JP5472901B2 - 通行料金収受システムおよび通行料金収受方法 - Google Patents

通行料金収受システムおよび通行料金収受方法 Download PDF

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本発明は、たとえば、高速道路等の有料道路の料金所において、当該有料道路を利用する車両に対し通行料金の収受処理を自動的に行なうETC(ETC:登録商標)システム(ノンストップ自動料金収受システム)と称される通行料金収受システムおよび通行料金収受方法に関する。
一般に、有料道路で最も渋滞する場所は料金所であり、その要因は通行料金支払いのための一時停車が原因である。これを解決する手段としてETCシステムが導入され、ほぼ全国の有料道路で利用可能となっている。昨今はETCシステムに限った通行料金割引が周知され、車両への車載器の普及に拍車がかかっている。
ETCシステムとは、料金所の料金収受車線側に設置された路側無線装置と、車両側に設置された料金収受用のETCカード(ICカード)が装着されたETC車載器(以降、単に車載器と称す)との間で、料金収受車線上に設置されたアンテナ装置を介して無線による通信を行なうことで、車両をノンストップで通行料金の収受処理を自動的に行なうシステムである。
ETCシステムにおける通行料金の割引に関する技術として、たとえば、有料道路を走行する車両が、実際に事故や渋滞に巻き込まれていたかどうかを、道路運用者側においてチェックし、通行料金の割引通行料金の適用の適正化を図るようにした技術(たとえば、特許文献1参照)、ナビゲーションシステムにおいて、有料道路の割引料金を検索し、割引が適用される時間帯を予測、車両走行をナビゲートする技術(たとえば、特許文献2参照)、ナビゲーションシステムにおいて、複数の目的地までの経路を走行する場合に、経路上に含まれる有料道路の通行料金の割引条件を考慮して、最も経済効果の大きい経路計算を行なうことが可能な技術(たとえば、特許文献3参照)が公知である。
特開2004−171230号公報 特開2007−78464号公報 特開2008−70204号公報
ETCシステムが普及したことで料金所における渋滞が緩和された。しかし、車両が停車すること無く料金所を通行できることが副作用を起こし、車両同士の衝突や人身事故が多発している。これは、車載器へのETCカード未挿入により当該料金収受車線の開閉バー(発進制御装置)が開かず、それを回避するために停車したところへ後続車が追突するものや、料金所の職員が料金収受車線の横断中に走行車両と接触するものである。
このような車両接触事故や人身事故は、ETCシステムの導入以前と比較すると激的に増加しており、有料道路事業者は、その安全対策を急務としている。最近の事例では、開閉バーを開けるタイミングを故意に遅らせ、車両の車線進入速度を抑制する対策が施されている。
なお、車線進入速度は、一般に時速20km以下とされているが、それを超過したとしても何ら罰則は無い。これは、道路利用者も周知している情報であり、規定の時速の4倍以上の速度(20km×4以上)で通過する車両が横行している。
また、規定の時速20km以下で進入した車両に追従走行し、速度アップを図るよう、後方からあおり立てる悪意ある車両も珍しくない。現在、料金収受車線への進入速度の算出は行なっているが、トラブル発生時にログ解析を行なうための参考データ程度に留まっている。
そこで、本発明は、料金所の料金収受車線における車両の進入速度の超過を抑制し、料金収受車線上の安全確保を図ることができる通行料金収受システムおよび通行料金収受方法を提供することを目的とする。
本発明の通行料金収受システムは、有料道路の料金所において、当該料金所に進入してくる車両に搭載された車載器との間で無線通信を行なうことにより当該車両に対する通行料金の収受処理を行なう通行料金収受システムにおいて、入口料金所において、当該入口料金所に進入してくる車両の進入速度を計測する入口進入速度計測手段と、入口料金所において、前記車両に搭載された車載器との間で無線通信を行なうことにより前記入口進入速度計測手段により計測された入口進入速度を含む入口情報を当該車載器へ送信して保持させる第1の通信手段と、出口料金所において、当該出口料金所に進入してくる車両に搭載された車載器との間で無線通信を行なうことにより当該車載器から前記入口情報を取得する第2の通信手段と、出口料金所において、当該出口料金所に進入してくる車両の進入速度を計測する出口進入速度計測手段と、第1段階として前記