JP2006292905A - 写真処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 外部からの光により誤って露光された感光材の再印画を自動で制御し、処理を効率化させることが可能な写真処理装置を提供する。
【解決手段】 写真処理装置3では、制御部30が、人為的あるいは非人為的な原因により筐体60内の印画紙Pが誤って露光された時の、位置検出部32において検出される印画紙Pの位置を基準として、印画紙Pに対応する画像情報の再印画を行なうか否かを自動で判断し処理を行なう。
【選択図】 図3

Description

本発明は、写真の印画処理及び再印画処理を行なう写真処理装置に関する。
近年、デジタルカメラなどにより撮影されて得られるデジタル画像データや、写真フィルムに撮影された画像をフィルムスキャナによって読み取ることで形成されたデジタル画像データなどに基づき、写真を印画する写真処理装置が広く用いられている。
そのような装置では、高機能化に伴い、様々な処理工程の自動化、高性能化が求められている。例えば、何らかの原因で印画処理工程が中断したため印画ミスが起こる場合を想定し、トラブルに自動で対処する装置の構成が提案されている。
通常、写真処理装置では、内部の感光材に影響を与えないよう、装置の筐体内を暗室状態に保つ遮光構造をとっているが、何らかの原因で筐体内部が誤って露光されてしまう場合がある。その一例として、特許文献1には、搬送部が停止したために、筐体内にある光学式写真感光材料検出器から照射される光により感光材が誤って露光されてしまうことを防止するため、感光材が搬送経路の途中で一定時間以上停止した場合に、上記検出器を停止または減光させる写真処理装置が提案されている。
特開平2001−109078号公報(平成13年4月20日公開)
しかしながら、上記従来の装置では、人為的あるいは非人為的な原因によって外部からの光が筐体内に入り込み、感光材を誤って露光させてしまった場合に自動で対処することができない。このような場合、その感光材に対応する画像を再印画する必要があるが、その判断は人手に任されていた。つまり、印画処理工程を全て通過して出力されてきた写真をオペレータが確認し、再印画処理が必要か否かを判断した後に、再度印画処理の設定をしなければならなかった。そのため、処理は非効率になり、オペレータにも負荷がかかっていた。
本発明の課題は、外部からの光により誤って露光された感光材の再印画を自動で制御し、処理を効率化させることが可能な写真処理装置を提供することにある。
第1の発明に係る写真処理装置は、感光材を搬送する搬送部と、感光材に対して画像情報に基づいて画像を露光処理する画像形成部を有するプリンタ部と、画像形成部において画像を露光処理した感光材を現像処理するプロセッサ部と、搬送部における感光材の位置を検出する位置検出部と、筐体と、制御部とを備えている。筐体は、搬送部と、プリンタ部と、プロセッサ部と、位置検出部とを内部に収納する。制御部は、筐体内の感光材が誤って露光された時の位置がプリンタ部にある場合に、感光材に対応する画像情報の再印画を行なうように制御する。
ここでは、デジタルカメラなどで撮影した画像の画像情報を用いて感光材に印画処理を行なっている最中に、人為的あるいは非人為的な原因(例えば、オペレータが筐体の開閉扉を誤って開ける場合など)により筐体内が露光してしまう事態が生じたために処理が失敗した感光材について、その時の筐体内の搬送部における感光材の位置に基づいて、画像情報の再印画を自動的に行なう制御が可能な写真処理装置を示す。
通常、印画処理が失敗した場合、その感光材に対応する画像の再印画を行なうか否かは、写真処理装置から排出された感光材の印画結果を見てオペレータが判断する必要があり、オペレータの負荷や印画処理の効率が悪い点が問題であった。
