JP2017214143A - ブリスターパック用積層体、及びそれを用いたブリスターパック - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、比較的深いポケットを成形することができ、かつ吸収層の失活を抑制することができるブリスターパック用積層体を提供することを目的とする。【解決手段】基材層1、アルミニウム箔層2、補強層3、及び吸収層4をこの順で含む、ブリスターパック用積層体10であって、前記補強層3が、ポリプロピレンホモポリマー又はブロックポリプロピレンを含む無延伸フィルムである、ブリスターパック用積層体10。【選択図】図1

Description

本発明は、ブリスターパック用積層体、及びそれを用いたブリスターパックに関する。
粉状の製剤は、薄手の紙袋又はフィルム製袋等に封入されるが、錠剤又はカプセル剤等の製剤は、PTP(プレススルーパック)と呼ばれるブリスターパックに封入される。PTPに封入されている製剤を指で押し込むことによって、シート状の蓋材を破り、そして製剤を取り出すことができる。その他、製剤を収容するポケット部を成形したバリア性積層体2枚を向い合せてシールした形状のブリスターパックに製剤が封入されることもある。この形態の場合、ブリスターパックの端部を切り取って開封するか、2枚の積層体の間で剥離して開封するので、粉状及び液体状の製剤でも使用できる。
製剤は水分を吸収することで、薬効成分が変質することがある。そのため、従来は、ブリスターパックを封入する外装袋内にシリカゲル等の乾燥剤を封入していた。しかし、外装袋内に乾燥剤を投入する作業は手間がかかり、またこれを誤飲又は誤食される恐れもあった。また、外装袋の開封後は、ブリスターパック内を低湿度に保つことができず、製剤の劣化が進行する問題もあった。さらに製剤によっては、酸化分解しやすいもの、特有のにおいを発するもの等があるので、ブリスターパック内の酸素、におい等のガスを吸収したいという要望もある。
それに対し、特許文献1は、ブリスターパックの内部に吸収剤を有する吸収層を形成することによって、製剤の長期安定性を向上させる技術を開示している。ここではまず、バリア層である基材と吸収層との積層体に、ドーム状のポケット部分を形成する。そして、そのポケット部分に錠剤である製剤を入れて、これを蓋材で封止している。この技術によれば、外装袋に乾燥剤等を同梱しなくても、乾燥状態の維持、酸化の防止、及びにおいの効率的な除去が可能となると考えられる。
また、製剤の中には、紫外線に弱いものもあり、包装容器が透明であると、薬効成分が劣化するおそれがある。これに対して、例えば特許文献2は、ブリスターパックの裏側の蓋材だけではなく、表側のブリスターパック用積層体にもアルミニウム箔層を形成する技術、いわゆるアルミブリスター包装を開示している。この技術によれば、ブリスターパックにアルミニウム箔層を形成するので製剤は視認できないが、紫外線を遮断し、バリア性をさらに高めることができる。
上記の2つの技術を単純に組み合わせた態様では、ブリスターパック用積層体にドーム状のポケットを成形する際に、ドームの天井部分が破れたり、裾の部分又は肩の部分に亀裂が発生したりする成形上の問題が発生する。特許文献2はこれに対処するために、特定のポリマーを用いたコシのある補強層をアルミニウム箔層と吸収層の間に積層して、基材層/アルミニウム箔層/補強層/吸収層を順に有するブリスターパック用積層体を開示している。特許文献2では、補強層として、二軸延伸ポリアミドフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、及びポリエチレンテレフタレートフィルムを用いている。
国際公開第2006/115264号 国際公開第2012/029323号
その後本発明者らが研究を進めたところ、ポリエチレンテレフタレートは、ポリアミド等に比べて成形性に劣り、比較的深いポケットを成形しようとした場合、ドームの天井部分が破れたり、裾の部分又は肩の部分に亀裂が発生したりすることがわかった。一方、補強層としてポリアミド及びポリ塩化ビニルを用いた場合、ブリスターパック用積層体の端面からの吸収層の失活が速まるという予想外の問題に直面した。
そこで本発明は、比較的深いポケットを成形することができ、かつ吸収層の失活を抑制することができるブリスターパック用積層体を提供することを目的とする。また、本発明は、比較的大きな内容物を長期間安定した状態で保管することができるブリスターパックを提供することを目的とする。
本発明者らが鋭意研究を進めたところ、ポリアミド及びポリ塩化ビニルは水等の被吸収成分を含みやすい性質を有することに起因して、被吸収成分が補強層を通って積層体内部に侵入し、吸収層を失活させていることがわかった。そこで本発明者らは、ポケットの成形性と吸収層の失活の抑制を両立できる材料を求めて試行錯誤した結果、以下の態様により、上記課題を解決できることを見出した。
