JP3938830B2 - ブレーキ制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車において、車両の走行状況に対応して必要に応じて運転者のブレーキ操作による液圧源とは別に設けた制御用液圧源からホイルシリンダに向けてブレーキ液圧を供給することによって自動的に制動をかける自動ブレーキ制御を実行するブレーキ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両の旋回時などにアンダステア状態やオーバステア状態となったときに、旋回外前輪や旋回内後輪のホイルシリンダ液圧を制御することによって車両の挙動を安定させる車両挙動制御を実行する装置が、例えば、特開平8−133039号などにより知られている。
【0003】
上記公報に開示されているブレーキ制御装置は、ブレーキ回路が、右前輪と左後輪とが接続され、左前輪と右後輪とが接続されているいわゆるX配管となっている。そして、車両挙動制御時には、制御対象輪が接続されている系統のマスタシリンダとホイルシリンダとの連通を第1の電磁弁により遮断するとともに、制御用液圧源であるポンプとホイルシリンダとを連通させ、左旋回時にアンダステア(オーバステア)が発生した場合には、第2の電磁弁により左後輪(右前輪)を増圧制御するとともに右前輪(左後輪)を減圧制御することによって達成される。
【0004】
また、別の自動ブレーキ制御として、近年、先行車との車間距離に応じて自動的に制動を行う自動制動制御や、車両の加速スリップ発生時に駆動輪に制動をかけることによってスリップを抑制するトラクション制御などが知られている。このような技術も上記と同様に、制御時には第1の電磁弁によりマスタシリンダとホイルシリンダとの連通を遮断し、代わりに制御用液圧源と連通させ、第2の電磁弁によるブレーキ液圧制御に基づき自動的に制動をかけるようにしている。
【0005】
このような上述の車両挙動制御、自動制動制御、トラクション制御などのいわゆる自動ブレーキ制御の実行時には、第1の電磁弁によってホイルシリンダとマスタシリンダとの連通を遮断して、代わりにホイルシリンダを制御用液圧源に連通させ、制御用液圧源とホイルシリンダとの間に設けられた第2の電磁弁を開閉させることによって、ホイルシリンダに供給する液圧が、算出された目標液圧となるように制御するようになっている。
【0006】
ところで、マスタシリンダとホイルシリンダの間の管路、および制御用液圧源とホイルシリンダとの間の管路は、通常、高剛性を有する材料によって形成されているので、僅かなブレーキ液の供給によっても管路内圧の上昇速度が異常に早いという特性を有している。このため、何らかの要因で第2の電磁弁が閉状態に維持された場合、第1の電磁弁〜制御用液圧源〜第2の電磁弁の間の管路が異常に高圧となり、油圧回路が破壊されるおそれがある。
そこで、これを防止するために、マスタシリンダとホイルシリンダとの連通/遮断可能な第1の電磁弁と並列に、第1の電磁弁を挟んでホイルシリンダ側の液圧がマスタシリンダ側の液圧よりも所定以上高圧になると、ホイルシリンダ側(制御用液圧源側)からマスタシリンダへ圧力を逃がす方向に許容する高圧リリーフバルブが設けられている。この高圧リリーフバルブは、その開放圧が高く設定されており、管路が異常高圧となった際に開放してブレーキ液を間すらシリンダ側に戻すようにし、油圧回路が破壊されることを防止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、車両のブレーキ回路は、装置の信頼性確保のため、また法規上の理由にもより、X配管や前後配管などの2系統に構成する必要がある。したがって、上記高圧リリーフバルブも各系統のそれぞれに必要になって、コスト高・油圧回路ユニットの大型化および重量の増加を招く要因となるという問題点があった。すなわち、高圧リリーフバルブは、スプリング・ボール・シートによって構成される汎用性の高い低圧リリーフバルブに比べて構造がはるかに複雑となっていて高価であるとともに、部品点数が多いことから大型である。
【0008】
本発明は、上述の従来の問題点に着目してなされたもので、2系統のブレーキ回路を有して、自動ブレーキ制御を実行可能に構成されたブレーキ制御装置において、高圧リリーフバルブを廃止可能として、コスト低減・油圧回路ユニットの小型化および重量の軽減を図ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため本発明は、図1のクレーム対応図に示すように、高剛性材料により形成された主通路bと、この主通路bに向けてブレーキ液を吐出するモータ駆動のポンプPと、前記主通路bに接続されてブレーキ液が供給されるとともに、前記主通路bよりも低剛性に形成されたホイルシリンダaと、運転者の制動操作に対応した液圧を発生するブレーキ操作液圧源と、前記ブレーキ操作液圧源と前記主通路bとを結び前記主通路bに対して相対的に低圧側となるとともに、運転者が制動操作を行ったときには、その操作に対応してブレーキ液が前記ブレーキ操作液圧源から主通路bを介してホイルシリンダaに供給されて制動が成されるよう構成された低圧回路cと、前記低圧回路cと前記主通路bとの間に設けられ、前記ホイルシリンダaのブレーキ液を前記低圧回路cに逃がす常開の第1電磁ゲート弁dと、前記低圧回路cと前記ポンプPの吸入側とを接続している吸入回路eと、この吸入回路eの途中に設けられ、吸入回路eを連通状態と遮断状態に切り替える常閉の第2電磁ゲート弁fと、入力手段として、前記主通路bが異常高圧となる異常を検出する異常検出手段hと、車両の走行状態を検出する走行状態検出手段とを備え、運転者が制動操作を行っていないときであっても、検出される走行状態に基づいて、制動力が必要なときには、第2電磁ゲート弁fを開弁するとともに前記モータMを駆動させてポンプPからブレーキ液を前記主通路bに供給し、かつ前記第1電磁ゲート弁dに対してパルス変調制御を実行し、前記ホイルシリンダaに供給されるブレーキ液の前記ブレーキ操作液圧源側への逃がし量を調節することで前記ホイルシリンダaへのブレーキ液の供給量を調整して制動力を制御する自動ブレーキ制御を実行可能に構成され、かつこの自動ブレーキ制御の実行時に、前記異常検出手段hが異常を検出したときには、前記モータMの駆動停止と前記第1電磁ゲート弁dの開放との少なくとも一方からなる異常対応作動を実行させる異常時制御を行うよう構成された制動制御手段gと、を設けたことを特徴とする。
【0013】
