JP2006232072A - ハーネス保持具及びハーネス保持構造 - Google Patents

ハーネス保持具及びハーネス保持構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 幌開閉式の自動車におけるリヤウインドガラス側の電装品(熱線等)に対するハーネスを簡単且つ確実に保持し得るようにしたハーネス保持具(又はハーネス保持構造)を提供する。
【解決手段】 車体上部を開閉する幌11のリヤウインドガラス12又はその近傍に固定して使用されるハーネス保持具2として、可撓性と保形性を有するシート材22からなる筒状体21の適所にシート材22を貫通してハーネス16を挿通させるスリット23を形成しているとともに、シート材22を結着・離脱自在な一対の連結具24,24で平面状の展開状態と筒状態とに変更させ得るようにしたものを使用していることにより、ハーネスを簡単な構成で且つ確実に保持し得るようにしている。
【選択図】 図2

Description

本願発明は、車体上部を開閉する幌のリヤウインドガラス又はその近傍に固定して使用されるハーネス保持具及びハーネス保持構造に関するものである。
車体上部が幌で開閉自在に覆われているオープントップタイプの自動車においては、幌の後部にリヤウインドガラスがはめ込まれており、さらに該リヤウインドガラスには曇り取り用の熱線が設けられている。そして、このリヤウインドガラスの熱線には、給電用のハーネスが接続されているが、この熱線側ハーネスは、コネクタを介して電源側ハーネスに接続されている。
幌開閉式の自動車では、幌の開閉に伴ってリヤウインドガラスも開閉されるが、そのときリヤウインドガラスの熱線のハーネス(熱線側ハーネス)が弛んでいると、幌開閉操作時に該熱線用ハーネスがリンク部材等に引っ掛かるおそれがある。従って、熱線用ハーネスは、弛みのない状態で配設させておく必要がある。
ところで、この種の公知のハーネス固定構造として、例えば実開昭63−119453号公報(特許文献1)や特開2003−11673号公報(特許文献2)に示されるものがある。
実開昭63−119453号公報(特許文献1)のものは、リヤウインドガラスの近傍位置において、幌部材の芯となるベルト部材に沿って細長い袋状のハーネス支持部が取付けられており、該ハーネス支持部内にハーネスを挿通して該ハーネスを保持させている。尚、ハーネスの先端にはコネクタが取付けられていて、ハーネスを袋状のハーネス支持部内に挿通させるには、該コネクタ部分をハーネス支持部内に先行させながら挿通させる必要があり、従って該ハーネス支持部の内径は挿通されるハーネスのコネクタの外形より大きくなっている。
特開2003−11673号公報(特許文献2)のものは、リヤウインドガラス面にハーネス保護ケースが設けられており、該ハーネス保護ケース内にハーネスを挿通して該ハーネスを保持させている。このハーネス保護ケースは、ケース本体と該ケース本体に3つの爪で係止される蓋とを有している。そして、このハーネス保護ケースは、ケース本体をリヤウインドガラスの内面に固定(接着)し、ケース本体のガイド溝にハーネスをはめ込み、ケース本体に蓋を合体させて、ハーネスを保持している。尚、合体させた蓋を外すには、ケース本体と蓋との隙間に工具(ドライバー)を差し込んで、該蓋をこじ開ける(爪による係止を解除させる)。
又、従来の実装品の中には、図7に示すようなハーネス保持具102を使用したものがある。この図7に示す従来例のハーネス保持具102は、可撓性を有するシート材からなる筒状体121であって、該筒状体121内に、電源側ハーネス114側のコネクタ115と熱線側ハーネス116側のコネクタ117とを接続したコネクタ接続部119を収容し得るようになっている。この筒状体121は、長方形のシート材の対向縁部同士を固着して開閉不能な筒状に形成されている。筒状体121の内部は、コネクタ接続部119を挿入させるためにかなりの広さを有しており、このままでは筒状体121内にコネクタ接続部119を収容させたときに、該コネクタ接続部119がハーネス長さ方向に移動して筒状体121からはみ出ることがある。そこで、図7のハーネス保持具102には、筒状体121内にコネクタ接続部119を収容した状態で筒状体121の内部空所を絞り込む(ハーネスを固縛する)ための締付バンド125を取付けている。
