JP2006237396A - 露光データ生成装置および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 露光用のマスクまたはレチクルを作製するための露光データを補正する際、前方散乱同士が重なる範囲の隣接パターンを高速に探索し、後方散乱の影響を高速かつ高精度に計算する。
【解決手段】 対象領域内に配置された複数のパターンをそれらの配置位置によって分類し、分類されたパターンを用いて各パターンの各辺に隣接するパターンを探索して、隣接パターン情報を取得する。次に、対象領域を階層的に分割してパターンを登録し、その情報を用いてパターン上の評価点における後方散乱強度を計算する。次に、隣接パターン情報と得られた後方散乱強度を用いて、評価点における前方散乱強度と後方散乱強度の和を評価し、パターンの辺の移動量を計算する。そして、その辺を移動量だけ移動させてパターンの図形を変更する。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置の製造過程における荷電粒子ビームによる露光に係り、露光用のマスクまたはレチクルを作製するための露光データを生成する装置および方法に関する。
近年、半導体装置の集積度の向上に伴い、要求されるパターンサイズが微細化され、従来の光による露光方法では解像度が不十分であり、微細パターンの形成が困難になりつつある。そこで、荷電粒子線、特に、電子線(電子ビーム)を用いた露光方法が使用されるようになっている。
電子ビーム露光方法には、高解像だがスループットが低いポイントビーム露光方法と、パターンを小さな矩形単位で露光することによりスループットを向上させた可変成形露光方法と、ステンシルマスクを用いてチップ内に繰り返し出てくるパターンを一括転写する部分一括露光方法と、光露光と同じようにすべてのパターンのためのマスクを作成し、大面積を一括転写するプロジェクションタイプの露光方法とがある。部分一括露光方法やプロジェクションタイプの露光方法では、電子ビームのショット数を減らすことができるので、スループットを向上させることができる。
電子ビームを基板上レジスト膜に照射して回路パターンを描画する場合、描画したいパターンの部分のみに電子ビームが照射される。このとき、レジスト膜に入射した電子ビームの一部が前方散乱され、レジスト膜を透過した電子ビームの一部が後方散乱されて、再びレジスト膜に入射する。このため、電子ビームをレジスト膜上の1点に入射させてもその影響が拡がり、いわゆる近接効果が生ずる原因となる。
レジスト膜上の1点に電子ビームが入射したときのレジスト膜のエネルギー強度分布(Energy Intensity Distribution :EID)関数f(x,y)としては、前方散乱の項と後方散乱の項をそれぞれガウス分布関数で近似した次式が用いられる。
ここで、βf は前方散乱長、ηは後方散乱比率、βb は後方散乱長である。また、(1)式の第1項は前方散乱項、第2項は後方散乱項と呼ばれている。前方散乱は狭い範囲に大きな影響を与え、後方散乱は広い範囲に比較的小さな影響を及ぼす。これらの影響の比がηである。これらの値は、電子ビームのエネルギー、レジスト膜の膜厚、および基板の材料等に依存し、実験により定められる。電子ビームの加速電圧が高くなるほど、βf は小さくなり、βb は大きくなる。例えば、加速電圧100kV、レジスト膜厚200nmの場合、βf =約7nm、βb =約30umになる。
従来の露光データ生成における近接効果の補正方法としては、この前方散乱と後方散乱の影響範囲の違いに着目した、簡易で高速な手法が知られている(例えば、下記の特許文献1および2参照)。この手法では、近接効果の影響を考慮して露光データに含まれるパターン図形の寸法が変更される。
高加速電圧の場合には、前方散乱の影響範囲が非常に狭いために隣接パターンからの前方散乱の影響を考慮する必要がなく、また、後方散乱の影響範囲が非常に広いために小領域単位で後方散乱の影響を近似することができる。特許文献1および2では、後者の近似方法として面積密度マップ法が使われている。
面積密度マップ法は、下記の非特許文献1に記載されているように、露光データを補正計算メッシュ領域に分割し、各補正計算メッシュ領域内のパターン面積密度を求め、この面積密度を後方散乱の寄与に従って平滑化して、補正計算メッシュ領域ごとに実効的な面積密度を求める方法である。ここで、パターン面積密度とは、1つの補正計算メッシュ領域の全面積に対するその領域内のパターンの面積の割合を意味する。
特開2001−052999号公報 特開2002−313693号公報 F. Murai et al., "Fast proximity effect correction method using a pattern area density map", J. Vac. Sci. Technol. B, Vol. 10, No. 6, pp. 3072-3076 (1992)
しかしながら、上述した従来の露光データ生成方法には、次のような問題がある。
高加速電圧のプロジェクションタイプの露光方法では、収差やクーロン効果に起因するビームのボケにより、実効的な前方散乱の影響が広くなる。特に、スループットを向上させるために電流密度を上げると、ビームボケはより大きくなる。そのため、高加速電圧の露光装置であっても、隣接パターンからの前方散乱の重なりを無視することができなくなってきている。また、低加速電圧の露光方法においては、前方散乱の広がりが比較的大きいため、前方散乱同士が重なりやすい。このように、前方散乱同士の重なりを考慮することが重要になってきているが、隣接パターンの探索に時間がかかることが問題である。
また、後方散乱強度分布を面積密度マップ法で計算したのでは、近傍のパターンからの後方散乱の影響も近似してしまうため、パターンの微細化が進むと近似による誤差が無視できなくなる。
また、多層配線層のように下層に銅やタングステン等の重金属が存在すると、広がりが狭い後方散乱強度分布が混在するため、補正計算メッシュ領域が大きいとやはり計算誤差として露光データの補正精度に影響が出る。いずれの場合も補正計算メッシュ領域を十分小さくすればよいが、その場合、多くの処理時間を必要とするため高速性が犠牲になる。
本発明の第1の課題は、荷電粒子ビームによる露光用のマスクまたはレチクルを作製するための露光データを生成する際、前方散乱同士の重なりを考慮して近接効果を補正するために、前方散乱同士が重なる範囲の隣接パターンを高速に探索することである。
本発明の第2の課題は、上記露光データを生成する際、後方散乱の影響を高速かつ高精度に計算することである。
図1は、本発明の露光データ生成装置の原理図である。
本発明の第1の露光データ生成装置は、格納手段101、探索手段102、後方散乱強度計算手段103、移動量計算手段104、および補正手段105を備え、複数の辺からなる露光すべきパターンの図形情報を表す露光データを生成する。
格納手段101は、対象領域内に配置された複数のパターンの位置および大きさの情報を含む補正前の露光データ107を格納する。探索手段102は、それらのパターンを対象領域内の配置位置によって分類し、分類されたパターンを用いて第1のパターンの辺に隣接する第2のパターンを探索し、第1および第2のパターンの情報を格納手段101に格納する。後方散乱強度計算手段103は、第1のパターン上の評価点における上記複数のパターンからの後方散乱強度を計算する。移動量計算手段104は、第1のパターンの辺を移動させたときに、評価点における第1のパターンからの前方散乱強度と、第2のパターンからの前方散乱強度と、計算された後方散乱強度の和が基準露光強度となるように、第1および第2のパターンの情報とその後方散乱強度を用いて第1のパターンの辺の移動量を計算する。補正手段105は、第1のパターンの辺を得られた移動量だけ移動させて、第1のパターンの情報を補正する。
