JP5401135B2 - 荷電粒子ビーム描画方法、荷電粒子ビーム描画装置及びプログラム - Google Patents

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本発明は、荷電粒子ビーム描画方法、荷電粒子ビーム描画装置及びプログラムに関する。
半導体デバイスの高集積化に伴い、半導体デバイスの回路パターンが微細化されている。半導体デバイスに微細な回路パターンを形成するためには、高精度の原画パターン(即ち、レチクル或いはマスク)が必要となる。高精度の原画パターンを製造するために、優れた解像性を有する電子ビーム描画装置が用いられている。
電子ビーム描画装置において、レジスト膜が塗布されたマスク等の試料に電子ビームを照射する際に、近接効果やかぶりのようにレジストパターンの寸法変動を生じさせる要因が存在する。近接効果は、照射した電子がマスクで反射し、レジストを再照射する現象である。かぶりは、近接効果による後方散乱電子がレジストを飛び出し、電子鏡筒の下面で再度散乱し、レジストを再照射する現象である。また、電子ビーム描画の後に行われるプロセスに起因するローディング効果により、パターンの寸法変動が生じる。ローディング効果としては、現像処理によるローディング効果や、遮光膜(例えば、Cr膜)のドライエッチングによるローディング効果等が挙げられる。
電子ビーム描画では、nmオーダの描画精度が要求されているが、上述したようなパターンの寸法変動が生じる。そこで、近接効果等を電子ビームの照射量で補正する方法が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1記載の方法では、近接効果補正照射量と、ローディング効果補正照射量と、かぶり補正照射量とを合成し、合成した補正照射量に基づいて電子ビームの照射時間を算出している。
ところで、上記ローディング効果による寸法変動として、グローバルな領域(例えば、数cm程度)のパターン分布に依存する寸法変動だけでなく、それよりも小さい小領域(例えば、数μm程度)のパターン分布に依存する寸法変動が生じる可能性がある。
然し、上記特許文献1記載の方法では、グローバルな領域のパターン分布に起因する寸法変動を算出し、数μm程度の領域のパターン分布に起因する寸法変動を算出していないため、上記ローディング効果補正照射量を精度良く求めることができない。
他方、試料を数μm程度の寸法でメッシュ状に分割した領域毎に、各領域のパターン分布に依存する寸法変動を算出すれば、ローディング効果補正照射量の算出精度を向上させることができると考えられる。然し、各領域の寸法変動の算出や、ローディング効果補正照射量の算出に時間が掛かり、却ってスループットが低下する。
特開2007−258659号公報
本発明の課題は、上記課題に鑑み、スループットを低下させることなく、荷電粒子ビームの補正照射量を精度良く求めることが可能な荷電粒子ビーム描画方法、荷電粒子ビーム描画装置及びプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、試料の描画領域を第1の寸法でメッシュ状に分割して得られた第1の領域毎に、荷電粒子ビーム描画における近接効果を補正する近接効果補正照射量(D)を算出する工程と、描画領域を第1の寸法よりも大きい第2の寸法でメッシュ状に分割して得られた第2の領域毎に、ローディング効果によるパターンの第1の寸法変動量(ΔCD)を算出する工程と、荷電粒子ビームの照射位置を含む第1の領域の近接効果補正照射量に対する、この第1の領域から所定距離(dx)離れた領域の近接効果補正照射量の比率(dD/dx)を算出する工程と、照射位置を含む第1の領域の近接効果補正照射量(D)、比率(dD/dx)及び照射位置を含む第2の領域の第1の寸法変動量(ΔCD)に応じて、第2の領域の第1の寸法変動量(ΔCD)と、この第2の領域に含まれる第1の領域内のパターン分布に起因する寸法変動量との和である第2の寸法変動量(ΔCD’)を取得する工程と、取得した第2の寸法変動量(ΔCD’)を補正するローディング効果補正照射量(D)と、照射位置を含む第1の領域の近接効果補正照射量(D)とを合成する工程と、合成した補正照射量に基づいて、荷電粒子ビームを照射する工程とを含むことを特徴とする。
本発明の第2の態様は、試料の描画領域を第1の寸法でメッシュ状に分割して得られた第1の領域毎に、荷電粒子ビーム描画における近接効果を補正する近接効果補正照射量(D)を算出する工程と、描画領域を第1の寸法よりも大きい第2の寸法でメッシュ状に分割して得られた第2の領域毎に、ローディング効果によるパターンの寸法変動量(ΔCD)を算出する工程と、荷電粒子ビームの照射位置を含む第1の領域の近接効果補正照射量に対する、この第1の領域から所定距離(dx)だけ離れた領域の近接効果補正照射量の比率(dD/dx)を算出する工程と、照射位置を含む第1の領域の近接効果補正照射量(D)及び比率(dD/dx)に応じて、荷電粒子ビームの照射量を変化させて試料に描画されるパターンの寸法を測定したときの該照射量の変化量に対する寸法変動量を表す寸法感度(a’)を取得する工程と、取得した寸法感度(a’)を用いて、照射位置を含む第2の領域の寸法変動量(ΔCD)を補正するローディング効果補正照射量(D)と、照射位置を含む第1の領域の近接効果補正照射量(D)とを合成する工程と、合成した補正照射量に基づいて、荷電粒子ビームを照射する工程とを含むことを特徴とする。
本発明の第3の態様は、試料の描画領域を第1の寸法でメッシュ状に分割して得られた第1の領域毎に、荷電粒子ビーム描画における近接効果を補正する近接効果補正照射量(D)を算出する工程と、描画領域を前記第1の寸法よりも大きい第2の寸法でメッシュ状に分割して得られた第2の領域毎に、ローディング効果によるパターンの第1の寸法変動量(ΔCD)を算出する工程と、荷電粒子ビームの照射位置を含む第1の領域の近接効果補正照射量に対する、この第1の領域から所定距離(dx)離れた領域の近接効果補正照射量の比率(dD/dx)を算出する工程と、照射位置を含む第1の領域の近接効果補正照射量(D)、比率(dD/dx)及び照射位置を含む第2の領域の第1の寸法変動量(ΔCD)に応じて、照射位置を含む第2の領域の第1の寸法変動量(ΔCD)と、この第2の領域に含まれる第1の領域内のパターン分布に起因する寸法変動量との和である第2の寸法変動量(ΔCD’)を取得する工程と、照射位置を含む第1の領域の近接効果補正照射量(D)及び比率(dD/dx)に応じて、荷電粒子ビームの照射量を変化させて試料に描画されるパターンの寸法を測定したときの該照射量の変化量に対する寸法変動量を表す寸法感度(a’)を取得する工程と、取得した寸法感度(a’)を用いて、取得した第2の寸法変動量(ΔCD’)を補正するローディング効果補正照射量(D)と、照射位置を含む第1の領域の近接効果補正照射量(D)とを合成する工程と、合成した補正照射量に基づいて、荷電粒子ビームを照射する工程とを含むことを特徴とする。