請求項に記載の発明は、請求項1に記載のブレーキ制御装置において、前記主通路bには、前記ホイルシリンダaのブレーキ液圧を減圧・保持・増圧可能なABSユニットが設けられ、このABSユニットには、前記主通路bにおいて前記ポンプPとの接続箇所よりもホイルシリンダ側の位置に、主通路bを連通状態と遮断状態とに切り替える常開の電磁開閉弁が設けられ、前記制動制御手段gは、前記異常時制御を実行するにあたり、前記電磁開閉弁が閉じたままとなる異常を異常検出手段が検出したときには、前記第1電磁ゲート弁dに対するパルス変調制御を中止して開放状態とする異常対応作動を実行し、一方、前記第1電磁ゲート弁dが閉じたままとなる異常と第2電磁ゲート弁fが開いたままとなる異常との少なくとも一方を異常検出手段hが検出したときには、モータMの駆動を停止させる異常対応作動を実行するよう構成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載のブレーキ制御装置において、前記制動制御手段gは、異常時制御の実行時には、異常対応作動を実行し、さらにその後、前記異常検出手段hによって異常が所定時間検出され続けた場合には、全ての制御を中止するフェイル処理を実行するよう構成されていることを特徴とする。
【0015】
請求項に記載の発明は、請求項1ないしに記載のブレーキ制御装置において、前記異常検出手段hは、前記モータMの消費電流値を検出する電流検出手段を備え、この電流検出手段によって検出された電流値が所定のしきい値を上回った場合に、異常と判断するよう構成されていることを特徴とする。
【0016】
請求項に記載の発明は、請求項1ないしに記載のブレーキ制御装置において、前記異常検出手段hは、前記モータMの消費電流値を検出する電流検出手段を備え、この電流検出手段によって検出された過去の電流値と現在の電流値とに基づいて算出された電流値の上昇値が所定の値を上回った場合に、異常と判断するよう構成されていることを特徴とする。
【0017】
請求項に記載の発明は、請求項またはに記載のブレーキ制御装置において、前記制動制御手段gならびに異常検出手段hを構成するコントロールユニットが、前記モータMの駆動を制御する駆動制御ユニットと、前記異常検出手段hを構成する異常検出ユニットとに分けて構成され、前記コントロールユニットは、駆動制御ユニットが駆動制御信号を出力するとともに、異常検出ユニットが正常と判断しているときに限り、モータMを駆動させるよう構成されていることを特徴とする。
【0018】
請求項7に記載の発明は、請求項に記載のブレーキ制御装置において、前記異常検出ユニットは、異常検出後は、前記モータMの電流値が正常な状態に復帰しても異常判断を維持するよう構成されたラッチ回路により構成されていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7に記載のブレーキ制御装置において、前記主通路上であって前記ポンプの吐出側との接続位置よりも前記ホイルシリンダ側に設けられた常開の流入弁と、前記主通路上であって前記流入弁よりも前記ホイルシリンダ側の位置と前記ポンプの吸入側とを接続する還流回路と、前記還流回路上に設けられた常閉の流出弁と、前記還流回路上であって前記流出弁よりも前記ポンプの吸入側に設けられたリザーバと、車輪がロックしそうな状態になった場合に、前記流入弁を閉弁し、前記流出弁を開弁させて前記ホイルシリンダ内のブレーキ液を前記リザーバに逃がし、前記リザーバに溜まったブレーキ液を前記ポンプの作動によって前記マスタシリンダ側に戻す車輪ロック回避制御手段と、前記自動ブレーキ制御時に増圧する際は前記流入弁を開弁させるともに前記流出弁を閉弁させ、また前記第2ゲート弁を開弁させて前記ポンプを作動させ、保持する際は前記流入弁、流出弁を閉弁させ、減圧する際は前記流入弁を開弁するともに前記流出弁を閉弁させ、また前記第1ゲート弁を開弁させる液圧調整手段と、を備えたことを特徴とする。
【0019】
【発明の作用および効果】本発明では、主通路bの圧力が異常に高まる不具合が発生した場合、まず、主通路bよりも剛性の低いホイルシリンダaにおいて変位が生じることになる。したがって、主通路bが瞬時に圧力が上昇するのが防止される。また、この間に異常検出手段hがこの異常を検出し、これに対応して制動制御手段gが、モータMの駆動停止と第1電磁ゲート弁dの開放との少なくとも一方からなる異常対応作動を実行させる異常時制御を実行する。ここでモータMの駆動を停止させた場合には、主通路bに対するブレーキ液の供給が停止され、主通路bの圧力がそれ以上上昇するのが防止される。また、第1電磁ゲート弁dを開弁させた場合には、主通路bおよびホイルシリンダaのブレーキ液が低圧回路cに逃がされて主通路bの圧力が低減される。
【0020】
このように、高圧リリーフバルブを設けない構成でありながら、主通路bが異常高圧になるのを防止できる。したがって、高圧のリリーフバルブを廃止した分だけ、ブレーキ制御装置のコンパクト化ならびに軽量化を図ることができる。
【0021】
また、制動制御手段gは、運転者の制動意図を検出して、この制動意図に応じた制動力を発生させるバイワイヤ制御を実行する。このバイワイヤ制御にあっては、ポンプPから主通路bにブレーキ液を吐出させるとともに、第1電磁ゲート弁dに対してパルス変調制御を実行し、主通路bからドレンタンクへのブレーキ液の逃がし量をコントロールすることによりホイルシリンダ圧を制御する。そして、このように主通路bに向けてポンプPからブレーキ液を吐出するバイワイヤ制御を実行中に、主通路bが異常に高圧になった場合に、モータMの駆動を停止させる制御と第1電磁ゲート弁dを開放させる制御との少なくとも一方からなる異常時作動を実施させる異常時制御を実行し、主通路bが高圧になるのを防止するか、あるいは主通路bの圧力をドレンタンクと同圧の大気圧まで低減させるかするものである。
【0022】
また、制動制御手段gは、運転者が制動操作を行っていなくても、制動が必要な走行状態である場合には、自動的に制動力を発生させる自動ブレーキ制御を実行する。この自動ブレーキ制御にあっては、ポンプPから主通路bにブレーキ液を吐出させるとともに、第1電磁ゲート弁dを閉じてホイルシリンダaにブレーキ液を供給して制動力を発生させる。なお、この制動力のコントロールは、例えば、第1電磁ゲート弁dを開弁させて主通路bからのブレーキ液の逃がし量によりコントロールしてもよいし、ポンプPからの吐出量をコントロールしてもよいし、あるいは他の圧力調節手段を用いてもよい。そして、このように主通路bに向けてポンプPからブレーキ液を吐出する自動ブレーキ制御を実行中に、主通路bが異常に高圧になった場合に、モータMの駆動を停止させる制御と第1電磁ゲート弁dを開放させる制御との少なくとも一方からなる異常時作動を実施させる異常時制御を実行し、主通路bが高圧になるのを防止するか、あるいは主通路bの圧力をドレンタンクと同圧の大気圧まで低減させるかするものである。
【0023】