第2の通信手段により取得された入口情報内の入口進入速度をあらかじめ定められた基準値と比較し、第2段階として前記出口進入速度計測手段により計測された出口進入速度をあらかじめ定められた基準値と比較することにより、入口および出口双方の進入速度があらかじめ定められた条件を満たした場合は当該車両に対し安全走行割引の最大割引額を示す第1の割引額を適用する旨の判定を行ない、入口および出口のいずれか一方の進入速度があらかじめ定められた条件を満たした場合は当該車両に対し前記最大割引額よりも低い準割引額を示す第2の割引額を適用する旨の判定を行ない、入口および出口双方の進入速度があらかじめ定められた条件を満たさない場合は当該車両に対し安全走行割引無しを適用する旨の判定を行なう割引判定手段と、この割引判定手段の判定結果に基づき、前記第2の通信手段により取得された入口情報およびあらかじめ定められた割引額を用いて当該車両に対する通行料金を決定する通行料金決定手段とを具備する。
また、本発明の通行料金収受方法は、有料道路の料金所において、当該料金所に進入してくる車両に搭載された車載器との間で無線通信を行なうことにより当該車両に対する通行料金の収受処理を行なう通行料金収受システムにおける通行料金収受方法であって、入口料金所において、当該入口料金所に進入してくる車両の進入速度を計測する入口進入速度計測ステップと、入口料金所において、前記車両に搭載された車載器との間で無線通信を行なうことにより前記入口進入速度計測ステップにより計測された入口進入速度を含む入口情報を当該車載器へ送信して保持させる第1の通信ステップと、出口料金所において、当該出口料金所に進入してくる車両に搭載された車載器との間で無線通信を行なうことにより当該車載器から前記入口情報を取得する第2の通信ステップと、出口料金所において、当該出口料金所に進入してくる車両の進入速度を計測する出口進入速度計測ステップと、第1段階として前記第2の通信ステップにより取得された入口情報内の入口進入速度をあらかじめ定められた基準値と比較し、第2段階として前記出口進入速度計測ステップにより計測された出口進入速度をあらかじめ定められた基準値と比較することにより、入口および出口双方の進入速度があらかじめ定められた条件を満たした場合は当該車両に対し安全走行割引の最大割引額を示す第1の割引額を適用する旨の判定を行ない、入口および出口のいずれか一方の進入速度があらかじめ定められた条件を満たした場合は当該車両に対し前記最大割引額よりも低い準割引額を示す第2の割引額を適用する旨の判定を行ない、入口および出口双方の進入速度があらかじめ定められた条件を満たさない場合は当該車両に対し安全走行割引無しを適用する旨の判定を行なう割引判定ステップと、この割引判定ステップの判定結果に基づき、前記第2の通信ステップにより取得された入口情報およびあらかじめ定められた割引額を用いて当該車両に対する通行料金を決定する通行料金決定ステップとを具備する。
本発明によれば、料金所の料金収受車線における車両の進入速度の超過を抑制し、料金収受車線上の安全確保を図ることができる通行料金収受システムおよび通行料金収受方法を提供できる。
本発明の実施の形態に係るETCシステムと称される通行料金収受システムの構成を概略的に示す模式図。 ETCカード内に記録される情報の具体例を説明する図。 通行料金テーブルの具体例を説明する図。 料金所に進入してくる車両の車線進入速度を計測する処理について説明するシーケンス。 入口料金所の処理について説明するフローチャート。 出口料金所の処理について説明するフローチャート。 安全走行割引の判定処理について説明するフローチャート。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るETCシステム(ノンストップ自動料金収受システム)と称される通行料金収受システムの構成を模式的に示すものである。なお、図1の例では、説明を簡単にするため1つの料金収受車線(ETC車線)を示しているが、車線の種類および数はこれに限定されるものではなく、一般に複数の車線が設けられている場合が多い。
図1において、たとえば、有料道路の料金所(入口料金所、出口料金所)における料金収受車線11の側部には、その入口側から矢印a方向に進入してくる車両12の位置や進行方向を検知するための第1車両検知器13、この第1車両検知器13よりも下流側に所定距離離れて設置され走行する車両12の位置や進行方向を検知するための第2車両検知器14、路側無線装置15、車両12の運転者に対し課金情報や発進/停止などの案内を行なう路側表示器16、車両12に対し発進/停止制御を行なう発進制御装置(ゲート)17、および、車種判別装置18がそれぞれ設置されていて、これらは車線制御装置19にそれぞれ接続されている。車線制御装置19は、通信回線を介して上位装置(ホストコンピュータ)20に接続されている。