そこで、本装置では、筐体内が誤って露光された場合でも、その時の搬送部における感光材の位置によって前述の露光の影響を受ける場合と受けない場合があることに着目した。すなわち、筐体内が誤って露光された時点での搬送部における感光材の位置を自動的に検出することで、その位置情報をもとに再印画処理にまわす画像情報と、印画処理をそのまま続行する画像情報とを自動的に区別する。具体的には、写真処理装置の機能を、感光材に画像を露光処理することを主とするプリント機能と、その後現像などの処理を行なうことを主とするプロセッサ機能とに大きく2つに分け、筐体内が誤って露光された時に感光材がプリンタ部に位置するか否かを基準として、再印画処理の制御を行なう。プロセッサ部に位置する感光材については、現像液などの処理液に浸漬されているため、筐体内が誤って露光された影響を直接受ける恐れがあるのは、プリンタ部に位置する感光材だと考えられるからである。
これにより、オペレータの判断を介さずに、自動的に再印画処理を行なうことができるため、再印画処理を効率化できる。
なお、感光材とは、例えば画像情報を印画する印画紙である。また、画像情報には、画像データ、画像サイズ、補正情報、日付情報などが含まれている。
第2の発明に係る装置は、第1の発明に係る装置であって、処理層は、感光材の現像処理を行なう現像槽と、感光材の漂白および定着処理を行なう漂白定着槽と、漂白および定着処理を安定させる安定槽とを有している。制御部は、筐体内の感光材が誤って露光された時の位置が、感光材が感光材の搬送方向において現像槽よりも上流側にある場合に、感光材に対応する画像情報の再印画を行なうように制御する。
ここでは、第1の発明に係る装置のプロセッサ部にあたる処理槽の構成を、搬送部の上流側から現像槽、定着処理槽、そして安定槽として具体的に規定し、感光材の位置が現像槽よりも上流側か否かを基準として、画像情報の再印画処理の制御を行なう。
処理槽にある感光材については、現像処理中であるか、あるいはすでに現像処理がなされており、筐体内が誤って露光される影響を直接受ける恐れが少ない。また、現像液などの処理液に浸漬されていることでも、前述の露光の影響を直接受けにくいと考えられる。そこで、再印画を行なうか否かの基準位置として、処理槽の中で感光材の搬送方向における最も上流側に位置する現像槽の位置を用いることもできるのである。
これにより、第1の発明に係る装置と比べて、再印画処理を決定する判断の基準位置をより具体的にすることで、再印画処理の自動化、効率化が可能になる。
第3の発明に係る装置は、第1の発明に係る装置であって、処理層は、感光材の現像処理を行なう現像槽と、感光材の漂白および定着処理を行なう漂白定着槽と、漂白および定着処理を安定させる安定槽とを有している。制御部は、筐体内の感光材が誤って露光された時の位置が、感光材が感光材の搬送方向において安定槽よりも上流側にある場合に、感光材に対応する画像情報の再印画を行なうように制御する。
ここでは、感光材の位置が搬送部のさらに下流側に位置する安定槽よりも上流側か否かを基準として、画像情報の再印画処理の制御を行なう。
第2の発明に係る装置においても、感光材が誤って露光された時点での不測の影響により、設定どおりに現像処理工程が行なわれない場合があるため、印画処理が失敗することもあり得る。例えば、現像槽での浸漬時間が長すぎると、感光材は黒くなってしまうのである。
そこで、本装置により、再印画を行なうか否かについての感光材の位置基準を安定槽より上流側にすることで、より確実に、誤って露光された可能性のある感光材を再印画処理にまわすことができる。
これにより、第2の発明に係る装置と比べて、印画ミスの発生を抑えることができる。
第4の発明に係る装置は、第1から第3のいずれか1つの発明に係る装置であって、画像形成部で露光処理するための画像情報を記憶する記憶部をさらに備えている。制御部は、感光材の再印画を行なう場合に、制御部において再印画することが決定した画像情報を、記憶部に記憶された画像情報の中から抽出して使用する。
ここでは、再印画処理を行なう際、記憶部に記憶された画像情報を抽出してそのまま用いることができる。
これにより、画像情報を記録したメディア、フィルムなどの外部記録媒体を再度装置にセットする必要がなく、再印画処理のさらなる自動化と効率化を図ることができる。
第5の発明に係る装置は、第1から第4のいずれか1つの発明に係る装置であって、画像形成部で露光処理するための画像情報を記憶する記憶部をさらに備えている。制御部は、制御部において再印画不要と判断された感光材の画像情報を記憶部から消去する。
