JP2000071400A - 低溶出包装材およびそれを用いた包装体 - Google Patents

低溶出包装材およびそれを用いた包装体

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JP2000071400A
JP2000071400A JP10245958A JP24595898A JP2000071400A JP 2000071400 A JP2000071400 A JP 2000071400A JP 10245958 A JP10245958 A JP 10245958A JP 24595898 A JP24595898 A JP 24595898A JP 2000071400 A JP2000071400 A JP 2000071400A
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Masanobu Yoshinaga
雅信 吉永
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ドライラミネーション用接着剤由来の低分子量
物質の溶出の少ない包装材であって、内容物である食品
や飲料の味が劣ることがなく、医薬品に対する安全衛生
性の高い包装体を提供することにある。 【解決手段】外側基材10にドライラミネーション用接
着剤層20を介して、シーラントとなる内側基材30を
ラミネートしてなる包装材1において、前記内側基材が
高密度ポリエチレンと直鎖低密度ポリエチレンとの共押
し出しフィルムでなり、該直鎖低密度ポリエチレンが最
内側とする低溶出包装材としたもので、さらに、前記内
側基材30がセラミック蒸着層32を外側に施した直鎖
低密度ポリエチレンフィルムLLDPE又は無延伸ポリ
プロピレンフィルムでなる低溶出包装材としたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品、飲料および
医薬品等の包装体に用いる包装材に関するものであり、
特に、この包装材のラミネートに使用するインキおよび
ドライラミネーション用接着剤由来の低分子量物質の溶
出の少ない包装材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、紙、アルミ箔、プラスチック
フィルム等の積層に際し、種々のラミネート法がある
が、食品や医薬品等の包装材にはドライラミネーション
法が多く使用されている。
【0003】上記ドライラミネーション法とは、例えば
第1基材(外側基材)としての既に成膜されたプラスチ
ックフィルムの成膜面またはアルミニウム箔面に、接着
剤溶液を塗布、乾燥直後に接着剤表面が未硬化で多少粘
着性(タック)を帯びている状態時に、第2基材(内側
基材)を加圧接着させて巻き取り、接着剤の硬化を完成
させて積層する方法で、レトルトの包装材料等で耐熱性
を要求される場合、包装材料の「腰」を必要とする場合
あるいはトータル厚みが限定される場合などに好適に利
用される。
【0004】上記方法のメリットは、内容物に接する第
2基材に蒸散のための通気性が要求されず、したがって
広範囲のフィルムや金属箔同志の貼り合わせに適用で
き、高度な耐熱性、耐水性、耐薬品性を接着機能として
発揮可能である。さらに比較的低温で成膜されたフィル
ムを用いることにより、内側基材となる第2基材かシー
ラント層の特性を損なわずに積層可能で、かつ製品の寸
法変化が少ないなどである。
【0005】しかしながら、上記のようなメリットをも
ったドライラミネーション法により積層された包装材を
使用して包装体とした場合、その包装体の内容物である
食品や飲料は、シーラントとなる内側基材(従来はシー
ラント適性に優れた直鎖低密度ポリエチレン(LLDP
E)フィルムやブロックポリマータイプの無延伸ポリプ
ロピレン(CPP)フィルムが使用されている)を通し
てインキおよびドライラミネーション用接着剤から溶出
する低分子量物質によって味が変わったり、医薬品にお
いては、安全性に欠けたり不衛生的となるなどの問題が
あった。
【0006】その問題を解決するものとして、材料構成
は変わるが、溶融押し出しラミネーション法や熱ラミネ
ーション法などを用いることができる。しかしこれらの
方法では、接着強度が足りなかったり、高価な生産設備
を必要とし、さらにラミネートされるフィルム等基材
(質)に制限があるなどの問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
