JP2006298986A - 脂肪族ポリカーボネートジオールおよびその製造方法 - Google Patents

脂肪族ポリカーボネートジオールおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ポリウレタン、熱可塑性エラストマー、ウレタン弾性繊維などの原料として有用な、エステル交換反応触媒のウレタン反応に及ぼす影響を効率よく低減させ、ウレタン反応を容易にコントロールすることができる脂肪族ポリカーボネートジオールを提供する。
【解決手段】 エステル交換反応触媒を用いて重合された脂肪族ポリカーボネートジオールに、エステル交換反応触媒の量に対して0.8倍モル〜8倍モルのリン酸モノエステルを加えて加熱処理して得られることを特徴とする脂肪族ポリカーボネートジオール。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ポリウレタン、熱可塑性エラストマー、ウレタン弾性繊維などの原料として有用な、脂肪族ポリカーボネートジオール、およびその製造方法に関する。更に詳しく言えば、脂肪族ポリカーボネートジオールの製造に用いられるエステル交換反応触媒の、ウレタン反応に及ぼす影響を効率よく低減させ、ウレタン反応を容易にコントロールすることが可能である、脂肪族ポリカーボネートジオール、およびその製造方法に関する。
ジオールとカーボネート化合物を原料として工業的にポリカーボネートジオールを製造する場合、一般的にはエステル交換反応触媒が使用される。使用されたエステル交換反応触媒は、ポリカーボネートジオール中に残存するため、そのポリカーボネートジオールをポリウレタン、熱可塑性エラストマー、ウレタン弾性繊維などの原料として用いた場合、イソシアネートとの反応を促進し、ウレタン反応を制御することは困難であった。例えば、ジフェニルメタンジイソシアネートやナフタレンジイソシアネートなどの反応性の高いイソシアネート化合物を用いた場合、ウレタン反応を制御することは極めて困難となり、高分子量化してゲルが生成するなどの問題が発生した。これを完全に防止するには、エステル交換反応触媒を吸着剤により分離する方法があるが、工程が煩雑であり、工業的に行うには問題があった。
エステル交換反応触媒のウレタン反応に及ぼす影響を低減するため、種々の処理方法が開示されている。例えば、特許文献1には、ポリカーボネートジオールに水を添加して加熱することにより、ポリカーボネートジオールのウレタン反応性を低減する方法が開示されている。しかしながら、水がアルコール類と同様にイソシアネートと反応することより(非特許文献1第34頁参照)、エステル交換反応触媒の不活化に用いた水が、ウレタン反応において副反応を起こし、分岐構造が出来たり発泡したりする場合があった。
また、特許文献2には、ポリカーボネートジオールの製造に際して、ポリカーボネートジオールを重合する工程、得られたポリカーボネートジオールを水で処理しチタン系触媒を不活化する工程、および水を除去する工程からなるポリカーボネートジオールの製造方法が開示されている。しかしながら、ポリカーボネートジオールを得るには、三工程も必要とする上に、粘度が高くなるため、ポリカーボネートジオールから水を効率的に除去することは困難であった。
更に、特許文献3には、エチレンカーボネートと1,6−ヘキサンジオールからポリカーボネートジオールを製造し、反応終了後の高温状態にあるポリカーボネートジオールを常温まで冷却する過程に於いて、160℃までの冷却速度を強制冷却により制御することにより、ウレタン反応性の調節されたポリカーボネートジオールを得ることを特徴とするポリカーボネートジオールの製造方法が開示されている。しかしながら、実際の製造では目的の冷却速度にコントロールすることは困難である。冷却温度をコントロールできた場合も、反応に触媒を用いない場合は、反応時間が長くなるという問題があり、反応時間を短縮するため反応温度を上げた場合、ポリカーボネートジオールが着色するなどの問題が発生した。また、反応に触媒を用いた場合、触媒がウレタン反応に及ぼす影響が大きく、冷却速度の制御のみではウレタン反応を調節出来ないこともあった。
