JP2006306021A - データ処理装置、データ処理システム、データ処理装置の制御方法、データ変換機能付加方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【構成】 データ処理装置20に、自身の第1のポートを監視して、そのポートで受信したデータに対してそのデータの形式によらず特定のデータ処理を行うデータ処理機能部21と、自身の上記第1のポートとは異なる第2のポートを監視して、そのポートで受信したデータに対して、そのデータの形式によらず、上記データ処理機能部21が取り扱うことのできる形式への特定のデータ変換を行って、自身を示すアドレスの上記第1のポートに送信するデータ変換機能部22とを設けた。
【選択図】 図1
Description
そして、このようなデータ処理装置の具体例としては、例えば、PC(パーソナルコンピュータ)から受信したプリントデータに基づいて印刷を行うプリンタが挙げられる。
この図に示すように、PC80には、一般的に、ワードプロセッサや表計算、ドローイングを始めとする種々の機能を実現するためのアプリケーション(アプリ)81を備えており、ユーザは、このアプリケーション81で取り扱う文書や図等をプリントするために、アプリケーション81に対して印刷の指示を行う。
そして、プリンタアプリ91は、起動している間は常に9100番ポートをリスンし、ここにデータが送られてくると、そのデータが特定のプリンタ言語で記載されたプリントデータであることを前提に、そのプリントデータを、プリントエンジン93にプリントを行わせるための画像データに変換する。この処理は、例えばプリントデータに基づいて画像メモリに描画を行い、ビットマップ形式の画像データを生成する処理である。そして、その画像データに基づいてプリントエンジン93を駆動することにより、用紙上に、受信したプリントデータに基づく画像を形成させることができる。
このようなプリンタについては、例えば特許文献1に記載されている。
また、このような問題を解決するために、受け手側の装置が、受信したデータの形式を判断してそれに応じた変換処理を行うことができるようにすることも考えられる。しかし、このようにすると、処理負荷が大きくなるし、既存のアプリケーションを大幅に修正しなければならないため、開発の負担も大きいという問題があった。
この発明は、このような問題を解決し、受信したデータに対してデータ処理を行うデータ処理装置が、低い処理負荷で複数の形式のデータを処理し、初めのデータ形式によらず同じ処理結果を実現できるようにすることを目的とする。また、このような機能を有する装置を、既存の資源を利用して容易に開発できるようにすることも目的とする。
さらにまた、上記データ処理手段が行うデータ処理を、プリンタ言語で記述されたデータから、プリントエンジンに画像形成を行わせるための画像データへの変換とするとよい。
さらに、上記データ変換手段が行うデータ変換を、データの解凍、復号化、プリンタ言語変換のいずれかとしてもよい。
さらに、上記データ処理装置において、上記データ処理手段が行うデータ処理を、プリンタ言語で記述されたデータから、プリントエンジンに画像形成を行わせるための画像データへの変換とするとよい。
さらに、上記データ変換手段が行うデータ変換を、データの解凍、復号化、プリンタ言語変換のいずれかとしてもよい。
さらに、上記データ処理手順で行うデータ処理を、プリンタ言語で記述されたデータから、プリントエンジンに画像形成を行わせるための画像データへの変換とし、上記データ変換手順で行うデータ変換を、データの解凍、復号化、プリンタ言語変換のいずれかとするとよい。
さらにまた、上記データ処理手段が行うデータ処理を、プリンタ言語で記述されたデータから、プリントエンジンに画像形成を行わせるための画像データへの変換とするとよい。
さらに、上記データ変換手段が行うデータ変換を、データの解凍、復号化、プリンタ言語変換のいずれかとしてもよい。
さらにまた、上記データ処理手段が行うデータ処理を、プリンタ言語で記述されたデータから、プリントエンジンに画像形成を行わせるための画像データへの変換とするとよい。
さらに、上記データ変換手段が行うデータ変換を、データの解凍、復号化、プリンタ言語変換のいずれかとしてもよい。
