JP2006281767A - 液体吐出ヘッド及びその製造方法、画像形成装置、液滴を吐出する装置、記録方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】このノズル板3は、ノズル4となるノズル穴34を形成したNi金属プレートからなるノズル基材31の吐出面側表面にシリコーン樹脂層からなる撥水層32を形成してなり、ノズル基材31と撥水層32であるシリコーン樹脂層との間には酸化膜がなく、他方、ノズル基材31のノズル穴34の壁面34aには自然酸化膜又はノズル基材31の接液性を向上するために別途形成した耐接液膜としての酸化膜35が形成されている。
【選択図】図7
Description
このノズル板3は、ノズル4となるノズル穴34を形成したNi金属プレートからなるノズル基材31の吐出面側表面に直接シリコーン樹脂層からなる撥水層32を形成してなる。なお、ノズル基材31としては、Ni金属プレートで説明しているが、これに限るものではない。ただし、特に金属材料からなるノズル基材を用いる場合に本発明は効果的である。
このノズル板3は、ノズル4となるノズル穴34を形成したNi金属プレートからなるノズル基材31の吐出面側表面にシリコーン樹脂層からなる撥水層32を形成していることは、上記図7の例と同様である。
ノズル基材31をNiで形成した場合とインクとの関係について実験を行なった。この結果、図11に示すように、ノズル内壁面34aに耐接液膜としての酸化膜35を形成しない場合には、インクpH=3(酸性側)のときには酸化膜35があれば多少のNiの溶出が見られ、酸化膜35がないと多くのNiの溶出が見られた。これに対し、インクpH=9(アルカリ側)のときには酸化膜35があればNiの溶出はなく、酸化膜35がない場合でもNiの溶出は少しになることが確認された。さらに、インクにNiの溶出防止剤を添加したところ、酸化膜35がない場合でもNiの溶出は見られなかった。
先ず、図12(a)に示すように、Ni電鋳で形成したノズル基材31の表面には自然酸化膜又は接液膜としての酸化膜35が形成されるので、図12(b)に示すように、酸処理を行なって、表面の酸化膜35を除去するとともに、表面に水酸基置換を行なった後、図12(c)に示すように、ノズル基材31のノズル穴34を介して吐出面側と反対の面側から吐出面側に向うようにエアー51を吹き付けた状態で、ノズル基材31にディスペンサ50によって液状シリコーンレジンを塗布して、シリコーン樹脂皮膜52を形成し、シリコーン樹脂皮膜52を硬化させて図12(d)に示すように撥水層32を形成する。
<記録用メディア>
記録用メディアは、支持体と、該支持体の少なくとも一方の面に塗工層を有してなり、更に必要に応じてその他の層を有してなる。
前記支持体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、木材繊維主体の紙、木材繊維及び合成繊維を主体とした不織布のようなシート状物質などが挙げられる。
(1)離解は、古紙をパルパーにて機械力と薬品で処理して繊維状にほぐし、印刷インキを繊維より剥離する。
(2)除塵は、古紙に含まれる異物(プラスチックなど)及びゴミをスクリーン、クリーナー等により除去する。
(3)脱墨は、繊維より界面活性剤を用いて剥離された印刷インキをフローテーション法、又は洗浄法で系外に除去する。
(4)漂白は、酸化作用や還元作用を用いて、繊維の白色度を高める。
古紙パルプを混合する場合、全パルプ中の古紙パルプの混合比率は、記録後のカール対策から40%以下が好ましい。
前記塗工層は、顔料及びバインダー(結着剤)を含有してなり、更に必要に応じて、界面活性剤、その他の成分を含有してなる。
無機顔料としては、例えば、カオリン、タルク、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、亜硫酸カルシウム、非晶質シリカ、チタンホワイト、炭酸マグネシウム、二酸化チタン、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化亜鉛、クロライトなどが挙げられる。これらの中でも、カオリンは光沢発現性に優れており、オフセット印刷用の用紙に近い風合いとすることができる点から特に好ましい。
ここで、水性樹脂としては、水溶性樹脂及び水分散性樹脂の少なくともいずれかが好適に用いられる。水溶性樹脂としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリビニルアルコール、アニオン変性ポリビニルアルコール、カチオン変性ポリビニルアルコール、アセタール変性ポリビニルアルコール等のポリビニルアルコールの変性物;ポリウレタン;ポリビニルピロリドン及びポリビニルピロリドンと酢酸ビニルの共重合体、ビニルピロリドンとジメチルアミノエチル・メタクリル酸の共重合体、四級化したビニルピロリドンとジメチルアミノエチル・メタクリル酸の共重合体、ビニルピロリドンとメタクリルアミドプロピル塩化トリメチルアンモニウムの共重合体等のポリビニルピロリドンの変性物;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ドロキシプロピルセルロース等セルロース;カチオン化ヒドロキシエチルセルロース等
