JP2011035084A - 固体電解コンデンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】実装前におけるESRが小さく、かつ、実装後においても、ESR及び漏れ電流が小さな固体電解コンデンサを提供する。
【解決手段】固体電解コンデンサ1は、コンデンサ素子11と、陰極リードフレーム20とを備えている。コンデンサ素子11は、直方体状であり、第1及び第2の主面11a、11b、第1及び第2の側面11c、11d並びに第1及び第2の端面11e、11fを有する。陰極リードフレーム20は、陰極層15に接続されている接続部21を有する。接続部21は、第1の主面11aに接合されている部分と、第2の主面11bに接合されている部分と、第1及び第2の側面11c、11d並びに第1の端面11eのうちの少なくとも一部に接合されている部分とを有する。接続部21は、第2の主面11bと第1及び第2の側面11c、11dと第1の端面11eで構成される領域との全面には接合されていない。
【選択図】図2

Description

本発明は、固体電解コンデンサに関し、詳細には、弁作用金属を含む陽極を有する固体電解コンデンサに関する。
従来、弁作用金属または弁作用金属を含む合金からなる陽極と、陽極の上に形成されている誘電体層と、誘電体層の上に形成されている陰極層とを有する直方体状のコンデンサ素子を備える固体電解コンデンサが知られている。固体電解コンデンサでは、一般的に、直方体状のコンデンサ素子の一方の主面に、陰極層に接続されるように陰極リードフレームが、導電性接着剤等により接合されている。
ところで、この固体電解コンデンサにおいては、ESR(等価直列抵抗:Equivalent Series Resistance)が小さいことが求められている。しかしながら、従来の固体電解コンデンサでは、実装時や実装後に行われる後工程において固体電解コンデンサに加わる熱的ストレスや機械的ストレスによって陰極リードフレームがコンデンサ素子から部分的に剥離するなどして、コンデンサ素子と陰極リードフレームとの間の接触抵抗が上昇し、ESRが増大するというおそれがある。
また、実装時や実装後に行われる後工程において固体電解コンデンサに加わる熱的ストレスや機械的ストレスによりコンデンサ素子が損傷し、漏れ電流(Leakage Current:LC)が増大するというおそれもある。
このような問題に鑑み、例えば、下記の特許文献1,2では、コンデンサ素子と陰極リードフレームとの接合面積を増やすことにより、ESRや漏れ電流の増大を抑制することが提案されている。
具体的には、下記の特許文献1では、陰極リードフレーム(陰極導電板)を、コンデンサ素子の陽極リード導出面以外の全ての面を覆う形状を有するものとすることにより、ESR及び漏れ電流の増大を抑制することが提案されている。
また、下記の特許文献2では、陰極リードフレーム(リードフレーム部材)に、コンデンサ素子の側面に接合される側壁を設けることにより、ESRの増大を抑制することが提案されている。
特開2008−198639号公報 特開2008−91389号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載のように、陰極リードフレームをコンデンサ素子の陽極リード導出面以外の全ての面に接合した場合や、特許文献2に記載のように、陰極リードフレームをコンデンサ素子の一方の主面と共に、側面にも接合した場合であっても、実装後のESR及び漏れ電流を十分に小さくすることが困難であるという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、基板等への実装後においても、ESR及び漏れ電流が小さな固体電解コンデンサを提供することにある。
本発明者らは、鋭意研究の結果、陰極リードフレームを、コンデンサ素子の陽極リード導出面以外の全ての面に接合した場合、実装前における陰極リードフレームとコンデンサ素子との接合面積は大きくなるものの、実装時及び実装後に行われる後工程において固体電解コンデンサに加わる熱的及び機械的ストレスにより、陰極リードフレームがコンデンサ素子から剥離したり、固体電解コンデンサが損傷したりしやすくなるため、ESR及び漏れ電流が大きくなることを見出し、その結果、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明に係る固体電解コンデンサは、コンデンサ素子と、陰極リードフレームとを備えている。コンデンサ素子は、直方体状である。コンデンサ素子は、第1及び第2の主面、第1及び第2の側面並びに第1及び第2の端面を有する。コンデンサ素子は、陽極と、誘電体層と、陰極層とを有する。陽極は、弁作用金属を含んでいる。誘電体層は、陽極の上に形成されている。陰極層は、誘電体層の上に形成されている。陰極リードフレームは、陰極層に接続されている接続部を有する。接続部は、第1の主面に接合されている部分と、第2の主面に接合されている部分と、第1及び第2の側面並びに第1の端面のうちの少なくとも一部に接合されている部分とを有する。接続部は、第2の主面と第1及び第2の側面と第1の端面とで構成される領域の全面には接合されていない。
