JP2606576B2 - 荷電粒子線露光方法 - Google Patents

荷電粒子線露光方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は荷電粒子線露光方法に係
り、特に荷電粒子線リソグラフィでの近接効果を補正す
る荷電粒子線露光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】荷電粒子線により試料上に所望の半導体
集積回路パターンを描画する、荷電粒子線リソグラフィ
において、荷電粒子線は試料上に塗布されたレジスト
に、露光される。このレジストに荷電粒子線が入ると、
荷電粒子線がレジスト内で散乱し(前方散乱)、また、
レジストを通過した荷電粒子線が試料である下地層に入
り散乱してあるものはレジスト中に戻る(後方散乱)。
【0003】この前方散乱と後方散乱とが、パターンが
近接した場合に、隣り合うパターン間に影響を及ぼし、
荷電粒子線が入射した領域以外のレジストが露光され、
現像後のパターンの位置や幅が設計パターンの位置や幅
よりずれを生じさせる。これを近接効果という。
【0004】そこで、設計パターンの幅や近隣パターン
との距離に応じて露光量を変化させたり、パターンサイ
ズを変化させる近接効果補正処理が必要になる。従来
は、補正対象パターンの幅と再近接パターンとの距離か
ら露光量やパターン幅を最適化し、露光を行ってきた
(一次元近接効果補正処理)。
【0005】しかし、近年の大規模半導体集積回路の高
密度化に伴い、パターンのより一層の微細化、高集積化
の要求に対し、二次元的なパターンの広がりを考慮する
必要が生じ、従来、補正対象パターンと近隣パターンと
の距離に応じて、荷電粒子線強度f(r)を次式で表さ
れる二つのガウス関数の和を用いた計算により決定する
ことが行われる。
【0006】
【数1】 ここで、上式中、rは荷電粒子線の入射点と強度計算点
の距離、βfは前方散乱領域、βbは後方散乱領域をそ
れぞれ表すパラメータ、ηは後方散乱粒子線による蓄積
エネルギーと前方散乱粒子線による蓄積エネルギーとの
比、kは比例定数である。
【0007】この計算は図10に示すように、強度計算
ポイント1に影響を及ぼす領域として、この強度計算ポ
イント1を中心とする一辺2βbの矩形領域3をとり、
その内部に存在するパターン5及び5aを対象にして行
われる。そして、強度計算ポイントが2で示す位置に移
動すると、上記と同様にして、この強度計算ポイント2
を中心とする一辺2βbの斜線を付して示す矩形領域4
を計算領域としてとり、その内部に存在するパターン5
及び5bを対象にして再び荷電粒子線強度の計算が行わ
れる。
【0008】このようにして、従来は近接効果を補正す
るための荷電粒子線強度f(r)を各強度計算ポイント
を中心とする矩形の計算領域毎に計算して露光を行うよ
うにしている。なお、図10中、6は上記の領域3及び
4での荷電粒子線強度の計算の際にいずれも計算の対象
とならないパターンを示す。
【0009】また、従来の近接効果補正方法として、パ
ターンを微小領域に分割し、この領域単位に周囲の微小
領域に対する近接効果の補正演算を繰り返し、演算結果
が収束した時点で終わりとする方法も知られている(特
開平4−346415号公報)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、図10に示
した従来方法は、近接効果を補正するための荷電粒子線
強度f(r)を各強度計算ポイントを中心とする矩形の
計算領域毎に新たに計算して露光を行うようにしている
ため、重なり領域7内のパターン5は領域3及び4での
荷電粒子線強度の計算の際に共に用いられるなど、計算
が必要なパターン数が飛躍的に増大し、荷電粒子線リソ
グラフィの処理時間、すなわち半導体集積回路の製造時
間が膨大なものとなる。
【0011】特に、ダイナミック・ランダム・アクセス
・メモリ(DRAM)などの半導体デバイスの高集積化
が急速に進み、256MbDRAMでは0.25μmの
パターン解像が必要とされ、更に今後、荷電粒子線リソ
グラフィを用いて0.25μm以下のパターンの解像を
可能とするために高加速電圧型の装置が有効とされてい
る現状においては、上記の問題は致命的である。
【0012】すなわち、高加速電圧型の装置を使用した