更にまた、特許文献4には、長鎖アルキル側鎖を有するポリカーボネートジオールの製造方法において、必要に応じて分子量調整がなされた反応生成物をリン系化合物と処理して、エステル交換反応触媒を不活性化することが開示されている。使用されるリン系化合物の一つとして有機リン酸エステルが挙げられているが、リン酸モノエステルの記載は無く、実施例でもリン酸ジブチルが使用されているのみである。
また、特許文献5には、エステル交換触媒を含有するポリカーボネートジオールを亜リン酸トリエステルの存在下加熱処理することを特徴とするウレタン化触媒含有ポリカーボネートジオールの製造方法が開示されている。これは、安定した高い反応性を有するウレタン化触媒含有ポリカーボネートジオールを製造する方法であり、得られるポリカーボネートジオールが高い反応性を持つため、ウレタン化の条件によっては、反応の制御に問題を残す場合があった。
更に、特許文献6には、CH2 OH末端ジオールを触媒の存在下で炭酸ジメチルと反応させ、生成するメタノールを連続的に除去し、使用した触媒を失活させるOH末端化合物の製造方法が開示されている。ここにおいて、触媒を失活させるためにリン酸水溶液を用いているが、リン酸が腐食性であるため、反応容器の材質などに制約を受けるという欠点が存在した。
更にまた、参考文献7には、脂肪族ポリカーボネートジオールに対し有機リン酸エステル化合物を配合することを特徴とするポリカーボネートジオールの安定化方法が開示されている。これは、耐熱劣化の少ない脂肪族ポリカーボネートジオールを得ることを目的にしており、触媒の存在とは無関係に有機リン酸エステル化合物が用いられている。よって、ウレタン反応に及ぼすエステル交換反応触媒の影響を低減させることを目標とする本発明とは、目的を異にしている。また、使用可能な有機リン酸エステル化合物としては、有機酸性リン酸エステル類、有機亜リン酸エステル類、フォスフォン酸エステル類、有機正リン酸エステル類など広範な有機リン酸エステルが挙げられている。本発明は、リン酸モノエステルを用いることにより特異的に効果が発揮されるものである。
上記に示すように、エステル交換反応触媒のウレタン反応に及ぼす影響を効率よく低減させ、ウレタン反応を容易にコントロールできる脂肪族ポリカーボネートジオールおよびその製造方法は存在しなかった。
特公平06−053794号公報 特公平08−026140号公報 特許第2623550号公報 特開平10−251398号公報 特開2002−030143号公報 特表2002−519491号公報 特開昭61−151263号公報 岩田敬治著「プラスチック材料講座(2)ポリウレタン樹脂」日刊工業新聞社発行
本発明の特定ポリカーボネートジオールおよびその製造方法は、前記従来技術の欠点を解決し、ポリウレタン、熱可塑性エラストマー、ウレタン弾性繊維などの原料として有用な脂肪族ポリカーボネートジオールを提供する。更に詳しく言えば、脂肪族ポリカーボネートジオール製造に用いられるエステル交換反応触媒のウレタン化反応に及ぼす影響を効率よく低減させ、ジフェニルメタンジイソシアネートやナフタレンジイソシアネートなどの反応性の高いイソシアネート化合物を用いた場合でも、ゲルが生成するという欠点も殆ど無く、ウレタン反応を容易にコントロールすることが可能である脂肪族ポリカーボネートジオールを供給することを目的とする。
本発明者は、前記の課題を解決するため鋭意研究を行った結果、リン酸モノエステルを加えて加熱処理することにより、ウレタン反応に対するエステル交換反応触媒の影響を効率よく低減できることを見出し、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明は、下記(1)から(3)の発明に関するものである。
(1)エステル交換反応触媒を用いて重合された脂肪族ポリカーボネートジオールに、下記式(a)で表され、Rが炭素数1〜20のアルキル基またはアリール基であるリン酸モノエステルを、エステル交換反応触媒の量に対して0.8倍モル〜8倍モル加えて加熱処理して得られることを特徴とする脂肪族ポリカーボネートジオール。
