において、第1実施形態の交通渋滞緩和装置は、第1交通流センサ12、第1情報提供装置14、及び路側システム16を備える。
第1交通流センサ12は、車両専用道路4上の第1区間5に設けられ、第1区間5の各車線毎の平均交通量Qと平均速度Vを測定する。第1交通流センサ12の設置位置は、第1区間5の上流側であるのがよい。また、第1区間5の距離(長さ)は、第1区間5を通過した各車両が第2区間6に達するまでに、第1情報提供装置14からの情報提供の準備が間に合う限りでできるだけ短く設定するのがよい。
第1交通流センサ12は、好ましくは、第1区間5の各走行車線にそれぞれ設けられたトラフィック・センサである。トラフィック・センサは、走行方向に間隔を隔てて埋め込まれた1対のコイルからなり、その上を通過する車両を磁気変化から検出し、同時にその検出時間差から通過する車両の速度を検出する。以下、この検出位置を「第1基準位置」と呼ぶ。
なお、第1交通流センサ12は、トラフィック・センサに限定されず、例えば3次元レーザレーダであってもよい。3次元レーザレーダは、第1区間5を走行する車両に対して前方からパルスレーザ光を上下左右に走査して照射し、車両2,3で反射したパルスレーザ光の帰還時間を計測することで各車両の位置を算出することができる。
この3次元レーザレーダにより、所定の走行区間を走行する複数の車両2,3の位置をリアルタイムで測定し、かつその時間差から、各車両の速度、車頭時間、走行車線、大型・小型の区別をすることができる。以下、かかる各車両の速度、車頭時間、走行車線、大型・小型の区別を「車両の車両情報」と呼ぶ。
第1情報提供装置14は、第1区間5より下流の第2区間6に設けられ、第2区間6を走行する車両に対して、渋滞緩和情報を提供する。
第1情報提供装置14は、この例では、表示板14aと通信装置14bからなる。表示板14aは、例えば電光表示装置であり、路側システム16で作成した渋滞緩和情報を文字表示する。通信装置14bは、車載器1を搭載した「搭載車両」に対して、車載器1への通信により、同様の渋滞緩和情報を通信する。車載器1での渋滞緩和情報は、表示板14aと同じ文字表示のみでも、或いは音声表示を併用してもよい。
路側システム16は、第1交通流センサ12、表示装置及び通信装置をネットワークで接続する。このネットワークは、周知の広域通信やインターネット通信であるのがよく、あるいはこれらを部分的に組合わせてもよい。
この路側システム16は、さらにコンピュータ16aと記憶装置16bを備え、第1交通流センサ12で検出した平均交通量Qと平均速度Vから各車線毎の渋滞緩和情報Cを作成する機能を有する。
また路側システム16により渋滞を予測した時、ドライバーに車線変更を行わないことを促す情報を作成し、第1情報提供装置によりドライバーにこの情報を提供するのがよい。この情報提供により、ドライバー心理によって追い越し車線への車両が偏ることで引き起こされる渋滞を防止することができる。
また路側システムにより渋滞を予測した時、第1情報提供装置により各車線ごとの車線利用率または交通量を表示するのがよい。
例えば、追い越し車線車線利用率70%、走行車線車線利用率30%と表示することにより、走行車線への車線変更を促し、車線利用率を追い越し車線50%、走行車線50%に誘導して渋滞緩和を図ることができる。
すなわち、追い越し車線車線利用率70%、走行車線車線利用率30%の場合には追い越し車線から渋滞が始まって、結果として走行車線も渋滞してしまうが、車線利用率を追い越し車線車線利用率50%、走行車線車線利用率50%の場合には、渋滞の開始を遅らせることができ、渋滞を緩和できる。
図2は、ある道路における平均交通量Qと平均速度Vの相関分布図である。この図において、横軸は平均交通量Q、縦軸は平均速度Vであり、図中の各点は、一定時間(例えば5分間)における平均交通量と平均速度をプロットしたものである。このような相関分布データは、例えば上述した非特許文献1に開示されている。
