JP2006269715A - 界磁コイルの製造方法および製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】平角線10のエッジワイズ巻きコイルにおいて、変形が少なく、スペースファクタも大きくとれる界磁コイル8の製造方法、および簡単な構造の製造装置が望まれている。
【解決手段】平角線10を巻回する巻芯2と、巻芯2を回転可能にする第一駆動部4と、平角線10の巻回を案内するガイド55と、ガイド55を巻芯2に押圧する第二駆動部5と、巻芯2を巻芯2の軸方向に移動可能にする第三駆動部6と、前記第一〜第三駆動部4〜6を移動可能に支持するベース7とからなる界磁コイル8の製造装置を用いて、ガイド寸法は平角線10より僅かに大きい隙間に設定した平角線10の三面を滑らかに案内する構成のガイド55と、ガイド55が巻芯2に接触し、かつ巻芯2が、その軸方向に所定ピッチで移動しながら平角線10を巻回させ、螺旋状にコイルを成形する。これにより変形や歪が少なく、ヨークに密着させてスペースファクタの大きい、高性能な界磁コイル8を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、界磁コイルの製造方法および製造装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、平角線を幅方向を対向させて軸方向に巻くエッジワイズ巻きコイルにおいては、回転する巻芯と、平角線を巻芯に案内するガイドと、ガイドと一体に移動する可動治具で構成され、可動治具により平角線を巻芯方向に押圧しつつ巻芯に巻きつけてコイルとする巻線装置及び巻線方法が特許文献1に紹介されている。
〔従来技術の不具合〕
しかしながら、この巻線装置及び巻線方法では、平角線は可動治具により巻芯方向に押圧されながら巻き取られるが、ガイドが浅く、幅面の一箇所のみを押圧し、巻き取る構成であるので、曲げ部内周側と外周側の厚さが不均一になり、押圧しても平角線は面で接触しないため倒れやねじりが生じ、製品のスペースファクタも小さくなる欠点があった。さらに、押圧と移動機構を別体構造で構成せざるを得ないため、巻線装置の構成要素が多く、複雑、大型になり高価で信頼性が低下する懸念があった。
特開2003−163130号公報
平角線のエッジワイズ巻きコイルにおいて、平角線を変形させずに巻回でき、製品のスペースファクタも大きく取れ、かつ簡単な構造で巻回可能な界磁コイルの製造方法および製造装置が強く望まれている。
本発明の目的は、平角線のエッジワイズ巻きコイルにおいて、平角線を変形させずに巻回でき、製品のスペースファクタも大きく取れ、かつ簡単な構造で巻回可能な界磁コイルの製造方法および製造装置を提供することにある。
〔請求項1の手段〕
本発明では、平角線を巻回する巻芯と、巻芯を回転可能にする第一駆動部と、平角線の巻回を案内するガイドと、ガイドを巻芯に押圧する第二駆動部と、巻芯またはガイドを巻芯の軸方向に移動可能にする第三駆動部と、第一駆動部と第二駆動部と第三駆動部を移動可能に支持するベースとからなる界磁コイルの巻線装置であって、ガイドの寸法は平角線より僅かに大きく設定し、ガイドが巻芯に接触し、かつ巻芯またはガイドが巻芯の軸方向に移動しながら平角線を巻回することを特徴とする界磁コイルの製造装置を採用している。
この構成によれば、界磁コイルの平角線全周をガイドしながら巻回するので、平角線に捩り、うねり等が発生しにくい。よって、この変形の少ない界磁コイルをヨークに固定させる場合に密着が可能となり、大きなスペースファクタを得ることができる。
〔請求項2の手段〕
請求項1に記載の界磁コイルの製造装置において、平角線を巻回する巻回動作に連動し、平角線を案内するガイドは移動せず、巻芯が巻芯の軸方向に移動することを特徴とする界磁コイルの製造装置を採用している。
この構成によれば、巻芯の移動と巻回動作を同じ巻線装置に組込むことが可能となって、装置が簡単となる。
〔請求項3の手段〕
請求項1に記載の界磁コイルの製造装置を用いて、平角線を巻回する巻芯の軸方向に巻き付ける製造方法であって、平角線寸法より僅かに大きく設定した平角線の三面を案内するガイドと、平角線を巻回する巻芯がガイドに接触し、かつ巻芯またはガイドが巻芯の軸方向に移動しながら平角線を巻回することを特徴とする界磁コイルの製造方法を採用している。
