JP2006256219A - 感熱記録体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 感熱記録体の環境湿度変化による記録感度の変動が少なく、しかも画質と耐熱地肌カブリ性に優れた感熱記録体を提供することにある。
【解決手段】 支持体上に、ロイコ染料及び呈色剤を含有する感熱記録層を設けた感熱記録体において、感熱記録層が、ロイコ染料を疎水性樹脂と複合粒子を形成した形態で含有し、呈色剤として4,4′−シクロヘキシリデンジフェノールを含有し、且つ2−[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−6−[(2−ヒドロキシフェニル)メチル]−4−(sec−ブチル)フェノールや2,6−ビス[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−4−(sec−ブチル)フェノール等の特定の化合物を含有することを特徴とするものである。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ロイコ染料と呈色剤との発色反応を利用した感熱記録体に関し、特に環境湿度変化による記録感度の変動が少ない感熱記録体に関するものである。
従来、ロイコ染料と呈色剤との熱による発色反応を利用した感熱記録体は良く知られている。かかる感熱記録体は比較的安価であり、また記録機器がコンパクトで且つその保守も比較的容易であるため、ファクシミリや各種計算機等の記録媒体としてのみならず、超音波画像診断やX線画像診断等の医療診断装置のプリンターに使用される記録媒体のほか、CAD用のプロッター等の記録媒体としても使用されている。
感熱記録体の記録部の保存性を高めるために、ロイコ染料と疎水性有機溶剤をポリウレアまたはポリウレタン等の疎水性樹脂からなる壁膜材によりマイクロカプセル化して得た複合粒子を用いる方法(特許文献1、2参照)、ロイコ染料の表面にメタクリル酸エステル等のアクリル系疎水性樹脂を重合せしめて得た複合粒子を用いる方法(特許文献3参照)、及びロイコ染料をポリウレアまたはポリウレタン−ポリウレア樹脂からなる疎水性樹脂中に含有せしめて得た複合粒子を用いる方法(特許文献4、5参照)等が提案されている。
しかし、一般に感熱記録体は、記録体が使用される環境の湿度変化に伴い感熱記録層中の水分が変化すると、記録感度が変動し、中間調領域において常に一定した記録濃度が得難いという欠点があり、特に合成樹脂フイルムの如き支持体を用いた場合にはこの欠点が顕著となる。このため、多階調で記録できることが要求され、しかも中間調領域の記録濃度が環境の湿度変化に左右されることなく常に一定していることが要求される医療診断用の感熱記録媒体には、その改善が強く要請されている。
感熱記録体の呈色剤として4,4′−シクロヘキシリデンジフェノールを用いることは古くから知られており(特許文献6参照)、かかる呈色剤を用いることで地肌カブリが少なく、記録部と未記録部の透過濃度差が大きな感熱記録体を得る方法(特許文献7)も提案されている。また、呈色剤として2,6−ビス[(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)メチル]−4−メチルフェノール等のフェノール3核体を用いることで記録像の保存安定性を高めた感熱記録体を得る方法(特許文献8)も提案されている。
しかしながら、本発明者等が検討した結果、呈色剤として4,4′−シクロヘキシリデンジフェノールを単独で用いると、中間調領域の記録濃度が高く、医療診断用画像に必要な画像階調性が得られ難いことが判明した。
特開昭60−244594号公報(請求項1) 特開昭61−86283号公報(実施例1) 特開2000−158822号公報(請求項1、7) 特開平9−263057号公報(請求項1) 特開平2003−266951号公報(請求項1) 特公昭45−14039号公報(第4頁) 特開平9−76641号公報(請求項1) 特開平6−115255号公報(実施例9)
本発明の課題は、感熱記録体の環境湿度変化による記録感度の変動が少なく、しかも画像階調性と耐熱地肌カブリ性に優れた感熱記録体を提供することにある。
本発明は、支持体上に、ロイコ染料及び呈色剤を含有する感熱記録層を設けた感熱記録体において、感熱記録層が、ロイコ染料を疎水性樹脂と複合粒子を形成した形態で含有し、呈色剤として少なくとも4,4′−シクロヘキシリデンジフェノールと下記一般式(1)で表される少なくとも1種の化合物(以下、特定の化合物と称す)を含有することを特徴とする。
Figure 2006256219
[式中、Rはn−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基またはtert−ブチル基を表す。]
本発明の感熱記録体は、感熱記録体の環境湿度変化による記録感度の変動が少なく、しかも画像階調性と耐熱地肌カブリ性に優れた効果を発揮するという利点がある。
本発明においては、感熱記録層中に、ロイコ染料を疎水性樹脂により複合粒子化させた形態で使用し、呈色剤として少なくとも4,4′−シクロヘキシリデンジフェノールと前記特定の化合物を含有させることが極めて重要であって、かかる構成を採用することで感熱記録体の環境湿度変化による記録感度の変動が少なく、しかも画像階調性と耐熱地肌カブリ性に優れた効果が得られる。
