JP2006289634A - 感熱記録体 - Google Patents
感熱記録体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006289634A JP2006289634A JP2005109633A JP2005109633A JP2006289634A JP 2006289634 A JP2006289634 A JP 2006289634A JP 2005109633 A JP2005109633 A JP 2005109633A JP 2005109633 A JP2005109633 A JP 2005109633A JP 2006289634 A JP2006289634 A JP 2006289634A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- parts
- methyl
- sensitive recording
- recording material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
Abstract
【課題】 感熱記録体の環境湿度変化による記録感度の変動が少なく、しかも画質と耐熱地肌カブリ性に優れた感熱記録体を提供することにある。
【解決手段】 支持体上に、ロイコ染料及び呈色剤を含有する感熱記録層を設けた感熱記録体において、感熱記録層が、ロイコ染料を疎水性樹脂と複合粒子を形成した形態で含有し、呈色剤として1,4−ビス[α−メチル−α−(4′−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼンを含有し、且つ2−[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−6−[(2−ヒドロキシフェニル)メチル]−4−(sec−ブチル)フェノールや2,6−ビス[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−4−(sec−ブチル)フェノール等の化合物を含有することを特徴とするものである。
【選択図】 なし
【解決手段】 支持体上に、ロイコ染料及び呈色剤を含有する感熱記録層を設けた感熱記録体において、感熱記録層が、ロイコ染料を疎水性樹脂と複合粒子を形成した形態で含有し、呈色剤として1,4−ビス[α−メチル−α−(4′−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼンを含有し、且つ2−[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−6−[(2−ヒドロキシフェニル)メチル]−4−(sec−ブチル)フェノールや2,6−ビス[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−4−(sec−ブチル)フェノール等の化合物を含有することを特徴とするものである。
【選択図】 なし
Description
本発明は、ロイコ染料と呈色剤との発色反応を利用した感熱記録体に関し、特に環境湿度変化による記録感度の変動が少ない感熱記録体に関するものである。
従来、ロイコ染料と呈色剤との熱による発色反応を利用した感熱記録体は良く知られている。かかる感熱記録体は比較的安価であり、また記録機器がコンパクトで且つその保守も比較的容易であるため、ファクシミリや各種計算機等の記録媒体としてのみならず、超音波画像診断やX線画像診断などの医療診断装置のプリンターに使用される記録媒体のほか、CAD用のプロッター等の記録媒体としても使用されている。
感熱記録体の記録部の保存性を高めるために、ロイコ染料と疎水性有機溶剤をポリウレアまたはポリウレタン等の疎水性樹脂からなる壁膜材によりマイクロカプセル化して得た複合粒子を用いる方法(特許文献1、2参照)、ロイコ染料の表面にメタクリル酸エステル等のアクリル系疎水性樹脂を重合せしめて得た複合粒子を用いる方法(特許文献3参照)、及びロイコ染料をポリウレアまたはポリウレタン−ポリウレア樹脂からなる疎水性樹脂中に含有せしめて得た複合粒子を用いる方法(特許文献4、5参照)などが提案されている。
しかし、ロイコ染料と呈色剤を用いた感熱記録体は、用いる材料によっては記録体が使用される環境の湿度変化に伴い感熱記録層中の水分が変化すると、記録感度が変動し、中間調領域において常に一定した記録濃度が得難いという欠点があり、特に合成樹脂フイルムの如き透明支持体を用いた場合にはこの欠点が顕著となる。このため、多階調で記録できることが要求され、しかも中間調領域の記録濃度が環境の湿度変化に左右されることなく常に一定していることが要求される医療診断用の感熱記録媒体には、その改善が強く要請されている。
しかし、ロイコ染料と呈色剤を用いた感熱記録体は、用いる材料によっては記録体が使用される環境の湿度変化に伴い感熱記録層中の水分が変化すると、記録感度が変動し、中間調領域において常に一定した記録濃度が得難いという欠点があり、特に合成樹脂フイルムの如き透明支持体を用いた場合にはこの欠点が顕著となる。このため、多階調で記録できることが要求され、しかも中間調領域の記録濃度が環境の湿度変化に左右されることなく常に一定していることが要求される医療診断用の感熱記録媒体には、その改善が強く要請されている。
また、感熱記録体の呈色剤として、2,6−ビス[(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)メチル]−4−メチルフェノールを用いることで耐油性、耐指紋性、耐熱性に優れた感熱記録体を得る方法(特許文献6)、2,6−ビス[(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)メチル]−4−メチルフェノールと2,6−ビス[(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)メチル]−4−tert−ブチルフェノールとを併用することで白色度、耐水性、経時安定性に優れた感熱記録体を得る方法(特許文献7)、1,4−ビス[α−メチル−α−(4′−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼンを用いることで画像の鮮鋭度が高く、画像保存性に優れた感熱記録体を得る方法(特許文献8)なども提案されている。
本発明の課題は、感熱記録体の環境湿度変化による記録感度の変動が少ない感熱記録体を提供することにある。
本発明は、支持体上に、ロイコ染料及び呈色剤を含有する感熱記録層を設けた感熱記録体において、感熱記録層が呈色剤として下記一般式(1)で表される少なくとも1種の化合物と1,4−ビス[α−メチル−α−(4′−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼンを含有することを特徴とする。
本発明の感熱記録体は、感熱記録体の環境湿度変化による記録感度の変動が少ない優れた効果を発揮するという利点がある。