この方法によれば、界磁コイルの平角線全周をガイドしながら巻回するので、平角線に捩り、うねり等が発生しにくい。よって、この変形の少ないコイルをヨークに固定させる場合に、隙間のない密着した高性能な界磁コイルを得ることができる。
〔請求項4の手段〕
請求項3に記載の界磁コイルの製造方法において、ガイドと平角線との隙間は0.5mm以下としたことを特徴とする界磁コイルの製造方法を採用している。
この方法によれば、隙間が小さいので、平角線を変形させずに確実な案内ができる。
〔請求項5の手段〕
請求項3に記載の界磁コイルの製造方法において、平角線を巻回する巻回動作に連動し、平角線を案内するガイドまたは巻芯が巻芯の軸方向に移動し、該移動ピッチは、平角線の幅(W1)と平角線と隣接する平角線との間に収容されるガイド部の幅(W2)との和より大きいことを特徴とする界磁コイルの製造方法を採用している。
この方法によれば、移動ピッチが、平角線の幅(W1)と平角線と隣接する平角線との間に収容されるガイド幅(W2)との和より大きいので、ガイドは平角線に干渉することなく、平角線は傷がつくこともない。
〔請求項6の手段〕
請求項5に記載の界磁コイルの製造方法において、平角線を巻回する巻回動作に連動し、平角線を案内するガイドは移動せず、巻芯が巻芯の軸方向に移動することを特徴とする界磁コイルの製造方法を採用している。
この方法によれば、巻芯の移動と巻回動作を同じ巻線装置に組込むことが可能となって、装置が簡単となる。
〔請求項7の手段〕
請求項1ないし6のいずれか1つに記載の界磁コイルの製造方法または製造装置により製造したので、大きなスペースファクタを得ることができ、簡単な構造で生産性が高く製造できるので、高性能で廉価な界磁コイルを得ることができる。
この発明の最良の実施形態を、図に示す実施例1とともに説明する。
〔実施例1の構成〕
図1は、本発明の実施例1における巻線装置の側面図であり、図2は巻線装置の要部の正面図であり、図2(a)は巻始め状態を、図2(b)は巻終り状態を示す。
本発明の巻線装置1は、ベース7上に設けられた平角線10を巻回する巻芯2と、この巻芯2を回転させる第一駆動部4と、巻回する平角線10を巻芯2に押圧する第二駆動部5と、巻芯2を巻芯2の軸方向に移動可能にする第三駆動部6からなる。
巻芯2は、略円形の中実円筒状の巻芯棒21と、その先端に加工された小径部22に太鼓状の巻芯板23が装着され、この巻芯板23の一端に、平角線10を固定するクランプ金具24が取付けられている。平角線10は、図示しない巻取りスプールから適度なテンションを保持して水平方向に供給され、その先端が上記のクランプ金具24に固定されている。また、所定の断面形状、例えば太鼓状をもつ芯金25が、巻芯棒21と同軸に締結ボルト26により締結され、巻芯板23を介装して強固に固定されている。芯金25の一方は長手方向中央付近までは円筒状内周面25Aが設けられており、この円筒状内周面25Aに円筒形の支持軸27が摺動可能なように挿入される。また、芯金25の他方は中実で軸心には締結ボルトの下穴26Aが貫通して設けられている。支持軸27はスタンド73に係止されている。これにより、巻芯棒21と巻芯板23および芯金25は同心状に一体化され巻芯2を構成し、支持軸27上を回転、摺動する。芯金25の断面形状は、所望のコイルの巻形状に応じ設定でき、取替えが可能なように構成されている。
巻芯棒21は、その外周の少なくとも一箇所に軸方向に平行に所定の距離を有する摺動ガイド溝28Aが設けられている。この摺動ガイド溝28Aと摺動する摺動ガイドピン28を具備した鍔状スリーブ29が、巻芯棒21と同心で配置され、その外周側に二個の玉軸受30によってハウジング71に支持されている。また、鍔状スリーブ29の後端(図示右端)には、巻芯回転従動歯車44がカラー45を介装して、固定ナット46にて組み付けられている。この巻芯回転従動歯車44の回転によって、鍔状スリーブ29は玉軸受30内を回転し、摺動ガイドピン28の突起によって巻芯棒21も同方向に回転する構成である。
第一駆動部4は、巻芯回転従動歯車44をドライブする巻芯回転駆動歯車43と、巻芯回転駆動歯車43をドライブする減速機42および駆動モータ41よりなる。そして、これらは支持バー47によりハウジング71に固定された支持プレート48に組みつけられ、無理なく回転を伝える。