ここでは、再印画処理を実行する上で不要な画像情報は、記憶しておく必要がないことを前提にしている。
これにより、記憶部の負荷を軽減できる。
また、上記第1から第5のいずれか1つの発明に係る装置は、筐体内が誤って露光されると、制御部が、搬送部を自動的に停止させる構成であってもよい。
筐体内が誤って露光されたことを感知した後も搬送部が停止しなかった場合、印画紙が上流側から次々と供給されることになり、再印画処理量が不要に増大する。また、搬送部の作動をオペレータが止めなくてはならないのでは、結局オペレータに負荷がかかる。
これにより、無駄な印画処理を省くことができるのみならず、誤って露光される感光材の増大を防ぎ、感光材の節約が可能になる。
なお、筐体内の感光材が誤って露光されたことを感知する手段としては、筐体内に備えた光検出センサ、あるいは筐体の開閉部が開いたことを感知する開閉センサなどでもよい。
さらに、上記第1から第5のいずれか1つの発明に係る装置は、筐体内の感光材が誤って露光される状態が解除されると、制御部が、再印画処理を自動的に開始する構成であってもよい。
ここでは、露光状態が解除された時、例えば上記光検出センサにより光が検出されなくなった場合や、筐体の開閉部が閉じたと検出された場合に、再印画処理を開始することを示す。
これにより、再印画に必要な画像情報はすでに自動的に抽出されており、オペレータの処理を介在させる必要がないため、印画および再印画処理の効率を向上させることができる。
さらに、第1から第5のいずれか1つの発明に係る装置は、位置検出部が、感光材の筐体内での位置を、感光材の搬送工程に係る搬送速度および搬送時間に基づいて検出する構成であってもよい。
これは、感光材の筐体内での位置を自動的に検出する手段の例である。
これにより、感光材の筐体内での位置を容易に検出することができる。
第1の発明に係る装置によれば、オペレータの判断を介さずに、自動的に再印画処理を行なうことができるため、再印画処理を効率化できる。
第2の発明に係る装置によれば、第1の発明に係る記載の装置と比べて、再印画処理を決定する判断の基準位置をより具体的にすることで、再印画処理の自動化、効率化が可能になる。
第3の発明に係る装置によれば、第2の発明に係る装置と比べて、印画ミスの発生を抑えることができる。
第4の発明に係る装置によれば、画像情報を記録した外部記録媒体を再度装置にセットする必要がなく、再印画処理のさらなる自動化と効率化を図ることができる。
第5の発明に係る装置によれば、記憶部の負荷を軽減できる。
本発明の一実施形態に係る写真処理装置3について、図1〜図4を用いて説明すれば以下の通りである。
なお、以下の説明において登場する「上流側」および「下流側」とは、感光材の搬送方向における上流側と下流側とを示すものとする。また、感光材の例として、印画紙Pを用いる。
[写真処理装置3の構成]
本発明の一実施形態に係る写真処理装置3を含む写真処理システム1を、図1に示す。写真処理装置3は、ケーブル4を介して接続された操作ステーション2から受信した画像情報に基づき、印画紙Pを搬送しながら印画紙Pに対して画像の露光処理および現像処理などを行なう写真処理装置である。
写真処理装置3の構造を、図2に示す。写真処理装置3は、主として、2つの印画紙マガジン11と、シートカッター12と、バックプリント部13と、露光エンジン(画像形成部)14と、処理槽ユニット15と、印画紙搬送部(搬送部)18と、センサ33と、筐体60と、コンベア16と、ソータ17(図1参照)と、制御部30(図3参照)とを有している。
2つの印画紙マガジン11は、写真処理装置3の内部においてロール状の印画紙Pを1個ずつ収納しており、印画紙搬送部18によって適宜必要な量の印画紙Pが引き出される。
シートカッター12は、印画紙搬送部18の一部と隣接するように配置されており、印画紙マガジン11から引き出された印画紙Pをプリントサイズに切断する。
バックプリント部13は、シートカッター12の下流側であって印画紙搬送部18と隣接する位置に配置されており、プリントサイズに切断された印画紙Pの裏面側に、色補正情報やコマ番号などのプリント処理情報を印刷する。