のセルロースの変性物;ポリエステル、ポリアクリル酸(エステル)、メラミン樹脂、又はこれらの変性物、ポリエステルとポリウレタンの共重合体等の合成樹脂;ポリ(メタ)アクリル酸、ポリ(メタ)アクリルアミド、酸化澱粉、燐酸エステル化澱粉、自家変性澱粉、カチオン化澱粉、又は各種変性澱粉、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリル酸ソーダ、アルギン酸ソーダ、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
<インク>
本発明に係る記録方法で用いるインクは、少なくとも水、着色剤、及び湿潤剤を含有してなり、浸透剤、界面活性剤、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
インクに含有する着色剤としては、顔料、染料、及び着色微粒子の少なくともいずれかを用いることが好ましい。
ここで、上記「色材を含有させた」とは、ポリマー微粒子中に色材を封入した状態及びポリマー微粒子の表面に色材を吸着させた状態の何れか又は双方を意味する。この場合、本発明のインクに配合される色材はすべてポリマー微粒子に封入又は吸着されている必要はなく、本発明の効果が損なわれない範囲において、該色材がエマルジョン中に分散していてもよい。前記色材としては、水不溶性又は水難溶性であって、前記ポリマーによって吸着され得る色材であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
無機顔料、有機顔料のいずれであってもよい。
などの公知の方法によって製造されたものが挙げられる。
湿潤剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリオール化合物、ラクタム化合物、尿素化合物及び糖類から選択される少なくとも1種が好適である。
前記浸透剤としては、ポリオール化合物やグリコールエーテル化合物等の水溶性有機溶剤が用いられ、特に、炭素数8以上のポリオール化合物、及びグリコールエーテル化合物の少なくともいずれかが好適に用いられる。
前記界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、アニオン界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、フッ素系界面活性剤などが挙げられる。
また、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー化合物としては、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマー、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの硫酸エステル塩、パーフルオロアルキルエーテル基を側鎖に有するポリオキシアルキレンエーテルポリマーの塩、などが挙げられる。
市販品としては、例えば、サーフロンS−111、S−112、S−113、S−121、S−131、S−132、S−141、S−145(いずれも旭硝子社製)、フルラードFC−93、FC−95、FC−98、FC−129、FC−135、FC−170C、FC−430、FC−431(いずれも住友スリーエム社製)、メガファックF−470、F1405、F−474(いずれも大日本インキ化学工業社製)、ゾニールTBS、FSP、FSA、FSN−100、FSN、FSO−100、FSO、FS−300、UR(いずれもデュポン社製)、FT−110、FT−250、FT−251、FT−400S、FT−150、FT−400SW(いずれも株式会社ネオス社製)、PF−151N(オムノバ社製)などが挙げられる。これらの中でも、信頼性と発色向上に関して良好な点から、ゾニールFS−300、FSN、FSN−100、FSO(デュポン社製)が特に好ましい。
その他の成分としては、特に制限はなく、必要に応じて適宜選択することができ、例えば、樹脂エマルジョン、pH調整剤、防腐防黴剤、防錆剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、酸素吸収剤、光安定化剤、などが挙げられる。
樹脂エマルジョンは、樹脂微粒子を連続相としての水中に分散したものであり、必要に応じて界面活性剤のような分散剤を含有しても構わない。