技術の問題点を解決するものであり、その課題とすると
ころは、インキおよびドライラミネーション用接着剤由
来の低分子量物質の溶出の少ない包装材であって、内容
物である食品や飲料の味が劣ることがなく、医薬品に対
する安全衛生性の高い包装体を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に於いて上記課題
を達成するために、まず請求項1の発明では、外側基材
にドライラミネーション用接着剤層を介して、シーラン
トとなる内側基材をラミネートしてなる包装材におい
て、前記内側基材がホモポリマータイプの無延伸ポリプ
ロピレンフイルムでなることを特徴とする低溶出包装材
としたものである。
【0009】また、請求項2の発明では、外側基材にド
ライラミネーション用接着剤層を介して、シーラントと
なる内側基材をラミネートしてなる包装材において、前
記内側基材が高密度ポリエチレンでなることを特徴とす
る低溶出包装材としたものである。
【0010】また、請求項3の発明では、外側基材にド
ライラミネーション用接着剤層を介して、シーラントと
なる内側基材をラミネートしてなる包装材において、前
記内側基材が高密度ポリエチレンと直鎖低密度ポリエチ
レンもしくはブロックポリマータイプの無延伸ポリプロ
ピレンとの共押し出しフィルムでなり、該直鎖低密度ポ
リエチレンもしくはブロックポリマーまたはホモポリマ
ータイプ無延伸ポリプロピレンが最内側とすることを特
徴とする低溶出包装材としたものである。
【0011】また、請求項4の発明では、外側基材にド
ライラミネーション用接着剤層を介して、シーラントと
なる内側基材をラミネートしてなる包装材において、前
記内側基材がセラミック蒸着層を外側に施した直鎖低密
度ポリエチレンフィルムもしくはブロックポリマータイ
プまたはホモポリマータイプ無延伸ポリプロピレンフィ
ルムあるいはポリアミド(ナイロン)/接着層/直鎖低
密度ポリエチレンまたはブロック、ホモポリマータイプ
無延伸ポリプロピレンフィルムでなることを特徴とする
低溶出包装材としたものである。
【0012】また、請求項5の発明では、前記セラミッ
ク蒸着層の外側にゾルゲルコート層を施してなることを
特徴とする請求項4に記載の低溶出包装材としたもので
ある。
【0013】さらにまた、請求項6の発明では、前記請
求項1、2、3、4、または5に記載の低溶出包装材を
用いて、食品、飲料および医薬品などを包装する包装体
としたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を説明す
る。本発明の低溶出包装材は、図1に示すように、グラ
ビアインキで印刷を施した外側基材(10)にドライラ
ミネーション用接着剤層(20)を介して、シーラント
となる内側基材(30)をラミネートしてなる包装材
(1)であって、この内側基材(30)に特徴を持たせ
たものであって、この包装材(1)を使用して包装体と
した場合、グラビアインキ層(図示せず)およびドライ
ラミネーション用接着剤層(20)から溶出する低分子
量物質を抑制する内側基材(30)としたものである。
【0015】そこでまず請求項1の発明の低溶出包装材
は、シーラントとなる内側基材(30)に、ホモポリマ
ータイプの無延伸ポリプロピレンフイルムを適用したも
のである。
【0016】また、請求項2の発明の低溶出包装材は、
シーラントとなる内側基材(30)に、高密度ポリエチ
レン(HDPE)フィルムを適用したもので、そのフィ
ルムの密度は0.740〜0.980が好ましく、0.
960〜0.980が最適な値である。
【0017】また、請求項3の発明の低溶出包装材は、
シーラントとなる内側基材(30)に、図2に示すよう
に、高密度ポリエチレン(HDPE)と直鎖低密度ポリ
エチレン(LLDPE)もしくはブロックポリマータイ
プの無延伸ポリプロピレン(図示せず)との共押し出し
フィルムを適用し、この直鎖低密度ポリエチレン(LL
DPE)もしくはブロックポリマーまたはホモポリマー
タイプ無延伸ポリプロピレンが最内側すなわち内容物側
にくるようにして、請求項2の発明の低溶出包装材に対
してよりシーラント適性をもたせたものである。
【0018】また、請求項4の発明の低溶出包装材は、
シーラントとなる内側基材(30)に、図3に示すよう
に、セラミック蒸着層(32)を外側すなわちドライラ
ミネーション用接着剤層(20)側に施した直鎖低密度
ポリエチレンフィルム(LLDPE)もしくは図4に示