また、この発明のプログラムによれば、コンピュータにデータ処理装置を制御させて上記のような機能を実現させ、同様な効果を得ることができる。
この発明の記録媒体によれば、上記のプログラムを記憶していないコンピュータにそのプログラムを読み出させて実行させ、上記の効果を得ることができる。
〔第1の実施形態:図1乃至図4〕
まず、図1に、この発明のデータ処理システムの第1の実施形態の構成を示す機能ブロック図を示す。
この図に示すように、このデータ処理システムは、情報処理装置10と、データ処理装置20を、LAN(ローカルエリアネットワーク)のようなネットワーク等の何らかの通信経路によって通信可能に接続して構成することができる。ただし、この通信経路は、少なくとも情報処理装置10からデータ処理装置20にデータを送信できるものであればよく、逆方向のデータ送信が可能である必要はない。
また、ここでいう「データの形式によらず」とは、アプリケーションが処理対象として認識するレベルでの形式を指すものである。装置間でデータを送受信する際には、通信プロトコルに従ってデータパケットに所定の形式のヘッダを付すことが行われるので、ポートに入力するデータ自体には、一部所定の形式であることが必要な部分もあるが、この部分のデータについては考慮しないものとする。
このようにしたことにより、どちらの形式のデータについても、データ処理装置20により、最終的にはデータ処理機能部21による変換後のデータを得ることができる。
なお、生成したデータが第1,データ処理機能部21,データ変換機能部22の双方共に処理対象として想定していない形式のデータであった場合には、情報処理装置10側で送信を取り止めるようにしてもよい。
この図に示すように、データ処理装置20は、CPU121,ROM122,RAM123,不揮発性メモリ124,通信インタフェース(I/F)125を備え、これらがシステムバス126により接続されている。
ROM122は、不揮発性の記憶手段であり、CPU121が実行するプログラムや、固定的なパラメータ等を記憶する。ROM122を書き換え可能な記憶手段として構成し、これらのデータをアップデートできるようにしてもよい。
不揮発性メモリ124は、フラッシュメモリやHDD(ハードディスクドライブ)等による書き換え可能な不揮発性記憶手段であり、CPU121が実行するプログラムや、装置の電源がOFFされた後でも保持しておく必要があるパラメータの値等を記憶する。
また、情報処理装置10のハードウェア構成も、図2に示したものと同様、CPU,ROM,RAM,HDD,通信I/Fを設けたものとすればよく、例えば公知のコンピュータを用いることができる。
従って、データ処理装置20が、低い処理負荷で複数の形式のデータを処理できるようにしつつ、このような機能を有する装置を、既存の資源を利用して容易に開発できるようにすることができる。
そして、このようにした場合でも、情報処理装置10側の通信制御部12が最初にデータをデータ処理装置20に送信する際のポートをデータ形式に応じて選択するようにすれば、データ処理装置20の側では、各変換機能部が固定的なデータ変換を実行しつつ、複数のデータ形式のデータを認識し、最終的にデータ処理機能部21による処理結果を得ることができる。
図3のような構成は、データ変換を入れ子式に行う必要がある場合、図4のような構成は、データ処理機能部21が処理できる形式にするまでのデータ変換は1度に1種類でよいが、複数の変換方式に対応させたい場合に採用するとよい。もちろん、これらを組み合わせてもよい。
次に、この発明のデータ処理システムの、より具体的な第2の実施形態について説明する。図5は、その第2の実施形態であるプリントシステムの構成を示す機能ブロック図である。なお、この図においては、ソフトウェアにより実現される機能を示すブロックに、そのソフトウェアの名称を付している。また、以後、説明の便宜のため、CPUがソフトウェアを実行することによって行う処理や動作を、そのソフトウェアが処理や動作を行うものとして説明することもある。
そして、プリンタ40は、データ処理手段としてプリンタアプリ41を、データ変換手段としてデータ解凍アプリ42を有する。
