JP2006306110A - 低溶出包装材およびそれを用いた包装袋 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】環状オレフィンコポリマー層、または、環状オレフィンコポリマーとポリオレフィン樹脂とのブレンドポリマー層を介してシーラント層をドライラミネーション法により積層してなることを特徴とする低溶出包装材、または、基材上に、環状オレフィンの開環重合体層またはその水素添加体層を介してシーラント層をドライラミネーション法により積層してなることを特徴とする低溶出包装材、およびそれを用いた包装袋である。
【選択図】図1
Description
請求項1に係る発明は、基材上に、環状オレフィンコポリマー層、または、環状オレフィンコポリマーとポリオレフィン樹脂とのブレンドポリマー層を介してシーラント層をドライラミネーション法により積層してなることを特徴とする低溶出包装材である。
体層を介してシーラント層をドライラミネーション法により積層してなることを特徴とする低溶出包装材である。
ト強度の低下もほとんどない低溶出包装材が得られる。この包装材を使用して包装袋とした場合、グラビアインキ層やドライラミネーション用接着剤から溶出する低分子量物質の溶出が抑制される低溶出包装袋とすることができる。
20)から溶出する低分子量物質を抑制する。この層構成の場合、外側基材(10)、ドライラミネーション用接着剤層(20)、熱可塑性樹脂層(38)が特許請求の範囲でいう基材(11)となる。
等オレフィン成分に由来する構造単位は40〜95モル%の範囲、環状オレフィン成分に由来する構造単位は、通常5〜60モル%の範囲が適当である。
ドライラミネーション用接着剤A−515/A−50(武田薬品社製)を、図2に示すように、グラビアインキを用いて印刷を施した外側基材(10)としての厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムにグラビア法により1.0g/m2〜3.0g/m2の範囲の塗布量で塗布、乾燥し、接着剤表面がまだ粘着状態時に、その上に厚さ5μmの酸無水物グラフトポリマーでなる接着層(36)を中間層として、厚さ20μmのエチレン−ノルボルネン共重合体(COC−A)(32)と厚さ60μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)(34)との共押出3層フィルムを、シーラント適正のある直鎖状低密度ポリエチレン(34)(LLDPE)側を最内側層となるように加圧接着して低溶出包装材(1)を得た。
図1に示すように、接着層(36)を用いず、厚さ20μmのエチレン−ノルボルネン共重合体(COC−A)(32)と厚さ60μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE、密度;0.940)(34)との共押出2層フィルムとした以外は、実施例1と同様にして低溶出包装材(1)を得た。
図1に示すように、環状オレフィンコポリマー層(32)を、エチレン−ノルボルネン共重合体(COC−A)と直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE、密度;0.940)とのブレンドポリマー(50:50wt%)とした以外は、実施例2と同様にして低溶出包装材(1)を得た。
図1に示すように、環状オレフィンコポリマー層(32)を、このエチレン−ノルボルネン共重合体(COC−A)と高密度ポリエチレン(HDPE、密度;0.960)とのブレンドポリマー(50:50wt%)とした以外は、実施例2と同様にして低溶出包装材(1)を得た。
図2に示すように、シーラント層(34)を無延伸ポリプロピレン(CPP、ブロックタイプ)とした以外は、実施例1と同様にして低溶出包装材(1)を得た。
図1に示すように、環状オレフィンコポリマー層(32)を、エチレン−ノルボルネン共重合体(COC−A)とポリプロピレン(PP、ホモタイプ)とのブレンドポリマー(30:70wt%)とし、シーラント層(34)を無延伸ポリプロピレン(CPP、ブロックタイプ)とした以外は、実施例2と同様にして低溶出包装材(1)を得た。
図2に示すように、環状オレフィンコポリマー層(32)を、エチレン−テトラシクロドデセン共重合体(COC−B)とした以外は、実施例1と同様にして低溶出包装材(1)を得た。
図1に示すように、環状オレフィンコポリマー層(32)を、エチレン−テトラシクロドデセン共重合体(COC−B)とした以外は、実施例2と同様にして低溶出包装材(1)を得た。
図1に示すように、環状オレフィンコポリマー層(32)を、エチレン−テトラシクロ
ドデセン共重合体(COC−B)と直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE、密度;0.940)とのブレンドポリマー(50:50wt%)とした以外は、実施例3と同様にして低溶出包装材(1)を得た。