このような露光データ生成装置によれば、対象領域内の複数のパターンがそれらの配置位置によって分類されるため、第1のパターンの辺に隣接する第2のパターンを探索する際の探索対象となるパターンの数が限定される。したがって、隣接パターンの探索が高速化され、露光データを効率よく補正することができる。
本発明の第2の露光データ生成装置は、格納手段101、後方散乱強度計算手段103、移動量計算手段104、補正手段105、および分割手段106を備え、複数の辺からなる露光すべきパターンの図形情報を表す露光データを生成する。
格納手段101は、対象領域内に配置された複数のパターンの位置および大きさの情報を含む補正前の露光データ107を格納する。分割手段106は、対象領域を1番目の階層のサブ領域としてn番目の階層の各サブ領域がn+1番目の階層の複数のサブ領域に分割されるように、対象領域を階層的に分割して、各階層のサブ領域の情報と最下層の各サブ領域に含まれるパターンの情報を格納手段101に格納する。後方散乱強度計算手段103は、第1のパターン上の評価点から比較的遠い第2のパターンからの後方散乱強度を、第2のパターンを含む比較的上位の階層のサブ領域からの後方散乱強度を用いて計算し、評価点に比較的近い第3のパターンからの後方散乱強度を、第3のパターンを含む比較的下位の階層のサブ領域からの後方散乱強度を用いて計算することで、評価点における上記複数のパターンからの後方散乱強度を求める。移動量計算手段104は、第1のパターンの辺を移動させたときに、評価点における前方散乱強度と上記複数のパターンからの後方散乱強度の和が基準露光強度となるように、第1のパターンの辺の移動量を計算する。補正手段105は、第1のパターンの辺を得られた移動量だけ移動させて、第1のパターンの情報を補正する。
このような露光データ生成装置によれば、対象領域が上位の階層から下位の階層に行くほど細かく分割され、評価点の近傍のパターンからの後方散乱の影響は細かく近似して計算され、遠方のパターンからの影響ほど粗く近似して計算される。したがって、後方散乱強度を精度よく、かつ、高速に求めることができ、露光データを効率よく補正することができる。
格納手段101は、例えば、後述する図25のメモリ2502に対応し、探索手段102、後方散乱強度計算手段103、移動量計算手段104、補正手段105、および分割手段106は、例えば、図25のCPU(中央処理装置)2501に対応する。
本発明によれば、荷電粒子ビームによる露光用のマスクまたはレチクルを作製するための露光データを補正する際、前方散乱同士が重なる範囲の隣接パターンを高速に探索することが可能になる。
また、露光データを補正する際、後方散乱の影響を高速かつ高精度に計算することが可能になる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態を詳細に説明する。
露光データ生成装置は、例えば、CPUやメモリを備えた情報処理装置を用いて構成される。また、本発明は、電子ビームおよびイオンビームを含む荷電粒子ビームによる露光に適用されるが、以下では電子ビームによる露光を例に取って説明する。
図2は、露光データ生成装置による露光データ補正処理のフローチャートである。露光データ生成装置は、電子ビームが照射されるパターンの設計データを含む未補正データ201(露光データ)をメモリに読み込み、第1〜第4手順からなる露光データ補正処理のプログラムを実行して、補正済みデータ202を生成する。露光データとしては、例えば、GDSII形式のファイルが用いられ、パターンの設計データには、各パターンの位置および大きさ(幅と高さ)の情報が含まれる。
第1手順では、前方散乱同士が重なる範囲の隣接パターンを高速に探索するために、未補正データ201に含まれる複数の未補正パターンを、その配置位置によって区分化された領域のいずれかに分類する。第2手順では、分類されたパターンを用い、各パターンの各辺に対して、そのパターンの情報(幅と高さ)とその辺に隣接するパターンの情報とを取得する。第3手順では、各パターンの各辺における後方散乱強度を計算し、第4手順では、各辺に対するそのパターンの情報と隣接パターンの情報と後方散乱強度とから、その辺の移動量を計算して、パターン図形(形状)を変更する。
そして、パターンの形状を変更したことによる後方散乱強度の変化を考慮するために、第3および第4手順を繰り返し実行して、最終的な補正済みデータ202を得る。以下、各手順の処理をより具体的に説明する。
第1手順において、露光データ生成装置は、図3に示すように、分割線の間隔をDとして、複数のパターンが配置された処理対象の領域を次の4種類の方法で分割する(ステップ211)。
(1)A型
元の領域と同じ領域をサブ領域Aとする。
(2)V型
元の領域を横方向に一定間隔Dで分割し、複数の縦ストライプ型のサブ領域を生成する。この例では、左から順にV−0〜V−4の5つのサブ領域が生成される。
(3)H型
元の領域を縦方向に一定間隔Dで分割し、複数の横ストライプ型のサブ領域を生成する。この例では、下から順にH−0〜H−4の5つのサブ領域が生成される。
(4)L型
元の領域を縦横にそれぞれ一定間隔Dで格子状に分割し、複数のセル型のサブ領域を生成する。この例では、左からi番目かつ下からj番目のサブ領域をL−i−j(i,j=0,1,2,3,4)として、25個のサブ領域が生成される。
次に、処理対象の領域内の各パターンを、これらのサブ領域のうち、そのパターンを内包する最小のサブ領域に分類する(ステップ212)。具体的には、各パターンがどのサブ領域に含まれるかをL型、H型、V型、A型の順にチェックしていき、そのパターンを完全に含む最初のサブ領域にパターンを分類する。
図4は、図3の分割方法により分割されたサブ領域へのパターンの分類例を示している。図4において、パターンaは、L型のサブ領域L−2−2に含まれるので、そのサブ領域に分類される。パターンbは、L型のサブ領域L−2−2とL−2−3にまたがり、V型のサブ領域V−2に含まれるので、V−2に分類される。同様にして、パターンcはサブ領域H−2に分類され、パターンdはサブ領域Aに分類され、パターンeはサブ領域L−3−2に分類される。このように、すべてのパターンはいずれかのサブ領域に分類される。
このような分類方法によれば、小さなパターンはL型のサブ領域に、縦長のパターンはV型のサブ領域に、横長のパターンはH型のサブ領域にそれぞれ分類される可能性が高くなる。そして、このように分類されたパターンからは、隣接パターンが存在するサブ領域を容易に特定することができるので、隣接パターンの情報を高速に取得することができる。
もし、V型およびH型のサブ領域がなければ、配線層のような細長いパターンはすべてA型のサブ領域に分類されるので、隣接パターンを探索するためにほとんどすべてのパターンを調べる必要が生じる。このように、V型およびH型の分割方法を用いたことで、配線層のようなパターンがA型に分類されるのを抑制することができる。
第2手順において、露光データ生成装置は、分類された各パターンの各辺に対して前方散乱の影響範囲内に存在する隣接パターンを探索し、そのパターンの情報を取得する(ステップ213)。上述した分割方法では各サブ領域の大きさは固定されているので、あるパターンに対して隣接パターンが存在するサブ領域を自動的に決めることができる。
例えば、図4のパターンaの場合はサブ領域L−2−2に属するので、隣接パターン探索の距離パラメータをZとして、図5に示すように、サブ領域L−2−2を縦横に幅Zだけ拡張し、拡張領域501を生成する。距離パラメータZの値としては、例えば、前方散乱長βf の3倍の値が用いられる。そして、拡張領域501の一部または全部を含むサブ領域を、隣接パターンが存在するサブ領域として抽出する。この例では、以下のサブ領域が抽出される。