第三駆動部6は、巻芯棒21の後端に配されたねじ伝動機構60を有し、ねじ伝動機構60は、おねじ61とめねじのナット62から構成されている。おねじ61はその中心に取付けボルト63の下穴63Aが貫通しており、この下穴63Aに挿入した取付けボルト63によって巻芯棒21に締結、固定されている。また、対となるめねじのナット62は、支持バー64によりハウジング71に固定された支持プレート65に組みつけられ、滑らかなねじ嵌合を有している。このねじ伝動機構60は巻芯棒21の回転に伴って、おねじ61も回転し、対をなすめねじのナット62は固定されているのでおねじ61はねじピッチの向きに進み、巻芯棒21も一体で進む(移動)こととなる。巻芯棒21が一回転した時の巻芯棒21の移動した距離を移動ピッチP2と呼称するが、この移動ピッチP2はおねじ61のねじピッチと等しく、移動ピッチP2の大きさを変えたいときはねじピッチの大きさを変えることで簡単にできる。なお、この移動ピッチP2がコイルの巻線ピッチP1を決めるものである。
第二駆動部5は、回転する芯金25に巻回する平角線10を案内するガイド部51と、このガイド部51を芯金25の外形形状、例えば太鼓状に押さえ込むガイド押圧部52とからなる。ガイド押圧部52は、平角線10を常に所定の押圧で押さえ込むための付勢力を有するばねまたはエヤ圧等の装置である。ガイド押圧部52は、ハウジング71の上部に組付けられたアッパーハウジング72に固定され、ガイド押圧部52の押圧シャフト53が巻芯2の回転中心に向かって突き出しており、その先端にガイド部51が締結ナット54にて固定されている。
ガイド部51は、ローラ状のガイド55とピン56とホルダ57およびガイドステム58から構成されている。ホルダ57は中央にガイド55を収容する所定幅の堀溝57Aが加工され、その堀溝57Aと垂直にピン穴56Aが加工され、ガイド55が回転滑動可能なようにピン56が圧入されている。そしてホルダ57の一端にはガイドの捩れを防止(回止め)するガイドステム58が組付けられ、アッパーハウジング72に案内されている。つまり、ガイド55は芯金25の表面を転がりながら表面形状に沿って、押圧シャフト53およびガイドステム58とともに上下する構成である。
然るに、ガイド55の幅面55Aには、ガイド中心に向かう略U字形の堀溝55B加工がなされ、平角線10の断面寸法より僅かに大きく、好ましくはその隙間Cが0.5mm以下に設定された平角線10の三面を案内する形状が設けられており、角部もしくは隅部には微小角R(アール)が設けられている。また、ガイド55の幅面55Aで堀溝55B加工がなされなかった余肉部55Cの余肉幅W2は、U字形の堀溝55Bの幅W1と略同等であり、平角線10を案内するに十分な剛性を確保する厚みになっている。そして、ガイド55は平角線全周を滑らかに、かつ確実に案内しながら巻回するので、平角線10が倒れたり、捻ったり、うねったりしないようになっている。
また、芯金25上でコイルを一回転巻回するとき、巻芯棒21も一回転するので巻芯棒21と一体であるねじ伝動機構60のおねじ61も一回転し、ねじピッチだけ進む(移動する)こととなる。ねじピッチは、任意に所望の寸法を設定できるので、例えばその寸法を、ガイド55のU字形堀溝55Bの余肉幅W2と平角線10の幅W1との和に設定すれば、ねじ伝動機構60のおねじ61は、図中右方向に余肉幅W2と平角線10の幅W1との和と同じだけ移動し、同時に巻芯棒21、すなわち芯金25も右方向に余肉幅W2と平角線10の幅W1との和と同じ距離だけ移動し、芯金25上のコイルはその巻線ピッチP1が余肉幅W2と平角線10の幅W1を加えた寸法の螺旋状コイルとなる(つまり、一回転しても平角線は無理なくU字形堀溝55Bに嵌まり込んでいる)。そして、さらに二回転、三回転と巻回を続けても、コイルは同じ巻線ピッチP1にて螺旋状コイルが形成されることになる。図3には、この形態を(a)巻始め状態、(b)一回転巻取り状態、(c)巻終り状態について図示している。
ねじピッチが、ガイド55のU字形堀溝55Bの余肉幅W2と平角線10の幅W1を加えた寸法以上であれば、螺旋状コイルの巻線ピッチP1はガイド55のU字形堀溝55Bの余肉幅W2と平角線10の幅W1を加えた寸法以上となるが、ガイド55のU字形堀溝55Bの余肉幅W2と平角線10の幅W1を加えた寸法より小さい場合には、螺旋状コイルの巻線ピッチP1がガイド55と干渉して、巻回ができなくなる。無理に巻回すれば、余肉部55Cの両端部に設けた微小角R(アール)によって案内されるので巻回できないこともないが、過度の押圧が必要となりこれにより平角線10に傷がついたり、表面の絶縁膜の破損を引き起こす可能性がある。このような場合には、余肉幅W2の薄いガイド55に交換することもできる。つまり、ガイド部51とねじ伝動機構60は対として設定されることが重要である。