市販の樹脂エマルジョンとしては、例えば、マイクロジェルE−1002、E−5002(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、日本ペイント株式会社製)、ボンコート4001(アクリル系樹脂エマルジョン、大日本インキ化学工業株式会社製)、ボンコート5454(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、大日本インキ化学工業株式会社製)、SAE−1014(スチレン−アクリル系樹脂エマルジョン、日本ゼオン株式会社製)、サイビノールSK−200(アクリル系樹脂エマルジョン、サイデン化学株式会社製)、プライマルAC−22、AC−61(アクリル系樹脂エマルジョン、ローム・アンド・ハース製)、ナノクリルSBCX−2821、3689(アクリルシリコーン系樹脂エマルジョン、東洋インキ製造株式会社製)、#3070(メタクリル酸メチル重合体樹脂エマルジョン、御国色素社製)などが挙げられる。
−銅フタロシアニン顔料含有ポリマー微粒子分散体の調製−
機械式攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、還流管、及び滴下ロートを備えた1Lフラスコ内を十分に窒素ガスで置換した後、スチレン11.2g、アクリル酸2.8g、ラウリルメタクリレート12.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート4.0g、スチレンマクロマー(東亜合成株式会社製、商品名:AS−6)4.0g、及びメルカプトエタノール0.4gを仕込み、65℃に昇温した。次に、スチレン100.8g、アクリル酸25.2g、ラウリルメタクリレート108.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート36.0g、ヒドロキシエチルメタクリレート60.0g、スチレンマクロマー(東亜合成株式会社製、商品名:AS−6)36.0g、メルカプトエタノール3.6g、アゾビスジメチルバレロニトリル2.4g、及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を2.5時間かけてフラスコ内に滴下した。
得られたポリマー微粒子について、粒度分布測定装置(マイクロトラックUPA、日機装株式会社製)で測定した平均粒子径(D50%)は93nmであった。
−ジメチルキナクリドン顔料含有ポリマー微粒子分散体の調製−
調製例1において、銅フタロシアニン顔料をC.I.ピグメントレッド122に変更した以外は、調製例1と同様にして、赤紫色のポリマー微粒子分散体を調製した。
得られたポリマー微粒子について、粒度分布測定装置(マイクロトラックUPA、日機装株式会社製)で測定した平均粒子径(D50%)は127nmであった。
−モノアゾ黄色顔料含有ポリマー微粒子分散体の調製−
調製例1において、銅フタロシアニン顔料をC.I.ピグメントイエロー74に変更した以外は、調製例1と同様にして、黄色のポリマー微粒子分散体を調製した。
得られたポリマー微粒子について、粒度分布測定装置(マイクロトラックUPA、日機装株式会社製)で測定した平均粒子径(D50%)は76nmであった。
−スルホン化剤処理したカーボンブラック分散体の調製−
市販のカーボンブラック顔料(デグサ社製、「プリンテックス#85」)150gをスルホラン400ml中に良く混合し、ビーズミルで微分散後、アミド硫酸15gを添加して140〜150℃で10時間攪拌した。得られたスラリーをイオン交換水1000ml中に投入し、12,000rpmで遠心分離機により表面処理カーボンブラックウェットケーキを得た。得られたカーボンブラックウェットケーキを2,000mlのイオン交換水中に再分散し、水酸化リチウムにてpHを調整し、限外濾過膜により脱塩濃縮して顔料濃度10質量%のカーボンブラック分散体とし、平均孔径1μmのナイロンフィルターで濾過し、カーボンブラック分散体を得た。
得られたカーボンブラック分散体について、粒度分布測定装置(マイクロトラックUPA、日機装株式会社製)で測定した平均粒子径(D50%)は80nmであった。
−シアンインクの作製−
調製例1の銅フタロシアニン顔料含有ポリマー微粒子分散体20.0質量%、3−メチル−1,3−ブタンジオール23.0質量%、グリセリン8.0質量%、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール2.0質量%、フッ素系界面活性剤としてのFS−300(DuPont社製)2.5質量%、防腐防カビ剤としてのプロキセルLV(アベシア社製)0.2質量%、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール0.5質量%、及びイオン交換水を適量加えて100質量%とし、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行った。以上により、シアンインクを調製した。