《態様1》
基材層、アルミニウム箔層、補強層、及び吸収層をこの順で含む、ブリスターパック用積層体であって、前記補強層が、ポリプロピレンホモポリマー又はブロックポリプロピレンを含む無延伸フィルムを有する、ブリスターパック用積層体。
《態様2》
前記補強層が、ブロックポリプロピレンを含む、態様1に記載のブリスターパック用積層体。
《態様3》
JIS K 7129Aに準拠して、40℃、90%RHの試験条件で測定したときの前記補強層の水蒸気透過度が20g/(m・day)以下である、態様1又は2に記載のブリスターパック用積層体。
《態様4》
JIS K7127に準拠して、サンプル幅15mm、サンプル長さ150mm、チャック間隔50mm、引張り速度300mm/minの条件で測定したときの前記補強層の引張破壊呼びひずみが、80%以上である、態様1〜3のいずれかに記載のブリスターパック用積層体。
《態様5》
JIS K7127に準拠して、サンプル幅15mm、サンプル長さ150mm、引張り速度300mm/minの条件で測定したときの前記補強層の引張弾性率が450MPa以上1500MPa以下である、態様1〜4のいずれかに記載のブリスターパック用積層体。
《態様6》
前記基材層が、ポリエチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレン系樹脂、飽和ポリエステル、ポリアミド及びこれらの混合物からなる群より選択される樹脂を含む、態様1〜5のいずれかに記載のブリスターパック用積層体。
《態様7》
前記吸収層が、前記基材層側の外スキン層、吸収剤及び熱可塑性樹脂を有する吸収剤保持層、並びに内スキン層をこの順で含む、態様1〜6のいずれかに記載のブリスターパック用積層体。
《態様8》
前記外スキン層及び内スキン層の少なくとも一つが、ブロックポリプロピレンを含む、態様1〜7のいずれかに記載のブリスターパック用積層体。
《態様9》
態様1〜8のいずれかに記載の積層体、並びに前記アルミニウム箔層とは別のアルミニウム箔層及び樹脂層を有する蓋材を含み、前記積層体の吸収層と前記蓋材の樹脂層とが少なくとも部分的に接着しており、かつ前記積層体にポケット部が形成されて前記積層体と前記蓋材との間に内容物が収納可能になっている、ブリスターパック。
《態様10》
態様1〜8のいずれかに記載の2つの積層体が、吸収層を向かい合わせにして少なくとも部分的に接着しており、かつ前記2つの積層体にポケット部が形成されて前記ポケット部に内容物が収納可能になっている、ブリスターパック。
《態様11》
態様9又は10に記載のブリスターパックと、前記ポケット部に収納された内容物とを有するブリスターパック包装体。
本発明によれば、比較的深いポケットを成形することができ、かつ吸収層の失活を抑制することができるブリスターパック用積層体を提供することができる。また、本発明によれば、比較的大きな内容物を長期間安定した状態で保管することができるブリスターパックを提供することができる。
本発明のブリスターパックの概略図である。 本発明のブリスターパックの他の例を示す概略図である。 本発明のブリスターパックの層構造の概略図である。 実施例1と比較例1のブリスターパック用積層体についての吸収速度試験の結果を示す図である。
<ブリスターパック用積層体>
本発明のブリスターパック用積層体は、基材層、アルミニウム箔層、補強層、及び吸収層をこの順で含む。また、基材層、アルミニウム箔層、補強層、及び吸収層のいずれか二層の間に、接着層を有してもよい。基材層の外側に追加の層が存在していてもよく、基材層が最外層であってもよい。また、吸収層の外側に追加の層が存在していてもよく、吸収層が最外層であってもよい。吸収層が最外層となる場合には、吸収層は、少なくとも補強層とは反対側に位置する面が、ヒートシール性であることができる。例えば、図1に示すように、本発明のブリスターパック用積層体10は、基材層1、アルミニウム箔層2、補強層3、及び吸収層4を有する。好ましくは、本発明のブリスターパック用の積層体10は、最外層の基材層1、アルミニウム箔層2、補強層3、及び蓋材等と接触する吸収層4をこの順で含み、又はこの順で構成される。なお、本明細書において、「A層及びB層で構成される積層体」とは、本質的にはA層とB層のみを含む積層体を意味しているが、A層及びB層の他に、本発明の有利な効果が得られる範囲又は有利な効果が失われない範囲で他の層を含んでもよいことを意味している。例えば、A層とB層との間にアンカーコート層等を含んでいたとしても、「A層及びB層で構成される積層体」と表現する場合がある。