本発明においては、陰極リードフレームの接続部が、コンデンサ素子の第1及び第2の主面のそれぞれに接合されており、さらに、第1及び第2の側面並びに前記第1の端面の少なくとも一部にも接合されている。このため、陰極リードフレームの接続部を大きくすることができる。すなわち、陰極リードフレームの陰極層と接続されている部分の面積を大きくすることができる。よって、陰極リードフレームと陰極層との間の接触抵抗を低くすることができる。従って、ESRを小さくすることができる。
また、本発明においては、接続部は、第2の主面と第1及び第2の側面と第1の端面とで構成される領域の全面には接合されていない。すなわち、第2の主面と第1及び第2の側面と第1の端面とには、接続部が接合されていない部分がある。このため、例えば、実装時や、実装後に行われる後工程において固体電解コンデンサに加わる熱的及び機械的ストレスが効果的に緩和される。よって、陰極リードフレームのコンデンサ素子からの剥離や固体電解コンデンサの損傷を効果的に抑制することができる。従って、ESR及び漏れ電流の増大を効果的に抑制することができる。
以上のように、本発明によれば、実装前におけるESRが小さく、かつ、実装後においても、ESR及び漏れ電流が小さな固体電解コンデンサを提供することができる。
なお、本発明において、「直方体」とは、互いに対向する第1及び第2の主面、互いに対向する第1及び第2の側面並びに互いに対向する第1及び第2の端面を有する立体物の総称である。「直方体」には、角部や稜線部の一部が面取り状またはR面取り状であるもの、対向する面同士が厳密に平行ではないもの、各面が厳密に平面でないものも含まれるものとする。また、「直方体」には、立方体が含まれるものとする。
本発明においては、接続部は、コンデンサ素子の第1の主面の全面に接合されていることが好ましい。この場合、陰極リードフレームの接続部を大きくすることができるため、陰極リードフレームの陰極層との間の接触抵抗をより低くすることができる。従って、ESRをより小さくすることができる。
また、本発明においては、第2の主面、第1及び第2の側面並びに第1の端面で構成される領域における接続部が接合されている部分の占める割合は、65%〜90%の範囲内にあることが好ましい。第2の主面、第1及び第2の側面並びに第1の端面で構成される領域における接続部が接合されている部分の占める割合を65%〜90%の範囲内とすることにより、陰極リードフレームの接続部を大きくしつつ、実装時や実装後に行われる後工程における陰極リードフレームのコンデンサ素子からの剥離及び固体電解コンデンサの損傷をより効果的に抑制することができる。従って、実装前における固体電解コンデンサのESRを大きくできると共に、実装後における固体電解コンデンサのESR及び漏れ電流をより小さくすることができる。第2の主面、第1及び第2の側面並びに第1の端面で構成される領域における接続部が接合されている部分の占める割合が65%を下回ると、陰極リードフレームの接続部が小さくなるため、実装前のESRが大きくなる傾向にあり、また、実装後のESR及び漏れ電流も大きくなる傾向にある。一方、第2の主面、第1及び第2の側面並びに第1の端面で構成される領域における接続部が接合されている部分の占める割合が90%を超えると、実装時や実装後に行われる後工程における陰極リードフレームのコンデンサ素子からの剥離及び固体電解コンデンサの損傷が生じやすくなるため、実装後のESR及び漏れ電流が大きくなる傾向にある。
また、本発明においては、接続部が、第1の側面上に位置する部分を有し、陰極リードフレームが、接続部の第1の主面の上に設けられている部分と、接続部の第2の主面の上に設けられている部分とに連ねられており、第2の側面上に位置する部分を有することが好ましい。この場合、実装時や実装後に行われる後工程における、接続部の第1の主面に接合された部分のコンデンサ素子からの剥離をより効果的に抑制することができる。従って、実装後における固体電解コンデンサのESRをより小さくすることができる。
また、本発明の固体電解コンデンサは、陽極に接続されている陽極リード端子をさらに備えていてもよい。その場合、陽極リード端子は、陽極リード端子の一部が、前記コンデンサ素子の第2の端面に埋設するように設けられていることが好ましい。
本発明によれば、実装前におけるESRが小さく、かつ、実装後においても、ESR及び漏れ電流が小さな固体電解コンデンサを提供することができる。
第1の実施形態に係る固体電解コンデンサの模式的断面図である。 第1の実施形態に係る固体電解コンデンサの略図的斜視図である。 第1の実施形態における陰極リードフレームの略図的展開図である。 第2の実施形態に係る固体電解コンデンサの略図的斜視図である。 図4中のV−V線における略図的部分断面図である。 第2の実施形態における陰極リードフレームの略図的展開図である。 第3の実施形態に係る固体電解コンデンサの略図的斜視図である。 第3の実施形態における陰極リードフレームの略図的展開図である。 第4の実施形態に係る固体電解コンデンサの略図的斜視図である。 第4の実施形態における陰極リードフレームの略図的展開図である。 第5の実施形態に係る固体電解コンデンサの略図的斜視図である。 第5の実施形態における陰極リードフレームの略図的展開図である。 第6の実施形態に係る固体電解コンデンサの略図的斜視図である。 第6の実施形態における陰極リードフレームの略図的展開図である。 第7の実施形態に係る固体電解コンデンサの略図的斜視図である。 実施例1〜6及び比較例1,2のESR値及び漏れ電流値を表すグラフである。 実施例1〜12及び比較例1,2のESR値を表すグラフである。 実施例1〜12及び比較例1,2の漏れ電流値を表すグラフである。