L型:L−1−1,L−1−2,L−1−3,L−2−1,L−2−2,L−2−3,L−3−1,L−3−2,L−3−3
H型:H−1,H−2,H−3
V型:V−1,V−2,V−3
A型:A

このようにして抽出された複数のサブ領域に属するパターンとパターンaの各辺の距離を比較し、その辺に最も近いパターンを選択することで、各辺に対する隣接パターンが決定される。
ここでは、前方散乱同士の重なりが問題となるため、図6〜9に示すように、太線で示された辺に対して垂直な位置における自分自身のパターンの幅W1 と高さH1 、隣接パターンの幅W2 と高さH2 、および隣接パターンまでの距離Sが隣接パターン情報として取得され、メモリに格納される。ただし、図7の場合は、隣接パターンと対向する範囲のみが補正対象として切り取られる。
後述する第4手順で辺の移動量を計算する際には、前方散乱強度はこれらの情報を用いて代数式で表現される。後述するように、隣接パターンの対向する2つの辺に対する移動量の計算式は対称であるべきなので、隣接パターン情報として相手の大きさ(幅と高さ)を取得しておくことは重要である。
また、図10のような3つのパターンがあるとき、辺A〜Fに対する隣接パターン情報は図11のようになる。この場合、AとF、BとE、CとDの隣接パターン情報は同じであるため、これらの情報は冗長である。
そこで、隣接パターン情報をパターンの辺の情報とは別のテーブルに保持しておき、パターンの各辺にはテーブル内の対応する隣接パターン情報を指す番号等のポインタ情報のみを持たせることにする。これにより、同じ隣接パターン情報を持つ辺は同じポインタ情報を持つことになるので、隣接パターン情報のデータ量を圧縮することができ、また、同一条件における補正量の計算を省略することが可能になる。
第3手順において、露光データ生成装置は、未補正パターンの各辺における後方散乱強度を計算する。加速電圧100kVの露光装置では、後方散乱の影響範囲が半径約100μmにもおよぶため、個々のパターンからの後方散乱の影響を計算したのでは時間がかかり過ぎる。一方、面積密度マップ法のように、対象領域をメッシュ状に分割してメッシュ単位で後方散乱強度を計算したのでは、近傍のパターンからの影響を正確に計算することができない。
そこで、本実施形態では、階層的に分割された領域をメモリ上に構築し(ステップ214)、最下層のサブ領域にパターンを登録し(ステップ215)、階層的に分割された領域を用いてパターン上の各露光強度評価点における後方散乱強度を計算する(ステップ216)。具体的には、処理対象の領域を階層的に分割して、近傍のパターンからの影響は細かく計算し、遠方のパターンからの影響ほど粗く近似して計算するようにする。これにより、高精度化と高速化を両立させることができる。
ステップ214では、まず、元の領域内のパターンの数あるいは元の領域の大きさから階層的に分割された領域を構成するための階層の数Nを決定する。次に、元の領域を1番目の階層のサブ領域として、n番目(n=1,2,...,N−1)の階層の各サブ領域を2個以上の複数のサブ領域に分割して、n+1番目の階層を構築する。
図12は、階層的に分割された領域の構成を示している。レベル1(n=1)の階層のサブ領域1201は元の領域そのものである。レベル2の階層では、レベル1のサブ領域1201が均等に2×2のサブ領域1211〜1214に分割される。レベル3の階層では、レベル2の各サブ領域がさらに均等に2×2のサブ領域に分割される。この手続きは最下層(N番目の階層)まで繰り返される。この例では、上位階層のサブ領域を均等に2×2のサブ領域に分割して下位階層のサブ領域を設定しているが、複数のサブ領域に分割できれば他の分割方法を用いてもよい。
階層数Nは、元の領域内のパターンの数から最下層の各サブ領域に登録される平均的なパターン数を見積もって決めることができる。例えば、最下層のサブ領域に平均4個のパターンを登録したい場合は、図13に示すような階層数テーブルをあらかじめメモリ内に用意しておく。この階層数テーブルには、元の領域のパターン数に対応する階層数Nの値が登録されており、これを参照することで自動的に階層数Nが決定される。
また、元の領域全体の大きさから最下層のサブ領域の大きさを見積もって階層数Nを決めることも可能である。例えば、最下層のサブ領域の大きさを0.5μmにしたい場合は、階層数Nを次式により決定する。
ここで、(2)式の第1項は整数化演算(切り上げ)を表す。
ステップ215では、各階層のサブ領域にそのサブ領域に含まれるパターンの面積密度を設定し、各パターンを最下層のサブ領域の境界で切断してそれらのサブ領域に登録する。
例えば、N=3の場合、図12のレベル2のサブ領域1213には3つのパターン1231〜1233が含まれ、これらのパターンは最下層のレベル3のサブ領域1221〜1224に登録される。このとき、パターン1231および1232はそれぞれサブ領域1221および1222に登録される。これに対して、パターン1233はサブ領域1223と1224の境界で上下2つの部分に分割され、下の部分はサブ領域1223に登録され、上の部分はサブ領域1224に登録される。
ここで、レベル3のサブ領域の大きさをAとし、サブ領域1231、1232、1233、および1234に登録された各パターンの面積をSi 、Sj 、Sk 、およびSl とすると、これらのサブ領域のパターンの面積密度α31、α32、α33、およびα34は次式により計算できる。

α31=ΣSi /A2
α32=ΣSj /A2
α33=ΣSk /A2
α34=ΣSl /A2 (3)

レベル3の他のサブ領域のパターン面積密度α11〜α14、α21〜α24、α31〜α34も同様にして計算される。こうして得られたレベル3のサブ領域のパターン面積密度から、レベル1および2の各階層のサブ領域のパターン面積密度は、以下のようにして計算される。

レベル2のサブ領域1211〜1214のパターン面積密度α1 〜α4
α1 =(α11+α12+α13+α14)/4
α2 =(α21+α22+α23+α24)/4
α3 =(α31+α32+α33+α34)/4
α4 =(α41+α42+α43+α44)/4 (4)

レベル1のサブ領域1201のパターン面積密度α:
α=(α1 +α2 +α3 +α4 )/4 (5)

なお、第3手順で用いられるパターンは、最初は未補正パターンであるが、補正の繰り返しにおける2回目以降の処理では前回補正されたパターンとなる。
ステップ216では、このように階層的に分割された領域を用いて、各パターンの各辺における後方散乱強度を計算する。このとき、後方散乱強度を求めたい辺上の点(辺の中点)を評価点と呼ぶことにする。そして、図14に示すように、レベル1(n=1)のサブ領域から始めて階層を辿りながら、n番目(n=1,2,...,N)の階層におけるサブ領域1402の大きさLと、評価点1401とサブ領域1402の中心1403の間の距離Rとの比率L/Rをしきい値kと比較し、比較結果に応じて次のように後方散乱強度を計算する。
(1)L/R<kの場合(RがLに比べて十分大きい場合)
面積密度マップ法により、サブ領域1402内のパターン群からの後方散乱強度を、大きさL×Lでサブ領域1402のパターン面積密度を有する矩形1404からの後方散乱強度で近似して計算する。
(2)L/R≧kの場合
サブ領域1402内にあるn+1番目の階層のサブ領域(2×2個)について、同様の評価を行う。もし、n番目の階層が最下層(n=N)であったならば、サブ領域1402に登録されている個々のパターン1411〜1413からの後方散乱強度を正確に計算する。
このように、階層的に分割した領域を用いたことで、露光強度評価点の近傍のパターンからの後方散乱の影響は細かく計算し、寄与が小さくなる遠方に行くほど多くのパターンを1つの矩形パターンとして近似することができるので、後方散乱の影響を高精度でありながら高速に計算することができる。
図15は、上記(1)の近似計算に用いられる矩形パターンの例を示している。この例では、評価点はサブ領域1501の中心にあり、しきい値kは1に設定される。したがって、比率L/Rが1未満のときに、各サブ領域内のパターン群が矩形パターンで近似される。
この場合、サブ領域1501内では個々のパターンからの影響を計算する必要があるが、それ以外のサブ領域のパターン群は1個の矩形パターンで近似して影響を計算するだけでよい。これらのパターンからの後方散乱強度を加算して、評価点における最終的な後方散乱強度Fb が得られる。
なお、しきい値kは後方散乱強度分布を構成する分布関数の広がりに応じて可変であり、例えば、次式により決定される。

k=0.5+後方散乱長(μm)/50 (6)

