JP6576239B2 - ブリスターパック用積層体、及びそれを用いたブリスターパック - Google Patents

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Description

本発明は、ブリスターパック用積層体、及びそれを用いたブリスターパックに関する。
粉状の製剤は、薄手の紙袋又はフィルム製袋等に封入されるが、錠剤又はカプセル剤等の製剤は、PTP(プレススルーパック)と呼ばれるブリスターパックに封入される。PTPに封入されている製剤を指で押し込むことによって、シート状の蓋材を破り、そして製剤を取り出すことができる。その他、製剤を収容するポケット部を成形したバリア性積層体2枚を向い合せてシールした形状のブリスターパックに製剤が封入されることもある。この形態の場合、ブリスターパックの端部を切り取って開封するか、2枚の積層体の間で剥離して開封するので、粉状及び液体状の製剤でも使用できる。
製剤は水分を吸収することで、薬効成分が変質することがある。そのため、従来は、ブリスターパックを封入する外装袋内にシリカゲル等の乾燥剤を封入していた。しかし、外装袋内に乾燥剤を投入する作業は手間がかかり、またこれを誤飲又は誤食される恐れもあった。また、外装袋の開封後は、ブリスターパック内を低湿度に保つことができず、製剤の劣化が進行する問題もあった。さらに製剤によっては、酸化分解しやすいもの、特有のにおいを発するもの等があるので、ブリスターパック内の酸素、におい等のガスを吸収したいという要望もある。
それに対し、特許文献1は、ブリスターパックの内部に吸収剤を有する吸収層を形成することによって、製剤の長期安定性を向上させる技術を開示している。ここではまず、バリア層である基材と吸収層との積層体に、ドーム状のポケット部分を形成する。そして、そのポケット部分に錠剤である製剤を入れて、これを蓋材で封止している。この技術によれば、外装袋に乾燥剤等を同梱しなくても、乾燥状態の維持、酸化の防止、及びにおいの効率的な除去が可能となると考えられる。
また、製剤の中には、紫外線に弱いものもあり、包装容器が透明であると、薬効成分が劣化するおそれがある。これに対して、例えば特許文献2は、ブリスターパックの裏側の蓋材だけではなく、表側のブリスターパック用積層体にもアルミニウム層を形成する技術、いわゆるアルミブリスター包装を開示している。この技術によれば、ブリスターパックにアルミニウム層を形成するので製剤は視認できないが、紫外線を遮断し、バリア性をさらに高めることができる。
上記の2つの技術を単純に組み合わせた態様では、ブリスターパック用積層体にドーム状のポケットを成形する際に、ドームの天井部分が破れたり、裾の部分又は肩の部分に亀裂が発生したりする成形上の問題が発生する。特許文献2はこれに対処するために、特定のポリマーを用いたコシのある補強層をアルミニウム層と吸収層との間に積層して、基材層/アルミニウム層/補強層/吸収層を順に有するブリスターパック用積層体を開示している。
特開2013−199283号公報 国際公開第2012/029323号
特許文献2のブリスターパック用積層体では、コシのある補強層を設けることで積層体全体の強度を向上させて、成形不良を低減している。しかし、特許文献2に記載の積層体の場合、成形機の型又は成形深さによっては、ブリスターパックのポケットの肩の部分が裂けたり、アルミニウム層にピンホールが発生したりする場合があるという問題が生じていたことを本発明者らは見出した。
そこで、本発明は、ブリスターパックのポケットを比較的深い深さまで成形しても成形不良が発生しない、又は発生しにくい、十分に成形性を与えるブリスターパック用積層体、並びにその積層体を用いたブリスターパックを提供することを目的とする。
本発明者らは、以下の手段により、上記課題を解決できることを見出した。
《態様1》
基材層、アルミニウム層、吸収層をこの順に含む、ブリスターパック用積層体であって、
前記吸収層が、前記アルミニウム層側の外スキン層、吸収剤及びバインダー樹脂を有する吸収剤保持層、並びに内スキン層をこの順に含み、かつ
前記外スキン層及び内スキン層の少なくとも一層が、ブロックポリプロピレンを含む、
ブリスターパック用積層体。
《態様2》
前記外スキン層及び内スキン層の両方が、ブロックポリプロピレンを含む、態様1に記載のブリスターパック用積層体。
《態様3》
JIS−Z−1707に準拠して突刺し強さ試験を行って測定される、前記吸収層の破壊点圧縮率が、2500〜5000%である、態様1又は2に記載のブリスターパック用積層体。
《態様4》
JIS−Z−1707に準拠して突刺し強さ試験を行って測定される、前記吸収層の破壊点圧縮率が、3000〜5000%である、態様1又は2に記載のブリスターパック用積層体。