すように、ブロックポリマータイプの無延伸ポリプロピ
レンフィルム(CPP)を適用したもので、透明でかつ
ガスバリア性に優れた低溶出包装材(1)である。
【0019】また、請求項5の発明の低溶出包装材は、
シーラントとなる内側基材(30)に、図5に示すよう
に、請求項4に記載のセラミック蒸着層(32)の外側
すなわちドライラミネーション用接着剤層(20)側に
ゾルゲルコート層(33)を施した直鎖低密度ポリエチ
レンフィルム(LLDPE)もしくはブロックポリマー
またはホモポリマータイプ無延伸ポリプロピレンフィル
ム(図示せず)を適用したもので、透明でかつガスバリ
ア性に優れ、揉みや折り曲げに耐性のある低溶出包装材
(1)である。
【0020】以上のような本発明の低溶出包装材を用い
て、食品、飲料および医薬品などの包装体とすることに
よって、透明で、インキおよびドライラミネーション用
接着剤層(20)から特にレトルト殺菌処理等で溶出す
る低分子量物質を抑制する低溶出包装体とすることがで
きる。すなわち内容物である食品や飲料の味が劣ること
がなく、医薬品に対する安全性の高い包装体とすること
ができる。
【0021】本発明の低溶出包装材(1)を構成する外
側基材(10)としては、厚さ12μm程度のポリエチ
レンテレフタレート(PET)フィルムが一般的に使用
されるがこれに限定するものではない。
【0022】また、ドライラミネーション用接着剤とし
ては、主剤と硬化剤とからなるもので、例えば、主剤と
して、イソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸等とエチ
レングリコール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘ
キサンジオールからなるエステル化合物とイソホロンジ
イソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ヘキサ
メチレンジイソシアネートなどとからなるポリエステル
・ウレタンジオールレジンとシランカップリング剤さら
にエポキシレジンを含んだものなどが挙げられ、硬化剤
として、トリメチロールプロパンとイソホロンジイソシ
アネート、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネートからなるものなどが挙げられるがこ
れらに限定するものではない。
【0023】また、図5に示すゾルゲルコート層(3
3)としては、ポリビニルアルコールまたはエチレン/
ビニルアルコール共重合体をマトリックスとし、アルコ
キシランとのハイブリット化(架橋反応)によるものが
挙げられ、グラビアコートやロールコート等でフィルム
に形成するものである。このゾルゲルコート層(33)
によって、透明でガスバリア性に優れたAl2 3 蒸着
層(32)が施されたフィルムに耐揉み性や耐折り曲げ
性を付与した低溶出包装材(1)とすることができる。
【0024】また、図3、図4および図5に示すセラミ
ック蒸着層(32)としては、SiO2 、SiO、Al
2 3 等無機酸化物あるいはアルミニウム等があげられ
るが、透明性の面から前者無機酸化物が好ましく用いら
れる。このセラミック蒸着層(32)は、それぞれ直鎖
低密度ポリエチレンフィルム(LLDPE)、無延伸ポ
リプロピレンフィルム(CPP)面に、物理蒸着法(P
VD)や化学蒸着法(CVD)とりわけプラズマを利用
したプラズマCVDにより積層するものであり、透明ガ
スバリア層として環境問題(従来のポリ塩化ビニリデン
やポリアクリルニトリルでは焼却処理でのダイオキシン
等の有害ガス発生問題)に考慮された食品等の包装材に
適用されているものである。
【0025】
【実施例】次に本発明を実施例により、本発明を具体的
に説明する。 〈実施例1〉ドライラミネーション用接着剤A−515
/A−50(武田薬品社製)を、図1に示すように、グ
ラビアインキで印刷を施した外側基材(10)としての
厚さ12μmのPETフィルムにグラビア法により平均
2g/m2 の塗布量で塗布、乾燥し、接着剤表面がまだ
粘着状態時に、その上に内側基材(30)としての厚さ
60μmのホモポリマータイプ無延伸ポリプロピレンフ
ィルムを加圧接着して低溶出包装材(1)を得た。
【0026】〈実施例2〉図1に示す内側基材(30)
として厚さ60μmの高密度ポリエチレンフィルムとし
た以外は、実施例1と同様にして低溶出包装材(1)を
得た。
【0027】〈実施例3〉図2に示すように、内側基材