第4手順において、露光データ生成装置は、ステップ213で取得された、未補正パターンの各辺に対応する隣接パターン情報と、ステップ216で計算された後方散乱強度Fb を用いてその辺の移動量を計算する(ステップ217)。
図16は、隣接する2つの未補正パターンの辺の移動量を示している。図16において、W1 およびH1 はパターン1601の幅および高さ、W2 およびH2 はパターン1602の幅および高さ、Sは2つのパターン間の距離、dx1 はパターン1601の辺Aの移動量、dx2 はパターン1602の辺Bの移動量を表す。dx1 およびdx2 は、パターンを太らせる方向に移動する場合に正の値となり、パターンを細らせる方向に移動する場合に負の値となる。
このとき、辺A上の評価点1621および辺B上の評価点1622において前方散乱同士の重なりを考慮した場合の露光強度が満たすべき条件式として、以下の連立方程式が得られる。
この連立方程式は、辺Aの移動量dx1 および辺Bの移動量dx2 について対称になっている。ここで、Ethは基準となる露光強度である。また、Ff (x,y,W,H)は、幅W、高さHの矩形パターン全体を露光したときの評価点(x,y)における前方散乱強度分布の関数であり、上述したEID関数f(x,y)の前方散乱項を矩形パターン内で面積分したものに相当する。ただし、矩形パターンの中心Oを原点(0,0)、横方向をx軸、縦方向をy軸、中心Oから相手パターンに向かう方向をx軸の正の方向とする。
f(x,y)として前方散乱長がβf のシングルガウシアン分布を用いた場合、Ff (x,y,W,H)は次式で表される。
もちろん、f(x,y)としてマルチガウシアン分布を用いてもよく、ガウシアン分布以外の分布を矩形パターン内で面積分したものをFf (x,y,W,H)として用いてもよい。
例えば、パターン1601の各辺を内側に向かって|dx1 |だけ移動させるとパターン1611が得られ、パターン1601の各辺を内側に向かって|dx2 |だけ移動させるとパターン1612が得られる。パターン1611の幅および高さはW1 +2dx1 およびH1 +2dx1 であるが、ここでは高さが幅に比べて十分大きく、高さの変化が無視できる場合を想定しているため、パターン1611の高さとしてH1 を用いている。同様の理由から、パターン1612の高さとしてH2 を用いている。
評価点1621の座標は、パターン1601の座標系では(W1 /2,0)となり、パターン1602の座標系では(W2 /2+S,0)となる。したがって、評価点1621における露光強度に関する条件は上記(7)式で表される。これに対して、評価点1622の座標は、パターン1601の座標系では(W1 /2+S,0)となり、パターン1602の座標系では(W2 /2,0)となる。したがって、評価点1622における露光強度に関する条件は上記(8)式で表される。
この連立方程式の解としてdx1 を求める移動量計算処理のサブルーチンは露光データ補正処理のプログラムにあらかじめ組み込まれている。露光データ生成装置は、このサブルーチンを実行することにより、W1 、H1 、W2 、H2 、S、Fb 、およびEthから、評価点の露光強度をEthにするために必要な移動量dx1 を算出する。この移動量計算処理の詳細については後述することにする。
評価点から相手のパターンまでの距離Sが前方散乱同士の重なりを持たないくらいに十分大きい場合は、上記連立方程式の代わりに、相手のパターンを考慮しない以下の方程式に基いて移動量dx1 を計算すればよい。
また、図7〜9に示したように、隣接する2つのパターンの辺の一方が細いパターンの先端部である場合、つまり、H1 またはH2 が前方散乱の影響範囲に比べて小さい場合は、そのパターンの側面(横方向)の辺に対する補正処理によって前方散乱強度分布が変化する。このため、あらかじめH1 およびH2 を補正後の大きさに置き換えておく。
また、辺の移動量の計算結果を隣接パターン情報に履歴情報として付加することで、同じ条件での計算を省略することも可能である。
露光データ生成装置は、パターンのすべての辺に対して上述したサブルーチンにより移動量を計算した後、実際に辺を移動させてパターンの形状を変更する(ステップ218)。このとき、パターン形状を変更したことによって、周辺への後方散乱強度分布が変化するため、第3および第4手順を繰り返し実行して、最終的な補正済みデータ202を生成する。第3および第4手順は、あらかじめ決められた回数だけ繰り返してもよく、ユーザが指示するまで繰り返してもよい。
次に、図17から図21までを参照しながら、図2のステップ217における移動量計算処理の具体例を説明する。
図17は、移動量計算処理のフローチャートである。図17において、第1式および第2式はそれぞれ上記(7)式および(8)式を指している。
サブルーチンが開始されると、露光データ生成装置は、まず、Ethの値を設定し(ステップ1701)、ステップ216で計算された後方散乱強度Fb を取得し(ステップ1702)、dx1 およびdx2 を初期値0に設定する(ステップ1703)。
次に、(7)式の左辺第2項の値を計算し(ステップ1704)、dx1 について(7)式の根dx1 ’を計算する(ステップ1705)。根の計算には、例えば、Newton-Raphson法やVan Wijngaarden-Dekker-Brent法が用いられる。前者は関数の微分を利用する計算方法であり、後者は関数の微分を必要としない計算方法である。
次に、(8)式の左辺第1項の値を計算し(ステップ1706)、ステップ1705と同様にして、dx2 について(8)式の根dx2 ’を計算する(ステップ1707)。そして、以下の条件が成り立つか否かをチェックする(ステップ1708)。

|dx1 −dx1 ’|<ε かつ |dx2 −dx2 ’|<ε (12)

ここで、εは計算精度を表す定数であり、例えば、パターンの設計データのグリッドサイズの1/4の大きさがεとして用いられる。
(12)式の条件が成り立たなければ、dx1 ’およびdx2 ’の値をそれぞれdx1 およびdx2 として用いて(ステップ1710)、ステップ1704以降の処理を繰り返す。そして、ステップ1708において(12)式の条件が成り立てば、dx1 ’およびdx2 ’の値をそれぞれdx1 およびdx2 の計算結果として保存し(ステップ1709)、処理を終了する。
図18は、上述したNewton-Raphson法による根の計算を示している。例えば、(7)式の根dx1 ’を求める場合、次式の関数f(x)を用いてxi の現在値からxi+1 を求める処理を繰り返す。
例えば、y=f(x)で表される曲線1800上の点1801のx座標を現在値とすると、その値から(13)式を用いてy座標の値を求め、次に、点1801のy座標の値とf(x)の導関数f’(x)の値から点1802のx座標の値1804を求める。このような計算を繰り返すことで、y=0に対応する点1803のx座標の値を数値的に求めることができる。(8)式の根dx2 ’を求める場合も同様である。
図19は、このような根計算処理のフローチャートである。露光データ生成装置は、まず、x0 の値を設定し(ステップ1901)、制御変数iに0を設定して(ステップ1902)、次式によりxi+1 を計算する(ステップ1903)。

i+1 =xi −f(xi )/f’(xi ) (14)

そして、上述した計算精度εを用いて以下の条件が成り立つか否かをチェックする(ステップ1904)。

|xi+1 −xi |<ε (15)

(15)式の条件が成り立たなければ、iの値を1だけインクリメントして(ステップ1906)、ステップ1903以降の処理を繰り返す。そして、ステップ1904において(15)式の条件が成り立てば、xi+1 の値を根xの計算結果として保存し(ステップ1905)、処理を終了する。こうして得られたxの値がdx1 ’またはdx2 ’として用いられる。
図20は、上述したVan Wijngaarden-Dekker-Brent法による根の計算を示している。この場合も、関数f(x)はNewton-Raphson法の場合と同様に定義される。ここで、点2001、2002、および2003の座標値を(a,f(a))、(b,f(b))、および(c,f(c))とすると、これらの3点を通る逆2次関数(xがyの2次関数)の曲線2005は、次式により記述される。
このとき、曲線2005上のy=0に対応する点2004のx座標の値は、(16)式にy=0を代入することで求められる。このx座標値をf(x)の根の推定値として用いる。ただし、上記3点は以下の条件を満たすように選択される。

f(b)f(c)<0 かつ |f(b)|<|f(c)| (17)

