JP2006270906A - 温度高安定・高結合溝構造弾性表面波基板とその基板を用いた弾性表面波機能素子 - Google Patents

温度高安定・高結合溝構造弾性表面波基板とその基板を用いた弾性表面波機能素子 Download PDF

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Abstract

【目的】本発明は、溝(グレーティンググルーブ)を設けた圧電性基板上にすだれ状電極を作製することにより、温度の変化に対する中心周波数の変化の小さい擬似弾性表面波基板、或いは電気機械結合係数の大きな基板を得ることを目的としている。
【構成】圧電性基板1の表面に弾性表面波の伝搬方向に直角な溝(グルーブ)2を作製した構造の圧電性基板上に溝に埋め込まれたすだれ状電極を用いた構造であって、圧電性基板として、回転Y−X伝搬のLiTaO、LiNbO、或いは水晶、ランガサイトなどの零TCF基板を用いて従来の特性より大きなkの基板、或いは従来より優れたTCFの基板を得るのが本特許の構成である。
【選択図】図2

Description

本発明は元の圧電性基板より大きな電気機械結係数(k)、及び周波数温度特性(Temperature Coefficient of Frequency、TCF)がより優れた零或いは零に近い値をもつ温度安定性に優れた電極/溝/圧電体基板、及びSiO/電極/溝/圧電体基板を用いた擬似弾性表面波及び弾性表面波、及びこれらの基板を用いた弾性表面波フィルタ及び機能素子に関する。
圧電性基板表面にすだれ状電極を設けた弾性表面波変換器を用いた弾性表面波フィルタ及び弾性表面波機能素子は、テレビの中間周波数帯のフィルタ、移動体通信用のフィルタとして、広く応用されている。これらのフィルタでは、比較的帯域幅が広い特性が要求される。また、温度の変化に対する周波数特性の変化の小さい変換器及びフィルター要求されている。しかし、従来の広い帯域幅をもつフィルタは電気機械結合係数(k)の大きな圧電体基板が用いられているが、kの大きな基板は一般に温度特性が悪く、温度安定性に欠ける。一方、温度安定性に優れた弾性表面波基板として、ST−カット水晶、LST−カット水晶などが提案されいるが、これらの単結晶基板は、高安定の発振器として有用であるが、電気機械結合係数が小さいので、広い帯域幅をもち、挿入損失の小さいフィルタには向かない。
発明が解決しようとする課題
これからの超高速を目指したUWB通信システムに向けて超広帯域フィルタ、信号源、VCOなどのデバイスが求められている中で、弾性表面波材料もより大きなkをもつ基板、或いは温度安定性に優れ基板が求められている。
発明が解決するための手段
本発明は、圧電性基板表面に伝搬方向に直角な方向に周期的な溝(グルーブ)を作製し、その溝部分にすだれ状電極を埋め込んだ構造を弾性表面波変換器を構成することにより、基板のオリジナルな値より大きなkをもつ基板、及びオリジナルなTCFより小さいTCFをもつ基板を得ることによい、従来より優れた弾性表面波基板を得ることを目的としている。
実施例の1は、図1のように、圧電性基板1の表面に弾性表面波の伝搬方向に直角な溝(グルーブ)2を作製した構造の圧電性基板であって、弾性表面波の波長をλ、その溝の深さをH,溝の伝搬方向の幅をa、溝の周期をpとして、p=λ、λ/2、λ/4、或いはλからλ/6の範囲で可変させた構造であり、その深さH/λが0.005から0.5の範囲であり、その溝の幅a/pが0.01から0.9の範囲の構造の弾性表面波基板及びこれらの基板を用いた弾性表面波機能素子が実施例の1である。