請求項に記載の発明にあっては、主通路bにABSユニットが設けられ、このABSユニットの構成として主通路bの途中に電磁開閉弁が設けられている。ここで、自動ブレーキ制御中に主通路bが異常高圧になる故障の原因として、電磁開閉弁が閉状態でロックする、第1電磁ゲート弁dが閉状態でロックする、第2電磁ゲート弁fが開状態でロックすることが考えられる。そこで、本発明では、異常検出手段hが、電磁開閉弁が閉弁状態でロックした異常を検出したときには、制動制御手段gが、第1電磁ゲート弁dを開放させる異常時制御を実行する。したがって、主通路b内のブレーキ液は低圧回路cに逃がされ、主通路bの圧力を低減することができる。また、異常検出手段hが、第1電磁ゲート弁dが閉状態でロックした異常と第2電磁ゲート弁fが開状態でロックした異常との少なくとも一方を検出したときには、制動制御手段gが、モータMの駆動を停止させる異常時制御を実行する。したがって、ポンプPからのブレーキ液の供給が停止されて主通路bがそれ以上高圧になるのを防止できる。また、この請求項5に記載の発明にあっては、異常検出手段hは、電磁開閉弁や第1電磁ゲート弁や第2電磁ゲート弁の異常を検出するから、電気回路で構成することができる。したがって、異常検出手段hが、装置の大型化や重量増を招くことがないし、また、安価に構成することができる。
【0024】
請求項に記載の発明にあっては、制動制御手段gは、異常時制御を実行するにあたり、まず、異常対応作動を行って、主通路bが高圧になるのを防止したり主通路bの圧力を低減したりした後、全ての制御を中止するフェイル処理を実行する。したがって、異常が発生した状態で制御が続行される不具合を防止することができる。
【0025】
請求項に記載の発明にあっては、主通路bが高圧になったときには、この主通路bにブレーキ液を吐出しているポンプPの負荷が高くなり、これに伴ってモータMを駆動させる電流値も上昇する。そこで、異常検出手段hは、モータMの消費電流値を検出する電流検出手段によって検出される電流値が所定のしきい値を上回ったときに、異常と判断する。なお、異常判断は、請求項に記載のように、電流検出手段が検出する消費電流値の上昇の度合いが、所定よりも大きくなったときに異常と判断するようにしてもよい。したがって、請求項および請求項に記載の発明は、主通路bの異常高圧をモータMの消費電流値に基づいて検出するようにしているため、異常検出手段hが装置の大型化を招くことがないとともに、回路により構成して安価な手段とすることができる。
【0026】
請求項に記載の発明にあっては、コントロールユニットは、モータの駆動を制御する駆動制御ユニットが駆動制御信号を出力するとともに、異常検出ユニットが正常と判断しているときに限り、モータMを駆動させる。したがって、駆動制御ユニットと異常検出ユニットとのいずれかにおいて制御暴走する不具合が生じても、確実にモータMを停止させることができ、装置の信頼性を高めることができる。
【0027】
請求項7に記載の発明にあっては、異常検出手段hは、一旦異常を検出したら、ラッチ回路の作動に基づいてその異常検出状態を維持する。したがって、異常検出後に、制動制御手段gが、異常時制御を実行することにより主通路bの圧力が低減されて、異常検出手段hが異常高圧を検出しなくなっても、異常検出状態を解消して、再び不具合が発生することがない。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図2は以下に説明する実施の形態1に対応するブレーキ制御装置の全体構成を示す構成図である。なお、この実施の形態は、請求項2に記載の発明を除く、請求項1および3〜10に記載の発明に対応するものである。
図において、MCはマスタシリンダでありブレーキペダルBPを踏み込むとブレーキ回路1,2を介してブレーキ液をホイルシリンダWCに向けて供給する周知のものである。なお、マスタシリンダMCにはブレーキ液を貯留するリザーバRESが設けられている。
【0029】
前記ブレーキ回路1,2は、それぞれ特許請求の範囲の主通路および低圧回路に相当するもので、いわゆるX配管と呼ばれる接続構造となっている。
すなわち、ブレーキ回路1は、左前輪のホイルシリンダWC(FL)と右後輪のホイルシリンダWC(RR)とを結び、ブレーキ回路2は、右前輪のホイルシリンダWC(FR)と左後輪のホイルシリンダWC(RL)とを結ぶよう構成されており、かつ、両ブレーキ回路1,2は、いずれも高剛性の材料により構成されている。
【0030】
前記ブレーキ回路1,2の途中には、特許請求の範囲の第1電磁ゲート弁に相当するアウト側ゲート弁3が設けられている。このアウト側ゲート弁3は、ブレーキ回路1,2の連通・遮断を切り替える常開のソレノイド弁である。
【0031】
前記アウト側ゲート弁3には、マスタシリンダMC側(以下、これを上流という)からホイルシリンダWC側(以下、これを下流という)へのブレーキ液の流通のみを許容する一方弁3aが並列に設けられている。
【0032】
また、前記ブレーキ回路1,2において、アウト側ゲート弁3の下流にはソレノイド駆動の常開のON・OFF弁からなる特許請求項範囲の電磁開閉弁に相当する流入弁5が設けられ、さらに、この流入弁5よりも下流位置とリザーバ7とを結ぶリターン通路10の途中にはソレノイド駆動の常閉のON・OFF弁からなる流出弁6が設けられている。
【0033】
さらに、前記ブレーキ回路1,2には、マスタシリンダMC以外の液圧源としてポンプ4が接続されている。すなわち、このポンプ4は、運転者が制動操作を行っていないときのブレーキ液圧源となるとともに、ABS制御を実行したときの戻しポンプを兼ねるものである。このポンプ4は、モータ8により作動するプランジャポンプであって、2つのプランジャ4p,4pを備えるとともに、それぞれのプランジャ4p,4pで吸入・吐出を行うポンプ室4rが、枝分かれされた吸入回路4a,4bを介して前記ブレーキ回路1,2においてアウト側ゲート弁3よりも上流の位置と、前記リザーバ7とに接続されている。一方、吐出回路4cが、前記ブレーキ回路1,2において、前記アウト側ゲート弁3と流入弁5との間の位置に接続されている。また、前記吸入回路4bには、ブレーキ液がリザーバ7の方向へ流れるのを防止する逆止弁4dが設けられている。
なお、前記流入弁5,流出弁6,リザーバ7,リターン回路10,吸入回路4bにより、特許請求の範囲のABSユニットが構成されており、制動時に車輪ロックが生じそうになったときには、必要に応じて、流入弁5を閉じるとともに流出弁6を開弁してホイルシリンダWCの減圧を行ったり、流入弁5と流出弁6の両方を閉弁させてホイルシリンダWCの液圧保持を行ったり、流入弁5を開くとともに流出弁6を閉じて増圧を行ったりすることができる。また、前記吐出回路4cは、特許請求の範囲における主通路の一部を構成し、かつ、前記吸入回路4aが、特許請求の範囲の吸入回路に相当するものである。
