JP2006254411A - Ip通信システム、ipネットワークにおける通信制御方法およびクライアント端末、ならびにクライアントサーバ - Google Patents
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Abstract
シンクライアント(TC)システムにおいて、少なくともシンクライアント端末を電話端末として利用できるシンクライアントシステムを提供することにある。
【解決手段】
パーソナルTC(PTC)サーバ110に、呼制御部112から構成されるサーバ側電話制御部111と、PTC端末120に、デバイス制御部122と音声パケット通信部123から構成される端末側電話制御部121と、PTC端末120に接続されるハンドセット130から構成されるPTCシステム100において、呼接続時に通知する通話先IPアドレスをPTC端末120のIPアドレスを通知し、PTC端末120には、電話端末801のIPアドレスを通知することにより実現できる。
【選択図】 図1
Description
サーバクライアント方式の端末は、通常のPC端末にリモート操作プログラムを実装してなるものである。しかし、本方式を利用するPC端末は、リモート操作プログラム以外のアプリケーションプログラムやデータを蓄積する必要がない。このためハードディスク装置などの記憶装置を持たないシンクライアント(Thin Client:以下TCと略す)端末をサーバクライアント方式の端末として利用することが可能である。TC端末は、昨今の個人情報保護法施行に基づき、個人情報を漏洩しない端末として注目されており、このTC端末を使ったサーバクライアント方式が普及しつつある。
次にIP電話の基本動作を、電話端末801からソフトフォン812にダイヤル発信した例で説明する。電話端末801からダイヤルすると、テレフォニーサーバ800はこれを電話端末からの発呼情報として受信する。テレフォニーサーバは、ソフトフォン812の電話状態などを確認した後、電話端末801にソフトフォンのIPアドレス843を、ソフトフォン812に電話端末のIPアドレス842をそれぞれ通知する。その後、双方の電話端末はお互いに相手のIPアドレスに対して音声パケットを送受信し合うことにより接続し、音声通信を実現する。映像通信についても同様の接続方式により、映像機能を持つソフトフォン間で映像パケットを送受信し合うことにより接続し、映像通信を実現する。
また、TC端末がTCサーバと同じネットワークセグメントに存在することが前提であるため、社外や無線LANを経由した場合でのTC端末による通話を実現できない。
また、TCサーバを経由することなく通信が可能であるため、サーバ処理による処理ボトルネックやネットワークトラフィックの最適化を図ることができる。
また、TC端末ではデータ、音声、映像等を蓄積することができないため、映像配信サービス時の著作権保護が可能となる。
PTCシステムは、PTCサーバ930と、PTC端末960と、これらを接続するネットワーク990から構成される。PTCサーバ930は、CPU931、メモリ932、記憶装置934、OS933、アプリケーションプログラムであるAP937、リモコンSV935から構成される。PTCサーバ930は、入出力装置を持つデスクトップPCでも良い。PTC端末960は、CPU974、メモリ975、デバイス制御部973、ICカード制御部976、OS972、リモコンCL971から構成される本体970と、マウス964、キーボード963の入力装置と、表示装置961と、ICカード962から構成される。本構成によると、PTC端末960は、外部記憶装置を持たない為、いわゆるアプリケーションプログラムの実行はできないが、個人情報などのデータを記憶することができないため、紛失時などの情報漏洩の心配は無い。ネットワーク990は、例えば、インターネット991や有線LANや無線LANなどであり、IPアドレスにより相手を特定できるネットワークである。
PTCサーバとPTC端末間の通信が確立された状態では、PTCシステムは次のように動作する。PTC端末960のマウス964やキーボード963の入力操作は、リモコンCL971からPTCサーバ930に入力情報950として送信される。PTCサーバ930のリモコンSV935は、これを受け取り、PTCサーバ930への入力情報としてOS933に渡す。OS993はリモコンSV935からの入力情報に応じた処理を実行し、これらの処理結果である画面情報等が、リモコンSV935から出力情報951としてPTC端末960に送信される。リモコンCL971は、これを受信し、OS972を介して表示装置961に出力する。