本発明においては、感熱記録層中に、呈色剤として下記一般式(1)で表される少なくとも1種の化合物と1,4−ビス[α−メチル−α−(4′−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン(以下、特定の組み合わせの呈色剤と称す)を含有することで感熱記録体の環境湿度変化による記録感度の変動が少ない優れた効果が得られる。
本発明は、各種の呈色剤のうち特定の組み合わせの呈色剤を含有させることが、感熱記録体の環境湿度変化による記録感度の変動を抑制するという特異な効果を見出してなされたものであり、このため呈色剤として特定の組み合わせの呈色剤を使用しない場合には、記録感度、特に中間調領域の記録感度が、感熱記録体を使用する環境の湿度変化に左右される記録体になってしまう。
前記一般式(1)で表される化合物は単独で使用してもよいが、下記一般式(2)及び(3)を併用するのが好ましい。
前記一般式(1)で表される化合物は単独で使用してもよいが、下記一般式(2)及び(3)を併用するのが好ましい。
前記一般式(2)及び(3)の併用比率は特に限定するものではないが、融点降下による記録感度向上効果を考慮すると、質量比で70:30〜30:70程度が好ましい。
尚、本発明の呈色剤として、前記の特定の3核体化合物以外に合成時の副生成物として生成される多核体の混合物が含有されていてもよい。
また、ロイコ染料を疎水性樹脂により複合粒子化させた形態で使用するとことにより耐熱地肌カブリ性が優れるため好ましい。
本発明では更に呈色剤として、2,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンを含有すると記録濃度を高める効果が優れ、4,4′−ビス[(4−メチル−3−フェノキシカルボニルアミノフェニル)ウレイド]ジフェニルスルホンや4,4′−ビス(N−p−トリルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタンを含有すると階調性を高めるのに必要な中間調領域の記録感度の調整に効果があり、特に好ましい。
本発明は、呈色剤として特定の組み合わせの呈色剤を選択的に使用するものであるが、本発明の所望の効果を阻害しない範囲で目的に応じ、他の呈色剤を併用することもできる。かかる他の呈色剤としては、例えば4,4’−イソプロピリデンジフェノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4−メチルペンタン、4,4’−シクロヘキシリデンジフェノール、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4′−アリルオキシジフェニルスルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、4−ヒドロキシ−4′−メチルジフェニルスルホン、3,4−ジヒドロキシフェニル−4′−メチルフェニルスルホン、ビス(4−ヒドロキシフェニルチオエトキシ)メタン、ビス(p−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチル等のフェノール化合物、N−(p−トルエンスルホニル)カルバモイル酸−p−クミルフェニルエステル、N−(o−トリル)−p−トリルスルホアミド、N−(p−トリルスルホニル)−N′−フェニルウレア等の分子内に−SO2NHCO−結合を有する化合物、p−クロロ安息香酸亜鉛、4−〔2−(p−メトキシフェノキシ)エチルオキシ〕サリチル酸亜鉛、4−〔3−(p−トリルスルホニル)プロピルオキシ〕サリチル酸亜鉛、5−〔p−(2−p−メトキシフェノキシエトキシ)クミル〕サリチル酸亜鉛等の芳香族カルボン酸の亜鉛塩等が挙げられる。
呈色剤の使用比率は特に限定されないが、感熱記録層の全固形分に対して10〜60質量%程度が好ましい。呈色剤の使用比率が10質量%未満になると記録感度が低下する恐れがあり、また60質量%を超えるとロイコ染料の比率低下により、最高記録濃度が低下する恐れがある。
保存性改良剤としては、例えば1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、2,2′−エチリデンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェノール)、1,4−ビス[α−メチル−α−(4′−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン、1,3−ビス[α−メチル−α−(4′−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン、4,4′−チオビス(2−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌル酸等が挙げられる。なお、保存性改良剤の使用比率は、呈色剤に対して10〜40質量%程度が好ましい。
本発明の好ましい形態にとしてロイコ染料を疎水性樹脂により複合粒子化させた形態とは、例えば、1種以上のロイコ染料と疎水性有機溶剤が樹脂膜により内包されてマイクロカプセル化された形態、1種以上のロイコ染料粒子の表面で疎水性樹脂を重合させた形態、または1種以上のロイコ染料が固体の樹脂粒子中に分散された形態を包含する。なお、複合粒子の体積平均粒径としては、0.5〜3.0μm程度が好ましい。
ロイコ染料の具体例としては、例えば3−〔2,2−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)ビニル〕−3−(4−ジエチルアミノフェニル)フタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−3−(4−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタリド、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−6,7−ジメチルフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−(N−エチル−N−イソアミル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ペンチル)アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ(n−ブチル)アミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(3−トルイジノ)フルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド、3,3−ビス[1−(4−メトキシフェニル)−1−(4−ジメチルアミノフェニル)エチレン−2−イル]−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、3−p−(p−ジメチルアミノアニリノ)アニリノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−p−(p−クロロアニリノ)アニリノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3−[1,1−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)]−3−p−ジエチルアミノフェニルフタリド、3,3−ビス(1−n−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド、3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレン−9−スピロ−3’−(6’−ジメチルアミノ)フタリド等が挙げられる。
