JP3413794B2 - 写真処理装置 - Google Patents

写真処理装置

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JP3413794B2
JP3413794B2 JP01526299A JP1526299A JP3413794B2 JP 3413794 B2 JP3413794 B2 JP 3413794B2 JP 01526299 A JP01526299 A JP 01526299A JP 1526299 A JP1526299 A JP 1526299A JP 3413794 B2 JP3413794 B2 JP 3413794B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光材料を長尺の
まま露光、現像処理を行い、現像処理後に一枚毎に切断
する写真処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、感光材料を長尺のまま露光、現像
処理を行う写真処理装置においては、現像処理後の感光
材料を以下の二通りの方法にて切断していた。
【0003】即ち、第一の方法は、感光材料上の画像と
画像との間をポンチにて穿孔し、この穿孔を光学的セン
サの光の透過を利用して検出して、この位置をもってカ
ッターにより切断を行うという方法である。
【0004】また、第二の方法は、露光位置に設けられ
た感光材料用のペーパマスクに光源を設け、この光源か
ら感光材料上の画像と画像との間を光を投光して潜像を
形成し、これを現像処理してカットマークとし、このカ
ットマークをセンサにより検出して、この位置をもって
カッターにより切断を行うという方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
一の方法にあっては、ポンチ屑が発生して後処理が煩雑
になり、また、ポンチの打撃音により騒音が発生し、さ
らに、ポンチは消耗品であるがゆえ、交換する必要が生
じると共にランニングコストが悪化する等の問題があっ
た。
【0006】しかも、上記第一の方法にあっては、感光
材料を搬送しつつデジタル露光する、いわゆる走査露光
の場合、感光材料の搬送を停止、即ち、デジタル露光処
理を停止して穿孔を行う必要があるため、露光処理の効
率低下を防止する必要がある。そこで、従来は、露光処
理部の上流にタンクを設け、穿孔を行った感光材料をタ
ンクにループ状に滞留させた状態で、露光処理を行う方
法や、露光処理部の下流にタンクを設け、露光処理を終
えた感光材料をタンクにループ状に滞留させた状態で、
穿孔を行う方法が採用されていた。しかし、タンクを設
けると共に、これに関する制御が必要となるため、構造
が複雑になって装置が大型化すると共に、コストが悪化
するという問題があった。
【0007】また、上記第二の方法にあっては、ペーパ
マスクの構造が複雑になって、コストが悪化するという
問題があり、さらに、センサの精度、あるいは、感光材
料の表面に付着した埃等によって、センサの誤認が起こ
るため、真のカットマークを認識することができず、ミ
スカットを生じるおそれがあった。
【0008】そこで、本発明は上記の如き問題点に鑑み
てなされたもので、構造を複雑にする必要なく、感光材
料にカットマークを付することができる写真処理装置を
提供することが第一の課題とし、併せて、カットマーク
を正確に認識することができる写真処理装置を提供する
ことを第二の課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本第1発明に係る写真処理装置は、フィルムFの各
コマの画像に基づきデジタル露光して、感光材料P上に
画像31を形成するデジタル露光手段10を備え、前記
感光材料P上の前記フィルムFの各コマに対応する画像
31と画像31との間に形成される非画像領域32であ
って、該感光材料Pを切断する際の基準位置Yに、認識
用としてのカットマーク30が、前記デジタル露光手段
10によりデジタル露光される写真処理装置において、
前記基準位置Yを包含する感光材料Pの長手方向の幅領
域Zを対象として、前記カットマーク30を認識するた