端末側電話制御部121は、サーバ側電話制御部111と電話制御情報140の送受信を行い、ハンドセット130の制御や音声パケット通信部123の制御を行なう。
デバイス制御部122は、ハンドセット130が持つ各種機能を制御するものであり、それ故、ハンドセット130の種別に対応して実装される。
ハンドセット130は、例えば、USBインターフェースなどでPTC端末120に接続される。ハンドセット130の基本機能は、音声データの入出力のほか、キー入力、ランプ表示、オフフック、発着信音発生などである。また、その形態としては、固定電話タイプ、ヘッドセットタイプなどの形態がある。
テレフォニーサーバ800は、前述の通り、電話端末(PTC端末120と電話端末801)同士を接続する電話交換機の機能を有し、この電話交換機能を行なうために、内部には、電話番号の管理テーブルを備えている。管理テーブルは、電話番号と呼制御先IPアドレスから構成され、これを参照することにより、電話番号から接続先端末を特定して呼接続処理を行なうことが可能となる。本発明におけるPTCシステム100では、テレフォニーサーバ800と呼接続を行なうのはPTCサーバ110であるが、電話番号としてはPTCシステム100に一つの番号を割り当てる。具体例として、PTCサーバ110、PTC端末120、テレフォニーサーバ800、電話端末801にそれぞれIPアドレス「192.168.1.1」、「192.168.1.2」、「192.168.10.1」、「192.168.1.3」を割り当てる。また、PTCシステム100に電話番号「3000」を割り当て、電話端末801に「3001」を割り当てた様子を図11に示す。また、この時のテレフォニーサーバ800の電話番号管理テーブルは図10に示す内容となる。
PTC端末120に装着されたハンドセット130から通話先電話端末の電話番号(相手先電話番号)「3001」をダイヤルすると、PTC端末120の端末側電話制御部121からリモコンCL971を通してPTCサーバ110のリモコンSV935を通してサーバ側電話制御部111に「3001番へ発信」要求する入力情報1201を送信する。
IPテレフォニーサーバ800は、上記呼接続要求情報1202に基づきパラメータに指定されている電話番号「3001」から、電話番号管理テーブル1001を参照して、呼接続先IPアドレス「192.168.1.3」を特定し、電話端末801に呼接続要求情報1203を送信する。この時、PTCサーバ110から受信した通信先IPアドレス「192.168.1.2」をパラメータとして送信する。また同時に、PTCサーバ110には呼出し中であることを示す情報1204を送信する。
PTC端末120は、情報1205を受信し、該PTC端末の端末側電話制御部121がデバイス制御部122を通してハンドセット130を鳴動して呼び出し中の状態にする。
電話端末801は、テレフォニーサーバ800から呼接続要求情報1203を受信すると、着信処理により着信音を鳴らすと同時に、パラメータとして送られてきた通話先IPアドレス「192.168.1.2」を受け取る。その後、受話器を取るなどで通話可能な状態になると、通話OK1206を、テレフォニーサーバ800に送信する。
テレフォニーサーバ800は、通話OK1206を受信すると、PTCサーバに通話先IPアドレス2をパラメータとして通話OK1207を送信する。この時の通話先IPアドレス2には、電話番号管理テーブル1001から取得した電話端末のIPアドレス「192.168.1.3」がセットされる。
PTCサーバ110は、通話OK1207を受信し、PTC端末120にパラメータを含めて通話OK1208を送信する。
PTC端末120は、通話OK1208を受信し、該PTC端末の端末側電話制御部121は、パラメータ内の通話先IPアドレスを該PTC端末の音声パケット通信部123に送る。音声パケット通信部123は、送信する音声パケットの宛先に、受け取った通話先IPアドレス「192.168.1.3」を指定し、パケット送信(通話1209)を開始する。また同時に相手方から来るパケットの受信を開始する。