車両12には、料金収受用の車載器21が搭載されている。車載器21は、外部の無線機器との間で通信を行なうためのアンテナ(図示しない)を備えていて、料金所に設置された路側無線装置15との間で狭域無線通信(DSRC)を利用した無線通信によりデータの送受信を行なうもので、当該車載器12の情報(車載器情報、入口情報等)を路側無線装置15へ送信するようになっている。
また、車載器21には、料金収受用のETCカードと称されるICカードが装着される。ETCカード内のメモリには、たとえば、図2に示すように、車載器情報(車番情報、車種情報、車載器ID等)31、入口情報(入口料金所ID、入口料金所通過時刻、入口車種、入口車線進入速度等)32、出口情報(出口料金所ID、出口料金所通過時刻、出口車種等)33、通行履歴情報(入口料金所ID、入口料金所通過時刻、出口料金所ID、出口料金所通過時刻、経路情報、出口車線進入速度等)34、課金情報(料金決済用情報、求められた通行料金等)35などが記録される。
路側無線装置15は、外部の無線機器との間で通信を行なうための路側アンテナ22を備えていて、車両12に搭載された車載器21との間で狭域無線通信(DSRC)を利用した無線通信によりデータの送受信を行なうもので、車載器21から送信される車載器情報や入口情報等を取得し、車線制御装置19に送る。
車線制御装置19は、全体的な制御を行なうとともに、入口情報、出口情報、通行履歴情報を作成し、それを路側無線装置15を介して車載器21へ送る処理を行なったり、路側無線装置15から送られる車載器情報や入口情報等に基づき料金収受処理を行なったりするもので、たとえば、CPU(セントラル・プロセッシング・ユニット)およびメモリなどを主体に構成されている。
車線制御装置19には、安全走行割引の料金を求めるための通行料金テーブル40が設けられている。この通行料金テーブル40は、上位装置20からあらかじめ配信され、図示しないメモリに格納されるもので、たとえば、図3に示すように、最大割引額(第1の割引額)41、最大割引額41よりも低い準割引額(第2の割引額)42、割引無し43の3つから構成されており、それぞれに応じた通行料金が車種ごとに記されている。
ここで絞り込むために、安全走行割引の判定結果(後述する)をキーにして通行料金テーブル40を検索することにより、最終的な通行料金を決定するようになっている。
車種判別装置18は、たとえば、料金収受車線11を走行する車両12の少なくとも前側のナンバプレート部分を含む画像を撮像する撮像手段としてのカメラ23を備えていて、このカメラ23で撮像された画像に対し所定の画像処理を施すことによりナンバプレート画像を抽出し、抽出したナンバプレート画像からナンバプレート上の車両番号等を認識することにより当該車両12の車種を判別するもので、その判別結果は車線制御装置19に送られる。
なお、その他、図1では図示を省略しているが、たとえば、車両の軸数を計測する軸数検知装置、収受員に対して処理状況や処理結果などを通知するブース内表示装置、収受員に対して機器の故障を通知したり、システムの運用形態切換を行なったりする車線監視制御盤、現金などの従来方式による通行料金収受を行なうための料金収受機、ETCカードを処理するICカードリーダ装置なども設置されているが、これらは既に公知の技術であるので説明は省略する。
次に、このような構成において、車線制御装置19のアプリケーションプログラムにおいて、料金所に進入してくる車両12の車線進入速度を計測し、その計測結果を用いて通行料金を決定する処理について説明する。
まず、料金所に進入してくる車両12の車線進入速度を計測する処理について図4に示すシーケンスを参照して説明する。車線制御装置19は、走行する車両12の位置や進行方向を検知するための第1車両検知器13および第2車両検知器14を用いて車両12の車線進入速度を計測する。
すなわち、車線制御装置19は、第1車両検知器13が車両12を検知すると(S1)、第1車両検知器13から車両検知情報と共に速度計測用カウンタ値(初期値で、たとえばデータ”0”)を受信する(S2)。車線制御装置19は、速度計測用カウンタ値を受信すると、当該カウンタ値に対し自己の専用ソフトウェアでカウントアップし続ける(S3)。
