JP2011124775A - 通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】無線ハンドセットが、どのクライアント端末とも自由に接続できるIP電話システムを提供する。
【解決手段】ユーザが操作する計算機と、前記計算機と無線を介して接続される無線通信装置と、前記無線通信装置と他の電話機との通信を確立するための通信制御サーバと、を備える通信システムであって、前記計算機は、前記無線通信装置と無線通信可能な無線部を備え、前記無線通信装置を一意に特定するための識別子を管理し、前記管理される識別子が付されたパケットを受信した場合、当該パケットに付された識別子によって、受信したパケットの転送先の無線通信装置を特定し、前記特定された無線通信装置に当該受信したパケットを転送する。
【選択図】図1
【解決手段】ユーザが操作する計算機と、前記計算機と無線を介して接続される無線通信装置と、前記無線通信装置と他の電話機との通信を確立するための通信制御サーバと、を備える通信システムであって、前記計算機は、前記無線通信装置と無線通信可能な無線部を備え、前記無線通信装置を一意に特定するための識別子を管理し、前記管理される識別子が付されたパケットを受信した場合、当該パケットに付された識別子によって、受信したパケットの転送先の無線通信装置を特定し、前記特定された無線通信装置に当該受信したパケットを転送する。
【選択図】図1
Description
本発明は、IP電話による通信システムに関し、特に、無線電話機を用いたIP電話システムに関する。
従来、シンクライアントシステム上に構築されたソフトフォンによるIP電話システムでは、クライアント端末のUSBインターフェースに有線のハンドセットを接続し、サーバによって提供されるソフトフォンのプログラムが実行されるように構成されていた(例えば、特許文献1参照)。
しかし、従来のシンクライアントシステム上に構築されたIP電話システムでは、ハンドセットが接続されているクライアント端末が起動していない場合、またサーバにおいてソフトフォンが起動していない場合に、IP電話システムを利用することができなかった。また、通話中に、ハンドセットが接続されたクライアント端末がシャットダウンした場合、当該ハンドセットによる通話が継続できなかった。さらに、通話中に、ハンドセットが接続されたクライアント端末に対応するサーバ上のソフトフォンのプログラムが終了した場合、当該ハンドセットによる通話が継続できなかった。
このため、他のクライアント端末と自由に接続できるハンドセット、すなわち無線ハンドセットが、どのクライアント端末とも自由に接続できるIP電話システムが求められている。
本願において開示される発明の代表的な一例を示せば以下の通りである。すなわち、ユーザが操作する計算機と、前記計算機と無線を介して接続される無線通信装置と、前記無線通信装置と他の電話機との通信を確立するための通信制御サーバと、を備える通信システムであって、前記計算機は、前記無線通信装置と無線通信可能な無線部を備え、前記無線通信装置を一意に特定するための識別子を管理し、前記管理される識別子が付されたパケットを受信した場合、当該パケットに付された識別子によって、受信したパケットの転送先の無線通信装置を特定し、前記特定された無線通信装置に当該受信したパケットを転送することを特徴とする。
本発明の代表的な実施の形態によれば、ハンドセットと端末との組み合わせが変化しても、すなわち、無線ハンドセットが接続されている端末がシャットダウンしても、ハンドセットと他の電話機との間で音声通話をすることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
<実施形態1>
図1は、本発明の第1の実施の形態のパーソナルシンクライアントシステム(PTCシステム)上に構築された無線IP電話システムの構成を示すブロック図である。
図1は、本発明の第1の実施の形態のパーソナルシンクライアントシステム(PTCシステム)上に構築された無線IP電話システムの構成を示すブロック図である。
第1の実施の形態の無線IP電話システムは、無線ハンドセット131、231、パーソナルシンクライアント端末120、220、パーソナルシンクライアントサーバ110、210、テレフォニーサーバ800及び電話端末810を備える。
パーソナルシンクライアントサーバ110、210、テレフォニーサーバ800及び電話端末810はIPネットワーク990によって接続されている。
パーソナルシンクライアント端末120とパーソナルシンクライアントサーバ110、及び、パーソナルシンクライアント端末220とパーソナルシンクライアントサーバ210とは各々接続されており、パーソナルシンクライアント端末120、220に記憶装置を備えない、いわゆるディスクレスのシンクライアントシステムを構成している。なお、本実施の形態では、パーソナルシンクライアント端末とパーソナルシンクライアントサーバとが1対1で接続されているが、1台のパーソナルシンクライアントサーバに複数のパーソナルシンクライアント端末が接続されてもよい。この場合、パーソナルシンクライアントサーバでは、接続されているパーソナルシンクライアント端末の数のソフトフォンプログラムが実行され、実行されるソフトフォンプログラム毎にサーバ側電話制御部111が構成され、実行されるソフトフォンプログラム毎に後述するポート番号が割り当てられる。
パーソナルシンクライアントサーバ110、210は、プロセッサ、メモリ及び通信インターフェースを備えるコンピュータであり、プロセッサが、メモリにロードされたプログラムを実行することによって、様々な処理を行う。また、パーソナルシンクライアントサーバ110、210は、パーソナルシンクライアント端末120、220に提供するデータ及びプログラムを格納する記憶装置180、280を備える。
パーソナルシンクライアントサーバ110、210は、各々が、独立したハードウェア上に構成されても、同じハードウェア上のリソースを論理的に分割することによって構成された計算機でもよい。
また、パーソナルシンクライアントサーバ110は、サーバ側電話制御部111及びリモコンSV150を備える。リモコンSV150は、端末120のリモコンCL160と通信し、パーソナルシンクライアントサーバ110をパーソナルシンクライアントシステムのサーバとして機能させる。サーバ側電話制御部111は、ソフトフォンによる通話処理を実行する機能を有し、テレフォニーサーバ800とSIPメッセージ送受信する呼制御部112を備え、端末管理テーブル113をメモリに保持する。
パーソナルシンクライアント端末120、220は、プロセッサ、メモリ及び通信インターフェースを備えるコンピュータであり、プロセッサが、メモリにロードされたプログラムを実行することによって、様々な処理を行う。