【0034】
また、前記吸入回路4aには、この吸入回路4aの連通・遮断を切り替える第2電磁ゲート弁としてのイン側ゲート弁9が設けられている。このイン側ゲート弁9は、常閉のソレノイドバルブにより構成されている。
【0035】
前記2つのゲート弁3,9、流入弁5、流出弁6およびモータ8の作動は、制動制御手段としてのコントロールユニット11により制御される。このコントロールユニット11は、図3に示すように、車輪速センサ12を含んで車両の走行状態を検出する走行状態検出手段13に接続され、この走行状態検出手段13からの入力に基づいて後述するABS制御、ならびに自動制動制御を実行する。
【0036】
ABS制御は、周知の制御であり、これを簡単に説明すると、本実施の形態では、車輪速センサ12からの入力に基づいて制動時の車輪ロックを判断し、車輪がロックしそうな状態になったら、ホイルシリンダ圧を減圧させて車輪ロックを回避した後、その対象となる車輪の車輪速が、車体速よりも所定値だけ低い、制動に最も有効な速度となるように適宜、減圧・保持・増圧を行うものである。
【0037】
このABS制御における減圧・保持・増圧は、減圧の場合は、流入弁5を閉弁させるとともに流出弁6を開弁させ、保持の場合は、両弁5,6を閉弁させ、増圧の場合は、流入弁5を開弁させるとともに流出弁6を閉弁させることにより行う。また、減圧の際には、ホイルシリンダWCのブレーキ液がリザーバ7に逃がされるが、このリザーバ7に溜まったブレーキ液は、ポンプ4の作動に基づいて随時ブレーキ回路1,2に戻される。
【0038】
また、本実施の形態では、特許請求の範囲の自動ブレーキ制御に相当する自動制動制御を実行する。この自動制動制御は、走行状態検出手段13からの入力に基づいて走行状態を検出して自動的に制動力を発生させるものであり、例えば、先行車との車間を検出し、この車間が車速に応じた理想車間よりも縮まったときに自動的に制動力を発生させて車間を理想車間に保つ制御を含む。
【0039】
上述の自動制動制御を実行する際には、イン側ゲート弁9を開弁させるとともにポンプ4を作動させて、ブレーキ液をブレーキ回路1,2に吐出させる。そして、この状態で、流入弁5を開弁するとともに流出弁6を閉弁すると(両弁5,6に通電しない状態に維持する)、ホイルシリンダ圧が増圧され、一方、この流入弁5開・流出弁6閉の状態でアウト側ゲート弁3を開弁すると、ブレーキ回路1,2のブレーキ液がマスタシリンダMC側に逃がしされて減圧が成される。なお、ホイルシリンダ圧を保持する場合は、流入弁5・流出弁6を閉じる。また、この時アウト側ゲート弁3の開弁量はPWM制御により調節するものである。
【0040】
なお、自動ブレーキ制御としては、上述の自動制動制御の他に、駆動輪がスリップしたのを検出したときに駆動輪に制動力を発生させて駆動輪スリップを防止するトルクスリップ制御や、車両が過オーバステア状態や過アンダステア状態となったときに、所望の輪に制動力を発生させて、車両をニュートラル状態に戻す方向にヨーモーメントを発生させる車両運動制御などを実行してもよい。
【0041】
また、本実施の形態では、コントロールユニット11において、流入弁5,アウト側ゲート弁3およびモータ8の故障の有無を判断に基づいて、ブレーキ回路1,2が高圧になる異常を検出し、この異常判断時に所定のフェイル作動(特許請求の範囲の異常対応作動)を行うフェイル制御(異常時制御)を実行しているもので、以下、これについて説明する。
【0042】
コントロールユニット11は、異常検出手段として、ソレノイドモニタ回路15,15ならびにモータモニタ回路(電流検出手段)16が設けられている。
【0043】
前記ソレノイドモニタ回路15,15は、流入弁5およびアウト側ゲート弁3のソレノイドSOLに対する出力状態をモニタするものである。図4において、11bは、ソレノイドSOLの駆動・モニタ回路であって、この駆動・モニタ回路11bには、ソレノイドSOLに対して、ON/OFFの駆動信号を形成するFEトランジスタFETが設けられており、かつ、CPU11aは、駆動・モニタ回路11bに対してHiを出力したときにソレノイドSOLに対してOFFの駆動信号が形成され、一方、Loを出力したときにソレノイドSOLに対してONの駆動信号が形成されるよう構成されている。
【0044】
したがって、アウト側ゲート弁3あるいは流入弁5のソレノイドSOLに対する駆動・モニタ回路11bに断線などの故障が生じてCPU11aからLo出力状態になると、アウト側ゲート弁3あるいは流入弁5にONの駆動信号が出力されることとなって、閉弁状態に維持されることになる。
そこで、本実施の形態では、流入弁5,アウト側ゲート弁3の断線チェックを、CPU11aから出力される電圧値をモニタすることにより行い、断線発生と判断したときには、ソレノイドフェイル制御を実行する。
【0045】
図5は、この流入弁5の断線チェックならびにソレノイドフェイル制御の流れを示している。
ステップ201では、流入弁5に対する出力がOFFであるか否か、すなわち流入弁5に対して開弁指令状態であるか否か判断し、出力OFFの開弁指令状態である場合、ステップ202に進み、出力ONの開弁非指令状態である場合ステップ210に進んで後述する断線フラグをクリアしさらにステップ211において、フェイルタイマTsol=0とする。
【0046】
ステップ202では、流入弁モニタ電圧Vsolを読み込み、続くステップ203において、流入弁モニタ電圧Vsolが、設定電圧m_Vsolよりも低いか否か判断し、Vsol<m_Vsolの場合はステップ204に進み、一方、Vsol≧m_Vsolの場合はステップ210に進む。すなわち、流入弁5に対する出力をOFFとする場合、CPUの出力は、Hiとなっており、この時のモニタ電圧は、正常であれば設定電圧m_Vsolよりも高い値となる。したがって、Vsol≧m_Vsolの場合は、正常と判断する一方、Vsol<m_Vsolであれば異常と判断する。
【0047】
異常判断時に進むステップ204では、断線フラグをセットし、続くステップ205において断線フェイルタイマTsolをインクリメントする。
