JP2006253280A - ケースモールド型コンデンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】車載用等に使用されるケースモールド型コンデンサの耐湿性が悪いという課題を解決し、優れた耐湿性のケースモールド型コンデンサを提供することを目的とする。
【解決手段】複数のコンデンサ素子1をバスバーで接続し、これをケース内に収容して樹脂モールドしたケースモールド型コンデンサにおいて、樹脂モールド6として無機フィラーを63〜80wt%含有し、かつ、この無機フィラー内に丸型状フィラーを1%以上含有したエポキシ樹脂を用い、さらに、ケースに金属ケース4を用いた構成により、耐湿性が飛躍的に向上し、さらに、この金属ケース4との濡れ性が大きく改善されて接着強度が向上するため、熱衝撃試験においてもモールド樹脂6の剥離やクラックの発生がなく、耐湿性のみならず、高い信頼性を発揮することができる。
【選択図】図1

Description

本発明はコンデンサ素子をケース内に樹脂モールドしたケースモールド型コンデンサの中で、特に車載用のモータ駆動のインバータ回路の平滑用コンデンサとして使用されるケースモールド型コンデンサに関するものである。
近年、インバータ機器に用いられる金属化フィルムコンデンサにおいて、小型化、高性能化、低コスト化のための開発が盛んに行われている。また、インバータ機器に用いられる金属化フィルムコンデンサには、使用電圧の高電圧化、大電流化、大容量化等が要求されるため、並列接続した複数のコンデンサ素子をケース内に収納し、このケース内に樹脂を注型したケースモールド型金属化フィルムコンデンサが開発され、実用化されている。
そして、このようなケースモールド型金属化フィルムコンデンサにおいては、大きな機械的強度、高耐熱温度、耐水性、耐油性に優れたものが追求されている。
図9はこの種の従来のケースモールド型コンデンサの構成を示した分解斜視図、図10は同A−A線における断面図であり、図9と図10において、10はコンデンサ素子を示し、このコンデンサ素子10は片面または両面に金属蒸着電極を形成した金属化フィルムを一対の金属蒸着電極が誘電体フィルムを介して対向するように巻回し、両端面に夫々電極を設けて構成されたものである。
11は第1の電極バスバー、11aはこの第1の電極バスバー11の一端に設けられた外部接続用の第1の電極端子であり、この第1の電極バスバー11は上記コンデンサ素子10を複数個密着して並べた状態で各コンデンサ素子10の一方の端面に形成された第1の電極と夫々接合され、また、第1の電極端子11aはこのコンデンサ素子10の上方へ引き出され、後述するケース13から表出するようにしているものである。
12は第2の電極バスバー、12aはこの第2の電極バスバー12の一端に設けられた外部接続用の第2の電極端子であり、この第2の電極バスバー12も上記第1の電極バスバー11と同様に、上記コンデンサ素子10を複数個密着して並べた状態で各コンデンサ素子10の一方の端面に形成された第2の電極と夫々接合され、また、第2の電極端子12aはこのコンデンサ素子10の上方へ引き出され、後述するケース13から表出するようにしており、これにより、複数個のコンデンサ素子10が連結されているものである。
13はポリフェニレンサルファイド(以下、PPSという)樹脂製のケース、14はこのケース13内に充填されたモールド樹脂であり、このモールド樹脂14は上記第1の電極バスバー11と第2の電極バスバー12により接続された複数個のコンデンサ素子10をケース13内に樹脂モールドしたものであり、さらにこのケース13は外装ケース15内に収納されているものである。
このように構成された従来のケースモールド型コンデンサは、コンデンサ素子10を耐熱性、耐湿性、耐絶縁性に優れたモールド樹脂14にてケース13内にモールドし、かつ、ケース13の材料として、機械的強度、耐熱性、耐水性に優れ、過酷な使用条件にも耐えうるPPSを用いたことにより、従来よりも高信頼性のケースモールド型コンデンサを提供することができるというものであった。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2004−146724号公報
しかしながら上記従来のケースモールド型コンデンサでは、PPS製のケース13内にモールド樹脂14を用いてコンデンサ素子10をモールドすることによって従来よりも高い信頼性を確保してはいるものの、車両用分野等の用途においては要求される条件が厳しく、更なる耐湿性や機械的強度が必要であるという課題があった。