染料を複合粒子として使用する場合、複合粒子中のロイコ染料の合計含有比率としては、複合粒子の全固形分に対して10〜70質量%程度、好ましくは35〜60質量%程度である。
複合粒子中のロイコ染料は外部との隔離性が高く、熱や湿度による地肌カブリや発色画像の消色が少なく、ロイコ染料がイソシアネートや有機溶媒に溶解されているため、透明支持体に感熱記録層を設けたときの透明度がロイコ染料を固体微粒子状態で使用する場合に比較して優れている。
複合粒子を形成する場合の疎水性樹脂としては特に限定されないが、例えば、ウレア系樹脂、ウレタン系樹脂、ウレア−ウレタン系樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂等が挙げられる。なかでも、ウレア系樹脂、ウレタン系樹脂、ウレア−ウレタン系樹脂が耐熱地肌カブリ性に優れ、好ましい。
ウレア系樹脂またはウレア−ウレタン系樹脂中にロイコ染料が分散された複合粒子を作製する場合は、例えば多価イソシアネート化合物とロイコ染料とを溶解した油性溶液をポリビニルアルコール等の親水性保護コロイド溶液中に平均粒子径が0.5〜3μm程度となるように乳化分散後、多価イソシアネート化合物の高分子化反応を促進させることにより得られる。
多価イソシアネート化合物とは水と反応することによりポリウレア、またはポリウレアポリウレタンを形成する化合物であり、多価イソシアネート化合物単独であってもよいし、または多価イソシアネート化合物及びこれと反応するポリオール、ポリアミンとの混合物、或いは多価イソシアネート化合物とポリオールの付加物、あるいはビウレット体、イソシアヌレート体等の多量体であってもよい。これら多価イソシアネート化合物にロイコ染料を溶解し、この溶液を、ポリビニルアルコール等の保護コロイド物質を溶解含有している水性媒体中に乳化分散し、更に必要によりポリアミン等の反応性物質を混合後、この乳化分散液を加温することにより、高分子形成性原料を重合させることによって高分子化し、それによってロイコ染料と高分子物質とからなる複合粒子を形成することができる。
多価イソシアネート化合物の具体例としては、例えばp−フェニレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、ナフタレン−1,4−ジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、3,3′−ジメチルジフェニルメタン−4,4′−ジイソシアネート、キシリレン−1,4−ジイソシアネート、4,4′−ジフェニルプロパンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ブチレン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘキシレン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘキシレン−1,4−ジイソシアネート、4,4′,4″−トリフェニルメタントリイソシアネート、トルエン−2,4,6−トリイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートのトリメチロールプロパン付加物、2,4−トリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパン付加物、キシリレンジイソシアネートのトリメチロールプロパン付加物等が挙げられる。
また、ポリオール化合物の具体例としては、例えばエチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオール、プロピレングリコール、1,3−ジヒドロキシブタン、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、2,5−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジヒドロキシシクロヘキサン、ジエチレングリコール、フェニルエチレングリコール、ペンタエリスリトール、1,4−ジ(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、1,3−ジ(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、p−キシリレングリコール、m−キシリレングリコール、4,4′−イソプロピリデンジフェノール、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン等が挙げられる。
ポリアミン化合物の具体例としては、例えばエチレンジアミン、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、2,5−ジメチルピペラジン、トリエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ジエチルアミノプロピルアミン等が挙げられる。
勿論、多価イソシアネート化合物、多価イソシアネートとポリオールの付加物、及びポリオール化合物等は、前記化合物に限定されるものではなく、また必要に応じて2種以上を併用してもよい。
更に、染料を複合粒子として使用する場合、複合粒子中には記録感度を高めるために融点が40〜150℃程度の芳香族有機化合物(増感剤)、耐光性を高めるための紫外線吸収剤、及び安定化剤としてヒンダードフェノール、ヒンダードアミン等を含有させることもできる。
更に、染料を複合粒子として使用する場合、複合粒子中には記録感度を高めるために融点が40〜150℃程度の芳香族有機化合物(増感剤)、耐光性を高めるための紫外線吸収剤、及び安定化剤としてヒンダードフェノール、ヒンダードアミン等を含有させることもできる。
染料を複合粒子として使用する場合の感熱記録層中の複合粒子の含有比率としては、感熱記録層の全固形分に対して10〜60質量%程度、好ましくは20〜50質量%程度である。また、感熱記録層中の複合粒子と呈色剤の比率は、複合粒子100質量部に対して、呈色剤が50〜300質量部、好ましくは100〜200質量部程度である。
また、感熱記録層中にも必要に応じて、複合粒子中に含有し得る増感剤、耐光性を高めるための紫外線吸収剤、及び安定化剤としてヒンダードフェノール、ヒンダードアミン等を含有させることもできる。
また、感熱記録層中にも必要に応じて、複合粒子中に含有し得る増感剤、耐光性を高めるための紫外線吸収剤、及び安定化剤としてヒンダードフェノール、ヒンダードアミン等を含有させることもできる。
感熱記録層は、一般には水を媒体とし、染料、特定の呈色剤、接着剤、及び助剤とを混合攪拌して調製された感熱記録層用塗液を支持体上に乾燥後の塗布量が3〜25g/m2程度となるように塗布乾燥して形成される。