以下、本発明を実施した好ましい形態の一例について説明するが、本発明は下記の実施形態及び実施例に何ら限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る固体電解コンデンサの模式的断面図である。図2は、第1の実施形態に係る固体電解コンデンサの略図的斜視図である。図1及び図2に示すように、固体電解コンデンサ1は、コンデンサ素子11を備えている。コンデンサ素子11は、直方体状に形成されている。コンデンサ素子11は、第1及び第2の主面11a、11b、第1及び第2の側面11c、11dならびに第1及び第2の端面11e、11fを有する。第1及び第2の主面11a、11bのそれぞれは、長さ方向L及び長さ方向Lに垂直な幅方向Wに沿って延びている。第1及び第2の主面11a、11bは、互いに対向している。第1及び第2の主面11a、11bは、コンデンサ素子11を構成する複数の面のうち、最も大きな面積を有している。第1及び第2の側面11c、11dのそれぞれは、長さ方向Lと、長さ方向L及び幅方向Wに垂直な高さ方向Hに沿って延びている。第1及び第2の側面11c、11dは、互いに対向している。第1及び第2の端面11e、11fのそれぞれは、幅方向W及び高さ方向Hに沿って延びている。第1及び第2の端面11e、11fは、互いに対向している。
なお、本実施形態では、第1及び第2の主面11a、11bと、第1及び第2の側面11c、11dと、第1及び第2の端面11e、11fとのそれぞれは、互いに平行である場合について説明する。但し、本発明において、第1及び第2の主面11a、11bと、第1及び第2の側面11c、11dと、第1及び第2の端面11e、11fとのそれぞれは、互いに非平行であってもよい。また、第1及び第2の主面11a、11bと、第1及び第2の側面11c、11dと、第1及び第2の端面11e、11fとのそれぞれは、平面であってもよいし、非平面であってもよい。また、コンデンサ素子11の角部及び稜線部は、面取り状またはR面取り状であってもよい。
図1に示すように、コンデンサ素子11は、直方体状の陽極12を備えている。陽極12は、弁作用金属を含んでいる。具体的には、陽極12は、実質的に弁作用金属からなるものであってもよいし、実質的に弁作用金属を含む合金からなるものであってもよいし、例えば一酸化ニオブなどの弁作用金属の酸化物から実質的になるものであってもよい。なお、弁作用金属の具体例としては、例えば、ニオブ、タンタル、チタン、アルミニウム等が挙げられる。
本実施形態において、陽極12は、内部に多数の空隙を有する多孔質体である。なお、多孔質体からなる陽極12は、例えば、弁作用金属を含む材料の粉末を圧粉成形した後に、焼成することにより作成することができる。
図1に模式的に示すように、陽極12の表面上には、誘電体層14が形成されている。この誘電体層14は、主として弁作用金属の酸化物からなるものである。誘電体層14は、一般的に、陽極12の表層を陽極酸化することにより形成される。このため、図1においては、誘電体層14が、陽極12の外面上にのみ形成されているように模式的に描画しているが、実際には、陽極12の表面全体の上に形成されている。具体的には、陽極12の外面のみならず、陽極12の内部の空隙に面する表面(以下、「内面」という。)上にも誘電体層14が形成されている。
誘電体層14の上には、陰極層15が形成されている。本実施形態においては、陰極層15は、導電性高分子層15aと、カーボン層15bと、銀ペースト層15cとの積層体により構成されている。なお、導電性高分子層15aに替えて、酸化マンガン層を設けてもよい。
導電性高分子層15aは、陽極12の内部の空隙内にも位置しており、陽極12の外面上に形成されている誘電体層14上のみならず、陽極12の内部の空隙に面する内面上に形成されている誘電体層14上にも形成されている。
導電性高分子層15aは、例えば、ポリピロール、ポリエチレンジオキシチオフェン、ポリチオフェン、ポリアニリン等の導電性高分子により形成することができる。導電性高分子層15aの形成方法は、特に限定されない。導電性高分子層15aは、例えば、電解重合法や化学重合法により形成することができる。
導電性高分子層15aの上には、カーボン層15bが形成されている。詳細には、カーボン層15bは、導電性高分子層15aの陽極12の外面上に形成されている部分の上に形成されている。カーボン層15bは、例えば、導電性高分子層15a上にカーボン微粒子を含むカーボンペーストを塗布し、乾燥させることにより形成することができる。
カーボン層15bの上には、銀ペースト層15cが形成されている。銀ペースト層15cは、例えば、銀微粒子を含む銀ペーストを塗布し、乾燥させることにより形成することができる。