《態様5》
JIS−Z−1707に準拠して突刺し強さ試験を行って測定される、前記吸収層の破壊点圧縮率が、3100〜3700%である、態様1又は2に記載のブリスターパック用積層体。
《態様6》
前記アルミニウム層と前記吸収層との間に補強層を有する、態様1〜5のいずれか一項に記載のブリスターパック用積層体。
《態様7》
態様1〜6のいずれか一項に記載の積層体、並びに金属箔層及び樹脂層を有する蓋材を含み、前記積層体の吸収層と前記蓋材の樹脂層とが少なくとも部分的に接着しており、かつ前記積層体にポケット部が形成されて前記積層体と前記蓋材との間に内容物が収納可能になっている、ブリスターパック。
《態様8》
態様1〜6のいずれか一項に記載の2つの積層体が、吸収層を向かい合わせにして少なくとも部分的に接着しており、かつ前記2つの積層体にポケット部が形成されて前記ポケット部に内容物が収納可能になっている、ブリスターパック。
《態様9》
態様7又は8に記載のブリスターパックと、前記ポケット部に収納された内容物とを有するブリスターパック包装体。
本発明によれば、ブリスターパックのポケットを比較的深い深さまで成形しても成形不良が発生しない、又は発生しにくい、十分に成形性を与えるブリスターパック用積層体、並びにその積層体を用いたブリスターパックを提供することができる。
本発明のブリスターパックの概略図である。 本発明のブリスターパックの他の例を示す概略図である。 本発明のブリスターパックの層構造の概略図である。
<ブリスターパック用積層体>
本発明のブリスターパック用積層体は、基材層、アルミニウム層、及び吸収層をこの順で含む。また、アルミニウム層と吸収層との間にさらに補強層を有していてもよい。さらに基材層、アルミニウム層、随意の補強層、及び吸収層のいずれか二層の間に、接着層を有してもよい。好ましくは、本発明のブリスターパック用の積層体は、最外層の基材層、アルミニウム層、補強層、外スキン層、吸収剤保持層、及び蓋材と接触する内スキン層をこの順で含み、又はこの順で構成される。
なお、本明細書において、「A層及びB層で構成される積層体」とは、本質的にはA層とB層のみを含む積層体を意味しているが、A層及びB層の他に、本発明の有利な効果が得られる範囲又は有利な効果が失われない範囲で他の層を含んでもよいことを意味している。例えば、A層とB層との間にアンカーコート層等を含んでいたとしても、「A層及びB層で構成される積層体」と表現する場合がある。
例えば、図1に示すように、本発明のブリスターパック用積層体10は、基材層1、アルミニウム層2、随意の補強層3、及び吸収層4を有する。また図3に示されるように、吸収層4は、外スキン層4a、吸収剤保持層4b、及び内スキン層4cを含む。
ブリスターパック用積層体には、医薬品製剤等の内容物を入れるためのポケット部が形成される。ポケット部を成形する際の成形方法としては、平板式空圧成形法、プラグアシスト圧空成形法、ドラム式真空成型法、プラグ成形法等が挙げられる。この中でも、粘度平均分子量100万以上の超高分子量ポリエチレン樹脂で構成された、先端部が丸い円柱状の棒(プラグ材)を用いたプラグ成形法が、ポケットを形成するためには好ましい。
理論に限定されないが、図3において、本発明のブリスターパック用積層体10は、吸収層4の外側スキン層4a、及び内側スキン層4cの少なくとも一層にブロックポリプロピレン(プロピレン−エチレンブロック共重合体)を含ませることによって、吸収層4の柔軟性、耐衝撃性及びコシを向上させることができると考えられる。これによって、ポケット成形時にアルミニウム層にかかる衝撃を和らげ、アルミニウム層が破れるのを抑制するため、ブリスターパック用積層体10に比較的深いポケットを成形しても、成形不良が発生しない、又は発生しにくいと考えられる。
(基材層)
基材層は、ブリスターパック用積層体の最外層を構成してもよい。基材層に用いられる樹脂としては、ブリスターパック用積層体に適度なバリア性及び成形性を与える樹脂であれば特に制限されない。例えば、ポリエチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリプロピレン系樹脂、飽和ポリエステル、ポリアミド(例えば、ナイロン、ナイロン6、ナイロン6,6、ナイロンMXD6)等、並びにこれらの混合物が挙げられる。好ましくは、外部からの水分の浸入を防ぎ、防湿性に優れているものがよく、特にポリプロピレン系樹脂、ポリアミド及び飽和ポリエステルが挙げられる。