基材層、アルミニウム箔層、補強層、及び吸収層の少なくとも二層を貼り合せる方法としては、ドライラミネート法、サンドラミネート法等が挙げられる。ドライラミネート法は、接着剤を塗布し乾燥させた後、加圧し、接着剤を硬化させて貼り合せる方法である。またサンドラミネート法は、基材と、貼り合せる側のフィルムとの間に、溶融させた各層を構成する樹脂又は接着用樹脂を押出し貼り合せる方法である。
ブリスターパック用積層体には、製剤等の内容物を入れるためのポケット部が形成される。ポケット部を成形する際の成形方法としては、平板式空圧成形法、プラグアシスト圧空成形法、ドラム式真空成型法、プラグ成形法等が挙げられる。この中でも、粘度平均分子量100万以上の超高分子量ポリエチレン樹脂製の先端部が丸い円柱状の棒(プラグ材)を用いたプラグ成形法が、ポケットを形成するためには好ましい。
本発明のブリスターパック用積層体では、図3において矢印で示すように、ブリスターパック用積層体10の端面部から補強層3を経由して侵入する水分、有機ガス及び無機ガスの吸収層4への侵入を防いで、吸収層4が失活するのを抑制する。
(基材層)
基材層に用いられる樹脂としては、ブリスターパック用積層体に適度なバリア性及び成形性を与える樹脂であれば特に制限されない。例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレン系樹脂、飽和ポリエステル、ポリアミド(例えば、ナイロン(登録商標)、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロンMXD6)等、並びにこれらの混合物が挙げられる。好ましくは、外部からの水分の浸入を防ぎ、防湿性に優れているものがよく、特にポリプロピレン系樹脂、ポリアミド及び飽和ポリエステルが挙げられる。
なお、本明細書においてポリエチレン系樹脂とは、ポリマーの主鎖にエチレン基の繰返し単位を、30mol%以上、40mol%以上、50mol%以上、60mol%以上、70mol%以上、又は80mol%以上含む樹脂であり、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン−メチルアクリレート共重合体(EMA)、エチレンビニルアセテート共重合体(EVA)、カルボン酸変性ポリエチレン、カルボン酸変性エチレンビニルアセテート共重合体、及びこれらの誘導体、並びにこれらの混合物からなる群より選択される。
本明細書においてポリプロピレン系樹脂とは、ポリマーの主鎖にプロピレン基の繰返し単位を、30mol%以上、40mol%以上、50mol%以上、60mol%以上、70mol%以上、又は80mol%以上含む樹脂であり、例えば、ポリプロピレン(PP)ホモポリマー、ランダムポリプロピレン(ランダムPP)、ブロックポリプロピレン(ブロックPP)、塩素化ポリプロピレン、カルボン酸変性ポリプロピレン、及びこれらの誘導体、並びにこれらの混合物が挙げられる。
基材層の厚みは、10μm以上、20μm以上、又は30μm以上であってもよく、また300μm以下、200μm以下、又は100μm以下であってもよい。
(アルミニウム箔層)
アルミニウム箔層は、水分、有機ガス及び無機ガスに対するバリア性を付与するために用いられる。これは、純アルミニウム系のアルミニウム箔であってもよく、アルミニウム合金系のアルミニウム箔であってもよい。ブリスターパック用積層体に適切な成形性及び弾性を与えるために、アルミニウム箔層の厚みは、7μm以上、10μm以上、又は20μm以上であってもよく、また60μm以下、50μm以下、又は40μm以下であってもよい。
(補強層)
補強層は、ブリスターパック用積層体の成形性及び弾性を向上させ、かつ端面からの被吸収成分の侵入を防ぐように選択される。本発明において、補強層に用いられる樹脂は、ポリプロピレンホモポリマー(ホモPP)又はブロックポリプロピレン(ブロックPP)であり、好ましくはブロックPPである。ここで、ホモPPとは、実質的に全てがプロピレン単位からなるポリプロピレンである。また、ブロックPPは、ホモポリプロピレンの中にポリエチレン及び/又は炭素数4以上のα−オレフィン系ポリマーが分散している海島構造を有する樹脂であり、島状に存在するポリエチレン及び/又は炭素数4以上のα−オレフィン系ポリマーの周りにはEPR相(ゴム相)が存在している。補強層としては、適度な弾性を与える観点から、これらの樹脂を含む無延伸フィルムが用いられる。
本発明で用いられるホモPP及び/又はブロックPPを含む無延伸フィルムは、ホモPP及び/又はブロックPPから実質的に形成されるが、本発明の効果が得られる範囲であれば、他の樹脂を含んでいてもよい。例えば、本発明で用いられる無延伸フィルムは、ホモPP及び/又はブロックPPを、60重量%以上、70重量%以上、80重量%以上、90重量%以上、95重量%以上、又は98重量%以上含んでいてもよい。