コンデンサ素子11には、陽極リード端子13の一部が埋設されている。具体的には、陽極リード端子13は、陽極リード端子13の一部がコンデンサ素子11の第2の端面11fに埋設するように設けられている。陽極リード端子13の端部は、陽極12内にまで至っており、陽極12に接続されている。
陽極リード端子13には、陽極リードフレーム18の一方側の端部18aが接続されている。
一方、陰極層15には、導電性接着剤19により陰極リードフレーム20が接続されている。具体的には、陰極リードフレーム20は、コンデンサ素子11の表面に接合されることにより、陰極層15の銀ペースト層15cに接続されている。陰極リードフレーム20は、コンデンサ素子11の表面に接合されており、陰極層15に接続されている接続部21と、接続部21に連ねられている引き出し部22とを備えている。
なお、導電性接着剤19は、特に限定されないが、例えば、銀微粒子を含む銀ペーストなどであってもよい。
コンデンサ素子11及び陽極リード端子13は、樹脂モールドされている。すなわち、コンデンサ素子11及び要挙リード端子13は、樹脂外装体10により覆われている。これにより、コンデンサ素子11及び陽極リード端子13が封止されている。樹脂外装体10は、コンデンサ素子11を封止することができるものであれば特に限定されない。樹脂外装体10は、例えば、電子部品用の封止剤として用いられている熱硬化性樹脂組成物により形成することができる。熱硬化性樹脂の具体例としては、例えば、エポキシ系樹脂などが挙げられる。
なお、電子部品用の封止剤として用いられている熱硬化性樹脂組成物には、通常、シリカ粒子などの充填剤、フェノール樹脂などの硬化剤、イミダゾール化合物などの硬化促進剤、シリコーン樹脂などの可撓化剤などが含まれている。
上記陽極リードフレーム18の他方側端部18bと、陰極リードフレーム20の引き出し部22とは、樹脂外装体10の外部にまで引き出されている。
図3は、陰極リードフレームの略図的展開図である。次に、この図3及び図2を主として参照しながら、本実施形態における陰極リードフレーム20の構成について詳細する。陰極リードフレーム20は、金属板などの一枚の導電板により構成されている。図2及び図3に示すように、陰極リードフレーム20の接続部21は、コンデンサ素子11の第1の主面11aに接合されている第1の部分20aと、コンデンサ素子11の第2の主面11bに接合されている第2の部分20bと、コンデンサ素子11の第1及び第2の側面11c、11d並びに第1の端面11eの少なくとも一部に接合されている第3の部分20gとを備えている。接続部21は、陽極リード端子13の一部が埋設されている陽極リード導出面としての第2の端面11fには接続されていない。
第1の部分20aは、第1の主面11aの全面に接合されている。一方、第2の部分20bは、第2の主面11bの一部のみを覆っており、全面を覆っていない。
第3の部分20gは、コンデンサ素子11の第1及び第2の側面11c、11d並びに第1の端面11eの一部のみを覆っており、第1及び第2の側面11c、11d並びに第1の端面11eの全面を覆っていない。具体的には、第3の部分20gは、第1の端面11eを覆っていない。
本実施形態では、第1及び第2の側面11c、11d並びに第1の端面11eと、第2の主面11bとで構成される領域における第3の部分20g及び第2の部分20bの占める割合は、65%〜90%の範囲内とされている。
第3の部分20gは、コンデンサ素子11の第1の側面11cに接合されている第3−1の部分20cと、コンデンサ素子11の第2の側面11dに接合されている第3−2の部分20dとを有している。第3−1の部分20cは、第1の側面11cの全面に接合されている。第3−1の部分20cは、第1の部分20aに連ねられている。第3−2の部分20dは、第2の側面11dの全面に接合されている。第3−2の部分20dは、第1の部分20aと第2の部分20bとに連ねられている。
以上説明したように、本実施形態では、陰極リードフレーム20の接続部21が、第1の主面11a並びに第1及び第2の側面11c、11dのみならず、第2の主面11bにも接合されている。このため、陰極リードフレームを第1の主面のみに接合する場合と比べて、接続部21の面積を大きくすることができる。すなわち、陰極リードフレーム20の陰極層15と接続されている部分の面積を大きくすることができる。よって、陰極リードフレーム20と陰極層15との間の接触抵抗を低くすることができる。従って、ESRを小さくすることができる。また、本実施形態では、陰極リードフレーム20の接続部21が、第1の主面11a全面に接合されている。このため、接続部21の面積をより大きくすることができる。従って、ESRをより小さくすることができる。
また、本実施形態では、接続部21の面積が大きいため、コンデンサ素子11と陰極リードフレーム20とが強固に固定される。このため、陽極リードフレーム18の陽極リード端子13との接続部に加わる応力も緩和される。よって、コンデンサ素子11の破損を抑制することができる。従って、漏れ電流の増大を効果的に抑制することができる。
