JP2006256598A - 電子制御液圧ブレーキシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】減圧リニアバルブ76とリザーバ52とを接続するフロント減圧通路74と減圧リニアバルブ80とリザーバ52とを接続するリヤ減圧通路76とを互いに独立とする。例えば、リヤ減圧通路78を吸引通路60の途中に接続し、フロント減圧通路74をリザーバ52に直接接続するのである。また、フロント減圧通路とリヤ減圧通路とが合流した後にリザーバに接続する形式のブレーキシステムにおいて、リヤ減圧通路の合流点より減圧リニアバルブ側の部分に逆止弁を設けたり、ダンパ装置を設けてもよい。フロントの液圧が低下するまでリヤの減圧リニアバルブ80の作動を禁止し、あるいはフロントの減圧勾配を抑制するように減圧リニアバルブ76を制御しても脈動の伝達を抑制し得る。
【選択図】図1
Description
いずれにしても、フロント減圧通路とリヤ減圧通路との合流部からブレーキ液の脈動がリヤ減圧通路内のブレーキ液に伝達されることが、前記異音の発生原因であると推測される。
本発明」ないし「本願発明」を含むが、本願発明の下位概念発明や、本願発明の上位概念あるいは別概念の発明を含むこともある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。
前記フロント減圧通路と前記リヤ減圧通路との合流部からブレーキ液の脈動がリヤ減圧通路内のブレーキ液に伝達されることを抑制する伝達抑制手段を設けたことを特徴とする電子制御液圧ブレーキシステム。
(2)前記フロント減圧弁と前記リザーバとを接続する前記フロント減圧通路と、前記リヤ減圧弁と前記リザーバとを接続する前記リヤ減圧通路とが互いに独立に前記リザーバに接続されており、その互いに独立した接続形態が前記伝達抑制手段を構成している(1)項に記載の電子制御液圧ブレーキシステム。
このように、フロント減圧通路とリヤ減圧通路とを互いに独立にリザーバに接続し、両者が共通部分を備えないようにすれば、もしフロント減圧通路に脈動が発生しても、その脈動はリザーバによって吸収され、リヤ減圧通路には伝達されることはなくなる。また、フロント減圧通路とリヤ減圧通路とのブレーキ液の合流によって脈動が発生する場合には、脈動の発生自体が回避され、結局脈動のリヤ減圧通路への伝達が防止される。
(3)前記フロント減圧通路と前記リヤ減圧通路との一方が、前記動力液圧源の吸引側と前記リザーバとを接続する吸引通路に接続されてその吸引通路を介して前記リザーバに接続され、他方が前記リザーバに直接接続されている(2)項に記載の電子制御液圧ブレーキ
システム。
このように、動力液圧源がブレーキ液を吸引するための吸引通路をフロント減圧通路とリヤ減圧通路の一方に利用すれば、液通路の構成を簡易化し得る。
(4)前記フロント減圧弁と前記リザーバとを接続する前記フロント減圧通路と、前記リヤ減圧弁と前記リザーバとを接続する前記リヤ減圧通路とが合流した後に前記リザーバに接続されているが、それらフロント減圧通路とリヤ減圧通路との合流点より前記フロント減圧弁および前記リヤ減圧弁側の部分の少なくとも一方に、前記脈動が前記リヤ減圧通路に伝達されることを抑制する伝達抑制装置が設けられた(1)項に記載の電子制御液圧ブレーキシステム。
本態様は、フロント減圧通路とリヤ減圧通路とが共通部分を有する構成は従来と同様としつつ、フロント減圧通路とリヤ減圧通路との合流点よりフロント減圧弁およびリヤ減圧弁側の部分の少なくとも一方に伝達抑制装置を設けることによって、ブレーキ液の脈動がリヤ減圧通路に伝達されることを抑制するものである。液通路の構成を上記(3)項におけるより簡易にすることができる。
(5)前記伝達抑制装置が、前記リヤ減圧通路に設けられ、前記リヤ減圧弁から前記リザーバに向かうブレーキ液の流れは許容するが逆向きの流れは阻止する逆止弁を含む(4)項