場合、前方散乱領域が狭くなるために微細パターンの解
像に有効である反面、後方散乱領域が広くなるために近
接効果補正の計算時に対象となる近隣パターン数が多く
なるからである。更に、今後デバイスの高集積化に伴
い、一定領域に含まれるパターン数は増大する傾向にあ
る。このため、荷電粒子線リソグラフィの近接効果補正
に要する時間が多大なものとなる。
【0013】これらの問題を解決するため、前記した公
報記載の補正方法のように、パターンを微小領域に分割
し、補正対象エレメントが近隣エレメントから受ける影
響を並列に演算して、計算時間を短縮しようとする方法
がある。
【0014】しかし、この従来方法でも、高加速電圧型
の装置を使用した場合の後方散乱領域βbの拡大は、計
算に必要となるエレメント数の増大をもたらすので、計
算量はやはり膨大なものとなるし、更に、この従来方法
では計算値が収束するまで演算が繰り返されるので、計
算時間が増大することが予想され、計算時間短縮に有効
な方法とはいえない。
【0015】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
計算した領域についての情報をメモリに蓄えることによ
り、必要な計算量を減少させて計算時間の短縮化を図
り、荷電粒子線リソグラフィ装置の高加速電圧化、半導
体デバイスの高集積化に対応可能にした荷電粒子線露光
方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、第1乃至第4の計算手段と第1及び第2の
記憶手段と判定手段と読み出し手段とを含み、判定手
段、読み出し手段並びに第3及び第4の計算手段と第2
の記憶手段の処理を必要な回数繰り返すことにより、近
接効果補正した各パターンの露光量を求めて露光を行う
ようにしたものである。
【0017】ここで、上記の第1の計算手段は、描画す
べきパターン中の任意に設定した強度計算ポイントを中
心とする強度計算領域内の各パターンから強度計算ポイ
ントが受ける荷電粒子線の強度を計算する。第1の記憶
手段は、強度計算領域内の各パターンの座標及び面積と
強度計算領域の座標とをそれぞれ記憶する。第2の計算
手段は、単位密度あたりのパターンから受ける荷電粒子
線の強度を計算する。
【0018】また、判定手段は前記強度計算ポイントを
移動し、移動した強度計算ポイントを中心とする強度計
算領域がそれ以前に計算した強度計算領域との重なりの
有無を比較判定する。読み出し手段は判定手段により重
なりがあると判定されたときに、第1の記憶手段の記憶
情報から重なり領域におけるパターン密度を読み出す。
第3の計算手段は移動した強度計算ポイントを中心とす
る強度計算領域がそれ以前に計算した強度計算領域との
重なりが無い部分のパターン密度を計算する。
【0019】第2の記憶手段は第3の計算手段により計
算したパターン密度を記憶する。第4の計算手段は、読
み出し手段により読み出されたパターン密度と前記第3
の計算手段により計算して得られたパターン密度に基づ
いて前記移動した強度計算ポイントがその強度計算領域
内の各パターンから受ける荷電粒子線の強度を計算す
る。
【0020】
【作用】本発明では、荷電粒子線リソグラフィの近接効
果補正処理において、荷電粒子線強度計算ポイントに影
響を及ぼす前記強度計算領域内の各パターンの座標及び
面積と強度計算領域の座標とをそれぞれ前記第1の記憶
手段により記憶しておき、強度計算ポイントを移動した
時には前記判定手段により、移動した強度計算ポイント
を中心とする強度計算領域とそれ以前に計算した強度計
算領域との重なりの有無を判定し、重なり領域の部分が
あるときば前記読み出し手段により第1の記憶手段の記
憶情報からこの重なり領域のパターン密度を読み出す。
【0021】従って、移動した強度計算領域内のパター
ン密度の計算時に必要な計算量を減少することができ
る。なお、第1の記憶手段は、強度計算領域内の各パタ
ーンを微小領域に分割してビットマップとして記憶する
こともできる。
【0022】
【実施例】次に、本発明の一実施例について説明する。
図1は本発明になる荷電粒子線露光方法の一実施例の動
作説明用フローチャート、図2はデータ変換説明用のフ
ローチャートを示す。電子線リソグラフィにおいては、
図2に示す如くコンピュータ支援設計(CAD)により