ところで、固体電解コンデンサ1の構成部材の熱膨張係数は、通常、相互に異なっている。このため、固体電解コンデンサ1が、実装時や実装後に行われる後工程において加温されたり冷却されたりすると、固体電解コンデンサ1内に内部応力が生じる。例えば、上記特許文献1に記載のように、コンデンサ素子の陽極リード導出面以外の全ての面を陰極リードフレームにより覆うようにした場合は、コンデンサ素子の膨張等が陰極リードフレームにより阻害される。このため、内部応力が効果的に緩和されず、コンデンサ素子が損傷したり、コンデンサ素子から陰極リードフレームが剥離したりする。コンデンサ素子が損傷すると、漏れ電流が増大してしまう。また、コンデンサ素子から陰極リードフレームが剥離すると、ESRが増大してしまう。
それに対して本実施形態では、接続部21は、第2の主面11bと第1及び第2の側面11c、11dと第1の端面11eとで構成される領域の全面には接合されていない。すなわち、第2の主面11bと第1及び第2の側面11c、11dと第1の端面11eとには、接続部21が接続されていない部分がある。このため、例えば、実装時や、実装後に行われる後工程において固体電解コンデンサ1に加わる熱的及び機械的ストレスが効果的に緩和される。よって、陰極リードフレーム20のコンデンサ素子11からの剥離や固体電解コンデンサ1の損傷を効果的に抑制することができる。従って、実装時等におけるESR及び漏れ電流の増大を効果的に抑制することができる。
特に、本実施形態では、第1の部分20aの幅方向Wの両側には、コンデンサ素子11の表面に接合されている第3−1の部分20cと第3−2の部分20dとが連ねられている。このため、第1の部分20aのコンデンサ素子11からの剥離がより効果的に抑制されている。従って、実装時等における漏れ電流の増大を効果的により抑制することができる。
熱的及び機械的ストレスに起因するESR及び漏れ電流の増大をより効果的に抑制する観点からは、第2の主面11b、第1及び第2の側面11c、11d並びに第1の端面11eで構成される領域における接続部21が接合されている部分の占める割合(以下、「接続部の占有割合」とする。)は、65%〜90%の範囲内にあることが好ましい。接続部21の占有割合を65%〜90%の範囲内とすることにより、接続部21を大きくしつつ、実装時や実装後に行われる後工程における陰極リードフレーム20のコンデンサ素子11からの剥離及び固体電解コンデンサ1の損傷をより効果的に抑制することができる。従って、実装前における固体電解コンデンサ1のESRを大きくできると共に、実装後における固体電解コンデンサ1のESR及び漏れ電流をより小さくすることができる。接続部21の占有割合が65%を下回ると、接続部21が小さくなるため、実装前のESRが大きくなる傾向にあり、また、実装後のESR及び漏れ電流も大きくなる傾向にある。一方、接続部21の占有割合が90%を超えると、実装時や実装後に行われる後工程における陰極リードフレーム20のコンデンサ素子11からの剥離及び固体電解コンデンサ1の損傷が生じやすくなるため、実装後のESR及び漏れ電流が大きくなる傾向にある。
また、本実施形態のように、接続部21が、第1の主面11a並びに第1及び第2の側面11c、11dの全面に接合されていると共に、第2の主面11bの一部に接合されており、かつ、接続部21が第2の主面11bの長さ方向Lにおける全域に設けられている場合は、接続部21の占有割合は、70%〜85%の範囲内にあることがより好ましい。
以下、本発明を実施した好ましい形態の他の例について説明する。なお、以下の実施形態に係る固体電解コンデンサは、陰極リードフレーム20の構成を除いては、上記第1の実施形態に係る固体電解コンデンサ1と実質的に同様の構成を有する。このため、下記の実施形態では、各実施形態における陰極リードフレーム20の構成のうち、上記第1の実施形態とは異なる部分のみを説明すし、それ以外の部分の説明は、上記第1の実施形態の説明を援用するものとする。また、下記実施形態の説明において、上記第1の実施形態と実質的に共通の機能を有する部材を共通の符号で参照し、説明を省略する。
(第2の実施形態)
図4は、第2の実施形態に係る固体電解コンデンサの略図的斜視図である。図5は、第2の実施形態に係る固体電解コンデンサの略図的部分断面図である。図6は、第2の実施形態における陰極リードフレームの略図的展開図である。
本実施形態の固体電解コンデンサ2では、陰極リードフレーム20の接続部21は、コンデンサ素子11の第1の端面11eにも接合されている。すなわち、接続部21は、第1の端面11eに接合されている第3−3の部分20eを有する。この場合であっても、上記第1の実施形態と同様に、ESR及び漏れ電流を小さくすることができる。また、実装時等におけるESR及び漏れ電流の増大を抑制することができる。
なお、本実施形態では、図5に示すように、第3−3の部分20eが第1の端面11eの全面に接合されている例について説明したが、第3−3の部分20eは、第1の端面11eの一部にのみ接合されていてもよい。
(第3の実施形態)
図7は、第3の実施形態に係る固体電解コンデンサの略図的斜視図である。図8は、第3の実施形態における陰極リードフレームの略図的展開図である。