3点をこのように選択しておくことで、点2002のx座標値であるbを最初の推定値として、(16)式によりその改良値を求めることができる。
図21は、このような根計算処理のフローチャートである。露光データ生成装置は、まず、根を囲む2点xmin およびxmax の値を設定し(ステップ2101)、変数aおよびbにxmin およびxmax の値をそれぞれ設定し、変数cに(a+b)/2の値を設定して(ステップ2102)、(17)式を満たすようにa、b、およびcの値を入れ替える(ステップ2103)。
そして、(16)式により根の推定値xを計算し(ステップ2104)、上述した計算精度εを用いて以下の条件が成り立つか否かをチェックする(ステップ2105)。

|x−b|<ε (18)

(18)式の条件が成り立たなければ、次に、xがbとcの間にあるか否かをチェックする(ステップ2106)。xがbとcの間になければ、aにbの値を設定し、bに(b+c)/2の値を設定して(ステップ2107)、ステップ2103以降の処理を繰り返す。一方、xがbとcの間にあれば、aにbの値を設定し、bにxの値を設定して(ステップ2108)、ステップ2103以降の処理を繰り返す。
そして、ステップ2105において(18)式の条件が成り立てば、処理を終了する。こうして得られたxの値がdx1 ’またはdx2 ’として用いられる。
ところで、図2のステップ215では、各階層の各サブ領域にパターン面積密度のみを設定しているが、設定される情報は、サブ領域内のパターン群の特徴を近似して表現できる情報であればよい。例えば、パターン面積密度に加えて、サブ領域内のパターン群の重心の情報を設定することもできる。
この場合、まず、図22に示すように、サブ領域内の全パターンの頂点を反時計回り(パターン内部を左側に見る向き)に番号付けする。このとき、各パターンの始点と終点は同じ頂点とする。そして、i番目の頂点の座標を(xi ,yi )として、パターン群の重心の座標を次式により求める。
(19)および(20)式は、原点と各パターンの各辺により形成される三角形の重心の座標値を、符号付き面積を用いて重み付け平均した結果を示している。
次に、図23に示すように、これらのパターン群を、大きさがサブ領域2301の大きさL×Lと同じで、中心を(xG ,yG )、面積密度をαとする矩形で近似する。αは次式で求められる。
上述した実施形態では、辺の移動量を計算するときに後方散乱強度を固定値として扱い、移動による後方散乱強度の変化は補正の繰り返しにより処理結果に反映させるようになっている。しかし、後方散乱強度分布を構成する分布関数の中に広がりが比較的狭いものがある場合には、辺の移動量の変化による後方散乱強度の変化を辺の移動量の計算時に一緒に考慮すると効率がよい。
この場合、図2の第4手順において、前回の辺の移動量をメモリに保存しておき、今回の辺の移動量との差分だけ後方散乱の影響を減算あるいは加算する。つまり、前回に比べてパターンを太らせる方向に辺を移動する場合は加算し、細らせる方向に辺を移動する場合は減算する。このため、上記(7)および(8)式は次式に置き換えられる。
ここで、dx1 およびdx2 は今回の辺の移動量を表し、dx1 Pおよびdx2 Pは前回の辺の移動量を表す。また、Δb は後方散乱強度の変化量を表す次式のような関数である。
ただし、Lは評価点を含む辺の長さを表わす。Fb (x,y,W,H)は、幅W、高さHの矩形パターン全体を露光したときの評価点(x,y)における後方散乱強度分布の関数であり、上述したEID関数f(x,y)の後方散乱項を矩形パターン内で面積分したものに相当する。f(x,y)として後方散乱長がβb のシングルガウシアン分布を用いた場合、Fb (x,y,W,H)は次式で表される。
この関数Δb (dxj P,dxj ,L)の符号は、dxj >dxj Pおよびdxj >dxj Pのときそれぞれ正および負になり、dxj =dxj PのときはΔb (dxj P,dxj ,L)=0となる。
ところで、露光強度分布を構成するすべての分布関数の広がりが隣接パターンまでの距離よりも大きい場合は、前方散乱を特別に扱う必要がなくなり、図2の第1および第2手順を省略することができる。この場合、露光データ補正処理のフローチャートは図24のようになる。
図24の第1手順のうち、ステップ2401および2402の処理は、図2のステップ214および215の処理と同様であるが、ステップ2403では、後方散乱だけでなく前方散乱も含めて露光強度を計算している点で、図2のステップ216の処理とは異なる。
この露光強度計算処理において、露光データ生成装置は、階層的に分割された領域を用いて、各パターンの各辺上の評価点における前方散乱強度と後方散乱強度の和を、露光強度として求める。このとき、n番目の階層におけるサブ領域の大きさLと、評価点とサブ領域の中心の間の距離Rとの比率L/Rをしきい値kと比較し、比較結果に応じて次のように露光強度を計算する。
(1)L/R<kの場合
面積密度マップ法により、サブ領域内のパターン群からの前方散乱強度と後方散乱強度を、近似的に計算する。
(2)L/R≧kの場合
サブ領域内にあるn+1番目の階層のサブ領域について評価を行う。もし、n番目の階層が最下層であったならば、サブ領域に登録されている個々のパターンからの前方散乱強度と後方散乱強度を正確に計算する。
この計算方法では、単なる面積密度マップ法とは異なり、L/Rの値に応じて近似の度合を変えているので、前方散乱のような狭い広がりでも精度よく計算することができる。
次に、第2手順では、次式に基いて辺の移動量dxを計算し(ステップ2404)、辺を移動させてパターンの形状を変更する(ステップ2405)。
ここで、Eはステップ2403で得られた露光強度である。また、Δは辺の移動量がdxj Pからdxj に変化したことによる露光強度の変化量を表す次式のような関数である。
この計算方法では、露光強度分布を構成するすべての分布関数の広がりが隣接パターンまでの距離よりも大きい場合を想定しているが、原理的には隣接パターンまでの距離以下の広がりを持つ分布関数が含まれていても適用可能である。しかし、辺の移動量の計算時に隣接パターンからの影響の変化を考慮していないので、図2の処理に比べると補正の繰り返しが多くなる。
以上説明した実施形態では、パターンの各辺の中点を評価点として用いているが、パターン上の他の位置に評価点を設けてもよい。
本実施形態の露光データ生成装置は、例えば、図25に示すような情報処理装置(コンピュータ)を用いて構成される。図25の情報処理装置は、CPU2501、メモリ2502、入力装置2503、出力装置2504、外部記憶装置2505、媒体駆動装置2506、ネットワーク接続装置2507を備え、それらはバス2508により互いに接続されている。
メモリ2502は、例えば、ROM(read only memory)、RAM(random access memory)等を含み、処理に用いられるプログラムおよびデータを格納する。CPU2501は、メモリ2502を利用してプログラムを実行することにより、露光データ補正処理を行う。図2の未補正データ201は、あらかじめ処理対象のデータとしてメモリ2502上に読み込まれる。
入力装置2503は、例えば、ユーザからの指示や情報の入力に用いられる。出力装置2504は、例えば、ディスプレイ、プリンタ、スピーカ等であり、ユーザへの問い合わせや処理結果等の出力に用いられる。
外部記憶装置2505は、例えば、磁気ディスク装置、光ディスク装置、光磁気ディスク装置、テープ装置等である。情報処理装置は、この外部記憶装置2505に、プログラムおよびデータを格納しておき、必要に応じて、それらをメモリ2502にロードして使用する。