−マゼンタインクの作製−
調製例2のジメチルキナクリドン顔料含有ポリマー微粒子分散体20.0質量%、3−メチル−1,3−ブタンジオール22.5質量%、グリセリン9.0質量%、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール2.0質量%、フッ素系界面活性剤としてのFS−300(DuPont社製)2.5質量%、防腐防カビ剤としてのプロキセルLV(アベシア社製)0.2質量%、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール0.5質量%、及びイオン交換水を適量加えて100質量%とし、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行った。以上により、マゼンタインクを調製した。
−イエローインクの作製−
調製例3のモノアゾ黄色顔料含有ポリマー微粒子分散体20.0質量%、3−メチル−1,3−ブタンジオール24.5質量%、グリセリン8.0質量%、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール2.0質量%、フッ素系界面活性剤としてのFS−300(DuPont社製)2.5質量%、防腐防カビ剤としてのプロキセルLV(アベシア社製)0.2質量%、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール0.5質量%、及びイオン交換水を適量加えて100質量%とし、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行った。以上により、イエローインクを調製した。
−ブラックインクの作製−
調製例4のカーボンブラック分散体20.0質量%、3−メチル−1,3−ブタンジオール22.5質量%、グリセリン7.5質量%、2−ピロリドン2.0質量%、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール2.0質量%、フッ素系界面活性剤としてのFS−300(DuPont社製)2.5質量%、防腐防カビ剤としてのプロキセルLV(アベシア社製)0.2質量%、及び2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール0.5質量%、及びイオン交換水を適量加えて100質量%とし、その後、平均孔径0.8μmのメンブレンフィルターで濾過を行った。以上によりブラックインクを調製した。
粘度は、R−500型粘度計(東機産業株式会社製)を用いて、コーン1°34’×R24、60rpm、3分後の条件により、25℃で測定した。
表面張力は、表面張力測定装置(協和界面科学株式会社製、CBVP−Z)を用い、白金プレートを使用して25℃で測定した静的表面張力である。
下記配合の0.3質量%スラリーを長網抄紙機で抄造し、坪量79g/m2の支持体を作製した。なお、抄紙工程のサイズプレス工程で、酸化澱粉水溶液を固形分付着量が片面当り、1.0g/m2になるように塗布した。
・広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)…80質量部
・針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)…20質量部
・軽質炭酸カルシウム(商品名:TP−121、奥多摩工業株式会社製)…10質量部
・硫酸アルミニウム…1.0質量部
・両性澱粉(商品名:Cato3210、日本NSC株式会社製)…1.0質量部
・中性ロジンサイズ剤(商品名:NeuSize M−10、ハリマ化成株式会社製)…0.3質量部
・歩留まり向上剤(商品名:NR−11LS、ハイモ社製)…0.02質量部
−記録用メディア1の作製−
顔料としての粒子径2μm以下の割合が97質量%のクレー70質量部、平均粒子径1.1μmの重質炭酸カルシウム30質量部、接着剤としてのガラス転移温度(Tg)が−5℃のスチレン−ブタジエン共重合体エマルジョン8質量部、リン酸エステル化澱粉1質量部、及び助剤としてのステアリン酸カルシウム0.5質量部を加え、更に水を加えて固形分濃度60質量%の塗工液を調製した。
−記録用メディア2の作製−
顔料としての粒子径2μm以下の割合が97質量%のクレー70質量部、平均粒子径1.1μmの重質炭酸カルシウム30質量部、接着剤としてのガラス転移温度(Tg)が−5℃のスチレン−ブタジエン共重合体エマルジョン7質量部、リン酸エステル化澱粉0.7質量部、助剤としてのステアリン酸カルシウム0.5質量部を加え、更に水を加えて固形分濃度60質量%の塗工液を調製した。
−インクセット、記録用メディア、及び画像記録−