露光エンジン14は、バックプリント部13の下流側における印画紙搬送部18に隣接するように配置されており、プリントサイズに切断された印画紙Pの表面に対して、画像情報をもとに画像を露光処理する。具体的には、印画する撮影画像の露光処理を行なう。また、露光エンジン14には、副走査方向に搬送される印画紙Pに対して主走査方向に沿ってRGBの3色のレーザ光線を照射する図示しないライン露光ヘッドを有している。
処理槽ユニット15は、露光エンジン14の下流側に配置されており、印画紙Pの現像処理を行なう現像槽15aと、漂白および定着処理を行なう漂白定着槽15bと、漂白および定着処理を安定させる安定槽15cとを有する。各々の槽には、各々の処理に必要な処理液が貯留されている。露光エンジン14による露光処理後の印画紙Pが、処理槽15a〜15cをこの順で経由しながら印画紙搬送部18によって搬送されることで、所望の写真画像が印画紙Pの表面に形成される。
印画紙搬送部18は、写真処理装置3の内部において、印画紙マガジン11に収容されたロール状の印画紙Pを引き出すとともに、プリントサイズに切断された印画紙Pを、印画紙Pに対して行なわれる様々な処理に対応した搬送速度で搬送する。また、印画紙搬送部18は、印画紙Pの搬送方向における露光エンジン14の上流側および下流側にそれぞれ配置されたチャッカー式搬送ユニット(チャッカー)18aと、複数の挟持搬送ローラ対(ローラ対)18bと、を有している。
チャッカー式搬送ユニット18aは、プリントサイズに切断された印画紙Pの下流側(先端側)の端部を搬送方向における両側からつまむようにして搬送する。
挟持搬送ローラ対18bは、2つのローラを組み合わせて構成されており、2つのローラの間の隙間に印画紙Pを挟みこんで回転することで印画紙Pを下流側へと搬送する。
センサ33は、プリントサイズにカットされた各印画紙Pの搬送方向における先端部が、露光エンジン14により露光処理される位置に到達したことを検知する。
筐体60は、上述した2つの印画紙マガジン11と、シートカッター12と、バックプリント部13と、露光エンジン14と、処理槽ユニット15と、印画紙搬送部18と、を少なくとも内部に有しており、各部位が外部の光により誤って露光されることを防いでいる。また、オペレータが筐体60内の修理などを行なう際に開閉することを想定した開閉扉61を有している。
コンベア16は、写真処理装置3の上部に露出しており、写真画像が表面に形成されて乾燥処理後に排出された印画紙Pをソータ17の方向へ搬送する(図1および図2参照)。
ソータ17は、写真処理装置3の前面側に鉛直方向に複数のトレイを並べた状態で配置されており、コンベア16によって搬送される印画済みの印画紙Pを、オーダー単位で各トレイに振り分ける(図1参照)。
写真処理装置3の制御系の構成を図3に示す。制御部30は、印画紙搬送部18、露光エンジン14、記憶部31の制御や、位置検出部32で検出される印画紙Pの位置情報から再印画処理の判断を行なうためのものであり、図示しないCPUを含んで構成されている。また、制御部30は、センサ33や光検出センサ35から、随時検出結果を得る。なお、制御部30は、筐体60内に含まれていてもよいし、外部装置として写真処理装置3に接続されているものであってもよい。
記憶部31は、露光エンジン14による露光処理に用いられる画像情報を記憶する他、制御部30で実行される制御プログラム、プリントサイズにカットされた各印画紙Pの搬送方向の先端部が露光エンジン14により露光処理される位置に到達した時点からの経過時間、装置の作動時間、そして印画紙搬送部18の搬送速度などの設定条件、などを格納する。