Figure 2006298986
(2)エステル交換反応触媒を用いて重合された脂肪族ポリカーボネートジオールに、上記(1)記載のリン酸モノエステルを加え、70℃〜170℃の温度で15min〜5hr加熱処理することを特徴とする上記(1)記載の脂肪族ポリカーボネートジオールの製造方法。
(3)リン酸モノエステルを予め極性溶媒に溶解し、極性溶媒の溶液として添加することを特徴とする上記(2)に記載の脂肪族ポリカーボネートジオールの製造方法。
本発明の特定ポリカーボネートジオールおよびその製造方法は、ポリウレタン、熱可塑性エラストマー、ウレタン弾性繊維などの原料として有用な脂肪族ポリカーボネートジオールを提供する。更に詳しく言えば、脂肪族ポリカーボネートジオールの製造に用いられるエステル交換反応触媒のウレタン化反応に及ぼす影響を効率よく低減させ、ジフェニルメタンジイソシアネートやナフタレンジイソシアネートなどの反応性の高いイソシアネート化合物を用いた場合でも、ゲルが生成するという欠点も殆ど無く、ウレタン反応を容易にコントロールすることが可能である脂肪族ポリカーボネートジオール供給することが出来るという効果を有する。
以下、本発明について具体的に説明する。
ウレタン反応に及ぼすエステル交換反応触媒の影響を効率よく低減するため、本発明で用いられるリン酸モノエステルは、下記式(a)で表される化合物で、Rがメチル、エチル、プロピルリン、イソプロピル、n−ブチル、n−ヘキシル、2−エチルヘキシル、オクチル、ラウリル、ステアリル、イソデシルなど炭素数が1〜20のアルキル基であるもの、フェニルなどのアリール基であるものである。その中でも、Rが炭素数3〜12のアルキル基であるリン酸モノエステルが好ましく、Rが炭素数3〜8のアルキル基であるリン酸モノエステルが最も好ましい。また、複数のリン酸モノエステルを任意の割合で混合して用いることも出来る。混合するリン酸モノエステルは、Rが炭素数3〜12のアルキル基であることが好ましく、Rが炭素数3〜8のアルキル基であることが最も好ましい。
Figure 2006298986
リン酸モノエステルとリン酸ジエチルを合わせて使用することも出来る。リン酸ジエステルは、下記式(b)で表されるが、Rがメチル、エチル、プロピルリン、イソプロピル、n−ブチル、n−ヘキシル、2−エチルヘキシル、オクチル、ラウリル、イソデシルなど炭素数が1〜20のアルキル基であるもの、フェニルなどのアリール基であるものである。その中でも、Rが炭素数3〜12のアルキル基であるリン酸ジエステルが好ましく、Rが炭素数3〜8のアルキル基であるリン酸ジエステルが最も好ましい。使用するリン酸ジエステルの量は、リン酸モノエステルに対して、好ましくは20重量%以下、さらに好ましくは10重量%以下である。複数のリン酸ジエステルを任意の割合で混合し、リン酸モノエステルと合わせて使用することも出来る。複数のリン酸ジエステルを用いる場合は、全リン酸ジエステル量で上記の値を満たすものとする。リン酸ジエステルは、リン酸モノエステルに混合して脂肪族ポリカーボネートジオールに添加することも出来るし、リン酸モノエステルとは別に添加することも出来る。
Figure 2006298986
リン酸モノエステルの添加量は、エステル交換反応触媒に対して0.8倍モル〜8倍モル、好ましくは1倍モル〜6倍モル、さらに好ましくは、1.1倍モル〜3倍モルである。リン酸モノエステルの添加量が0.8倍モルより少ない場合は、十分な効果が現れない場合が多く、ウレタン反応を制御できずに高分子量のゲル状物質を生成したりする。一方、リン酸モノエステルの添加量が8倍モルより多い場合は、得られる脂肪族ポリカーボネートジオールのウレタン化反応性が極端に低下し、新たにウレタン反応触媒が必要になったり、必要とされるウレタン反応触媒量が多くなったりするので好ましくない。なお、上記の値は、エステル交換反応触媒金属のモル数に対するリン酸モノエステルのモル数として表される。