本発明は、各種の呈色剤のうちで4,4′−シクロヘキシリデンジフェノールが感熱記録体の環境湿度変化による記録感度の変動を抑制するという特異な効果を見出してなされたものであり、このため呈色剤として4,4′−シクロヘキシリデンジフェノールを使用しない場合には、記録感度、特に中間調領域の記録感度が、感熱記録体を使用する環境の湿度変化に左右される記録体になってしまう。また、前記特定の化合物を含有させることにより、中間調領域の記録濃度を調整することができ、その結果医療診断用画像に必要な画像階調性にも優れた感熱記録体が得られる。なお、4,4′−シクロヘキシリデンジフェノールと前記特定の化合物との併用比率は80:20〜40:60程度が好ましい。
また、前記特定の化合物は単独で使用してもよいが下記一般式(2)と(3)で表される化合物を併用するのが好ましい。
Figure 2006256219
Figure 2006256219
[式中、R、Rはn−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基またはtert−ブチル基を表す。]
上記一般式(2)と(3)で表される化合物として、特に2−[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−6−[(2−ヒドロキシフェニル)メチル]−4−(sec−ブチル)フェノールと2,6−ビス[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−4−(sec−ブチル)フェノールを併用するのが好ましい。
尚、上記一般式(2)及び(3)で表される化合物の併用比率は70:30〜30:70程度が好ましい。
更に、本発明の感熱記録層中に、4,4′−ビス(N−p−トリルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタンを含有すると感熱記録層用塗液中での4,4′−シクロヘキシリデンジフェノールの結晶化を抑え、感熱記録体の画質が経時的に悪化することを防ぐ効果があり、好ましい。また4−ヒドロキシ−4′−アリルオキシジフェニルスルホンは記録後の画像を高湿環境下に保存した場合、感熱記録層中の発色成分が結晶化して感熱記録体上に析出する現象、いわゆる白化現象を防止するため好ましい。
4,4′−ビス(N−p−トリルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタンは単独で分散したものを加えてもその効果は得られるが、4,4′−シクロヘキシリデンジフェノールと混合分散(共分散)して用いるほうがより好ましい。4,4′−ビス(N−p−トリルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタンの使用割合は4,4′−シクロヘキシリデンジフェノールに対して15〜75質量%が好ましい。
また、4−ヒドロキシ−4′−アリルオキシジフェニルスルホンを併用する場合も、単独で分散したものを加えてもその効果は得られるが、4,4′−シクロヘキシリデンジフェノールと混合分散(共分散)して用いるほうがより好ましい。また、その併用割合は4,4′−シクロヘキシリデンジフェノールに対して10〜50質量%程度が好ましい。
尚、上記混合分散において、4,4′−シクロヘキシリデンジフェノール、4,4′−ビス(N−p−トリルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン及び4−ヒドロキシ−4′−アリルオキシジフェニルスルホンの三者を同時に混合分散するのは好ましい実施態様である。
本発明は、呈色剤として4,4′−シクロヘキシリデンジフェノールと前記一般式(1)の化合物を選択的に使用するものであるが、本発明の所望の効果を阻害しない範囲で目的に応じ、他の呈色剤を併用することもできる。かかる他の呈色剤としては、例えば4,4’−イソプロピリデンジフェノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、4,4′−ビス[(4−メチル−3−フェノキシカルボニルアミノフェニル)ウレイド]ジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−メチルジフェニルスルホン、3,4−ジヒドロキシフェニル−4′−メチルフェニルスルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニルチオエトキシ)メタン、ビス(p−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチル等のフェノール化合物、N−(p−トルエンスルホニル)カルバモイル酸−p−クミルフェニルエステル、N−(p−トリルスルホニル)−N′−フェニルウレア、N−(o−トリル)−p−トリルスルホアミド等の分子内に−SONHCO−結合を有する化合物、p−クロロ安息香酸亜鉛、4−〔2−(p−メトキシフェノキシ)エチルオキシ〕サリチル酸亜鉛、4−〔3−(p−トリルスルホニル)プロピルオキシ〕サリチル酸亜鉛、5−〔p−(2−p−メトキシフェノキシエトキシ)クミル〕サリチル酸亜鉛等の芳香族カルボン酸の亜鉛塩等が挙げられる。
呈色剤の使用比率は特に限定されないが、感熱記録層の全固形分に対して10〜60質量%程度が好ましい。呈色剤合計の使用比率が10質量%未満になると記録感度が低下する恐れがあり、また60質量%を超えるとロイコ染料の比率低下により、最高記録濃度が低下する恐れがある。