本発明の第4の態様は、荷電粒子ビーム描画における近接効果を補正する近接効果補正照射量(D)を算出する近接効果補正照射量算出部と、第1の領域のパターン分布に依存するローディング効果によるパターンの第1の寸法変動量(ΔCD)を算出する第1の寸法変動量算出部と、荷電粒子ビームの照射位置を含む領域の近接効果補正照射量に対する、この領域から所定距離(dx)離れた領域の近接効果補正照射量の比率(dD/dx)を算出する比率算出部と、近接効果補正照射量(D)、第1の寸法変動量(ΔCD)及び比率(dD/dx)に応じて、第1の寸法変動量(ΔCD)と、第1の領域よりも小さい第2の領域のパターン分布に依存するローディング効果による寸法変動量との和である第2の寸法変動量(ΔCD’)を取得する第2の寸法変動量取得部と、取得した第2の寸法変動量(ΔCD’)を補正するローディング効果補正照射量(D)と、近接効果補正照射量(D)とを合成する補正照射量合成部とを備えたことを特徴とする。
本発明の第5の態様は、試料の描画領域を第1の寸法でメッシュ状に分割して得られた第1の領域毎に、荷電粒子ビーム描画における近接効果を補正する近接効果補正照射量(D)を算出する手順と、描画領域を前記第1の寸法よりも大きい第2の寸法でメッシュ状に分割して得られた第2の領域毎に、ローディング効果によるパターンの第1の寸法変動量(ΔCD)を算出する手順と、荷電粒子ビームの照射位置を含む第1の領域の近接効果補正照射量に対する、この第1の領域から所定距離(dx)離れた領域の近接効果補正照射量の比率(dD/dx)を算出する手順と、照射位置を含む第1の領域の近接効果補正照射量(D)、比率(dD/dx)及び照射位置を含む第2の領域の第1の寸法変動量(ΔCD)に応じて、第2の領域の第1の寸法変動量(ΔCD)と、この第2の領域に含まれる第1の領域内のパターン分布に依存するローディング効果によるパターンの寸法変動量との和である第2の寸法変動量(ΔCD’)を取得する手順と、取得した第2の寸法変動量(ΔCD’)を補正する補正照射量(D)と、照射位置を含む第1の領域の近接効果補正照射量(D)とを合成する手順と、合成した補正照射量に基づいて、荷電粒子ビームを照射する手順とをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
本発明の第1、第4及び第5の態様によれば、照射位置を含む第1の領域の近接効果補正照射量(D)、比率(dD/dx)及び照射位置を含む第2の領域の第1の寸法変動量(ΔCD)に応じて、第1の寸法変動量(ΔCD)と、この第2の領域に含まれる第1の領域内のパターン分布に起因する寸法変動量との和である第2の寸法変動量(ΔCD’)を取得する。そして、取得した第2の寸法変動量(ΔCD’)を補正するローディング効果補正照射量(D)と、近接効果補正照射量(D)とを合成するため、スループットを低下させることなく、荷電粒子ビームの補正照射量を精度良く求めることができる。
本発明の第2の態様によれば、照射位置を含む第1の領域の近接効果補正照射量(D)及び比率(dD/dx)に応じて、荷電粒子ビームの照射量を変化させて試料に描画されるパターンの寸法を測定したときの該照射量の変化量に対する寸法変動量を表す寸法感度(a’)を取得する。そして、取得した寸法感度(a’)を用いて、ローディング効果補正照射量(D)と、近接効果補正照射量(D)とを合成するため、スループットを低下させることなく、荷電粒子ビームの補正照射量を精度良く求めることができる。
本発明の第3の態様によれば、照射位置を含む第1の領域の近接効果補正照射量(D)、比率(dD/dx)及び照射位置を含む第2の領域の第1の寸法変動量(ΔCD)に応じて、第1の寸法変動量(ΔCD)と、この第2の領域に含まれる第1の領域内のパターン分布に起因する寸法変動量との和である第2の寸法変動量(ΔCD’)を取得する。また、照射位置を含む第1の領域の近接効果補正照射量(D)及び比率(dD/dx)に応じて、荷電粒子ビームの照射量を変化させて試料に描画されるパターンの寸法を測定したときの該照射量の変化量に対する寸法変動量を表す寸法感度(a’)を取得する。そして、取得した寸法感度(a’)を用いて、第2の寸法変動量(ΔCD’)を補正するローディング効果補正照射量(D)と、近接効果補正照射量(D)とを合成するため、スループットを低下させることなく、荷電粒子ビームの補正照射量を精度良く求めることができる。
本発明の実施の形態1において、電子ビーム描画装置の要部構成を示す概念図である。 近接効果補正係数ηの最適化に用いられるパターンの一例を示す図である。 (a)は、ライン・アンド・スペースパターンP1を示す図であり、(b)は、このパターンP1についての近接効果補正照射量Dの変化を示す図である。 (a)は、パターンP2の一例を示す図であり、(b)は、このパターンP2についての近接効果補正照射量Dの変化を示す図である。 第2の寸法変動量ΔCD’を求めるテーブルを作成するためのパターン300の例を示す図である。 第2の寸法変動量ΔCD’を求めるテーブルを作成するためのパターン301の例を示す図である。 電子ビームの照射量と寸法CDとの関係を示す図である。 (a)は第1の寸法変動量が算出される領域を示す図であり、(b)は近接効果補正照射量が算出される領域を示す図である。 寸法感度が異なる場合を示す図である。 本発明の実施の形態2において、電子ビーム描画装置の要部構成を示す概念図である。 本発明の実施の形態3において、電子ビーム描画装置の要部構成を示す概念図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態1において、電子ビーム描画装置の要部構成を示す概念図である。荷電粒子ビーム描画装置の一例である電子ビーム描画装置1は、描画部150と、制御計算機10とを備えている。