さらに、ステップ206では、断線フェイルタイマTsolが、第1設定値m_Tsol1(例えば、10msec程度の微少時間)以上か否か判定し、さらにステップ207において、断線フェイルタイマTsolが、第2設定値m_Tsol2(例えば、500msec程度の複数回の制御を実行する短時間)以上か否か判定し、断線フェイルタイマTsolが、第1設定値m_Tsol1未満であれば、そのまま1回の流れを終え、断線フェイルタイマTsolが、第1設定値m_Tsol1以上かつ第2設定値m_Tsol2未満であればステップ209に進んで、イン側ゲート弁9を閉弁させる仮フェイル作動を行い、断線フェイルタイマTsolが、第2設定値m_Tsol2以上であればステップ208に進んで、所定のソレノイドフェイル制御を実行する。ちなみに、このソレノイドフェイル制御としては、一例として、自動制動制御を中止して、アウト側ゲート弁3ならびに流入弁5を初期の開弁状態に戻すとともにモータ8を停止させてポンプ4の作動を停止させ、さらに流出弁6ならびにイン側ゲート弁9を所定時間だけ開弁させて吸入回路4aを介してホイルシリンダWCのブレーキ液をマスタシリンダMCに戻してブレーキ回路1,2ならびにホイルシリンダWCを大気圧に戻し、かつ、ウォーニングランプや表示画面などにより自動制動制御を実行不能になったとともに、正常に制動を行えないおそれがあることを運転者に知らせる作動があげられる。
【0048】
したがって、本実施の形態では、流入弁5に対するCPU11aのポート出力がOFFであるとき上記断線チェックを行い、流入弁5のソレノイドSOLに接続されている回路が断線した場合、電流値が異常に高くなるから、この電流値が異常に高い状態が、微少時間(10msec)続けば、まず、電流値異常が約500msec続くまでの間は、異常発生のおそれありと判断し、イン側ゲート弁9を閉弁させてポンプ4からのブレーキ液の供給を停止させ、ブレーキ回路1,2の内圧が上昇するのを抑える仮フェイル制御を実行する。
さらに、電流値異常が約500msecを越えて続けば、流入弁5に対する駆動電流出力系が断線しているとして、フェイル制御を実行し、ブレーキ回路1,2を大気圧に戻す。
よって、ブレーキ回路1,2が異常高圧になることがない。
【0049】
次に、アウト側ゲート弁3の断線チェックならびにソレノイドフェイル制御について説明する。
図6は、このアウト側ゲート弁3の断線チェックならびにソレノイドフェイル制御の流れを示している。このフローチャートは、基本的には、図5に示した流入弁5の断線チェックと同様のもので、ステップ301では、アウト側ゲート弁3に対する出力がOFF(開弁指令状態)であるか否か判断し、出力OFFの場合ステップ302に進み、出力ONの場合ステップ310に進んで後述する断線フラグをクリアしさらにステップ311において、フェイルタイマTsol=0とする。
【0050】
ステップ302では、ゲート弁モニタ電圧Vgvを読み込み、続くステップ303において、ゲート弁モニタ電圧Vgvが、設定電圧m_Vgvよりも低いか否か判断し、Vgv<m_Vgvの場合はステップ304に進み、一方、Vgv≧m_Vgvの場合はステップ310に進む。すなわち、アウト側ゲート弁3に対する出力をOFFとする場合、CPU11aの出力は、Hiとなっており、この時のモニタ電圧は、正常であれば設定電圧m_Vgvよりも高い値となる。したがって、Vgv≧m_Vgvの場合は、正常と判断する一方、Vgv<m_Vgvであれば異常と判断する。
【0051】
異常判断時に進むステップ304では、断線フラグをセットし、続くステップ305において断線フェイルタイマTgvをインクリメントする。
さらに、ステップ306では、断線フェイルタイマTgvが、第1設定値m_Tgv1(例えば、100msec程度の微少時間)以上か否か判定し、さらに、ステップ307において、断線フェイルタイマTgvが、第2設定値m_Tgv2(例えば、500msec程度の短時間)以上か否か判定し、断線フェイルタイマTgvが、第1設定値m_Tgv1未満であれば、そのまま1回の流れを終え、断線フェイルタイマTgvが、第1設定値m_Tgv1以上かつ第2設定値m_Tgv2未満であればステップ309に進んで、モータ8の駆動を停止させる仮フェイル作動を行い、断線フェイルタイマTgvが、第2設定値m_Tgv2以上であればステップ308に進んで、流入弁5の場合と同様のソレノイドフェイル作動を実行する。
【0052】
したがって、本実施の形態では、アウト側ゲート弁3に対するCPU11aの出力がOFFであるときに上記断線チェックを行い、アウト側ゲート弁3のソレノイドSOLに接続されている回路が断線した場合、電流値が異常に高くなるため、電流値が異常に高い場合は、まず電流値異常が100msecを越えて500msec未満までの間は、異常発生のおそれありと判断し、モータ8を停止させてポンプ4からのブレーキ液の供給を停止させ、ブレーキ回路1,2の内圧が上昇するのを抑える仮フェイル制御を実行する。
さらに、電流値異常が約500msecを越えて続けば、アウト側ゲート弁3に対する駆動電流出力系が断線しているとして、ソレノイドフェイル制御を実行してブレーキ回路1,2を大気圧に戻す。ちなみに、この場合、アウト側ゲート弁3が閉弁状態に維持されていても、上述したソレノイドフェイル制御により、ブレーキ回路1,2ならびにホイルシリンダWC内のブレーキ液は、リターン通路10ならびに吸入回路4aを介してアウト側ゲート弁3よりも上流に戻されることになる。
【0053】
なお、流入弁5とアウト側ゲート弁3とで、仮フェイル作動を実行するまでの時間が異なるのは、流入弁5の閉状態でロックした方が、ブレーキ回路1,2の圧力上昇が急速に行われるために、瞬時にこれに対応できるようにしたためである。
【0054】
さらに、コントロールユニット11は、上述の自動制動制御を実行するにあたり、以下に述べる吸収フェイル制御ならびにモータフェイル制御を実行する。
前記吸収フェイル制御は、各ブレーキ回路1,2にそれぞれ2個設けられている流入弁5,5のうちの1つを必ず開弁させておき、圧力が上昇した際には圧力変化をホイルシリンダWCで吸収するようにした制御である。
図7は、この吸収フェイル制御の流れを示すフローチャートであって、ステップ101では、自動制動制御中か否か判断し、自動制動制御中でなければステップ109に進んで制御を終了する。一方、自動制動制御中であれば、ステップ102に進んで各輪の目標液圧を算出する。
次に、ステップ103では、目標液圧と現在の液圧推定値とから、各弁3,5の指令値(駆動時間)を算出する。
【0055】
次に、ステップ104では、左前輪の流入弁5を開弁する指令値が出されるか否かを判定し、この指令値が出される場合はステップ106に進み、出されない場合には、ステップ105に進む。
ステップ105では、左前輪と同じブレーキ回路1に設けられている右後輪の流入弁5に対して指令値が出されるか否かを判定し、出される場合には、ステップ106に進み、出されない場合にはステップ109に進んで制御を終了する。
すなわち、ステップ104,105では、ブレーキ回路1の流入弁5,5のいずれか一方が開弁されるか否かを判定し、いずれか一方が開弁される場合にはステップ106に進み、いずれも開弁されない場合には制御を終了するというものである。