なお、本明細書においてポリエチレン系樹脂とは、ポリマーの主鎖にエチレン基の繰返し単位を、30mol%以上、40mol%以上、50mol%以上、60mol%以上、70mol%以上、又は80mol%以上含む樹脂であり、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン−メチルアクリレート共重合体(EMA)、エチレンビニルアセテート共重合体(EVA)、カルボン酸変性ポリエチレン、カルボン酸変性エチレンビニルアセテート共重合体、及びこれらの誘導体、並びにこれらの混合物からなる群より選択される。
本明細書においてポリプロピレン系樹脂とは、ポリマーの主鎖にプロピレン基の繰返し単位を、30mol%以上、40mol%以上、50mol%以上、60mol%以上、70mol%以上、又は80mol%以上含む樹脂であり、例えば、ポリプロピレン(PP)ホモポリマー、ランダムポリプロピレン(ランダムPP)、ブロックポリプロピレン(ブロックPP)、塩素化ポリプロピレン、カルボン酸変性ポリプロピレン、及びこれらの誘導体、並びにこれらの混合物が挙げられる。
基材層の厚みは、5μm以上、10μm以上、15μm以上、20μm以上、又は30μm以上であってもよく、また300μm以下、200μm以下、100μm以下、又は50μm以下であってもよい。
(アルミニウム層)
アルミニウム層は、水分及びガスバリア性を付与するために用いられる。これは、純アルミニウム系のアルミニウム箔であってもよく、アルミニウム合金系のアルミニウム箔であってもよい。ブリスターパック用積層体に適切な成形性及び弾性を与えるために、アルミニウム層の厚みは、7μm以上、10μm以上、又は20μm以上であってもよく、また60μm以下、50μm以下、又は40μm以下であってもよい。
(補強層)
補強層は、ブリスターパック用積層体の成形性及び弾性を向上させるために随意に用いられる樹脂層である。補強層に用いられる樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニル、飽和又は不飽和ポリエステル(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート)、ポリアミド及びこれらの混合物が挙げられる。補強層の厚みは、15μm以上、又は25μm以上であってもよく、また60μm以下、又は50μm以下であってもよい。本発明において補強層は、上記の特許文献2に記載のような補強層を用いることができる。
(吸収層)
吸収層は、吸収性の機能を有する層であり、この層によって医薬品製剤等の内容物の長期安定性を向上させることができる。吸収層は、アルミニウム層側の外スキン層、吸収剤及びバインダー樹脂を含む吸収剤保持層、並びに内スキン層をこの順で含む。外スキン層及び内スキンの少なくとも一層は、ブロックポリプロピレンを含み、吸収層の柔軟性、耐衝撃性及びコシを向上させることができる。また、外スキン層及び内スキン層は、吸収剤保持層に含まれる吸収剤が使用中に脱離することを防止し、かつ吸収層を製造しやすくなるように、吸収剤保持層をサンドイッチする。
外スキン層は、ブリスターパックの内容物を入れる側とは反対側(外側)に用いられる層であり、内スキン層は、内容物を入れる側(内側)に用いられる層である。図1で示されるように、吸収層4は、本発明のブリスターパック用積層体10において、基材層1、アルミニウム層2、及び随意の補強層3と積層して用いることができる。また、図3で示されるように、吸収層4は、外スキン層4a、吸収剤保持層4b、及び内スキン層4cを有する。
本発明者らは、内スキン層及び外スキン層の少なくとも一方に、ブロックポリプロピレン(ブロックPP)を与えることによって、ブリスターパック用積層体として非常に好適な成形性及び弾性が得られることを見出した。ブロックPPは、ホモポリプロピレンの中にポリエチレン及び/又は炭素数4以上のα−オレフィン系ポリマーが分散している海島構造を有する樹脂であり、島状に存在するポリエチレン及び/又は炭素数4以上のα−オレフィン系ポリマーの周りにはEPR相(ゴム相)が存在しており、これによりブロックPPの柔軟性と耐衝撃性が高くなっている。このブロックPPを内スキン層及び外スキン層の少なくとも一方に含むことによって、吸収層の柔軟性、耐衝撃性及びコシを向上させることができるため、ブリスターパックのポケットを比較的深い深さまで成形しても成形不良が発生しない、又は発生しにくい、十分に成形性を得ることができる。さらに吸収層の柔軟性、耐衝撃性及びコシを向上させる観点から、外スキン層及び内スキン層の両方に、ブロックPPを与えることが好ましい。
特に、吸収層が適度な破壊点圧縮率を有する場合、ポケット成形時にアルミニウム層にかかる衝撃を和らげるとともに、吸収層がプラグ材に追従しすぎることによって、アルミニウム層にピンホールが発生することを防ぐことができることがわかった。破壊点圧縮率を測定することで、集中荷重により生じる放射状の引張・圧縮応力に対する強さ、つまり、ポケット成形時に加わる力により生じるその試料の局部変形に対しての追従性及び強さの特性を観察することができると考えられる。したがって、破壊点圧縮率が適切な範囲であることによって、ブリスターパック用積層体により深い深さまでポケットを成形しても、成形不良が発生しなかった、又はより発生しにくかったと考えられる。