これにより、PTC端末120と電話端末801が、直接通話1209を開始することができる。
また、本説明では、PTC端末のハンドセットからダイヤル発信したが、PTCサーバ側にダイヤル発信する機能を持たせることも可能である。この場合は、図12に示すシーケンスにおいて1201の情報通知は無く、1202から始まるシーケンスとなる。
電話端末801から相手先電話番号「3000」をダイヤルすると、電話端末801は、接続先電話番号「3000」をパラメータとした呼接続要求情報1301を、テレフォニーサーバ800に送信する。IPテレフォニーサーバ800は、呼接続要求情報1301を受信すると、電話番号管理テーブル1001を参照して、呼接続先IPアドレス「192.168.1.1」を特定し、PTCサーバ110に、通話先IPアドレス3をパラメータとする呼接続要求情報1302を送信し、また電話端末801には呼出し中であることを示す情報1304を送信する。通信先IPアドレス3には、電話番号管理テーブル1001から取得した電話端末のIPアドレス「192.168.1.3」を設定する。
PTCサーバ110は、呼接続要求情報1302を受信すると、PTC端末120に、パラメータを含めた着信情報1303を送信する。
PTC端末120は、着信情報1303を受信すると、該PTC端末の電話制御部121により、デバイス制御部122を通してハンドセット130の着信音を鳴らし、音声パケット通信部123にパラメータ中の通話先IPアドレス「192.168.1.3」を通知する。
ハンドセット130の通話ボタン操作などにより通話可能な状態になると、PTC端末120は、PTCサーバ110に、通話OK1305を送信する。
PTCサーバ110は、通話OK1305を受信すると、記憶装置934内の端末IPアドレス格納領域936に格納されているPTC端末120のIPアドレス「192.168.1.2」をパラメータに設定し、通話OK1306をテレフォニーサーバ800に送信する。
テレフォニーサーバ800は、通話OK1306を受信すると、電話端末801にパラメータを含めた通話OK1307を送信する。
電話端末801では、通話OK1307を受信すると、パラメータ内の通話先IPアドレス4を取得し、これを音声パケット送信宛先に設定して、音声パケットの送信を開始する。また同時に相手方から来るパケットの受信を開始する。
これにより、PTC端末120と電話端末801が直接通話1308できる。 また、図12および図13に示すように、電話端末801とPTC端末120間で電話の発着信および通話が可能となり、PTC端末120を一つの電話端末として利用することができる。
また、図12および図13に示す通話端末間のIPアドレス交換手順は、Voice over IP(ITU−T H.323やIETF SIPなど)の呼制御技術にも見られるものであるが、電話端末同士が相手のIPアドレスを交換できれば良く、これらのいずれかの呼制御手順に依存するものではない。
また、テレフォニーサーバ800が複数ある場合や、別の電話交換手段を用いる場合でも同様である。
また、サーバ側電話制御部111をアプリケーションプログラムとして実装すると、多くの電話機能を利用することができる。PTCサーバ110には記憶装置を装備しているため、電話機能の環境設定のほか、電話帳機能や発着信履歴機能なども利用できる。
また、上記実施例の如く、サーバ側電話制御部の機能である電話帳などの個人情報などは、PTCサーバ110をセキュリティが確保されたエリアに設置することにより、PTC端末120を紛失した場合などでも個人情報が外部に漏れることはなくなる。
次に、PTC端末をTV電話端末として利用できる構成と実現方式について述べる。
図14は、本発明の一実施の形態に係るTV電話機能実現システムの構成を示す図である。すなわち、音声通信部1421、映像通信部1422、パケット送受信部1423を備えたPTC端末1420と、呼制御部1412を持つTV電話制御部1411を備えたPTCサーバ1410と、複数のTV電話端末間の音声と映像との通信を確立できるTV電話サーバ1430と、指定された形式で音声と映像の送受信が可能で、例えば、マイク1446、スピーカー1443、ダイヤルキー1444、カメラ1441、表示画面1422などを装備しているTV電話端末1440と、これらを結合するIPネットワーク990から構成される。