本発明者らは、ホモPP及びブロックPPが適度な弾性を有するために、補強層として非常に有用であることを見出した。また、本発明者らは、これらを補強層として使用した場合には、予想外にも吸収層の失活が抑制できることを見出した。これは補強層の端面からの被吸収成分の侵入が抑制できたことが原因であると考えられる。従来、吸収層の失活が吸収層の端面からの被吸収成分の侵入に起因していると考えられており、補強層の端面から被吸収成分が侵入するとは考えられてこなかった。したがって、本願発明において、特定の補強層を使用したことで、吸収層の失活が抑制できたことは、非常に予想外な効果であった。
ホモPP及び/又はブロックPPを含む補強層用のフィルムは、JIS K7127に準拠して、サンプル幅15mm、サンプル長さ150mm、チャック間隔50mm、引張り速度300mm/minの条件で測定したときの引張破壊呼びひずみが、80%以上、100%以上、200%以上、300%以上、400%以上、500%以上、又は600%以上であってもよく、3000%以下、2000%以下、1500%以下、1000%以下、又は700%以下であってもよい。また、補強層用のフィルムは、JIS K7127に準拠して、サンプル幅15mm、サンプル長さ150mm、引張り速度300mm/minの条件で測定したときの引張弾性率が、450MPa以上、500MPa以上、550MPa以上、又は600MPa以上であってもよく、1500MPa以下、1200MPa以下、1000MPa以下、又は800MPa以下であってもよい。
ホモPP及び/又はブロックPPを含む補強層用のフィルムとしては、水蒸気透過度が、20g/(m・day)以下、15g/(m・day)以下、10g/(m・day)以下、7g/(m・day)以下、5g/(m・day)以下、3g/(m・day)以下又は1g/(m・day)以下であるフィルムが好ましい。ここで、水蒸気透過度は、JIS K 7129Aに準拠して、40℃、90%RHの試験条件で透湿度測定装置(PERMATRAN−W398 MA、モコン社製)を用いて、測定することができる。
補強層の厚みは、10μm以上、15μm以上、又は25μm以上であってもよく、また60μm以下、又は50μm以下であってもよい。この範囲で、補強層は単層でもよいし、2層以上を積層させたものでもよい。
(吸収層)
吸収層は、吸収性の機能を有する層であり、この層によって内容物の長期安定性を向上させることができる。吸収層は、吸収剤及び熱可塑性樹脂を含む吸収剤保持層単層であってもよいが、好ましくは外スキン層、吸収剤及び熱可塑性樹脂を含む吸収剤保持層、並びに内スキン層をこの順で含む。この場合、吸収剤保持層に含まれる吸収剤が使用中に脱離することを防止し、また吸収層を製造しやすくなることから上下のスキン層でサンドイッチして用いられる。
外スキン層は、ブリスターパックの内容物を収容する側とは反対側(外側)に用いられる層であり、内スキン層は、内容物を収容する側(内側)に用いられる層である。図1で示されるように、吸収層4は、本発明のブリスターパック用積層体10において、基材層1、アルミニウム箔層2、及び補強層3と積層して用いることができる。また例えば、図3で示されるように、吸収層4は、外スキン層4a、吸収剤保持層4b、及び内スキン層4cを有する。
吸収剤保持層単層の吸収層は、インフレーション法、Tダイ法等の押出成形又は射出成形によって製造することができる。また、外スキン層、吸収剤保持層、及び内スキン層を含む3層構造の吸収層は、多層インフレーション法によって製造することができる。これは複数の押出機によって同時に複数の樹脂をチューブ状に共押出して、この中に空気を送って膨らませて、多層フィルムを製造する方法である。また、吸収剤保持層をインフレーション法、Tダイ法等の押出成形又は射出成形することによりフィルム状又はシート状に形成し、外スキン層及び内スキン層を、公知の方法でフィルム化した後に、吸収剤保持層を挟んでラミネートすることによって、3層構造の吸収層を製造することもできる。
吸収層の厚みは、適度な成形性及び弾性を得る観点から、50μm以上、60μm以上、又は70μm以上であってもよく、250μm以下、200μm以下、100μm以下、90μm以下、又は80μm以下であってもよい。
<内スキン層及び外スキン層>
内スキン層及び外スキン層は、主に樹脂を含み、吸収剤保持層よりも少ない量の吸収剤を含むことができるが、ブリスターパックの製造中及び使用中に吸収剤が脱離する可能性、及び吸収層の製造しやすさを考慮すると、吸収剤を含まない方が好ましい。内スキン層及び外スキン層に用いられる樹脂としては、例えばポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリメチルペンテン、飽和ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアミド、熱可塑性エラストマー等並びにこれらの混合物が挙げられる。