描画部150は、描画室20と、この描画室20の上に配置された電子鏡筒30を備えている。描画室20内には、試料21であるマスクが載置され、水平方向に移動自在なステージ22が収容されている。電子鏡筒30内には、電子銃31、ブランキング(BLK)偏向器33と、ブランキング(BLK)アパーチャ34とが設けられている。
制御計算機10には、記憶装置たる磁気ディスク装置140及びメモリ145と、偏向制御部160とが接続されている。偏向制御部160は、ブランキング偏向器33に接続されている。制御計算機10に入力される情報、並びに、制御計算機10により演算処理中及び演算処理後の情報は、その都度メモリ145に記憶される。
制御計算機10は、パターンデータ入力部100、第1の寸法変動量算出部110、近接効果補正照射量算出部112、変化率算出部114、第2の寸法変動量取得部116、寸法感度取得部118、かぶり補正照射量算出部120、ショットデータ生成部122、補正照射量合成部124及び照射時間算出部126を備えている。
パターンデータ入力部100は、記憶装置140に格納されたパターンデータを入力するものである。ショットデータ生成部122は、パターンデータからショットデータを生成するものである。ショットデータは、パターンデータに定義された図形をショット単位に分割したデータであり、ショットする図形及び位置が記述されている。尚、制御計算機10の外部からショットデータを入力し、ショットデータを取得してもよい。
第1の寸法変動量算出部110は、グローバルなローディング効果による寸法変動量、つまり、グローバルな領域のパターン分布に依存する寸法変動量である第1の寸法変動量ΔCDを算出するものである。この第1の寸法変動量算出部110は、パターンデータに基づいて、試料21の描画領域を1mm程度の寸法L1でメッシュ状に分割して得られた領域毎に、第1の寸法変動量ΔCDを算出する。
近接効果補正照射量算出部112は、近接効果を補正する近接効果補正照射量Dを算出するものである。近接効果補正照射量算出部112は、パターンデータに基づいて、試料21の描画領域を1μm程度の寸法L2でメッシュ状に分割して得られた領域毎に、近接効果補正照射量Dを算出する。
比率算出部たる変化率算出部114は、ショット位置を含む領域の近接効果補正照射量Dに対する、この領域から所定距離dx離れた領域の近接効果補正照射量Dの比率(以下「変化率」という。)dD/dxを算出するものである。変化率算出部114は、例えば、ショット位置を含む領域の近接効果補正照射量Dに対する、この領域に隣接する領域の近接効果補正照射量Dの比率を変化率dD/dxとして算出することができる。
尚、変化率算出部114は、X方向の変化率dD/dxではなく、二次元(XY方向)の変化率{(∂D/∂x)+(∂D/∂y)1/2を算出してもよい。
第2の寸法変動量取得部116は、グローバルな領域のパターン分布に依存する第1の寸法変動量ΔCDと、この領域に含まれる小領域(ローカルな領域)のパターン分布に依存する寸法変動量との和である第2の寸法変動量ΔCD’を取得するものである。第2の寸法変動量取得部116は、第1の寸法変動量ΔCD、近接効果補正照射量D及び変化率dD/dxに応じて第2の寸法変動量ΔCD’が定められた関係(テーブルもしくは数式)を用いて、第2の寸法変動量ΔCD’を算出する。この関係は、後述する実験により求めたものを記憶装置に格納しておけばよい。
寸法感度取得部118は、ローディング効果補正照射量の算出に必要な寸法感度aを取得するものである。寸法感度aは、電子ビームの照射量を変化させて試料に描画されるパターンの寸法CDをそれぞれ測定したときの、照射量の変化量に対する寸法変動量である。寸法感度aは、照射量と寸法CDとの関係を記述した直線(図7)の傾きである。図7に示すように照射量と寸法(CD)との関係はパターン密度ρによって異なるため、寸法感度aはパターン密度ρに対応付けておく。寸法感度取得部118は、ショット位置を含む領域のパターン密度ρに応じた寸法感度aを取得する。
ここで、近接効果補正照射量Dは、パターン密度ρに応じて算出されるため、パターン密度ρの情報を含んでいる。本実施の形態1では、寸法感度aを近接効果補正照射量Dに対応付けておき、寸法感度取得部118が、ショット位置を含む領域の近接効果補正照射量Dに応じた寸法感度aを取得する。
かぶり補正照射量算出部120は、試料21の描画領域を1mm程度の寸法でメッシュ状に分割して得られた領域毎に、かぶりを補正するかぶり補正照射量Dを算出するものである。
補正照射量合成部124は、ローディング効果補正照射量Dと、近接効果補正照射量Dと、かぶり補正照射量Dとを合成することによって、補正照射量Dを算出するものである。ローディング効果補正照射量Dは、上記第2の寸法変動量取得部116により取得された第2の寸法変動量ΔCD’と、上記寸法感度取得部118により取得された寸法感度aとを用いて算出される。
照射時間算出部126は、補正照射量合成部124により合成された補正照射量Dに基づいて、電子ビームの照射時間を算出するものである。照射時間算出部126は、算出した照射時間をショットデータに書き込み、それを偏向制御部160に送る。
尚、上記電子ビーム描画装置1では、制御計算機10を構成する各部を例えば、電気的な回路などのハードウェアにより実施しているが、制御計算機10の一例であるコンピュータにおいて各部の機能をソフトウェアプログラムにより実施させてもよく、ハードウェアとソフトウェアプログラムの組み合わせにより実施させてもよい。
電子銃31から出た所定の電流密度(例えば、100A/cm)に制御された電子ビーム32は、水平方向に移動可能なステージ22上に載置された試料21の所望する位置(ショット位置)に照射される。ここで、所望の位置への電子ビーム32の照射時間が、照射時間算出部126により算出された照射時間に達すると、ブランキング偏向器33で電子ビーム32を偏向すると共にブランキングアパーチャ34で電子ビームをカットし、電子ビーム32が試料21表面に到達しないようにする。ブランキング偏向器33の偏向電圧は、偏向制御部160により制御される。