吸収層の破壊点圧縮率は、2500%以上、3000%以上、3100%以上、3500%以上、4000%以上、又は4500%以上であってもよく、5000%以下、4500%以下、4000%以下、3700%以下、又は3500%以下であってもよい。
吸収層の破壊点圧縮率が比較的高い場合には、吸収層の柔軟性が得られ、ポケットを成形する際に、ブリスターパック用積層体に亀裂や割れが発生しにくい。これは、ポケットを成形するためにプラグが押し込まれる際に、吸収層で衝撃を和らげることができ、特にアルミニウム層に対する衝撃を和らげることができ、アルミニウム層の破れが発生しにくく、さらにはブリスターパック用積層体全体の割れが発生しにくいためと考えられる。この効果は、吸収層の破壊点圧縮率が2500%以上、特に3000%以上又は3100%以上の時に顕著である。また、吸収層の破壊点圧縮率が比較的低い場合には、吸収層にコシを与えることができ、ポケットを成形する際に、アルミニウム層でのピンホールの発生を防止しやすい。これは、ポケットを成形するためにプラグが押し込まれる際に、吸収層がプラグに追従して簡単に伸びることを防止できるため、吸収層にアルミニウム層を支える効果を与えることができ、アルミニウム層が局所的に伸びることを防止できるためと考えられる。この効果は、吸収層の破壊点圧縮率が5000%以下、特に3700%以下の時に顕著である。
破壊点圧縮率は、JIS Z1707に準拠した突刺し強さ試験により測定した値であり、具体的には以下のようにして測定することができる。まず測定対象のフィルムを80mm角に切断して、サンプルを得る。サンプルを突き刺し試験装置(ストログラフVE10D、株式会社東洋精機製作所)の治具に固定し、針をサンプルに対して90℃の角度で突き刺さるように固定する。そして、先端半径0.5mm、直径1mmの針を50mm/分の速さでサンプルに突き刺し、針がサンプルを突き抜けたときの変位を測定して、以下の式から破壊点圧縮率を求める。突き刺し試験を5回行い、平均値から本明細書における破壊点圧縮率を求めることができる。
破壊点圧縮率(%)=変位(mm)/フィルム厚(mm)×100
吸収層の厚みは、適度な成形性及び弾性を得る観点から、40μm以上、50μm以上、60μm以上、又は70μm以上であってもよく、200μm以下、150μm以下、100μm以下、90μm以下、又は80μm以下であってもよい。
<内スキン層及び外スキン層>
外スキン層は、アルミニウム層側に存在し、補強層又はアルミニウム層と接着層等を介して隣接していてもよい。内スキン層は、蓋材と接触するように、最外層であってもよい。この場合、内スキン層は、ヒートシール性を有していることが好ましい。
本発明では、内スキン層及び外スキン層の少なくとも一方に、ブロックポリプロピレンを含む。ブロックPPは、その層の重量に対して、50重量%以上、60重量%以上、70重量%以上、80重量%以上、90重量%以上、95重量%以上、又は100重量%で含まれていてもよい。
内スキン層及び外スキン層は、吸収剤保持層よりも少ない量の吸収剤を含むことができるが、ブリスターパックの製造中及び使用中に吸収剤が脱離する可能性、及び吸収層の製造しやすさを考慮して、吸収剤を実質的に含まなくてもよい。ブロックPPに加えて、内スキン層及び外スキン層に用いられる樹脂としては、例えばポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリメチルペンテン、飽和ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアミド、熱可塑性エラストマー等並びにこれらの混合物が挙げられる。
内スキン層及び外スキン層の厚みは、適度な成形性及び弾性を得る観点から、5μm以上、10μm以上、又は20μm以上であってもよく、100μm以下、70μm以下、50μm以下、又は40μm以下であってもよい。
<吸収剤保持層>
吸収剤保持層は、バインダー樹脂中に吸収剤が分散されている構造を有する。吸収剤保持層は、ブリスターパック内の水分、有機ガス及び無機ガスを吸収する層として機能する。