そして、このハーネス保持具102を使用したハーネス支持構造は、図7に示すように、筒状体121をリヤウインドガラス112の縁部内面に固定(接着)し、電源側ハーネス114(コネクタ115)を筒状体121内に下方から挿通させてコネクタ115を一旦筒状体121外まで導出させ、その状態で該電源側ハーネス114側のコネクタ115と熱線側ハーネス116側のコネクタ117とを接続させた後、そのコネクタ接続部119を筒状体121内まで引き下げ、締付バンド125で筒状体121の一部を絞り込んで、筒状体121内に挿通させたハーネス(及びコネクタ接続部)が移動しないようにしている。
実開昭63−119453号公報 特開2003−11673号公報
ところが、上記した特許文献1及び特許文献2の各公知例、及び図7の従来例の各ハーネス保持構造では、それぞれ次のような問題があった。
特許文献1(実開昭63−119453号公報)のハーネス保持構造では、袋状のハーネス支持部内にハーネスが自由状態で挿通されているだけなので、該ハーネス支持部内でハーネスがその長さ方向に移動し、ハーネス支持部から露出しているハーネス部分に弛みができることがある。又、ハーネス支持部が細長い袋状であるので、ハーネス(特にハーネスのコネクタ)を挿通させる作業がしにくいという難点もある。
特許文献2(特開2003−11673号公報)で使用されているハーネス保護ケースは、ケース本体に蓋を合体させてハーネスを保持させているが、ケース本体にハーネスのガイド溝を設けたり、ケース本体と蓋とを爪で係止させる構造を設けたりする必要があって、ハーネス保護ケースの構造が複雑となる。又、蓋をケース本体に爪で係止させた状態では、補修等のために蓋をケース本体から外す際に該蓋をドライバー等の工具でこじ開ける必要があって、その蓋開放操作が面倒であるとともに、工具による蓋こじ開け時に該蓋やケース本体が破損するおそれがある。
図7に示すハーネス保持構造では、両ハーネス114,116を接続させるのに、筒状体121が筒状のままである(平板状に開放できない)ので、電源側ハーネス114側のコネクタ115を筒状体121内に通し、該筒状体121外で該電源側ハーネス114側のコネクタ115と熱線側ハーネス116側のコネクタ117とを接続させた後、そのコネクタ接続部119を筒状体121内に引き込むことが必要である。従って、各ハーネス114,116の接続・配設作業(各コネクタ115,117の接続作業及びコネクタ接続部119の筒状体121内への収容作業等)が面倒となる。特に、補修時には、筒状体121がリヤウインドガラス112に固定された状態で両コネクタ115,117の接続作業を行う必要があるので、ハーネス配設作業が一層しにくくなる。又、筒状体121内に挿通させたハーネス(コネクタ接続部119)が移動しないようにするために、締付バンド125で筒状体121の一部を絞り込んでいるが、この場合、筒状体121に締付バンド125を取付けておく必要があるとともに、該締付バンド125の操作が面倒であるという問題もある。
そこで、本願発明は、上記した各問題点に鑑み、幌開閉式の自動車におけるリヤウインドガラス側の電装品(熱線等)に対するハーネスを簡単且つ確実に保持し得るようにしたハーネス保持具及びハーネス保持構造を提供することを目的としている。
本願発明は、上記課題を解決するための手段として次の構成を有している。尚、本願発明の構成については、図1〜図6に例示するものを参照して説明する。
本願の第1発明
本願の第1発明は、車体上部を開閉する幌11のリヤウインドガラス12又はその近傍に固定して使用されるハーネス保持具2を対象にしている。
そして、この第1発明のハーネス保持具2は、可撓性と保形性を有するシート材22からなる筒状体21の適所にシート材22を貫通してハーネス16を挿通させるスリット23を形成している。又、シート材22は、平面状に展開可能であり且つシート材22の対向する各側縁部22a,22bを相互に結着・離脱自在な一対の連結具24,24で結着させて筒状に成形し得るようにしている。
この第1発明(ハーネス保持具)では、シート材22からなる筒状体21の適所にハーネス16を挿通させるスリット23を形成しているので、ハーネス配設状態で該スリット23にハーネス16を挿通させておくと、該ハーネス16がスリット23の対向縁部23a,23bの復元力で挟持されるようになる。即ち、ハーネス16によって押し広げられたスリット23の各対向縁部23a,23bが元に復帰しようとする作用が働いて、該スリット対向縁部23a,23bとハーネス16間に摩擦力が生じる。
又、スリット23にハーネス16を挿通させる際には、両連結具24,24の結着を外してシート材22を展張させた状態で行える。
本願の第2発明
本願の第2発明は、車体上部を開閉する幌11のリヤウインドガラス12の電装品(熱線13等)に給電するためのハーネスの保持構造を対象にしている。