所望の半導体集積回路のパターンを設計し、一般出力形
式であるストリームデータとして出力する(ステップ1
1)。
【0023】次に、電子線リソグラフィにおけるパター
ンデータ数は膨大なものとなるために、通常階層構造を
用いて設計されており、データフォーマット変換後の総
データ容量を小さくするために、階層構造の圧縮処理を
行う(ステップ12)。そして、多重露光を防ぐために
パターンの重なりを除去し(ステップ13)、パターン
データを矩形に分割する(ステップ14)。更に、前記
の近接効果現象を防ぐために補正処理を行い(ステップ
15)、電子ビーム(EB)露光機用のデータとして生
成する(ステップ16)。本実施例は上記の近接効果の
補正処理15でのデータ生成に関するものである。
【0024】ここで、近接効果を補正するためには電子
線強度分布に基づき補正量を決定し、露光用データ(E
B露光機用データ)を生成する必要がある。この電子線
強度分布は、加速電圧が20kVの時は図3(A)に、
また加速電圧が50kVの時は図3(B)に示される。
図3中、縦軸は電子線強度、横軸は電子線のレジストへ
の入射点からの距離を示し、またβfは前方散乱領域、
βbは後方散乱領域をそれぞれ表すパラメータ、ηは後
方散乱粒子線による蓄積エネルギーと前方散乱粒子線に
よる蓄積エネルギーとの比を示す。
【0025】図3(A)からわかるように、加速電圧が
20kVの場合は、後方散乱領域βbが2.0μmであ
り、距離の変化に対する強度の変化量が大きい。このた
め、入射点と強度計算ポイントとの距離に応じて電子線
強度を前記(1)式を用いて計算する必要がある。
【0026】これに対し、図3(B)に示すように、加
速電圧が50kVの高加速電圧の時には、後方散乱領域
βbが約10μmと大きく、電子線強度の分布が平坦に
なり、距離の変化に対する強度の変化量が小さい。従っ
て、計算ポイントの受ける強度はその周辺に存在するパ
ターンとの距離には関係なく、パターンの有無、すなわ
ちパターン密度に依存する。
【0027】次に、上記の点に鑑みパターン密度から電
子線強度を計算するようにした本実施例について図1及
び図4乃至図7と共に詳細に説明する。いま、図4に示
す如く配置されたパターン201〜213を露光する場
合を例にとって説明する。ここで、図3(B)に示した
ように、加速電圧が50kVのときには、電子線の入射
点から約10μmの後方散乱領域βbで強度がほぼ0に
なる。このことから、強度計算ポイントに影響を及ぼす
のは強度計算ポイントのパターンを中心としてその周辺
の2βb四方内のパターンを考慮すれば良いことにな
る。
【0028】そこで、まず図4に示したパターン配置の
うちの例えばほぼ中央にあるパターン208に強度計算
ポイントA0を設定し、図5に示す如くこの強度計算ポ
イントA0を中心とする2βb四方の領域R0の内部に存
在する実線で示すパターン205〜209を描画した時
に、ポイントA0が受ける電子線強度I0を前記(1)式
に基づいて計算する(図1のステップ101)。
【0029】次に、この領域R0のパターン205〜2
09の座標と領域R0を表す2頂点の座標を参照して領
域R0のパターン密度d0を計算する(図1のステップ1
02)。続いて、領域R0を表す2頂点の座標と領域R0
内のパターン205〜209の各2頂点の座標と面積を
メモリに記憶する(図1のステップ103)。次に、ス
テップ101で計算した電子線強度I0と、ステップ1
02で計算したパターン密度d0とから次式により、単
位密度あたりのパターンから受ける電子線強度αを求め
る(図1のステップ104)。
【0030】 α=I0 /d0 (2) 次に、強度計算ポイントを移動し、例えば図6に示すよ
うに、パターン203に次の強度計算ポイントAj (た
だし、j=1,2,...、現時点ではj=1)を設定
する(図1のステップ105)。そして、この強度計算
ポイントAj を中心とする2βb四方の領域Rjをとっ
た後、以前に計算した領域R0と重なっている部分の有
無についてメモリから読み出した領域R0の座標と領域
jの座標とから判定する(図1のステップ106)。
【0031】図6に示すように、領域R0と領域Rjが重
なっている領域21が存在する時は、この重なり領域2
1(Rjk)のパターン密度djkをメモリから読み出す