吸収剤保持層に用いることができる吸収剤としては、無機吸収剤、例えば酸化カルシウム、塩化カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸ナトリウム等の化学吸着剤、及び酸化アルミニウム、生石灰、シリカゲル、無機の分子篩等の物理吸着剤を挙げることができる。無機の分子篩の例としては、限定されないが、アルミノケイ酸塩鉱物、クレー、多孔質ガラス、微細孔性活性炭、ゼオライト、活性炭、又は水等の小分子を拡散させることが可能な開口構造をもつ化合物を挙げることができる。このような無機吸収剤は、低濃度領域でも高い吸収性を得ることができ、ブリスターパック内部にわずかに含まれる水分や有機ガス、無機ガスを吸収するには、このような濃度の低い環境下であっても高い吸収性を発揮できる吸収剤を用いることが特に好ましい。
ゼオライトとしては、天然ゼオライト、人工ゼオライト、合成ゼオライト等を使用することができる。ゼオライトは、分子の大きさの違いによって物質を分離するのに用いられる多孔質の粒状物質であり、均一な細孔をもつ構造であって、細孔の空洞に入る小さな分子を吸収して一種の篩の作用を有するため、水(蒸気、水蒸気)、有機ガス、無機ガス等を吸収することができる。合成ゼオライトの一例としてはモレキュラーシーブがあり、この中でも特に細孔(吸収口)径が0.3nm〜1nmのモレキュラーシーブを使用することができる。通常、細孔径が0.3nm、0.4nm、0.5nm、1nmのモレキュラーシーブを、それぞれモレキュラーシーブ3A、モレキュラーシーブ4A、モレキュラーシーブ5A、モレキュラーシーブ13Xと称する。モレキュラーシーブの平均粒子径(レーザー回折・散乱法によって求めた粒度分布における積算値50%での粒径)は、例えば10μm前後のものが用いられる。本発明では、吸収する目的物や内容物の性質等に合わせて、これらのゼオライトを適宜使い分けることができる。
また、特に有機ガスを吸収する場合、疎水性ゼオライトを用いることが好ましい。疎水性ゼオライトとは、ゼオライトの結晶骨格内のアルミニウム原子を脱アルミニウム処理して減少させ、シリカアルミナ比を高めて、いわゆるハイシリカゼオライトとしたものを総称する。疎水性ゼオライトは、水等の極性物質に対する親和性を失い、非極性物質をより強く吸収するゼオライトであり、有機ガス等をより吸収しやすくなっている。疎水性ゼオライトの一例である疎水性のモレキュラーシーブとしては、細孔径0.6〜0.9nmのものを使用することができ、Abscents1000、Abscents2000、Abscents3000(以上ユニオン昭和株式会社)等が挙げられる。細孔径は、X線回折法による構造解析で確認することができる。また、疎水性ゼオライトの平均粒径(レーザー回折・散乱法によって求めた粒度分布における積算値50%での粒径)は、例えば3〜5μmのものが用いられる。
吸収剤は、吸収能力の観点から、吸収剤保持層の重量に対して、0質量%より多く、5質量%以上、10質量%以上、20質量%以上、30質量%以上、40質量%以上、50質量%以上、又は60質量%以上の範囲で吸収剤保持層に含まれることができ、またバインダー樹脂への分散性及び成形性の観点から90重量%以下、80重量%以下、70重量%以下、60重量%以下、50重量%以下、又は40重量%以下の範囲で吸収剤保持層に含まれることができる。特に、吸収能力及び成形性を両立させる観点から、吸収剤は、吸収剤保持層の重量に対して、0質量%より多く、10質量%以上、20質量%以上、又は30質量%以上であってもよく、60質量%以下、55質量%以下、50質量%以下、又は40質量%以下であってもよい。また、吸収剤は、吸収剤保持層の体積に対して、0体積%より多く、5体積%以上、10体積%以上、20体積%以上、又は30体積%以上であってもよく、70体積%以下、60体積%以下、55体積%以下、50体積%以下、又は40体積%以下であってもよい。なお、吸収剤の含有量が高い場合には、吸収層の破壊点圧縮率は小さくなる傾向にあり、吸収剤の含有量が低い場合には、吸収層の破壊点圧縮率は大きくなる傾向となる。
吸収剤保持層に用いることができるバインダー樹脂としては、例えばポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、飽和又は不飽和ポリエステル、アイオノマー、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン、及びこれらの誘導体、並びにこれらの混合物が挙げられる。
吸収剤保持層の厚みは、吸収能力、成形性、及び弾性の観点から、10μm以上、20μm以上、又は30μm以上であってもよく、500μm以下、300μm以下、200μm以下、150μm以下、又は100μm以下であってもよい。
(その他)