製造例4のブラックインク、製造例3のイエローインク、製造例2のマゼンタインク、及び製造例1のシアンインクからなる「インクセット1」を常法により調製した。
得られたインクセット1と、上記記録用メディア1とを用いて、300dpi、ノズル解像度384、ノズルを有するドロップオンデマンドプリンタ試作機を使用し、画像解像度600dpi、最大インク滴18plにて印字を行った。二次色の総量規制を140%にして付着量規制を実施し、ベタ画像、及び文字を印写して、画像プリントを得た。
−インクセット、記録用メディア、及び画像記録−
実施例1において、記録用メディアとして上記記録用メディア2を用いた以外は、実施例1と同様にして、印写を実施し、画像プリントを得た。
−インクセット、記録用メディア、及び画像記録−
実施例1において、記録用メディアとしてグラビア印刷用コート紙(商品名;スペースDX、坪量=56g/m2、日本製紙株式会社製)(以下、「記録用メディア3」とする)を用いた以外は、実施例1と同様にして、印写を実施し、画像プリントを得た。
各記録用メディアについて、動的走査吸液計(K350シリーズD型、協和精工株式会
社製)を用いて、25℃50%RHにて、純水又はシアンインクの転移量を測定した。接触時間100ms及び接触時間400msにおける転移量は、それぞれの接触時間の近隣の接触時間における転移量の測定値から補間により求めた。
各画像プリントのグリーンべた画像部のビーディングの程度を目視で観察し、下記基準により評価した。
〔評価基準〕
◎:ビーディングの発生無く均一な印刷である。
○:かすかにビーディングの発生が認められる。
△:明確にビーディングの発生が認められる。
×:甚だしいビーディングの発生が認められる。
各画像プリントの黄地中の黒文字のブリードの程度を目視で観察し、下記基準により評価した。
〔評価基準〕
◎:ブリードの発生無く鮮明な印刷である。
○:かすかにブリードの発生が認められる。
×:文字の輪郭がはっきりしないほどにじみが発生している。
各画像プリントの拍車痕の程度を目視で観察し、下記基準により評価した。
〔評価基準〕
◎:全く認められない。
○:かすかに認められる。
×:明確に拍車痕が認められる。
各画像プリントの画像部の光沢感の程度を目視で観察し、下記基準により評価した。
〔評価基準〕
◎:高い光沢感がある。
○:光沢感がある。
×:光沢感が認められない。
2…振動板
3…ノズル板(ノズル形成部材)
4…ノズル
6…液室
12…圧電素子
31…ノズル基材
32…撥水層(シリコーン樹脂層)
34…ノズル穴
35…酸化膜
36…自然酸化膜
50…ディスペンサ
103…キャリッジ
107…記録ヘッド
158…ワイパーブレード
Claims (29)
- 記録液の液滴を吐出するノズル穴を形成したノズル基材の液滴吐出側表面に撥水層を形成したノズル形成部材を備える液体吐出ヘッドにおいて、前記撥水層がシリコーン樹脂からなり、前記ノズル基材の液滴吐出側表面と前記撥水層との間には酸化膜がなく、前記ノズル基材のノズル穴内壁面には酸化膜があることを特徴とする液体吐出ヘッド。
- 記録液の液滴を吐出するノズル穴を形成したノズル基材の液滴吐出側表面に撥水層を形成したノズル形成部材を備える液体吐出ヘッドにおいて、前記撥水層がシリコーン樹脂からなり、前記ノズル基材の液滴吐出側表面と前記撥水層との間の酸化膜の厚みが前記ノズル基材のノズル穴内壁面の酸化膜の厚みよりも薄いことを特徴とする液体吐出ヘッド。
- 請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッドにおいて、前記ノズル基材がNiで形成されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
- 請求項1ないし3のいずれかに記載の液体吐出ヘッドにおいて、前記記録液はフッ素系化合物を含む記録液であることを特徴とする液体吐出ヘッド。
- 請求項1ないし4のいずれかに記載の液体吐出ヘッドにおいて、前記記録液は動的表面張力が30mN/m以下で、pH=8〜11の範囲内にある記録液であることを特徴とする液体吐出ヘッド。
- 請求項1ないし5のいずれかに記載の液体吐出ヘッドにおいて、前記記録液には溶出防止剤が添加されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
- 請求項1ないし6のいずれかに記載の液体吐出ヘッドを製造する製造方法であって、前記基材に大気中でシリコーン樹脂の撥水層を形成することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
- 請求項7に記載の液体吐出ヘッドの製造方法において、前記ノズル基材のノズル穴を介して前記液滴吐出側表面と反対の面側から前記液滴吐出側表面側に向うようにエアーを吹き付けた状態で、前記ノズル基材にディスペンサでシリコーン樹脂を塗布して撥水層を形成することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