図1には、実施の形態1を説明する上で必要な構成部分以外については記載を省略している。従って、電子ビーム描画装置1は、通常必要とされるその他の公知の構成を含んでいる。例えば、電子鏡筒30内に、照明レンズ、矩形の開口を有する第1のアパーチャ、投影レンズ、成形偏向器、第2のアパーチャ、対物レンズ及び対物偏向器等を配置させてもよい。この場合、電子ビーム32が照明レンズにより第1のアパーチャ全体を照明し、第1のアパーチャを通過した第1のアパーチャ像の電子ビーム32が投影レンズにより第2のアパーチャ上に投影される。その投影位置は成形偏向器により制御される。第2のアパーチャを通過した第2のアパーチャ像の電子ビーム32は、対物レンズにより焦点が合わせられ、対物偏向器により偏向されて、ステージ22上の試料21の所望する位置に照射される。
次に、本実施の形態1において、電子ビーム描画方法について説明する。
先ず、パターンデータ入力部100により、記憶装置140に格納されたパターンデータを入力する。ショットデータ生成部122は、入力されたパターンデータに基づいて、ショットデータを生成する。生成されたショットデータは、変化率算出部114、補正照射量合成部124及び照射時間算出部126に入力される。以下、各ショットにおける照射時間を算出し、算出した照射時間に基づいて電子ビーム32を試料21に照射することによって、試料21にパターンを描画する。
先ず、上記近接効果補正照射量算出部112による近接効果補正照射量Dの算出方法について説明する。近接効果補正照射量D(x、y)は、以下の式1及び式2(式2−1〜式2−4)を用いて算出される。近接効果補正照射量D(x,y)は、パターン密度に応じて一意に決まる。
Figure 0005401135
Figure 0005401135
これらの式1及び式2において、「E」はレジスト吸収量(一定値)、「η」は近接効果補正係数、「κ(x,y)」は近接効果影響分布、「U」はパターン密度ρの畳み込み積分量である。近接効果影響分布κ(x,y)は、経験的にガウス分布に近いことが知られており、実験により予め求めておき、メモリ145に格納しておく。
ここで、近接効果の影響範囲は、十μm〜数十μm程度である。近接効果補正照射量D(x,y)の計算誤差を低く(例えば、0.5%程度)に抑えるためには、試料の描画領域を1μm程度の寸法L2でメッシュ状に分割した領域毎に、n=3までの補正項を考慮したD(x,y)を算出する(図8(b)参照)。算出した近接効果補正照射量Dは、マップ化してメモリ145に格納しておくのがよい。尚、図8(b)は、図8(a)における領域100を拡大して示している。
近接効果補正照射量D(x,y)を算出する前に、上記近接効果補正係数ηを以下の方法により最適化しておく。図2は、近接効果補正係数ηの最適化に用いられるパターンの一例を示す図である。図2において、基板200には、パターン密度(「パターン面積密度」ともいう。)がほぼ0%のパターン201と、パターン密度がほぼ50%のパターン202と、パターン密度がほぼ100%のパターン203とが設けられている。尚、これらのパターン201、202、203は、基板200の複数の位置にそれぞれ配置されていてもよい。
パターン密度が異なるパターン201、202、203を同一の近接効果補正係数ηで描画した後、それぞれのパターン201、202、203の寸法CD1、CD2、CD3を測定する。近接効果補正係数ηを変化させながら描画し、これらの寸法CD1、CD2、CD3が同一になったときの近接効果補正係数ηを最適値とする。最適化された近接効果補正係数ηは、メモリ145に格納しておく。
次に、第1の寸法変動量算出部110による第1の寸法変動量ΔCDの算出方法を説明する。グローバルなローディング効果による第1の寸法変動量ΔCD(x,y)は、下式3を用いて算出される。グローバルなローディング効果の影響範囲は、1cm〜数cm程度であるため、試料の描画領域を例えば1mm程度の寸法L1でメッシュ状に分割した領域毎に、第1の寸法変動量ΔCDを算出する(図8(a)参照)。算出した第1の寸法変動量ΔCDは、マップ化してメモリ145に記憶させておく。
Figure 0005401135
ここで、「γ」はローディング効果補正係数[nm]、「ρ(x,y)」はパターン密度、「κ(x,y)」はローディング効果影響分布である。
次に、かぶり補正照射量算出部120によるかぶり補正照射量D(x,y)の算出方法を説明する。かぶり補正照射量D(x,y)は、下式4を用いて算出される。下式4において、「κ(x,y)」は、かぶり影響分布である。かぶりの影響範囲は、数cm程度であるため、上記第1の寸法変動量ΔCDと同様に、試料の描画領域を例えば1mmでメッシュ状に分割した領域毎に、かぶり補正照射量D(x,y)を算出する。算出したかぶり補正照射量Dは、マップ化してメモリ145に記憶させておく。
Figure 0005401135
ところで、ローディング効果による寸法変動としては、上記式3を用いて算出されるグローバルな領域(例えば、数cm程度の領域)のパターン分布に依存する寸法変動だけでなく、このグローバルな領域に含まれる小領域(例えば、数μm程度の領域)のパターン分布に依存する寸法変動が生じる可能性がある。
このような小領域のパターン分布に依存する寸法変動量を算出する方法として、近接効果補正照射量D(x,y)が算出される領域と同じサイズの領域(例えば、1辺が1μmである領域)毎に、寸法変動量ΔCDを算出する方法が考えられる。つまり、描画領域を通常よりも細かいメッシュで分割して得られた領域毎に、寸法変動量を算出することが考えられる。然し、この方法では、寸法変動量ΔCDの算出に時間が掛かり、各ショットの照射時間の算出に時間が掛かるため、スループットの低下を招く。
本発明者等は、図3及び図4に示すように、上記小領域でのパターン分布が異なると、近接効果補正照射量Dの変化が異なることに着目した。つまり、近接効果補正照射量Dの変化率dD/dxは、小領域でのパターン分布の情報を有することに着目した。
図3(a)は、ラインパターンLとスペースSとが交互に配列されたライン・アンド・スペースパターンP1を示す。ラインパターンLの幅WとスペースSの幅Wは、例えば、数百nm程度である。このようなパターンP1を描画するときに算出される近接効果補正照射量Dの変化を図3(b)に示す。このようなライン・アンド・スペースパターンP1の場合、パターン分布が一定であるため、図3(b)に示すように、近接効果補正照射量Dはほぼ一定の値をとる。図3(b)の横軸は、ショット位置のX座標である。