感熱記録層は、複数のロイコ染料を各々異なる層に配する多層発色層の構成であってもよいし、複数のロイコ染料を同一の層に含有させる単層発色層の構成であってもよい。しかしながら透明感熱記録体では曇度の点から、複数のロイコ染料を同一の層に含有させる単層発色層の構成のものが好ましい。
感熱記録層の形成方法については特に限定されず、例えばエアーナイフコーティング、バリバーブレードコーティング、ピュアーブレードコーティング、ロッドブレードコーティング、ショートドウェルコーティング、カーテンコーティング、ダイコーティング、グラビアコーティング等の公知の適当な塗布方法により形成される。
感熱記録層用塗液に配合する接着剤としては、例えば、部分鹸化または完全鹸化ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル変性ポリビニルアルコール、ジアセトン変性ポリビニルアルコール、珪素変性ポリビニルアルコール等のポリビニルアルコール類、澱粉及びその誘導体、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド−アクリル酸エステル共重合体、アクリルアミド−アクリル酸エステル−メタアクリル酸エステル共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、イソブチレン−無水マレイン酸共重合体、カゼイン、ゼラチン等の水溶性接着剤、並びに酢酸ビニル系ラテックス、ウレタン系ラテックス、アクリル系ラテックス、スチレン−ブタジエン系ラテックス等が挙げられる。
また、助剤としては、例えばジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリルアルコール硫酸エステル・ナトリウム塩、脂肪酸金属塩等の界面活性剤、ポリエチレンワックス、カルナバロウ、パラフィンワックス、エステルワックス等のワックス類、カオリン、クレー、タルク、炭酸カルシウム、焼成カオリン、酸化チタン、無定形シリカ、水酸化アルミニウム等の顔料、グリオキザール、ホルマリン、グリシン、グリシジルエステル、グリシジルエーテル、ジメチロール尿素、ケテンダイマー、ジアルデヒド澱粉、メラミン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミド−エピクロルヒドリン樹脂、ケトン−アルデヒド樹脂、アジピン酸ジヒドラジド、ホウ砂、ホウ酸、炭酸ジルコニウムアンモニウム、エポキシ系化合物等の耐水化剤、その他消泡剤、蛍光染料、着色染料等が挙げられる。
感熱記録層が設けられる支持体としては、特に限定はなく、紙やポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン等のフイルム基材が挙げられる。しかし、本発明の支持体として透明フイルムを用いることで、本発明の改良効果である環境湿度の変化に伴う記録感度の変動を抑制する効果が顕著に現れるため好ましく使用される。尚、支持体の厚みとしては20〜200μm程度であり、着色されていてもよい。また、感熱記録層との密着性を高めるのに表面にアンカーコート層を設けたり、コロナ放電処理したりすることもできる。更に導電剤による導電処理を施してもよい。
本発明を実施例により更に詳しく説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。なお、特に断わらない限り、「部」及び「%」はそれぞれ「質量部」及び「質量%」を示す。
実施例1
・A液分散(複合粒子分散液の調製)
ロイコ染料として3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(3−トルイジノ)フルオラン11部、3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフルオラン6部、及び3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド5部と、紫外線吸収剤として2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェノン10部とを、ジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジイソシアネート(住友バイエルウレタン社製、デスモジュールW)2部、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネート(三井武田ケミカル社製、TMXDI)12部からなる混合溶媒に加熱溶解(150℃)し、この溶液をポリビニルアルコール(クラレ社製、ポバールPVA−217EE)8.5部と、界面活性剤としてアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物(日信化学社製、オルフィンE1010)1.5部を含む水溶液100部中に徐々に添加し、ホモジナイザーを用い、回転数10000rpmの攪拌によって乳化分散した。この乳化分散液に、水30部、多価アミン化合物(シェル・インターナショナル・ペトロリウム社製、エピキュアT)2.5部を水22.5部に溶解した水溶液を加えて均一化した。この乳化分散液を75℃に昇温し、7時間の重合反応を行い、平均粒子径0.8μm(レーザー光回折法による)のロイコ染料含有複合粒子分散液を調製した。なお、ロイコ染料含有複合粒子分散液が25%となるように水で希釈した。
・A液分散(複合粒子分散液の調製)
ロイコ染料として3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(3−トルイジノ)フルオラン11部、3−ジエチルアミノ−6,8−ジメチルフルオラン6部、及び3,3−ビス(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド5部と、紫外線吸収剤として2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェノン10部とを、ジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジイソシアネート(住友バイエルウレタン社製、デスモジュールW)2部、m−テトラメチルキシリレンジイソシアネート(三井武田ケミカル社製、TMXDI)12部からなる混合溶媒に加熱溶解(150℃)し、この溶液をポリビニルアルコール(クラレ社製、ポバールPVA−217EE)8.5部と、界面活性剤としてアセチレングリコールのエチレンオキサイド付加物(日信化学社製、オルフィンE1010)1.5部を含む水溶液100部中に徐々に添加し、ホモジナイザーを用い、回転数10000rpmの攪拌によって乳化分散した。この乳化分散液に、水30部、多価アミン化合物(シェル・インターナショナル・ペトロリウム社製、エピキュアT)2.5部を水22.5部に溶解した水溶液を加えて均一化した。この乳化分散液を75℃に昇温し、7時間の重合反応を行い、平均粒子径0.8μm(レーザー光回折法による)のロイコ染料含有複合粒子分散液を調製した。なお、ロイコ染料含有複合粒子分散液が25%となるように水で希釈した。
・B液分散(呈色剤分散液の調製)