TV電話端末1440は、自端末で扱うことができる音声コーデック情報や映像フォーマット情報などの通信属性情報を記憶領域1445に保持している。ここでは、映像フォーマット情報として「MPEG1」と「MPEG4」が保存されているものとする。
図15および図16において、音声通信1501までの接続確立の流れは、図12の(1201〜1208)または図13の(1301〜1307)に示しているため省略する。
図15は、PTC端末1420からTV電話端末1440に映像通信1511を接続確立するシーケンスである。
この時に付加するパラメータaには、PTC端末1420のIPアドレスと、PTC端末が扱える映像フォーマット情報の第一候補を設定する。具体的には、IPアドレスは「10.0.1.2」であり、映像フォーマット情報は「MPEG2」である。
TV電話サーバ1430はこれを受信し、TV電話端末1440にパラメータaと共に映像接続要求を送信する(ステップ1503)。
TV電話端末1440はこれを受信すると、要求された映像フォーマットで映像通信ができるかどうかのパラメータ評価を実行する(ステップ1504)。
ここでは、映像フォーマット情報として「MPEG2」を要求されているため、自端末の能力と合わないと判断しNGとなる。
評価がNGの場合は、TV電話サーバ1430にNGを送信する(ステップ1505)。
TV会議サーバ1430はこれを受信し、PTCサーバ1410にNGを送信する(ステップ1506)。
PTCサーバ1410はこれをを受信すると、映像フォーマット情報から次候補を探し出してこれをパラメータaに設定し、再び映像接続要求1502を送信するリトライ処理を実行する(ステップ1507)。
ここでは、次候補として「MPEG4」が探し出されてパラメータaに設定される。
再び、ステップ1502、ステップ1503を経て、TV電話端末1440にてパラメータ評価を実行する(ステップ1504)。
今回は映像フォーマットが「MPEG4」が要求されているため、自端末の能力に合うと判断しOKとなる。
この時、自端末のIPアドレスである「10.0.3.1」を設定したパラメータbを付加する。
TV電話サーバ1430はこれを受信すると、パラメータbを付加してPTCサーバ1410にOKを送信する(ステップ1509)。
PTCサーバ1410はこれを受信すると、PTC端末1420に映像送受信開始指示を出す(ステップ1510)。
この時に付加するパラメータcには、通信相手端末のIPアドレスと、映像フォーマット情報を設定する。ここでは、IPアドレスとして「10.0.3.1」、映像フォーマット情報としては、上記ステップにて最終決定された映像フォーマット「MPEG4」を設定する。
PTC端末1420はこれを受信すると、通知されたIPアドレス「10.0.3.1」に対して、通知された映像フォーマット「MPEG4」で映像映像パケットの送受信を開始する。
これにより、PTC端末1420とTV会議端末1440間で映像通信1511を確立し、前記ネットワーク990を介した映像通信1453を構成できる。
まず、TV電話端末1440が、映像接続要求をTV電話サーバ1430に送信する(ステップ1602)。
この時に付加するパラメータdには、TV電話端末1440のIPアドレスと、TV電話端末1440が扱える映像フォーマットの第一候補を設定する。具体的には、IPアドレスは「10.0.3.1」であり、映像フォーマットは「MPEG1」である。
TV電話サーバ1430はこれを受信し、パラメータdと共に映像接続要求をPTCサーバ1410に送信する(ステップ1603)。
PTCサーバ1410はこれを受信すると、要求された映像フォーマットで映像通信ができるかどうかのパラメータ評価を実行する(ステップ1604)。
ここでは、映像フォーマットとして「MPEG1」を要求されているため、自端末の能力と合わないと判断しNGとなる。
評価がNGの場合は、TV電話サーバ1430にNGを送信する(ステップ1605)。
TV会議サーバ1430はこれを受信し、TV電話端末1440にNGを送信する(ステップ1606)。
TV電話端末1440はこれを受信すると、映像フォーマット情報から次候補を探し出してこれをパラメータdに設定し、再び映像接続要求1602を送信するリトライ処理を実行する(ステップ1607)。
ここでは、次候補として「MPEG4」が探し出されてパラメータdに設定される。
再び、ステップ1602、ステップ1603を経て、PTCサーバ1410のパラメータ評価を実行する(ステップ1604)。