【0056】
ステップ106では、右前輪の流入弁5を開弁する指令値が出されるか否かを判定し、この指令値が出される場合はステップ108に進み、指令値が出されない場合には、ステップ107に進んで、右前輪と同じブレーキ回路2に設けられている左後輪の流入弁5に対して指令値が出されるか否かを判定し、指令値が出される場合には、ステップ108に進み、指令値が出されない場合にはステップ109に進んで制御を終了する。これらステップ106,107では、ブレーキ回路2の流入弁5,5のいずれか一方が開弁されるか否かを判定し、いずれか一方が開弁される場合にはステップ108に進み、いずれも開弁されない場合には制御を終了する。
【0057】
ステップ108では、指令値にしたがって流入弁5を作動させる。すなわち、この図7に示すフローチャートに基づく制御により、自動制動制御時には、ブレーキ回路1,2のそれぞれにおいて、かならず1つの流入弁5は開弁されることになる。したがって、高剛性のブレーキ回路1,2に対して、これよりも剛性の低いホイルシリンダWCが接続されている状態を必ず形成することができる。したがって、後述するが、万が一、アウト側ゲート弁3の故障などでブレーキ回路1,2の内圧が高圧になる不具合が発生したときに、その圧力はホイルシリンダWCで吸収され、一瞬にしてブレーキ回路1,2が異常高圧となる不具合が発生することを防止することができる。
【0058】
次に、モータフェイル制御について説明する。
本実施の形態では、上述したソレノイドフェイル制御および吸収フェイル制御に加え、例えばイン側ゲート弁9が開弁状態でロックするなどの不慮の故障によりブレーキ回路1,2の内圧が異常に上昇した場合のフェイル作動を行うようにしているもので、本実施の形態では、このような異常状態が発生した場合、ポンプ4の負荷が高まることからモータ8の負荷が高まって電流値が高まることに着目して、モータ8によるフェイル作動を行うようにしている。
前記モータモニタ回路16は、図8に示すように、モータ8に流れる電流を検出してこの検出値をCPU11aに送るものである。また、CPU11aにあっては、電流モニタ回路16からの入力を受けて、アンド回路17に出力を行うサブCPU(異常検出ユニット)11dと、前記自動制動制御に基づいてモータ8に向けて駆動制御信号であるHiの信号をアンド回路17に向けてHi出力を行うメインCPU(駆動制御ユニット)11eとが設けられている。また、アンド回路17は、両CPU11d,11eからHiが出力されたときにモータ駆動回路18に向けてモータ8を駆動させる信号を出力する。
【0059】
ここで、サブCPU11dがHi出力を行う条件について説明する。
このサブCPU11dによる制御は、請求項6に記載の発明に対応するものであって、図9に示すフローチャートに基づく制御を実行する。
ステップ501では、異常フラグが1にセットされているか否か判定し、異常フラグ=1であればステップ508に進み、異常フラグ≠1であればステップ502に進む。
ステップ502では、電流モニタ回路16から得られるモニタ電流値をA/D変換し、続くステップ503で、モニタ電流値Imtrが予め設定されたしきい値m_Imtr以上であるか否か判定する。しきい値以上m_Imtrの異常時にはステップ504に進んで異常カウンタを1だけインクリーズさせ、しきい値m_Imtr未満の正常時には、ステップ505に進んで異常カウンタをクリアする。
ステップ506では、異常カウンタがしきい値以上となったか否か、すなわち異常電流が所定時間以上検出されたか否か判定し、しきい値以上であればステップ507に進んで異常フラグを1にセットし、さらにアンド回路17に向けて出力するポートの出力をLoとする。一方、電流値がしきい値に満たない場合、ならびに異常カウンタがしきい値に達しない場合には、ステップ509に進んでポート出力をHiとする。
【0060】
したがって、モータ8に流れる電流が正常な範囲内であれば、サブCPU11dからアンド回路17に向けてHiが出力され、メインCPU11eから駆動制御信号(Hi)が出力されたときには、アンド回路17からモータ駆動回路18に向けて駆動制御信号(Hi)が出力されてモータ8が駆動する。一方、モータ8に流れる電流が異常な状態が所定時間以上続けば、サブCPU11dからアンド回路17に向けての出力がLoとなり、メインCPU11eから駆動制御信号(Hi)が出力されても、アンド回路17からモータ駆動回路18に向けて駆動制御信号(Hi)が出力されることはなくモータ8は駆動しない。
【0061】
このように、モータ8に異常な電流が流れた場合、即座に異常と判断するのではなく、所定時間以上その異常電流が続いて異常と判断するため、誤判断を防止でき、また、一旦異常判断を行った後は、モニタ電流値が低下しても異常判断を続行するため、異常判断によりモータ8を停止したことによる電流の低下により異常解消と誤判断を行うことがない。このように誤判断を防止して、高い信頼性を得ることができる。
したがって、本実施の形態にあっては、流入弁5の断線による閉故障ならびにアウト側ゲート弁3の断線による閉故障以外の何らかの故障により、自動制動制御時に、ブレーキ回路1,2の圧力が異常に高圧になった場合には、以下のように作動する。
【0062】
自動制動制御を実行した場合、イン側ゲート弁9を開弁するとともにモータ8を駆動させて、マスタシリンダMCからブレーキ回路1,2にブレーキ液を供給する。そして、アウト側ゲート弁3の開弁量を調整してホイルシリンダ圧を所望の圧に制御して所望の制動力を発生させている。
【0063】
この自動制動制御時に、何らかの異常によりブレーキ液がブレーキ回路1,2に閉じこめられて高圧になろうとしたときには、本実施の形態では、まず、図7に示す制御に基づいてブレーキ回路1,2において、いずれかの流入弁5が開弁している。したがって、ブレーキ回路1,2が高圧になる場合、まず、ホイルシリンダWCにおいて圧力を吸収する変位が生じ、ブレーキ回路1,2を構成する高剛性の管路の部分が瞬時に破損するという不具合を防止することができる。
【0064】
次に、ブレーキ回路1,2が高圧になるとポンプ4の負荷が大きくなって、モータ8に流れる電流値Imtrが高くなる。そこで、この電流値Imtrがしきい値m_Imtrを越え、さらにこのしきい値m_Imtrを越えた状態が所定時間以上継続されると、異常と判断してモータ8の駆動を停止させる。したがって、ブレーキ回路1,2が異常高圧となって破損することがない。
【0065】