に記載の電子制御液圧ブレーキシステム。
リヤ減圧通路に逆止弁を設ければ、ブレーキ液の脈動がリヤ減圧通路に伝達されることを抑制することができる。逆止弁は、リヤ減圧通路のフロント減圧通路との合流点に近い位置に設けることが望ましい。リヤ減圧通路の大部分に脈動が伝達されないようにきるからである。なお、逆止弁は、弁子を弁座に向かって付勢するばねを有するものとすることも、ばねを有さず、弁子が自身の重量で弁座に着座するものとすることも可能である。逆止弁の逆流防止機能(脈動伝達抑制機能)を良好に果たすものとする観点からは前者が望ましく、リヤ減圧通路のブレーキ液の流れを妨げることの少ないものとする観点からは後者が望ましい。
(6)前記伝達抑制装置が、前記フロント減圧通路と前記リヤ減圧通路との前記合流点より前記フロント減圧弁および前記リヤ減圧弁側の部分の少なくとも一方に設けられ、その少なくとも一方の脈動を吸収するダンパ装置を含む(4)項または(5)項に記載の電子制御液圧ブレーキシステム。
ダンパ装置をフロント減圧通路に設ければ、フロント減圧通路に脈動が発生すること自体を回避し、あるいは一旦発生した脈動をいち早く消滅させ、あるいは低減させることができ、リヤ減圧通路への伝達を抑制し得る。また、ダンパ装置をリヤ減圧通路に設ければ、リヤ減圧通路に伝達された脈動を消滅あるいは低減させることができる。したがって、ダンパ装置はリヤ減圧通路のフロント減圧通路との合流点にできる限り近い位置に設けることが望ましい。
(7)少なくとも、前記フロント減圧弁および前記リヤ減圧弁が一体的なブロックに取り付けられ、かつ、前記フロント減圧通路および前記リヤ減圧通路の前記フロント減圧弁および前記リヤ減圧弁側の端部が前記ブロック内に形成された(1)項ないし(6)項のいずれかに記載の電子制御液圧ブレーキシステム。
本項以下の各態様によれば、液圧ブレーキシステムを構成する各要素の接続をそれぞれ管路によって行う場合に比較して、構成要素の接続通路を安価に構成することができ、ひいては液圧ブレーキシステムのコスト低減を図り得る。
(8)前記動力液圧源,前記フロント増圧弁および前記リヤ増圧弁が前記ブロックに取り付けられ、それらを接続する液通路がそのブロック内に形成された (7)項に記載の電子制御液圧ブレーキシステム。
(9)前記フロント減圧弁と前記リザーバとを接続する前記フロント減圧通路と、前記リヤ減圧弁と前記リザーバとを接続する前記リヤ減圧通路とが互いに独立にリザーバに接続されるとともに、前記ブロックと前記リザーバとが排出管と吸引管とにより接続されており、前記フロント減圧通路と前記リヤ減圧通路との一方が、前記ブロック内に形成されて前記吸引管と共同して前記吸引通路を形成する部分に接続され、他方が前記排出管を主体とする (7)項または(8)項に記載の電子制御液圧ブレーキシステム。
(10)少なくとも、前記フロント減圧弁および前記リヤ減圧弁が一体的なブロックに取り付けられ、かつ、前記フロント減圧通路および前記リヤ減圧通路の前記フロント減圧弁および前記リヤ減圧弁側の端部が前記ブロック内に形成され、そのブロック内に形成された部分に前記逆止弁が設けられた(5)項に記載の電子制御液圧ブレーキシステム。
ブロック内に逆止弁を設ければ、リヤ減圧通路と逆止弁との接続が容易になる。また、ブロックの一部を逆止弁の本体とする場合には、逆止弁自体も安価に構成し得る。
(11)少なくとも、前記フロント減圧弁および前記リヤ減圧弁が一体的なブロックに取り付けられ、かつ、前記フロント減圧通路および前記リヤ減圧通路の前記フロント減圧弁および前記リヤ減圧弁側の端部が前記ブロック内に形成され、そのブロック内に形成されたフロント減圧通路およびリヤ減圧通路の端部の少なくとも一方に前記ダンパ装置が接続されている(6)項に記載の電子制御液圧ブレーキシステム。