めの処理が行われるように構成し、しかも、該幅領域Z
の大きさを指定する幅指定マーク34が、前記デジタル
露光手段10によりデジタル露光され、該幅指定マーク
34の認識により、前記幅領域Zが設定されることを特
徴とする。また、本第2発明に係る写真処理装置は、フ
ィルムFの各コマの画像に基づきデジタル露光して、感
光材料P上に画像31を形成するデジタル露光手段10
を備え、前記感光材料P上の前記フィルムFの各コマに
対応する画像31と画像31との間に形成される非画像
領域32であって、該感光材料Pを切断する際の基準位
置Yに、認識用としてのカットマーク30が、前記デジ
タル露光手段10によりデジタル露光される写真処理装
置において、前記基準位置Y並びに感光材料P上の隣同
士の画像31、31のうちの少なくとも一方の画像31
の端縁35を包含するようにして感光材料Pの長手方向
の幅領域Zが設定され、該幅領域Zを対象として、前記
カットマーク30を認識するための処理が行われるよう
に構成し、しかも、該幅領域Zに包含される画像31の
端縁35を、前記非画像領域32と明確な境界を有する
端縁35に変更すべく、感光材料Pに形成すべき複数の
画像31、…を並び代え、もしくは任意の画像31を反
転するための処理手段9が設けられ、該処理手段9によ
り形成されたデジタル画像データに基づき、感光材料P
をデジタル露光することを特徴とする。
【0010】上記両発明に係る写真処理装置によれば、
感光材料P上にフィルムFの各コマの画像31、…を形
成していく際、画像31と画像31との間の非画像領域
32に、カットマーク30をデジタル露光していき、こ
のカットマーク30を基準として感光材料Pを画像毎に
切断していくものである。
【0011】
【0012】しかも、両発明に係る写真処理装置によれ
ば、長手方向に搬送される感光材料Pが、幅領域Zに差
し掛かると、カットマーク30を認識するための処理が
開始され、幅領域Zから外れると、該認識処理が停止す
ることで、かかる間に存在するカットマーク30を認識
するものである。
【0013】
【0014】しかも、本第1発明に係る写真処理装置に
よれば、感光材料P上にフィルムFの各コマの画像3
1、…を形成していく際、画像31と画像31との間の
非画像領域32に、幅指定マーク34をデジタル露光し
ていき、この幅指定マーク34の認識により、該幅指定
マーク34の指定する幅領域Zの大きさに設定変更し、
該設定変更された幅領域Zを対象として、カットマーク
30を認識するための処理が行われる。
【0015】かかる幅指定マーク34は、感光材料P上
の各画像31毎に、異なる幅領域Zの大きさを指定する
ものであってもよい。
【0016】また、両発明に係る写真処理装置は、幅
定マーク34が、対応するカットマーク30に対し、感
光材料Pの長手方向と直交する方向に形成されてなるも
のであることが好ましい。
【0017】上記構成からなる写真処理装置によれば、
カットマーク30と幅指定マーク34とが、感光材料P
の長手方向に対して同一位置に存在することとなり、従
って、幅指定マーク34が認識された際の認識結果をカ
ットマーク30と見なせ、カットマーク30が認識され
た際の認識結果を幅指定マーク34と見なすことができ
る。
【0018】
【0019】また、本第2発明に係る写真処理装置によ
れば、画像31の端縁35と非画像領域32とは、色的
な階層が大きく異なるため、端縁35を比較的認識しや
すいものである。従って、該端縁35と感光材料Pを切
断する際の基準位置とが既知であることを利用して、該
端縁35からカットマーク30を特定することが可能と
り、さらに、処理手段9により、感光材料Pに形成す
べき複数の画像31、…を並び代え、もしくは任意の画
像31を反転したデジタル画像データを形成し、かかる
デジタル画像データに基づいて感光材料Pをデジタル露
光した結果、各幅領域Zに、非画像領域32と明確な境
界を有する端縁35が均等に振り分けられ、それぞれ、
この端縁35をカットマーク30の認識に利用するもの
である。
【0020】
【0021】
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る写真処理装置