2,6−ビス[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−4−(sec−ブチル)フェノール42部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.30μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液を得た。
2,6−ビス[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−4−(sec−ブチル)フェノール42部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.30μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液を得た。
・C液分散(呈色剤分散液の調製)
1,4−ビス[α−メチル−α−(4′−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン42部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.30μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液を得た。
1,4−ビス[α−メチル−α−(4′−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン42部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.30μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液を得た。
・D液分散(呈色剤分散液の調製)
2,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン42部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.30μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液を得た。
2,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン42部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.30μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液を得た。
・E液分散(呈色剤分散液の調製)
4,4′−ビス[(4−メチル−3−フェノキシカルボニルアミノフェニル)ウレイド]ジフェニルスルホン42部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.30μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液を得た。
4,4′−ビス[(4−メチル−3−フェノキシカルボニルアミノフェニル)ウレイド]ジフェニルスルホン42部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.30μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液を得た。
(感熱記録層用塗液の調製)
A液80部、B液75部、C液25部、D液13部、E液17部、固形分濃度48%のスチレン−ブタジエン系ラテックス(スマーテックスPA−9280、日本A&L社製)66部及び水120部からなる組成物を混合攪拌して感熱記録層用塗液を得た。
A液80部、B液75部、C液25部、D液13部、E液17部、固形分濃度48%のスチレン−ブタジエン系ラテックス(スマーテックスPA−9280、日本A&L社製)66部及び水120部からなる組成物を混合攪拌して感熱記録層用塗液を得た。
(保護層用塗液の調製)
アイオノマー型ウレタン系樹脂ラテックス[大日本インキ化学工業社製、ハイドラン(登録商標)AP−30F、固形濃度20%]100部、アセトアセチル変性ポリビニルアルコール[日本合成化学工業社製、ゴーセファイマー(登録商標)Z−410、重合度:約2300、鹸化度:約98モル%]の8%水溶液500部、ポリアミドアミン・エピクロルヒドリンの25%水溶液5部、平均粒子径0.8μmのカオリン(エンゲルハード社製、UW−90)の60%スラリー50部、ステアリン酸アミド(中京油脂社製、ハイミクロンL−271、固形濃度25%)26部、ステアリルリン酸エステルカリウム塩(松本油脂製薬社製、ウーポール1800、固形濃度35%)4部、パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物[セイミケミカル社製、サーフロン(登録商標)S−145]の10%水溶液15部、及び水300部からなる組成物を混合攪拌して保護層用塗液を得た。
アイオノマー型ウレタン系樹脂ラテックス[大日本インキ化学工業社製、ハイドラン(登録商標)AP−30F、固形濃度20%]100部、アセトアセチル変性ポリビニルアルコール[日本合成化学工業社製、ゴーセファイマー(登録商標)Z−410、重合度:約2300、鹸化度:約98モル%]の8%水溶液500部、ポリアミドアミン・エピクロルヒドリンの25%水溶液5部、平均粒子径0.8μmのカオリン(エンゲルハード社製、UW−90)の60%スラリー50部、ステアリン酸アミド(中京油脂社製、ハイミクロンL−271、固形濃度25%)26部、ステアリルリン酸エステルカリウム塩(松本油脂製薬社製、ウーポール1800、固形濃度35%)4部、パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物[セイミケミカル社製、サーフロン(登録商標)S−145]の10%水溶液15部、及び水300部からなる組成物を混合攪拌して保護層用塗液を得た。
(感熱記録体の作製)
青色透明なポリエチレンテレフタレートフィルム(商品名:メリネックス912、厚さ175μm、帝人デュポン社製)の片面上に、感熱記録層用塗液をスロットダイコーターを用いて乾燥後の塗布量が20g/m2となるように塗布乾燥して感熱記録層を設け、その上に保護層用塗液をスロットダイコーターを用いて乾燥後の塗布量が3.5g/m2となるように塗布乾燥して保護層を設け感熱記録体を得た。
青色透明なポリエチレンテレフタレートフィルム(商品名:メリネックス912、厚さ175μm、帝人デュポン社製)の片面上に、感熱記録層用塗液をスロットダイコーターを用いて乾燥後の塗布量が20g/m2となるように塗布乾燥して感熱記録層を設け、その上に保護層用塗液をスロットダイコーターを用いて乾燥後の塗布量が3.5g/m2となるように塗布乾燥して保護層を設け感熱記録体を得た。
実施例2
・F液分散(呈色剤分散液の調製)
2−[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−6−[(2−ヒドロキシフェニル)メチル]−4−(sec−ブチル)フェノール42部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.30μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液を得た。