以上説明したように、本実施の形態にあっては、従来、アウト側ゲート弁3に対して並列に設けられていた高価なリリーフバルブを廃止した構成であるにも関わらず、コントロールユニット11における異常判断ならびにこれに応じたフェイル制御により、ブレーキ回路1,2が異常高圧になるのを防止できる。そしてこのフェイル制御による作動は、プログラムならびに簡単な回路の追加により実施でき、従来よりも安価に構成することができる。よって、高圧リリーフバルブを廃止した従来よりも安価でまたブレーキユニットをコンパクトに構成可能な手段によりブレーキ回路1,2が異常高圧により破損するのを防止することができるという効果が得られる。
【0066】
(実施の形態2)
実施の形態2は、モータフェイル制御の他の例である。なお、実施の形態2を説明するにあたり、実施の形態1との相違点についてのみ説明する。
【0067】
このモータ8によるフェイル作動を示すのが、図10のフローチャートで、ステップ401では、モータ8の電流値Imtrを読み込み、続くステップ402において、モータ8の電流値Imtrが予め設定されたしきい値m_Imtrよりも大きいか否か判断し、Imtr≦m_Imtrの場合は、スタートに戻る。一方、ステップ402において、Imtr>m_Imtrの場合は、ステップ403に進んで、異常圧力と判断試、続くステップ404において、モータ8の駆動を停止させる。なお、前記しきい値m_Imtrは、自動制動制御が正常に行われているときには、流れることがなく、何らかの異常が発生して各ブレーキ回路1,2のいずれかが異常高圧となってポンプ4の負荷が大きくなったときに初めて流れる電流値に設定されている。ちなみに、本実施の形態では、電流値Imtrとしきい値m_Imtrとを比較するようにしているが、電流値Imtrの変化率を算出し、この変化率が所定値よりも大きいばあいに、すなわち所定よりも急激な圧力上昇時に異常と判断するようにしてもよい。
【0068】
したがって、実施の形態1と同様に、モータ8に異常に高い電流が流れると、モータ8を停止して、ブレーキ回路1,2が高圧になるのが防止される。
【0069】
(実施の形態3)
実施の形態3は、モータフェイル制御の実行を回路により行うようにした例である。なお、実施の形態3を説明するにあたり、実施の形態1との相違点についてのみ説明する。
【0070】
図11は、実施の形態3の要部を示す回路図であって、モータ8には、電流センサを内蔵したモータ駆動回路21が接続されている。さらに、このモータ駆動回路21とCPU11aとの間には、駆動制御用のノア回路22と、2つのノア回路23a,23bを備えたラッチ回路23と、過電流値すなわち前記しきい値m_Imtrよりも高い電流を検出したらHi出力を行う比較器24とが設けられている。
【0071】
前記ノア回路22は、CPU11aのポートからLo出力され、かつラッチ回路23からもLo出力されているときのみ、モータ駆動回路21に向けてモータ8を駆動させる信号を出力する回路である。
【0072】
前記ラッチ回路23は、モータ8に過電流が流れたときにシステムを遮断する回路である。このラッチ回路23の作動を図12により経時的に示している。図12において、A〜Fの符号は、図11に示す回路において付している符号位置の電位(Hi,Lo)に対応している。
モータ8を駆動させる前の初期リセット状態では、CPU11aからの出力はHiとなっているとともにラッチ回路23の出力がLoとなっていることから、ノア回路22の出力がLoとなっており、この時、モータ8は停止している。
次に、ラッチ回路23に接続されている時定数回路25が充電を行う。この充電が終了すると、時定数回路25の出力がLoとなって、過電流検知に対応した作動が実行可能な待機状態となる。
【0073】
この待機状態にあっては、CPU11aからの出力がLoとなると、モータ8を駆動させ、この出力をHiに戻すと、モータ8の駆動が停止する通常の制御が可能な状態である。
【0074】
ここで、モータ8の駆動中に過電流が流れていることが検知されて、比較器24の出力(図中D)がHiとなると、ラッチ回路23が作動を開始し、まず、ノア回路23bの出力(B)がHiからLoに変化する。この結果、ノア回路23aの出力(C)がLoからHiに変化し、ラッチ状態となる。その結果、ノア回路22のノア条件が成立しなくなり、CPU11aが駆動指令を行っていてもモータ8が駆動停止する。
また、このモータ8の駆動停止の結果、過電流を検出しなくなり、ノア回路23bの入力(D)がLoとなるが、ラッチ回路23にあっては、ノア回路23aの出力(C)がLoに保たれ、モータ8が駆動することはない。
【0075】
この実施の形態2にあっても、実施の形態1と同様に、ブレーキ回路1,2の圧力が高くなることを防止することができるものであり、高圧リリーフバルブを有しない安価でコンパクトな構成でありながら、ブレーキ回路1,2が異常高圧になるのを防止することができるという効果が得られる。
【0076】
以上図面により実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態の構成に限定されるものではない。
例えば、実施の形態では、請求項3〜10に記載の発明に対応して運転者の制動操作に応じて液圧が発生するマスタシリンダMCを有した構成を示したが、請求項2に記載したように、マスタシリンダMCを有さず、運転者が制動操作を行う部分とホイルシリンダWCとが完全に分離されており、制動操作を検出してその検出値に応じた制動力を発生させるブレーキバイワイヤ形式のブレーキ制御装置にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブレーキ制御装置を示すクレーム対応図である。
【図2】実施の形態1の全体構成を示す構成図である。
【図3】実施の形態1のブレーキ制御装置におけるコントロールユニットを示すブロック図である。
【図4】実施の形態1のブレーキ制御装置の要部を示す回路図である。
【図5】実施の形態1のブレーキ制御装置におけるソレノイド断線チェックの流れを示すフローチャートである。
【図6】実施の形態1のブレーキ制御装置におけるゲートバルブ断線チェックの流れを示すフローチャートである。
【図7】実施の形態1のブレーキ制御装置における流入弁開弁制御の流れを示すフローチャートである。
【図8】実施の形態1のブレーキ制御装置の要部を示す回路図である。
【図9】実施の形態1のブレーキ制御装置におけるモータフェイル制御の流れを示すフローチャートである。
【図10】実施の形態2のモータフェイル制御の流れを示すフローチャートである。
【図11】実施の形態3の要部の構成を示す回路図である。
【図12】実施の形態3の作動を示す作動説明図である。
【符号の説明】
a ホイルシリンダ
b 主通路
c 低圧回路
d 電磁ゲート弁
f 電磁ゲート弁
g 制動制御手段
h 異常検出手段
1 ブレーキ回路
2 ブレーキ回路
3 アウト側ゲート弁