また、パーソナルシンクライアント端末120は、端末側電話制御部121及びリモコンCL160を備える。リモコンCL160は、サーバ110のリモコンSV150と通信し、パーソナルシンクライアント端末120をパーソナルシンクライアントシステムのクライアントとして機能させる。端末側電話制御部121は、ソフトフォンによる通話処理を実行する機能を有し、デバイス制御部122及び音声パケット通信部123を備え、ハンドセット管理テーブル124をメモリに保持する。デバイス制御部122は、パーソナルシンクライアント端末120に接続されるハンドセット(例えば、無線ハンドセット131)との通信(音声パケット、制御信号の送受信)を制御する。音声パケット通信部123は、サーバ側電話制御部111との音声パケットの送受信を制御する。
また、パーソナルシンクライアント端末120、220は、各々、USB無線部130、230を備える。USB無線部130、230は、各々、無線ハンドセット131、231と無線通信回線によって接続されている。なお、本実施の形態では、USB無線部130、230は、各々、パーソナルシンクライアント端末120、220とUSBインターフェースによって接続されるが、他のインターフェースによってパーソナルシンクライアント端末120、220と接続されてもよく、パーソナルシンクライアント端末120、220に内蔵されてもよい。
無線ハンドセット131、231は、送受信機、マイクロホン及び受話器を備える無線電話機であって、いずれかのUSB無線部130、230と無線通信回線によって接続されることによって、パーソナルシンクライアントサーバ110、210で動作するソフトフォンによる音声通話を実現する。
テレフォニーサーバ800は、プロセッサ、メモリ、記憶装置及び通信インターフェースを備えるコンピュータであり、プロセッサが、メモリにロードされたプログラムを実行することによって、様々な処理を行う。特に、テレフォニーサーバ800は、所定のプロトコル(例えば、SIP)に従って、IP電話機間の通信を制御する。テレフォニーサーバ800は、通話管理テーブル801を記憶装置に保持する。
電話端末810は、IPネットワーク990に接続されたIP電話機であり、例えばSIPに従って音声通話をする。
IPネットワーク990は、TCP/IPプロトコルに従って、該ネットワークに接続された装置間でデータを転送するネットワークである。
図2は、第1の実施の形態のパーソナルシンクライアント端末120に備わるハンドセット管理テーブル124の構成例を示す。
ハンドセット管理テーブル124は、パーソナルシンクライアントサーバ110との通信と、無線ハンドセット131との通信とを関連付ける情報が格納されるテーブルであって、ハンドセット対応テーブル124は、ポート番号及びハンドセットIDを含む。
ハンドセットIDは、無線ハンドセット131を一意に識別するための識別子である。ポート番号は、パーソナルシンクライアント端末120のポート番号である。すなわち、ハンドセット管理テーブル124によると、このポート番号が指定されたパケットは、当該ハンドセットIDによって識別される無線ハンドセット131に対する通信である。なお、無線ハンドセット131をIP電話システム内で一意に識別するために、このポート番号はIP電話システム内で一意に定められる。
なお、ハンドセット管理テーブル124に含まれるレコードの数は、当該パーソナルシンクライアント端末120に接続されている無線ハンドセット131、231の数と等しい。
なお、IP電話システムでやり取りされるパケットにおいて無線ハンドセットを特定するための識別子はポート番号でなく、ハンドセットID他の識別子を用いてもよい。
図3は、第1の実施の形態のパーソナルシンクライアントサーバ110に備わる端末管理テーブル113の構成例を示す。
端末管理テーブル113は、テレフォニーサーバ800との通信と、パーソナルシンクライアント端末120との通信を関連付ける情報が格納されるテーブルであって、端末ポート番号及び端末IPアドレスを含む。
端末ポート番号は、通信相手となる無線ハンドセット131、231を特定するために使用されるパーソナルシンクライアント端末120のポート番号であって、ハンドセット管理テーブル124のポート番号と共通のポート番号が使用される。端末IPアドレスは、パーソナルシンクライアント端末120のIPアドレスである。
なお、パーソナルシンクライアントサーバ110にも、この端末ポート番号と同一のポート番号が設定される。すなわち、端末管理テーブル113によると、このポート番号が指定されたパーソナルシンクライアントサーバ110への通信は、当該ハンドセットIDの無線ハンドセット131が接続されるパーソナルシンクライアント端末120に対する通信である。
なお、端末管理テーブル113に含まれるレコードの数は、当該パーソナルシンクライアントサーバ110に接続されているパーソナルシンクライアント端末120の数(パーソナルシンクライアントサーバ110で実行されるソフトフォンプログラム(サーバ側電話制御部111)の数)と等しい。
図4は、第1の実施の形態のテレフォニーサーバ800に備わる通話管理テーブル801の構成例を示す。
通話管理テーブル801は、テレフォニーサーバ800を介して送受信されるSIPメッセージにおいて、通信相手となる電話機(電話端末810、無線ハンドセット131、231)を特定するための情報が格納されるテーブルであって、電話番号、サーバIPアドレス、端末ポート番号、通話相手電話番号、通話相手IPアドレス及び通話相手端末ポート番号を含む。
電話番号は、電話機に一意に割り当てられた番号(例えば、内線番号)である。サーバIPアドレスは、当該電話番号によって識別される電話機(電話端末800、無線ハンドセットに対する通信の宛先となるパーソナルシンクライアントサーバ110、210)のIPアドレスである。すなわち、サーバIPアドレスは、当該無線ハンドセットが接続されているパーソナルシンクライアント端末120と対を構成するパーソナルシンクライアントサーバ110のIPアドレスである。なお、当該電話機がシンクライアントシステムに収容されていない場合、電話機のIPアドレスが登録される。
端末ポート番号は、無線ハンドセット131、231を特定するために使用されるパーソナルシンクライアント端末120のポート番号であって、端末管理テーブル113のポート番号及びハンドセット管理テーブル124の端末ポート番号と共通のポート番号が使用される。なお、当該電話機が無線ハンドセットではない場合(すなわち、当該電話機に対する通信にポート番号を指定する必要がない場合)、端末ポート番号は登録されない。
通話相手電話番号は、通話相手の電話機に一意に割り当てられた番号(例えば、内線番号)である。通話相手IPアドレスは、当該電話番号によって識別される電話機(電話端末800、無線ハンドセットに対する通信の宛先となるパーソナルシンクライアントサーバ110、210)のIPアドレスである。なお、当該電話機が無線ハンドセットではない場合、電話機のIPアドレスが登録される。