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、B液75部の代わりにF液75部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
・F液分散(呈色剤分散液の調製)
2−[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−6−[(2−ヒドロキシフェニル)メチル]−4−(sec−ブチル)フェノール42部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.30μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液を得た。
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、B液75部の代わりにF液75部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例3
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、B液75部の代わりにB液37.5部、F液37.5部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、B液75部の代わりにB液37.5部、F液37.5部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例4
・G液分散(呈色剤分散液の調製)
4,4′−ビス(N−p−トリルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン42部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.30μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液を得た。
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、B液75部及びE液17部の代わりにB液37.5部、F液37.5部及びG液17部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
・G液分散(呈色剤分散液の調製)
4,4′−ビス(N−p−トリルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン42部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.30μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液を得た。
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、B液75部及びE液17部の代わりにB液37.5部、F液37.5部及びG液17部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例5
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、B液75部、C液25部、D液13部及びE液17部の代わりに、B液49部、F液49部及びC液32部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、B液75部、C液25部、D液13部及びE液17部の代わりに、B液49部、F液49部及びC液32部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
比較例1
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、B液75部、C液25部、D液13部及びE液17部の代わりに、C液130部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、B液75部、C液25部、D液13部及びE液17部の代わりに、C液130部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
比較例2
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、B液75部、C液25部、D液13部及びE液17部の代わりに、B液130部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、B液75部、C液25部、D液13部及びE液17部の代わりに、B液130部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
比較例3
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、B液75部、C液25部、D液13部及びE液17部の代わりに、F液130部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、B液75部、C液25部、D液13部及びE液17部の代わりに、F液130部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
比較例4
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、B液75部の代わりに、下記のH液75部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
H液分散(呈色剤分散液の調製)
3,3′−ジアリル−4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン42部、スルホン変性ポリビニルア ルコールの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子 径が0.30μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液を得た。
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、B液75部の代わりに、下記のH液75部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
H液分散(呈色剤分散液の調製)
3,3′−ジアリル−4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン42部、スルホン変性ポリビニルア ルコールの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子 径が0.30μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液を得た。
比較例5