従って、このような課題を解決し、特に耐湿性を飛躍的に向上させることができる手段として、金属製のケースを使用するという方法が考えられるが、従来のケースモールド型コンデンサにおいてはケース13の材料として合成樹脂を用いるのが一般的であり、これは、モールド樹脂14とケース13の材料の線膨張係数の違いや、双方の接着力不足に起因して熱衝撃試験等で発生するモールド樹脂14の剥離やクラックの発生を防止する目的によるものであり、このような理由から金属製のケースを使用することは極めて困難であり、断念せざるを得ないという課題を有したものであった。
本発明はこのような従来の課題を解決し、金属製ケース内にコンデンサ素子を樹脂モールドすることにより、極めて高い耐湿性能を発揮することができるケースモールド型コンデンサを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために本発明は、コンデンサ素子の電極部に外部接続用の端子部を設けたバスバーを接続し、これをケース内に収容して少なくとも上記バスバーの端子部を除いて樹脂モールドしたケースモールド型コンデンサにおいて、上記樹脂モールドに用いるモールド樹脂として、無機フィラーを63〜80wt%含有し、かつ、この無機フィラー内に丸型状フィラーを1%以上含有したエポキシ樹脂を用い、さらに、ケースにアルミニウムを主体とした金属ケースを用いた構成にしたものである。
以上のように本発明によるケースモールド型コンデンサは、ケースにアルミニウムを主体とした金属ケースを用いたことにより耐湿性が飛躍的に向上し、さらに、この金属ケースとの接着強度に優れたモールド樹脂を用いたことにより、ケースとの濡れ性が大きく改善されて接着強度が向上するため、熱衝撃試験においてもモールド樹脂の剥離やクラックの発生がなく、耐湿性のみならず、高い信頼性を発揮することができるという効果が得られるものである。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1を用いて、本発明の特に請求項1〜4に記載の発明について説明する。
図1は本発明の実施の形態1によるケースモールド型コンデンサの構成を示した分解斜視図、図2は同A−A線における断面図であり、図1と図2において1はコンデンサ素子を示し、このコンデンサ素子1は片面または両面に金属蒸着電極を形成した金属化フィルムを一対の金属蒸着電極が誘電体フィルムを介して対向するように巻回し、両端面に夫々電極を設けて構成されたものである。
2は銅板からなる第1の電極バスバー、2aはこの第1の電極バスバー2の一端に設けられた外部接続用の第1の電極端子であり、この第1の電極バスバー2は上記コンデンサ素子1を複数個密着して並べた状態で各コンデンサ素子1の一方の端面に形成された第1の電極と夫々接合され、また第1の電極端子2aはこのコンデンサ素子1の上方へ引き出され、後述する金属ケース4から表出するようにしているものである。
3は銅板からなる第2の電極バスバー、3aはこの第2の電極バスバー3の一端に設けられた外部接続用の第2の電極端子であり、この第2の電極バスバー3も上記第1の電極バスバー2と同様に、上記コンデンサ素子1を複数個密着して並べた状態で各コンデンサ素子1の他方の端面に形成された第2の電極と夫々接合され、また第2の電極端子3aはこのコンデンサ素子1の上方へ引き出され、後述する金属ケース4から表出するようにしており、これにより、複数個のコンデンサ素子1が連結されているものである。
4はアルミニウム製の金属ケース、5はポリプロピレンフィルム(厚さ200μm)を用いて形成された絶縁シートであり、この絶縁シート5は上記金属ケース4の内面に配設されることにより、金属ケース4とコンデンサ素子1や、これに接合された第1の電極バスバー2または第2の電極バスバー3との短絡を防止するようにしているものである。
6は上記金属ケース4内に充填されたモールド樹脂であり、このモールド樹脂6は上記第1の電極バスバー2と第2の電極バスバー3により接続された複数個のコンデンサ素子1を第1の電極端子2aと第2の電極端子3aの一部を除いて金属ケース4内に樹脂モールドしているものである。
また、このモールド樹脂6は(表1)にその詳細を示すように、エポキシ樹脂を主材料とし、これに無機フィラーを68wt%含有し、かつ、この無機フィラー内に丸型状フィラーを10%含有して構成されたものであり、これにより、線膨張係数が25ppm/℃、硬化収縮率が0.96%、金属ケース4を構成するアルミニウムとの接着強度が3MPaの特性を示すものであり、従来品に使用しているモールド樹脂と比較して、線膨張係数と硬化収縮率が大きく低減しているのが分かり、さらに金属ケース4を構成する材料であるアルミニウムとの接着強度も高い値を示すものであることが分かるものである。
Figure 2006253280