これに対して、図4(a)は、ラインパターンL2の片側(左側)には広いスペースがあるだけでパターンが無く、ラインパターンL2の反対側(右側)には大きなパターンL3が配置されたパターンP2を示す。ラインパターンL2の幅は、上記幅Wlと同様に、数百nm程度である。このようなパターンP2を描画するときに算出される近接効果補正照射量Dの変化を図4(b)に示す。図4(b)の横軸は、ショット位置のX座標である。
ここで、図3(a)に示すラインパターンLの線幅WとスペースSの幅Wとの比率を41:59にする場合について考える。この場合、近接効果補正照射量Dが算出される1μm角の小領域でのパターン密度ρは、パターン1とパターン2とで同じとなる。上述したように、近接効果補正照射量Dはパターン密度ρに依存するため、図3(a)に示すラインパターンL1の中央(図中丸印)がショット位置であるときの近接効果補正照射量Dと、図4(a)に示すラインパターンL2の中央(図中丸印)がショット位置であるときの近接効果補正照射量Dとは同じ値をとる。
然し、小領域でのパターン密度ρが同じであっても、図3(a)及び図4(a)に示すようにパターン分布が異なると、近接効果補正照射量Dの変化が異なる。従って、距離dxでの近接効果補正照射量Dの変化率dD/dxは、パターン分布の情報を含んでいると言える。
そこで、本実施の形態1では、変化率算出部114により近接効果補正照射量Dの変化率dD/dxを算出することで、一辺が数μm程度の小領域内のパターン分布を推定する。そして、算出した変化率dD/dxを用いて、数μm程度の小領域のパターン分布に依存する寸法変動量を算出する。
ここで、変化率dD/dxは、ショット位置を含む領域の近接効果補正照射量Dに対する、この領域から所定距離dx離れた領域の近接効果補正照射量Dの比率である。この変化率dD/dxの算出には、上記近接効果補正照射量算出部112によって既に算出された各領域の近接効果補正照射量Dを用いることができる。図4(b)及び図8(b)を参照すると、ショット位置Sを含む領域R21の近接効果補正照射量D1に対する、この領域R21から所定距離dx離れた領域R20もしくは領域R22の近接効果補正照射量D2の比率が、ショット位置Sでの近接効果補正照射量Dの変化率dD/dxとして算出される。なお、近接効果補正照射量Dと同じように試料の描画領域を1μm程度の寸法L2でメッシュ状に分割した領域毎に、変化率dD/dxを算出し、マップ化してメモリ145に格納しておき、このマップを参照してショット位置に対応する変化率dD/dxを取得してもよい。
次に、この変化率dD/dxに基づいて第2の寸法変動量ΔCD’を取得する方法を説明する。第2の寸法変動量ΔCD’は、上述したように、グローバルな領域のパターン分布に依存する第1の寸法変動量ΔCDと、このグローバルな領域に含まれる小領域のパターン分布に依存する寸法変動量との和である。本実施の形態1では、第2の寸法変動量ΔCD’が、第1の寸法変動量ΔCDと、近接効果補正照射量Dと、近接効果補正照射量Dの変化率dD/dxとに応じて定められた関係を予め求めておく。この関係は、例えば、テーブルもしくは数式であり、記憶装置140に格納しておく。
第2の寸法変動量ΔCD’を取得するために必要なテーブルは、以下の方法を用いて求める。図5及び図6は、第2の寸法変動量ΔCD’を求めるテーブルを作成するためのパターン300、301の例を示す。図5に示すように、パターン300を構成する3つのパターンP11〜P13は、ラインパターンL11〜L13の設計寸法CD11〜CD13が同じであり、グローバルな領域(例えば、数cm程度)のパターン分布が同じであるため、上記式3により算出される第1の寸法変動量ΔCDは同じ値となる。さらに、これらのパターンP11〜P13は、例えば、一辺が1μmの小領域内のパターン密度ρが同一であるため、上記式2により算出される近接効果補正照射量Dも同じ値となる。但し、これらのパターンP11〜P13は該小領域でのパターン分布が互いに異なるため(図5参照)、実際にパターンP11〜P13をそれぞれ描画し、現像処理、エッチングを行った後のラインパターンL11〜L13の寸法を測定すると、測定寸法が互いに相違する可能性がある。それぞれの測定寸法と設計寸法CD11〜CD13との差分を第2の寸法変動量ΔCD’11〜ΔCD’13として求める。そして、各ラインパターンL11〜L13について近接効果補正照射量Dの変化率dD/dxを上記方法により求める。このようにして求めた第2の寸法変動量ΔCD’11〜ΔCD’13、第1の寸法変動量ΔCD、近接効果補正照射量D及びその変化率dD/dxを互いに対応づけることで、第2の寸法変動量ΔCD’を取得するためのテーブルが作成される。
同様に、図6に示すように、パターン301を構成する3つのパターンP14〜P16は、ラインパターンL14〜L16の設計寸法CD14〜CD16が上記設計寸法CD11〜CD13と同じであり、グローバルな領域のパターン分布が同じであるため、上記式3により算出される第1の寸法変動量ΔCDは同じ値となる。さらに、これらのパターンP14〜P16は、上記一辺が1μmの小領域内のパターン密度ρが同一であるため、上記式2により算出される近接効果補正照射量Dも同じ値となる。尚、これらパターンP14〜P16のパターン密度ρは、上記パターンP11〜P13のパターン密度ρよりも小さいため、パターンP14〜P16の近接効果補正照射量DとパターンP11〜P13の近接効果補正照射量Dとは異なる。また、これらのパターンP14〜P16は小領域でのパターン分布が異なるため、実際にパターンP14〜P16をそれぞれ描画し、現像処理、エッチングを行った後のラインパターンL14〜L16の寸法を測定すると、測定寸法が互いに相違する可能性がある。それぞれの測定寸法と設計寸法CD14〜CD16との差分を第2の寸法変動量ΔCD’14〜ΔCD’16として求める。そして、各ラインパターンL14〜L16について近接効果補正照射量Dの変化率dD/dxを上記方法により求める。このようにして求めた第2の寸法変動量ΔCD’14〜ΔCD’16、第1の寸法変動量ΔCD、近接効果補正照射量D及びその変化率dD/dxを対応づけることで、第2の寸法変動量ΔCD’を取得するためのテーブルが作成される。