この図において、ある平均速度(この例では約90[km/h])において、交通量Qが少ないときは、車両が増加しても平均速度の低下は少なく、平均交通量Qが単純に増加する。しかし、図中に矢印で示したように、交通量Qが多くなり、あるピークを超えると渋滞が発生し、平均速度が大きく低下し、平均交通量Qも低下する傾向がある。
図3は、平均交通量Qと平均速度Vの相関分布図である。この図は、各車線の平均交通量、平均速度の相関分布と、予め定めた各車線の平均交通量、平均速度の相関分布領域の関係を示している。
図3において、横軸は平均交通量Q、縦軸は平均速度Vである。また図中の3本の曲線は、平均速度の遅い方から、第1車線4a、第2車線4b、第3車線4cの相関分布データを示している。
第1実施形態の路側システム16は、上述した第1交通流センサ12で検出した各走行車線の平均交通量と平均速度の組合せのすべてが渋滞直前監視領域であるとき、渋滞緩和情報を作成する。
すなわち、図3の相関分布図において、実際の渋滞は「渋滞領域」で発生するが、その前に各車線の「渋滞直前監視領域A」を必ず通過する。各車線がすべて「渋滞直前監視領域A」にあるときに、渋滞緩和情報を作成し提供する場合、精度よく渋滞を予測できる。
図4は、本発明の第1実施形態における車線変更可能割合の説明図である。
車線変更可能割合Pは、単位距離を走行する間に車線変更可能な一定以上のギャップG(車間距離)が隣接する車線に見つかる確率と定義する。車線変更可能割合は、以下のようにして求める。
(1) 車線i(i=1,2,3)の単位区間Lを走行する車両の走行軌跡を求める。トラフィック・センサを用いる場合には、通過速度で一定区間を走行したと仮定し、時空間上に仮想的に配置する。3次元レーザレーダを用いる場合には、画像解析等で車両の走行軌跡を求め、時空間上に仮想的に配置する。
(2) 前後の車両間のギャップGで、車線変更可能な時間幅が確保されている領域を求める。
(3) 隣接車線の車両軌跡を重ね合わせ、区間内で車線変更可能なギャップと併走した距離を求める。車線i+1からiへ車線変更可能なギャップとの併走距離をLgとする。jは、車線変更可能ギャップと遭遇して回数である。
(4) 各車両の車線変更可能ギャップとの併走距離Lgと区間長Lとの割合を求め、単位時間当たりの平均値を、車線i+1からiへの車線変更可能割合Pとする。Pは数1の式(1)で表される。
Figure 2006309735
第1実施形態の路側システム16は、各車線の車線変更可能割合Pを演算し、車線変更可能割合Pが所定の閾値を超えるときに、渋滞緩和情報Cを提供する。
図5は、第1実施形態の交通渋滞緩和方法のフロー図である。この図に示すように、第1実施形態の交通渋滞緩和方法は、交通流測定ステップS1、渋滞緩和情報作成ステップS2および渋滞緩和情報提供ステップS3からなる。
交通流測定ステップS1では、車両専用道路4上の第1区間5において、各車線毎の平均交通量Qと平均速度Vを測定する。
渋滞緩和情報作成ステップS2では、測定された平均交通量Qと平均速度Vから渋滞緩和情報Cを作成する。
渋滞緩和情報作成ステップS2において、予め、各車線の所定時間毎の平均交通量Qと平均速度Vの相関分布データと、該相関分布データから渋滞が発生する直前の渋滞直前領域に設定された各車線の渋滞直前監視領域Aとを記憶する。
更に渋滞緩和情報作成ステップS2において、第1交通流センサ12で検出した各走行車線の平均交通量と平均速度の組合せのすべてが渋滞直前監視領域であるとき、各車線の車線変更可能割合Pを演算し、車線変更可能割合Pが所定の閾値を超えるときに、渋滞緩和情報Cを提供する。
渋滞緩和情報提供ステップS3では、第1区間5より下流の第2区間6を走行する車両に対して、渋滞緩和情報Cを提供する。
この情報提供は、全車両を対象とする表示板14a(例えば電光表示装置)に対しては、路側システム16で作成した渋滞緩和情報を文字表示する。また、車載器1を搭載した「搭載車両」に対しては、車載器1への通信により、同様の渋滞緩和情報を通信する。車載器1での渋滞緩和情報は、表示板14aと同じ文字表示のみでも、或いは音声表示を併用してもよい。