本発明のブリスターパック用積層体は、基材層、アルミニウム層、随意の補強層、及び吸収層のいずれか二層の間に、接着層を有してもよい。また、本発明のブリスターパック用積層体は、任意の2つの層の間に、印刷層、2層間の接着を高めるためのアンカーコート層、プライマー層等をさらに有してもよい。この接着層に用いてもよい接着剤としては、ドライラミネート法により接着する場合は、ウレタン系接着剤、オレフィン系樹脂接着剤、ブチルゴム系接着剤、アクリル樹脂系接着剤、ポリエステル樹脂系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、シリコーン樹脂系接着剤等が、サンドラミネート法により接着する場合は、ポリエチレン系樹脂等が挙げられる。
<ブリスターパック用積層体の製造方法>
上記のようなブリスターパック用積層体は、例えば以下のようにして製造することができる。
(吸収層の製造)
吸収層は、例えば多層インフレーション法によって製造することができる。これは複数の押出機によって外スキン層、吸収剤保持層、及び内スキン層を筒状に共押出して、この中に空気を送って膨らませて、多層フィルムを製造する方法である。
その他、まず吸収剤保持層に含まれる材料を混練したものをペレット状に押出して冷却し、ペレット状の吸収剤保持層用樹脂ペレット(マスターバッチ)を作製し、このマスターバッチを再加熱して、インフレーション成形法又はTダイ法等により吸湿剤保持層を製造することができる。混練は、例えばニーダー、ヘンシェルミキサー、ミキシングロールなどのバッチ式混練機、2軸混練機などの連続混練機などを用いて行うことができる。この際には、使用するバインダー樹脂に応じて、120℃以上、140℃以上、又は150℃以上で、かつ220℃以下、200℃以下、又は180℃以下の温度で混練することができる。
そして外スキン層及び内スキン層を、公知の方法でフィルム化した後に、吸収剤保持層を挟んでラミネートして、又は吸収剤保持層の両面にスキン層を押出成形して、吸収層を製造することができる。
(ブリスターパック用積層体の製造)
基材層、アルミニウム層、随意の補強層、及び吸収層を貼り合せる方法としては、ドライラミネート法、サンドラミネート法等が挙げられる。ドライラミネート法は、接着剤を塗布し乾燥させた後、加圧し、接着剤を硬化させて貼り合せる方法である。またサンドラミネート法は、基材と、貼り合せる側のフィルムとの間に、溶融させた接着用樹脂を押出し、貼り合せる方法である。
<ブリスターパック、及びブリスターパック包装体>
本発明のブリスターパックは、上記のブリスターパック用積層体、及び蓋材を有する。ブリスターパック用積層体の吸収層と蓋材は、少なくとも部分的に接着する。ブリスターパック用積層体に、製剤等の内容物を収納するためのポケット部の成形をした後に内容物をポケット部に収容し、蓋材を接着させて、ブリスターパックのポケット部に内容物を収納したブリスターパック包装体を作製することができる。
蓋材は、例えば樹脂層と金属箔層とを含む。その樹脂層としては、上記のスキン層に使用できる熱可塑性樹脂を用いることができ、好ましくはポリプロピレン系樹脂を用いることができる。蓋材の樹脂層と、ブリスターパック用積層体の接着する層(内スキン層)とは、接着性を高める観点から、互いの樹脂を適宜選択することができる。
また、金属箔層としては、純アルミニウム箔、アルミニウム合金箔等のアルミニウム箔を用いることができる。好ましくは、蓋材は、アルミニウム箔に樹脂層がコーティングされた形態である。
蓋材は、アルミニウム箔にポリオレフィン系ポリマーアロイ等のイージーピール性樹脂がコーティングされた形態、又はイージーピールフィルムが積層された形態とすることもできる。この場合、ブリスターパックと蓋材との接着界面で剥離させることで、内容物を取り出すことができる。
本発明のブリスターパックのその他の態様として、上記のブリスターパック用積層体から選択される2つの積層体が、吸収層を向かい合わせにして少なくとも部分的に接着する。2つのブリスターパック用積層体の両方に、内容物を収納するためのポケット部の成形をした後に内容物をポケット部に収容し、2つのブリスターパック用積層体の吸収層同士を接着させて、ブリスターパックのポケット部に内容物を収納したブリスターパック包装体を作製することができる。
本発明のブリスターパックの内容物としては、外気との接触によって劣化しうる物であれば限定されるものではなく、製剤の他、食品、化粧品、医療機器、電子部品等を挙げることができる。また、製剤としては、医薬品製剤の他、洗浄剤、農薬等を含む。
図1は、ブリスターパック100の概略図である。ここでは、順に基材層1、アルミニウム層2、随意の補強層3、及び吸収層4が積層してなるブリスターパック用積層体10に、蓋材5が接着されており、積層体10に形成されたドーム状のポケット部に、内容物300が内包されている。図示していないが、基材フィルムと吸収フィルムとの間には、接着層が存在する。
図2は、その他態様のブリスターパック200の概略図である。2つのブリスターパック用積層体10の吸収層同士が接着されており、積層体10に形成されたポケット部に、内容物300が内包されている。