- 請求項7又は8に記載の液体吐出ヘッドの製造方法において、前記ノズル基材に酸処理、プラズマ処理又は紫外線照射処理による表面酸化膜の除去及び水酸基置換を行なった後、前記ノズル基材にシリコーン樹脂の撥水層を形成することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
- 請求項1ないし6のいずれかに記載の液体吐出ヘッドを製造する製造方法であって、前記ノズル基材に酸処理、プラズマ処理又は紫外線照射処理による表面酸化膜の除去及び水酸基置換を行なった後、前記ノズル基材にシリコーン樹脂の撥水層を形成することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
- 請求項7ないし10のいずれかに記載の液体吐出ヘッドの製造方法において、常温硬化型の液状シリコーンレジンを塗布して前記撥水層を形成することを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
- 記録液の液滴を吐出する液体吐出ヘッドを備えた画像形成装置において、請求項1ないし6のいずれかに記載の液体吐出ヘッドを備えていることを特徴とする画像形成装置。
- 液体吐出ヘッドから液滴を吐出する装置において、請求項1ないし6のいずれかに記載の液体吐出ヘッドを備えていることを特徴とする液滴を吐出する装置。
- 請求項1ないし6のいずれかに記載の液体吐出ヘッドから記録液の液滴を吐出して記録媒体に記録を行うことを特徴とする記録方法。
- 請求項14に記載の記録方法において、前記記録媒体が、支持体とこの支持体の少なくとも一方の面に塗工層を有する記録用メディアであることを特徴とする記録方法。
- 請求項14又は15に記載の記録方法において、23℃50%RHにて動的走査吸液計で測定した接触時間100msにおける前記記録液の前記記録媒体への転移量が2〜40ml/m2であり、かつ接触時間400msにおける前記記録液の前記記録媒体への転移量が3〜50ml/m2であることを特徴とする記録方法。
- 請求項14又は15に記載の記録方法において、23℃50%RHにて動的走査吸液計で測定した接触時間100msにおける純水の前記記録媒体への転移量が2〜45ml/m2であり、かつ接触時間400msにおける純水の前記記録媒体への転移量が3〜50ml/m2であることを特徴とする記録方法。
- 請求項14に記載の記録方法において、前記記録媒体が、少なくとも基材と塗工層から構成されており、該塗工層の固形分付着量が0.5〜20.0g/m2であることを特徴とする記録方法。
- 請求項14に記載の記録方法において、前記記録媒体が、坪量が50〜250g/m2であることを特徴とする記録方法。
- 請求項14に記載の記録方法において、前記記録媒体が、スーパーカレンダー処理されていることを特徴とする記録方法。
- 請求項14ないし20のいずれかに記載の記録方法において、前記記録媒体が顔料を含有し、前記顔料がカオリンであることを特徴とする記録方法。
- 請求項14ないし20のいずれかに記載の記録方法において、前記記録媒体が顔料を含有し、前記顔料が重質炭酸カルシウムであることを特徴とする記録方法。
- 請求項14ないし22のいずれかに記載の記録方法において、前記記録媒体が水性樹脂を含有することを特徴とする記録方法。
- 請求項23に記載の記録方法において、前記水性樹脂が水溶性樹脂、あるいは、水分散性樹脂であることを特徴とする記録方法。
- 請求項14ないし24のいずれかに記載の記録方法において、前記記録液は、少なくとも水、着色剤、及び湿潤剤を含有することを特徴とする記録方法。
- 請求項14ないし25のいずれかに記載の記録方法において、前記記録液は、25℃における表面張力が15〜40mN/mであることを特徴とする記録方法。
- 請求項14ないし26のいずれかに記載の記録方法において、前記記録液は、着色剤として分散性着色剤を含有し、この分散性着色剤の平均粒径が0.01〜0.16μmであることを特徴とする記録方法。
- 請求項14ないし27のいずれかに記載の記録方法において、前記記録液は、25℃における粘度が1〜30cpsであることを特徴とする記録方法。
- 請求項14ないし28のいずれかに記載の記録方法において、前記記録液は、界面活性剤を含有し、この界面活性剤がフッ素系界面活性剤であることを特徴とする記録方法。
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---|---|---|---|
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