ポリカーボネートジオール中のエステル交換反応触媒量は、ポリカーボネートジオールの製造に引き続き加熱処理を行う場合は、仕込んだ触媒量を元に計算されればよく、市販のポリカーボネートジオールを用いる場合は、ポリカーボネートジオールに含まれる触媒金属量を決定して計算される。また、複数のリン酸モノエステルを用いる場合や、リン酸モノエステルにリン酸ジエステルを合わせて使用する場合は、エステル交換反応触媒のモル数に対し、添加する全リン酸エステルのモル数の和が、上記の範囲であればよい。
リン酸モノエステルとポリカーボネートジオールの相溶性は必ずしもよくない。加えるリン酸モノエステルによっては、脂肪族ポリカーボネートジオール中に分散しにくく、加熱処理温度を上げたり、加熱処理時間を長くする必要があった。予めリン酸モノエステルを極性溶媒に溶解または分散して添加する場合、ポリカーボネートジオール中にリン酸モノエステルが溶解または分散しやすくなり、極性溶媒を使用しない場合と比較して、加熱処理温度が低くてもより短時間で加熱処理することが可能となる。
溶媒の極性を表す方法として、EN T 値が存在する。この値は、ピリジニウム−N−フェノキシドベタイン誘導体の吸収スペクトルの極大値を与える波長が、溶媒の性質により著しく変化する現象を利用して定められたパラメーターであり、水(≡1.000)とテトラメチルシラン(≡0.000)が標準物質として使われる。EN T 値が大きいほど、極性が大きいと考えられている。
本発明で言う極性溶媒とは、EN T 値が0.300以上の溶媒であり、0.500以上であればより好ましい。極性溶媒の例としては、水などの無機化合物、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、イソブチルアルコール、イソアミルアルコール、イソデシルアルコール、2−エチル−1−ヘキサノール、1−ノニルアルコール、1−オクタノール、1−デカノール、シクロヘキサノール、シクロペンタノール、t−ブチルアルコール、3−メチル−1−ブチン−3−オール、3−メチル−1−ペンチン−3−オール、2−メトキシエタノール、2−エトキシエタノールなどのモノアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコールなどのジアルコール、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトンが挙げられる。複数の極性溶媒を混合して用いることも出来る。添加する温度が制約されにくいという観点から、極性溶媒の沸点は100℃以上であることが好ましく、150℃以上であればさらに好ましい。
用いる極性溶媒によっては、極性溶媒量が増えるとウレタン反応に影響を与え、目的とする分子量のポリウレタンが得られない場合がある。ウレタン反応に影響を与えないためには、用いる極性溶媒の量は少ない方が好ましい。通常、用いる極性溶媒の重量は、リン酸モノエステルの重量に対し0.5倍〜5倍であり、好ましくは0.5倍〜3倍、さらに好ましくは0.5倍〜2倍である。
極性溶媒にリン酸モノエステルが分散した状態で脂肪族ポリカーボネートジオールに加えることも出来るが、リン酸モノエステルが極性溶媒に溶解した状態で加えたほうが、所定量のリン酸モノエステルを添加することができるとともに、リン酸モノエステルが脂肪族ポリカーボネートジオールに溶解または分散しやすいため、より好ましい。
本発明の脂肪族ポリカーボネートジオールの製造方法としては、脂肪族ポリカーボネートジオールの重合に引き続き、リン酸モノエステルを添加して加熱処理してもよく、リン酸モノエステルを添加し加熱処理するなどのウレタン反応に対するエステル交換反触媒の影響を軽減させる処置を取ることなく製造した脂肪族ポリカーボネートジオールに対し、リン酸モノエステルを加えて改めて加熱処理しても良い。