従って、プリンタ40は、9100番ポートで特定のプリンタ言語で記載されたプリントデータを受信した場合にそのプリントデータに基づいてプリントを行うことができると共に、それとは異なる9200番ポートで、圧縮されたプリントデータを受信した場合には、これを解凍した上で、そのプリントデータに基づいてプリントを行うことができる。
また、データ解凍アプリ42は、デバイス組み込み用のJava(登録商標)であるJ2ME(Java 2 Micro Edition)を利用し、DSDK(Device Software Development Kit)の環境で動作するDSDKサーバアプリケーションとして作成することが考えられる。
またこの時、ユーザの指定に応じて必要な場合にはプリントデータに対して圧縮処理を行うようにしている。そして、ここで圧縮を行わなかったデータについては、標準スプーラ34の場合と同様に9100番ポートに送信し、圧縮を行ったデータについては、9200番ポートに送信するようにしている。なお、ここで使用する圧縮処理の方式は、プリンタ40のデータ解凍アプリ42が解凍できる形式であり、例えばGZip形式が考えられる。
プリンタ言語としてPCL(Printer Control Language)6,PCL5e,RPCS等を用いる場合、バイナリのプリントデータに、PJL(Printer Job Language)言語で記載したヘッダとフッタを付し、ここに、両面印刷の有無等、プリントジョブの実行に関する情報を記載する。そして、拡張スプーラ35は、そのヘッダからフッタまでの全体を圧縮して、プリンタ40の9200番ポートに送信する。この圧縮は、ここではGZip形としているが、データ解凍アプリ42に解凍機能を持たせることができる形式であれば、どのような形式でも利用可能である。
また、拡張スプーラ35が圧縮処理を行わない場合には、始めから、図6の右側に示す形式のプリントデータをプリンタ40の9100番ポートに送信するようにする。
図7は、PC30に利用可能なプリンタとして登録されているプリンタの一覧を示す、登録プリンタ一覧画面の例を示す図である。
この登録プリンタ一覧画面200は、PC30のOS(オペレーティングシステム)の機能により表示される画面であり、OS上で適当な操作をすることにより表示させることができる。そして、プリンタ名表示部201に、利用可能なプリンタの名称を表示すると共に、状態表示部202に、そのプリンタの状態を表示する画面である。
そして、登録プリンタ一覧画面200では、プリンタ名表示部201の最上段に表示されている「プリンタの追加」を選択することにより、新たにプリンタを登録することができる。
このポート選択画面210は、新たに登録するプリンタとの通信に利用するポートの選択を受け付けるための画面であり、ユーザが登録プリンタ一覧画面200で「プリンタの追加」を選択した場合に表示される。そして、ポート一覧部211には、利用できるポートの一覧が表示され、ここでポートを指定してOKボタン212を押下することにより、指定したポートを選択することができる。キャンセルボタン213を押下した場合には、プリンタの追加を中止する。
この設定画面220は、ユーザがポート選択画面210において拡張スプーラ35の利用を選択した場合に、拡張スプーラ35の機能により表示されるものである。
そして、この画面においては、ユーザがプロトコル選択部221でプリント時のプリントデータ転送に使用するプロトコルを選択し、検索ボタン222を押下すると、PC30がOSの機能によりブロードキャストを行って、使用可能なプリンタを検索し、プリンタ一覧部223にその情報を表示する。図の例ではここにプリンタの機種と、プリンタ個別のIDと、プリンタのIP(Internet Protocol)アドレスを表示するようにしているが、これに限られるものではない。
この画面においては、符号203に示す位置に、追加したプリンタの名称及び状態が表示されている。この例では、既に「Printer_A」が登録されていたため、これと区別できるよう、新たに登録されたプリンタの名称には、機種名に加え、「No.2」の識別子を付し、また、プリントデータを圧縮して送信することを示す「(圧縮)」の識別子も付している。このような名称は、自動で生成することができる。もちろん、名称がこれに限られることはない。