通話相手端末ポート番号は、通話相手となる無線ハンドセット131、231を特定するために使用されるパーソナルシンクライアント端末120、220のポート番号であって、端末管理テーブル113のポート番号及びハンドセット管理テーブル124の端末ポート番号と共通のポート番号が使用される。なお、当該電話機が無線ハンドセットではない場合(すなわち、当該電話機に対する通信にポート番号を指定する必要がない場合)、通話相手端末ポート番号は登録されない。
なお、当該電話番号の電話機が通話中の場合、通話相手電話番号、通話相手IPアドレス及び通話相手端末ポート番号が登録され、当該電話機が待受中の場合、通話相手電話番号、通話相手IPアドレス及び通話相手端末ポート番号は登録されない。
すなわち、通話管理テーブル801によると、電話機に割り当てられた電話番号によって識別される無線ハンドセットに対する通信のために使用されるポート番号を特定することができる。
なお、通話管理テーブル801に含まれるレコードの数は、当該IP電話システムに含まれる電話機の数と等しい。
次に、図1を用いて、第1の実施の形態の無線IP電話システムにおける通信の制御について説明する。
パーソナルシンクライアント端末120(USB無線部130)と無線ハンドセット131とは、無線通信回線710によって接続されており、無線通信回線710を通して制御信号及び音声パケットをやり取りする。パーソナルシンクライアント端末120とパーソナルシンクライアントサーバ110とは、リモコンCL160及びリモコンSV150を通して、電話制御情報140及び音声パケットをやり取りする。パーソナルシンクライアントサーバ110とテレフォニーサーバ800とは、SIPによって呼制御情報143をやり取りし、電話端末810とテレフォニーサーバ800とは、SIPによって呼制御情報144をやり取りする。
これらの制御情報のやりとりによって、電話端末810は、パーソナルシンクライアントサーバ110のIPアドレスを取得し(780)、パーソナルシンクライアントサーバ110は、電話端末810のIPアドレスを取得する(790)。
そして、取得したIPアドレスによって、電話端末810とパーソナルシンクライアントサーバ110との間で音声パケット(RTPパケット)が送受信される。また、パーソナルシンクライアントサーバ110及びパーソナルシンクライアント端末120の間、パーソナルシンクライアント端末120と無線ハンドセット131との間で音声パケットが送受信される。これによって、電話端末810と無線ハンドセット131との間で音声通話をすることができる(750)。
図5は、第1の実施の形態の無線IP電話システムの発信処理のシーケンス図である。
第1の実施の形態において、パーソナルシンクライアント端末120の処理は端末側電話制御部121によって実行され、パーソナルシンクライアントサーバ110の処理はサーバ側電話制御部111によって実行される。
パーソナルシンクライアント端末120に接続された無線ハンドセット131において発呼操作がされ、通話相手の電話端末810の電話番号(着信先電話番号)「3001」がダイヤルされると、パーソナルシンクライアント端末120のUSB無線部130を通して、端末側電話制御部121に発信要求501が送信される。この発信要求501には、着信先電話番号「3001」及び無線ハンドセット131に一意のハンドセットID「12345678」がパラメータとして含まれている。
パーソナルシンクライアント端末120(端末側電話制御部121)は、発信要求501を受信すると、ハンドセット管理テーブル124を参照して、受信した発信要求501に含まれるハンドセットIDからこの無線ハンドセット131に割り当てられたポート番号「50001」を特定し、このポート番号「50001」がヘッダに設定された発信要求502のパケットを、リモコンCL160、リモコンSV150を通して、パーソナルシンクライアントサーバ110に送信する。この発信要求502には、着信先電話番号「3001」がパラメータとして含まれている。
パーソナルシンクライアントサーバ110(サーバ側電話制御部111)は、発信要求502を受信すると、受信した発信要求502に基づいて、接続要求(INVITE)503を、テレフォニーサーバ800に送信する。この接続要求503には、通話相手の電話番号「3001」、自分のIPアドレス「192.168.1.101」及び発信元の無線ハンドセット131を特定するためのポート番号「50001」がパラメータとして含まれている。
テレフォニーサーバ800は、接続要求503を受信すると、通話管理テーブル801を参照して、接続要求503に含まれる電話番号「3001」から、接続先IPアドレス「192.168.1.3」を特定し、特定されたIPアドレス宛(電話端末810)宛に接続要求(INVITE)504を送信する。この接続要求504には、パーソナルシンクライアントサーバ110のIPアドレス「192.168.1.101」及び発信元の無線ハンドセット131を特定するためのポート番号「50001」がパラメータとして含まれている。
このとき、テレフォニーサーバ800は、発信元のポート番号「50001」に対応させて、通話相手の電話端末810の電話番号「3001」及びIPアドレス「192.168.1.3」を、通話管理テーブル801に登録し、着信先の電話番号「3001」に対応させて、無線ハンドセット131の電話番号「2001」、パーソナルシンクライアントサーバ110のIPアドレス「192.168.1.101」及びポート番号「50001」を、通話管理テーブル801に登録する。
また、テレフォニーサーバ800は、接続要求504を送信すると共に、呼び出し中であることを示すメッセージ(180 Ringing)505をパーソナルシンクライアントサーバ110に送信する。この呼出中メッセージ505のヘッダには、発信元の無線ハンドセット131を特定するためのポート番号「50001」が設定されている。
パーソナルシンクライアントサーバ110(サーバ側電話制御部111)は、呼出中メッセージ505を受信すると、端末管理テーブル113を参照して、受信したメッセージ(パケット)505に設定されたポート番号から、発信元の無線ハンドセット131が接続されているパーソナルシンクライアント端末120を特定し、特定されたパーソナルシンクライアント端末120に呼び出し中であることを示すメッセージ506を送信する。このメッセージ506のヘッダには、受信したメッセージ505と同じポート番号「50001」が設定されている。
パーソナルシンクライアント端末120(端末側電話制御部121)は、メッセージ506を受信すると、ハンドセット管理テーブル124を参照して、受信したメッセージ(パケット)506に設定されたポート番号「50001」から、発信元の無線ハンドセット131を特定し、特定された無線ハンドセット131に呼び出し中であることを示す制御信号507を送信する。