3a 一方弁
4 ポンプ
4a 吸入回路
4b 吸入回路
4c 吐出回路
4d 逆止弁
4p プランジャ
4r ポンプ室
5 流入弁
6 流出弁
7 リザーバ
8 モータ
9 イン側ゲート弁
10 リターン通路
11 コントロールユニット
11b 駆動・モニタ回路
12 車輪速センサ
13 走行状態検出手段
15 ソレノイドモニタ回路
16 電流モニタ回路
17 アンド回路
18 モータ駆動回路
21 モータ駆動回路
22 ノア回路
23 ラッチ回路
23a ノア回路
23b ノア回路
23 前記ラッチ回路
24 比較器
25 時定数回路
BP ブレーキペダル
M モータ
FET トランジスタ
P ポンプ
RES リザーバ
SOL ソレノイド
WC ホイルシリンダ

Claims (8)

  1. 剛性材料により形成された主通路と、
    この主通路に向けてブレーキ液を吐出するモータ駆動のポンプと、
    前記主通路に接続されてブレーキ液が供給されるとともに、前記主通路よりも低剛性に形成されたホイルシリンダと、
    運転者の制動操作に対応した液圧を発生するブレーキ操作液圧源と、
    前記ブレーキ操作液圧源と前記主通路とを結び前記主通路に対して相対的に低圧側となるとともに、運転者が制動操作を行ったときには、その操作に対応してブレーキ液が前記ブレーキ操作液圧源から主通路を介してホイルシリンダに供給されて制動が成されるよう構成された低圧回路と、
    前記低圧回路と前記主通路との間に設けられ、前記ホイルシリンダのブレーキ液を前記低圧回路に逃がす常開の第1電磁ゲート弁と、
    前記低圧回路と前記ポンプの吸入側とを接続している吸入回路と、
    この吸入回路の途中に設けられ、吸入回路を連通状態と遮断状態に切り替える常閉の第2電磁ゲート弁と
    力手段として、前記主通路が異常高圧となる異常を検出する異常検出手段と、車両の走行状態を検出する走行状態検出手段とを備え、運転者が制動操作を行っていないときであっても、検出される走行状態に基づいて、制動力が必要なときには、第2電磁ゲート弁を開弁するとともに前記モータを駆動させてポンプからブレーキ液を前記主通路に供給し、かつ前記第1電磁ゲート弁に対してパルス変調制御を実行し、前記ホイルシリンダに供給されるブレーキ液の前記ブレーキ操作液圧源側への逃がし量を調節することで前記ホイルシリンダへのブレーキ液の供給量を調整して制動力を制御する自動ブレーキ制御を実行可能に構成され、かつこの自動ブレーキ制御の実行時に、前記異常検出手段が異常を検出したときには、前記モータの駆動停止と前記第1電磁ゲート弁の開放との少なくとも一方からなる異常対応作動を実行させる異常時制御を行うよう構成された制動制御手段と、
    を設けたことを特徴とするブレーキ制御装置。
  2. 前記主通路には、前記ホイルシリンダのブレーキ液圧を減圧・保持・増圧可能なABSユニットが設けられ、
    このABSユニットには、前記主通路において前記ポンプとの接続箇所よりも前記ホイルシリンダ側の位置に、前記主通路を連通状態と遮断状態とに切り替える常開の電磁開閉弁が設けられ、
    前記制動制御手段は、前記異常時制御を実行するにあたり、前記電磁開閉弁が閉じたままとなる異常を異常検出手段が検出したときには、前記第1電磁ゲート弁に対するパルス変調制御を中止して開放状態とする異常対応作動を実行し、一方、前記第1電磁ゲート弁が閉じたままとなる異常と前記第2電磁ゲート弁が開いたままとなる異常との少なくとも一方を異常検出手段が検出したときには、前記モータの駆動を停止させる異常対応作動を実行するよう構成されていることを特徴とする請求項に記載のブレーキ制御装置。
  3. 前記制動制御手段は、前記異常時制御の実行時には、異常対応作動を実行し、さらにその後、前記異常検出手段によって異常が所定時間検出され続けた場合には、全ての制御を中止するフェイル処理を実行するよう構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のブレーキ制御装置。
  4. 前記異常検出手段は、前記モータの消費電流値を検出する電流検出手段を備え、この電流検出手段によって検出された電流値が所定のしきい値を上回った場合に、異常と判断するよう構成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のブレーキ制御装置。
  5. 前記異常検出手段は、前記モータの消費電流値を検出する電流検出手段を備え、この電流検出手段によって検出された過去の電流値と現在の電流値とに基づいて算出された電流値の上昇値が所定の値を上回った場合に、異常と判断するよう構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のブレーキ制御装置。
  6. 記制動制御手段ならびに異常検出手段を構成するコントロールユニットが、前記モータの駆動を制御する駆動制御ユニットと、前記異常検出手段を構成する異常検出ユニットとに分けて構成され、前記コントロールユニットは、前記駆動制御ユニットが駆動制御信号を出力するとともに、前記異常検出ユニットが正常と判断しているときに限り、前記モータを駆動させるよう構成されていることを特徴とする請求項4または5に記載のブレーキ制御装置。
  7. 記異常検出ユニットは、異常検出後は、前記モータの電流値が正常な状態に復帰しても異常判断を維持するよう構成されたラッチ回路により構成されていることを特徴とする請求項6に記載のブレーキ制御装置。
  8. 前記主通路上であって前記ポンプの吐出側との接続位置よりも前記ホイルシリンダ側に設けられた常開の流入弁と、
    前記主通路上であって前記流入弁よりも前記ホイルシリンダ側の位置と前記ポンプの吸入側とを接続する還流回路と、
    前記還流回路上に設けられた常閉の流出弁と、
    前記還流回路上であって前記流出弁よりも前記ポンプの吸入側に設けられたリザーバと、
    車輪がロックしそうな状態になった場合に、前記流入弁を閉弁し、前記流出弁を開弁させて前記ホイルシリンダ内のブレーキ液を前記リザーバに逃がし、前記リザーバに溜まったブレーキ液を前記ポンプの作動によって前記マスタシリンダ側に戻す車輪ロック回避制御手段と、
    前記自動ブレーキ制御時に増圧する際は前記流入弁を開弁させるともに前記流出弁を閉弁させ、また前記第2ゲート弁を開弁させて前記ポンプを作動させ、減圧する際は前記流入弁を開弁するともに前記流出弁を閉弁させ、また前記第1ゲート弁を開弁させる液圧調整手段と、
    を備えた請求項1ないし7のいずれか1項に記載のブレーキ制御装置。
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