上述した第1実施形態の装置及び方法によれば、車両専用道路4上の第1区間5において各車線毎の平均交通量Qと平均速度Vを測定し、これから各車線毎の渋滞緩和情報Cを作成し、第2区間6を走行する車両に対して、実質的にリアルタイムに渋滞緩和情報を提供するので、各車線の利用率の適正化や、道路進行方向の車線密度の適正化を実現することができる。
また、第1交通流センサ12(トラフィック・センサ)で第1区間5の各走行車線の第1基準位置を通過する車両の速度を検出し、検出した各走行車線の平均交通量と平均速度の組合せのすべてが渋滞直前監視領域であるとき、渋滞緩和情報を提供するので、実際に渋滞が発生する前に精度よく渋滞を予測することができ、これにより渋滞が発生する前に走行する車両に対して適切な渋滞緩和情報を提供できる。
すなわち、渋滞予測を精度よく実施可能となり、不必要な時に不必要なサービスを提供したり、必要な時に必要なサービスを提供しなかったりすることを減少させることができる。
さらに、各車線の車線変更可能割合を演算し、該車線変更可能割合が所定の閾値を超えるときのみに、渋滞緩和情報Cを提供するので、車線変更可能な空きがある場合のみ、車線変更を伴うような渋滞緩和サービスを実施することにより、車線変更に伴う事故の危険性を減少させ、安全性の向上が可能となる。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態による交通渋滞緩和装置について説明する。
図6は、第2実施形態の交通渋滞緩和装置の全体構成を示している。第2実施形態の交通渋滞緩和装置は、車両専用道路4に合流道路21が合流する場合に適用した装置であり、第1実施形態の交通渋滞緩和装置に以下の構成を追加したものであってよい。
図6に示すように、第2実施形態の交通渋滞緩和装置は、第1実施形態の交通渋滞緩和装置の構成に加えて、車両専用道路4に合流する合流道路21上の第1区間22に設けられた第2交通流センサ24と、合流道路21における、第1区間22より下流の第2区間23に設けられた第2情報提供装置25と、をさらに備える。
第2交通流センサ24の構成は、上述の第1交通流センサ12の構成と同じであってよい。また、第2情報提供装置25の構成は、上述の第1情報提供装置14の構成と同じであってよく、第1情報提供装置14と同様に表示板25aと通信装置25bからなる。
また、第1区間22の距離(長さ)は、第1区間22を通過した各車両が第2区間23に達するまでに、第2情報提供装置25から後述の車線情報を提供する準備が間に合う限りでできるだけ短く設定するのがよい。
路側システム16は、第2交通流センサ24と第2情報提供装置25をネットワークで接続する。
そして、路側システム16により車両専用道路4の渋滞を予測した時、路側システム16は、第2交通流センサ24が測定した交通量に基づいて、合流する車両専用道路4の複数の走行車線の中で、渋滞を緩和するために、走行に望ましい走行車線についての車線情報を作成する。なお、路側システム16は、上述の平均交通量Qと平均速度Vに基づいて渋滞を予測することができる。例えば、各走行車線4a、4b、4cの平均交通量と平均速度の組合せのすべてが渋滞直前監視領域であると判断した場合に、渋滞を予測したとする。
一方、第2情報提供装置25は、合流道路21の第2区間23を走行する車両に対し、上記車線情報を提供する。
第2実施形態による交通渋滞緩和装置のその他の構成は、第1実施形態の場合と同様であってよい。
上述した第2実施形態の構成によると、例えば、車両専用道路4における合流地点より下流で渋滞が予測される場合に、合流道路21の交通量に基づいて、合流道路21からの車両を、車両専用道路4の渋滞緩和に望ましい車線へ誘導することができる。
好ましくは、路側システム16により車両専用道路4の渋滞を予測し、かつ、第2交通流センサ24が測定した交通量が所定値以下である時に、路側システム16は、合流する車両専用道路4において、合流道路21側から1番目の走行車線(図6の例では、第1車線4a)を走行することが望ましい旨の車線情報を作成する。