無線ハンドセット131は、制御信号507を受信すると、被呼者を呼び出し中であることを知らせるためのリングバック信号を受話器から出力する。
一方、テレフォニーサーバ800から接続要求503を受信した電話端末810は、発信側電話機(すなわち、RTPパケットの宛先となるパーソナルシンクライアントサーバ110)のIPアドレス「192.168.1.101」を取得する。さらに、電話端末810は、接続要求503を受信すると、着信音を鳴動する。
その後、着信応答のために電話端末810の受話器が取られると(オフフック状態になると)、電話端末810は、通話可能であることを示すOKメッセージ(200 OK)508を、テレフォニーサーバ800に送信する。このOKメッセージ508には、発信元の無線ハンドセット131を特定するためのポート番号「50001」がパラメータとして設定されている。
テレフォニーサーバ800は、OKメッセージ508を受信すると、通話管理テーブル801を参照して、OKメッセージ508のポート番号「50001」から、通話相手のサーバのIPアドレス「192.168.1.101」を特定し、特定されたIPアドレス宛(パーソナルシンクライアントサーバ110)宛に、OKメッセージ509を送信する。このOKメッセージ509には、ポート番号「50001」がヘッダに設定され、着信側電話機のIPアドレス「192.168.1.3」がパラメータとして設定されている。
パーソナルシンクライアントサーバ110(サーバ側電話制御部111)は、OKメッセージ509を受信すると、端末管理テーブル113を参照して、受信したOKメッセージ(パケット)509に設定されたポート番号から、発信元の無線ハンドセット131が接続されているパーソナルシンクライアント端末120を特定し、特定されたパーソナルシンクライアント端末120にOKメッセージ510を送信する。このメッセージ510のヘッダには、受信したOKメッセージ510と同じポート番号「50001」が設定されている。このOKメッセージ509によって、サーバ側電話制御部111は、着信側の電話端末810のIPアドレス「192.168.1.3」を取得する。
パーソナルシンクライアント端末120(端末側電話制御部121)は、OKメッセージ510を受信すると、ハンドセット管理テーブル124を参照して、受信したメッセージ(パケット)510に設定されたポート番号「50001」から、発信元の無線ハンドセット131を特定し、特定された無線ハンドセット131に通話可能であることを示すOKメッセージ(制御信号)511を送信する。
無線ハンドセット131は、制御信号511を受信すると、音声パケットを待ち受ける。
一方、パーソナルシンクライアントサーバ110は、OKメッセージ509を受信すると、テレフォニーサーバ800に対して、通話の準備ができたことを示すACKメッセージ512を送信する。
テレフォニーサーバ800は、ACKメッセージ512を受信すると、通話管理テーブル801を参照して、パーソナルシンクライアントサーバ110の通話相手を特定し、特定された電話端末810宛にOKメッセージ513を送信する。
この後、電話端末810とパーソナルシンクライアントサーバ110とは、互いに交換したIPアドレスを用いて、RTPによる音声パケット514を送受信する。パーソナルシンクライアントサーバ110から電話端末810に送信される音声パケット514には、通話相手の無線ハンドセット131を特定するためのポート番号「50001」がパラメータとして含まれている。また、電話端末810からパーソナルシンクライアントサーバ110に送信される音声パケット514のヘッダには、通話相手の無線ハンドセット131を特定するためのポート番号「50001」が設定されている。
パーソナルシンクライアントサーバ110とパーソナルシンクライアント端末120とは、リモコンSV150とリモコンCL160によって、RTPによる音声パケット515を送受信する。パーソナルシンクライアントサーバ110とパーソナルシンクライアント端末120との間で送受信される音声パケットのヘッダ515には、発信元の無線ハンドセット131を特定するためのポート番号「50001」が設定されている。
パーソナルシンクライアント端末120と無線ハンドセット131とは、USB無線部130を通して、RTPによる音声パケット516を送受信する。
この音声パケット514〜516の転送によって、電話端末810と無線ハンドセット131との間で音声通話が実現する。
その後、無線ハンドセット131に終話操作がされると(オンフック状態になると)、USB無線部130を通して、パーソナルシンクライアント端末120に終話要求517が送信される。
パーソナルシンクライアント端末120(端末側電話制御部121)は、終話要求517を受信すると、ハンドセット管理テーブル124を参照して、受信した終話要求517に含まれるハンドセットIDからこの無線ハンドセット131に割り当てられたポート番号「50001」を特定し、このポート番号「50001」が設定された終話要求518のパケットを、リモコンCL160、リモコンSV150を通して、パーソナルシンクライアントサーバ110に送信する。
パーソナルシンクライアントサーバ110(サーバ側電話制御部111)は、終話要求518を受信すると、通話相手のIPアドレス「192.168.1.3」がパラメータとして設定された終話要求(BYE)519を、テレフォニーサーバ800に送信する。
テレフォニーサーバ800は、終話要求519を受信すると、受信した終話要求519に含まれるIPアドレス「192.168.1.3」宛に、終話要求(BYE)520を送信する。
電話端末810は、終話要求520を受信すると、OKメッセージ(200OK)521を、テレフォニーサーバ800に送信する。このOKメッセージ521は、パーソナルシンクライアントサーバ110及びパーソナルシンクライアント端末120を通して、無線ハンドセット131に転送される(522〜524)。このOKメッセージ(制御信号)521〜524の転送(宛先の決定)は、前述したOKメッセージ(制御信号)508〜511の転送と同様の手順によって行われる。
図6は、第1の実施の形態の無線IP電話システムの着信処理のシーケンス図である。
電話端末810から通話先の無線ハンドセット131の電話番号(着信先電話番号)「2001」をダイヤルすると、テレフォニーサーバ800に対して、通話相手の電話番号「2001」及び自分のIPアドレス「192.168.1.3」をパラメータとした接続要求(INVITE)601が送信される。
テレフォニーサーバ800は、接続要求601を受信すると、通話管理テーブル801を参照して、接続要求601に含まれる電話番号「2001」から、接続先IPアドレス「192.168.1.101」及びポート番号「50001」を特定し、特定されたIPアドレス宛(パーソナルシンクライアントサーバ110)宛に接続要求(INVITE)602を送信する。この接続要求602のヘッダには、着信先の無線ハンドセット131を特定するためのポート番号「50001」が設定されている。