本発明の所望の効果を阻害しない範囲で目的に応じ、保存性改良剤を含有することができ、例えば1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、2,2′−エチリデンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、1,4−ビス[α−メチル−α−(4′−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン、1,3−ビス[α−メチル−α−(4′−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン、4,4′−チオビス(2−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌル酸等が挙げられる。なお、保存性改良剤の使用比率は、呈色剤合計に対して10〜40質量%程度が好ましい。
本発明で規定するロイコ染料を疎水性樹脂により複合粒子化させた形態とは、例えば、1種以上のロイコ染料と疎水性有機溶剤が樹脂膜により内包されてマイクロカプセル化された形態、1種以上のロイコ染料粒子の表面で疎水性樹脂を重合させた形態、または1種以上のロイコ染料が固体の樹脂粒子中に分散された形態を包含する。なお、複合粒子の体積平均粒径としては、0.5〜3.0μm程度が好ましい。
複合粒子を形成する疎水性樹脂が、ウレア系樹脂またはウレア−ウレタン系樹脂であると、耐熱性、特に耐熱地肌カブリ性に優れた感熱記録体が得られる点で好ましい。
複合粒子中のロイコ染料の具体例としては、例えば3−〔2,2−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)ビニル〕−3−(4−ジエチルアミノフェニル)フタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−3−(4−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−6,7−ジメチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(3−トルイジノ)フルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド、3,3−ビス[1−(4−メトキシフェニル)−1−(4−ジメチルアミノフェニル)エチレン−2−イル]−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、3−p−(p−ジメチルアミノアニリノ)アニリノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−p−(p−クロロアニリノ)アニリノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−[1,1−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)]−3−p−ジエチルアミノフェニルフタリド、3,3−ビス(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレン−9−スピロ−3’−(6’−ジメチルアミノ)フタリド等が挙げられる。
複合粒子中のロイコ染料の合計含有比率としては、複合粒子の全固形分に対して10〜70質量%程度、好ましくは35〜60質量%程度である。
複合粒子中のロイコ染料は外部との隔離性が高く、熱や湿度による地肌カブリや発色画像の消色が少なく、ロイコ染料がイソシアネートや有機溶媒に溶解されているため、感熱記録層の透明度がロイコ染料を固体微粒子状態で使用する場合に比較して優れている。
複合粒子を形成する疎水性樹脂としては特に限定されないが、例えば、ウレア系樹脂、ウレタン系樹脂、ウレア−ウレタン系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂等が挙げられる。なかでも、ウレア系樹脂、ウレタン系樹脂、ウレア−ウレタン系樹脂は前述したように耐熱地肌カブリ性に優れ、好ましい。
ウレア系樹脂またはウレア−ウレタン系樹脂中にロイコ染料が分散された複合粒子を作製する場合は、例えば多価イソシアネート化合物とロイコ染料とを溶解した油性溶液をポリビニルアルコール等の親水性保護コロイド溶液中に平均粒子径が0.5〜3μm程度となるように乳化分散後、多価イソシアネート化合物の高分子化反応を促進させることにより得られる。
多価イソシアネート化合物とは水と反応することによりポリウレア、またはポリウレア−ポリウレタンを形成する化合物であり、多価イソシアネート化合物単独であってもよいし、または多価イソシアネート化合物及びこれと反応するポリオール、ポリアミンとの混合物、或いは多価イソシアネート化合物とポリオールの付加物、或いはビウレット体やイソシアヌレート体等の多量体であってもよい。これら多価イソシアネート化合物にロイコ染料を溶解し、この溶液を、ポリビニルアルコール等の保護コロイド物質を溶解含有している水性媒体中に乳化分散し、更に必要によりポリアミン等の反応性物質を混合後、この乳化分散液を加温することにより、高分子形成性原料を重合させることによって高分子化し、それによってロイコ染料と高分子物質とからなる複合粒子を形成することができる。