ブロック内にダンパ装置を設ければ、リヤ減圧通路とダンパ装置との接続が容易になる。また、ブロックの一部をダンパ装置の本体とする場合には、ダンパ装置自体も安価に構成し得る。
(12)前記伝達抑制手段が、前記フロントホイールシリンダの液圧と前記リヤホイールシリンダの液圧とが共に減圧される際に、前記フロント減圧弁と前記リヤ減圧弁との少な
くとも一方の減圧作動を抑制する減圧作動抑制部を含む(1)項ないし(11)項のいずれかに
記載の電子制御液圧ブレーキシステム。
フロントホイールシリンダの液圧とリヤホイールシリンダの液圧とが共に減圧される際に、それら両液圧の少なくとも一方の減圧を抑制すれば、フロントホイールシリンダから流出するブレーキ液の脈動が、リヤホイールシリンダから流出するブレーキ液に伝達されることを抑制することができる。あるいは、リヤ減圧通路のブレーキ液の流れが、フロント,リヤの両減圧通路の接続点において、フロント減圧通路のブレーキ液の流れと合流する際に脈動が発生する場合には、脈動の発生自体を抑制することができる。
(13)前記減圧作動抑制部が、前記当該電子制御液圧ブレーキシステムが搭載された車両の停止中に作動する(12)項に記載の電子制御液圧ブレーキシステム。
(12)項の減圧作動の抑制は、車両の走行中においても実施されるようにすることも可能である。しかし、車両の走行フィーリング(減速度の変化)に多少の影響が出ることを避け得ないため、減速度が0であって減圧作動の抑制の影響がなく、しかも暗騒音が少ないために異音が大きく聞こえる停車中にのみ行われるようにすることが望ましい。
(14)前記減圧作動抑制部が、前記フロントホイールシリンダの液圧が前記リヤブレーキシリンダの液圧に応じて決まるしきい液圧以下に低下するまで前記リヤ減圧弁の減圧作動を禁止するリヤ減圧作動禁止部を含む(12)項または(13)項に記載の電子制御液圧ブレーキシステム。
リヤ減圧弁の減圧作動が禁止されている間は、フロントホイールシリンダから流出するブレーキ液の脈動がリヤホイールシリンダから流出するブレーキ液に伝達されることは少ない。また、リヤ減圧通路のブレーキ液の流れとフロント減圧通路のブレーキ液の流れとの合流によって脈動が発生する場合には、脈動の発生自体を抑制することができる。脈動の伝達により発生する異音は、フロントホイールシリンダの液圧がリヤホイールシリンダの液圧に対して相対的に大きい場合に大きくなるため、フロントホイールシリンダの液圧がリヤブレーキシリンダの液圧に応じて決まるしきい液圧以下に低下するまで、リヤ減圧弁の減圧作動を禁止すれば、効果的に異音の発生を抑制することができる。
しきい液圧は、リヤブレーキシリンダの液圧が大きいほど大きく設定されることが望ましく、後述の(20)項が代表的なものであるが、不可欠ではなく、例えば、リヤブレーキシリンダの液圧の115〜85%の範囲の値から選定することや、フロントホイールシリンダおよびリヤホイールシリンダの液圧の差の20〜5%の範囲から設定される量大きいあるいは小さい値に設定することも可能である。
(15)前記リヤ減圧作動禁止部が、前記ブレーキ操作部材の操作状態に基づいて決まる前記フロントホイールシリンダの目標減圧勾配が設定勾配以上である場合に作動し、設定勾配より小さい場合には作動しない(14)項に記載の電子制御液圧ブレーキシステム。
フロントホイールシリンダの目標減圧勾配が小さい場合には、フロントホイールシリンダから流出するブレーキ液のリヤホイールシリンダから流出するブレーキ液に対する影響は小さいため、リヤ減圧作動禁止部を作動させない方がよい場合が多い。
(16)前記減圧作動抑制部が、前記フロント減圧弁による減圧勾配を抑制するフロント減圧勾配抑制部を含む(12)項または(13)項に記載の電子制御液圧ブレーキシステム。