このとき、テレフォニーサーバ800は、電話端末810のIPアドレス「192.168.1.3」に対応させて、通話相手の無線ハンドセット131の電話番号「2001」、通話相手のパーソナルシンクライアントサーバ110のIPアドレス「192.168.1.101」及びポート番号「50001」を、通話管理テーブル801に登録し、着信先の電話番号「2001」に対応させて、電話端末810の電話番号「3001」及びIPアドレス「192.168.1.3」を、通話管理テーブル801に登録する。
また、テレフォニーサーバ800は、接続要求602を送信すると共に、呼び出し中であることを示すメッセージ(180 Ringing)605を電話端末810に送信する。
電話端末810は、メッセージ605を受信すると、被呼者を呼び出し中であることを知らせるためのリングバック信号を受話器から出力する。
パーソナルシンクライアントサーバ110(サーバ側電話制御部111)は、接続要求602を受信すると、端末管理テーブル113を参照して、受信したメッセージ(パケット)602に設定されたポート番号から、着信先の無線ハンドセット131が接続されているパーソナルシンクライアント端末120を特定し、特定されたパーソナルシンクライアント端末120に、リモコンSV150、リモコンCL160を通して、発信要求603を送信する。この着信要求603のヘッダには、受信した発信要求603と同じポート番号「50001」が設定されている。この接続要求602によって、サーバ側電話制御部111は、発信元の電話端末810のIPアドレス「192.168.1.3」を取得する。
パーソナルシンクライアント端末120(端末側電話制御部121)は、着信要求603を受信すると、ハンドセット管理テーブル124を参照して、受信した着信要求603に設定されたポート番号「50001」から、着信先の無線ハンドセット131を特定し、特定された無線ハンドセット131に、USB無線部130を通して、着信要求604を送信する。
無線ハンドセット131は、着信要求604を受信すると、発信側電話機(電話端末810)のIPアドレス「192.168.1.3」を取得し、着信音を鳴動する。
その後、着信応答のために無線ハンドセット131の通話ボタンが操作されると(オフフック状態になると)、無線ハンドセット131は、通話可能であることを示すOKメッセージ(制御信号)606を、USB無線部130を通して、パーソナルシンクライアント端末120に送信する。
パーソナルシンクライアント端末120(端末側電話制御部121)は、制御信号606を受信すると、ハンドセット管理テーブル124を参照して、受信した制御信号606に含まれるハンドセットIDからこの無線ハンドセット131に割り当てられたポート番号「50001」を特定し、このポート番号「50001」がヘッダに設定されたOKメッセージ607のパケットを、リモコンCL160、リモコンSV150を通して、パーソナルシンクライアントサーバ110に送信する。
パーソナルシンクライアントサーバ110(サーバ側電話制御部111)は、OKメッセージ607を受信すると、テレフォニーサーバ800に対して、着信先の無線ハンドセット131を特定するためのポート番号「50001」及び自分のIPアドレス「192.168.1.101」をパラメータとしたメッセージ(200 OK)608を送信する。
テレフォニーサーバ800は、OKメッセージ608を受信すると、発信元の電話端末810に対して、着信先の無線ハンドセット131を特定するためのポート番号「50001」及び自分のIPアドレス「192.168.1.101」をパラメータとしたメッセージ(200 OK)609を送信する。
テレフォニーサーバ800は、OKメッセージ608の受信によって、電話端末810のIPアドレス「192.168.1.3」と、パーソナルシンクライアントサーバ110のIPアドレス「192.168.1.101」とを、通話管理テーブルに登録する。
電話端末810は、OKメッセージ609を受信すると、テレフォニーサーバ800に対して、通話の準備ができたことを示すACKメッセージ610を送信する。また、電話端末810は、受信したOKメッセージ609によって、発信側電話機(電話端末810)のIPアドレス「192.168.1.3」を取得する。
テレフォニーサーバ800は、ACKメッセージ610を受信すると、通話管理テーブル801を参照して、電話端末810の通話相手を特定し、特定されたパーソナルシンクライアントサーバ110に対してACKメッセージ611を送信する。
この後、電話端末810とパーソナルシンクライアントサーバ110とは、互いに交換したIPアドレスを用いて、RTPによる音声パケット612を送受信する。パーソナルシンクライアントサーバ110から電話端末810に送信される音声パケット612には、通話相手の無線ハンドセット131を特定するためのポート番号「50001」がパラメータとして含まれている。また、電話端末810からパーソナルシンクライアントサーバ110に送信される音声パケット612のヘッダには、通話相手の無線ハンドセット131を特定するためのポート番号「50001」が設定されている。
パーソナルシンクライアントサーバ110とパーソナルシンクライアント端末120とは、リモコンSV150とリモコンCL160によって、RTPによる音声パケット613を送受信する。パーソナルシンクライアントサーバ110とパーソナルシンクライアント端末120との間で送受信される音声パケット613には、着信先の無線ハンドセット131を特定するためのポート番号「50001」が設定されている。
パーソナルシンクライアント端末120と無線ハンドセット131とは、USB無線部130を通して、RTPによる音声パケット614を送受信する。
この音声パケット612〜614の転送によって、電話端末810と無線ハンドセット131との間で音声通話が実現する。
その後、電話端末810の受話器が置かれると(オンフック状態になると)、通話相手のIPアドレス「192.168.1.101」がパラメータとして設定された終話要求(BYE)615を、テレフォニーサーバ800に送信する。
テレフォニーサーバ800は、終話要求615を受信すると、受信した終話要求615に含まれるIPアドレス「192.168.1.101」宛に、終話要求(BYE)616を送信する。
パーソナルシンクライアントサーバ110(サーバ側電話制御部111)は、終話要求616を受信すると、通話相手のIPアドレス「192.168.1.3」をパラメータとした終話要求(BYE)617を、パーソナルシンクライアント端末120に送信する。