本実施形態の固体電解コンデンサ3では、第2の部分20bは、第2−1の部分20b1と、第2−2の部分20b2とを備えている。第2−1の部分20b1は、第3−1の部分20cに連ねられており、第2の主面11bの幅方向Wの一方側W1の部分に接合されている。一方、第2−2の部分20b2は、第3−2の部分20dに連ねられており、第2の主面11bの幅方向Wの他方側W2の部分に接合されている。第2−1の部分20b1及び第2−2の部分20b2は、第2の主面11bの幅方向Wにおける中央部には接合されていない。この場合であっても、上記第1の実施形態と同様に、ESR及び漏れ電流を小さくすることができる。また、実装時等におけるESR及び漏れ電流の増大を抑制することができる。
(第4の実施形態)
図9は、第4の実施形態に係る固体電解コンデンサの略図的斜視図である。図10は、第4の実施形態における陰極リードフレームの略図的展開図である。
本実施形態の固体電解コンデンサ4では、第3−2の部分20dと第2の部分20bとが長さ方向Lに沿って2つに分割されている。このため、第2の主面11bと第2の側面11dとのそれぞれの長さ方向Lの両端部に陰極リードフレーム20が接合されており、第2の主面11bと第2の側面11dとのそれぞれの長さ方向Lの中央部には陰極リードフレーム20は接合されていない。
具体的には、第3−2の部分20dは、第3−2−1の部分20d1と、第3−2−2の部分20d2とを備えている。第3−2−1の部分20d1は、第2の側面11dの長さ方向LのL1側端部に接合されている。第3−2−2の部分2−d2は、第2の側面11dの長さ方向LのL2側端部に接合されている。第2の側面11dの長さ方向Lの中央部には、第3−2の部分20dは接合されていない。
第2の部分20bは、第2−1の部分20b1と、第2−2の部分20b2とを備えている。第2−1の部分20b1は、第2の主面11bの長さ方向LのL1側端部に接合されている。第2−1の部分20b1は、第3−2−1の部分20d1に連ねられている。第2−2の部分20b2は、第2の主面11bの長さ方向LのL2側端部に接合されている。第2−2の部分20b2は、第2の主面11bの長さ方向LのL2側端部に接合されている。第2−2の部分20b2は、第3−2−2の部分20d2に連ねられている。第2の主面11bの長さ方向Lの中央部には、第2の部分20bは、接合されていない。
この場合であっても、上記第1の実施形態と同様に、ESR及び漏れ電流を小さくすることができる。また、実装時等におけるESR及び漏れ電流の増大を抑制することができる。
(第5の実施形態)
図11は、第5の実施形態に係る固体電解コンデンサの略図的斜視図である。図12は、第5の実施形態における陰極リードフレームの略図的展開図である。
本実施形態の固体電解コンデンサ5では、第3−2の部分20dと、第2の部分20bとが、第2の主面11b及び側面11dの長さ方向Lの中央部に接合されており、第2の主面11b及び側面11dの長さ方向Lの両端部には接合されていない。この場合であっても、上記第1の実施形態と同様に、ESR及び漏れ電流を小さくすることができる。また、実装時等におけるESR及び漏れ電流の増大を抑制することができる。
(第6の実施形態)
図13は、第6の実施形態に係る固体電解コンデンサの略図的斜視図である。図14は、第6の実施形態における陰極リードフレームの略図的展開図である。
本実施形態の固体電解コンデンサ5では、第2の側面11dには、陰極リードフレーム20は接合されていない。陰極リードフレーム20の第1の部分20aと、第2の部分20bとは、第2の側面11dの上方に配置されており、第2の側面11dには接合されていない連設部20iによって連ねられている。連設部20iは、湾曲した形状を有している。この場合であっても、上記第1の実施形態と同様に、ESR及び漏れ電流を小さくすることができる。また、実装時等におけるESR及び漏れ電流の増大を抑制することができる。
(第7の実施形態)
図15は、第7の実施形態に係る固体電解コンデンサの略図的斜視図である。
本実施形態の固体電解コンデンサ5では、第2の部分20bの中央部には、開口20b3が形成されている。このため、本実施形態では、第2の主面11bの中央部を除く全面に、陰極リードフレーム20の第2の部分20bが接合されている。この場合であっても、上記第1の実施形態と同様に、ESR及び漏れ電流を小さくすることができる。また、実装時等におけるESR及び漏れ電流の増大を抑制することができる。
なお、上記実施形態1〜7においては、第1の部分20aが第1の主面11aの全面に接合されている例について説明した。但し、本発明はこの構成に限定されず、第1の部分20aは、第1の主面11aの一部にのみ接合されていてもよい。
また、上記実施形態1〜7においては、陰極リードフレーム20が金属板などの導電板により形成されている例について説明したが、陰極リードフレーム20は、例えばメッシュであってもよい。この場合、メッシュ状の陰極リードフレーム20が接合された面積は、陰極リードフレーム20を構成する網糸に囲まれている微細孔がないものとして算出される。すなわち、メッシュ状の陰極リードフレーム20が接合された面積は、コンデンサ素子11上の陰極リードフレーム20が設けられている領域の面積となる。
(実施例1〜6)