脈動の伝達により発生する異音は、フロントホイールシリンダの液圧の減圧勾配が大きい場合に大きくなるため、フロント減圧勾配抑制部を設ければ、異音の発生を効果的に抑制することができる。
(17)前記フロント減圧勾配抑制部が、前記フロントホイールシリンダの液圧が前記リヤブレーキシリンダの液圧に応じて決まるしきい液圧以下に低下するまで前記フロント減圧弁による減圧勾配を抑制する(16)項に記載の電子制御液圧ブレーキシステム。
脈動の伝達により発生する異音は、フロントホイールシリンダの液圧が高い場合に大きくなるため、フロントホイールシリンダの液圧がリヤブレーキシリンダの液圧に応じて決まるしきい液圧以下に低下するまで、フロントホイールシリンダの液圧の減圧勾配を抑制すれば、効果的に異音の発生を抑制することができる。
(18)前記フロント減圧勾配抑制部が、前記フロントホイールシリンダの液圧の目標減圧勾配が設定減圧勾配以上である場合に作動する(16)項または(17)項に記載の電子制御液圧ブレーキシステム。
前述のように、脈動の伝達により発生する異音は、フロントホイールシリンダの液圧の減圧勾配が大きい場合に大きくなるため、フロント減圧勾配抑制部を、フロントホイールシリンダの液圧の目標減圧勾配が設定減圧勾配以上である場合に作動するものとすれば、無用な減圧勾配の抑制を回避することができる。
(19)フロント減圧勾配抑制部が、前記フロントホイールシリンダの減圧勾配の上限を規制する上限規制部を含む(16)項ないし(18)項のいずれかに記載の電子制御液圧ブレーキシステム。
(20)フロント減圧勾配抑制部が、前記フロント減圧弁を制御する電子制御装置の制御ゲインを低下させるゲイン低下部を含む(16)項ないし(18)項のいずれかに記載の電子制御液圧ブレーキシステム。
(21)前記しきい液圧が前記リヤホイールシリンダの液圧自体である(14)項または(17)項に記載の電子制御液圧ブレーキシステム。
収容する。
また、アキュムレータ62とポンプ56の吸入側とはリリーフ通路66によって接続されるが、リリーフ通路66にはリリーフ弁68が設けられる。リリーフ弁68は、高圧側であるアキュムレータ62の液圧あるいはポンプ56から吐出される作動液の液圧が設定圧を越えると閉状態から開状態に切り換わる。
なお、本実施例とは逆に、リヤ減圧通路をリザーバ52に直接接続し、フロント減圧通路を吸引通路60の途中に接続する構成とすることも可能である。
いずれにしても、ダンパ装置280によってフロント減圧通路252とリヤ減圧通路254との合流点からリヤ減圧通路254に伝達された脈動を減衰させることができる。
フロント減圧通路252にダンパ装置280を設けることも可能である。
本実施例においては、フロント減圧通路74とリヤ減圧通路78との合流点からブレーキ液の脈動がリヤ減圧通路78へ伝達されることが良好に回避され、異音の発生が防止される。
まず、S21およびS22において、前記S11およびS12におけると同様の判定が行われる。そして、S21,S22の判定結果が共にYESであれば、S23において、フロントのホイールシリンダ20,21の目標減圧勾配にガードがかけられる。ストロークセンサ211によって検出された操作ストロークとマスタ圧センサ214によって検出されたマスタシリンダ液圧との少なくとも一方に基づいて求められた運転者の要求制動力の変化に対応するホイールシリンダ20,21の暫定目標減圧勾配がガード勾配βより大きい場合には、最終目標減圧勾配がガード勾配βに決定され、暫定目標減圧勾配がガード勾配βより小さい場合には、暫定目標減圧勾配がそのまま最終目標減圧勾配とされるのである。また、S22の判定結果がNOの場合には、S24において、減圧勾配に対するガードが解除される。暫定目標減圧勾配がガード勾配βより小さい場合や、フロントのホイールシリンダ20,21の液圧Pfwcがリヤのホイールシリンダ22,23の液圧Prwcより小さい場合には、フロント減圧通路74とリヤ減圧通路78との合流点からブレーキ液の脈動がリヤ減圧通路78へ抑制伝達される可能性が低いため、通常の減圧制御が行われるようにされるのである。