また、内スキン層及び外スキン層の少なくとも一方に、ブロックPPを与えることが好ましい。ブロックPPを内スキン層及び外スキン層の少なくとも一方に含むことによって、吸収層の柔軟性、耐衝撃性及びコシを向上できる場合があり、ブリスターパックのポケットを比較的深い深さまで成形しても成形不良が発生しにくい。外スキン層及び内スキン層の両方に、ブロックPPを与えることが好ましい。内スキン層及び外スキン層の少なくとも一方が、ブロックPPとランダムPPとを含むことが好ましい。
内スキン層及び外スキン層の厚みは、適度な成形性及び弾性を得る観点から、5μm以上、8μm以上、10μm以上、又は20μm以上であってもよく、50μm以下、40μm以下、30μm以下、又は20μm以下であってもよい。
<吸収剤保持層>
吸収剤保持層は、熱可塑性樹脂中に吸収剤が分散されている構造を有する。吸収剤保持層は、ブリスターパック内の水分、有機ガス及び無機ガス(例えば、酸素、二酸化炭素、アンモニア、硫化水素、塩素、塩化水素等)を吸収する層として機能する。
吸収剤保持層に用いることができる吸収剤としては、無機吸収剤、例えば酸化カルシウム、塩化カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム等の化学吸着剤、及び酸化アルミニウム、生石灰、シリカゲル、無機の分子篩等の物理吸着剤を挙げることができる。無機の分子篩の例としては、限定されないが、アルミノケイ酸塩鉱物、クレー、多孔質ガラス、微細孔性活性炭、ゼオライト、活性炭、又は水等の小分子を拡散させることが可能な開口構造をもつ化合物を挙げることができる。このような無機吸収剤は、低湿度領域でも高い吸収性を得ることができ、ブリスターパック内部にわずかに含まれる湿分を吸収するには、このような相対湿度の低い環境下であっても高い吸収性を発揮できる吸収剤を用いることが特に好ましい。吸収剤は、これらを単独または複数組み合わせて使用することができる。
また、無機吸収剤として、鉄粉(例えば、還元鉄粉、噴霧鉄粉、活性鉄粉等)、酸化第一鉄、第一鉄塩等の鉄系酸素吸収剤、ハロゲン化金属(例えば、塩化ナトリウム、臭化ナトリウム、ヨウ化ナトリウム、塩化カリウム、臭化カリウム、ヨウ化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化バリウム等)、酸素欠陥を有する酸化セリウム、酸素欠陥を有する酸化チタン、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、亜ニチオン酸塩等の酸素吸収剤を挙げることもできる。
ゼオライトとしては、天然ゼオライト、人工ゼオライト、合成ゼオライト等を使用することができる。ゼオライトは、分子の大きさの違いによって物質を分離するのに用いられる多孔質の粒状物質であり、均一な細孔をもつ構造であって、細孔の空洞に入る小さな分子を吸収して一種の篩の作用を有するため、水(蒸気、水蒸気)、有機ガス、無機ガス等を吸収することができる。合成ゼオライトの一例としてはモレキュラーシーブがあり、この中でも特に細孔(吸収口)径が0.3nm〜1nmのモレキュラーシーブを使用することができる。通常、細孔径が0.3nm、0.4nm、0.5nm、1nmのモレキュラーシーブを、それぞれモレキュラーシーブ3A、モレキュラーシーブ4A、モレキュラーシーブ5A、モレキュラーシーブ13Xと称する。モレキュラーシーブの平均粒子径(レーザー回折・散乱法によって求めた粒度分布における積算値50%での粒径)は、例えば10μm前後のものが用いられる。本発明では、吸収する目的物や内容物の性質等に合わせて、これらのゼオライトを適宜使い分けることができる。
また、特に有機ガスを吸収する場合、疎水性ゼオライトを用いることが好ましい。疎水性ゼオライトとは、ゼオライトの結晶骨格内のアルミニウム原子を脱アルミニウム処理して減少させ、シリカアルミナ比を高めて、いわゆるハイシリカゼオライトとしたものを総称する。疎水性ゼオライトは、水等の極性物質に対する親和性を失い、非極性物質をより強く吸収するゼオライトであり、有機ガス等をより吸収しやすくなっている。疎水性ゼオライトの一例である疎水性のモレキュラーシーブとしては、細孔径0.6〜0.9nmのものを使用することができ、Abscents1000、Abscents2000、Abscents3000(以上ユニオン昭和株式会社)等が挙げられる。細孔径は、X線回折法による構造解析で確認することができる。また、疎水性ゼオライトの平均粒径(レーザー回折・散乱法によって求めた粒度分布における積算値50%での粒径)は、例えば3〜5μmのものが用いられる。