実験例1〜6では、以下の手順で、上記第1の実施形態に示す形態の固体電解コンデンサ1を100個作製した。具体的には、まず、陽極リード端子13の一部が埋設しており、タンタル焼結体からなる陽極12を用意した。その陽極12を陽極酸化することにより誘電体層14を形成した。次に、誘電体層14の上に、電解重合によりポリピロールからなる導電性高分子層15aを形成した。次に、導電性高分子層15aの上にカーボンペーストを塗布した後に乾燥させることによりカーボン層15bを形成し、続いて、銀ペーストを塗布した後に乾燥させることにより銀ペースト層15cを形成し、コンデンサ素子11を完成させた。コンデンサ素子11の長さ寸法は4.40mmであり、幅寸法は3.40mmであり、高さ寸法は0.95mmであった。
次に、平板状の陰極リードフレーム20の表面に、導電性接着剤(銀微粒子を含む銀ペースト)を塗布した後に、陰極リードフレーム20を、治具を用いてプレスすることにより所定の形状に折り曲げた。そして、陰極リードフレーム20の上にコンデンサ素子11を配置し、乾燥させることにより、コンデンサ素子11を配置と陰極リードフレーム20とを接着した。また、陽極リード端子13に陽極リードフレーム18を接合した。
最後に、樹脂(エポキシ系樹脂)によりモールドすることにより固体電解コンデンサ1を完成させた。
(実施例7,8)
実施例7,8では、上記第1〜6の実施例と同様にして、上記第2の実施形態に示す形態の固体電解コンデンサ2を作成した。
(実施例9)
実施例9では、上記第1〜6の実施例と同様にして、上記第3の実施形態に示す形態の固体電解コンデンサ3を作成した。
(実施例10)
実施例10では、上記第1〜6の実施例と同様にして、上記第4の実施形態に示す形態の固体電解コンデンサ4を作成した。
(実施例11)
実施例11では、上記第1〜6の実施例と同様にして、上記第5の実施形態に示す形態の固体電解コンデンサ5を作成した。
(実施例12)
実施例12では、上記第1〜6の実施例と同様にして、上記第6の実施形態に示す形態の固体電解コンデンサ6を作成した。
(比較例1)
コンデンサ素子の第1及び第2の主面、第1及び第2の側面並びに第1の端面で構成される領域の全面に陰極リードフレームを接合したこと以外は、上記実施例1と同様にして比較例1に係る固体電解コンデンサを作製した。
(比較例2)
コンデンサ素子の第1の主面並びに第1及び第2の側面の全面にのみ陰極リードフレームを接合したこと以外は、上記実施例1と同様にして比較例1に係る固体電解コンデンサを作製した。
なお、上記の実施例1〜12及び比較例1,2において、図3,6,8,10,12,14に示す陰極リードフレーム20の各寸法及び接続部の占有割合は、下記の表1に示す通りである。
(評価)
上記実施例1〜12及び比較例1,2において作製した固体電解コンデンサのそれぞれについて、下記の実装条件で基板に実装した後のESR値及び漏れ電流値を、下記の条件で測定した。そして、上記実施例1〜12及び比較例1,2のそれぞれについて、100個のサンプルのESR値及び漏れ電流値の平均値を計算した。その結果を、下記の表1及び図16〜図18に示す。なお、表1に示すESR値及び漏れ電流値は、実施例5におけるESR値及び漏れ電流値を100として規格化したときの値である。
固体電解コンデンサの基板への実装条件:
実装温度:260℃
実装時間:10秒
リフロー回数:3回
ESR値:LCRメーターを用いて100kHzでのESR値を測定
漏れ電流値:定格電圧印加後5分後の漏れ電流値を測定
Figure 2011035084
表1及び図16〜図18に示すように、コンデンサ素子の第1及び第2の主面、第1及び第2の側面並びに第1の端面で構成される領域の全面に陰極リードフレームを接合した比較例1では、ESR値が125と大きく、漏れ電流値も120と大きかった。これは、固体電解コンデンサの実装時等におけるコンデンサ素子の熱膨張及び熱収縮によりコンデンサ素子から陰極リードフレームが剥離したり、コンデンサ素子が損傷したりしたためであると考えられる。
また、コンデンサ素子の第1の主面並びに第1及び第2の側面の全面にのみ陰極リードフレームを接合した比較例2においても、ESR値が120と大きく、漏れ電流値も125と大きかった。漏れ電流値が大きくなった原因はコンデンサ素子の表面のうち、陰極リードフレームで覆われていない面積が大きくなるため、モールド工程等で加えられた外部からの応力が、コンデンサ素子に作用し、陰極層及び誘電体層が損傷したためであると推測される。ESR値が大きくなった原因は、コンデンサ素子と陰極リードフレームとの接合面積が小さく、陰極リードフレームと陰極層との接触抵抗が大きいためであると考えられる。
それに対して、コンデンサ素子の第1及び第2の主面に陰極リードフレームを接合し、かつ第2の主面と第1及び第2の側面と第1の端面で構成される領域との一部に陰極リードフレームを接合した実施例1〜12においては、比較例1,2よりもESR値及び漏れ電流値の両方が小さかった。実施例1〜12において小さなESR値が得られた理由は、コンデンサ素子と陰極リードフレームとの接合面積が大きく、かつ、実装時等における陰極リードフレームの剥離が生じにくく、実装後においても陰極リードフレームと陰極層との接触抵抗が小さかったためであると考えられる。また、漏れ電流値が小さかった理由は、実装時等におけるコンデンサ素子の損傷が抑制されたためであると考えられる。