(図1のステップ107)。
【0032】また、図6の領域Rjのうち領域R0と重な
っていない右下がりの斜線で示す領域22(Rj´)に
ついては、その領域22(Rj ′)に含まれる実線で示
したパターン201〜204の座標からパターン密度d
j′を求め(図1のステップ108)、新たにパターン
密度マップを作成してメモリに記憶する(ステップ10
9)。なお、ステップ106において重なっている領域
が存在しないと判定した時には、ステップ107の計算
をすることなく、ステップ108に進んでその領域のパ
ターン密度dj ′の計算が行われる。
【0033】続いて、この領域Rjのパターン密度dj
上記の計算したパターン密度djkとパターン密度dj
とを加算することにより算出し(図1のステップ11
0)、更にこのパターン密度djに前記したステップ1
04で求めた単位密度のパターンから受ける電子線強度
αを乗じることによって強度計算ポイントAj が受ける
電子線強度Ij を計算する(図1のステップ111)。
【0034】以下、上記のステップ105〜111の処
理が必要な回数だけ繰り返され、その都度ステップ11
1においては各領域での強度計算ポイントAj が受ける
電子線強度Ij が次式により算出される。
【0035】
【数2】 その結果、最終的に図4に示したパターン配置の場合
は、強度計算ポイントがそれぞれ図7にA0 、A1 、A
2 及びA3 で示す如くパターン208、203、212
及び210内に順次に移動設定され、これにより領域R
0 、R1 、R2 及びR3 の各パターン密度d0 、d1
2 及びd3 と電子線強度I0 、I1 、I2 及びI3
計算される。なお、図7中、斜線で示す領域21、23
及び24は重なり領域を示す。
【0036】このように、本実施例によれば、重なり領
域21、23及び24のパターン密度についてはメモリ
に記憶しておいたパターン密度を読み出すようにしてい
るため、計算量が減少し、従来よりも高速で近接効果補
正ができる。
【0037】これにより、例えば図8に示す如く、幅
0.1μmの矩形パターンを0.1μm間隔で幅方向に
形成する0.1μmラインアンドスペース(L/S)に
ついて、従来方法により点Pが受ける強度を前記(1)
式により用いて計算した場合と本実施例とを比較する
と、点Pにおける強度の計算結果は白丸で示す従来方法
に比べて、黒丸で示す本実施例の強度の計算結果とほと
んど違いがなく、しかも計算時間が従来方法では白色の
棒グラフで示されるのに対し、本実施例により計算した
場合では黒色の棒グラフで示す如くになり、計算時間が
はるかに従来より短縮されており、本実施例の有効性が
明らかである。
【0038】また、幅0.1μmの孤立ライン(長さ3
0μm)について強度計算ポイントを7500箇所と
し、従来方法で計算した場合と本実施例方法を適用して
計算した場合の結果を表1に示す。
【0039】
【表1】 表1よりわかるように、本実施例によれば、従来方法と
同じ計算結果が従来方法の約1/30倍の時間で得られ
ており、本実施例の有効性が確認された。
【0040】上記のようにして近接効果の補正処理をし
て得られたデータは、前記したようにEB露光機用デー
タとされて、例えば図9に示す概略構成の電子線露光装
置の記憶装置32に記憶される。図9において、記憶装
置32に記憶されているEB露光機用データは、中央処
理装置(CPU)31により読み出され、インタフェー
ス回路33を通してパターン制御用コントローラ34及
びシーケンス制御用コントローラ35にそれぞれ入力さ
れる。
【0041】パターン制御コントローラ34はEB露光
機用データに基づくデータを生成してブランキング制御
部37に供給する。シーケンス制御用コントローラ35
は制御信号を生成して偏向制御部38に供給する一方、
ステージ制御部36を介してステージ41を移動制御す
る。ステージ41上には試料42が載置されている。
【0042】電子銃39より出射された荷電粒子線の一
例としての電子線は光学系40に入射され、ここで断面
が矩形状にされ、更にブランキング制御部37よりの信
号と偏向制御部38よりの制御信号によりブランキング
偏向や所定偏向範囲内の所定位置に偏向された後試料4
2上の指示された位置に照射され所望のレジストパター
ンを露光する。