吸収剤は、吸収能力の観点から、吸収剤保持層の重量に対して、0重量%より多く、10重量%以上、20重量%以上、30重量%以上、40重量%以上、又は50重量%以上の範囲で吸収剤保持層に含まれることができ、また熱可塑性樹脂への分散性及び成形性の観点から70重量%以下、60重量%以下、50重量%以下、又は40重量%以下の範囲で吸収剤保持層に含まれることができる。
吸収剤保持層に用いることができる熱可塑性樹脂としては、例えばポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、飽和又は不飽和ポリエステル、アイオノマー、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン、及びこれらの誘導体、並びにこれらの混合物が挙げられる。
吸収剤保持層の厚みは、吸収能力、成形性、及び弾性の観点から、10μm以上、20μm以上、又は30μm以上であってもよく、200μm以下、150μm以下、又は100μm以下であってもよい。
(その他)
本発明のブリスターパック用積層体は、基材層、アルミニウム箔層、補強層、及び吸収層のいずれか二層の間に、本発明の効果が得られる範囲で、随意の他の層が存在していてもよく、基材層、アルミニウム箔層、補強層及び吸収層が複数の層で構成されていてもよい。例えは、随意の他の層として、接着層が存在していてもよい。この接着層に用いてもよい接着剤としては、ドライラミネート法により接着する場合は、ウレタン系接着剤、オレフィン系樹脂接着剤、ブチルゴム系接着剤、アクリル樹脂系接着剤、ポリエステル樹脂系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、シリコーン樹脂系接着剤等が、サンドラミネート法により接着する場合は、ポリエチレン系樹脂等が挙げられる。
(ブリスターパック、及びブリスターパック包装体)
本発明のブリスターパックは、上記のブリスターパック用積層体、及び蓋材を有する。ブリスターパック用積層体の吸収層と蓋材は、少なくとも部分的に接着する。ブリスターパック用積層体に、製剤等の内容物を収納するためのポケット部の成形をした後に内容物をポケット部に収容し、蓋材を接着させて、ブリスターパックのポケット部に内容物を収納したブリスターパック包装体を作製することができる。
蓋材は、例えば樹脂層と金属層とを含む。その樹脂層としては、熱可塑性樹脂を用いることができる。また、金属層としては、純アルミニウム箔、アルミニウム合金箔等のアルミニウム箔を用いることができる。好ましくは、蓋材は、アルミニウム箔に熱可塑性樹脂層がコーティングされた形態であり、蓋材の熱可塑性樹脂層と、ブリスターパック用積層体の接着する層(吸収層)とは、接着性を高める観点から、同じ樹脂を含むことができる。また、アルミニウム箔にポリオレフィン系ポリマーアロイ等のイージーピール性樹脂がコーティング、またはイージーピールフィルムが積層された形態とすることもできる。この場合、ブリスターパックと蓋材との接着界面で剥離させることで、内容物を取り出すことができる。
本発明のブリスターパックのその他の態様として、上記のブリスターパック用積層体から選択される2つの積層体が、吸収層を向かい合わせにして少なくとも部分的に接着する。2つのブリスターパック用積層体の両方に、内容物を収納するためのポケット部の成形をした後に内容物をポケット部に収容し、2つのブリスターパック用積層体の吸収層同士を接着させて、ブリスターパックのポケット部に内容物を収納したブリスターパック包装体を作製することができる。
本発明のブリスターパックの内容物としては、外気との接触によって劣化しうる物であれば限定されるものではなく、製剤の他、食品、化粧品、医療機器、電子部品等を挙げることができる。また、製剤としては、医薬品製剤の他、洗浄剤、農薬等を含む。
図1は、ブリスターパック100の概略図である。ここでは、順に基材層1、アルミニウム箔層2、補強層3、及び吸収層4が積層してなるブリスターパック用積層体10に、蓋材5が接着されており、積層体10に形成されたドーム状のポケット部に、内容物300が内包されている。図示していないが、基材フィルムと吸収フィルムとの間には、接着層が存在する。
図2は、その他態様のブリスターパック200の概略図である。2つのブリスターパック用積層体10の吸収層同士が接着されており、積層体10に形成されたポケット部に、内容物300が内包されている。
図3は、本発明のブリスターパック100の層構造の概略図である。この図においては、ブリスターパック100のポケット部が形成されていない端部を示しており、順に、基材層1、アルミニウム箔層2、補強層3、及び吸収層4が積層されてなるブリスターパック用積層体10に、蓋材5が接着されている。吸収層4は、外スキン層4a、吸収剤保持層4b、及び内スキン層4cから構成され、また蓋材5は熱可塑性樹脂層5a及び金属層5bから構成されている。