第2情報提供装置25は、この車線情報を、合流道路21の第2区間23を走行する車両に提供する。
これにより、合流道路21の交通量が少ない時に、合流道路21を走行する車両が第1車線4aに誘導されるので、車両専用道路4へ合流する車両の車線変更が最小限にされることで、安全性が向上する。
また、路側システム16により車両専用道路4の渋滞を予測し、かつ、第2交通流センサ24が測定した交通量が所定値を超える時に、路側システム16は、合流する車両専用道路4において、少なくとも合流道路21側から最も離れた走行車線以外の複数の走行車線(図6の例では、第1車線4aと第2車線4b)を走行することが望ましい旨の車線情報を作成する。
第2情報提供装置25は、この車線情報を、合流道路21の第2区間23を走行する車両に提供する。
これにより、合流道路21の交通量が多い時に、合流道路21を走行する車両が第1車線4aと第2車線4bに誘導されるので、第1車線4aに車両が集中することが防止でき、車線利用率を適正化することができる。さらに、合流道路21からの車両は、第3車線4cへは誘導されないので、第3車線4cへの車両の集中を抑制でき、これにより、渋滞を緩和することができる。
また、好ましくは、上述の車線変更可能割合Pが所定の閾値を超える場合にのみに、車線情報の提供を行う。即ち、車線変更可能な空きがある場合にのみ、車線情報を提供するので、合流地点での事故の危険性を減少させ、安全性が向上する。
次に、第2実施形態による交通渋滞緩和方法について説明する。
この交通渋滞緩和方法では、上述の平均交通量Qと平均速度Vに基づいて車両専用道路4において渋滞が発生するかどうかを判断する。その一方、車両専用道路4に合流する合流道路21上の第1区間22における交通量を測定する。
そして、これらの結果に基づいて、車両専用道路4の車線情報を作成して、合流道路21の車両に対して提供する。
即ち、平均交通量Qと平均速度Vに基づいて車両専用道路4の渋滞を予測した時に、合流道路21上の第1区間22における測定された交通量に基づいて、合流する車両専用道路4の複数の走行車線の中で、渋滞を緩和するために、走行に望ましい走行車線についての車線情報を作成する。続いて、合流道路21の第2区間23を走行する車両に対し、この車線情報を提供する。
図7を参照して、第2実施形態の交通渋滞緩和方法をより詳しく説明する。図7は、第2実施形態の交通渋滞緩和方法を示すフロー図である。
図7に示すように、第2実施形態による交通渋滞緩和方法では、ステップS2までは、第1実施形態の場合と同じであるが、それ以降は異なる。
即ち、まず、第1実施形態と同様に、ステップS2において、第1交通流センサ12で検出した各走行車線の平均交通量と平均速度の組合せのすべてが渋滞直前監視領域であるときに、各車線の車線変更可能割合Pを演算し、車線変更可能割合Pが所定の閾値を超えるときに、ステップS4へ進む。
ステップS4では、第2交通流センサ24で測定した交通量が、所定値Cを超えるかどうかを判断する。この交通量は、例えば、所定時間内で第2交通流センサ24が検知した車両の台数であってよい。
第2交通流センサ24で測定した交通量が、所定値C以下である時には、ステップS5へ進み、合流する車両専用道路4において、合流道路21側から1番目の走行車線(図6の例では、第1車線4a)を走行することが望ましい旨の車線情報を作成する。なお、車両専用道路4における、合流道路21側から1番目の走行車線への車線変更可能割合Pが所定の閾値を超えない場合には、車線情報の作成も提供も行わない。
一方、第2交通流センサ24で測定した交通量が、所定値C以下である時には、ステップS6へ進み、合流する車両専用道路4において、少なくとも合流道路21側から最も離れた走行車線以外の複数の走行車線(図6の例では、第1車線4aと第2車線4b)を走行することが望ましい旨の車線情報を作成する。なお、車両専用道路4における、少なくとも合流道路21側から最も離れた走行車線以外の複数の走行車線への車線変更可能割合Pが所定の閾値を超えない場合には、車線情報の作成も提供も行わない。