この第2発明のハーネス保持構造は、可撓性と保形性を有するシート材22からなる筒状体21の適所にハーネス16を挿通させるスリット23を形成しているとともに、前記シート材22は、平面状に展開可能であり且つシート材22の対向する各側縁部22a,22bを相互に結着・離脱自在な一対の連結具24で結着させて筒状に成形し得るようにしたハーネス保持具2を使用している。尚、このハーネス保持具2は、上記第1発明に記載したものを使用できる。
そして、この第2発明(ハーネス保持構造)では、ハーネス保持具2を幌11のリヤウインドガラス12又はその近傍に固定し、リヤウインドガラス12に設けた電装品(熱線13等)への給電用ハーネス16をシート材22のスリット16に挿通して保持させている。
本願の第2発明(ハーネス保持構造)では、リヤウインドガラス12に設けた電装品(熱線13等)への給電用ハーネス16をシート材22のスリット16に挿通して保持させているので、筒状体21に対するハーネス16の移動を阻止できる。又、筒状体21のシート材22が開閉できるので、筒状体21に対するハーネス16の装着及び取外し時にシート材22を展開させた状態で行える。
本願の第3発明
本願の第3発明は、上記第2発明のハーネス保持構造において、ハーネス保持具2の筒状体21内に、電源側ハーネス14のコネクタ15と電装品側ハーネス16のコネクタ17とを接続したコネクタ接続部19を収容している。
この第3発明(ハーネス保持構造)では、両ハーネス14,16のコネクタ接続部19を筒状体21で包み込んでいるが、両コネクタ15,17の接続作業時又は両コネクタの分離作業時にはシート材22を平面状に展張させて行うことができる。
本願発明では、次のような効果がある。
本願の第1発明の効果
本願の第1発明(ハーネス保持具)では、ハーネス配設状態でシート材22のスリット23にハーネス16を挿通させておくことができるが、スリット23にハーネス16を挿通させた状態では、該ハーネス16がスリット23の対向縁部23a,23bの復元力で挟持されるようになる。即ち、ハーネス16によって押し広げられたスリット23の各対向縁部23a,23bが元に復帰しようとする作用が働いて、該スリット対向縁部23a,23bとハーネス16間に摩擦力が生じる。
従って、この第1発明のハーネス保持具では、シート材22にスリット23を設けたという簡単な構成で、筒状体21に対するハーネス16の移動を阻止できるという効果がある。
又、この第1発明のハーネス保持具では、シート材22が開閉できるので、スリット23にハーネス16(ハーネス端部のコネクタ17)を挿通させる際にシート材22を平面状に展張させた状態で行え、そのハーネス16(及びコネクタ17)の挿通作業が容易に行える。さらに、筒状体21(シート材22)の開閉を結着・離脱自在な連結具24,24で行うようにしているので、その開閉操作が簡単に行えるという効果がある。
本願の第2発明の効果
本願の第2発明(ハーネス保持構造)は、第1発明のハーネス保持具2を幌11のリヤウインドガラス12(又はその近傍)に固定し、リヤウインドガラス12に設けた電装品(熱線13等)への給電用ハーネス16をシート材22のスリット16に挿通して保持させているので、簡単な構成(シート材のスリットにハーネスを挿通させたという構成)で筒状体21に対するハーネス16の移動を阻止できる。又、筒状体21のシート材22が開閉できるので、筒状体21に対するハーネス16の装着及び取外し作業が容易に行えるという効果がある。
本願の第3発明の効果
本願の第3発明は、上記第2発明のハーネス保持構造において、ハーネス保持具2の筒状体21内に電源側ハーネス14のコネクタ15と電装品側ハーネス15のコネクタ16とを接続したコネクタ接続部19を収容しているので、上記第2発明の効果のほかに、筒状体21でコネクタ接続部19を保護できるという効果がある。又、両コネクタ15,17の接続作業時又は両コネクタの分離作業時にはシート材22を平面状に展張させて行うことができるので、その両コネクタ15,17の接続作業又は分離作業が容易に行えるという効果もある。
以下、本願発明(ハーネス保持具及びハーネス保持構造)の実施形態を図1〜図6を参照して説明する。
図1には、本願実施形態のハーネス保持構造を採用した幌付き自動車1が示されている。この幌付き自動車1は、車体10の上部に該車体上部を開閉する幌11を有している。尚、幌11は、後方側に折り畳んで開放される。
幌11の後方中央部には、リヤウインドガラス12がはめ込まれている。このリヤウインドガラス12の内面には、曇り取り用の熱線13が(特許請求の範囲中の電装品となる)が設けられている。この熱線13は、図2に拡大図示するように、上下2段に分けてそれぞれランド部(集合部)13a,13bから複数本ずつ分岐させている。尚、図2は、図1のリヤウインドガラス付近を車内側から見た図である。