の一実施形態を説明する。図1は、装置本体1内におけ
る、感光材料Pをロール状に保管するマガジン2、感光
材料Pに露光処理を施す露光部3、感光材料Pに現像処
理を施す現像処理部20を示す写真処理装置の概略構成
図である。
【0023】マガジン2から引き出された長尺の感光材
料Pは、まず、露光部3に搬送される。露光部3には、
略方形に開口されたゲート4と、フィルムFをコマ送り
し且つ前記ゲート4にフィルムFの各コマを位置決めす
るローラ対5とを備えたフィルムキャリア6が設けられ
ている。
【0024】さらに、前記ゲート4のフィルムFに対し
て垂直な一方向には、ゲート4のフィルムFの画像デー
タを読込み可能なスキャナーユニット8が設けられてお
り、該スキャナーユニット8の読込みデータは、制御部
9に送られる。また、制御部9では、読み込みデータを
基にしてデジタル露光用のためのデジタル画像データが
形成される。
【0025】そして、搬送された感光材料Pに対して垂
直な位置方向には、前記デジタル画像データに応じて感
光材料Pに照射光を発するデジタル露光手段としてのD
MDデジタル露光ユニット10が設けられており、露光
ポイント11に位置する感光材料Pを照射光をもってデ
ジタル露光して、感光材料Pの乳剤面上にフィルムFの
画像を形成する。
【0026】また、前記DMDデジタル露光ユニット1
0は、感光材料P上のフィルムFの各コマに対応する画
像と画像との間に形成される非画像領域であって、該感
光材料Pを切断する際の基準位置に認識用としてのカッ
トマークと、該基準位置を包含するようにして感光材料
Pの長手方向に設定される幅領域の大きさを指定する幅
指定マークとをデジタル露光することとなっている。
【0027】次に、前記露光部3にて複数コマの露光処
理を施された感光材料Pは、下流の現像処理部20に搬
送される。この現像処理部20には、発色処理タンク2
1、定着処理タンク22、安定処理タンク23の各種の
処理タンクが横並びに順次配置されている。そこで、感
光材料Pをこれらの処理タンク内の現像処理液Qに順次
浸漬させながら搬送して、感光材料Pの現像処理を行
う。
【0028】そして、現像処理を終えた感光材料Pは、
乾燥部25にて乾燥されつつ、搬送される。
【0029】さらに、乾燥部25の下流には、搬送され
る感光材料Pの画像面から前記カットマークおよび前記
幅指定マークを含む画像の濃度を計測するマーク検出手
段としてのセンサ27、…が、感光材料Pの画像面に近
接して配置されてなり、さらにその下流には、該センサ
27から所定間隔を有して、感光材料Pを切断するカッ
ター28が配置されている。
【0030】図2に示す如く、前記カットマーク30
は、カッター28の切断幅を考慮すべく、感光材料P上
のフィルムFの各コマに対応する画像31a(31)と
画像31b(31)、若しくは、画像31b(31)と
画像31c(31)との間に形成、即ち、隣同士の画像
31、31の端縁35、35に包囲された非画像領域3
2であって、感光材料Pの一測端縁から所定位置に形成
された識別子的な画像である。
【0031】しかも、前記カットマーク30に対応した
位置には、カットマーク読取専用のセンサ27aが配置
されてなり、該センサ27aは、搬送方向Xに搬送され
る感光材料Pのカットマーク30を含む長手方向の線上
の画像を走査可能である。
【0032】また、前記幅指定マーク34は、非画像領
域32であって、感光材料Pの他測端縁から所定位置に
形成された識別子的な画像であり、感光材料Pの長手方
向と直交する方向に最大3本の幅指定マーク34、…が
形成可能である。
【0033】しかも、前記幅指定マーク34、…に対応
した位置には、幅指定マーク読取専用のセンサ27b、
…が配置されてなり、該センサ27b、…は、搬送方向
Xに搬送される感光材料Pの幅指定マーク34、…を含
む長手方向の線上の画像を走査可能である。
【0034】本実施形態に係る写真処理装置は以上の構
成からなり、以下、図3又は図4に基づき、カットマー
ク30の認識方法について説明する。尚、図3又は図4
に示す如く、本実施形態においては、非画像領域32
は、カッター28の切断幅約3mmに合わせて、約3m