本実施例においても、フロント減圧通路74とリヤ減圧通路78との合流点からブレーキ液の脈動がリヤ減圧通路78へ伝達されることが良好に回避され、異音の発生が抑制される。
さらに、上記リヤ減圧作動禁止部およびフロント減圧勾配抑制部は、それぞれ減圧作動抑制部の一例である。
92:排出ホース 211:ストロークセンサ 214:マスタ圧センサ 250:液圧制御弁装置 252:フロント減圧通路 254:リヤ減圧通路 260:逆止弁 280:ダンパ装置
Claims (9)
- ブレーキ操作部材の操作状態が操作状態検出装置により検出され、その検出結果に基づいて、増圧時には、フロント増圧弁およびリヤ増圧弁により動力液圧源のブレーキ液がフロントホイールシリンダおよびリヤホイールシリンダにそれぞれ供給され、減圧時には、フロント減圧弁およびリヤ減圧弁により前記フロントホイールシリンダおよび前記リヤホイールシリンダのブレーキ液がそれぞれフロント減圧通路およびリヤ減圧通路を経てリザーバへそれぞれ流出させられる形式の電子制御液圧ブレーキシステムにおいて、
前記フロント減圧通路と前記リヤ減圧通路との合流部からブレーキ液の脈動がリヤ減圧通路内のブレーキ液に伝達されることを抑制する伝達抑制手段を設けたことを特徴とする電子制御液圧ブレーキシステム。 - 前記フロント減圧弁と前記リザーバとを接続する前記フロント減圧通路と、前記リヤ減圧弁と前記リザーバとを接続する前記リヤ減圧通路とが互いに独立に前記リザーバに接続されており、その互いに独立した接続形態が前記伝達抑制手段を構成している請求項1に記載の電子制御液圧ブレーキシステム。
- 前記フロント減圧弁と前記リザーバとを接続する前記フロント減圧通路と、前記リヤ減圧弁と前記リザーバとを接続する前記リヤ減圧通路とが合流した後に前記リザーバに接続されているが、それらフロント減圧通路とリヤ減圧通路との合流点より前記フロント減圧弁および前記リヤ減圧弁側の部分の少なくとも一方に、前記脈動が前記リヤ減圧通路に伝達されることを抑制する伝達抑制装置が設けられた請求項1に記載の電子制御液圧ブレーキシステム。
- 前記伝達抑制装置が、前記リヤ減圧通路に設けられ、前記リヤ減圧弁から前記リザーバに向かうブレーキ液の流れは許容するが逆向きの流れは阻止する逆止弁を含む請求項3に記載の電子制御液圧ブレーキシステム。
- 前記伝達抑制装置が、前記フロント減圧通路と前記リヤ減圧通路との前記合流点より前記フロント減圧弁および前記リヤ減圧弁側の部分の少なくとも一方に設けられ、その少なくとも一方の脈動を吸収するダンパ装置を含む請求項3または4に記載の電子制御液圧ブレーキシステム。
- 前記伝達抑制手段が、前記フロントホイールシリンダの液圧と前記リヤホイールシリンダの液圧とが共に減圧される際に、前記フロント減圧弁と前記リヤ減圧弁との少なくとも一方の減圧作動を抑制する減圧作動抑制部を含む請求項1ないし5のいずれかに記載の電子制御液圧ブレーキシステム。
- 前記減圧作動抑制部が、当該電子制御液圧ブレーキシステムが搭載された車両の停止中に作動する請求項6に記載の電子制御液圧ブレーキシステム。
- 前記減圧作動抑制部が、前記フロントホイールシリンダの液圧が前記リヤブレーキシリンダの液圧に応じて決まるしきい液圧以下に低下するまで前記リヤ減圧弁の減圧作動を禁止するリヤ減圧作動禁止部を含む請求項6または7に記載の電子制御液圧ブレーキシステム。
- 前記減圧作動抑制部が、前記フロント減圧弁による減圧勾配を抑制するフロント減圧勾配抑制部を含む請求項6または7に記載の電子制御液圧ブレーキシステム。
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