位置検出部32は、印画紙が誤って露光された時点での印画紙搬送部18における印画紙Pの位置を算出するものである。具体的には、記憶部31に格納されているデータである、上述した印画紙Pの搬送方向における先端部が露光エンジン14により露光処理される位置に到達した時点からの経過時間と印画紙搬送部18の搬送速度とを用いて算出する。ここでは、例えば、露光エンジン14による露光処理が始まる位置にセンサ33を配置し、印画紙Pの搬送方向における先端部を検知する。そして、その時点からの経過時間を、タイマ34で測定する。印画紙搬送部18が停止すると、上記先端部を検出した時間と装置の作動時間とから、印画紙Pが露光エンジン14により露光処理される位置に到達した時点からの経過時間を算出する。この経過時間と印画紙搬送部18の搬送速度とから、印画紙搬送部18における印画紙Pの位置を算出できる。これにより、印画紙Pの筐体60内での位置を容易に検出することができる。
[写真処理装置3による再印画処理]
次に、写真処理装置3の再印画処理に関する動作の一例を説明する。
ここでは、筐体60内が誤って露光される原因としては例えば、装置の作動中にオペレータが誤って筐体60の開閉扉61を開けてしまった場合や、地震など何らかの原因で開閉扉61が開いてしまったことを想定している。
まず、筐体60内が外部からの光により誤って露光したことが感知されると、制御部30は印画紙搬送部18を停止させる。これにより、無駄な印画処理を省くことができるのみならず、誤って露光されてしまう印画紙Pの増大を防ぎ、印画紙Pの節約が可能になる。そして、筐体60内の露光状態が解除されたことが感知されると、制御部30は再印画処理の判断工程を開始する。これらの動作を制御部30で制御することにより、人手を介する必要がなくなり、処理工程を効率化できる。なお、筐体60内の露光状態は筐体60内に設けられた光検出センサ35を用いて検出している。
次に、位置検出部32は、上述のように印画紙搬送部18における印画紙Pが誤って露光された時点での位置を算出する。
制御部30は、その結果を位置検出部32から受け取り、その位置をもとに、再印画処理を行なうか否かを判断する。この際、写真処理装置3を、図4に示すように2つの構成に分ける。すなわち、露光エンジン14と印画紙Pの搬送方向における印画紙搬送部18の上流側部分とを少なくとも有するプリンタ部70と、処理槽ユニット15とプリンタ部70に含まれない印画紙搬送部18の下流側部分とを少なくとも有するプロセッサ部71とに分ける。すると、プロセッサ部71に位置する印画紙Pについては、現像液などの処理液に浸漬されているため、プリンタ部70側の開閉扉61を開けた場合における筐体60内が誤って露光される影響を直接受ける恐れが大きいのは、プリンタ部70に位置する印画紙Pだと考えられる。従ってこの場合、制御部30は、位置検出部32で検出された筐体60内の印画紙Pが誤って露光された時の位置がプリンタ部70にあるならば、印画紙Pに対応する画像情報の再印画を行なうように制御する。
これにより、オペレータの判断を介さずに、自動的に再印画処理を行なうことができるため、再印画処理を効率化できる。
さらに、図4に示すように、プリンタ部70とプロセッサ部71との間に遮光部72を設けてもよい。この場合、プリンタ部70側の開閉扉61を開けた場合でも、プロセッサ部71に外部からの光が入り込むことを防ぐことが可能である。従って、プロセッサ部71内の印画紙Pが誤って露光してしまうことをより確実に防止できる。この結果、再印画処理を行なうか否かの判断基準位置として、プリンタ部70を用いることができる。
再印画処理が必要と判断された場合、すなわち、位置検出部32で検出された筐体60内の印画紙Pが誤って露光された時の位置がプリンタ部70にある場合、制御部30はその印画紙Pに対応する画像情報を、記憶部31に格納されている画像情報から抽出し、露光エンジン14はその情報を再度利用して露光処理を行なう。これにより、画像情報の抽出に外部記録媒体を用いる必要がなくなり、処理工程を効率化できる。一方、再印画処理が必要でないと判断された場合、すなわち、位置検出部32で検出された筐体60内の画紙Pがプロセッサ部71にある場合、制御部30はその印画紙Pに対応する画像情報を記憶部31から消去する。記憶部31に、再印画に不要な画像情報まで記憶させる無駄を省き、負荷を軽減させるためである。
また、制御部30は、筐体60内が誤って露光された時点で、印画紙マガジン11から送出された位置から露光エンジン14による露光処理が始まるまでの位置にある印画紙Pについては、無条件で廃棄処分にまわすよう制御する。この位置にある印画紙Pは、誤って露光されてしまっているため、再印画処理に用いることができないためである。