その後、車線制御装置19は、第2車両検知器14が車両12を検知すると(S4)、第2車両検知器14から車両検知情報を受信し(S5)、その時点で速度計測用カウント値のカウントアップを停止する(S6)。その後、カウントアップした速度計測用カウンタ値を時速情報に換算し、その換算値を当該車両12の車線進入速度とする(S7)。
なお、速度計測用カウンタ値のカウントアップは、カウントのリミット値(最大値で、たとえば「1000」)を設け、第2車両検知器14が車両12を検知しなくても、自動的にカウントアップを停止するようになっている。
また、車両が追従走行した場合、先頭車両が第2車両検知器14到達前に後続車両が第1車両検知器13にかかる場合がある。これは、先頭車両の車線進入速度計測用カウンタがカウントアップ中であり、後続車両の車線進入速度計測が不能となるため、複数台分の車両に対しそれぞれカウントアップを可能とする。これは既に公知の技術により可能であるので説明は省略する。
次に、入口料金所の処理について図5に示すフローチャートを参照して説明する。
入口料金所では、車線制御装置19は、第1車両検知器13にて車両12の進入を検知すると(ステップS11)、当該車両12に搭載された車載器21と路側無線装置15を介して通信を行なうことにより、車載器21から車載器情報31を読取る(ステップS12)。その後、車線制御装置19は、先に述べた車線進入速度(入口車線進入速度)の計測処理を行なう(ステップS13)。
次に、車線制御装置19は、ステップS13で取得した入口車線進入速度等を用いて図2に示したような入口情報(入口料金所ID、入口料金所通過時刻、入口車種、入口車線進入速度等)32および通行履歴情報34の一部(入口料金所ID、入口料金所通過時刻)を作成し、この作成した入口情報32および通行履歴情報34を路側無線装置15を介して車載器21へ送ることで、当該車載器21に装着されたETCカードに書込まれる(ステップS14)。
ETCカードに書込まれた入口情報32内の入口車線進入速度は、出口料金所の処理で使用され、出口料金所の車線進入速度(出口車線進入速度)と併せて通行料金の算出に使用される。
次に、出口料金所の処理について図6に示すフローチャートを参照して説明する。
出口料金所では、車線制御装置19は、第1車両検知器13にて車両12の進入を検知すると(ステップS21)、当該車両12に搭載された車載器21と路側無線装置15を介して通信を行なうことにより、車載器21から入口情報32を読取る(ステップS22)。
その後、入口料金所と同様に、車線制御装置19は、先に述べた車線進入速度(出口車線進入速度)の計測処理を行なう(ステップS23)。次に、車線制御装置19は、車載器21から取得した入口情報32から入口車線進入速度を取得し(ステップS24)、この取得した入口車線進入速度とステップS23で取得した出口車線進入速度を用いて安全走行割引の判定(後で詳細を説明する)を行なう(ステップS25)。
次に、車線制御装置19は、ステップS25の安全走行割引の判定結果に基づき、図3に示した通行料金テーブル40を参照することで当該車両12に対する通行料金を決定し、その後、図2に示したような出口情報(出口料金所ID、出口料金所通過時刻、出口車種等)33および通行履歴情報34の残りの情報(出口料金所ID、出口料金所通過時刻、経路情報、出口車線進入速度等)を作成し、これら作成した出入口情報33および通行履歴情報34を先に決定した課金情報としての通行料金とともに路側無線装置15を介して車載器21へ送ることで、当該車載器21に装着されたETCカードに書込まれる(ステップS26)。
なお、出口料金所の車線進入速度(出口車線進入速度)は障害発生時の追跡等に使用される参考データであり、以降の通行料金収受処理には使用されない。
次に、ステップS25における安全走行割引の判定処理について図7に示すフローチャートを参照して詳細に説明する。
まず、入口車線進入速度(図7では入口速度とも表記)を判定する(ステップS31,S32)。すなわち、入口車線進入速度をあらかじめ定められた基準値と比較し、入口車線進入速度が基準値よりも遅い場合、出口車線進入速度(図7では出口速度とも表記)を判定する(ステップS33,S34)。すなわち、出口車線進入速度をあらかじめ定められた基準値と比較し、出口車線進入速度が基準値よりも遅い場合、図3に示した通行料金テーブル40の最大割引額41を適用する旨の判定を行ない(ステップS35)、出口車線進入速度が基準値よりも速い場合、図3に示した通行料金テーブル40の準割引額42を適用する旨の判定を行なう(ステップS36)。