媒体駆動装置2506は、可搬記録媒体2509を駆動し、その記録内容にアクセスする。可搬記録媒体2509は、メモリカード、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の任意のコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。ユーザは、この可搬記録媒体2509にプログラムおよびデータを格納しておき、必要に応じて、それらをメモリ2502にロードして使用する。
ネットワーク接続装置2507は、LAN(local area network)等の任意の通信ネットワークに接続され、通信に伴うデータ変換を行う。情報処理装置は、必要に応じて、プログラムおよびデータを外部の装置からネットワーク接続装置2507を介して受け取り、それらをメモリ2502にロードして使用する。
図26は、図25の情報処理装置にプログラムおよびデータを提供する方法を示している。可搬記録媒体2509やサーバ2601のデータベース2611に格納されたプログラムおよびデータは、情報処理装置2602のメモリ2502にロードされる。サーバ2601は、そのプログラムおよびデータを搬送する搬送信号を生成し、ネットワーク上の任意の伝送媒体を介して情報処理装置2602に送信する。CPU2501は、そのデータを用いてそのプログラムを実行し、必要な処理を行う。
(付記1) 複数の辺からなる露光すべきパターンの図形情報を表す露光データを生成する露光データ生成装置であって、
対象領域内に配置された複数のパターンの位置および大きさの情報を含む補正前の露光データを格納する格納手段と、
前記複数のパターンを前記対象領域内の配置位置によって分類し、分類されたパターンを用いて第1のパターンの辺に隣接する第2のパターンを探索し、該第1および第2のパターンの情報を前記格納手段に格納する探索手段と、
前記第1のパターン上の評価点における前記複数のパターンからの後方散乱強度を計算する後方散乱強度計算手段と、
前記第1のパターンの辺を移動させたときに、前記評価点における該第1のパターンからの前方散乱強度と、前記第2のパターンからの前方散乱強度と、前記後方散乱強度の和が基準露光強度となるように、前記第1および第2のパターンの情報と該後方散乱強度を用いて該第1のパターンの辺の移動量を計算する移動量計算手段と、
前記第1のパターンの辺を得られた移動量だけ移動させて、該第1のパターンの情報を補正する補正手段と
を備えることを特徴とする露光データ生成装置。
(付記2) 複数の辺からなる露光すべきパターンの図形情報を表す露光データを生成する露光データ生成装置であって、
対象領域内に配置された複数のパターンの位置および大きさの情報を含む補正前の露光データを格納する格納手段と、
前記対象領域を1番目の階層のサブ領域としてn番目の階層の各サブ領域がn+1番目の階層の複数のサブ領域に分割されるように、該対象領域を階層的に分割して、各階層のサブ領域の情報と最下層の各サブ領域に含まれるパターンの情報を前記格納手段に格納する分割手段と、
第1のパターン上の評価点から比較的遠い第2のパターンからの後方散乱強度を、該第2のパターンを含む比較的上位の階層のサブ領域からの後方散乱強度を用いて計算し、該評価点に比較的近い第3のパターンからの後方散乱強度を、該第3のパターンを含む比較的下位の階層のサブ領域からの後方散乱強度を用いて計算することで、該評価点における前記複数のパターンからの後方散乱強度を求める後方散乱強度計算手段と、
前記第1のパターンの辺を移動させたときに、前記評価点における前方散乱強度と前記複数のパターンからの後方散乱強度の和が基準露光強度となるように、該第1のパターンの辺の移動量を計算する移動量計算手段と、
前記第1のパターンの辺を得られた移動量だけ移動させて、該第1のパターンの情報を補正する補正手段と
を備えることを特徴とする露光データ生成装置。
(付記3) 複数の辺からなる露光すべきパターンの図形情報を表す露光データを生成するコンピュータのためのプログラムであって、
対象領域内に配置された複数のパターンの位置および大きさの情報を含む補正前の露光データを格納手段に格納し、
前記複数のパターンを前記対象領域内の配置位置によって分類し、
分類されたパターンを用いて第1のパターンの辺に隣接する第2のパターンを探索して、該第1および第2のパターンの情報を前記格納手段に格納し、
前記第1のパターン上の評価点における前記複数のパターンからの後方散乱強度を計算し、
前記第1のパターンの辺を移動させたときに、前記評価点における該第1のパターンからの前方散乱強度と、前記第2のパターンからの前方散乱強度と、前記後方散乱強度の和が基準露光強度となるように、前記第1および第2のパターンの情報と該後方散乱強度を用いて該第1のパターンの辺の移動量を計算し、
前記第1のパターンの辺を得られた移動量だけ移動させて、該第1のパターンの情報を補正する
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
(付記4) 前記対象領域と同じ領域を表すサブ領域と、該対象領域を横方向に一定間隔で分割して得られる複数の縦長のサブ領域と、該対象領域を縦方向に一定間隔で分割して得られる複数の横長のサブ領域と、該対象領域を縦横に一定間隔で分割して得られる複数のセル型のサブ領域のうち、各パターンを内包する最小のサブ領域に該パターンを分類する処理を、前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記3記載のプログラム。
(付記5) 前記第1および第2のパターンの情報として、該第1および第2のパターンの大きさの情報と該第1のパターンと第2のパターンの間の距離の情報を前記格納手段に格納する処理を、前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記3記載のプログラム。
(付記6) 前記対象領域を1番目の階層のサブ領域としてn番目の階層の各サブ領域がn+1番目の階層の複数のサブ領域に分割されるように、該対象領域を階層的に分割して、各階層のサブ領域の情報と最下層の各サブ領域に含まれるパターンの情報を前記格納手段に格納し、前記評価点から比較的遠い第3のパターンからの後方散乱強度を、該第3のパターンを含む比較的上位の階層のサブ領域からの後方散乱強度を用いて計算し、該評価点に比較的近い第4のパターンからの後方散乱強度を、該第4のパターンを含む比較的下位の階層のサブ領域からの後方散乱強度を用いて計算することで、前記複数のパターンからの後方散乱強度を求める処理を、前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記3記載のプログラム。
(付記7) 前記格納手段に格納された階層数テーブルから、前記対象領域内の複数のパターンの数に対応する階層数の値を取得し、得られた階層数に基いて該対象領域を階層的に分割する処理を、前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記6記載のプログラム。
(付記8) 前記対象領域の大きさと前記最下層のサブ領域の大きさから階層数を計算し、得られた階層数に基いて該対象領域を階層的に分割する処理を、前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記6記載のプログラム。