パーソナルシンクライアント端末120(端末側電話制御部121)は、終話要求617を受信すると、終話要求617から無線ハンドセット131を特定し、特定された無線ハンドセット131に終話要求(制御信号)618を送信する。
無線ハンドセット131は、制御信号618を受信すると、終話処理をした後、OKメッセージ(制御信号)619を、端末側電話制御部121に送信する。この制御信号619は、サーバ側電話制御部111に送信される(620)。サーバ側電話制御部111は、テレフォニーサーバ800にOKメッセージ621を送信し、テレフォニーサーバ800は電話端末810にOKメッセージ622を送信する。このOKメッセージ(制御信号)619〜621の転送(宛先の決定)は、前述したOKメッセージ(制御信号)606〜609の転送と同様の手順によって行われる。
なお、図5及び図6に示す通話端末間のIPアドレス交換手順は、Voice over IP(ITU−T H.323、IETF SIPなど)の呼制御技術に準じたものであるが、電話端末810とパーソナルシンクライアントサーバ110とがIPアドレスを交換できればよく、これらのいずれかの呼制御手順に依存するものではない。また、テレフォニーサーバ800が複数ある場合や、別の電話交換手段を用いる場合でも、電話端末810とパーソナルシンクライアントサーバ110とがIPアドレスを交換できればよい。
図7は、第1の実施の形態の無線IP電話システムの接続変更処理のシーケンス図である。この接続変更処理は、パーソナルシンクライアント端末120に接続されていた無線ハンドセット131が、パーソナルシンクライアント端末120の終了によって、他のパーソナルシンクライアント端末220に接続する処理を示す。
まず、パーソナルシンクライアント端末120は、端末側電話制御部121を終了する場合、USB無線部130を通して、無線ハンドセット131に終了通知701を送信する。なお、端末120の電源遮断、無線ハンドセット131との接続の解除等の場合も同様に終了通知701が発行される。
無線ハンドセット131は、終了通知701を受信すると、パーソナルシンクライアント端末120に接続されたUSB無線部130と通信が不可能になるので、他のUSB無線部から発射された電波を探索する。そして、受信できた電波のうち最も強いものを発信するUSB無線部230に接続要求702を送信する。接続要求702にはハンドセットID及び電話番号が含まれている。
パーソナルシンクライアント端末220(端末側電話制御部221)は、接続を要求した無線ハンドセット131にポート番号を割り当て、割り当てられたポート番号及び接続要求702に含まれるハンドセットIDをハンドセット管理テーブル224に登録する。なお、無線ハンドセット131をIP電話システム内で一意に識別するために、このポート番号はIP電話システム内で一意に定められる。
その後、端末側電話制御部221は、USB無線部230を通して、無線ハンドセットに接続OK703を送信する。また、端末側電話制御部221は、パーソナルシンクライアントサーバ210に、ハンドセット管理テーブル224に登録されたポート番号及びハンドセットID並びに接続要求702に含まれる電話番号を含む接続通知704を送信する。
パーソナルシンクライアントサーバ210(サーバ側電話制御部211)は、接続通知704を受信すると、受信した接続通知704に含まれるポート番号及び接続通知704を送信したパーソナルシンクライアント端末220のIPアドレスを端末管理テーブル213に登録する。また、サーバ側電話制御部211は、テレフォニーサーバ800に、ハンドセット管理テーブル224に登録されたポート番号及びハンドセットID、端末管理テーブル213に登録されたIPアドレス、並びに接続要求704に含まれる電話番号を含む接続通知705を送信する。
テレフォニーサーバ800は、接続通知705を受信すると、受信した接続通知705に含まれるポート番号及び電話番号並びに接続通知705を送信したパーソナルシンクライアントサーバ210のIPアドレスを通話管理テーブル801に登録する。
一方、パーソナルシンクライアント端末120は、端末側電話制御部121を終了する場合、パーソナルシンクライアントサーバ110に終了通知710を送信する。
パーソナルシンクライアントサーバ110(サーバ側電話制御部111)は、終了通知710を受信すると、ハンドセット管理テーブル224から、当該終了通知710を送信したパーソナルシンクライアント端末120のレコードを削除する。そして、削除したレコードのポート番号を含む終了通知711をテレフォニーサーバ800に送信する。
テレフォニーサーバ800は、終了通知711を受信すると、終了通知711に含まれるポート番号のレコードを通話管理テーブル801から削除する。
なお、図7は、待ち受け中の接続変更処理について説明したが、通話中の接続の変更も同様の処理によって実現できる。すなわち、無線ハンドセット131とパーソナルシンクライアント端末220との通信が確立した後に、無線ハンドセット131とパーソナルシンクライアント端末120との通信が遮断されるように制御すればよい。
また、接続変更処理(図7)と同様の手順によって、無線ハンドセット131の電源投入時の登録処理を行うことができる。具体的には、電源が投入された無線ハンドセット131が接続要求702をパーソナルシンクライアント端末220に送信し、パーソナルシンクライアント端末220が接続通知704をパーソナルシンクライアントサーバ210に送信し、パーソナルシンクライアントサーバ210が接続通知705をテレフォニーサーバ800に送信する。
また、同様に、無線ハンドセット131が別のパーソナルシンクライアント端末に接続したい場合にも、USB無線部から発射された電波を探索した後、接続要求702、接続通知703、接続通知705によって、登録処理を行うことができる。
以上説明した接続変更処理によって、パーソナルシンクライアント端末120が終了した場合でも、パーソナルシンクライアント端末220に接続されたUSB無線受信機230と通信することによって、無線ハンドセット131がIP電話システムを継続して利用することができる。
図8は、第1の実施の形態の無線IP電話システムにおいて、無線ハンドセット131がパーソナルシンクライアント端末220(端末側電話制御部221)に接続された状態におけるハンドセット管理テーブル224の説明図である。
パーソナルシンクライアント端末220には、無線ハンドセット131及び231の2台が接続されることから、ハンドセット管理テーブル224には、無線ハンドセット131及び231の2台分のレコード(ポート番号及びハンドセットID)が登録される。
無線ハンドセット131及び231の通信は、システム内で一意に割り当てられたポート番号で識別される。
図9は、第1の実施の形態の無線IP電話システムにおいて、無線ハンドセット131がパーソナルシンクライアント端末220(端末側電話制御部221)に接続された状態における通信の制御の説明図である。