(30)として、厚さ60μmの高密度ポリエチレン
(HDPE)と直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)
の共押し出しフィルムとし、高密度ポリエチレンフィル
ム(HDPE)側をドライラミネーション用接着剤層
(20)に接着した以外は、実施例1と同様にして低溶
出包装材(1)を得た。
【0028】〈実施例4〉図3に示すように、内側基材
(30)として、厚さ60μmの直鎖低密度ポリエチレ
ンフィルム(LLDPE)にセラミック蒸着層(32)
としてSiO2 蒸着とし、このセラミック蒸着層(3
2)側をドライラミネーション用接着剤層(20)に接
着した以外は、実施例1と同様にして低溶出包装材
(1)を得た。
【0029】〈実施例5〉図4に示すように、内側基材
(30)として、厚さ60μmのブロックポリマータイ
プの無延伸ポリプロピレンフィルム(CPP)にセラミ
ック蒸着層(32)としてAl2 3 蒸着とした以外
は、実施例4と同様にして低溶出包装材(1)を得た。
【0030】〈実施例6〉図5に示すように、内側基材
(30)として、厚さ60μmのブロックポリマータイ
プの無延伸ポリプロピレンフィルム(CPP)にセラミ
ック蒸着層(32)としてAl2 3 蒸着とし、このセ
ラミック蒸着層(32)面にポリビニルアルコールをマ
トリックスとし、アルコキシシランとの(架橋反応)ハ
イブリット化によるゾルゲルコート層(33)をグラビ
アコートにより施し、このゾルゲルコート層(33)側
をドライラミネーション用接着剤層(20)に接着した
以外は、実施例1と同様にして低溶出包装材(1)を得
た。
【0031】〈実施例7〉内側基材(30)として、厚
さ5μmの酸無水物グラフトポリマーでなる接着剤を中
間層として、合計厚さ60μmのナイロンと直鎖低密度
ポリエチレンとの共押し出し3層フィルムに、上記ナイ
ロン表面にセラミック蒸着層(32)としてAl2 3
を蒸着し、このセラミック蒸着層(32)側をドライラ
ミネーション用接着剤層(20)に接着した以外は、実
施例1と同様にして低溶出包装材(1)を得た。
【0032】〈実施例8〉内側基材(30)として、セ
ラミック蒸着層(32)にポリビニルアルコールをマト
リックスとし、アルコキシシランとの(架橋反応)ハイ
ブリッド化によるゾルゲルコート層(33)をグラビア
コートにより施し、このゾルゲルコート層(33)側を
ドライラミネーション用接着材層(20)に接着下以外
は、実施例7と同様にして低溶出包装材(1)を得た。
【0033】〈比較例1〉図1に示す内側基材(30)
として厚さ60μmの直鎖低密度ポリエチレンフィルム
とした以外は、実施例1と同様にして包装材を得た。
【0034】〈比較例2〉図1に示す内側基材(30)
として厚さ60μmのブロックポリマータイプの無延伸
ポリプロピレンフィルムとした以外は、実施例1と同様
にして包装材を得た。
【0035】上記実施例1〜8および比較例1〜2で得
られた包装材をシーラントとなる内側基材(30)面を
内側として130mm×170mmサイズ(シール幅1
0mm)の包装体(袋)とし、内容物として水を200
ml封入し、120℃、30minの熱水・静置式レト
ルト殺菌処理を行った。これらの包装体の評価として、
殺菌処理後、室温まで放冷し、内容物である水のUV吸
収スペクトルを、さらに水を凍結乾燥または有機溶媒抽
出にて濃縮した後、ガスクロマトグラフ質量分析計にて
低分子量物質の溶出量を測定した。その結果を表1に示
した。
【0036】
【表1】
【0037】上記表1より、実施例1〜8で得られた低
溶出包装材に相対して、比較例1および2で得られた従
来の包装材では、低分子量物質の溶出が多くなってい
る。特にセラミック蒸着層(32)を施した実施例4〜
8で得られた低溶出包装材では低分子量物質の溶出が極
端に少なくなっている。
【0038】
【発明の効果】本発明は以上の構成であるから、下記に
示す如き効果がある。即ち、外側基材にドライラミネー
ション用接着剤層を介して、シーラントとなる内側基材
をラミネートしてなる包装材において、前記内側基材を
ホモポリマータイプの無延伸ポリプロピレンフイルムも
しくは高密度ポリエチレンフィルムとしたので、この包
装材を使用して包装体とした場合、ドライライラミネー
ション用接着剤層から溶出する低分子量物質を抑制する
低溶出包装材とすることができる。
【0039】また、上記内側基材を高密度ポリエチレン
と直鎖低密度ポリエチレンとの共押し出しフィルムと
