JP2006253728A - 電解コンデンサ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】陽極箔と陰極箔との間に電解紙を介在してなる電解コンデンサにおいて、前記電解紙は、高叩解されミクロフィブリルが高度に発達した溶剤紡糸レーヨンを原料として抄紙するとともに、抄紙後の乾紙状態において、希釈水溶液として電解コンデンサのアルミ箔を腐食又は変質させないレベルまで不純物を除去した紙力増強剤の精製溶液を含浸塗布することにより、電解紙の不純物を化成性で評価した場合300〜650Vとした電解コンデンサを提供する。
【選択図】なし
Description
マニラ麻パルプをCSF720mlに叩解した原料100重量%を使用して、厚さ50.2μm,密度0.277g/cm3,引張強度0.6kg/15mmの円網二重紙を抄紙した後、ダイレクトロールコータにて市販のエポキシ樹脂(ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン樹脂)の希釈溶液を浸漬し、プレスロールでエポキシ樹脂が紙に対し2.5重量%になるよう脱液調整後熱風乾燥によって厚さ59.0μm,密度0.237g/cm3,引張強度1.1kg/15mmの電解紙を得た。ついでこの電解紙で50WV,220μFの電解コンデンサを製作した。
サイザル麻パルプをCSF450mlまで叩解した原料30重量%とチョップドガラス繊維50重量%及びビニロンバインダー繊維20重量%の混合原料を使用して、抄紙機のシリンダードライヤー上でビニロンバインダー繊維を熱融着させ、厚さ60.5μm,密度0.235,引張強度0.8kg/15mmの紙を抄造した。ついでこの電解紙で50WV,220μFの電解コンデンサを製作した。
マニラ麻パルプをCSF350mlに叩解した原料70重量%とポリプロピレン繊維30重量%の混合原料を使用して、厚さ62.3μm,密度0.230g/cm3,引張強度0.6kg/15mmの紙を抄造した後、ポリプロピレン繊維を熱融着させ厚さ60.1μm,密度0.238g/cm3,引張強度1.0kg/15mmの紙を製造した。ついでこの電解紙で50WV,220μFの電解コンデンサを製作した。
JIS C2301(電解コンデンサ紙)に規定された方法で測定した。
JIS C2111(電気絶縁紙試験方法)に規定する“12.1気密度”の項に従い、B型試験器(ガーレーデンソメータ)によって測定した。但し穴の部分が6mmψであるアダプターを使用した。また、気密度1秒以下の電解紙については5枚重ねで測定し1枚に換算した。
電解紙50g±1gを1000mlのイオン交換水で1時間煮沸し、抽出液を100mlまで濃縮して冷却した後、0.35gのアジピン酸を溶解した試料液に、清浄な99.99%のプレーンアルミ箔を両電極として60mA定電流で10分後の電圧を測定し化成性とした。このときブランク試験としてはイオン交換水1000mlを濃縮し100mlとし0.35gのアジピン酸を溶解して前記操作で測定した10分後の値が600V〜650Vの範囲内であることを確認しておいた。
巻出しと巻取りを設けた試験器の中央にカッター刃を5cm間隔で2枚固定する。18mm幅でレコード巻に裁断した電解紙を巻出し側にセットし、0.5kgの張力で引出し、カッター刃上を擦らせながら10m/分の速度で1000m巻取り側に移動させこの間に脱落した紙粉の量を測定した。4回の平均値を表示した。
電解紙を陽極箔及び陰極箔とともに巻取りして電解コンデンサ素子を形成した後、電解液を含浸しないままで両極間のショートによる導通をテスターで確認した。ショート不良率は略1000個の素子について検査し、ショート素子の全素子数に対する割合をショート不良率とした。
電解コンデンサのESRは20℃ 1000HZの周波数でLCRメータによって測定した。
Claims (10)
- 陽極箔と陰極箔との間に電解紙を介在してなる電解コンデンサにおいて、
前記電解紙は、溶剤紡糸レーヨンを原料として抄紙するとともに、抄紙後において、不純物を除去した紙力増強剤の精製溶液を含浸塗布したことを特徴とする電解コンデンサ。 - 陽極箔と陰極箔との間に電解紙を介在してなる電解コンデンサにおいて、
前記電解紙は、高叩解されミクロフィブリルが高度に発達した溶剤紡糸レーヨンを原料として抄紙するとともに、抄紙後の乾紙状態において、不純物を除去した紙力増強剤の精製溶液を含浸塗布したことを特徴とする電解コンデンサ。 - 陽極箔と陰極箔との間に電解紙を介在してなる電解コンデンサにおいて、
前記電解紙は、高叩解されミクロフィブリルが高度に発達した溶剤紡糸レーヨンを原料として抄紙するとともに、抄紙後の乾紙状態において、希釈水溶液として電解コンデンサのアルミ箔を腐食又は変質させないレベルまで不純物を除去した紙力増強剤の精製溶液を含浸塗布することにより、電解紙の不純物を化成性で評価した場合300〜650Vとしたことを特徴とする電解コンデンサ。 - 陽極箔と陰極箔との間に電解紙を介在してなる電解コンデンサにおいて、
前記電解紙は、高叩解されミクロフィブリルが高度に発達した溶剤紡糸レーヨンを原料として抄紙するとともに、抄紙後の乾紙状態において、希釈水溶液として電解コンデンサのアルミ箔を腐食又は変質させないレベルまで不純物を除去した紙力増強剤の精製溶液を含浸塗布することにより、密度が0.20〜0.70g/cm3,引張強度が1.1kg/15mm以上,厚さが20〜70μm,電解紙の不純物を化成性で評価した場合500〜650V,ESRが0.2Ω/1kHz以下としたことを特徴とする電解コンデンサ。 - 溶剤紡糸レーヨンの叩解の程度がCSFの値で200ml以下である請求項1,2,3又は4記載の電解コンデンサ。
- 不純物を除去した紙力増強剤の精製溶液を紙層中の繊維相互の接触点に定着するように含浸塗布した請求項1,2,3,4又は5記載の電解コンデンサ。
- 不純物を除去した紙力増強剤の精製溶液を含浸塗布することにより、該紙力増強剤の精製溶液を繊維内部に浸透させて、繊維間空隙を維持した状態で繊維間の結合強度を増大させた請求項1,2,3,4,5又は6記載の電解コンデンサ。
- 電解紙は、円網抄紙機により抄紙された円網一重紙又は円網多重紙である請求項1,2,3,4,5,6又は7記載の電解コンデンサ。
- 紙力増強剤として、グァーガム,ローカストビーンガム,トラガカントガム,コーンスターチ,ポテト澱粉,小麦澱粉,タピオカ澱粉,ジアルデヒドデンプン,カチオンデンプン,メチルセルロース,カルボキシメチルセルロース,ポリアクリルアミド樹脂,ポリエチレンイミン樹脂,尿素樹脂から選択された1種又は複数のものを使用する請求項1,2,3,4,5,6,7又は8記載の電解コンデンサ。
- 紙力増強剤を電解紙に対して0.05重量%〜5.0重量%含浸塗布した請求項1,2,3,4,5,6,7,8又は9記載の電解コンデンサ。
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