そして、この参照画面230では、画面のタイトル231により、拡張スプーラ35を使用することがわかり、ポート番号表示部232により、プリンタにデータを送信する際にどのポートに送信するかを確認することができる。また、チェックボックス233により、プリントデータの圧縮を行うか否かも確認することができる。
この処理は、PC30において、拡張スプーラ35を利用する旨が設定されているプリンタでのプリントが指示された場合に、CPUがプリンタドライバ及び拡張スプーラ35を実行することにより行うものである。
その後、ステップS12で、印刷に使用するプリンタについてプリントデータを圧縮する旨が設定されているか否か判断する。
そして、ここで圧縮しない旨が設定されていれば、ステップS13に進み、標準スプーラ34のスプールディレクトリにスプールしたプリントデータを、拡張スプーラ35のスプールディレクトリに非圧縮のままスプールする。そして、ステップS14でそのスプールしたプリントデータを、プリンタ40のアドレスの9100番ポートに送信し、処理を終了する。なお、この送信は、4096バイトずつ等、所定サイズ毎に行えばよい。
従って、プリンタ40側で各データを適切に処理させることができる。
CPUは、プリンタ40が起動されるか、省エネルギモードから通常動作モードに復帰すると、データ解凍アプリ42を実行することにより、図13のフローチャートに示す処理を開始する。
その後、PC30等の外部クライアントあるいはローカルのループバック等により接続要求があると、ステップS23からステップS24に進んでその接続を許可すると共に、ステップS25でローカルホストの9100番ポートに接続要求を行って、接続許可を受ける。
そして、ステップS27でYESであれば、ステップS29に進んで通信を切断し、ステップS22に戻る。
以上の処理により、プリンタ40は、9200番ポートに受信したデータに対し、プリンタアプリ41が処理できる形式のデータとするための特定の解凍処理を行い、その処理後のデータを9100番ポートに送信することができる。この解凍処理は、受信したデータの形式によらず同じ処理を行うが、適切な形式のデータを受信していれば、出力は、プリンタアプリ41が処理できる形式のプリントデータとなる。
CPUは、プリンタ40が起動されると、プリンタアプリ41を実行することにより、図14のフローチャートに示す処理を開始する。
そして、ステップS31でプリンタアプリ41を9100番ポートにバインドし、このポートをリスンする状態にする。すなわち、9100番ポートへのデータの受信を監視する状態にする。そして、ステップS32及びS33でその9100番ポートへの接続を待つ。
そして、ステップS36で、クライアントからの通信切断、ステップS35での描画処理エラー、描画完了のいずれかが起こるまでステップS35に戻って処理を繰り返す。そして、いずれかが起こるとステップS37で通信を切断し、ステップS32に戻って処理を繰り返す。
なお、このフローチャートに示した処理は、従来のプリンタに備えるプリントエンジンの場合と同様なものでよい。
さらに、受信したデータの形式に応じてデータ変換処理の内容を変える場合、ヘッダ等によりデータの形式を示す必要があり、その部分は圧縮を行うことができない。一方、常に同じデータ変換処理を行うのであれば、データの形式を示す必要はなく、データ全体を圧縮できるため、高い圧縮効率を得ることができる。
このデータを取得した際のシステム環境及びプリントに使用したデータは以下の通りである。
プリンタ40としては、リコー社製のデジタル複合機、Aficio2022を使用した。
回線エミュレータとの接続のためのルータとしては、PC側はBayNetworks社製のAE1001006、PART#11375RevBを使用し、プリンタ側は同社製のAE1001005、PART#11375RevJを使用した。
プリンタ言語としては、PCL6のバージョン1.2.0.0,PCL5eのバージョン1.2.0.0,RPCSのバージョン4.19を使用し、PC側のプリンタドライバも対応するドライバを使用した。
J9は、全5頁をプリントした。J10は、ファイル→印刷→ブック全体→OKにより全5頁をプリントし、A3サイズのものはA3サイズで出力した。J11は、全12頁をプリントした。