本発明の製造方法に付いて、脂肪族ポリカーボネートジオールの重合に引き続き加熱処理する方法を例として説明する。所定の重合度となった後、仕込んだエステル交換反応触媒の量を元に計算された量のリン酸モノエステルを反応器に添加し、加熱攪拌する。加熱処理温度は、70℃〜170℃である。必要に応じて、重合終了における温度から所定の加熱処理温度まで冷却後、リン酸モノエステルを添加する。加熱処理温度が70℃より低い場合、加熱処理時間が長くなり経済的ではない。加熱温度が170℃を超えると、脂肪族ポリカーボネートジオールが着色したり、加えたリン酸モノエステルが分解し、リン酸となり反応器を腐食するなどの問題が発生する場合があり好ましくない。加熱処理温度が75℃〜160℃であれば、上記の問題が発生する可能性は低下し、75℃〜155℃であればさらに好ましい。加熱処理時間は、所定のウレタン反応速度となるため必要な時間であり、加熱処理温度や処理方法により異なるが、通常は15min〜5hrである。加熱処理時間が15minより短いと処理が不十分であることが多く、ウレタン反応速度が速くなり反応を制御することが難しくなる。一方、加熱処理時間が5hrより長い場合、生産性に問題があるので好ましくない。
リン酸モノエステルを予め極性溶媒に溶解して、極性溶液として脂肪族ポリカーボネートジオールに添加する場合、加熱処理温度を70〜150℃に下げて処理することが可能であり、さらに70℃〜125℃としても、30min〜4hr加熱処理することで効果を発揮することが出来る。
加熱処理時に脂肪族ポリカーボネートジオールが着色する可能性があるため、処理容器内を窒素などの不活性ガスで置換して処理することが好ましい。
本発明の処理方法は特に限定するのでないが、加熱装置と攪拌機を備えた反応器で加熱攪拌してもよいし、インラインミキサーやスタティックミキサーで連続して加熱処理してもよい。
本発明の脂肪族ポリカーボネートジオールは、アルキレンカーボネートとジオールを原料に用いて製造する方法、ジアルキルカーボネートやジアリールカーボネートとジオールを用いて製造する方法などで得られる。
アルキレンカーボネートとしては、エチレンカーボネート、トリメチレンカーボネート、1,2−プロピレンカーボネート、1,2−ブチレンカーボネート、1,3−ブチレンカーボネート、1,2−ペンチレンカーボネートなどが用いられる。また、ジアルキルカーボネートとしては、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジプロピルカーボネート、ジブチルカーボネートなどが、ジアリールカーボネートとしては、ジフェニルカーボネートなどが用いられる。
ジオールとしては、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ナノジオール、1,10−ドデカンジオール、1,11−ウンデカンジオール、1,12−ドデカンジオールなどの側鎖を持たないジオール、2−メチル−1、8−オクタンジオール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−1,6−ヘキサンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2,4−ジメチル−1,5−ペンタンジオール、2,4−ジエチル−1、5−ペンタンジオールなどの側鎖を持ったジオール、1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)−プロパンなどの環状ジオールが用いられる。本発明の脂肪族ポリカーボネートジオールは、1種類のジオールより作られるホモポリカーボネートジオールでも良いし、2種類以上のジオールを原料とした共重合ポリカーボネートジオールでもよい。
本発明に用いる脂肪族ポリカーボネートジオールは、エステル交換反応触媒を用いて重合される。用いる触媒は、通常のエステル交換反応触媒から自由に選択することが出来る。例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、亜鉛、アルミニウム、チタン、コバルト、ゲルマニウム、スズ、鉛、アンチモン、ヒ素、セリウムなどの金属、塩、アルコキシド、有機化合物が用いられる。これらの触媒のうち、チタンテトラブトキシド、チタンテトラn−プロポキシド、チタンテトライソプロポキシドなどのチタン合物や、テトラフェニル鉛、酢酸鉛、ステアリン酸鉛などの鉛化合物が特に好ましい。触媒の使用量は通常、原料の総仕込み重量に対しての0.00001〜0.1重量%である。