[写真処理装置3の特徴]
本実施形態の写真処理装置3においては、制御部30で、筐体60の開閉扉61が運転中に誤って開けられたことに起因して筐体60内の印画紙Pが誤って露光された時点での、位置検出部32において検出される印画紙Pの位置を基準として、印画紙Pに対応する画像情報の再印画を行なうか否かを判断している。すなわち、筐体60内が誤って露光された時点での印画紙搬送部18における印画紙Pの位置を自動的に検出することで、その位置情報をもとに露光エンジン14による露光処理を終えた画像データの中から再印画処理にまわす画像情報と、印画処理をそのまま続行する画像情報とを自動的に区別して効率よく再印画処理を行なう。
また、制御部30は、再印画処理の判断に用いる基準として、筐体60内の印画紙Pが誤って露光された時の位置が、プリンタ部70にある場合に、誤って露光された印画紙Pに対応する画像情報の再印画を行なうように制御する。
これにより、自動的に再印画を行なうものとそうでないものとを判別できるため、再印画処理を効率化できる。
なお、印画紙Pの位置基準として、装置の構成、設定などにより、上述した以外の位置が基準として適当であるならば、その位置を用いてもよい。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、再印画処理の判断基準として、印画紙Pが誤って露光された時点での位置が、プリンタ部70にある場合について述べた。しかし、次のように判断基準位置をより具体的にしてもよい。
例えば、制御部30は、位置検出部32で検出された筐体60内の印画紙Pが誤って露光された時の位置が、印画紙Pが印画紙Pの搬送方向において現像槽15aよりも上流側にある場合に、誤って露光された印画紙Pに対応する画像情報の再印画を行なうように制御してもよい。
処理槽ユニット15にある印画紙Pは、現像処理中であるか、あるいはすでに現像処理がなされており、筐体60内が誤って露光された影響を直接受ける恐れが少ない。また、現像液などの各々の処理工程における処理液に浸漬されている印画紙Pがあることからも、誤って露光された影響を直接受けにくいと考えられる。そこで、筐体60内が誤って露光した時点で、一番目の処理が行なわれる現像槽15aまで印画紙Pが到達しているかどうかを、判断基準としている。
これによっても、再印画処理を効率化できる。
(B)
さらに、再印画処理の判断基準として、次の位置を用いてもよい。
例えば、制御部30は、位置検出部32で検出された筐体60内の印画紙Pが誤って露光された時の位置が、印画紙Pが印画紙Pの搬送方向において安定槽15cよりも上流側にある場合に、誤って露光された印画紙Pに対応する画像情報の再印画を行なうように制御してもよい。
これによると、誤って露光されることを免れても、印画紙搬送部18が停止したため、現像槽15aに浸漬されていた印画紙Pがそのまま現像液に浸漬されたままになり黒くなってしまい、再印画処理を必要とする場合にも対処できる。
(C)
上記他の実施形態(A)では、印画紙Pが誤って露光された時の位置が現像槽15aよりも上流側にあるか否かで、また、上記他の実施形態(B)では、安定槽15cよりも上流側にあるか否かで、一律に再印画処理の判断を行なっている。しかし、印画紙搬送部18を停止させると同時に、制御部30が印画紙搬送部18の停止経過時間を測定し、所定時間(印画紙Pが黒くなるまでの時間、例えば、5秒)よりも停止経過時間が長いか短いかによって、位置基準を現像槽15aと安定槽15cとで切り換える制御を行なってもよい。
これにより、より柔軟に再印画処理が必要であるか否かの判断を行なうことができる。
(D)
上記実施形態では、位置検出部32は、印画紙Pの搬送工程に係る時間と印画紙搬送部18の搬送速度に基づいて印画紙搬送部18における印画紙Pの位置を算出したが、例えば、位置検出センサを印画紙搬送部18に設けて、その検出信号から直接印画紙Pのある位置を検出してもよい。その場合、位置検出センサは、上記いずれかの基準位置に設置されることが好ましい。
(E)