実施例1で採用した第三駆動部6のねじ伝動機構60は、回転をその軸方向移動に変換する効果的な機構であり、堅牢でコンパクトであるという特徴がある。これを例えば、第二駆動部5であるガイド押圧部52が取付けられるアッパーハウジング72の後端に同様な構成にて取り付けできれば、ガイド押圧部52を軸方向に移動させることは可能である。このような構成によれば、定位置にて回転のみをする巻芯2の周りに平角線10をガイド部51が押圧しながらガイド押圧部52が先端方向に移動しながら巻回し、所望のコイルを成形させることもできるわけである。しかし、この場合は新たに従動歯車を追加しなければ作用せず、構成要素が増えて、複雑、大型となる懸念があり、好適とは言えない。
〔実施例1の作用〕
図2〜3において、巻芯板23に取付けたクランプ金具24に平角線10の一端を、平角線10の幅が対向してコイルを形成するように固定(図2(a)、図3(a)参照)し、駆動モータ41を回転させると、減速された回転出力が巻芯回転駆動歯車43から巻芯回転従動歯車44にさらに減速されて伝わり、一体とされた鍔状スリーブ29がゆっくり回転する。鍔状スリーブ29の摺動ガイドピン28により、鍔状スリーブ29の回転は巻芯棒21に伝わり、一体固定された巻芯板23および芯金25も回り始める。すると、ガイド55に案内された平角線10は、芯金25表面に押さえ込まれて巻き付き、同時にねじ伝動機構60のおねじ61の回転も始まっているので、巻芯棒21が軸方向(図示右側)に移動する。そして、平角線10は常に芯金25表面に押圧されながら、巻芯棒21が一回転したところでコイルも1ターンだけ螺旋状に巻かれることとなる(図3(b)参照)。
このとき巻芯棒21の移動ピッチP2がコイルの巻線ピッチP1と一致するように設定されているので、平角線10はガイド55からはみ出ることなく、またガイド55が平角線10の側面を傷つけることなく滑らかな案内が実施される。さらに、回転が進むと同様な作動にて2ターン分が続いて螺旋状に巻かれ、所望のターン数まで回転が持続される。所望のターン数が成形されたならば駆動モータ41を停止し、巻終り状態(図3(c)参照)となる。そして、平角線10をカットし、巻芯板23のクランプ金具24をはずして界磁コイル8が完成する。
そして、図4に示すように、この界磁コイル8は、例えば多極式直流モータのヨーク80に組付けられ、界磁コイル8の内側にポールコア81を装着して外周側から固定ねじ82で締め付けることで、隙間のない密着した高性能な界磁コイル8を提供することができる。
〔実施例1の効果〕
本実施例では、平角線10を巻回する巻芯2と、巻芯2を回転可能にする第一駆動部4と、平角線10の巻回を案内するガイド部51と、ガイド部51を巻芯2に押圧する第二駆動部5と、巻芯2を巻芯2の軸方向に移動可能にする第三駆動部6と、第一駆動部4〜第三駆動部6を移動可能に支持するベース7とからなる界磁コイル8の巻線装置1であって、ガイド部51のガイド55のU字形堀溝55Bの寸法は平角線10より僅かに大きく設定し、ガイド55が巻芯2に接触し、かつ巻芯2が軸方向に移動しながら平角線10を巻回する界磁コイル8の巻線装置1を採用している。これにより平角線全周を案内しながら巻回するので、平角線10に捩り、うねり等が発生しにくい。よって、この変形の少ない界磁コイル8をヨーク80に固定させる場合に密着が可能となり、大きなスペースファクタを得ることができる。
また、巻回動作に連動し、平角線10を案内するガイド部51は移動せず、巻芯2が巻芯2の軸方向に移動することを特徴とする界磁コイル8の巻線装置1を採用している。
この構成によれば、巻芯2の移動と巻回動作を同じ巻線装置1に組込むことが可能となって、部品点数が少なくなり、巻線装置1の構造が簡単となる。
また、平角線寸法より僅かに大きく、好ましくは0.5mm以下の隙間に設定した平角線10の三面を案内するガイド55と、平角線10を巻回する巻芯2にガイド55が接触し、かつ巻芯2が軸方向に移動しながら平角線10を巻回する界磁コイル8の製造方法を採用している。