多価イソシアネート化合物の具体例としては、例えばp−フェニレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、ナフタレン−1,4−ジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、3,3’−ジメチルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、キシリレン−1,4−ジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルプロパンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ブチレン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘキシレン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘキシレン−1,4−ジイソシアネート、4,4’,4”−トリフェニルメタントリイソシアネート、トルエン−2,4,6−トリイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートのトリメチロールプロパン付加物、2,4−トリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパン付加物、キシリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパン付加物等が挙げられる。
また、ポリオール化合物の具体例としては、例えばエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、プロピレングリコール、1,3−ジヒドロキシブタン、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、2,5−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジヒドロキシシクロヘキサン、ジエチレングリコール、フェニルエチレングリコール、ペンタエリスリトール、1,4−ジ(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、1,3−ジ(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、p−キシリレングリコール、m−キシリレングリコール、4,4’−イソプロピリデンジフェノール、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン等が挙げられる。
ポリアミン化合物の具体例としては、例えばエチレンジアミン、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、2,5−ジメチルピペラジン、トリエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ジエチルアミノプロピルアミン等が挙げられる。
勿論、多価イソシアネート化合物、多価イソシアネートとポリオールの付加物、及びポリオール化合物等は、前記化合物に限定されるものではなく、また必要に応じて2種以上を併用してもよい。
更に、複合粒子中には記録感度を高めるために融点が40〜150℃程度の芳香族有機化合物(増感剤)、耐光性を高めるための紫外線吸収剤、及び安定化剤としてヒンダードフェノール、ヒンダードアミン等を含有させることもできる。
感熱記録層中の複合粒子の含有比率としては、感熱記録層の全固形分に対して10〜60質量%程度、好ましくは20〜50質量%程度である。また、感熱記録層中の複合粒子と呈色剤との比率は、複合粒子100質量部に対して50〜300質量部程度、好ましくは100〜200質量部程度である。
また、感熱記録層中にも必要に応じて、複合粒子中に含有し得る増感剤、耐光性を高めるための紫外線吸収剤、及び安定化剤としてヒンダードフェノール、ヒンダードアミン等を含有させることもできる。
感熱記録層は、一般には水を媒体とし、複合粒子、特定の呈色剤、接着剤、及び助剤とを混合攪拌して調製された感熱記録層用塗液を支持体上に乾燥後の塗布量が3〜25g/m程度となるように塗布乾燥して形成される。
感熱記録層は、複数のロイコ染料を各々異なる層に配する多層発色層の構成であってもよいし、複数のロイコ染料を同一の層に含有させる単層発色層の構成であってもよい。しかしながら支持体が透明である感熱記録体では曇度の点から、複数のロイコ染料を同一の層に含有させる単層発色層の構成のものが好ましい。
感熱記録層の形成方法については特に限定されず、例えばエアーナイフコーティング、バリバーブレードコーティング、ピュアーブレードコーティング、ロッドブレードコーティング、ショートドウェルコーティング、カーテンコーティング、ダイコーティング、グラビアコーティング等の公知の適当な塗布方法により形成される。
感熱記録層用塗液に配合する接着剤としては、例えば、部分鹸化または完全鹸化ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル変性ポリビニルアルコール、ジアセトン変性ポリビニルアルコール、珪素変性ポリビニルアルコール等のポリビニルアルコール類、澱粉及びその誘導体、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド−アクリル酸エステル共重合体、アクリルアミド−アクリル酸エステル−メタアクリル酸エステル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体、カゼイン、ゼラチン等の水溶性接着剤、並びに酢酸ビニル系ラテックス、ウレタン系ラテックス、アクリル系ラテックス、スチレン−ブタジエン系ラテックス等が挙げられる。