ステップS31,S32において、入口車線進入速度が基準値よりも速い場合、出口車線進入速度を判定する(ステップS37,S38)。すなわち、出口車線進入速度をあらかじめ定められた基準値と比較し、出口車線進入速度が基準値よりも遅い場合、図3に示した通行料金テーブル40の準割引額42を適用する旨の判定を行ない(ステップS36)、出口車線進入速度が基準値よりも速い場合、図3に示した通行料金テーブル40の割引無し43を適用する旨の判定を行なう(ステップS39)。
このように、安全走行割引の適用は、入口車線進入速度および出口車線進入速度と車線制御装置19が内部メモリに保持する基準値とを比較し、安全走行割引を適用するか否かを判定する(S25)。この安全走行割引の判定は、第1段階として入口車線進入速度をチェックし、第2段階として出口車線進入速度をチェックする。チェックの結果、双方が条件を満たした場合は、安全走行割引の最大割引額を適用する。また、どちらか1方が条件を満たした場合は、安全走行割引の準割引額を適用する。一方、双方が条件を満たさない場合は、安全走行割引を適用しない。
以下に安全走行割引の判定方法の詳細を記す。
(1)安全走行割引を最大割引額とする場合
入口車線、出口車線双方の条件が成立した場合は、安全走行割引の最大割引額を適用する。
入口車線の判定(S32) 基準値≧入口車線進入速度
出口車線の判定(S34) 基準値≧出口車線進入速度
(2)安全走行割引を準割引額とする場合
入口車線、出口車線どちらか一方の条件が成立した場合は、安全走行割引の準割引額を適用する。
<ケース1>
入口車線の判定(S32) 基準値<入口車線進入速度 ←入口速度超過
出口車線の判定(S38) 基準値≧出口車線進入速度 ←出口速度基準値以内
<ケース2>
入口車線の判定(S32) 基準値≧入口車線進入速度 ←入口速度基準値以内
出口車線の判定(S38) 基準値<出口車線進入速度 ←出口速度超過
(3)安全走行割引を適用しない場合
入口車線の判定(S32) 基準値<入口車線進入速度 ←入口速度超過
出口車線の判定(S38) 基準値<出口車線進入速度 ←出口速度超過
安全走行割引(最大割引額、準割引額)は、前述したように、上位装置20からあらかじめ配信されている通行料金テーブル40に記されている(図3参照)。安全走行割引額は、最大割引額41、準割引額42、割引無し43の3つから構成されており、それぞれに応じた通行料金が車種ごとに記されている。ここで絞り込むために、安全走行割引の判定結果(ステップS35)、(ステップS36)、(ステップS39)と当該車両12の車種をキーに通行料金テーブル40を検索することで、最終的な通行料金を決定し、決定した通行料金を課金情報35として車載器21へ送られ、当該車載器21に装着されたETCカードに書込まれる(ステップS26)。
ここで、図3を参照して具体例を説明すれば、たとえば、安全走行割引の判定結果が最大割引額41の適用であり(ステップS35)、当該車両12の車種が「車種1」である場合、通行料金は通行料金テーブル40により「500円」と決定される。また、たとえば、安全走行割引の判定結果が準割引額42の適用であり(ステップS36)、当該車両12の車種が「車種1」である場合、通行料金は通行料金テーブル40により「600円」と決定される。また、たとえば、安全走行割引の判定結果が割引無し43の適用であり(ステップS39)、当該車両12の車種が「車種1」である場合、通行料金は通行料金テーブル40により「700円」と決定される。
以上説明したように上記実施の形態によれば、料金所の車線進入速度により通行料金が割引されることで、安全速度による料金収受車線の通過が期待できる。これが周知された場合、開閉バー(発進制御装置)への接触や追従走行時の追突、さらには料金所職員への危険度低減といった効果が得られる。
また、安全走行割引の料金は、既存の通行料金テーブルを変更するだけで実現できる割引であり、新たなテーブルデータを不要とすることができる。さらに、既存のETCシステムを流用できるため、新たなハードウエア等を不要とすることを特徴としている。
11…料金収受車線、12…車両、13…第1車両検知器、14…第2車両検知器、15…路側無線装置、16…路側表示器、17…発進制御装置(ゲート)、18…車種判別装置、19…車線制御装置、20…上位装置(ホストコンピュータ)、21…車載器、22…路側アンテナ、23…カメラ(撮像手段)、40…通行料金テーブル、41…最大割引額(第1の割引額)、42…準割引額(第2の割引額)、43…割引無し。