(付記9) 各階層のサブ領域の情報として、該サブ領域のパターン面積密度を前記格納手段に格納し、前記最下層の各サブ領域に含まれるパターンの情報として、該サブ領域の境界で切断されたパターンの情報を前記格納手段に格納し、該サブ領域のパターン面積密度を用いて前記サブ領域からの後方散乱強度を求める処理を、前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記6記載のプログラム。
(付記10) 1番目の階層から始めて、n番目の階層におけるサブ領域の大きさLと、評価点と該サブ領域の間の距離Rとの比率L/Rをしきい値kと比較し、L/Rがkより小さければ、該サブ領域内に存在する1つ以上のパターンからの後方散乱強度をLと該サブ領域のパターン面積密度を用いて近似的に計算し、L/Rがk以上かつn番目の階層が最下層でなければ、n+1番目の階層においてn番目の階層と同様の比較を繰り返し、L/Rがk以上かつn番目の階層が最下層であれば、個々のパターンからの後方散乱強度を計算することで、前記複数のパターンからの後方散乱強度を求める処理を、前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記9記載のプログラム。
(付記11) 後方散乱長に応じてkの値を決定する処理を、前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記10記載のプログラム。
(付記12) 複数の辺からなる露光すべきパターンの図形情報を表す露光データを生成するコンピュータのためのプログラムであって、
対象領域内に配置された複数のパターンの位置および大きさの情報を含む補正前の露光データを格納手段に格納し、
前記対象領域を1番目の階層のサブ領域としてn番目の階層の各サブ領域がn+1番目の階層の複数のサブ領域に分割されるように、該対象領域を階層的に分割して、各階層のサブ領域の情報と最下層の各サブ領域に含まれるパターンの情報を前記格納手段に格納し、
第1のパターン上の評価点から比較的遠い第2のパターンからの後方散乱強度を、該第2のパターンを含む比較的上位の階層のサブ領域からの後方散乱強度を用いて計算し、該評価点に比較的近い第3のパターンからの後方散乱強度を、該第3のパターンを含む比較的下位の階層のサブ領域からの後方散乱強度を用いて計算することで、該評価点における前記複数のパターンからの後方散乱強度を求め、
前記第1のパターンの辺を移動させたときに、前記評価点における前方散乱強度と前記複数のパターンからの後方散乱強度の和が基準露光強度となるように、該第1のパターンの辺の移動量を計算し、
前記第1のパターンの辺を得られた移動量だけ移動させて、該第1のパターンの情報を補正する
処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
(付記13) 複数の辺からなる露光すべきパターンの図形情報を表す露光データを生成する露光データ生成方法であって、
探索手段が、対象領域内に配置された複数のパターンの位置および大きさの情報を含む補正前の露光データを格納手段から取り出し、該複数のパターンを該対象領域内の配置位置によって分類し、分類されたパターンを用いて第1のパターンの辺に隣接する第2のパターンを探索して、該第1および第2のパターンの情報を該格納手段に格納し、
後方散乱強度計算手段が、前記第1のパターン上の評価点における前記複数のパターンからの後方散乱強度を計算し、
移動量計算手段が、前記第1のパターンの辺を移動させたときに、前記評価点における該第1のパターンからの前方散乱強度と、前記第2のパターンからの前方散乱強度と、前記後方散乱強度の和が基準露光強度となるように、前記第1および第2のパターンの情報と該後方散乱強度を用いて該第1のパターンの辺の移動量を計算し、
補正手段が、前記第1のパターンの辺を得られた移動量だけ移動させて、該第1のパターンの情報を補正する
ことを特徴とする露光データ生成方法。
(付記14) 複数の辺からなる露光すべきパターンの図形情報を表す露光データを生成する露光データ生成方法であって、
分割手段が、対象領域内に配置された複数のパターンの位置および大きさの情報を含む補正前の露光データを格納手段から取り出し、該対象領域を1番目の階層のサブ領域としてn番目の階層の各サブ領域がn+1番目の階層の複数のサブ領域に分割されるように、該対象領域を階層的に分割して、各階層のサブ領域の情報と最下層の各サブ領域に含まれるパターンの情報を該格納手段に格納し、
後方散乱強度計算手段が、第1のパターン上の評価点から比較的遠い第2のパターンからの後方散乱強度を、該第2のパターンを含む比較的上位の階層のサブ領域からの後方散乱強度を用いて計算し、該評価点に比較的近い第3のパターンからの後方散乱強度を、該第3のパターンを含む比較的下位の階層のサブ領域からの後方散乱強度を用いて計算することで、該評価点における前記複数のパターンからの後方散乱強度を求め、
移動量計算手段が、前記第1のパターンの辺を移動させたときに、前記評価点における前方散乱強度と前記複数のパターンからの後方散乱強度の和が基準露光強度となるように、該第1のパターンの辺の移動量を計算し、
補正手段が、前記第1のパターンの辺を得られた移動量だけ移動させて、該第1のパターンの情報を補正する
ことを特徴とする露光データ生成方法。
本発明の露光データ生成装置の原理図である。 第1の露光データ補正処理のフローチャートである。 4種類の分割方法を示す図である。 分割されたサブ領域へのパターンの分類を示す図である。 隣接パターンが存在するサブ領域を示す図である。 第1の隣接パターンを示す図である。 第2の隣接パターンを示す図である。 第3の隣接パターンを示す図である。 第4の隣接パターンを示す図である。 第5の隣接パターンを示す図である。 隣接パターン情報を示す図である。 領域の階層分割を示す図である。 階層数テーブルを示す図である。 後方散乱強度の近似計算を示す図である。 評価点において後方散乱強度の計算に使われるパターンの例を示す図である。 辺の移動量を示す図である。 移動量計算処理のフローチャートである。 第1の根計算法を示す図である。 第1の根計算処理のフローチャートである。 第2の根計算法を示す図である。 第2の根計算処理のフローチャートである。 パターン群の頂点の番号付けを示す図である。 パターン群の重心を示す図である。 第2の露光データ補正処理のフローチャートである。 情報処理装置の構成図である。 プログラムおよびデータの提供方法を示す図である。
符号の説明
101 格納手段
102 探索手段
103 後方散乱強度計算手段
104 移動量計算手段
105 補正手段
106 分割手段
107 露光データ
201 未補正データ
202 補正済みデータ
501 拡張領域
1201、1211、1212、1213、1214、1221、1222、1223、1224、1402、1501、2301 サブ領域
1231、1232、1233、1411、1412、1413、1601、1602、1611、1612 パターン
1401、1621、1622 評価点
1403 中心
1404、2302 矩形
1800、2005 曲線
1801、1802、1803、1804、2001、2002、2003、2004 点
2501 CPU
2502 メモリ
2503 入力装置
2504 出力装置
2505 外部記憶装置
2506 媒体駆動装置
2507 ネットワーク接続装置
2508 バス
2509 可搬記録媒体
2601 サーバ
2602 情報処理装置
2611 データベース