また、助剤としては、例えばジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリルアルコール硫酸エステル・ナトリウム塩、脂肪酸金属塩等の界面活性剤、ポリエチレンワックス、カルナバロウ、パラフィンワックス、エステルワックス等のワックス類、カオリン、クレー、タルク、炭酸カルシウム、焼成カオリン、酸化チタン、無定形シリカ、水酸化アルミニウム等の顔料、グリオキザール、ホルマリン、グリシン、グリシジルエステル、グリシジルエーテル、ジメチロール尿素、ケテンダイマー、ジアルデヒド澱粉、メラミン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミド−エピクロルヒドリン樹脂、ケトン−アルデヒド樹脂、ホウ砂、ホウ酸、炭酸ジルコニウムアンモニウム、エポキシ系化合物等の耐水化剤、その他消泡剤、蛍光染料、着色染料等が挙げられる。
感熱記録層が設けられる支持体としては、特に限定はなく、上質紙、ラミネ−ト加工を施した紙、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン等のフイルム基材が挙げられる。その厚みとしては20〜200μm程度であり、着色されていてもよい。特に透明フイルムを支持体とした場合、環境湿度変化による記録感度の変動や画質という本発明の改良効果がいかんなく発揮されるため好ましい。また、感熱記録層との密着性を高めるのに表面にアンカーコート層を設けたり、コロナ放電処理したりすることもできる。更に導電剤による導電処理を施してもよい。
本発明を実施例により更に詳しく説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。なお、
特に断わらない限り、「部」及び「%」はそれぞれ「質量部」及び「質量%」を示す。
実施例1
・A液分散(複合粒子分散液の調製)
ロイコ染料として3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(3−トルイジノ)フルオラン11部、3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフルオラン6部、及び3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド5部と、紫外線吸収剤として2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェノン10部とを、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート(住友バイエルウレタン社製、デスモジュールW)2部、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネート(三井武田ケミカル社製、TMXDI)12部からなる混合溶媒に加熱溶解(150℃)し、この溶液をポリビニルアルコール(クラレ社製、ポバールPVA−217EE)8.5部と、界面活性剤としてアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物(日信化学社製、オルフィンE1010)1.5部を含む水溶液100部中に徐々に添加し、ホモジナイザーを用い、回転数10000rpmの攪拌によって乳化分散した。この乳化分散液に、水30部、多価アミン化合物(シェル・インターナショナル・ペトロリウム社製、エピキュアT)2.5部を水22.5部に溶解した水溶液を加えて均一化した。この乳化分散液を75℃に昇温し、7時間の重合反応を行い、平均粒子径0.8μm(レーザー光回折法による)のロイコ染料含有複合粒子分散液を調製した。なお、ロイコ染料含有複合粒子分散液が25%となるように水で希釈した。
・B液分散(呈色剤分散液の調製)
4,4′−シクロヘキシリデンジフェノール42部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.28μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液を得た。
・C液分散(呈色剤分散液の調製)
2−[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−6−[(2−ヒドロキシフェニル)メチル]−4−(sec−ブチル)フェノール42部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.30μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液を得た。
・D液分散(呈色剤分散液の調製)
4,4’−ビス(N−p−トリルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン42部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.30μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液を得た。
(感熱記録層用塗液の調製)
A液100部、B液54部、C液34部、D液32部、固形分濃度48%のスチレン−ブタジエン系ラテックス(スマーテックスPA−9280、日本A&L社製)60部及び水30部からなる組成物を混合攪拌して感熱記録層用塗液を得た。
(保護層用塗液の調製)
アイオノマー型ウレタン系樹脂ラテックス[大日本インキ化学工業社製、ハイドラン(登録商標)AP−30F、固形濃度20%]100部、アセトアセチル変性ポリビニルアルコール[日本合成化学工業社製、ゴーセファイマー(登録商標)Z−410、重合度:約2300、鹸化度:約98モル%]の8%水溶液500部、ポリアミドアミン・エピクロルヒドリンの25%水溶液5部、平均粒子径0.8μmのカオリン(エンゲルハード社製、UW−90)の60%スラリー50部、ステアリン酸アミド(中京油脂社製、ハイミクロンL−271、固形濃度25%)26部、ステアリルリン酸エステルカリウム塩(松本油脂製薬社製、ウーポール1800、固形濃度35%)4部、パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物[セイミケミカル社製、サーフロン(登録商標)S−145]の10%水溶液15部、及び水300部からなる組成物を混合攪拌して保護層用塗液を得た。