上記実施形態では、光検出センサ35を用いて露光状態を感知することを説明したが、筐体60の開閉扉61が開いたことを感知する、開閉扉61に取り付けられた開閉センサなどを用いて筐体60内の露光状態を感知してもよい。
(F)
写真処理装置3は、上記に挙げた構成以外を含んでもよい。例えば、誤って露光されてしまった印画紙Pの回収を容易にするために、筐体60内に印画紙Pを回収する回収部を設け、誤って露光された印画紙Pを一律に回収する制御を行なってもよい。
本発明の写真処理装置は、オペレータの判断を介さずに自動的に再印画処理を行なうことができるため、再印画処理を効率化できるという効果を奏することから、感光材を用いて印画処理を行なう装置に対して広く適用可能である。
本発明の一実施形態に係る写真処理装置を備えた写真処理システムの一例を示す図。 本発明の一実施形態に係る写真処理装置の内部構造を示す概略図。 本発明の一実施形態に係る写真処理装置の制御系を示すブロック図。 本発明の一実施形態に係る写真処理装置の内部構造を示す概略図。
符号の説明
3 写真処理装置
11 印画紙マガジン
14 露光エンジン(画像形成部)
15 処理槽ユニット
15a 現像槽
15b 漂白定着槽
15c 安定層
18 印画紙搬送部(搬送部)
30 制御部
31 記憶部
32 位置検出部
33 センサ
34 タイマ
35 光検出センサ
60 筐体
70 プリンタ部
71 プロセッサ部

Claims (5)

  1. 感光材を搬送する搬送部と、
    前記感光材に対して画像情報に基づいて画像を露光処理する画像形成部を有するプリンタ部と、
    前記画像形成部において画像を露光処理した前記感光材を現像処理するプロセッサ部と、
    前記搬送部における前記感光材の位置を検出する位置検出部と、
    前記搬送部と、前記プリンタ部と、前記プロセッサ部と、前記位置検出部とを内部に収納する筐体と、
    前記筐体内の前記感光材が誤って露光された時の位置が前記プリンタ部にある場合に、前記感光材に対応する前記画像情報の再印画を行なうように制御する制御部と、
    を備えている写真処理装置。
  2. 前記処理層は、前記感光材の現像処理を行なう現像槽と、前記感光材の漂白および定着処理を行なう漂白定着槽と、前記漂白および定着処理を安定させる安定槽とを有し、
    前記制御部は、前記筐体内の前記感光材が誤って露光された時の位置が、前記感光材が前記感光材の搬送方向において前記現像槽よりも上流側にある場合に、前記感光材に対応する前記画像情報の再印画を行なうように制御する、
    請求項1に記載の写真処理装置。
  3. 前記処理層は、前記感光材の現像処理を行なう現像槽と、前記感光材の漂白および定着処理を行なう漂白定着槽と、前記漂白および定着処理を安定させる安定槽とを有し、
    前記制御部は、前記筐体内の前記感光材が誤って露光された時の位置が、前記感光材が前記感光材の搬送方向において前記安定槽よりも上流側にある場合に、前記感光材に対応する前記画像情報の再印画を行なうように制御する、
    請求項1または2に記載の写真処理装置。
  4. 前記画像形成部で露光処理するための前記画像情報を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記感光材の再印画を行なう場合に、前記制御部において再印画することが決定した前記画像情報を、前記記憶部に記憶された前記画像情報の中から抽出して使用する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の写真処理装置。
  5. 前記画像形成部で露光処理するための前記画像情報を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記制御部において再印画不要と判断された前記感光材の画像情報を前記記憶部から消去する、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の写真処理装置。
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