Claims (10)

  1. 複数の辺からなる露光すべきパターンの図形情報を表す露光データを生成する露光データ生成装置であって、
    対象領域内に配置された複数のパターンの位置および大きさの情報を含む補正前の露光データを格納する格納手段と、
    前記複数のパターンを前記対象領域内の配置位置によって分類し、分類されたパターンを用いて第1のパターンの辺に隣接する第2のパターンを探索し、該第1および第2のパターンの情報を前記格納手段に格納する探索手段と、
    前記第1のパターン上の評価点における前記複数のパターンからの後方散乱強度を計算する後方散乱強度計算手段と、
    前記第1のパターンの辺を移動させたときに、前記評価点における該第1のパターンからの前方散乱強度と、前記第2のパターンからの前方散乱強度と、前記後方散乱強度の和が基準露光強度となるように、前記第1および第2のパターンの情報と該後方散乱強度を用いて該第1のパターンの辺の移動量を計算する移動量計算手段と、
    前記第1のパターンの辺を得られた移動量だけ移動させて、該第1のパターンの情報を補正する補正手段と
    を備えることを特徴とする露光データ生成装置。
  2. 複数の辺からなる露光すべきパターンの図形情報を表す露光データを生成する露光データ生成装置であって、
    対象領域内に配置された複数のパターンの位置および大きさの情報を含む補正前の露光データを格納する格納手段と、
    前記対象領域を1番目の階層のサブ領域としてn番目の階層の各サブ領域がn+1番目の階層の複数のサブ領域に分割されるように、該対象領域を階層的に分割して、各階層のサブ領域の情報と最下層の各サブ領域に含まれるパターンの情報を前記格納手段に格納する分割手段と、
    第1のパターン上の評価点から比較的遠い第2のパターンからの後方散乱強度を、該第2のパターンを含む比較的上位の階層のサブ領域からの後方散乱強度を用いて計算し、該評価点に比較的近い第3のパターンからの後方散乱強度を、該第3のパターンを含む比較的下位の階層のサブ領域からの後方散乱強度を用いて計算することで、該評価点における前記複数のパターンからの後方散乱強度を求める後方散乱強度計算手段と、
    前記第1のパターンの辺を移動させたときに、前記評価点における前方散乱強度と前記複数のパターンからの後方散乱強度の和が基準露光強度となるように、該第1のパターンの辺の移動量を計算する移動量計算手段と、
    前記第1のパターンの辺を得られた移動量だけ移動させて、該第1のパターンの情報を補正する補正手段と
    を備えることを特徴とする露光データ生成装置。
  3. 複数の辺からなる露光すべきパターンの図形情報を表す露光データを生成するコンピュータのためのプログラムであって、
    対象領域内に配置された複数のパターンの位置および大きさの情報を含む補正前の露光データを格納手段に格納し、
    前記複数のパターンを前記対象領域内の配置位置によって分類し、
    分類されたパターンを用いて第1のパターンの辺に隣接する第2のパターンを探索して、該第1および第2のパターンの情報を前記格納手段に格納し、
    前記第1のパターン上の評価点における前記複数のパターンからの後方散乱強度を計算し、
    前記第1のパターンの辺を移動させたときに、前記評価点における該第1のパターンからの前方散乱強度と、前記第2のパターンからの前方散乱強度と、前記後方散乱強度の和が基準露光強度となるように、前記第1および第2のパターンの情報と該後方散乱強度を用いて該第1のパターンの辺の移動量を計算し、
    前記第1のパターンの辺を得られた移動量だけ移動させて、該第1のパターンの情報を補正する
    処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  4. 前記対象領域と同じ領域を表すサブ領域と、該対象領域を横方向に一定間隔で分割して得られる複数の縦長のサブ領域と、該対象領域を縦方向に一定間隔で分割して得られる複数の横長のサブ領域と、該対象領域を縦横に一定間隔で分割して得られる複数のセル型のサブ領域のうち、各パターンを内包する最小のサブ領域に該パターンを分類する処理を、前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項3記載のプログラム。
  5. 前記対象領域を1番目の階層のサブ領域としてn番目の階層の各サブ領域がn+1番目の階層の複数のサブ領域に分割されるように、該対象領域を階層的に分割して、各階層のサブ領域の情報と最下層の各サブ領域に含まれるパターンの情報を前記格納手段に格納し、前記評価点から比較的遠い第3のパターンからの後方散乱強度を、該第3のパターンを含む比較的上位の階層のサブ領域からの後方散乱強度を用いて計算し、該評価点に比較的近い第4のパターンからの後方散乱強度を、該第4のパターンを含む比較的下位の階層のサブ領域からの後方散乱強度を用いて計算することで、前記複数のパターンからの後方散乱強度を求める処理を、前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項3記載のプログラム。
  6. 各階層のサブ領域の情報として、該サブ領域のパターン面積密度を前記格納手段に格納し、前記最下層の各サブ領域に含まれるパターンの情報として、該サブ領域の境界で切断されたパターンの情報を前記格納手段に格納し、該サブ領域のパターン面積密度を用いて前記サブ領域からの後方散乱強度を求める処理を、前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項5記載のプログラム。
  7. 1番目の階層から始めて、n番目の階層におけるサブ領域の大きさLと、評価点と該サブ領域の間の距離Rとの比率L/Rをしきい値kと比較し、L/Rがkより小さければ、該サブ領域内に存在する1つ以上のパターンからの後方散乱強度をLと該サブ領域のパターン面積密度を用いて近似的に計算し、L/Rがk以上かつn番目の階層が最下層でなければ、n+1番目の階層においてn番目の階層と同様の比較を繰り返し、L/Rがk以上かつn番目の階層が最下層であれば、個々のパターンからの後方散乱強度を計算することで、前記複数のパターンからの後方散乱強度を求める処理を、前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項6記載のプログラム。
  8. 複数の辺からなる露光すべきパターンの図形情報を表す露光データを生成するコンピュータのためのプログラムであって、
    対象領域内に配置された複数のパターンの位置および大きさの情報を含む補正前の露光データを格納手段に格納し、
    前記対象領域を1番目の階層のサブ領域としてn番目の階層の各サブ領域がn+1番目の階層の複数のサブ領域に分割されるように、該対象領域を階層的に分割して、各階層のサブ領域の情報と最下層の各サブ領域に含まれるパターンの情報を前記格納手段に格納し、
    第1のパターン上の評価点から比較的遠い第2のパターンからの後方散乱強度を、該第2のパターンを含む比較的上位の階層のサブ領域からの後方散乱強度を用いて計算し、該評価点に比較的近い第3のパターンからの後方散乱強度を、該第3のパターンを含む比較的下位の階層のサブ領域からの後方散乱強度を用いて計算することで、該評価点における前記複数のパターンからの後方散乱強度を求め、
    前記第1のパターンの辺を移動させたときに、前記評価点における前方散乱強度と前記複数のパターンからの後方散乱強度の和が基準露光強度となるように、該第1のパターンの辺の移動量を計算し、
    前記第1のパターンの辺を得られた移動量だけ移動させて、該第1のパターンの情報を補正する
    処理を前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  9. 複数の辺からなる露光すべきパターンの図形情報を表す露光データを生成する露光データ生成方法であって、
    探索手段が、対象領域内に配置された複数のパターンの位置および大きさの情報を含む補正前の露光データを格納手段から取り出し、該複数のパターンを該対象領域内の配置位置によって分類し、分類されたパターンを用いて第1のパターンの辺に隣接する第2のパターンを探索して、該第1および第2のパターンの情報を該格納手段に格納し、
    後方散乱強度計算手段が、前記第1のパターン上の評価点における前記複数のパターンからの後方散乱強度を計算し、
    移動量計算手段が、前記第1のパターンの辺を移動させたときに、前記評価点における該第1のパターンからの前方散乱強度と、前記第2のパターンからの前方散乱強度と、前記後方散乱強度の和が基準露光強度となるように、前記第1および第2のパターンの情報と該後方散乱強度を用いて該第1のパターンの辺の移動量を計算し、
    補正手段が、前記第1のパターンの辺を得られた移動量だけ移動させて、該第1のパターンの情報を補正する
    ことを特徴とする露光データ生成方法。
  10. 複数の辺からなる露光すべきパターンの図形情報を表す露光データを生成する露光データ生成方法であって、
    分割手段が、対象領域内に配置された複数のパターンの位置および大きさの情報を含む補正前の露光データを格納手段から取り出し、該対象領域を1番目の階層のサブ領域としてn番目の階層の各サブ領域がn+1番目の階層の複数のサブ領域に分割されるように、該対象領域を階層的に分割して、各階層のサブ領域の情報と最下層の各サブ領域に含まれるパターンの情報を該格納手段に格納し、
    後方散乱強度計算手段が、第1のパターン上の評価点から比較的遠い第2のパターンからの後方散乱強度を、該第2のパターンを含む比較的上位の階層のサブ領域からの後方散乱強度を用いて計算し、該評価点に比較的近い第3のパターンからの後方散乱強度を、該第3のパターンを含む比較的下位の階層のサブ領域からの後方散乱強度を用いて計算することで、該評価点における前記複数のパターンからの後方散乱強度を求め、
    移動量計算手段が、前記第1のパターンの辺を移動させたときに、前記評価点における前方散乱強度と前記複数のパターンからの後方散乱強度の和が基準露光強度となるように、該第1のパターンの辺の移動量を計算し、
    補正手段が、前記第1のパターンの辺を得られた移動量だけ移動させて、該第1のパターンの情報を補正する
    ことを特徴とする露光データ生成方法。
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