(感熱記録体の作製)
青色透明なポリエチレンテレフタレートフィルム(商品名:メリネックス912、厚さ175μm、帝人デュポン社製)の片面上に、感熱記録層用塗液をスロットダイコーターを用いて乾燥後の塗布量が20g/mとなるように塗布乾燥して感熱記録層を設け、その上に保護層用塗液をスロットダイコーターを用いて乾燥後の塗布量が3.5g/mとなるように塗布乾燥して保護層を設け感熱記録体を得た。
実施例2
・E液分散(呈色剤分散液の調製)
4−ヒドロキシ−4′−アリルオキシジフェニルスルホン42部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.30μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液を得た。
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、B液54部、C液34部及びD液32部の代わりにB液49部、C液31部、D液29部及びE液11部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例3
・F液分散(呈色剤分散液の調製)
2−[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−6−[(2−ヒドロキシフェニル)メチル]−4−(sec−ブチル)フェノール21部、2,6−ビス[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−4−(sec−ブチル)フェノール21部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.30μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液を得た。
実施例2の感熱記録層用塗液の調製において、C液31部の代わりにF液31部を用いた以外は、実施例2と同様にして感熱記録体を得た。
実施例4
・G液分散(呈色剤混合分散液の調製)
4,4′−シクロヘキシリデンジフェノール26部、4,4’−ビス(N−p−トリルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン16部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.28μmとなるまで粉砕して呈色剤混合分散液を得た。
実施例2の感熱記録層用塗液の調製において、B液49部、C液31部及びD液29部の代わりに、F液31部及びG液78部を道いた以外は、実施例2と同様にして感熱記録体を得た。
実施例5
・H液分散(呈色剤混合分散液の調製)
4,4′−シクロヘキシリデンジフェノール23部、4,4’−ビス(N−p−トリルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン14部、4−ヒドロキシ−4′−アリルオキシジフェニルスルホン5部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.28μmとなるまで粉砕して呈色剤混合分散液を得た。
実施例2の感熱記録層用塗液の調製において、B液49部、C液31部、D液29部及びE液11部の代わりに、F液31部及びH液89部を用いた以外は、実施例2と同様にして感熱記録体を得た。
比較例1
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、A液100部、B液120部、固形分濃度48%のスチレン−ブタジエン系ラテックス(スマーテックスPA−9280、日本A&L社製)60部及び水30部とした以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
比較例2
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、A液100部、C液120部、固形分濃度48%のスチレン−ブタジエン系ラテックス(スマーテックスPA−9280、日本A&L社製)60部及び水30部とした以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
比較例3
実施例3の感熱記録層用塗液の調製において、A液100部、F液120部、固形分濃度48%のスチレン−ブタジエン系ラテックス(スマーテックスPA−9280、日本A&L社製)60部及び水30部とした以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
比較例4
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、A液100部、下記のI液120部、固形分濃度48%のスチレン−ブタジエン系ラテックス(スマーテックスPA−9280、日本A&L社製)60部及び水30部とした以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
・I液分散(呈色剤分散液の調製)
3,3′−ジアリル−4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン42部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.30μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液を得た。