今回は映像フォーマットとして「MPEG4」が要求されているため、自端末の能力に合うと判断しOKとなる。
ステップ1608では、PTC端末のIPアドレスである「10.0.1.2」を設定したパラメータeを付加する。
ステップ1610では、通信相手端末のIPアドレスと、映像フォーマットが設定されるパラメータfを付加する。ここでは、パラメータdから取得したIPアドレス「10.0.3.1」と、上記ステップにて最終決定された映像フォーマット「MPEG4」が設定される。
TV電話サーバ1430は、ステップ1608のOKを受信すると、TV電話端末1440にパラメータeを付加してOKを送信する(ステップ1609)。
TV電話端末1440はこれを受信すると、パラメータeで取得したIPアドレス「10.0.1.2」に対して、上記ステップにて最終決定された映像フォーマット「MPEG4」で映像パケットの送受信を開始する。
これにより、PTC端末1420とTV会議端末1440間で映像通信1511が確立でき、前記ネットワーク990を介した映像通信1453を構成できる。
また、複数のPTC端末間で音声および映像の接続をすることも可能であり、本構成にて容易にTV会議を実現することができる。
また、TV電話サーバの持つ通信確立手段を、PTCサーバとTV会議端末のそれぞれに備えることにより、TV電話サーバを経由しなくても接続することも可能である。
また、本実施例では、映像フォーマットの能力交換を示したが、映像フォーマットの能力交換に限らず、音声におけるコーデックやテキストにおける文字フォントの交換など、通信端末間の能力の違いを吸収する方式としても利用可能である。
次に、PTC端末を、例えば音楽や映画などのコンテンツ配信サーバと接続し機能する端末となる構成と実現方式について述べる。
すなわち、受信した映像コンテンツを再生するPTC端末1720と、制御情報a1750にてPTC端末1720を制御し、映像配信制御部1712と映像受信制御部1711とを備えたPTCサーバ1710と、映像コンテンツを蓄積する記憶装置1742を備え、制御情報b1752に基づき、指定された端末に映像コンテンツを配信するプログラム1741を備えた、映像配信サーバ1740と、映像配信サーバ1740を制御し、映像配信制御を行なうプログラム1731を備えた、映像配信管理サーバ1730と、それらを接続するネットワーク990とから構成される。
PTCサーバ1710は、PTC端末1720内の音声映像処理部1721で扱うことができる映像フォーマット情報などを、記憶装置934に保持している。
映像配信管理サーバ1732は、映像配信サーバ1740が配信可能な映像フォーマット情報などを、記憶領域1732に保持している。
本システム構成において、映像通信を実現するため、PTCサーバ1710に「10.0.1.1」を、PTC端末1720に「10.0.1.2」を、映像配信管理サーバ1730に「10.0.2.1」を、映像配信サーバ1740に「10.0.3.1」をIPアドレスとしてそれぞれ割当てる。
まず、PTCサーバ1710が、映像配信管理サーバ1730に、パラメータgを付加した映像配信要求を送信する(ステップ1801)。
このパラメータgには、映像配信のために必要な情報を設定するものであり、例えば、どの映像コンテンツを、どの映像フォーマットで、どの端末に配信するかを指定する。ここでは、映像コンテンツは「映画1」、映像フォーマットは「MPEG4」、配信先IPアドレスは「10.0.1.2」を設定する。
映像配信管理サーバ1730はこれを受信すると、パラメータgの指定内容の確認を行う(ステップ1802)。
確認結果、特に問題が無ければ、PTCサーバ1710にはパラメータhを付加したOKを送信し(ステップ1803)、映像配信サーバ1740にはパラメータgを付加した配信開始指示を送信する(ステップ1804)。
ステップ1803のパラメータhには、映像配信の確定情報が設定される。ここでは、映像配信サーバのIPアドレス「10.0.3.1」、映像フォーマット「MPEG4」などが設定される。
PTCサーバ1710は、ステップ1803のOKを受信すると、受信したパラメータhを付加して、PTC端末1720に受信開始指示を出す(ステップ1805)。