本発明の脂肪族ポリカーボネートジオールの平均分子量は、その用途により異なるが、通常は300〜20000、好ましくは500〜10000、さらに好ましくは800〜3000である。平均分子量が300未満では得られる熱可塑性ウレタンの柔軟性、低温特性が不良となる事が多く、20000を越えると得られる熱可塑性ウレタンの成型加工性が低下するので好ましくない。
次に、実施例および参考例により本発明を更に具体的に説明する。
本発明では、脂肪族ポリカーボネートジオールの反応速度を以下の方法で評価した。
攪拌機、冷却管、温度計を備えた1lのセパラブルフラスコに脂肪族ポリカーボネートジオールを75g入れた。約2.5kPaで減圧しながら、80℃で3hr加熱攪拌行い、脂肪族ポリカーボネートジオールを乾燥した。フラスコ内の脂肪族ポリカーボネートジオールの温度が80℃であることを確認後、脂肪族ポリカーボネートジオールの2倍モル量のジシルロヘキシルメタンジイソシアネートを加える。80℃で30min反応後、イソシアネートの反応率を測定する。リン酸モノエステルを加えない脂肪族ポリカーボネートジオールにおいて求めたイソシアネート反応率とリン酸モノエステルを加えた脂肪族ポリカーボネートジオールにおいて求めたイソシアネート反応率をもとに、下記式(1)でウレタン反応速度比を求め、ウレタン反応に対するエステル交換反応触媒の影響が、どの程度軽減されているかを表す指標とした。
反応速度比=A/B (1)
A:リン酸モノエステルを加えた脂肪族ポリカーボネートジオールを
用いた反応のイソシアネート反応率(%)
B:リン酸モノエステルを加えない脂肪族ポリカーボネートジオールを
用いた反応のイソシアネート反応率(%)
通常、ウレタン反応速度比が0.05〜0.50であればエステル交換反応触媒の影響は殆ど無視できるレベルであり、0.10〜0.35であればさらに好ましい。反応速度比が0.5を超えると、用いるイソシアネートによっては、透明ゲル状物質が生成したり反応温度のコントロールが困難になる。反応速度比が0.05未満となると、用いるイソシアネートによっては、目的の分子量となるまで著しく時間がかかり、生産性が問題となる。なお、脂肪族ポリカーボネートジオールのモル数は、脂肪族ポリカーボネートジオールの水酸基価をから求めた数平均分子量により決定した。
水酸基価は、以下の方法で測定した。
メスフラスコを用い、無水酢酸12.5gにピリジンを加えて50mlとし、アセチル化試薬を調整する。100mlのナスフラスコに、サンプルを2.5〜5.0g精秤する。アセチル化試薬5mlとトルエン10mlをホールピペットで添加後、冷却管を取り付けて、100℃で1hr撹拌加熱する。蒸留水2.5mlをホールピペットで添加、さらに10min加熱撹拌する。2〜3min冷却後、エタノールを12.5ml添加し、指示薬としてフェノールフタレインを2〜3滴入れた後に、0.5mol/lエタノール性水酸化カリウムで滴定する。アセチル化試薬5ml、トルエン10ml、蒸留水2.5mlを100mlナスフラスコに入れ、10分間加熱撹拌した後、同様に滴定を行う(空試験)。この結果をもとに、下記式(2)で水酸基価を計算する。
水酸基価(mg−KOH/g)={(D−C)×28.05×f}/E (2)
C:サンプルの滴定量(ml)
D:空試験の滴定量(ml)
E:サンプル重量(g)
f:滴定液のファクター
脂肪族ポリカーボネートジオールの数平均分子量は、下記式(3)を用いて計算する。 数平均分子量=2/(G×10-3/56.11) (3)
G:水酸基価(mg−KOH/g)
[実施例1]
攪拌機の付いた2lの反応器に、1,6−ヘキサンジオール520g、エチレンカーボネート410gを仕込んだ後、触媒として酢酸鉛三水和物を0.009g入れ、規則充填物を充填した精留塔に接続した。反応機を210℃のオイルバスに浸漬し、留出液の一部を抜き出しながら、反応温度170℃で20hr反応した。その後、反応機を直接コンデンサーに接続し、オイルバスの温度を190℃に下げた後、圧力を徐々に下げでさらに8hr反応を行った結果、常温で白色固体である脂肪族ポリカーボネートジオールが517g得られた。水酸基価を測定したところ、57.4であった。