かかるテーブルを用いることで、第1の寸法変動量ΔCDと、近接効果補正照射量Dと、近接効果補正照射量Dの変化率dD/dxとに応じた第2の寸法変動量ΔCD’を求めることができる。本実施の形態1では、1μm程度の細かいメッシュ状に分割して得られた領域毎に上記式3により第2寸法変動量ΔCD’を算出しないため、第2の寸法変動量ΔCD’の演算負荷の上昇を招くことがなく、スループットが低下しない。
次に、補正照射量の合成方法について説明する。補正照射量Dは、以下の式5(式5−1〜式5−2)に従って、ショット位置のローディング効果補正照射量Dと、近接効果補正照射量Dと、かぶり補正照射量Dとを合成することで求められる。
Figure 0005401135
上式5−2において、「a」は寸法感度[nm/%]であり、ローディング効果補正照射量Dを算出するために用いられる。寸法感度aとは、上述したように、荷電粒子ビームの照射量を変化させて試料に描画されるパターンの寸法を測定したときの、該照射量の変化量に対する寸法変動量の割合を表す。
図7は、電子ビームの照射量と寸法との関係を示す図である。図7において、ρ1はパターン密度がほぼ100%であるときの関係を、ρ2はパターン密度がほぼ50%であるときの関係を、ρ3はパターン密度がほぼ0%であるときの関係を示している。このように、パターン密度ρが異なると、照射量の変化に対するパターンの寸法(CD)の変化量が異なることが判る。この直線の傾きを、寸法感度aという。寸法感度aは、実験等により、パターン密度ρ毎に、あるいは、パターン密度ρの情報を含む近接効果補正照射量D毎に求めておけばよい。
上式5−1及び5−2において、ローディング効果補正照射量Dは、グローバルな領域のパターン分布に依存する第1の寸法変動量ΔCDと、このグローバルな領域に含まれる小領域のパターン分布に依存する寸法変動量との和である第2の寸法変動量ΔCD’に基づいて算出される。従って、合成照射量Dを精度良く求めることができる。
尚、上記したように変化率算出部114により二次元(XY方向)の変化率を算出する場合、補正照射量Dは、以下の式6に従って算出することができる。
Figure 0005401135
次に、上記合成により求められた補正照射量Dを電流密度で除算することによって、照射時間が算出される。電流密度は、例えば、100A/cmであり、記憶装置に格納されている。そして、算出された照射時間で試料の所望の位置に電子ビームを照射してショットする。すなわち、算出された照射時間に基づいて、偏向制御部160によりブランキング偏向器33が制御される。
以上説明したように、本実施の形態1では、グローバルな領域のパターン分布に依存する第1の寸法変動量ΔCDだけでなく、このグローバルな領域に含まれる小領域のパターン分布に依存する寸法変動量を含む第2の寸法変動量ΔCD’を取得し、取得した第2の寸法変動量ΔCD’を補正するローディング効果補正照射量Dと近接効果補正照射量Dとを合成する。第2の寸法変動量ΔCD’に基づいてローディング効果補正照射量Dを精度良く求めることができるため、補正照射量Dを精度良く求めることができる。この第2の寸法変動量ΔCD’は、描画領域を細かくメッシュ状に分割した領域毎に算出するのではなく、第1の寸法変動量ΔCD、近接効果補正照射量D及びその変化率dD/dxに応じて取得するため、制御計算機10において第2の寸法変動量ΔCD’を取得するための演算負荷がさほど増加しない。従って、スループットを低下させることなく、補正照射量Dを精度良く求めることができる。
(実施の形態2)
上記実施の形態1は、グローバルな領域のパターン分布が同じであるが、小領域のパターン分布が異なるため、エッチング後のパターンの寸法変動量ΔCD’が異なる場合に好適な態様について説明した。
本発明の実施の形態2では、グローバルな領域のパターン分布が同じであるためエッチング後のパターンの寸法変動量が同じ値に算出されるが、小領域のパターン分布が異なるため、図9において符号La、Lbで示すように、照射量と寸法との関係が相互に異なる場合、すなわち、寸法感度a’が相互に異なる場合に好適な態様について説明する。
図10は、本実施の形態2において、電子ビーム描画装置の要部構成を示す概念図である。図10は、図1に示す電子ビーム描画装置1と異なる制御計算機10aのみを示す。この制御計算機10a以外の構成は、図1に示す電子ビーム描画装置と同じであるため、その詳細な説明を省略する。
制御計算機10aは、第2の寸法変動量取得部116を備えておらず、寸法感度取得部118の代わりに寸法感度取得部119を備える点で、図1に示す制御計算機10と相違する。
寸法感度取得部119は、近接効果補正照射量Dと、近接効果補正照射量Dの変化率dD/dxとの関係が定められたテーブルもしくは数式を用いて、寸法感度a’を取得するものである。
補正照射量合成部124は、第1の寸法変動量算出部110により算出された第1の寸法変動量ΔCDと、寸法感度取得部119により取得された寸法感度a’とを用いてローディング効果補正照射量Dを算出すると共に、このローディング効果補正照射量Dと近接効果補正照射量Dとかぶり補正照射量Dとを合成する。
次に、本実施の形態2において、電子ビーム描画方法について説明する。ここでは、上記実施の形態1の電子ビーム描画方法との相違点について説明する。
本実施の形態2では、近接効果補正照射量Dの変化率dD/dxを用いて、数μm程度の小領域のパターン分布に依存する寸法感度a’を算出する。尚、変化率dD/dxは、上記実施の形態1と同様の方法により求めることができる。
次に、この変化率dD/dxに基づいて寸法感度a’を取得する方法を説明する。本実施の形態2では、寸法感度a’が、近接効果補正照射量Dと、近接効果補正照射量dD/dxとに応じて定められた関係を予め求めておく。この関係は、例えば、テーブルもしくは数式であり、記憶装置140に格納しておく。