比較例5
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、A液100部、下記のJ液120部、固形分濃度48%のスチレン−ブタジエン系ラテックス(スマーテックスPA−9280、日本A&L社製)60部及び水30部とした以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
・J液分散(呈色剤分散液の調製)
4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホン42部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.30μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液を得た。
比較例6
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、A液100部、下記のK液120部、固形分濃度48%のスチレン−ブタジエン系ラテックス(スマーテックスPA−9280、日本A&L社製)60部及び水30部とした以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
・K液分散(呈色剤分散液の調製)
4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン42部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.30μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液を得た。
比較例7
実施例2の感熱記録層用塗液の調製において、A液100部、及び水30部の代わりに下記ロイコ染料分散液35部、及び水55部を用いた以外は、実施例1と同様に感熱記録体を得た。
(ロイコ染料の分散液の調製)
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(3−トルイジノ)フルオラン11部、3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフルオラン6部、及び3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド5部と、2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェノン10部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液20部、及び水46部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.6μmとなるまで粉砕した。
かくして得られた感熱記録体について以下の評価を行い、その結果を表1に示す。
(記録感度)
感熱記録体を23℃・20%RHの環境下で24時間放置後ならびに23℃・50%RHの環境下で24時間放置後、各々の環境下で感熱印字プリンターUP−DF500(ソニー社製)を用いて階調モードにて記録した。23℃・50%RHの環境下で記録した全16階調の記録画像のうち、9及び16階調(ステップ)目の記録部と未記録部の濃度を測定した。また、23℃・20%RHの環境下で記録した9階調(ステップ)目の記録部の濃度を測定した。
尚、未記録部及び記録部の濃度はマクベス濃度計(商品名:TR−927J型、マクベス社製)のビジュアルモードで測定した。
(環境湿度変化による記録感度の変動)
上記の記録感度測定において得た、23℃・50%RHの環境下で記録した9階調(ステップ)目の記録部濃度と、23℃・20%RHの環境下で記録した9階調(ステップ)目の記録部濃度から、下記式によって変動百分率を求め、これを環境湿度変化による記録感度の変動として評価した。
変動百分率=(23℃・20%RH値−23℃・50%RH値)×100/23℃・50%RH値
(耐熱地肌カブリ性の評価)
感熱記録体を60℃・20%RHの環境下で24時間処理した後、未記録部をマクベス濃度計(商品名:TR−927J型マクベス社製)のビジュアルモードで測定した。
(画質の評価)
実施例1〜5及び比較例1〜6の感熱記録層用塗液を23℃・50%RHの環境下に3日間放置した後、感熱記録体を作製した。このようにして得られた各感熱記録体を23℃・50%RHの環境下で24時間放置後、感熱印字プリンターUP−DF500(ソニー社製)を用いて階調モードにて記録し、中間調領域の画質を目視にて下記のように評価した。
◎:非常に均一な画像が得られている。
○:均一な画像が得られている。
△:一部に斑点のようなものが見られ、実用上問題になる可能性がある。
×:斑点のようなものが多く見られ、実用上問題である。
(耐湿保存性の評価)
感熱記録体を23℃・50%RHの環境下で24時間放置後、感熱印字プリンターUP−DF500(ソニー社製)を用いて階調モードにて記録し、40℃・90%RHの環境下で24時間処理し、処理後の記録部の白化の度合いを目視にて評価した。
◎ :白化が全く見られない。
◎‘:白化が全く見られないわけではないが、殆どわからない。
○ :僅かに白化が見られるが、実用上問題ない。
△ :白化が見られ、実用上問題となる可能性がある。
× :白化が激しく、記録部の濃度低下が見られる。
Figure 2006256219