図3は、本発明のブリスターパック100の層構造の概略図である。この図においては、ブリスターパック100のポケット部が形成されていない端部を示しており、順に、基材層1、アルミニウム層2、随意の補強層3、及び吸収層4が積層されてなるブリスターパック用積層体10に、蓋材5が接着されている。吸収層4は、外スキン層4a、吸収剤保持層4b、及び内スキン層4cから構成され、また蓋材5は樹脂層5a及び金属箔層5bから構成される。
(実施例1)
<吸収層の作製>
内外スキン層用の材料として、ブロックPP(型番:BC6DRF、日本ポリプロ株式会社)を用意した。吸収剤保持層用の材料として、低密度ポリエチレン(LDPE)(ペトロセン202、東ソー株式会社)と水分吸収剤であるゼオライト(モレキュラーシーブ4A、ユニオン昭和)を混練押出機に入れ、樹脂を加熱溶融しながら混練した後、これを押出機で押し出して冷却することによって、吸収剤保持層用樹脂ペレットを得た。吸収剤保持層用樹脂ペレットにおけるゼオライトの含有量は、当該ペレットの重量の46質量%とした。
そして、内外スキン層用樹脂ペレットと吸収剤保持層用樹脂ペレットを用いて、空冷方式インフレーション成形機による共押出成形で吸収層となるフィルムを成膜した。インフレーション成形は、樹脂温度170℃、引取速度10m/minで、三層インフレーション成形機(TUL−600R、株式会社プラコー)により行った。
<積層体の作製>
基材層としてのポリアミドフィルム(ナイロン(Ny))、アルミニウム(Al)層、及び補強層としてのポリ塩化ビニル(PVC)フィルム(厚み:60μm、スミライト−VSS6107、住友ベークライト)を、接着剤を介して、この順にドライラミネート法により積層し、第1積層体を得た。
第1積層体の補強層上に、接着剤を塗布し、吸収層をドライラミネート法により積層し、第2積層体を得た。その後、第2積層体を、40℃の環境下で7日間保存してエージングを行うことにより、評価用サンプルを得た。
上記積層体の接着剤としては、主剤(タケラック(商標)XA1151、三井化学株式会社)、硬化剤(タケネート(商標)A12、三井化学株式会社)をそれぞれ9:1の重量比で含むウレタン系接着剤を用いた。なお、各層間の接着剤の塗工量は5g/mで行った。
実施例1の評価用のサンプルの層構成を表1に示す。
(実施例2〜4)
内外スキン層用の材料として、ブロックPP(型番:BC6DRF、日本ポリプロ株式会社)とランダムPP(型番:FG3DC、日本ポリプロ株式会社)とを所定量ずつ混合した混合樹脂を用いた以外は、実施例1と同様の手順で、評価用サンプルを得た。実施例2〜4の評価用のサンプルの層構成を表1に示す。
(実施例5)
内外スキン層用の材料として、ブロックPP(型番:BC6CB、日本ポリプロ株式会社)を用いた以外は、実施例1と同様の手順で、評価用サンプルを得た。実施例5の評価用サンプルの層構成を表1に示す。
(実施例6)
内外スキン層用の材料として、ブロックPP(型番:BC6CB、日本ポリプロ株式会社)とランダムPP(型番:FG3DC、日本ポリプロ株式会社)とを50質量%ずつ混合した混合樹脂を用いた以外は、実施例1と同様の手順で、評価用サンプルを得た。実施例6の評価用のサンプルの層構成を表1に示す。
(実施例7)
内外スキン層用の材料として、ブロックPP(型番:BC5FA、日本ポリプロ株式会社)を用いた以外は、実施例1と同様の手順で、評価用サンプルを得た。実施例7の評価用サンプルの層構成を表1に示す。
(実施例8)
内外スキン層用の材料として、ブロックPP(型番:BC5FA、日本ポリプロ株式会社)とランダムPP(型番:FG3DC、日本ポリプロ株式会社)とを50質量%ずつ混合した混合樹脂を用いた以外は、実施例1と同様の手順で、評価用サンプルを得た。実施例8の評価用のサンプルの層構成を表1に示す。
(比較例1)
内外スキン層用の材料として、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)(SP2520、東京インキ株式会社)を用いた以外は、実施例1と同様の手順で、評価用サンプルを得た。比較例1の評価用サンプルの層構成を表1に示す。
(比較例2)
内外スキン層用の材料として、ランダムPP(FG3DC、日本ポリプロ株式会社)を用いた以外は、実施例1と同様の手順で、評価用サンプルを得た。比較例2の評価用サンプルの層構成を表1に示す。
(評価1:成形試験)
実施例1〜8並びに比較例1及び2の評価用のサンプルに、室温で深さ5.0〜6.0mmのポケット部を成形した。成形機は、日本オートマチックマシン株式会社のハイスピード油圧プレス(HYP505H)を用いた。プラグ材質は、粘度平均分子量550万の超高分子量ポリエチレン樹脂(製品名:ニューライト(商標)NL−W、作新工業株式会社)であり、プラグ径は13mm、成形速度は200mm/s、成形圧力は7.7MPa、押込み保持時間は1秒とした。ここでは、成形される部位の周囲が圧を掛けながら固定された後、プラグ(凸部分)が設定された長さだけ押し出されることで、積層体がドーム型に成形される。