m幅に設定されており、感光材料Pを切断する際の基準
位置Yに対して両側約1.5mmずつに振り分けられて
いる。即ち、隣同士の画像31、31の端縁35、35
は、それぞれ基準位置Yに対して両側約1.5mmずつ
に振り分けられている。
【0035】また、前記基準位置Yは、画像の両端に非
画像領域32の半分値を加えた長さ、即ち、長さLを以
て等間隔に設定されてなり、本実施形態では、標準プリ
ントを処理するので、写真の長さサイズが127mmの
ものを対象とし、L=130mmである。但し、これ
は、写真のプリントサイズによって変わるのは当然であ
る。
【0036】これに対して、前記センサ27b、…が2
本の幅指定マークを読み取った場合には、幅領域Zは、
隣同士の画像31、31の端縁35、35を包含し、且
つ、基準位置Yに対して同一幅Mに振り分けられるよう
に設定される。
【0037】従って、感光材料Pの搬送方向X側の一の
基準位置Yを原点とすると、(L−M)の位置から(L
+M)の位置までが、カットマーク30を認識するため
の処理が行われる範囲となる。
【0038】そこで、かかる幅領域Zにおけるセンサ2
7aにより計測された画像の濃度解析を行うと、図3
(ロ)に示すヒストグラムとなる。これによると、(L
−M)の位置もしくは(L+M)から距離Mの位置に濃
度が高い点が存在することとなり、これがカットマーク
30と認識される。
【0039】また、かかる方法によってカットマーク3
0の認識が困難である場合や、非画像領域32に付着し
たカットマーク30と紛らわしい埃等を検出した場合に
は、以下の方法によりカットマーク30を特定する。
【0040】即ち、画像31の端縁35と非画像領域3
2は、濃度が大きく相違するから、濃度解析により端縁
35の位置を容易に認識することができる。そして、端
縁35とカットマーク30の距離は、約1.5mmであ
るから、この認識された端縁35を利用して補助的にカ
ットマーク30を特定するのである。
【0041】以上の方法によれば、カットマーク30の
露光濃度が薄い場合や、非画像領域32にカットマーク
30と紛らわしい埃等が付着した場合であっても、真正
のカットマーク30の認識処理の信頼性を向上すること
ができる。
【0042】尚、センサ27aの精度がよく、端縁35
の補助を必要としない場合等には、認識処理時間の短縮
の観点から、幅指定マーク34を1本のみにして感光材
料P上の所定位置に形成すると共に、幅領域Zを前記端
縁35、35を外して小さく設定し、非画像領域32内
でのみ、カットマーク30の認識処理を実施することが
できる。
【0043】また、上記方法によれば、縁無しの写真の
みならず、図4に示す如く、縁有りの写真を対象とする
こともできる。かかる場合、縁の幅が既知であることも
利用して、カットマーク30を特定するものである。
尚、かかる縁有りの写真は、隣同士の画像31、31の
端縁35、35の間隔が、縁無しの写真に比して長くな
ることから、3本の幅指定マーク34を感光材料P上に
形成して、幅領域Zを最大幅に設定する。
【0044】次に、フィルムFに形成された画像の順序
を並び代え、もしくは任意の画像を反転した態様で、感
光材料Pに各コマに対応する画像を形成する方法につい
て、図5に基づき説明する。
【0045】図5(イ)は、実際に撮影されて現像処理
されたフィルムFであるが、このフィルムFの画像31
a’、31b’、31c’の順序でそのままデジタル露
光された場合には、カットマーク30の認識が困難とな
る場合が生じ得る。
【0046】かかる理由は、次の如くである。即ち、感
光材料Pに画像を形成した際に、センサ27aの計測経
路が、フィルム上の線Cに該当するが、画像31a’、
31b’のそれぞれ対向する端縁付近は、両者とも濃度
の薄い空であり、従って、幅領域Zにおける端縁35、
35の認識が困難となる可能性が高く、該端縁35、3
5の利用は期待できないからである。
【0047】従って、フィルムFから画像を取り込み、
デジタル画像データを形成する際、画像の順序を並び代
え、もしくは任意の画像を反転して、図5(ロ)に示す
ように感光材料P上に画像31、…を形成する。
【0048】さすれば、いずれの幅領域Zにあっても、