〈サンプル作製〉
(吸収層の作製)
内外スキン層用の材料として、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)(エボリューSP2520、株式会社プライムポリマー)の樹脂ペレット、及びランダムPP(FG3DC、日本ポリプロ株式会社)とブロックPP(BC6DRF、日本ポリプロ株式会社)とを重量比1:1でドライブレンドした樹脂ペレットを用意した。吸収剤保持層用の材料として、低密度ポリエチレン(LDPE)(ペトロセン202、東ソー株式会社)と水分吸収剤であるゼオライト(モレキュラーシーブ4A、ユニオン昭和株式会社)を混練押出機に入れ、樹脂を加熱溶融しながら混練した後、これを押出機で押し出して冷却することによって、吸収剤保持層用樹脂ペレットを得た。吸収剤保持層用樹脂ペレットにおけるゼオライトの含有量は、当該ペレットの重量の46質量%とした。そして、内外スキン層用樹脂ペレットと吸収剤保持層用樹脂ペレットを用いて、空冷方式インフレーション成形機による共押出成形で吸収層となるフィルムを成膜した。インフレーション成形は、樹脂温度200℃で、三層インフレーション成形機(TUL−600R、株式会社プラコー)により行った。これにより、それぞれ20μmの内外スキン層で90μmの吸収剤保持層がサンドイッチされた吸収層を得た。
(ブリスターパック用積層体のサンプル作製)
基材層として25μmのポリアミドフィルムを用いた。また、アルミニウム箔層として40μmのアルミニウム箔を用いた。さらに、補強層として表1に記載の各種のフィルムを用いて、基材層、アルミニウム箔層、補強層及び吸収層を順に、全てドライラミネート法により積層させて、実施例1〜4及び比較例1〜3のブリスターパック用の積層体を得た。その際には、接着面の濡れ性を確認し、必要に応じてコロナ処理を実施した。また、接着剤として、主剤(タケラック(商標)XA1151、三井化学株式会社)、硬化剤(タケネート(商標)A12、三井化学株式会社)をそれぞれ9:1の重量比で含むウレタン系接着剤を用いた。なお、各層間の接着剤の塗工量は5g/mで行った。
(吸収速度試験用積層体のサンプル作製)
実施例1〜4及び比較例1〜2について、ブリスターパック用積層体と密封用積層体とを、熱ラミネート機を用いて接着させ、吸収速度試験用積層体を得た。密封用積層体は、PET(厚さ12μm)、アルミニウム箔(9μm)及び直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)をこの順にドライラミネートして得た。なお、本試験では、ブリスターパック用積層体の端面からの吸収速度を測定することを目的としているため、ブリスターパック用積層体にポケット部を成形せず、ブリスターパック用積層体と密封用積層体とを全面一様に貼り合せた。
〈評価〉
(吸収速度試験)
上記試験用積層体を100mm×10mmのサイズに10本を切り出して、ブリスターパック用積層体の吸収層が失活していない端面を露出させた。乾燥剤(1g×30個)が入ったアルミニウム袋に上記積層体を入れて3時間シーズニングを行った後、切り出した試験用積層体の重量を速やかに測定し、初期値を得た。その後すぐに、上記切り出した試験用積層体を40℃、75%RHの環境下の恒温恒湿槽に保管した。測定期間の日数経過後に、上記切り出した試験用積層体を恒温恒湿槽から取り出し、乾燥剤(1g×30個)が入ったアルミニウム袋に入れて密閉シールした。アルミニウム袋を室温で3時間シーズニングを行った後、切り出した試験用積層体をアルミニウム袋から取り出して、その重量を測定した。吸収量(mg/シート)は、経過日数ごとの重量測定値から初期値を減算することにより求めた。それぞれ3回ずつ測定し、その平均値を求めた。それらの結果を表1に示す。
(補強層の水蒸気透過度)
各種補強層の水蒸気透過度を、40℃、90%RHの試験条件で透湿度測定装置(PERMATRAN−W398 MA、モコン社製)を用いて、測定した。それらの結果を表1に示す。
(成形試験)
実施例1〜4並びに比較例1〜3の積層体に、室温で深さ4.75〜5.75mmのポケット部を成形した。成形機は、日本オートマチックマシン株式会社のハイスピード油圧プレス(HYP505H)を用いた。プラグ材質は、粘度平均分子量550万の超高分子量ポリエチレン樹脂(製品名:ニューライト(商標)NL−W、作新工業株式会社)であり、プラグ径は13mm、成形速度は200mm/s、成形圧力は7.7MPa、押込み保持時間は1秒とした。ここでは、成形される部位の周囲に圧を掛けながら固定された後、プラグ(凸部分)が設定された長さだけ押し出されることで、積層体がドーム型に成形される。