熱線13には、図示しないバッテリーから給電用ハーネスを介して給電されるが、該給電用ハーネスは、リヤウインドガラス12の近傍位置において電源側ハーネス14と熱線側ハーネス16とをコネクタ15,17で接続して構成される。尚、熱線側ハーネス16は、熱線13が上下2段に分けられている関係で、2本1組のものが使用されており、その2本1組のハーネスの一端部に共通のコネクタ17を取付けているとともに、2本1組のハーネスの各他端部にそれぞれ熱線13の各ランド部13a,13bに接続する接続部材(コネクタ)18,18を取付けている。
ところで、幌開閉式の自動車では、リヤウインドガラス12の近傍で給電用ハーネスが弛んでいると、幌11の開閉操作時に該給電用ハーネスがリンク部材等に引っ掛かるおそれがあるため、該給電用ハーネスをリヤウインドガラス12の近傍で弛まないように保持する必要がある。そして、この実施形態のハーネス保持構造では、符号2で示すハーネス保持具を使用して給電用ハーネスを保持している。
この実施形態のハーネス保持具2は、図2〜図6に示すように、可撓性と保形性を有する矩形のシート材22からなる筒状体21が採用されている。シート材22は、図3に示す展張状態と図5に示す2つ折り筒状態とに変形し得るもので、且つ適度の保形性を有するものである。尚、シート材22の材料としては特に限定するものではないが、保形性を確保するために比較的厚手(例えば厚さ1〜1.5mm程度)のシートが採用されている。又、このシート材22の面積は、図2又は図5に示すように、後述のスリット23にハーネスを挿通させた状態で、コネクタ接続部19を余裕をもって包み込むことができる大きさを有している。
シート材22の対向側縁部(図3の左右各側縁部)22a,22bには、同一面側に相互に結着・離脱自在な一対の連結具24,24が取付けられている。この実施形態では、連結具24,24として一対の面ファスナーが採用されているが、この連結具24,24にはホックを使用することもできる。そして、このシート材22は、両連結具24,24を離脱させると図3に示すように展張させることができる一方、両連結具24,24を結合(接着)させると図5に示す2つ折り状態の筒状(筒状体21)に変形させることができるようになっている。尚、シート材22における連結具24,24取付け側の面は筒状体成形時に内面となるので、以下の説明では、シート材22の連結具取付け側の面を内面ということがあり、又その裏面を外面ということがある。
このシート材22には、図3に示す展張状態における横幅の中央部から片方に偏位した位置の上部寄り位置に横向きのスリット23が形成されている。このスリット23は切れ目を入れた程度の細幅であるが、該スリット23の上縁部23aと下縁部23bとを図4に鎖線図示(符号23a′,23b′)するように表裏各側に撓ませることによって、スリット23の開口面積をハーネス端部のコネクタ17を挿通させ得る程度まで大きくできるようになっている。又、シート材22に生地は、適度の弾性復帰力を有しており、スリット23が自然状態(スリット23を開放操作しない状態)では上下各縁部23a,23bが近接する状態(スリット閉塞状態)に弾性復帰するようになっている。
そして、この実施形態のハーネス保持具2は、次のようにしてハーネス(熱線側ハーネス)16を保持する。即ち、図3及び図4に示すようにシート材22を展張させた状態で、スリット23の上下各縁部23a,23bを図4に符号23a′,23b′で示すように相互に逆側に押し広げ(スリット23の開口面積を大きくし)、そのスリット開口部に熱線側ハーネス16側のコネクタ17をシート材22の外面側から内面側(連結具24取付け面側)に挿通させた後、該熱線側ハーネス16側のコネクタ17と電源側ハーネス14側のコネクタ15とをシート材22の内面側において図4に鎖線図示(符号17′,15′)するように接続させる(コネクタ接続部19となる)。
続いて、シート材22を各ハーネス14,16のコネクタ接続部19を包み込むようにして2つ折り状に折返し、図5及び図6に示すように両連結具24,24を結着させると、シート材22がコネクタ接続部19を包み込んだ状態で筒状体21となる。この状態では、図5及び図6に示すように、熱線側ハーネス16がスリット23部分を通って筒状体21の内外に貫通している。そして、この状態では、スリット23の上下各縁部23a,23bが閉口側に弾性復帰しているので、スリット23の上下両縁部23a,23bで熱線側ハーネス16を挟持するようになる。