続いて、ステップS7へ進み、ステップS5又はS6で作成した車線情報を、合流道路21の第2区間23を走行する車両に提供する。
このように、第2実施形態による装置及び方法によれば、車両専用道路4に合流する合流道路21がある場合には、車両専用道路4の渋滞を予測した時に、合流道路21の交通量に基づいて、合流する車両専用道路4の複数の走行車線の中で、渋滞を緩和するために、走行に望ましい走行車線についての車線情報を作成し、合流道路21の車両に対し、この車線情報を提供するので、合流道路21が合流する車両専用道路4における各走行車線の利用率を適正化でき、これにより、渋滞を緩和することができる。
なお、本発明は上述した実施例及び実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できることは勿論である。
本発明の第1実施形態による交通渋滞緩和装置の全体構成図である。 ある道路における平均交通量Qと平均速度Vの相関分布図である。 本発明の第1実施形態における平均交通量Qと平均速度Vの相関分布図である。 本発明の第1実施形態における車線変更可能割合の説明図である。 本発明の第1実施形態による交通渋滞緩和方法のフロー図である。 本発明の第2実施形態による交通渋滞緩和装置の全体構成図である。 本発明の第2実施形態による交通渋滞緩和方法のフロー図である。 特許文献1の「有料道路料金収受システム」の構成図である。 特許文献3の「交通量制御システム」の構成図である。
符号の説明
1 車載器、2 搭載車両、3 非搭載車両、4 車両専用道路、
4a,4b,4c 走行車線、
5 車両専用道路の第1区間、6 車両専用道路の第2区間、
12 第1交通流センサ(トラフィック・センサ)、
14 第1情報提供装置、14a 表示板、14b 通信装置、
16 路側システム、16a コンピュータ、16b 記憶装置
21 合流道路、22 合流道路の第1区間
23 合流道路の第2区間
24 第2交通流センサ(トラフィック・センサ)、
25 第2情報提供装置

Claims (13)

  1. 複数の走行車線を有する車両専用道路の交通渋滞緩和装置であって、
    該車両専用道路上の第1区間に設けられた第1交通流センサと、
    該第1区間より下流の第2区間に設けられた第1情報提供装置と、
    前記第1交通流センサと第1情報提供装置をネットワークで接続する路側システムとを備え、
    前記第1交通流センサは、第1区間の各車線毎の平均交通量Qと平均速度Vを測定し、
    前記路側システムは、前記平均交通量Qと平均速度Vから渋滞緩和情報Cを作成し、
    前記第1情報提供装置は、第2区間を走行する車両に対して、前記渋滞緩和情報を提供する、ことを特徴とする交通渋滞緩和装置。
  2. 前記第1交通流センサは、第1区間の各走行車線にそれぞれ設けられ第1基準位置を通過する車両の速度を検出可能なトラフィック・センサであり、
    前記路側システムは、各車線の平均交通量Qと平均速度Vの相関分布データと、該相関分布データから渋滞が発生する直前の渋滞直前領域に設定された各車線の渋滞直前監視領域Aとを記憶し、
    第1交通流センサで検出した各走行車線の平均交通量と平均速度の組合せのすべてが渋滞直前監視領域であるとき、前記渋滞緩和情報を提供する、ことを特徴とする請求項1に記載の交通渋滞緩和装置。
  3. 前記路側システムは、各車線の車線変更可能割合を演算し、該車線変更可能割合が所定の閾値を超えるときに、前記渋滞緩和情報Cを提供する、ことを特徴とする請求項2に記載の交通渋滞緩和装置。
  4. 前記路側システムにより渋滞を予測した時、前記第1情報提供装置によりドライバーに車線変更を行わないことを促す情報を提供する、ことを特徴とする請求項1に記載の交通渋滞緩和装置。