実施例の2は、図2のように、溝構造の表面に膜厚Hの金属薄膜を付けた構造であって、金属薄膜の膜厚H/λが、0.005から0.5の範囲にある構造であり、その金属膜の構造として、溝と基板表面を一様に覆った金属膜、或いは溝の部分に埋め込まれた構造、或いは溝にかかるように付着させた構造、或いは溝にまたがるように付着させた構造であって、金属電極の接続法として、開放型及び短絡型構造のグレーティング構造電極、或いはλ/2周期の溝に対して正規型構造のすだれ状電極、或いはλ/4周期の電極に対してダブル電極構造のすだれ状電極からなる弾性表面波基板及びこれらの基板を用いた弾性表面波機能素子が実施例の2である。
実施例の3は、実施例1、及び実施例2の構造の圧電性基板1として、圧電性基板1を伝搬する弾性表面波として、レーレー型の弾性表面波より速い速度をもつブランチの擬似弾性表面波を用いた擬似弾性表面波基板であって、回転Y板のカット角が25度から50度の範囲のLiTaO基板であり、かつ弾性表面波の伝搬方向がX軸或いはX軸からプラス・マイナス5度の範囲である弾性表面波基板を用いたのが実施例の3でる。この基板を用いることにより、図3のように、溝の深さH/λ=0.25の場合、ほぼ零TCFの基板が得られることが判る。
実施例の4は、実施例1及び実施例2の構造の圧電性基板1として、圧電性基板1を伝搬する弾性表面波として、レーレー型の弾性表面波より速い速度をもつブランチの擬似弾性表面波を用いた擬似弾性表面波基板であって、回転Y板のカット角が−10度から40度の範囲のLiNbO基板であり、かつ弾性表面波の伝搬方向がX軸或いはX軸からプラス・マイナス5度の範囲である弾性表面波基板を用いたのが、実施例の4でる。この基板を用いることにより、図5のように、溝の深さH/λ=0.05の場合、k=0.35が得られることが判る。
実施例5は、実施例1及び実施例2の構造の圧電性基板1として、圧電性基板1として、この基板を伝搬する弾性表面波として、レーレー型の弾性表面波より速い速度をもつブランチの擬似弾性表面波を用いた擬似弾性表面波基板であって、回転Y板のカット角が100度から130度の範囲の水晶基板及び零周波数温度特性をもつ水晶基板、及び遅い横波より遅い速度のレーレー型の弾性表面波基板であって、回転Y板のカット角が36度から50度の範囲の水晶、回転Y板のカット角が120度から140度の範囲のLiNbO基板及びLiTaO基板であり、かつ弾性表面波の伝搬方向がX軸或いはX軸からプラス・マイナス5度の範囲である基板、及びLiTaO基板のX−カットの伝搬方向が112度を中心としてプラス・マイナス5度の範囲である基弾性表面波基板が実施例の5である。本構造の溝構造のすだれ状電極を用いることにより、溝の深さH/λ=0.05で約2倍のkが得られる。
実施例の1から5までの基板上に薄膜3として、SiO薄膜、正の周波数温度特許をもつガラスなどの誘電体膜を付着させた構造であり、弾性表面波の波長をλとして、薄膜の膜厚をHとして、H/λを、0.001から0.5の範囲で付着させた構造の擬似弾性表面波及び弾性表面波基板、及びこれらの弾性表面波基板を用いた弾性表面波機能素子が実施例の6である。本構造とすることにより、零TCFの弾性表面波基板が得られる。
実施例の1から6までの金属薄膜3として、アルミニューム薄膜、銅薄膜、タングステン薄膜、チタン薄膜、或いはアルミニューム金属膜と銅、チタン、或いは銅とチタン、クロムなどとの組み合わせ金属薄膜などからなる擬似弾性表面波及び弾性表面波基板、及びこれらの弾性表面波基板を用いた弾性表面波機能素子が実施例の7である。
実施例の8は、実施例の1から7において、溝の中に付着させる金属膜膜の膜厚として、基板表面がほぼ平坦になるように金属膜を付着させた構造であり、平坦度として、基板表面からの膜厚をΔHとして、ΔH/λが±0.06以下である構造の擬似弾性表面波及び弾性表面波基板、及びこれらの弾性表面波基板を用いた弾性表面波機能素子が実施例の8である。
実施例の1から8において、弾性表面波を励振する“すだれ状電極”部分のSiO薄膜の膜厚と、弾性表面波が伝搬する部分、或いは弾性表面波を反射させる周期構造の電極部分のSiOの膜厚が同じ構造及び異なる構造の弾性表面波基板とこれらの弾性表面波基板を用いた弾性表面波機能素子、及びこの弾性表面波が擬似弾性表面波である擬似弾性表面波基板、及びこれらの弾性表面波基板を用いた弾性表面波機能素子が実施例の9である。