そして、図15には、各条件で得られたデータイン、1枚目排紙完了、全印刷完了の時間を、「:」の左側に分を、右側に秒を小数第二位まで示す形式で記載すると共に、圧縮の有無以外同一の条件下で、圧縮を行った場合の各所要時間を圧縮を行わなかった場合の対応する所要時間で割った比率を、百分率により示している。
各データのサイズとしては、スプールデータは、プリンタドライバの画面に表示されるサイズを用いた。非圧縮データのサイズとしては、キューのみオフラインとし、C:\Windows\system32\spool\PRINTERSに蓄積されるスプールデータのサイズを用いた。圧縮データのサイズとしては、プリンタ側のみオフラインとし、C:\WINDOWS\NAVITEMPに蓄積される圧縮済みスプールデータのサイズを用いた。
スプールデータのサイズの単位はメガバイト、圧縮データと非圧縮データのサイズの単位は、キロバイトである。また、文書種別の欄に記載した数字は、プリントに使用したファイルのサイズであり、単位はキロバイトである。J10の項目の「3P」及び「2P」は、J10のブックに含まれる2つのワークシートの各々の印刷ページ数を示すものである。
また、少なくとも448kまでの通信速度では、全ての条件において、プリントデータを圧縮することにより、印刷完了までの時間を大幅に低減できることがわかる。これは、圧縮により、転送すべきデータ量を低減し、転送時間を短縮できたためと考えられる。
従って、上述した実施形態の構成を採用することが、印刷時間の短縮に効果的であるといえる。
しかし、通信速度があまり速くない場合に、印刷時間の短縮が可能であることは、448kまでのデータから明らかであるため、このような環境では、通信速度が速い場合のデータは考慮する必要はないと考えられる。
次に、以上説明してきた第2の実施形態のプリントシステムの変形例について説明する。
第2の実施形態においては、9200番ポートで受信したデータに対して行う処理を、圧縮データの解凍処理としたが、これに限られることはない。その他の処理として、暗号化されたデータの復号化処理や、他のプリンタ言語で記載されたプリントデータをプリンタアプリ41が対応しているプリンタ言語のプリントデータに変換するプリンタ言語変換、PC30側でアプリケーション31が出力するような印刷内容を示すデータをプリンタ言語の形式に変換する、プリンタドライバ32が行うような処理等が考えられる。
例えば、PC30からプリンタ言語形式のデータを暗号化してプリンタ40の9200番ポートに送信し、プリンタに復号化処理を行わせると共に、9100番ポートに送信してプリントを行わせることができるようにすれば、プリントデータ転送時のセキュリティを向上させることができる。
また、PDA(携帯情報端末)や携帯電話のように、持ち歩く端末では、常に適切なドライバを設定しておくことが難しいし、CPUの処理能力も比較的小さいと考えられるので、このような場合にはプリンタ40の側にプリンタドライバの機能を持たせることが特に有効と考えられる。
図19にこのようにする場合のプリントシステムの機能ブロック図の例を示す。
この例においては、プリンタ40′には、図5のプリンタ40の構成に加え、復号化アプリ45を設け、9300番ポートで受信したデータに対し、特定の復号化処理を行って、その結果を9100番ポートに送信するようにしている。また、データ解凍アプリ42は、解凍処理の結果を9300番ポートに送信するようにしている。
この場合でも、各アプリは受信したデータに対して、その形式によらず特定の処理を行うのみであるし、プリンタアプリ41の機能は従来と同じものでよく、ここにデータ解凍アプリ42と復号化アプリ45を追加するのみで、プリンタ40′の機能を実現することができる。
この場合、PC30からプリンタ40′に対しては、プリントデータを暗号化し、更に圧縮した状態で9200番ポートに送信する。そして、プリンタ40′側ではデータ解凍アプリ42によりこのデータに解凍処理を行い、暗号化のみされた状態のプリントデータに変換して自身の9300番ポートに送信する。
そしてここでは、復号化アプリ45により復号化処理を行い、プリンタアプリ41が処理できるプリンタ言語形式のプリントデータに変換して自身の9100番ポートに送信する。そして、プリンタアプリ41がこれを受け取ると、そのデータに基づいてプリントエンジン43にプリントを行わせるための画像データを生成することができる。
例えば、通信経路として、ネットワーク以外にも、パラレルケーブルを介した通信経路を用いることも考えられる。
また、この発明はプリンタのような画像形成装置以外のデータ処理装置にも適用できることはもちろんである。その具体例としては、帳票システムや発券システム等の業務システム、テレビ・ビデオ・ラジオ等の記録装置や出力装置等が挙げられる。
このようなプログラムは、はじめからコンピュータに備えるROMあるいはHDD等の記憶手段に格納しておいてもよいが、記録媒体であるCD−ROMあるいはフレキシブルディスク,SRAM,EEPROM,メモリカード等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供することもできる。そのメモリに記録されたプログラムをコンピュータにインストールしてCPUに実行させるか、CPUにそのメモリからこのプログラムを読み出して実行させることにより、上述した各手順を実行させることができる。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させることも可能である。
従って、この発明を適用することにより、処理の柔軟性が高いデータ処理装置を安価に提供することができる。
20:データ処理装置、21:データ処理機能部、
22:データ変換機能部、30,80:PC、31,81:アプリケーション、
32,82:プリンタドライバ、33,83:ポートモニタ、34:標準スプーラ、
35:拡張スプーラ、40,40′,90:プリンタ、41,91:プリンタアプリ、
42:データ解凍アプリ、43,93:プリントエンジン、44:省エネルギ制御部、
45:復号化アプリ
Claims (26)
- 自身の第1のポートを監視して、そのポートで受信したデータに対してそのデータの形式によらず特定のデータ処理を行うデータ処理手段と、
自身の前記第1のポートとは異なる第2のポートを監視して、そのポートで受信したデータに対して、そのデータの形式によらず、前記データ処理手段が取り扱うことのできる形式への特定のデータ変換を行って、自身を示すアドレスの前記第1のポートに送信するデータ変換手段とを設けたことを特徴とするデータ処理装置。 - 請求項1記載のデータ処理装置であって、
前記データ変換手段が、各々自身の前記第1のポートと異なる特定のポートを監視し、そのポートで受信したデータに対してそのデータの形式によらず特定のデータ変換を行って、自身を示すアドレスの、次段の変換手段が監視するポートに送信する変換手段を複数有し、これらの各変換手段によって複数段のデータ変換処理を行うことにより、前記第2のポートで受信したデータを前記データ処理手段が取り扱うことのできる形式のデータに変換して、自身を示すアドレスの前記第1のポートに送信する手段であることを特徴とするデータ処理装置。 - 請求項1又は2記載のデータ処理装置であって、
自身を省エネルギモードに移行させる手段と、
前記第1のポートで何らかのデータを受信した場合に自身を省エネルギモードから通常動作モードに復帰させる手段とを設けたことを特徴とするデータ処理装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項記載のデータ処理装置であって、
前記データ処理手段が行うデータ処理は、プリンタ言語で記述されたデータから、プリントエンジンに画像形成を行わせるための画像データへの変換であることを特徴とするデータ処理装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項記載のデータ処理装置であって、
前記データ変換手段が行うデータ変換は、データの解凍、復号化、プリンタ言語変換のいずれかであることを特徴とするデータ処理装置。 - 情報処理装置と、その情報処理装置から受信したデータを処理するデータ処理装置とを備えたデータ処理システムであって、
前記データ処理装置に、
自身の第1のポートを監視して、そのポートで受信したデータに対してそのデータの形式によらず特定のデータ処理を行うデータ処理手段と、
自身の前記第1のポートとは異なる第2のポートを監視して、そのポートで受信したデータに対して、そのデータの形式によらず、前記データ処理手段が取り扱うことのできる形式への特定のデータ変換を行って、自身を示すアドレスの前記第1のポートに送信するデータ変換手段とを設け、