  5. 前記路側システムにより渋滞を予測した時、前記第1情報提供装置により各車線ごとの車線利用率または交通量を表示する、ことを特徴とする請求項1に記載の交通渋滞緩和装置。
  6. 前記車両専用道路に合流する合流道路上の第1区間に設けられた第2交通流センサと、
    前記合流道路における、前記第1区間より下流の第2区間に設けられた第2情報提供装置と、をさらに備え、
    前記路側システムは、前記第2交通流センサと第2情報提供装置をネットワークで接続し、
    さらに、前記路側システムにより車両専用道路の渋滞を予測した時、前記路側システムは、前記第2交通流センサが測定した交通量に基づいて、合流する車両専用道路の複数の走行車線の中で、渋滞を緩和するために、走行に望ましい走行車線についての車線情報を作成し、
    前記第2情報提供装置は、合流道路の第2区間を走行する車両に対し、前記車線情報を提供する、ことを特徴とする請求項1に記載の交通渋滞緩和装置。
  7. 前記路側システムにより車両専用道路の渋滞を予測し、かつ、前記第2交通流センサが測定した交通量が所定値以下である時に、前記路側システムは、合流する車両専用道路において、合流道路側から1番目の走行車線を走行することが望ましい旨の車線情報を作成する、ことを特徴とする請求項6に記載の交通渋滞緩和装置。
  8. 前記路側システムにより車両専用道路の渋滞を予測し、かつ、前記第2交通流センサが測定した交通量が所定値を超える時に、前記路側システムは、合流する車両専用道路において、少なくとも合流道路側から最も離れた走行車線以外の複数の走行車線を走行することが望ましい旨の車線情報を作成する、ことを特徴とする請求項6に記載の交通渋滞緩和装置。
  9. 前記路側システムは、第1交通流センサの測定結果に基づいて、車両専用道路の各車線の車線変更可能割合を演算し、該車線変更可能割合が所定の閾値を超えるときに、前記車線情報を提供する、ことを特徴とする請求項6に記載の交通渋滞緩和装置。
  10. 複数の走行車線を有する車両専用道路の交通渋滞緩和方法であって、
    前記車両専用道路上の第1区間において、各車線毎の平均交通量Qと平均速度Vを測定する交通流測定ステップと、
    前記平均交通量Qと平均速度Vから渋滞緩和情報Cを作成する渋滞緩和情報作成ステップと、
    第1区間より下流の第2区間を走行する車両に対して、前記渋滞緩和情報を提供する渋滞緩和情報提供ステップと、を有することを特徴とする交通渋滞緩和方法。
  11. 渋滞緩和情報作成ステップにおいて、予め、各車線の所定時間毎の平均交通量Qと平均速度Vの相関分布データと、該相関分布データから渋滞が発生する直前の渋滞直前領域に設定された各車線の渋滞直前監視領域Aとを記憶し、
    交通流測定ステップで測定した各走行車線の平均交通量と平均速度の組合せのすべてが渋滞直前監視領域であるとき、前記渋滞緩和情報を提供する、ことを特徴とする請求項10に記載の交通渋滞緩和方法。
  12. 渋滞緩和情報作成ステップにおいて、各車線の車線変更可能割合を演算し、該車線変更可能割合が所定の閾値を超えるときに、前記渋滞緩和情報Cを提供することを特徴とする請求項11に記載の交通渋滞緩和方法。
  13. 前記車両専用道路に合流する合流道路上の第1区間における交通量を測定するステップと、
    前記平均交通量Qと平均速度Vに基づいて前記車両専用道路において渋滞が発生するかどうかを予測するステップと、
    車両専用道路の渋滞を予測した時に、合流道路上の第1区間の、測定された交通量に基づいて、合流する車両専用道路の複数の走行車線の中で、渋滞を緩和するために、走行に望ましい走行車線についての車線情報を作成するステップと、
    前記合流道路における、前記第1区間より下流の第2区間を走行する車両に対し、前記車線情報を提供するステップと、をさらに有することを特徴とする請求項10に記載の交通渋滞緩和方法。
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