支持体上に、ロイコ染料及び呈色剤を含有する感熱記録層を設けた感熱記録体において、感熱記録層が、ロイコ染料を疎水性樹脂と複合粒子を形成した形態で含有し、呈色剤として4,4′−シクロヘキシリデンジフェノールを含有し、且つ2−[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−6−[(2−ヒドロキシフェニル)メチル]−4−(sec−ブチル)フェノールや2,6−ビス[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−4−(sec−ブチル)フェノール等の特定の化合物を含有することにより、感熱記録体の環境湿度変化による記録感度の変動が少なく、しかも画質と耐熱地肌カブリ性に優れた感熱記録体を提供でき、医療用透明感熱記録体などにも適用できる。










Claims (12)

  1. 支持体上に、ロイコ染料及び呈色剤を含有する感熱記録層を設けた感熱記録体において、感熱記録層が、ロイコ染料を疎水性樹脂と複合粒子を形成した形態で含有し、呈色剤として4,4′−シクロヘキシリデンジフェノールと下記一般式(1)で表される少なくとも1種の化合物を含有することを特徴とする感熱記録体。
    Figure 2006256219
    [式中、Rはn−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基またはtert−ブチル基を表す。]
  2. 4,4′−シクロヘキシリデンジフェノールと一般式(1)で表される化合物の使用比率が80:20〜40:60である請求項1記載の感熱記録体。
  3. 感熱記録層中に、更に4,4′−ビス(N−p−トリルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタンを含有する請求項1または2記載の感熱記録体。
  4. 4,4′−ビス(N−p−トリルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタンが4,4′−シクロヘキシリデンジフェノールに対して15〜75質量%含有される請求項3に記載の感熱記録体。
  5. 感熱記録層中に、更に4−ヒドロキシ−4′−アリルオキシジフェニルスルホンを含有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の感熱記録体。
  6. 4−ヒドロキシ−4′−アリルオキシジフェニルスルホンが4,4′−シクロヘキシリデンジフェノールに対して10〜50質量%含有される請求項5記載の感熱記録体。
  7. 4,4′−シクロヘキシリデンジフェノール、4,4′−ビス(N−p−トリルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン及び4−ヒドロキシ−4′−アリルオキシジフェニルスルホンのうち少なくとも4,4′−シクロヘキシリデンジフェノールと4,4′−ビス(N−p−トリルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタンあるいは4,4′−シクロヘキシリデンジフェノールと4−ヒドロキシ−4′−アリルオキシジフェニルスルホンが混合分散されたものである請求項3〜6のいずれか1項に記載の感熱記録体。
  8. 上記一般式(1)で表される化合物のうち、下記一般式(2)と下記一般式(3)で表される化合物を併用したことを特徴とする請求項1に記載の感熱記録体。
    Figure 2006256219
    Figure 2006256219
    [式中、R、Rはn−ブチル基、iso−ブチル基、sec−ブチル基またはtert−ブチル基を表す。]
  9. 上記一般式(2)及び(3)で表される化合物の併用比率が70:30〜30:70である請求項8記載の感熱記録体。
  10. 上記一般式(2)及び(3)で表される化合物が、2−[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−6−[(2−ヒドロキシフェニル)メチル]−4−(sec−ブチル)フェノールと2,6−ビス[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−4−(sec−ブチル)フェノールである請求項8または9に記載の感熱記録体。
  11. 複合粒子を形成する疎水性樹脂が、ウレア系樹脂またはウレア−ウレタン系樹脂である請求項1〜10のいずれか一項に記載の感熱記録体。
  12. 支持体が透明フィルムからなることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の感熱記録体。




























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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011031504A (ja) * 2009-08-03 2011-02-17 Oji Paper Co Ltd 感熱記録体
JP2012200983A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Oji Paper Co Ltd 感熱記録体
JP2012206440A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Oji Paper Co Ltd 感熱記録体

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