上記の脂肪族ポリカーボネートジオールを80℃で溶解し、攪拌機の付いた500ml容器に250g仕込んだ。リン酸モノ−2−エチルヘキシドを0.0097g加え、反応機内を窒素で置換した。170℃のオイルバスに浸漬し、温度155℃で3hr加熱処理した。
得られた脂肪族ポリカーボネートジオールの反応速度比を求めたところ、0.37であった。
[実施例2]
実施例1で用いた装置を用い、1,5−ペンタンジオール230gと、1,6−ヘキサンジオール260g、エチレンカーボネート410gを仕込んだ後、触媒としてチタンテトライソプロポキシドを0.080g入れた。反応機を220℃のオイルバスに浸漬し、留出液の一部を抜き出しながら、反応温度175℃で22hr反応した。その後、反応機を直接コンデンサーに接続し、オイルバスの温度を190℃に下げた後、圧力を徐々に下げでさらに6hr反応を行った。反応機内の温度を155℃に下げた後、リン酸モノ−2−エチルヘキシドを0.1480g加え、その温度を保ちながら2hr加熱処理した。
得られた共重合脂肪族ポリカーボネートジオールの水酸基価は56.3であり、反応速度比は、0.34であった。
尚、リン酸モノエステルを加えない脂肪族ポリカーボネートジオールを用いた反応のイソシアネート反応率は、別途上記の方法で重合した共重合ポリカーボネートジオールを用いて決定した。また、以下の実施例においても、同様にしてリン酸モノエステルを加えない脂肪族ポリカーボネートジオールを用いた反応のイソシアネート反応率を求めた。
[実施例3]
実施例2の方法で共重合ポリカーボネートジオールを重合した。反応容器内の温度を90℃まで下げた後、リン酸ジ−n−ブトキシドを11重量%含んだリン酸モノ−n−ブトキシドを0.0976g添加した。オイルバスの温度を145℃として反応器内の温度を130℃まで上げた後、その温度を保って4hr加熱処理した。
得られた共重合ポリカーボネートジオールの水酸基価は56.8であり、反応速度比は、0.29であった。
なお、リン酸モノ−n−ブトキシド中のリン酸ジ−n−ブトキシドの割合は、GC分析によって求めた。GC分析は、カラムとしてDB−1(J&W社製)を付けたガスクロマトグラフィーGC−14B(島津製作所製)を用い、ジエチレングリコールジエチルエーテルを内標として、検出器に水素炎イオン化検出器(FID)を用いて分析した。カラムの昇温プロファイルは、50℃で10min保持した後、20℃/minで320℃まで昇温して、その温度で10min保持した。
[実施例4]
チタンテトライソプロポキシドの量を0.107gとした以外は、実施例2で示す原料を仕込んだ。反応機を220℃のオイルバスに浸漬し、留出液の一部を抜き出しながら、反応温度175℃で18hr反応した。その後、反応機を直接コンデンサーに接続し、オイルバスの温度を190℃に下げた後、圧力を徐々に下げでさらに5hr反応を行った。予め、2−エチルヘキシルアルコール0.1363gにリン酸ジ−n−ブトキシドを9重量%含んだリン酸モノ−n−ブトキシド0.1145gを溶解した。反応容器内の温度を90℃まで下げた後その溶液を添加し、反応器内の温度を90℃に保って2hr加熱処理した。
得られた共重合ポリカーボネートジオールの水酸基価は55.8であり、反応速度比は、0.23であった。
[実施例5]
チタンテトライソプロポキシド代わりに、チタンテトラ−n−ブトキシドを0.096g用いた以外は、実施例2で示す原料を仕込んだ。反応機を220℃のオイルバスに浸漬し、留出液の一部を抜き出しながら、反応温度175℃で23hr反応した。その後、反応機を直接コンデンサーに接続し、オイルバスの温度を190℃に下げた後、圧力を徐々に下げでさらに6hr反応を行った。予め、リン酸ジ−n−ブトキシドを9重量%含んだリン酸モノ−n−ブトキシド0.0573gをn−ノニルアルコール0.0859gに溶解した。反応容器内の温度を90℃まで下げた後、その溶液を添加し、反応器内の温度を90℃に保って1.5hr加熱処理した。
得られた共重合ポリカーボネートジオールの水酸基価は55.9であり、反応速度比は、0.30であった。