パーソナルシンクライアント端末220(USB無線部230)と無線ハンドセット131とは、無線通信回線720によって接続されており、無線通信回線720を通して制御情報及び音声パケットをやり取りする。パーソナルシンクライアント端末220とパーソナルシンクライアントサーバ210とは、リモコンCL260及びリモコンSV250を通して、電話制御情報140及び音声パケットをやり取りする。パーソナルシンクライアントサーバ210とテレフォニーサーバ800とは、SIPによって呼制御情報143をやり取りし、電話端末810とテレフォニーサーバ800とは、SIPによって呼制御情報144をやり取りする。
これらの制御情報のやりとりによって、電話端末810は、パーソナルシンクライアントサーバ210のIPアドレスを取得し(780)、パーソナルシンクライアントサーバ210は、電話端末810のIPアドレスを取得する(790)。
そして、取得したIPアドレスによって、電話端末810とパーソナルシンクライアントサーバ210との間で音声パケット(RTPパケット)が送受信される。また、パーソナルシンクライアントサーバ210及びパーソナルシンクライアント端末220の間、パーソナルシンクライアント端末220と無線ハンドセット131との間で音声パケットが送受信される。これによって、電話端末810と無線ハンドセット131との間で音声通話をすることができる(750)。
このため、無線ハンドセット131は、パーソナルシンクライアント端末120が動作していない場合でも、IP電話システムを利用することができる。
以上説明したように、第1の実施の形態では、図5及び図6に示す発着呼のシーケンスによって、電話端末810のIPアドレス「192.168.1.3」と、パーソナルシンクライアントサーバ110のIPアドレス「192.168.1.101」とを用いて、電話端末810とパーソナルシンクライアントサーバ110との間でパケットをやり取りする。また、パーソナルシンクライアントサーバ110とパーソナルシンクライアント端末120との間では、無線ハンドセット131を特定するためのポート番号を用いて、特定の無線ハンドセットに関するパケットをやり取りする。このため、無線ハンドセットとパーソナルシンクライアント端末との組み合わせが変化しても、すなわち、無線ハンドセットが他のパーソナルシンクライアント端末と接続されても、IP電話による通話ができる。
さらに、無線ハンドセットが通信を行っているUSB無線部が接続されているパーソナルシンクライアント端末が終了した場合でも、他のパーソナルシンクライアント端末に接続を要求することによって、無線ハンドセットが接続しているパーソナルシンクライアント端末がシャットダウンしても、IP電話システムへのレジストを継続することができる。
<実施形態2>
図10は、本発明の第2の実施の形態の無線IP電話システムの構成を示すブロック図である。
図10は、本発明の第2の実施の形態の無線IP電話システムの構成を示すブロック図である。
第2の実施の形態の無線IP電話システムは、前述した第1の実施の形態の無線IP電話システムと異なり、パーソナルシンクライアントシステムではない、通常のネットワークシステム上に構築されたものである。なお、第1の実施の形態と同じ構成には同じ符号を付し、その説明は省略する。
第2の実施の形態の無線IP電話システムは、無線ハンドセット131、231、端末190、290、テレフォニーサーバ800及び電話端末810を備える。
端末190、290、テレフォニーサーバ800及び電話端末810はIPネットワーク990によって接続されている。
端末190、290は、プロセッサ、メモリ、通信インターフェース及び記憶装置180、280を備えるコンピュータであり、プロセッサが、メモリにロードされたプログラムを実行することによって、様々な処理を行う。
また、端末190は、ソフトフォンによる通話処理を実行する電話制御部191を備える。電話制御部191は、端末190に接続されるハンドセット(例えば、無線ハンドセット131)との通信を制御するデバイス制御部122、及びテレフォニーサーバ800とSIPメッセージ送受信する呼制御部112を備え、ハンドセット管理テーブル192をメモリに保持する。
すなわち、端末190、290は、各々、第1の実施の形態のパーソナルシンクライアントサーバ110、210と、パーソナルシンクライアント端末120、220とを合わせた機能を有する。
また、端末190、290は、各々、USB無線部130、230を備える。USB無線部130、230は、無線ハンドセット131、231と無線通信回線によって接続されている。なお、本実施の形態では、USB無線部130、230は、端末190、290とUSBインターフェースによって接続されるが、他のインターフェースによって端末190、290と接続されてもよく、端末190、290に内蔵されてもよい。
無線ハンドセット131、231は、送受信機、マイクロホン及び受話器を備え、いずれかのUSB無線部130、230と無線通信回線によって接続されることによって、端末190、290で動作するソフトフォンによる音声通話を実現する。
テレフォニーサーバ800は、プロセッサ、メモリ、記憶装置及び通信インターフェースを備えるコンピュータであり、プロセッサが、メモリにロードされたプログラムを実行することによって、様々な処理を行う。特に、テレフォニーサーバ800は、所定のプロトコル(例えば、SIP)に従って、IP電話機間の通信を制御する。テレフォニーサーバ800は、通話管理テーブル801を記憶装置に保持する。
電話端末810は、IPネットワーク990に接続されたIP電話機であり、例えばSIPに従って音声通話をする。
IPネットワーク990は、TCP/IPプロトコルに従って、該ネットワークに接続された装置間でデータを転送するネットワークである。
図11は、第2の実施の形態の端末190に備わるハンドセット管理テーブル192の構成例を示す。
ハンドセット管理テーブル192は、テレフォニーサーバ800との通信と、無線ハンドセット131との通信を関連付ける情報が格納されるテーブルであって、ハンドセット対応テーブル124は、ポート番号及びハンドセットIDを含む。
ハンドセットIDは、無線ハンドセット131を一意に識別するための識別子である。ポート番号は、端末190のポート番号である。すなわち、ハンドセット管理テーブル192によると、このポート番号が指定されたパケットは、当該ハンドセットIDによって識別される無線ハンドセットに対する通信である。
なお、ハンドセット管理テーブル124に含まれるレコードの数は、当該端末190に接続されている無線ハンドセット131、231の数と等しい。
図12は、第2の実施の形態のテレフォニーサーバ800に備わる通話管理テーブル802の構成例を示す。