少なくとも一つは、非画像領域32と明確な境界を有す
る端縁35が包含されることとなるので、該端縁35を
利用してカットマーク30を好適に特定できるのであ
る。
【0049】尚、かかる画像31、…を形成するに際し
ては、画像の順序を並び代えるだけの場合、任意の画像
を反転するだけの場合、あるいは両方を行う場合があ
る。
【0050】尚、本発明に係る写真処理装置は、上記実
施形態に限定されず、例えば、カットマーク、幅指定マ
ークの形成態様は変更可能であり、また、幅指定マーク
の数と幅領域Zとの関係は上記実施形態に限定されな
い。
【0051】また、上記実施形態においては、センサ2
7とカッター28との距離が既知であるから、感光材料
Pの搬送速度に基づき、感光材料Pをカットマーク30
位置にてカッター28により切断することができるもの
であったが、本発明に係る感光材料Pの切断方法は、カ
ットマーク位置にて切断するものに限定されず、例え
ば、該カットマークから所定距離位置にて感光材料Pを
切断するものであってもよい。
【0052】
【発明の効果】以上の如く、本第1及び第2発明に係る
写真処理装置は、感光材料を切断処理するための基準と
なるカットマークをデジタル露光手段により形成する構
成であるため、カットマークを付するための構造が複雑
化することはなく、装置が大型化するのを好適に防止す
ることができる。
【0053】また、本第1及び第2発明に係る写真処理
装置は、基準位置を包含するようにして感光材料の長手
方向の幅領域が設定され、対象領域を限定して、カット
マークを認識するための処理が行われるため、該カット
マークの認識に係る処理時間を短縮することができる。
【0054】さらに、本第1発明に係る写真処理装置
は、幅領域の大きさを指定する幅指定マークの認識によ
り、幅領域が設定されている構成であるため、カットマ
ークを認識しやすい場合には、幅領域を小さく指定し
て、認識処理時間の短縮を図る一方、カットマークを認
識しにくい場合には、幅領域を大きく指定して、カット
マークの誤認を好適に防止することができる。
【0055】また、本第1及び第2発明に係る写真処理
装置は、幅指定マークが対応するカットマークに対し、
感光材料の長手方向と直交する方向に形成されることに
より、幅指定マークが認識された際の認識結果をカット
マークと見なせ、あるいはカットマークが認識された際
の認識結果を幅指定マークと見なすことができ、認識処
理の信頼性を向上することができて、誤認を好適に防止
することができる。
【0056】さらに、本第2発明に係る写真処理装置
は、比較的認識しやすい画像の端縁を幅領域内に含め
て、画像の端縁と感光材料を切断する際の基準位置とが
既知であることを利用することで、画像の端縁からカッ
トマークを特定することが可能となり、認識処理の信頼
性を向上することができて、誤認を好適に防止すること
ができる。
【0057】また、本第2発明に係る写真処理装置は、
理手段により、感光材料に形成すべき複数の画像を並
び代え、もしくは任意の画像を反転したデジタル画像デ
ータを形成し、かかるデジタル画像データに基づいて感
光材料をデジタル露光した結果、各幅領域に、非画像領
域と明確な境界を有する端縁が均等に振り分けられるこ
ととなるため、それぞれの幅領域において、カットマー
クの特定に端縁を利用できる機会がすることができて、
認識処理の信頼性を向上することにより、誤認を好適に
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す写真処理装置の概略
図。
【図2】同実施形態の感光材料の平面図。
【図3】同実施形態の縁無し写真を構成する感光材料で
あって、(イ)は要部平面図、(ロ)は(イ)の濃度ヒ
ストグラム。
【図4】同実施形態の縁有り写真を構成する感光材料で
あって、(イ)は要部平面図、(ロ)は(イ)の濃度ヒ
ストグラム。
【図5】同実施形態の露光方法の説明図であって、
(イ)はフィルムの平面図、(ロ)は(イ)の画像が並
び替えられ、一部が反転された状態の感光材料の平面
図。
【符号の説明】
1…装置本体、2…マガジン、3…露光部、4…ゲー
ト、5…ローラ対、6…フィルムキャリア、8…スキャ
ナーユニット、9…制御部、10…DMDデジタル露光