[比較例1]
実施例1で用いた装置を用い、1,5−ペンタンジオール420gと、1,6−ヘキサンジオール470g、エチレンカーボネート740gを仕込んだ後、触媒としてチタンテトライソプロポキシドを0.1926g入れた。反応機を230℃のオイルバスに浸漬し、留出液の一部を抜き出しながら、反応温度175℃で30hr反応した。その後、反応機を直接コンデンサーに接続し、オイルバスの温度を190℃に下げた後、圧力を徐々に下げでさらに10hr反応を行った結果、常温で液状の共重合ポリカーボネートジオールが908g得られた。水酸基価を測定したところ、57.1であった。
上記の共重合ポリカーボネートジオールを80℃で加熱し、攪拌機の付いた300ml容器に150g仕込んだ。リン酸モノ−2−エチルヘキシドを0.0118g加え、反応器内を窒素で置換した後、160℃のオイルバスに浸漬し、反応器内の温度を155℃に保ちながら3hr加熱処理した。
得られた共重合ポリカーボネートジオールの反応速度比を求めたところ、0.72であった。リン酸モノエステルを加えたポリカーボネートジオールを用いた反応のイソシアネート反応率を求める時、透明なゲル状物質が生成した。
[比較例2]
比較例1で得られた共重合ポリカーボネートジオールを80℃で加熱し、攪拌機の付いた300ml容器に150g仕込んだ。リン酸モノ−2−エチルヘキシドを0.2326g加え、反応器内を窒素で置換した後、160℃のオイルバスに浸漬し、反応器内の温度を155℃に保ちながら2hr加熱処理した。
得られた共重合ポリカーボネートジオールの反応速度比を求めたところ、0.04であった。
[比較例3]
比較例1で得られた共重合ポリカーボネートジオールを90℃で加熱し、攪拌機の付いた300ml容器に150g仕込んだ。リン酸モノ−n−ブトキシドを0.0381g加え、反応器内を窒素で置換した後、215℃のオイルバスに浸漬し、反応器内の温度を200℃に保ちながら1hr30min加熱処理した。
得られた共重合ポリカーボネートジオールの反応速度比を求めたところ、0.53であった。
[比較例4]
比較例1で得られた共重合ポリカーボネートジオールを50℃で加熱し、攪拌機の付いた300ml容器に150g仕込んだ。リン酸モノ−n−ブトキシドを0.0381g加え、反応器内を窒素で置換した後、58℃のオイルバスに浸漬し、反応器内の温度を50℃に保ちながら5hr加熱処理した。
得られた共重合ポリカーボネートジオールの反応速度比を求めたところ、0.66であった。
[比較例5]
比較例1で得られた共重合ポリカーボネートジオールを90℃で加熱し、攪拌機の付いた300ml容器に150g仕込んだ。リン酸ジ−n−ブトキシドを0.0709g加え、反応器内を窒素で置換した後、145℃のオイルバスに浸漬し、反応器内の温度を130℃に保ちながら4hr加熱処理した。
得られた共重合ポリカーボネートジオールの反応速度比を求めたところ、0.58であった。
Figure 2006298986
本発明は、ポリウレタン、熱可塑性エラストマー、ウレタン弾性繊維などの原料として好適である。

Claims (3)

  1. エステル交換反応触媒を用いて重合された脂肪族ポリカーボネートジオールに、下記式(a)で表され、Rが炭素数1〜20のアルキル基またはアリール基であるリン酸モノエステルを、エステル交換反応触媒の量に対して0.8倍モル〜8倍モル加えて加熱処理して得られることを特徴とする脂肪族ポリカーボネートジオール。
    Figure 2006298986
  2. エステル交換反応触媒を用いて重合された脂肪族ポリカーボネートジオールに、請求項1記載のリン酸モノエステルを加え、70℃〜170℃の温度で15min〜5hr加熱処理することを特徴とする請求項1に記載の脂肪族ポリカーボネートジオールの製造方法。
  3. リン酸モノエステルを予め極性溶媒に溶解し、極性溶媒の溶液として添加することを特徴とする請求項2に記載の脂肪族ポリカーボネートジオールの製造方法。
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