ここでは、成形したポケット部に割れ、キズ、又は凹み等の外観不良が目視で発生していなかった場合を○とし、成形したポケット部に割れ、キズ、又は凹み等の外観不良が目視で発生した場合を×とした。それぞれ10回ずつ試験を繰り返し行った。その結果を表1に示す。
(評価2:スキン層の破壊点圧縮率の測定)
突刺し強さ試験を行って、各例で用いている吸収層の破壊点圧縮率を測定した。具体的には、まず各例で用いている吸収層を80mm角に切断して、サンプルを調製した。サンプルを突き刺し試験装置(ストログラフVE10D、株式会社東洋精機製作所)の治具に固定し、針をサンプルに対して90℃の角度で突き刺さるように固定した。この測定では、先端半径0.5mm、直径1mmのニードルを50mm/分の速さでサンプルに突き刺し、針がサンプルを突き抜けたときの変位を測定して、以下の式から破壊点圧縮率を求めた。突き刺し試験を各サンプルについて5回ずつ行い、破壊点圧縮率の平均値を各サンプルの値とした。
破壊点圧縮率(%)=変位(mm)/フィルム厚(mm)×100
測定結果を表1に示す。
Figure 0006576239
表1の結果から分かるように、外スキン層及び内スキン層にブロックPPを含まない比較例1及び2と比較して、外スキン層及び内スキン層にブロックPPを含む実施例1〜8では、ブリスターパックのポケットを比較的深い深さまで形成した場合における成形不良が低減している。
また、吸収層の破壊点圧縮率が高い比較例1と比較して、破壊点圧縮率が適度な値を有する実施例1〜8では、ブリスターパックのポケットを比較的深い深さまで形成した場合における成形不良が低減している。
100、200 ブリスターパック
300 内容物
10 ブリスターパック用積層体
1 基材層
2 アルミニウム層
3 補強層
4 吸収層
4a 外スキン層
4b 吸収剤保持層
4c 内スキン層
5 蓋材
5a 樹脂層
5b 金属箔層

Claims (9)

  1. 基材層、アルミニウム層、吸収層をこの順に含む、ブリスターパック用積層体であって、
    前記吸収層が、前記アルミニウム層側の外スキン層、吸収剤及びバインダー樹脂を有する吸収剤保持層、並びに内スキン層をこの順に含み
    前記外スキン層及び内スキン層の両方が、ブロックポリプロピレンを含み、かつ
    JIS−Z−1707に準拠して突刺し強さ試験を行って測定される、前記吸収層の破壊点圧縮率が、3000〜5000%である、
    ブリスターパック用積層体。
  2. 前記外スキン層及び内スキン層の両方が、ブロックポリプロピレンを50重量%以上含む、請求項1に記載のブリスターパック用積層体。
  3. 前記外スキン層及び内スキン層の厚みが、それぞれ5μm以上40μm以下である、請求項1又は2に記載のブリスターパック用積層体。
  4. 前記吸収剤保持層が5質量%以上60質量%以下で前記吸収剤を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のブリスターパック用積層体。
  5. JIS−Z−1707に準拠して突刺し強さ試験を行って測定される、前記吸収層の破壊点圧縮率が、3100〜3700%である、請求項1〜4のいずれか一項に記載のブリスターパック用積層体。
  6. 前記アルミニウム層と前記吸収層との間に補強層を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のブリスターパック用積層体。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の積層体、並びに金属箔層及び樹脂層を有する蓋材を含み、前記積層体の吸収層と前記蓋材の樹脂層とが少なくとも部分的に接着しており、かつ前記積層体にポケット部が形成されて前記積層体と前記蓋材との間に内容物が収納可能になっている、ブリスターパック。
  8. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の2つの積層体が、吸収層を向かい合わせにして少なくとも部分的に接着しており、かつ前記2つの積層体にポケット部が形成されて前記ポケット部に内容物が収納可能になっている、ブリスターパック。
  9. 請求項7又は8に記載のブリスターパックと、前記ポケット部に収納された内容物とを有するブリスターパック包装体。
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