Claims (3)

  1. 有料道路の料金所において、当該料金所に進入してくる車両に搭載された車載器との間で無線通信を行なうことにより当該車両に対する通行料金の収受処理を行なう通行料金収受システムにおいて、
    入口料金所において、当該入口料金所に進入してくる車両の進入速度を計測する入口進入速度計測手段と、
    入口料金所において、前記車両に搭載された車載器との間で無線通信を行なうことにより前記入口進入速度計測手段により計測された入口進入速度を含む入口情報を当該車載器へ送信して保持させる第1の通信手段と、
    出口料金所において、当該出口料金所に進入してくる車両に搭載された車載器との間で無線通信を行なうことにより当該車載器から前記入口情報を取得する第2の通信手段と、
    出口料金所において、当該出口料金所に進入してくる車両の進入速度を計測する出口進入速度計測手段と、
    第1段階として前記第2の通信手段により取得された入口情報内の入口進入速度をあらかじめ定められた基準値と比較し、第2段階として前記出口進入速度計測手段により計測された出口進入速度をあらかじめ定められた基準値と比較することにより、入口および出口双方の進入速度があらかじめ定められた条件を満たした場合は当該車両に対し安全走行割引の最大割引額を示す第1の割引額を適用する旨の判定を行ない、入口および出口のいずれか一方の進入速度があらかじめ定められた条件を満たした場合は当該車両に対し前記最大割引額よりも低い準割引額を示す第2の割引額を適用する旨の判定を行ない、入口および出口双方の進入速度があらかじめ定められた条件を満たさない場合は当該車両に対し安全走行割引無しを適用する旨の判定を行なう割引判定手段と、
    この割引判定手段の判定結果に基づき、前記第2の通信手段により取得された入口情報およびあらかじめ定められた割引額を用いて当該車両に対する通行料金を決定する通行料金決定手段と、
    具備する通行料金収受システム。
  2. 前記割引額は、上位装置からあらかじめ配信される通行料金テーブルに記されていて、最大割引、準割引、割引無しの通行料金から構成されており、
    前記通行料金決定手段は、前記割引判定手段の判定結果をキーに前記通行料金テーブルを検索することにより最終的な通行料金を決定する請求項記載の通行料金収受システム。
  3. 有料道路の料金所において、当該料金所に進入してくる車両に搭載された車載器との間で無線通信を行なうことにより当該車両に対する通行料金の収受処理を行なう通行料金収受システムにおける通行料金収受方法であって、
    入口料金所において、当該入口料金所に進入してくる車両の進入速度を計測する入口進入速度計測ステップと、
    入口料金所において、前記車両に搭載された車載器との間で無線通信を行なうことにより前記入口進入速度計測ステップにより計測された入口進入速度を含む入口情報を当該車載器へ送信して保持させる第1の通信ステップと、
    出口料金所において、当該出口料金所に進入してくる車両に搭載された車載器との間で無線通信を行なうことにより当該車載器から前記入口情報を取得する第2の通信ステップと、
    出口料金所において、当該出口料金所に進入してくる車両の進入速度を計測する出口進入速度計測ステップと、
    第1段階として前記第2の通信ステップにより取得された入口情報内の入口進入速度をあらかじめ定められた基準値と比較し、第2段階として前記出口進入速度計測ステップにより計測された出口進入速度をあらかじめ定められた基準値と比較することにより、入口および出口双方の進入速度があらかじめ定められた条件を満たした場合は当該車両に対し安全走行割引の最大割引額を示す第1の割引額を適用する旨の判定を行ない、入口および出口のいずれか一方の進入速度があらかじめ定められた条件を満たした場合は当該車両に対し前記最大割引額よりも低い準割引額を示す第2の割引額を適用する旨の判定を行ない、入口および出口双方の進入速度があらかじめ定められた条件を満たさない場合は当該車両に対し安全走行割引無しを適用する旨の判定を行なう割引判定ステップと、
    この割引判定ステップの判定結果に基づき、前記第2の通信ステップにより取得された入口情報およびあらかじめ定められた割引額を用いて当該車両に対する通行料金を決定する通行料金決定ステップと、
    を具備する通行料金収受方法。
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