寸法感度a’を取得するために必要なテーブルは、以下の方法を用いて求める。上記実施の形態1で用いられた図5及び図6に示すパターン300、301は、寸法感度a’を求めるテーブルを作成するためのパターンとしても用いることができる。図5に示す3つのパターンP11〜P13は、設計寸法CD11〜CD13が同じであり、例えば、一辺が1μmの小領域内のパターン密度ρが同一であり、近接効果補正照射量Dは同じ値となるため、上記実施の形態1では寸法感度aが同じ値にされる。但し、これらのパターンP11〜P13は上記小領域でのパターン分布が互いに異なるため、実際にパターンP11〜P13をそれぞれ描画し、現像処理を行い、さらにエッチングを行った後のラインパターンL11〜L13の寸法を測定すると、互いに相違する場合がある。これは、同じ寸法感度aの値を用いて描画したことによる。そこで、各パターンP11〜P13について、照射量を変化させてそれぞれ描画し、エッチング後のラインパターンL11〜L13の寸法を測定することで、図9に示すような直線関係(La、Lb)を求め、その直線の傾きを寸法感度a’として求める。このようにして求めた寸法感度a’、近接効果補正照射量D及びその変化率dD/dxを互いに対応づけることで、寸法感度a’を取得するためのテーブルが作成される。
かかるテーブルを用いることで、近接効果補正照射量Dと、近接効果補正照射量Dの変化率dD/dxとに応じた寸法感度a’を求めることができる。
補正照射量Dは、以下の式7に従って求められる。即ち、ローディング効果補正照射量(D)は、寸法感度a’を用いて算出される。
Figure 0005401135
以上説明したように、本実施の形態2では、パターン密度ρに応じた寸法感度aではなく、小領域のパターン分布に応じた寸法感度a’を用いてローディング効果補正照射量(D)を算出するため、ローディング効果補正照射量(D)を精度良く算出することができる。この寸法感度a’は、近接効果補正照射量D及びその変化率dD/dxに応じて取得するため、制御計算機10aにおいて寸法感度a’を取得するための演算負荷がさほど増加しない。従って、スループットを低下させることなく、補正照射量Dを精度良く求めることができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3では、グローバルな領域のパターン分布は同じであるが、この領域よりも小さい領域のパターン分布が異なるため、エッチング後の寸法変動量ΔCD’が異なり、さらに寸法感度a’が相互に異なる場合に好適な態様について説明する。本実施の形態3では、上記実施の形態1で説明したように第2の寸法変動量ΔCD’を求めると共に、上記実施の形態2で説明したように寸法感度a’を求める。
図11は、本実施の形態3において、電子ビーム描画装置の要部構成を示す概念図である。図11は、図1に示す電子ビーム描画装置1と異なる制御計算機10bのみを示す。この制御計算機10b以外の構成は、図1に示す電子ビーム描画装置と同じであるため、その詳細な説明を省略する。
制御計算機10bは、図1に示す制御計算機10の寸法感度取得部118の代わりに寸法感度取得部119を備えており、その他の構成は制御計算機10と同じである。この寸法感度取得部119の詳細については、上記実施の形態2で説明したため、その説明を省略する。
補正照射量合成部124は、以下の式8に従って、補正照射量Dを算出する。
Figure 0005401135
本実施の形態3では、近接効果補正照射量Dの変化率dD/dxに基づいて、グローバルな領域のパターン分布に依存する第1の寸法変動量ΔCDだけでなく、このグローバルな領域に含まれる小領域のパターン分布に依存する寸法変動量を含む第2の寸法変動量ΔCD’を取得する。また、この変化率dD/dxに基づいて、該小領域のパターン分布に依存する寸法感度a’を取得する。そして、これら第2の寸法変動量ΔCD’と寸法感度a’を用いてローディング効果補正照射量(D)を算出するため、ローディング効果補正照射量(D)を精度良く求めることができ、その結果、補正照射量Dを精度良く求めることができる。
本実施の形態3によれば、上記実施の形態1と同様に、描画領域を細かくメッシュ状に分割した領域毎に第2の寸法変動量ΔCD’を算出するのではなく、第1の寸法変動量ΔCD、近接効果補正照射量D及びその変化率dD/dxに応じて第2の寸法変動量ΔCD’を取得するため、制御計算機10bにおいて第2の寸法変動量ΔCD’を取得するための演算負荷がさほど増加しない。さらに、近接効果補正照射量D及びその変化率dD/dxに応じて寸法感度a’を取得するため、制御計算機10bにおいて寸法感度a’を取得するための演算負荷がさほど増加しない。従って、スループットを低下させることなく、補正照射量Dを精度良く求めることができる。
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することができる。例えば、上記実施の形態では電子ビームを用いたが、本発明はこれに限られるものではなく、イオンビームなどの他の荷電粒子ビームを用いた場合にも適用可能である。
また、上記実施の形態では、ローディング効果補正照射量Dと、近接効果補正照射量Dと、かぶり補正照射量Dとを合成して補正照射量Dを求めているが、ローディング効果補正照射量Dと近接効果補正照射量Dとを合成して補正照射量Dを求める場合に本発明を適用することができる。
1 電子ビーム描画装置
10、10a、10b 制御計算機
110 第1の寸法変動量算出部
112 近接効果補正照射量算出部
114 変化率算出部
116 第2の寸法変動量取得部
118 寸法感度取得部
119 寸法感度取得部
120 かぶり補正照射量算出部
122 ショットデータ生成部
124 補正照射量合成部
126 照射時間算出部

Claims (5)

  1. 試料の描画領域を第1の寸法でメッシュ状に分割して得られた第1の領域毎に、荷電粒子ビーム描画における近接効果を補正する近接効果補正照射量(D)を算出する工程と、
    前記描画領域を前記第1の寸法よりも大きい第2の寸法でメッシュ状に分割して得られた第2の領域毎に、ローディング効果によるパターンの第1の寸法変動量(ΔCD)を算出する工程と、
    荷電粒子ビームの照射位置を含む前記第1の領域の前記近接効果補正照射量に対する、この第1の領域から所定距離(dx)離れた領域の前記近接効果補正照射量の比率(dD/dx)を算出する工程と、