ユニット(デジタル露光手段)、11…露光ポイント、
20…現像処理部、25…乾燥部、27…センサ(マー
ク検出手段)、28…カッター、30…カットマーク、
31…画像、32…非画像領域、34…幅指定マーク、
P…感光材料、F…フィルム、X…搬送方向

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム(F)の各コマの画像に基づき
    デジタル露光して、感光材料(P)上に画像(31)を
    形成するデジタル露光手段(10)を備え、前記感光材
    料(P)上の前記フィルム(F)の各コマに対応する画
    像(31)と画像(31)との間に形成される非画像領
    域(32)であって、該感光材料(P)を切断する際の
    基準位置(Y)に、認識用としてのカットマーク(3
    0)が、前記デジタル露光手段(10)によりデジタル
    露光される写真処理装置において、前記基準位置(Y)
    を包含する感光材料(P)の長手方向の幅領域(Z)を
    対象として、前記カットマーク(30)を認識するため
    の処理が行われるように構成し、しかも、該幅領域
    (Z)の大きさを指定する幅指定マーク(34)が、前
    記デジタル露光手段(10)によりデジタル露光され、
    該幅指定マーク(34)の認識により、前記幅領域
    (Z)が設定されることを特徴とする写真処理装置。
  2. 【請求項2】 前記幅指定マーク(34)が、対応する
    カットマーク(30)に対し、感光材料(P)の長手方
    向と直交する方向に形成されてなる請求項1記載の写真
    処理装置。
  3. 【請求項3】 前記幅領域(Z)が、感光材料(P)上
    の隣同士の画像(31、31)のうち、少なくとも一方
    の画像(31)の端縁(35)を包含するものである
    求項1又は2記載の写真処理装置。
  4. 【請求項4】 フィルム(F)の各コマの画像に基づき
    デジタル露光して、感光材料(P)上に画像(31)を
    形成するデジタル露光手段(10)を備え、前記感光材
    料(P)上の前記フィルム(F)の各コマに対応する画
    像(31)と画像(31)との間に形成される非画像領
    域(32)であって、該感光材料(P)を切断する際の
    基準位置(Y)に、認識用としてのカットマーク(3
    0)が、前記デジタル露光手段(10)によりデジタル
    露光される写真処理装置において、前記基準位置(Y)
    並びに感光材料(P)上の隣同士の画像(31、31)
    のうちの少なくとも一方の画像(31)の端縁(35)
    を包含するようにして感光材料(P)の長手方向の幅領
    域(Z)が設定され、該幅領域(Z)を対象として、前
    記カットマーク(30)を認識するための処理が行われ
    るように構成し、しかも、該幅領域(Z)に包含される
    画像(31)の端縁(35)を、前記非画像領 域(3
    2)と明確な境界を有する端縁(35)に変更すべく、
    感光材料(P)に形成すべき複数の画像(31、…)を
    並び代え、もしくは任意の画像(31)を反転するため
    の処理手段(9)が設けられ、該処理手段(9)により
    形成されたデジタル画像データに基づき、感光材料
    (P)をデジタル露光することを特徴とする写真処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記幅領域(Z)の大きさを指定する幅
    指定マーク(34)が、前記デジタル露光手段(10)
    によりデジタル露光され、該幅指定マーク(34)の認
    識により、前記幅領域(Z)が設定されてなる請求項4
    記載の写真処理装置。
  6. 【請求項6】 前記幅指定マーク(34)が、対応する
    カットマーク(30)に対し、感光材料(P)の長手方
    向と直交する方向に形成されてなる請求項5記載の写真
    処理装置。
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