【0043】なお、上記の実施例では例えばパターン座
標、面積を記憶し、再計算を省略したが、これらの代わ
りにパターンの有無を微小領域に分割してビットマップ
として記憶し、重なり領域が発生した時はビットマップ
を利用してパターン密度を求めるようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
荷電粒子線リソグラフィの近接効果補正処理において、
移動した強度計算ポイントを中心とする強度計算領域と
それ以前に計算した強度計算領域との重なりの有無を判
定し、重なり領域の部分があるときは記憶手段の記憶情
報を読み出してパターン密度を計算することにより、移
動した強度計算領域内のパターン密度の計算時に必要な
計算量を減少するようにしたため、近接効果補正処理に
要する時間を従来よりも大幅に短縮することができ、特
に高加速電圧型の装置に適用して効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の動作説明用フローチャート
である。
【図2】データ変換説明用フローチャートである。
【図3】電子線強度分布の加速電圧依存性の説明図であ
る。
【図4】本発明方法が適用される一例のパターン配置図
である。
【図5】本発明方法の一実施例による単位パターン密度
から受ける強度の計算を説明するパターン配置図であ
る。
【図6】本発明方法の一実施例による重なっていない領
域のパターン密度計算を説明するパターン配置図であ
る。
【図7】最終的に得られるパターン密度データと強度を
示すパターン配置図である。
【図8】本実施例の効果を従来例に対比して示す図であ
る。
【図9】本発明方法が適用される電子線露光装置の一例
の概略構成図である。
【図10】従来方法における荷電粒子線強度計算を説明
する図である。
【符号の説明】
21、23、24 重なり領域 22 重なりの無い強度計算領域 101〜111 近接効果補正処理ステップ 201〜213 パターン R0 〜R3 強度計算領域 A0 〜A3 強度計算ポイント

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 描画すべきパターン中の任意に設定した
    強度計算ポイントを中心とする強度計算領域内の各パタ
    ーンから該強度計算ポイントが受ける荷電粒子線の強度
    を計算する第1の計算手段と、 該強度計算領域内の各パターンの座標及び面積と該強度
    計算領域の座標とをそれぞれ記憶する第1の記憶手段
    と、 単位密度あたりのパターンから受ける荷電粒子線の強度
    を計算する第2の計算手段と、 前記強度計算ポイントを移動し、該移動した強度計算ポ
    イントを中心とする強度計算領域がそれ以前に計算した
    強度計算領域との重なりの有無を比較判定する判定手段
    と、 該判定手段により重なりがあると判定されたときは前記
    第1の記憶手段の記憶情報から該重なり領域におけるパ
    ターン密度を読み出す読み出し手段と、 前記移動した強度計算ポイントを中心とする強度計算領
    域がそれ以前に計算した強度計算領域との重なりが無い
    部分のパターン密度を計算する第3の計算手段と、 該第3の計算手段により計算したパターン密度を記憶す
    る第2の記憶手段と、 前記読み出し手段により読み出されたパターン密度と前
    記第3の計算手段により計算して得られたパターン密度
    に基づいて前記移動した強度計算ポイントがその強度計
    算領域内の各パターンから受ける荷電粒子線の強度を計
    算する第4の計算手段とを含み、前記判定手段及び読み
    出し手段並びに前記第3及び第4の計算手段と第2の記
    憶手段の処理を必要な回数繰り返すことにより、近接効
    果補正した各パターンの露光量を求めて露光を行うこと
    を特徴とする荷電粒子線露光方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の記憶手段は、強度計算領域内
    の各パターンを微小領域に分割してビットマップとして
    記憶することを特徴とする請求項1記載の荷電粒子線露
    光方法。
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