図1に示すように、環状オレフィンコポリマー層(32)を、エチレン−テトラシクロドデセン共重合体(COC−B)と高密度ポリエチレン(HDPE、密度;0.960)とのブレンドポリマー(50:50wt%)とした以外は、実施例4と同様にして低溶出包装材(1)を得た。
図2に示すように、環状オレフィンコポリマー層(32)を、エチレン−テトラシクロドデセン共重合体(COC−B)とした以外は、実施例5と同様にして低溶出包装材(1)を得た。
図1に示すように、環状オレフィンコポリマー層(32)を、エチレン−テトラシクロドデセン共重合体(COC−B)とポリプロピレン(PP、ホモタイプ)とのブレンドポリマー(50:50wt%)とした以外は、実施例6と同様にして低溶出包装材(1)を得た。
図3に示すように、厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムに、実施例1と同様にドライラミネート用接着剤(20)を介して、熱接着剤樹脂層(38)として、厚さ20μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)と、環状オレフィンコポリマー層(32)として、厚さ20μmのエチレン−テトラシクロドデセン共重合体(COC−B)と直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)とのブレンドポリマー(30:70wt%)と、シーラント層(34)として、厚さ40μmの直鎖状低密度ポリプロピレン(LLDPE)の共押出3層フィルムを、シーラント適正のある直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)(34)側を最内側層となるように加圧接着して低溶出包装材(1)を得た。
図3に示すように、環状オレフィンコポリマー層(32)を、エチレン−テトラシクロドデセン共重合体(COC−B)と直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE、密度;0.940)とのブレンドポリマー(50:50wt%)とした以外は、実施例13と同様にして低溶出包装材(1)を得た。
図3に示すように、環状オレフィンコポリマー層(32)を、エチレン−テトラシクロドデセン共重合体(COC−B)と高密度ポリエチレン(HDPE、密度;0.960)とのブレンドポリマー(30:70wt%)とした以外は、実施例13と同様にして低溶出包装材(1)を得た。
図3に示すように、環状オレフィンコポリマー層(32)を、エチレン−テトラシクロドデセン共重合体(COC−B)と高密度ポリエチレン(HDPE、密度;0.960)とのブレンドポリマー(50:50wt%)とした以外は、実施例13と同様にして低溶出包装材(1)を得た。
図3に示すように、熱可塑性樹脂層(38)をポリプロピレン、環状オレフィンコポリマー層(32)を、エチレン−テトラシクロドデセン共重合体(COC−B)とポリプロピレン(PP、ホモタイプ)とのブレンドポリマー(30:70wt%)とし、シーラント層(34)を無延伸ポリプロピレン(ブロックタイプ)とした以外は、実施例13と同様にして低溶出包装材(1)を得た。
図3に示すように、環状オレフィンコポリマー層(32)を、エチレン−テトラシクロドデセン共重合体(COC−B)とポリプロピレン(PP、ホモタイプ)とのブレンドポリマー(50:50wt%)とした以外は、実施例17と同様にして低溶出包装材(1)を得た。
図3に示すように、環状オレフィンコポリマー層(32)を、エチレン−テトラシクロドデセン共重合体(COC−B)とした以外は、実施例13と同様にして低溶出包装材(1)を得た。
図1に示すように、環状オレフィンコポリマー層(32)を、ジシクロペンタジエンの開環重合体に水素添加をしたポリマー(COC−C)と直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE、密度;0.940)とのブレンドポリマー(50:50wt%)とした以外は、実施例3と同様にして低溶出包装材(1)を得た。
図1に示すように、環状オレフィンコポリマー層(32)を、ジシクロペンタジエンの開環重合体に水素添加をしたポリマー(COC−C)と高密度ポリエチレン(HDPE、密度;0.960)とのブレンドポリマー(50:50wt%)とした以外は、実施例3と同様にして低溶出包装材(1)を得た。
図1に示すように、環状オレフィンコポリマー層(32)を、ジシクロペンタジエンの開環重合体に水素添加をしたポリマー(COC−C)とポリプロピレン(PP、ホモタイプ)とのブレンドポリマー(50:50wt%)とした以外は、実施例12と同様にして低溶出包装材(1)を得た。