また、図17及び図18に示すように、接続部の占有割合と、ESR値及び漏れ電流値とは互いに相関していることが分かる。具体的には、陰極リードフレームの形状に関わらず、接続部の占有割合が100%から小さくなるに従ってESR値及び漏れ電流値のそれぞれも小さくなる傾向にある。そして、接続部の占有割合が大凡80%となったときにESR値及び漏れ電流値のそれぞれが最小値となり、接続部の占有割合がそれよりも小さくなると、ESR値及び漏れ電流値のそれぞれが再び大きくなる傾向にある。
漏れ電流値に関しては、接続部の占有割合が約57%となったときに接続部の占有割合が100%であるときと同等になったため、接続部の占有割合は、57%以上であることが好ましいことが分かる。
また、接続部の占有割合が65%〜90%の範囲内にあるときにESR値及び漏れ電流値が特に小さかったことから、接続部の占有割合が65%〜90%の範囲内にあることがより好ましいことが分かる。
また、図16に示す結果から分かるように、陰極リードフレームが、第1の主面並びに第1及び第2の側面の全面に接合されていると共に、第2の主面の一部に接合されており、かつ、第2の主面の長さ方向Lにおける全域に設けられている実施例1〜6においては、接続部の占有割合が38%〜80%の範囲内にあることがさらに好ましいことが分かる。
また、接続部の占有割合が同じである実施例5,8を比較すると、コンデンサ素子の第1の端面に陰極リードフレームが接合されていない実施例5の方が、ESR値及び漏れ電流値共に小さかった。この結果から、陰極リードフレームは、第1の端面には接合されていない方が好ましいことが分かる。なお、この理由は、陰極リードフレームが第1の端面に接合されていない方が、実装時におけるコンデンサ素子の内部応力を効率的に逃がすことができ、コンデンサ素子の損傷が効果的に抑制されると共に、陰極リードフレームの剥離も抑制されるためであると考えられる。
また、連設部が設けられた実施例12は、接続部の占有割合が高いにも関わらず、ESR値及び漏れ電流値が共に小さかった。特に、ESR値が小さかった。この結果から、連設部を設けることにより、ESR値及び漏れ電流値、中でも特にESR値をさらに小さくできることが分かる。
1〜7…固体電解コンデンサ
10…樹脂外装体
11…コンデンサ素子
11a…コンデンサ素子の第1の主面
11b…コンデンサ素子の第2の主面
11c…コンデンサ素子の第1の側面
11d…コンデンサ素子の第2の側面
11e…コンデンサ素子の第1の端面
11f…コンデンサ素子の第2の端面
12…陽極
13…陽極リード端子
14…誘電体層
15…陰極層
15a…導電性高分子層
15b…カーボン層
15c…銀ペースト層
18…陽極リードフレーム
18a…陽極リードフレームの一方側の端部
18b…陽極リードフレームの一方側の他方側の端部
19…導電性接着剤
20…陰極リードフレーム
20a…陰極リードフレームの接続部の第1の部分
20b…陰極リードフレームの接続部の第2の部分
20b1…陰極リードフレームの接続部の第2−1の部分
20b2…陰極リードフレームの接続部の第2−2の部分
20b3…開口
20c…陰極リードフレームの接続部の第3−1の部分
20d…陰極リードフレームの接続部の第3−2の部分
20e…陰極リードフレームの接続部の第3−3の部分
20g…陰極リードフレームの接続部の第3の部分
20i…陰極リードフレームの接続部の連設部
21…陰極リードフレームの接続部
22…引き出し部

Claims (5)

  1. 弁作用金属を含む陽極と、前記陽極の上に形成されている誘電体層と、前記誘電体層の上に形成されている陰極層とを有し、第1及び第2の主面、第1及び第2の側面並びに第1及び第2の端面を有する直方体状のコンデンサ素子と、
    前記陰極層に接続されている接続部を有する陰極リードフレームとを備え、
    前記接続部は、前記第1の主面に接合されている部分と、前記第2の主面に接合されている部分と、前記第1及び第2の側面並びに前記第1の端面のうちの少なくとも一部に接合されている部分とを有し、前記第2の主面と前記第1及び第2の側面と前記第1の端面とで構成される領域の全面には接合されていない固体電解コンデンサ。
  2. 前記接続部は、前記第1の主面の全面に接合されている請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  3. 前記第2の主面、前記第1及び第2の側面並びに前記第1の端面で構成される領域における前記接続部が接合されている部分の占める割合が、65%〜90%の範囲内にある請求項1または2に記載の固体電解コンデンサ。
  4. 前記接続部は、前記第1の側面上に位置する部分を有し、
    前記陰極リードフレームは、前記接続部の前記第1の主面の上に設けられている部分と、前記接続部の前記第2の主面の上に設けられている部分とに連ねられており、前記第2の側面上に位置する部分を有する請求項1〜3のいずれか一項に記載の固体電解コンデンサ。
  5. 前記陽極に接続されている陽極リード端子をさらに備え、
    前記陽極リード端子は、前記陽極リード端子の一部が、前記コンデンサ素子の前記第2の端面に埋設するように設けられている請求項1〜4のいずれか一項に記載の固体電解コンデンサ。
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