このハーネス保持具2は、図3又は図5に示すように、筒状体21内にコネクタ接続部19を包み込み、熱線側ハーネス16をスリット23からシート材外面側に通した状態で、シート材22の一方の側縁部22aをリヤウインドガラス12の車内側の側縁部(ランド部13a,13bが設けられている側縁部)に固定(接着)して装着される。そして、熱線側ハーネス16の各接続端子18,18をそれぞれ上下の熱線ランド部13a,13bに接続することで、このハーネス保持具2の装着が完了する。
ハーネス保持具2の装着状態では、熱線側ハーネス16がスリット23の上下各縁部23a,23bで挟持されているので、熱線側ハーネス16とスリット23の上下両縁部23a,23bとの間に摩擦力が発生し、該熱線側ハーネス16が筒状体21に対して不用意に移動しなくなる。又、このように、熱線側ハーネス16が筒状体21に対して移動しなくなると、コネクタ接続部19も筒状体21内に収納された状態で移動しなくなり、該コネクタ接続部19が筒状体21からはみ出ることがない。尚、コネクタ接続部19が筒状体21内に収容された状態では、該コネクタ接続部19に他の物品が直接衝突することがなく、該コネクタ接続部19を保護できる。
又、補修等でコネクタ接続部19を分離させるときには、シート材22の非固定側縁部22bの連結具(面ファスナー)24を剥がしてシート材22を図3のように展張させると、図4に鎖線図示するようにコネクタ接続部19が露出し、該コネクタ接続部19(両コネクタ15,17)の分離作業が容易に行える。尚、補修をした後、両コネクタ15,17を再接続させ、シート材22の非固定側縁部22bの連結具24を固定側縁部22aの連結具24に結着させることで、コネクタ接続部19を筒状体21で包み込んだ状態で再装着することができる。
尚、この実施形態では、シート材22の側縁部22aをリヤウインドガラス12の側縁部に固定しているが、他の実施形態では、該シート材側縁部22aをリヤウインドガラス12の側縁近傍の適所(例えば幌生地)に取付けてもよい。
又、この実施形態のハーネス保持構造では、リヤウインドガラス12に設けられた電装品として、曇り取り用の熱線13を採用しているが、その他の電装品(例えばワイパーを取付けたものでは、ワイパー作動用モータ)への給電用ハーネスにも適用できる。
本願実施形態のハーネス保持構造を採用した幌付き自動車の後方側斜視図である。 図1のハーネス保持構造の装着状態を車内側から見た一部拡大図である。 図2のハーネス保持構造で使用されているハーネス保持具のシート材の展張状態を示す斜視図である。 図3のIV−IV断面相当図である。 図3のシート材展張状態からシート材を筒状に閉じた状態の斜視図である。 図5のVI−VI断面相当図である。 従来のハーネス保持構造を示す斜視図である。
符号の説明
1は幌付き自動車、2はハーネス保持具、10は車体、11は幌、12はリヤウインドガラス、13は熱線、14は電源側ハーネス、15はコネクタ、16は熱線側ハーネス、17はコネクタ、19はコネクタ接続部、21は筒状体、22はシート材、23はスリット、24は連結具(面ファスナー)である。

Claims (3)

  1. 車体上部を開閉する幌のリヤウインドガラス又はその近傍に固定して使用されるハーネス保持具であって、
    可撓性と保形性を有するシート材からなる筒状体の適所に、シート材を貫通してハーネスを挿通させるスリットを形成しているとともに、
    前記シート材は、平面状に展開可能であり且つシート材の対向する各側縁部を相互に結着・離脱自在な一対の連結具で結着させて筒状に成形し得るようにしている、
    ことを特徴とするハーネス保持具。
  2. 可撓性と保形性を有するシート材からなる筒状体の適所にハーネスを挿通させるスリットを形成しているとともに、前記シート材は平面状に展開可能であり且つシート材の対向する各側縁部を相互に結着・離脱自在な一対の連結具で結着させて筒状に成形し得るようにしたハーネス保持具を使用し、該ハーネス保持具を、車体上部を開閉する幌のリヤウインドガラス又はその近傍に固定し、リヤウインドガラスに設けた電装品への給電用ハーネスを前記スリットに挿通して保持させていることを特徴とするハーネス保持構造。
  3. 請求項2において、ハーネス保持具の筒状体内に、電源側ハーネスのコネクタと電装品側ハーネスのコネクタとを接続したコネクタ接続部を収容していることを特徴とするハーネス保持構造。
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