図3に示すように、環状オレフィンコポリマー層(32)を、ジシクロペンタジエンの開環重合体に水素添加をしたポリマー(COC−C)と直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE、密度;0.940)とのブレンドポリマー(50:50wt%)とした以外は、実施例13と同様にして低溶出包装材(1)を得た。
図3に示すように、環状オレフィンコポリマー層(32)を、ジシクロペンタジエンの開環重合体に水素添加をしたポリマー(COC−C)と高密度ポリエチレン(HDPE、密度;0.960)とのブレンドポリマー(50:50wt%)とした以外は、実施例13と同様にして低溶出包装材(1)を得た。
図3に示すように、環状オレフィンコポリマー層(32)を、ジシクロペンタジエンの
開環重合体に水素添加をしたポリマー(COC−C)とポリプロピレン(PP、ホモタイプ)とのブレンドポリマー(50:50wt%)とした以外は、実施例18と同様にして低溶出包装材(1)を得た。
厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムに、シーラント層として、実施例1と同様にドライラミネート用接着剤を介して、厚さ60μmの直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルムを加圧接着して包装材(1)を得た。
シーラント層として、厚さ60μmの無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルムとした以外は、比較例1と同様にして包装材(1)を得た。
シーラント層として、合計厚さ80μmの、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、酸無水物グラフトポリマーでなる接着層、無延伸ポリプロピレン(CPP、ブロックタイプ)の共押出3層フィルムを用い、比較例1と同様に、無延伸ポリプロピレン(CPP)側を最内側層となるように加圧接着して包装材(1)を得た。
マーとシーラント適正のある直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)との共押出しとすることにより接着性(ラミネート強度)は上がる(データはない)が、低分子量物質の溶出抑止効果では僅かに劣るものであった。即ちポリマー同志の共押出しによる接着性(ラミネート強度)を上げるには、酸無水物グラフトポリマーによる接着層(36)を介在させるか、環状オレフィンコポリマーにポリオレフィンをブレンドしたブレンドポリマーとすることが有効であるが、低分子量物質の溶出抑制効果では僅かに劣るものであった。
図1に示すように、厚さ12μmのPETフィルムの表面にグラビア印刷によりインキ層(図示せず)を施し、その裏面に接着剤を介して厚さ7μm厚のアルミニウム箔を積層した外側基材フィルム(10)のアルミニウム箔面に、ドライラミネーション用接着剤A−515/A−50(武田薬品社製)を塗布量4.0g/m2 で塗布し、ドライラミネーション用接着剤層(20)を得た。
図1に示す環状オレフィンコポリマー(32)を厚さ20μmのジシクロペンタジエンの開環重合体に水素添加をしたポリマー(COC−C)と直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE、密度;0.940)を70対30(重量比)の割合でブレンドしたブレンドポリマーとした以外は、実施例51と同様の材料、操作にて低溶出包装材(1)を得た。
図1に示す環状オレフィンコポリマー(32)を厚さ20μmのジシクロペンタジエンの開環重合体に水素添加をしたポリマー(COC−C)と高密度ポリエチレン樹脂(HDPE、密度;0.960)を50対50(重量比)の割合でブレンドしたブレンドポリマーとした以外は、実施例51と同様の材料、操作にて低溶出包装材(1)を得た。
図1に示す環状オレフィンコポリマー(32)を厚さ20μmのジシクロペンタジエンの開環重合体に水素添加をしたポリマー(COC−C)とポリプロピレン樹脂(PP、ブ
ロックタイプ)を50対50(重量比)の割合でブレンドしたブレンドポリマーとした以外は、実施例51と同様の材料、操作にて低溶出包装材(1)を得た。
図1に示す外側基材(10)を酸化アルミニウムを蒸着した厚さ12μmのPETフィルムの蒸着面にポリビニルアルコールをマトリックスとし、アルコキシシランとの(架橋反応)ハイブリッド化によるゾル−ゲルコート層を設けたもの(GL−Al2O3+ゾル−ゲルコート層、ゾル−ゲルコート層面にドライラミネート用接着剤を塗布する)とした以外は、実施例51と同様の材料、操作にて低溶出包装材(1)を得た。
図1に示す外側基材(10)を酸化アルミニウムを蒸着した厚さ12μmのPETフィルムの蒸着面にポリビニルアルコールをマトリックスとし、アルコキシシランとの(架橋反応)ハイブリッド化によるゾル−ゲルコート層を設けたもの(GL−Al2O3+ゾル−ゲルコート層、ゾル−ゲルコート層面にドライラミネート用接着剤を塗布する)とした以外は、実施例53と同様の材料、操作にて低溶出包装材(1)を得た。