PTC端末1720は、ステップ1805で受信開始指示を受信すると、パラメータhの指定内容に従い、指定されたIPアドレス「10.0.3.1」から来る映像パケットの受信を開始し、受信した映像データを指定された映像フォーマット「MPEG4」で再生する(ステップ1807)。
映像配信管理サーバ1730は、映像配信サーバ1740と筐体的には一体であっても良い。
また、配信サーバと端末間で映像フォーマットの違いが発生する場合は、図15における能力解決方式(ステップ1502〜ステップ1507)を、ステップ1801〜1803に適用することにより解決できる。
また、本実施例では、映像コンテンツの配信サーバへの接続の実現を示したが、例えば音楽コンテンツ配信やニュースなどのテキストコンテンツ配信の場合でも、まったく同様な方式で、PTC端末をコンテンツ配信サーバに接続することが可能である。本実施例における特徴は、PTCサーバが持つPTC端末で扱うことができる映像フォーマット情報と、映像配信管理サーバが持つ映像配信サーバの映像フォーマット情報とを交換して、映像配信サーバからPTC端末が映像データを受信できるところにある。
図4の構成において、PTC端末420を一つの電話端末として利用する場合、図12または図13で示す呼接続処理における通話先IPアドレス指定を、PTCサーバ410のIPアドレスを指定することにより実現できる。具体的には、図12において、テレフォニーサーバ800に呼接続要求を出す時の通話先IPアドレスパラメータとして、PTCサーバ410のIPアドレスである「192.168.1.1」を設定する。また、図13において、テレフォニーサーバ800に通話OKを出す時の通話先IPアドレスパラメータとして、PTCサーバ410のIPアドレスである「192.168.1.1」を設定する。これにより、電話端末801とPTCサーバ410間で音声パケット通信ができるようになる。
なお、音声パケット通信部123は、図1で示すようにPTC端末120側に装備することも、図4で示すようにPTCサーバ410側に装備することもでき、あるいは、PTCサーバ410とPTC端末420の両方に装備して、利用目的に応じて切替えて使用するなどが考えられる。
図5の構成では、PTC端末500のみで電話機能を構成している為、PTCサーバ110の動作に全く依存せずにPTC端末500を一つの電話端末として利用することができる。
図5の構成において、PTC端末500を一つの電話端末として電話システムを構築する場合、テレフォニーサーバ800内の電話番号管理テーブル1001には、「3000」に対応する呼制御先IPアドレスとして「192.168.1.2」が設定される。これにより、テレフォニーサーバ800とPTC端末500が呼接続できるようになる。
図5の構成のように、呼制御先IPアドレスと通信先IPアドレスが同じ場合には、図12および図13の呼接続手順において、通話先IPアドレスには呼接続先IPアドレスを設定するか、もしくは、パラメータ設定をしないことも考えられる。通信先IPアドレスがパラメータ設定されていない場合、テレフォニーサーバ800は、電話番号管理テーブル1001を参照して、呼接続先IPアドレスを通信先IPアドレスとして相手に通知することによりお互いのIPアドレスを交換することができる。
図5の構成によれば、PTCサーバ110に全く依存せずにPTC端末500だけで電話機能を利用できるようになるため、例えば、PTCサーバ110の電源が入っていない場合でも電話はかけられるようになる。
ICカード330には、電話番号格納領域331に、あらかじめ電話番号を登録しておく。ICカード330が挿入されると、端末側電話制御部341は、ICカード制御部321を通して、ICカード330内の電話番号格納領域331に格納されている電話番号を読み出し、サーバ側電話制御部111に、新電話番号をパラメータとして電話番号登録通知を送信する。
サーバ側電話制御部111は、これを受信し、呼制御部112を通してテレフォニーサーバ800に新電話番号の登録要求340を出す。
テレフォニーサーバ800では、登録要求340を受付けると、電話番号管理テーブル上のIPアドレスに該当する電話番号を新電話番号に書き換える。
これにより、PTCシステム300の電話番号が新しくなり、他の電話端末からは新電話番号にて接続できるようになる。
また、ICカード330を接続する構成としては、図3におけるPTCサーバ110に接続する構成や、図5に示すPTC端末500への接続の構成などが考えられるが、いずれの構成においても、電話番号の登録処理などは、上記と同様になる。