ここでは、成形したポケット部に割れ、キズ、又は凹み等の外観不良が目視で発生していなかった場合を○とし、成形したポケット部に割れ、キズ、又は凹み等の外観不良が目視で発生した場合を×とした。それぞれ10回ずつ試験を繰り返し行った。その結果を表1に示す。
(引張試験)
JIS K7127に準拠して、各積層体に用いた補強層の引張弾性率及び引張破壊ひずみを測定した。ここでは、引張り試験測定器(ストログラフVES1D、株式会社東洋精機製作所)を用いて、サンプル幅15mm、サンプル長さ150mm、チャック間隔50mm、引張り速度300mm/minの条件で測定した。その結果を表1に示す。
Figure 2017214143
図4に、実施例1と比較例1の積層体の吸収量の経時変化を示す。補強層に水蒸気透過度が低い樹脂を用いた例と補強層に水蒸気透過度が高い樹脂を用いた例とでは、水蒸気透過度が低い樹脂を用いた例の方が、水分吸収速度が遅くなっていることが分かり、吸収層の失活を抑制することができている。補強層の水蒸気透過度と、試験用積層体の吸収量との間に相関があるため、ブロックPP又はホモPPを用いた無延伸フィルムの補強層が適していることが分かる。
100、200 ブリスターパック
300 内容物
10 ブリスターパック用積層体
1 基材層
2 アルミニウム箔層
3 補強層
4 吸収層
5 蓋材
4a 外スキン層
4b 吸収剤保持層
4c 内スキン層
5a 熱可塑性樹脂層
5b 金属層

Claims (11)

  1. 基材層、アルミニウム箔層、補強層、及び吸収層をこの順で含む、ブリスターパック用積層体であって、前記補強層が、ポリプロピレンホモポリマー又はブロックポリプロピレンを含む無延伸フィルムを有する、ブリスターパック用積層体。
  2. 前記補強層が、ブロックポリプロピレンを含む、請求項1に記載のブリスターパック用積層体。
  3. JIS K 7129Aに準拠して、40℃、90%RHの試験条件で測定したときの前記補強層の水蒸気透過度が20g/(m・day)以下である、請求項1又は2に記載のブリスターパック用積層体。
  4. JIS K7127に準拠して、サンプル幅15mm、サンプル長さ150mm、チャック間隔50mm、引張り速度300mm/minの条件で測定したときの前記補強層の引張破壊呼びひずみが、80%以上である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のブリスターパック用積層体。
  5. JIS K7127に準拠して、サンプル幅15mm、サンプル長さ150mm、引張り速度300mm/minの条件で測定したときの前記補強層の引張弾性率が450MPa以上1500MPa以下である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のブリスターパック用積層体。
  6. 前記基材層が、ポリエチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリプロピレン系樹脂、飽和ポリエステル、ポリアミド及びこれらの混合物からなる群より選択される樹脂を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載のブリスターパック用積層体。
  7. 前記吸収層が、前記基材層側の外スキン層、吸収剤及び熱可塑性樹脂を有する吸収剤保持層、並びに内スキン層をこの順で含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載のブリスターパック用積層体。
  8. 前記外スキン層及び内スキン層の少なくとも一つが、ブロックポリプロピレンを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載のブリスターパック用積層体。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の積層体、並びに前記アルミニウム箔層とは別のアルミニウム箔層及び樹脂層を有する蓋材を含み、前記積層体の吸収層と前記蓋材の樹脂層とが少なくとも部分的に接着しており、かつ前記積層体にポケット部が形成されて前記積層体と前記蓋材との間に内容物が収納可能になっている、ブリスターパック。
  10. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の2つの積層体が、吸収層を向かい合わせにして少なくとも部分的に接着しており、かつ前記2つの積層体にポケット部が形成されて前記ポケット部に内容物が収納可能になっている、ブリスターパック。
  11. 請求項9又は10に記載のブリスターパックと、前記ポケット部に収納された内容物とを有するブリスターパック包装体。
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