前記情報処理装置に、
前記データ処理装置にデータを送信する場合に、前記データ処理手段が処理できる形式のデータは前記第1のポートに送信し、前記データ処理手段が処理できない形式のデータは前記第2のポートに送信する手段を設けたことを特徴とするデータ処理システム。 - 請求項6記載のデータ処理システムであって、
前記データ処理装置の前記データ変換手段が、各々自身の前記第1のポートと異なる特定のポートを監視し、そのポートで受信したデータに対してそのデータの形式によらず特定のデータ変換を行って、自身を示すアドレスの、次段の変換手段が監視するポートに送信する変換手段を複数有し、これらの各変換手段によって複数段のデータ変換処理を行うことにより、前記第2のポートで受信したデータを前記データ処理手段が取り扱うことのできる形式のデータに変換して、自身を示すアドレスの前記第1のポートに送信する手段であることを特徴とするデータ処理システム。 - 請求項6又は7記載のデータ処理システムであって、
前記データ処理装置に、
自身を省エネルギモードに移行させる手段と、
前記第1のポートで何らかのデータを受信した場合に自身を省エネルギモードから通常動作モードに復帰させる手段とを設け、
前記情報処理装置に、
前記データ処理装置の前記第2のポートにデータを送信する場合に、その前に前記第1のポートに、前記データ処理装置を通常動作モードに復帰させるためのダミーのデータを送信する手段を設けたことを特徴とするデータ処理システム。 - 請求項6乃至8のいずれか一項記載のデータ処理システムであって、
前記データ処理装置において、
前記データ処理手段が行うデータ処理が、プリンタ言語で記述されたデータから、プリントエンジンに画像形成を行わせるための画像データへの変換であることを特徴とするデータ処理システム。 - 請求項6乃至9のいずれか一項記載のデータ処理システムであって、
前記データ処理装置において、
前記データ変換手段が行うデータ変換が、データの解凍、復号化、プリンタ言語変換のいずれかであることを特徴とするデータ処理システム。 - 受信したデータの形式を変換するデータ処理装置に、
自身の第1のポートを監視して、そのポートで受信したデータに対してそのデータの形式によらず特定のデータ処理を行うデータ処理手順と、
自身の前記第1のポートとは異なる第2のポートを監視して、そのポートで受信したデータに対して、そのデータの形式によらず、前記データ処理手順で取り扱うことのできる形式への特定のデータ変換を行って、自身を示すアドレスの前記第1のポートに送信するデータ変換手順とを実行させることを特徴とするデータ処理装置の制御方法。 - 請求項11記載のデータ処理装置の制御方法であって、
前記データ変換手順が、各々の手順で自身の前記第1のポートと異なる特定のポートを監視し、そのポートで受信したデータに対してそのデータの形式によらず特定のデータ変換を行って、自身を示すアドレスの、次段の変換手順で監視するポートに送信する複数の変換手順で複数段のデータ変換処理を行うことにより、前記第2のポートで受信したデータを前記データ処理手順で取り扱うことのできる形式のデータに変換して、自身を示すアドレスの前記第1のポートに送信する手順であることを特徴とするデータ処理装置の制御方法。 - 請求項11又は12記載のデータ処理装置の制御方法であって、
前記データ処理装置に、
自身を省エネルギモードに移行させる手順と、
前記第1のポートで何らかのデータを受信した場合に自身を省エネルギモードから通常動作モードに復帰させる手順とを実行させることを特徴とするデータ処理装置の制御方法。 - 請求項11乃至13のいずれか一項記載のデータ処理装置の制御方法であって、
前記データ処理手順で行うデータ処理が、プリンタ言語で記述されたデータから、プリントエンジンに画像形成を行わせるための画像データへの変換であることを特徴とするデータ処理装置の制御方法。 - 請求項11乃至14のいずれか一項記載のデータ処理装置の制御方法であって、
前記データ変換手順で行うデータ変換が、データの解凍、復号化、プリンタ言語変換のいずれかであることを特徴とするデータ処理装置の制御方法。 - 自身の第1のポートを監視して、そのポートで受信したデータに対してそのデータの形式によらず特定のデータ処理を行うデータ処理手段を有するデータ処理装置に、