図3の構成による効果としては、ICカード330には、前述したように接続先PTCサーバのIPアドレスを登録することができる。これとあわせてICカード330に発信者情報をもたせることにより、ICカードを挿入するだけで、そのPTC端末320が個人のデスクトップPCに接続し、さらに、自分の内線番号を持つ電話端末とすることができる。これにより、安全なリモートオフィス環境を実現することができる。
Claims (10)
- データ及びデータ作成プログラムを管理するクライアントサーバと、
前記クライアントサーバを遠隔操作することが可能なクライアント端末と、
前記クライアント端末と前記クライアントサーバが結合するネットワークと、
音や映像を送受信または配信できる通信端末と、
前記通信端末と通信を確立するための通信確立手段とが前記ネットワークに結合されたIP通信システムにおいて、
前記クライアント端末、前記クライアントサーバのいずれか一方又は両方に通信を確立するための通信制御手段を設け、
前記通信制御手段を用いて前記クライアント端末と前記通信端末との通信確立のとき、
前記クライアント端末の通信能力を示す第1通信属性情報を、前記クライアントサーバ及び前記通信確立手段を介して前記通信端末に通知し、
また、前記通信端末の通信能力を示す第2通信属性情報を、前記通信確立手段及び前記クライアントサーバを介して前記クライアント端末に通知し、
これらの通信属性情報に基づき前記クライアント端末と前記通信端末との間の通信を確立し、
前記ネットワークをもって前記クライアント端末と前記通信端末との通信路を構成することを特徴とするIP通信システム。 - データ及びデータ作成プログラムを管理するクライアントサーバと、
前記クライアントサーバを遠隔操作することが可能なクライアント端末と、
前記クライアント端末と前記クライアントサーバが結合するネットワークと、
電話機能を有する通信端末と、
前記通信端末からのダイヤル情報に対応して呼設定をする呼設定手段とが前記ネットワークに結合されたIP通信システムにおいて、
前記クライアント端末、前記クライアントサーバのいずれか一方又は両方にダイヤル情報を出力する通信制御手段を設け、
前記通信制御手段を用いた呼設定のとき、
前記クライアント端末の第1識別情報を、前記クライアントサーバ及び前記呼設定手段を介して前記通信端末に通知し、
また、前記通信端末の第2識別情報を、前記呼設定手段及び前記クライアントサーバを介して前記クライアント端末に通知し、
これらの識別情報に基づき前記クライアント端末と前記通信端末との間の呼を設定し、
前記ネットワークをもって前記クライアント端末と前記通信端末との通信路を構成することを特徴とするIP通信システム。 - 前記通信制御手段が、前記クライアント端末からダイヤル情報を出力又は前記クライアント端末からの指示に基づき前記クライアントサーバに登録済みのダイヤル情報(電話帳)を読出し出力する通信制御部を含み、
前記呼設定手段が、前記ダイヤル情報を受け、前記クライアントサーバ及び前記通信端末との間での呼制御に基づき前記クライアント端末と前記通信端末との間の呼設定を行なうことを特徴とするテレフォニ−サーバである、請求項1記載のIP通信システム。 - 前記クライアント端末が、
前記通信端末との間で音声通信又は映像通信を行なうパケット通信部、
前記クライアント端末に接続されるハンドセットまたはカメラを含む音声映像通信機器の制御を行なうデバイス制御部を含む、前記クライアントサーバとの間で通信制御を行なう前記通信制御手段が内蔵されたPCからなり、
前記通信端末が、IP電話機又はIPテレビ電話機からなり、
前記第1識別情報が、前記クライアント端末の通話元IPアドレスであり、
前記第2識別情報が、前記IP電話機の通話先IPアドレスであり、
前記呼設定手段が、前記クライアント端末の通話元IPアドレス、前記IP電話機又はIPテレビ電話機の通話先IPアドレスに基づき前記IP電話機又はIPテレビ電話機、前記クライアントサーバに対して呼制御及び呼接続を行って呼設定を行なう制御部を含むテレフォニ−サーバからなり、
前記クライアント端末のパケット通信部が、前記ネットワークに接続され、前記ハンドセット、前記カメラ、前記IP電話機、前記IPテレビ電話機のいずれかからの音声映像の通信を可能とする、請求項1記載のIP通信システム。 - 通信制御情報の送受を行なう送受信部を含むクライアントサーバと、