    前記照射位置を含む前記第1の領域の前記近接効果補正照射量(D)、前記比率(dD/dx)及び前記照射位置を含む前記第2の領域の前記第1の寸法変動量(ΔCD)に応じて、前記第2の領域の第1の寸法変動量(ΔCD)と、この第2の領域に含まれる第1の領域内のパターン分布に起因する寸法変動量との和である第2の寸法変動量(ΔCD’)を取得する工程と、
    前記取得した第2の寸法変動量(ΔCD’)を補正するローディング効果補正照射量(D)と、前記照射位置を含む前記第1の領域の近接効果補正照射量(D)とを合成する工程と、
    前記合成した補正照射量に基づいて、前記荷電粒子ビームを照射する工程とを含むことを特徴とする荷電粒子ビーム描画方法。
  2. 試料の描画領域を第1の寸法でメッシュ状に分割して得られた第1の領域毎に、荷電粒子ビーム描画における近接効果を補正する近接効果補正照射量(D)を算出する工程と、
    前記描画領域を前記第1の寸法よりも大きい第2の寸法でメッシュ状に分割して得られた第2の領域毎に、ローディング効果によるパターンの寸法変動量(ΔCD)を算出する工程と、
    荷電粒子ビームの照射位置を含む第1の領域の前記近接効果補正照射量に対する、この第1の領域から所定距離(dx)だけ離れた領域の前記近接効果補正照射量の比率(dD/dx)を算出する工程と、
    前記照射位置を含む前記第1の領域の前記近接効果補正照射量(D)及び前記比率(dD/dx)に応じて、前記荷電粒子ビームの照射量を変化させて試料に描画されるパターンの寸法を測定したときの該照射量の変化量に対する寸法変動量を表す寸法感度(a’)を取得する工程と、
    前記取得した寸法感度(a’)を用いて、前記照射位置を含む前記第2の領域の前記寸法変動量(ΔCD)を補正するローディング効果補正照射量(D)と、前記照射位置を含む前記第1の領域の前記近接効果補正照射量(D)とを合成する工程と、
    前記合成した補正照射量に基づいて、前記荷電粒子ビームを照射する工程とを含むことを特徴とする荷電粒子ビーム描画方法。
  3. 試料の描画領域を第1の寸法でメッシュ状に分割して得られた第1の領域毎に、荷電粒子ビーム描画における近接効果を補正する近接効果補正照射量(D)を算出する工程と、
    前記描画領域を前記第1の寸法よりも大きい第2の寸法でメッシュ状に分割して得られた第2の領域毎に、ローディング効果によるパターンの第1の寸法変動量(ΔCD)を算出する工程と、
    荷電粒子ビームの照射位置を含む前記第1の領域の前記近接効果補正照射量に対する、この第1の領域から所定距離(dx)離れた領域の前記近接効果補正照射量の比率(dD/dx)を算出する工程と、
    前記照射位置を含む前記第1の領域の前記近接効果補正照射量(D)、前記比率(dD/dx)及び前記照射位置を含む前記第2の領域の前記第1の寸法変動量(ΔCD)に応じて、前記第2の領域の前記第1の寸法変動量(ΔCD)と、この第2の領域に含まれる第1の領域内のパターン分布に起因する寸法変動量との和である第2の寸法変動量(ΔCD’)を取得する工程と、
    前記照射位置を含む前記第1の領域の前記近接効果補正照射量(D)及び前記比率(dD/dx)に応じて、前記荷電粒子ビームの照射量を変化させて試料に描画されるパターンの寸法を測定したときの該照射量の変化量に対する寸法変動量を表す寸法感度(a’)を取得する工程と、
    前記取得した寸法感度(a’)を用いて、前記取得した第2の寸法変動量(ΔCD’)を補正するローディング効果補正照射量(D)と、前記照射位置を含む前記第1の領域の近接効果補正照射量(D)とを合成する工程と、
    前記合成した補正照射量に基づいて、前記荷電粒子ビームを照射する工程とを含むことを特徴とする荷電粒子ビーム描画方法。
  4. 荷電粒子ビーム描画における近接効果を補正する近接効果補正照射量(D)を算出する近接効果補正照射量算出部と、
    第1の領域のパターン分布に依存するローディング効果によるパターンの第1の寸法変動量(ΔCD)を算出する第1の寸法変動量算出部と、
    荷電粒子ビームの照射位置を含む領域の前記近接効果補正照射量に対する、この領域から所定距離(dx)離れた領域の前記近接効果補正照射量の比率(dD/dx)を算出する比率算出部と、
    前記近接効果補正照射量(D)、前記第1の寸法変動量(ΔCD)及び前記比率(d/dxD)に応じて、前記第1の寸法変動量(ΔCD)と、前記第1の領域よりも小さい第2の領域のパターン分布に依存するローディング効果による寸法変動量との和である第2の寸法変動量(ΔCD’)を取得する第2の寸法変動量取得部と、
    前記取得した第2の寸法変動量(ΔCD’)を補正するローディング効果補正照射量(D)と、前記近接効果補正照射量(D)とを合成する補正照射量合成部とを備えたことを特徴とする荷電粒子ビーム描画装置。
  5. 試料の描画領域を第1の寸法でメッシュ状に分割して得られた第1の領域毎に、荷電粒子ビーム描画における近接効果を補正する近接効果補正照射量(D)を算出する手順と、
    前記描画領域を前記第1の寸法よりも大きい第2の寸法でメッシュ状に分割して得られた第2の領域毎に、ローディング効果によるパターンの第1の寸法変動量(ΔCD)を算出する手順と、
    荷電粒子ビームの照射位置を含む前記第1の領域の前記近接効果補正照射量に対する、この第1の領域から所定距離(dx)離れた領域の前記近接効果補正照射量の比率(dD/dx)を算出する手順と、
    前記照射位置を含む前記第1の領域の前記近接効果補正照射量(D)、前記比率(dD/dx)及び前記照射位置を含む前記第2の領域の前記第1の寸法変動量(ΔCD)に応じて、前記第2の領域の第1の寸法変動量(ΔCD)と、この第2の領域に含まれる第1の領域内のパターン分布に依存するローディング効果によるパターンの寸法変動量との和である第2の寸法変動量(ΔCD’)を取得する手順と、取得した第2の寸法変動量(ΔCD’)を補正する補正照射量(D)と、前記照射位置を含む前記第1の領域の近接効果補正照射量(D)とを合成する手順と、
    前記合成した補正照射量に基づいて、前記荷電粒子ビームを照射する手順とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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