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、B液75部の代わりに、下記のI液75部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
・I液分散(呈色剤分散液の調製)
4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホン42部、スルホン変性ポリビニルアルコー ルの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0. 30μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液を得た。
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、B液75部の代わりに、下記のI液75部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
・I液分散(呈色剤分散液の調製)
4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホン42部、スルホン変性ポリビニルアルコー ルの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0. 30μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液を得た。
比較例6
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、B液75部の代わりに、下記のJ液75部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
J液分散(呈色剤分散液の調製)
4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン42部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶 液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.30μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液を得た。
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、B液75部の代わりに、下記のJ液75部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
J液分散(呈色剤分散液の調製)
4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン42部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶 液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.30μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液を得た。
比較例7
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、C液25部の代わりに、下記のK液25部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
・K液分散(呈色剤分散液の調製)
1,3−ビス[α−メチル−α−(4′−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン42部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.30μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液を得た。
実施例1の感熱記録層用塗液の調製において、C液25部の代わりに、下記のK液25部を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
・K液分散(呈色剤分散液の調製)
1,3−ビス[α−メチル−α−(4′−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼン42部、スルホン変性ポリビニルアルコールの10%水溶液60部、及び水18部からなる組成物をウルトラビスコミルを用いて平均粒子径が0.30μmとなるまで粉砕して呈色剤分散液を得た。
かくして得られた感熱記録体について以下の評価を行い、その結果を表1に示す。
(記録感度)
感熱記録体を23℃・20%RH、23℃・50%RH並びに23℃・80%RHの環境下で24時間放置後、各々の環境下で感熱印字プリンターUP−DF500(ソニー社製)を用いて階調モードにて記録した。23℃・50%RHの環境下で記録した全16階調の記録画像のうち、9及び16階調(ステップ)目の記録部と未記録部の濃度を測定した。また、23℃・20%RH及び23℃・80%RHの環境下で記録した9階調(ステップ)目の記録部の濃度を測定した。
尚、未記録部及び記録部の濃度はマクベス濃度計(商品名:TR−927J型、マクベス社製)のビジュアルモードで測定した。
(記録感度)
感熱記録体を23℃・20%RH、23℃・50%RH並びに23℃・80%RHの環境下で24時間放置後、各々の環境下で感熱印字プリンターUP−DF500(ソニー社製)を用いて階調モードにて記録した。23℃・50%RHの環境下で記録した全16階調の記録画像のうち、9及び16階調(ステップ)目の記録部と未記録部の濃度を測定した。また、23℃・20%RH及び23℃・80%RHの環境下で記録した9階調(ステップ)目の記録部の濃度を測定した。
尚、未記録部及び記録部の濃度はマクベス濃度計(商品名:TR−927J型、マクベス社製)のビジュアルモードで測定した。
(環境湿度変化による記録感度の変動)
上記の記録感度測定において得た、23℃・50%RHの環境下で記録した9階調(ステップ)目の記録部濃度と、23℃・20%RH及び23℃・80%RHの環境下で記録した9階調(ステップ)目の記録部濃度から、下記式によって変動百分率を求め、これを環境湿度変化による記録感度の変動として評価した。
変動百分率(低湿)=(23℃・20%RH値−23℃・50%RH値)×100/23℃・50%RH値
変動百分率(高湿)=(23℃・80%RH値−23℃・50%RH値)×100/23℃・50%RH値
上記の記録感度測定において得た、23℃・50%RHの環境下で記録した9階調(ステップ)目の記録部濃度と、23℃・20%RH及び23℃・80%RHの環境下で記録した9階調(ステップ)目の記録部濃度から、下記式によって変動百分率を求め、これを環境湿度変化による記録感度の変動として評価した。
変動百分率(低湿)=(23℃・20%RH値−23℃・50%RH値)×100/23℃・50%RH値
変動百分率(高湿)=(23℃・80%RH値−23℃・50%RH値)×100/23℃・50%RH値