自身の前記第1のポートとは異なる第2のポートを監視して、そのポートで受信したデータに対して、そのデータの形式によらず、前記データ処理手段が取り扱うことのできる形式への特定のデータ変換を行って、自身を示すアドレスの前記第1のポートに送信するデータ変換手段を付加することを特徴とするデータ変換機能付加方法。 - 請求項16記載のデータ変換機能付加方法であって、
前記データ変換手段が、各々自身の前記第1のポートと異なる特定のポートを監視し、そのポートで受信したデータに対してそのデータの形式によらず特定のデータ変換を行って、自身を示すアドレスの、次段の変換手段が監視するポートに送信する変換手段を複数有し、これらの各変換手段によって複数段のデータ変換処理を行うことにより、前記第2のポートで受信したデータを前記データ処理手段が取り扱うことのできる形式のデータに変換して、自身を示すアドレスの前記第1のポートに送信する手段であることを特徴とするデータ変換機能付加方法。 - 請求項16又は17記載のデータ変換機能付加方法であって、
前記データ処理装置が、
自身を省エネルギモードに移行させる手段と、
前記第1のポートで何らかのデータを受信した場合に自身を省エネルギモードから通常動作モードに復帰させる手段とを有する装置であることを特徴とするデータ変換機能付加方法。 - 請求項16乃至18のいずれか一項記載のデータ変換機能付加方法であって、
前記データ処理手段が行うデータ処理は、プリンタ言語で記述されたデータから、プリントエンジンに画像形成を行わせるための画像データへの変換であることを特徴とするデータ変換機能付加方法。 - 請求項16乃至19のいずれか一項記載のデータ変換機能付加方法であって、
前記データ変換手段が行うデータ変換は、データの解凍、復号化、プリンタ言語変換のいずれかであることを特徴とするデータ変換機能付加方法。 - 受信したデータの形式を変換するデータ処理装置を制御するコンピュータを、
自身の第1のポートを監視して、そのポートで受信したデータに対してそのデータの形式によらず特定のデータ処理を行うデータ処理手段と、
自身の前記第1のポートとは異なる第2のポートを監視して、そのポートで受信したデータに対して、そのデータの形式によらず、前記データ処理手段が取り扱うことのできる形式への特定のデータ変換を行って、自身を示すアドレスの前記第1のポートに送信するデータ変換手段として機能させるためのプログラム。 - 請求項21記載のプログラムであって、
前記データ変換手段が、各々自身の前記第1のポートと異なる特定のポートを監視し、そのポートで受信したデータに対してそのデータの形式によらず特定のデータ変換を行って、自身を示すアドレスの、次段の変換手段が監視するポートに送信する変換手段を複数有し、これらの各変換手段によって複数段のデータ変換処理を行うことにより、前記第2のポートで受信したデータを前記データ処理手段が取り扱うことのできる形式のデータに変換して、自身を示すアドレスの前記第1のポートに送信する手段であることを特徴とするプログラム。 - 請求項21又は22記載のプログラムであって、
前記コンピュータを、
前記データ処理装置を省エネルギモードに移行させる手段と、
前記第1のポートで何らかのデータを受信した場合に前記データ処理装置を省エネルギモードから通常動作モードに復帰させる手段として機能させるためのプログラムをさらに含むことを特徴とするプログラム。 - 請求項21乃至23のいずれか一項記載のプログラムであって、
前記データ処理手段が行うデータ処理は、プリンタ言語で記述されたデータから、プリントエンジンに画像形成を行わせるための画像データへの変換であることを特徴とするプログラム。 - 請求項21乃至24のいずれか一項記載のプログラムであって、
前記データ変換手段が行うデータ変換は、データの解凍、復号化、プリンタ言語変換のいずれかであることを特徴とするプログラム。 - 請求項21乃至25のいずれか一項記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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