また、このように構成された本実施の形態によるケースモールド型コンデンサの耐湿性能を確認するために、90℃85%でDC500V通電をして耐湿通電試験を行った結果を比較例としての従来品(PPS樹脂製のケースを使用したもの)と比較して図3に示す。
図3から明らかなように、本実施の形態によるケースモールド型コンデンサは、金属ケース4を用い、かつ、この金属ケース4との馴染みが良いモールド樹脂6を用いた構成により、耐湿性に優れた効果を発揮するものであり、従来品が2300時間程度で容量減少が5%に到達するのに対し、本実施の形態においては2700時間近く経過しても容量減少の傾向は見られず、極めて高い耐湿性能を発揮していることが分かるものである。
また、本実施の形態によるケースモールド型コンデンサを、−40℃と90℃の夫々に2時間ずつ保持し、これを1サイクルとして繰り返す熱衝撃試験を行った結果、500サイクル経過してもモールド樹脂6の剥離、クラックの発生は無く、従来品が1サイクルでモールド樹脂の剥離、クラックが発生するのに対して、優れた効果を発揮しているのが分かるものである。
なお、図4と図5は上記モールド樹脂6を構成するエポキシ樹脂に含まれる無機フィラーの含有量を変化させた場合の線膨張係数、硬化収縮率の変化を夫々示した特性図であり、これらのモールド樹脂を用いて作製したケースモールド型コンデンサの熱衝撃試験(−40℃と90℃の夫々に2時間ずつ保持し、これを1サイクルとして繰り返す)の結果を(表2)に示す。
Figure 2006253280
(表2)から明らかなように、エポキシ樹脂に対する無機フィラーの含有量が53wt%の従来品は、熱衝撃1サイクルでアルミケースとモールド樹脂間で剥離が発生するとともに、第1及び第2の電極端子近傍にクラックが発生して性能への影響が発生するのに対し、本実施の形態によるエポキシ樹脂に対する無機フィラーの含有量が63〜80wt%のものは良好な結果を示し、特に無機フィラーの含有量が68〜75wt%のものは最も良好な結果を示していることから、エポキシ樹脂に対する無機フィラーの含有量は63〜80wt%が良く、さらに好ましくは68〜75wt%であるということが分かる。
また、同様に上記エポキシ樹脂に対する無機フィラーの含有量を63〜80wt%とした時の線膨張係数は30〜14ppm/℃、硬化収縮率は1.1〜0.62%となることが分かる。
また、図6は上記エポキシ樹脂に対する無機フィラーの含有量を68wt%とした時の無機フィラー内に含まれる丸型状フィラーの含有量を変化させた場合のモールド樹脂の粘度変化を示した特性図であり、(表3)は同モールド樹脂の作業性と表面仕上がり状態を示したものである。
Figure 2006253280
(表3)から明らかなように、エポキシ樹脂に含有した無機フィラー内に丸型状フィラーを1%以上含有させることによりモールド樹脂の粘度が急激に低下することが分かり、この粘度低下によってコンデンサ素子の隅々までモールド樹脂が行き渡るようになると共に作業性が向上することが分かるものであり、この丸型状フィラーの含有量は好ましくは10%とすることにより、より大きな効果が得られることが分かるものである。
また、(表4)と(表5)は上記エポキシ樹脂に対する無機フィラーの含有量を変化させたモールド樹脂のアルミニウムとの接着強度を3MPaとしたものと、同4MPaとしたものを用いて作製したケースモールド型コンデンサの熱衝撃試験結果を示したものである。
Figure 2006253280
Figure 2006253280
(表4)、(表5)から明らかなように、モールド樹脂のアルミニウムとの接着強度は3MPaのものと4MPaのものとは全く同じ結果となり、このことから、モールド樹脂のアルミニウムとの接着強度は3MPa以上であれば問題ないということが分かるものである。
このように本実施の形態によるケースモールド型コンデンサは、コンデンサ素子1を収納するケースに金属ケース4を用い、かつ、この金属ケースとの馴染みが良いモールド樹脂6を用いた構成により、モールド樹脂6の線膨張係数と硬化収縮率を大きく低減して、極めて高い耐湿性能を発揮することができるようになるものである。
(実施の形態2)
以下、実施の形態2を用いて、本発明の特に請求項5に記載の発明について説明する。
本実施の形態は、上記実施の形態1で説明したケースモールド型コンデンサのモールド樹脂の構成が一部異なるようにしたものであり、これ以外の構成は実施の形態1と同様であるために同一部分には同一の符号を付与してその詳細な説明は省略し、異なる部分についてのみ以下に図面を用いて説明する。
図7は本発明の実施の形態2によるケースモールド型コンデンサの構成を示した分解斜視図、図8は同A−A線における断面図であり、図7と図8において7は従来例で説明したケースモールド型コンデンサに使用されているモールド樹脂を示し、このモールド樹脂7は金属ケース4内に収納された複数個のコンデンサ素子1、ならびにこれに接続された第1の電極バスバー2、第2の電極バスバー3を被覆する位置まで注型されているのみである。