図1に示す外側基材(10)を酸化アルミニウムを蒸着した厚さ12μmのPETフィルムの蒸着面にポリビニルアルコールをマトリックスとし、アルコキシシランとの(架橋反応)ハイブリッド化によるゾル−ゲルコート層を設けたもの(GL−Al2O3+ゾル−ゲルコート層、ゾル−ゲルコート層面にドライラミネート用接着剤を塗布する)とした以外は、実施例54と同様の材料、操作にて低溶出包装材(1)を得た。
図1に示す環状オレフィンコポリマー層(32)とシーラント層(34)を厚さ60μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(LLDPE、密度;0.940)の1層とした以外は、実施例51と同様の材料、操作にて包装材を得た。
図1に示す環状オレフィンコポリマー層(32)とシーラント層(34)を厚さ60μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(LLDPE、密度;0.940)の1層とした以外は、実施例62と同様の材料、操作にて包装材を得た。
10・・・外側基材
11・・・基材
20・・・ドライラミネーション用接着剤
32・・・環状オレフィンコポリマー
34・・・シーラント層
36・・・接着層
38・・・熱可塑性樹脂層
Claims (9)
- 基材上に、環状オレフィンコポリマー層、または、環状オレフィンコポリマーとポリオレフィン樹脂とのブレンドポリマー層を介してシーラント層をドライラミネーション法により積層してなることを特徴とする低溶出包装材。
- 基材上に、環状オレフィンの開環重合体層またはその水素添加体層を介してシーラント層をドライラミネーション法により積層してなることを特徴とする低溶出包装材。
- 少なくとも、前記環状オレフィンコポリマー層または環状オレフィンコポリマーとポリオレフィン樹脂とのブレンドポリマー層と、シーラント層とからなる共押出フィルムを基材上に前記シーラント層が最内層となるようにドライラミネーション法により積層してなることを特徴とする請求項1記載の低溶出包装材。
- 接着性樹脂層と、前記環状オレフィンコポリマー層または環状オレフィンコポリマーとポリオレフィン樹脂とのブレンドポリマー層と、シーラント層とからなる共押出3層フィルムを、前記基材上に前記シーラント層が最内層となるようにドライラミネーション法により積層してなることを特徴とする請求項1または3記載の低溶出包装材。
- 熱可塑性樹脂層と、前記環状オレフィンコポリマー層または環状オレフィンコポリマーとポリオレフィン樹脂とのブレンドポリマー層と、シーラント層とからなる共押出3層フィルムを、前記基材上に前記シーラント層が最内層となるようにドライラミネーション法により積層してなることを特徴とする請求項1または3記載の低溶出包装材。
- 少なくとも、前記環状オレフィンの開環重合体層またはその水素添加体層とシーラント層とからなる共押出フィルムを基材上に前記シーラント層が最内層となるようにドライラミネーション法により積層してなることを特徴とする請求項2記載の低溶出包装材。
- 接着性樹脂層と、前記環状オレフィンの開環重合体層またはその水素添加体層とシーラント層と、シーラント層とからなる共押出3層フィルムを、前記基材上に前記シーラント層が最内層となるようにドライラミネーション法により積層してなることを特徴とする請求項2または6記載の低溶出包装材。
- 熱可塑性樹脂層と、前記環状オレフィンの開環重合体層またはその水素添加体層とシーラント層と、シーラント層とからなる共押出3層フィルムを、前記基材上に前記シーラント層が最内層となるようにドライラミネーション法により積層してなることを特徴とする請求項2または6記載の低溶出包装材。
- 請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の低溶出包装材を用いて、食品、飲料または医薬品などを包装する包装袋。
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JP2015037966A (ja) * | 2013-04-01 | 2015-02-26 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 接着強度に優れた熱封緘蓋材 |
JP2017214143A (ja) * | 2016-05-31 | 2017-12-07 | 共同印刷株式会社 | ブリスターパック用積層体、及びそれを用いたブリスターパック |
-
2006
- 2006-06-22 JP JP2006172356A patent/JP4407671B2/ja not_active Expired - Lifetime
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