通話管理テーブル802は、テレフォニーサーバ800を介して送受信されるSIPメッセージにおいて、通信相手となる電話機(電話端末810、無線ハンドセット131、231)を特定するための情報が格納されるテーブルであって、電話番号、端末IPアドレス、端末ポート番号、通話相手電話番号、通話相手IPアドレス及び通話相手端末ポート番号を含む。
電話番号は、電話機に一意に割り当てられた番号(例えば、内線番号)である。サーバIPアドレスは、当該電話番号によって識別される電話機(電話端末800、無線ハンドセットに対する通信の宛先となるパーソナルシンクライアントサーバ110、210)のIPアドレスである。すなわち、端末IPアドレスは、当該無線ハンドセットが接続されている端末190のIPアドレスである。
端末ポート番号は、通信相手となる無線ハンドセット131、231を特定するために使用される端末190のポート番号であって、ハンドセット管理テーブル192のポート番号と共通のポート番号が使用される。なお、当該電話機が無線ハンドセットではない場合(すなわち、当該電話機に対する通信にポート番号を指定する必要がない場合)、端末ポート番号は登録されない。
通話相手電話番号は、通話相手の電話機に一意に割り当てられた番号(例えば、内線番号)である。通話相手IPアドレスは、当該電話番号によって識別される電話機(電話端末800、無線ハンドセットに対する通信の宛先となる端末190、290)のIPアドレスである。なお、当該電話機が無線ハンドセットではない場合、電話機のIPアドレスが登録される。
通話相手端末ポート番号は、通話相手となる無線ハンドセット131、231を特定するために使用される端末190、290のポート番号であって、ハンドセット管理テーブル192のポート番号と共通のポート番号が使用される。なお、当該電話機が無線ハンドセットではない場合(すなわち、当該電話機に対する通信にポート番号を指定する必要がない場合)、通話相手端末ポート番号は登録されない。
なお、当該電話番号の電話機が通話中の場合、通話相手電話番号、通話相手IPアドレス及び通話相手端末ポート番号が登録され、当該電話機が待受中の場合、通話相手電話番号、通話相手IPアドレス及び通話相手端末ポート番号は登録されない。
すなわち、通話管理テーブル802によると、電話機に割り当てられた電話番号によって識別される無線ハンドセットに対する通信のために使用されるポート番号を特定することができる。
なお、通話管理テーブル801に含まれるレコードの数は、当該無線IP電話システムに含まれる電話機の数と等しい。
第2の実施の形態のIP電話システムにおいても、発着呼の処理(図5、図6)、接続変更処理(図7)は、第2の実施の形態の端末190、290が、各々、第1の実施の形態のパーソナルシンクライアントサーバ110、210と、パーソナルシンクライアント端末120、220とを合わせた機能を有する他は同じシーケンスで、同じ処理を実現することができる。
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態によると、通常のネットワークシステムにおいても、無線IP電話システムを実現することができる。さらに、端末190が動作していない場合でも、無線ハンドセット131はIP電話システムを利用することができる。
110、210 パーソナルシンクライアントサーバ(PTCサーバ)
120、220 パーソナルシンクライアント端末(PTC端末)
130、230 USB無線部
131、231 無線ハンドセット
190、290 端末
800 テレフォニーサーバ
810 電話端末
120、220 パーソナルシンクライアント端末(PTC端末)
130、230 USB無線部
131、231 無線ハンドセット
190、290 端末
800 テレフォニーサーバ
810 電話端末
Claims (5)
- ユーザが操作する計算機と、
前記計算機と無線を介して接続される無線通信装置と、
前記無線通信装置と他の電話機との通信を確立するための通信制御サーバと、を備える通信システムであって、
前記計算機は、
前記無線通信装置と無線通信可能な無線部を備え、
前記無線通信装置を一意に特定するための識別子を管理し、
前記管理される識別子が付されたパケットを受信した場合、当該パケットに付された識別子によって、受信したパケットの転送先の無線通信装置を特定し、
前記特定された無線通信装置に当該受信したパケットを転送することを特徴とする通信システム。 - 前記無線通信装置は、電源投入時に、前記計算機に接続要求を送信し、
前記計算機は、
前記無線通信装置から前記接続要求を受信した場合、前記無線通信装置を一意に特定するための識別子を割り当て、
前記割り当てられた識別子を前記通信制御サーバに通知し、
前記通信制御サーバは、
前記計算機から通知された識別子を管理し、
前記無線通信装置に転送されるべきパケットに、当該無線通信装置に割り当てられた識別子を付して、前記計算機に送信することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。 - 前記計算機は、
前記通信制御サーバと通信するための通信プログラムを実行し、
前記通信プログラムを終了する場合、当該通信プログラムの終了を前記無線通信装置に通知し、
前記無線通信装置は、
前記通信プログラムの終了通知を受信した場合、当該無線通信装置が接続されている計算機と異なる前記計算機と無線通信が可能かを判定し、
前記無線通信が可能と判定された計算機に接続要求を送信することを特徴とする請求項2に記載の通信システム。 - 前記パケットに付される識別子はポート番号であり、
前記ポート番号は、前記パケットのヘッダに設定されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の通信システム。 - 前記計算機は、ユーザが操作するクライアント端末と、前記クライアント端末に提供されるデータ及びプログラムを管理するクライアントサーバとによって構成され、
前記クライアント端末は、前記無線通信装置と無線通信可能な無線部を備え、
前記クライアントサーバは、
前記無線通信装置を一意に特定するための識別子を管理し、
前記識別子が付されたパケットを受信した場合、当該パケットに付された識別子によって、受信したパケットの転送先の無線通信装置が接続された前記クライアント端末を特定し、
前記特定されたクライアント端末に、前記識別子が付されたパケットを転送し、
クライアント端末は、
前記識別子が付されたパケットを受信した場合、当該パケットに付された識別子によって、受信したパケットの転送先の無線通信装置を特定し、
前記特定された無線通信装置に当該受信したパケットを転送することを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の通信システム。
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