支持体上に、ロイコ染料及び呈色剤を含有する感熱記録層を設けた感熱記録体において、感熱記録層が、ロイコ染料を疎水性樹脂と複合粒子を形成した形態で含有し、呈色剤として1,4−ビス[α−メチル−α−(4′−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼンを含有し、且つ2−[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−6−[(2−ヒドロキシフェニル)メチル]−4−(sec−ブチル)フェノールや2,6−ビス[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−4−(sec−ブチル)フェノール等の化合物を含有することにより、感熱記録体の環境湿度変化による記録感度の変動が少なく、しかも画質と耐熱地肌カブリ性に優れた感熱記録体を提供でき、医療用透明感熱記録体などにも適用できる。
Claims (12)
- ロイコ染料が疎水性樹脂と複合粒子を形成した形態で含有されている請求項1記載の感熱記録体。
- 複合粒子を形成する疎水性樹脂が、ウレア系樹脂またはウレア−ウレタン系樹脂である請求項1または2記載の感熱記録体。
- 1,4−ビス[α−メチル−α−(4′−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼンが、上記一般式(1)で表される化合物に対して10〜90質量%含有される請求項1〜3のいずれか1項に記載の感熱記録体。
- 感熱記録層中に、更に2,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンを含有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の感熱記録体。
- 2,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホンが、上記一般式(1)で表される化合物に対して5〜50質量%含有される請求項5に記載の感熱記録体。
- 感熱記録層中に、更に4,4′−ビス[(4−メチル−3−フェノキシカルボニルアミノフェニル)ウレイド]ジフェニルスルホン、および4,4′−ビス(N−p−トリルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタンの少なくとも1種の化合物を含有する請求項1〜6のいずれか1項に記載の感熱記録体。
- 4,4′−ビス[(4−メチル−3−フェノキシカルボニルアミノフェニル)ウレイド]ジフェニルスルホン、および4,4′−ビス(N−p−トリルスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタンの少なくとも1種の化合物が、上記一般式(1)で表される化合物に対して5〜50質量%含有される請求項7に記載の感熱記録体。
- 上記一般式(2)及び(3)で表される化合物が、2−[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−6−[(2−ヒドロキシフェニル)メチル]−4−(sec−ブチル)フェノールと2,6−ビス[(4−ヒドロキシフェニル)メチル]−4−(sec−ブチル)フェノールである請求項9に記載の感熱記録体。
- 上記一般式(2)及び(3)の併用比率が70:30〜30:70である請求項9または10に記載の感熱記録体。
- 支持体が透明フイルムである請求項1〜11のいずれか1項に記載の感熱記録体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005109633A JP2006289634A (ja) | 2005-04-06 | 2005-04-06 | 感熱記録体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005109633A JP2006289634A (ja) | 2005-04-06 | 2005-04-06 | 感熱記録体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006289634A true JP2006289634A (ja) | 2006-10-26 |
Family
ID=37410760
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005109633A Withdrawn JP2006289634A (ja) | 2005-04-06 | 2005-04-06 | 感熱記録体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006289634A (ja) |
-
2005
- 2005-04-06 JP JP2005109633A patent/JP2006289634A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4631852B2 (ja) | 感熱記録体 | |
KR101003793B1 (ko) | 투명 감열 기록체 | |
JP2010194924A (ja) | 感熱記録体 | |
JP2008260260A (ja) | 感熱記録体 | |
JP2005306004A (ja) | 感熱記録体 | |
JP5071429B2 (ja) | 感熱記録体 | |
JP2006256219A (ja) | 感熱記録体 | |
JP2001322358A (ja) | 感熱記録体 | |
JP2007130991A (ja) | 透明感熱記録体 | |
JP5029208B2 (ja) | 感熱記録体 | |
JP3900274B2 (ja) | 感熱記録体 | |
JP4466483B2 (ja) | 感熱記録体 | |
JP5482261B2 (ja) | 感熱記録体 | |
JP5304528B2 (ja) | 透明感熱記録体及びその製造方法 | |
JP2005254715A (ja) | 感熱記録体 | |
JP5272573B2 (ja) | 透明感熱記録体及びその製造方法 | |
JP2006289634A (ja) | 感熱記録体 | |
JP2009255359A (ja) | 感熱記録体およびその製造方法 | |
JPWO2006075604A1 (ja) | 感熱記録体 | |
JP2006130671A (ja) | 感熱記録体 | |
JP2005138343A (ja) | 感熱記録体 | |
JP4453519B2 (ja) | 1,4−ビス[α−メチル−α−(4′−ヒドロキシフェニル)エチル]ベンゼンの湿式粉砕方法、呈色剤分散液及び該分散液を使用した感熱記録体 | |
JP2006289703A (ja) | 感熱記録体 | |
JP2005305996A (ja) | 感熱記録体 | |
JP2006110979A (ja) | 感熱記録体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070727 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20080806 |