これにより、界磁コイル8の平角線全周を少ない隙間で、確実に変形なく案内しながら巻回するので、平角線10に捩り、うねり等が発生しにくい。よって、この変形の少ない界磁コイル8をヨーク80に固定させる場合に、隙間のない密着した高性能な界磁コイル8を得ることができる。
また、巻回動作に連動し、巻芯2が軸方向に移動し、移動ピッチは、平角線10の幅W1とガイド53の余肉幅W2との和より大きいことを特徴とする界磁コイル8の製造方法を採用しているので、ガイド55が平角線10に干渉することなく、傷を付けることもない。
(a)はコイル巻始め状態の巻線装置の側面図であり、(b)は同要部の拡大断面図である(実施例1)。 (a)は同じく巻線装置の要部正面図であり、(b)はコイル巻終り状態の巻線装置の要部正面図である(実施例1)。 (a)はコイル巻始め状態の巻線装置の要部側面図であり、(b)は同じく1ターン巻取り状態の要部側面図であり、(c)は同じく巻終り状態の要部側面図である(実施例1)。 (a)はヨークへの界磁コイル装着前の斜視図であり、(b)は同じく装着後の斜視図である(実施例1)。
符号の説明
1 巻線装置
10 平角線
2 巻芯
21 巻芯棒
23 巻芯板
24 クランプ金具
25 芯金
27 支持軸
28 摺動ガイドピン
29 鍔状スリーブ
4 第一駆動部
41 駆動モータ
42 減速機
43 巻芯回転駆動歯車
44 巻芯回転従動歯車
5 第二駆動部
51 ガイド部
52 ガイド押圧部
53 押圧シャフト
55 ガイド
55A ガイドの幅面
55B U字形堀溝
55C U字形堀溝の余肉部
56 ピン
57 ホルダ
6 第三駆動部
60 ねじ伝動機構
61 おねじ
62 めねじのナット
7 ベース
8 界磁コイル
W1 平角線の幅
W2 ガイド部の幅

Claims (7)

  1. 平角線を巻回する巻芯と、前記巻芯を回転可能にする第一駆動部と、
    前記平角線の巻回を案内するガイドと、前記ガイドを前記巻芯に押圧する第二駆動部と、
    前記巻芯または前記ガイドを前記巻芯の軸方向に移動可能にする第三駆動部と、
    前記第一駆動部と前記第二駆動部と前記第三駆動部を移動可能に支持するベースとからなる界磁コイルの巻線装置であって、
    前記ガイドの寸法は前記平角線より僅かに大きく設定し、
    前記ガイドが前記巻芯に接触し、
    かつ前記巻芯または前記ガイドが前記巻芯の軸方向に移動しながら前記平角線を巻回することを特徴とする界磁コイルの製造装置。
  2. 請求項1に記載の界磁コイルの製造装置において、
    前記平角線を巻回する巻回動作に連動し、前記平角線を案内する前記ガイドは移動せず、前記巻芯が前記巻芯の軸方向に移動することを特徴とする界磁コイルの製造装置。
  3. 請求項1に記載の界磁コイルの製造装置を用いて、
    前記平角線を巻回する前記巻芯の軸方向に巻き付ける製造方法であって、
    前記平角線寸法より僅かに大きく設定した前記平角線の三面を案内する前記ガイドと、前記平角線を巻回する前記巻芯が前記ガイドに接触し、
    かつ前記巻芯または前記ガイドが前記巻芯の軸方向に移動しながら前記平角線を巻回することを特徴とする界磁コイルの製造方法。
  4. 請求項3に記載の界磁コイルの製造方法において、前記ガイドと前記平角線との隙間は0.5mm以下としたことを特徴とする界磁コイルの製造方法。
  5. 請求項3に記載の界磁コイルの製造方法において、前記平角線を巻回する巻回動作に連動し、前記平角線を案内する前記ガイドまたは前記巻芯が前記巻芯の軸方向に移動し、該移動ピッチは、前記平角線の幅(W1)と前記平角線と隣接する平角線との間に収容される前記ガイド部の幅(W2)との和より大きいことを特徴とする界磁コイルの製造方法。
  6. 請求項5に記載の界磁コイルの製造方法において、
    前記平角線を巻回する巻回動作に連動し、前記平角線を案内する前記ガイドは移動せず、前記巻芯が前記巻芯の軸方向に移動することを特徴とする界磁コイルの製造方法。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1つに記載の界磁コイルの製造方法または製造装置により製造した界磁コイル。
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