し、該直鎖低密度ポリエチレンを最内側とした包装材と
したので、この包装材を使用して包装体とした場合、よ
りシーラント適性に優れかつインキ層およびドライライ
ラミネーション用接着剤層から溶出する低分子量物質を
抑制する低溶出包装材とすることができる。
【0040】また、上記内側基材をセラミック蒸着層を
外側に施した直鎖低密度ポリエチレンフィルムもしくは
ブロックポリマータイプ無延伸ポリプロピレンフィルム
としたので、透明でかつガスバリア性に優れ、さらにイ
ンキおよびドライライラミネーション用接着剤層から溶
出する低分子量物質をより少なくする低溶出包装材とす
ることができる。
【0041】さらにまた、前記セラミック蒸着層の外側
にゾルゲルコート層を施した内側基材としたので、透明
でかつガスバリア性に優れ、揉みや折り曲げに耐性があ
り、さらにインキおよびドライライラミネーション用接
着剤層から溶出する低分子量物質をより少なくする低溶
出包装材とすることができる。
【0042】従って本発明は、食品や飲料の味の変化等
のない、医薬品等のより安全衛生的な包装体としての用
途において、優れた実用上の効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の低溶出包装材の実施の形態を側断面で
表した説明図である。
【図2】本発明の低溶出包装材の一実施例の形態を側断
面で表した説明図である。
【図3】本発明の低溶出包装材の他の実施例の形態を側
断面で表した説明図である。
【図4】本発明の低溶出包装材のさらに他の実施例の形
態を側断面で表した説明図である。
【図5】本発明の低溶出包装材のさらに他の実施例の形
態を側断面で表した説明図である。
【符号の説明】
1‥‥包装材 10‥‥外側基材 20‥‥ドライラミネーション用接着剤層 30‥‥内側基材 32‥‥セラミック蒸着層 33‥‥ゾルゲルコート層 CPP‥‥ブロックポリマータイプ無延伸ポリプロピレ
ンフィルム HDPE‥‥高密度ポリエチレンフィルム LLDPE‥‥直鎖低密度ポリエチレンフィルム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外側基材にドライラミネーション用接着剤
    層を介して、シーラントとなる内側基材をラミネートし
    てなる包装材において、前記内側基材がホモポリマータ
    イプの無延伸ポリプロピレンフイルムでなることを特徴
    とする低溶出包装材。
  2. 【請求項2】外側基材にドライラミネーション用接着剤
    層を介して、シーラントとなる内側基材をラミネートし
    てなる包装材において、前記内側基材が高密度ポリエチ
    レンでなることを特徴とする低溶出包装材。
  3. 【請求項3】外側基材にドライラミネーション用接着剤
    層を介して、シーラントとなる内側基材をラミネートし
    てなる包装材において、前記内側基材が高密度ポリエチ
    レンと直鎖低密度ポリエチレンもしくはブロックポリマ
    ータイプまたはホモポリマータイプ無延伸ポリプロピレ
    ンとの共押し出しフィルムでなり、該直鎖低密度ポリエ
    チレンもしくはブロックポリマータイプまたはホモポリ
    マータイプ無延伸ポリプロピレンが最内側とすることを
    特徴とする低溶出包装材。
  4. 【請求項4】外側基材にドライラミネーション用接着剤
    層を介して、シーラントとなる内側基材をラミネートし
    てなる包装材において、前記内側基材がセラミック蒸着
    層を外側に施した直鎖低密度ポリエチレンフィルムもし
    くはブロックポリマータイプまたはホモポリマータイプ
    無延伸ポリプロピレンフィルムあるいはポリアミド(ナ
    イロン)/接着層/直鎖低密度ポリエチレンまたはブロ
    ック、ホモポリマータイプ無延伸ポリプロピレンフィル
    ムでなることを特徴とする低溶出包装材。
  5. 【請求項5】前記セラミック蒸着層の外側にゾルゲルコ
    ート層を施してなることを特徴とする請求項4記載の低
    溶出包装材。
  6. 【請求項6】前記請求項1、2、3、4、または5に記
    載の低溶出包装材を用いて、食品、飲料および医薬品な
    どを包装する包装体。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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