実施例の1から9において、上記の基板の周波数温度特性(TCF)として、表面短絡に近い場合のTCFと表面開放に近いTCFの和が−15ppm/°C以下である弾性表面波基板、及びこれらの弾性表面波基板を用いた弾性表面波機能素子が実施例の10である。
実施例の1から9において、上記の薄膜基板を用いた高周波帯の多位相型一方向性“すだれ状電極”弾性表面波変換器を用いたフィルタ、集積型のすだれ状電極を用いたフィルタ、内部反射型の一方向性すだれ状電極弾性表面波変換器を用いたフィルタ、共振器構造の“すだれ状電極”弾性表面波変換器を用いたフィルタ或いはこの共振器をラダー型に用いたフィルタ或いはラティス型に用いたフィルタ、或いは、すだれ状電極がタップ電極からなるマッチドフィルタが実施例の9である。
発明の効果
回転25°〜50°Y−XLiTaO弾性表面波基板を用いた溝構造電極に対するTCFが図3であり、溝の深さH/λ=0.25の場合、零TCFが得られることが判る。また、この場合のkが図4であり、溝構造とすることにより、H/λ=0.25では、k=0.11と溝の無い場合の2倍の値が得るれる。また、回転5°Y−X伝搬基板のkが図5であり、溝の深さH/λ=0.05の場合、k=0.35と大きな値が得られていることが判る。また、128°Y−XLiNbO基板でも、溝の深さH/λ=0.1の場合、k=0.09と大な値が得られていることが判る。また、溝構造すだれ状電極構造基板上に正のTCFをもつSiO薄膜を付着させることにより、大きなkをもつ零TCF基板が得られる。特に、図7のように、36°Y−XLiTaOを中心とした基板では、非常に薄いSiO膜であるH/λ=0.15で零TCF基板が得られる。また、表面短絡のTCFと表面開放のTCFの和が零TCFとなる基板を用いることにより、ラダー型フィルタの周波数特性が零TCFに近い値のフィルタが得られる。
また、溝構造とすることにより、平坦な表面をもつSiO/溝構造圧電基板が容易に得られる。
溝構造をもつ圧電性弾性表面波基板の平面図と断面図。 溝構造をもつ圧電性弾性表面波基板上の溝部分にすだれ状電極を埋め込んだ構造の弾性表面波変換器の平面図と断面図。 36°回転Y−X伝搬のLiTaOの溝の深さに対するTCF 36°回転Y−X伝搬のLiTaOの溝の深さに対するk 5°回転Y−X伝搬のLiNbOの溝の深さに対するk 128°回転Y−X伝搬のLiNbOの溝の深さに対するk 36°回転Y−X伝搬のLiTaOの溝の深さH/λ=0.1とした場合のSiO膜厚H/λ=0.1をに対する溝を短絡した場合のTCFと開放した場合のTCF
符号の説明
1−圧電体基板、2−グレーティング溝、3−溝に埋め込まれたすだれ状電極、4−取り出し電極、5−短絡のTCF、6−開放のTCF

Claims (11)

  1. 圧電性基板の表面に弾性表面波の伝搬方向に直角な溝(グレーティンググルーブ)を作製した構造の圧電性基板であって、弾性表面波の波長をλ、溝の周期をp、その溝の深さをH,溝の伝搬方向の幅をaとして、その周期pがλ、λ/2、λ/4、であり、その深さH/λが0.005から0.5の範囲であり、その溝の幅a/pが0.01から0.9の範囲の構造の弾性表面波基板及びこれらの基板を用いた弾性表面波機能素子。
  2. 特許請求の範囲の請求項1において、上記の溝構造の表面に膜厚Hの金属薄膜を付けた構造であって、金属薄膜3の膜厚H/λが、0.005から0.5の範囲にある構造であり、その金属膜の構造として、溝と基板表面を一様に覆った金属膜、或いは溝の部分に埋め込まれた構造、或いは溝にかかるように付着させた構造、或いは溝にまたがるように付着させた構造であって、金属電極の接続法として、開放型及び短絡型構造のグレーティング構造電極、或いはλ/2周期の溝に対して正負交互となる構造のすだれ状電極、或いはλ/4周期の電極に対してダブル電極構造のすだれ状電極からなる弾性表面波基板及びこれらの基板を用いた弾性表面波機能素子。