そして、このモールド樹脂7の上部から金属ケース4の開口部上端までは上記実施の形態1で説明したケースモールド型コンデンサに使用されるモールド樹脂6が注型されており、これによりモールド樹脂が2層構造に注型された構成になっているものである。
このように構成された本実施の形態によるケースモールド型コンデンサは、金属ケース4内に注型されたモールド樹脂の下層部が一般的なエポキシ系のモールド樹脂7であっても、金属ケース4の開口部となる上層部に金属ケース4との馴染みが良いモールド樹脂6を用いた構成により、金属ケース4との濡れ性が大きく改善されて接着強度が向上するため、熱衝撃試験においてもモールド樹脂6の剥離やクラックの発生がなく、上記実施の形態1と同様に耐湿性のみならず、高い信頼性を発揮することができるという効果が得られるものである。
また、モールド樹脂7は、モールド樹脂6よりも無機フィラーの含有量が少ないために粘度が低く、このために金属ケース4内への注型時間を短くすることができるために作業性が優れるという効果があるものである。
また、このように構成された本実施の形態によるケースモールド型コンデンサの耐湿性を確認するために、90℃85%でDC500V通電をして耐湿通電試験を行った結果を比較例としての従来品(PPS樹脂製のケースを使用したもの)と比較して図3に示す。
図3から明らかなように、本実施の形態によるケースモールド型コンデンサは、金属ケース4を用い、かつ、この金属ケース4との馴染みが良いモールド樹脂6を上層部に注型した構成により、耐湿性に優れた効果を発揮するものであり、従来品が2300時間程度で容量減少が5%に到達するのに対し、本実施の形態においては2700時間近く経過しても容量減少の傾向は見られず、極めて高い耐湿性能を発揮していることが分かるものである。
また、本実施の形態によるケースモールド型コンデンサを、−40℃と90℃の夫々に2時間ずつ保持し、これを1サイクルとして繰り返す熱衝撃試験を行った結果、上記実施の形態1と同様に、500サイクル経過してもモールド樹脂6の剥離、クラックの発生は無く、優れた効果を発揮しているのが分かるものである。
本発明によるケースモールド型コンデンサは、極めて高い耐湿性能を発揮するという効果を有し、特に、高い信頼性が要求される車載用の分野等として有用である。
本発明の実施の形態1によるケースモールド型コンデンサの構成を示した分解斜視図 同A−A断面図 同静電容量変化率を示した特性図 同エポキシ樹脂に含まれる無機フィラーの含有量を変化させた場合の線膨張係数の変化を示した特性図 同エポキシ樹脂に含まれる無機フィラーの含有量を変化させた場合の硬化収縮率の変化を示した特性図 同無機フィラー内に含まれる丸型状フィラーの含有量を変化させた場合のモールド樹脂の粘度変化を示した特性図 本発明の実施の形態2によるケースモールド型コンデンサの構成を示した分解斜視図 同A−A断面図 従来のケースモールド型コンデンサの構成を示した分解斜視図 同A−A断面図
符号の説明
1 コンデンサ素子
2 第1の電極バスバー
2a 第1の電極端子
3 第2の電極バスバー
3a 第2の電極端子
4 金属ケース
5 絶縁シート
6、7 モールド樹脂

Claims (5)

  1. コンデンサ素子の電極部に外部接続用の端子部を設けたバスバーを接続し、これをケース内に収容して少なくとも上記バスバーの端子部を除いて樹脂モールドしたケースモールド型コンデンサにおいて、上記樹脂モールドに用いるモールド樹脂として、無機フィラーを63〜80wt%含有し、かつ、この無機フィラー内に丸型状フィラーを1%以上含有したエポキシ樹脂を用い、さらに、ケースにアルミニウムを主体とした金属ケースを用いたケースモールド型コンデンサ。
  2. モールド樹脂の線膨張係数が30ppm/℃以下である請求項1に記載のケースモールド型コンデンサ。
  3. モールド樹脂の硬化収縮率が1.1%以下である請求項1に記載のケースモールド型コンデンサ。
  4. モールド樹脂のアルミニウムとの接着強度が3MPa以上である請求項1に記載のケースモールド型コンデンサ。
  5. ケース内に樹脂モールドするモールド樹脂を2層構造とし、下層に無機フィラーの含有率が63wt%未満のエポキシ樹脂を、上層に無機フィラーを63〜80wt%含有し、且つ、この無機フィラー内に丸型状フィラーを1%以上含有したエポキシ樹脂を用いた請求項1に記載のケースモールド型コンデンサ。
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