通信制御情報の送受を行なう送受信部を含むクライアント端末と、
IP端末と、
前記クライアントサーバと前記各端末とを接続するIPネットワークとの組み合わせにおいて、
前記クライアント端末から前記IP端末又はその逆に、前記クライアントサーバを介して呼出し、該呼出しステップに応じて第1又は第2の通話先IPアドレスを、前記クライアントサーバを介して通話先IP端末又は通話先クライアント端末へ送出するステップと、
前記第1又は第2の通話先IPアドレスを取得し、該IPアドレスに応答して通話OK通知を前記IP電話端末から前記クライアント端末又はその逆に、前記クライアントサーバを介して第1又は第2の通話先IPアドレスを、前記クライアントサーバを介して通話先クライアント端末又は通話先IP端末へ送出するステップと、
前記クライアント端末又は前記IP端末からの呼出し及び、前記第1、第2のIPアドレスに基づき前記IP端末と前記クライアント端末とを前記IPネットワークを介して通信路を構成するステップとを備え、
前記IP端末と前記クライアント端末間の通信を、前記IPネットワークを介して可能とすることを特徴とする通信制御方法。 - IPネットワークに、通信制御部を含むクライアント端末、IP通信端末とともに接続され、
通信制御部を含み、前記クライアント端末により遠隔操作が可能な、データ及びデータ作成プログラムを管理するクライアントサーバにおいて、
前記クライアント端末、前記クライアントサーバのいずれかの通信制御部又は前記IP通信端末からのダイヤルに応答して前記両端末のIPアドレスを前記クライアント端末と前記IP通信端末との呼を設定する呼設定手段を介して前記IP通信端末、前記クライアント端末に送出し、
該IPアドレスに基づき前記クライアント端末と前記IP通信端末間の呼を設定したとき、
前記IPネットワークをもって前記クライアント端末と前記IP通信端末間の通信路を構成し、
前記クライアント端末−前記ネットワーク−前記通信端末の経路をもって前記クライアント端末と前記通信端末との通信を可能とすることを特徴とするクライアントサーバ。 - データ及びデータ作成プログラムを管理するクライアントサーバ、IP通信端末とともにIPネットワークに接続され、
前記クライアントサーバを遠隔操作でき、
前記クライアント端末から前記IP通信端末への呼び出しに応答して通話元IPアドレスを前記クライアントサーバ側から前記クライアント端末と前記通信端末との間の呼設定を行なう呼設定手段を介して前記IP通信端末側に送信し、
前記IP通信端末が前記呼び出しに応答したとき、前記IP通信端末の通話先IPアドレスを前記呼設定手段、前記クライアントサーバを介して受信するクライアント端末であって、
前記クライアントサーバとの間で前記IPアドレスの送受を可能とする通信制御部と、
マイク、スピーカーを含むハンドセットとカメラの接続を可能とするインターフェースを構成するデバイス制御部と、
前記IPネットワークに接続されるインターフェースを構成するデータパケット通信部を備え、
前記通信制御部により前記クライアントサーバ、前記呼設定手段を介して前記IP通信端末と呼設定したとき、
前記ハンドセット又はカメラ−前記クライアント端末のデータパケット通信部−前記IPネットワークの通信路をもって前記IP通信端末との通信が可能なクライアント端末。 - 前記IP通信端末が、通話機能を有するIP電話またはIPテレビ電話である請求項7記載のクライアント端末。
- 前記クライアント端末が、個人認証情報を持つ外部記憶媒体が着脱されるインターフェース部及び外部記憶媒体から入力された個人認証情報を前記クライアントサーバに送信する機能を有する外部記憶媒体制御部を設けたことを特徴とする請求項7記載のクライアント端末。
- 前記クライアント端末が、個人認証情報を持つ外部記憶媒体が着脱されるインターフェース部及び外部記憶媒体から入力された個人認証情報を前記クライアントサーバに送信する機能を有する外部記憶媒体制御部を設けたクライアント端末であり、
外部記憶媒体を前記インターフェース部に装着したとき、前記ネットワーク上のIP電話機又はIPテレビ電話機との通話が自動的に通話が可能となるように構成された
請求項1記載のIP通信システム。
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