  3. 特許請求の範囲の請求項1、請求項2において、圧電性基板1を伝搬する弾性表面波として、レーレー型の弾性表面波より速い速度をもつブランチの擬似弾性表面波を用いた擬似弾性表面波基板であって、回転Y板のカット角が25度から50度の範囲のLiTaO基板であり、かつ弾性表面波の伝搬方向がX軸或いはX軸からプラス・マイナス5度の範囲であり、弾性表面波の波長をλ、溝の周期p、その溝の深さをH,溝の幅をaとして、溝の周期がλ、λ/2、λ/4、であり、その深さH/λが0.005から0.5の範囲であり、その溝の幅a/pが0.01から0.9の範囲の構造の弾性表面波基板であり、かつ膜厚Hの金属薄膜を付けた構造であって、金属薄膜の膜厚H/λが、0.005から0.5の範囲にある構造であり、その金属膜の構造として、一様な金属膜、或いはその電極の幅b/pが0.01から0.9の範囲の構造の弾性表面波基板であり、その電極が溝の部分に埋め込まれた構造、或いは溝にかかるように付着させた構造、或いは溝にまたがるように金属膜を付着させた構造の弾性表面波基板であって、電極の接続法として、開放型及び短絡型構造のグレーティング構造電極、或いはλ/2周期の溝に対して正負交互となるすだれ状電極、或いはλ/4電極に対してダブル電極構造のすだれ状電極、及び及びこれらの基板を用いた弾性表面波機能素子。
  4. 特許請求の範囲の請求項1、請求項2において、圧電性基板1を伝搬する弾性表面波として、レーレー型の弾性表面波より速い速度をもつブランチの擬似弾性表面波を用いた擬似弾性表面波基板であって、回転Y板のカット角が−10度から40度の範囲のLiNbO基板であり、かつ弾性表面波の伝搬方向がX軸或いはX軸からプラス・マイナス5度の範囲であり、弾性表面波の波長をλ、溝の周期p、その溝の深さをH,溝の幅をaとして、溝の周期がλ、λ/2、λ/4、であり、その深さH/λが0.005から0.5の範囲であり、その溝の幅a/pが0.01から0.9の範囲の構造の弾性表面波基板であり、かつ膜厚Hの金属薄膜を付けた構造であって、金属薄膜の膜厚H/λが、0.005から0.5の範囲にある構造であり、その金属膜の構造として、一様な金属膜、或いはその電極の幅b/pが0.01から0.9の範囲の構造の弾性表面波基板であり、その電極が溝の部分に埋め込まれた構造、或いは溝にかかるように付着させた構造、或いは溝にまたがるように金属膜を付着させた構造の弾性表面波基板であって、開放型及び短絡型構造のグレーティング構造電極、或いはλ/2周期の溝に対して正負交互となるすだれ状電極、或いはλ/4電極に対してダブル電極構造のすだれ状電極、及び及びこれらの基板を用いた弾性表面波機能素子。
  5. 特許請求の範囲の請求項1、請求項2において、圧電性基板1として、この基板を伝搬する弾性表面波として、レーレー型の弾性表面波より速い速度をもつブランチの擬似弾性表面波を用いた擬似弾性表面波基板であって、回転Y板のカット角が100度から130度の範囲の水晶基板及び零或いは±8ppm/°C周波数温度特性をもつ水晶基板、及び遅い横波より遅い速度のレーレー型の弾性表面波基板であって、回転Y板のカット角が36度から50度の範囲の水晶、回転Y板のカット角が120度から140度の範囲のLiNbO基板及びLiTaO基板であり、かつ弾性表面波の伝搬方向がX軸或いはX軸からプラス・マイナス5度の範囲である基板、及びLiTaO基板のX−カットの伝搬方向が112度を中心としてプラス・マイナス5度の範囲である基板であって、弾性表面波の波長をλとして、溝の周期をp、その溝の深さをH,溝の幅をaとして、溝の周期がλ、λ/2、λ/4、であり、その深さH/λが0.005から0.5の範囲であり、その溝の幅a/pが0.01から0.9の範囲の構造の弾性表面波基板であり、かつ膜厚Hの金属薄膜を付けた構造であって、金属薄膜の膜厚H/λが、0.005から0.5の範囲にある構造であり、その金属膜の構造として、一様な金属膜、或いはその電極の幅b/pが0.01から0.9の範囲の構造の弾性表面波基板であり、その電極が溝の部分に埋め込まれた構造、或いは溝にかかるように付着させた構造、或いは溝にまたがるように金属膜を付着させた構造の弾性表面波基板であって、開放型及び短絡型構造のグレーティング構造電極、λ/2周期の溝に対して正負交互となるすだれ状電極、λ/4電極に対してダブル電極構造のすだれ状電極、及び及びこれらの基板を用いた弾性表面波機能素子。
  6. 特許請求の範囲の請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5において、上記の基板の上に薄膜3を付着させた構造であり、薄膜3として、SiO薄膜、正の周波数温度特性をもつガラスなどの誘電体膜を付着させた構造であり、弾性表面波の波長をλとして、薄膜の膜厚をHとして、H/λを、0.001から0.8の範囲で付着させた構造の擬似弾性表面波及び弾性表面波基板、及びこれらの弾性表面波基板を用いた弾性表面波機能素子。
  7. 特許請求の範囲の請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6において、金属薄膜3として、アルミニューム薄膜、銅薄膜、タングステン薄膜、チタン薄膜、或いはアルミニューム金属膜と銅、チタン、或いは銅とチタン、クロムなどとの組み合わせた金属薄膜などからなる擬似弾性表面波及び弾性表面波基板、及びこれらの弾性表面波基板を用いた弾性表面波機能素子。
  8. 特許請求の範囲の請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7において、溝の中に付着させる金属膜膜の膜厚として、基板表面がほぼ平坦になるように金属膜を付着させた構造であり、平坦度として、基板表面からの膜厚をΔHとして、ΔH/λが±0.06以下である構造の擬似弾性表面波及び弾性表面波基板、及びこれらの弾性表面波基板を用いた弾性表面波機能素子。
  9. 特許請求の範囲の請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求6項、請求項7、請求項8おいて、弾性表面波を励振する“すだれ状電極”部分のSiO薄膜の膜厚と、弾性表面波が伝搬する部分、或いは弾性表面波を反射させる周期構造の電極部分のSiOの膜厚が同じ構造及び異なる構造の弾性表面波基板とこれらの弾性表面波基板を用いた弾性表面波機能素子、及びこの弾性表面波が擬似弾性表面波である擬似弾性表面波基板、及びこれらの弾性表面波基板を用いた弾性表面波機能素子。
  10. 特許請求の範囲の請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9において、上記の基板の周波数温度特性(TCF)として、表面短絡に近い場合のTCFと表面開放に近いTCFの和が−15ppm/°C以下である弾性表面波基板、及びこれらの弾性表面波基板を用いた弾性表面波機能素子。
  11. 特許請求の範囲の請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9、請求項10において、上記の薄膜基板を用いた高周波帯の多位相型一方向性“すだれ状電極”弾性表面波変換器を用いたフィルタ、集積型のすだれ状電極を用いたフィルタ、内部反射型の一方向性すだれ状電極弾性表面波変換器を用いたフィルタ、共振器構造の“すだれ状電極”弾性表面波変換器を用いたフィルタ或いはこの共振器をラダー型に用いたフィルタ或いはラティス型に用いたフィルタ、或いは、すだれ状電極がタップ電極からなるマッチドフィルタ。
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