JP2007215353A - 取付具 - Google Patents

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JP2007215353A
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Masayuki Yamamoto
聖享 山本
Keiji Mori
圭司 森
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Abstract

【課題】被取付部材への取り付け作業性及びリサイクル性に優れ、さらに、被取付部材への固定強度を高めることができるワイヤハーネスの取付具を提供する。
【解決手段】取付具10は、ワイヤハーネス70を保持する保持部20を有し、バンパー60に突設されたリブ61の一方の表面に添う受け面19が形成されたベース部材11と、ベース部材の受け面に載置されたリブの両側にあってヒンジ14,15を介して回動可能にその基端をベース部材に接続されており、回動されることによりベース部材の受け面に対向配置される一組の腕部材12,13と、を備え、腕部材の基端部におけるベース部材の受け面との対向面には係止爪31,33が突設されており、ベース部材の受け面に載置されたリブを該受け面と回動された一組の腕部材の基端部とで挟持し、腕部材の係止爪をリブに食い込ませて該リブに取り付けられ、一組の腕部材の係止爪をリブに食い込ませた状態に一組の腕部材を互いに固定するロック手段25,27を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、被取付部材にワイヤハーネスを固定するためのワイヤハーネスの取付具に関する。
自動車等の車両において、ワイヤハーネスは、パネルやバンパーなどの被取付部材に固定されて車両の各所に配索されている。これらの被取付部材にワイヤハーネスを固定するための従来のワイヤハーネスの取付具として、図9に示すものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図9に示すように、ワイヤハーネス100は、取付具であるハーネス保持部材101及びリブクリップ部材102により、被取付部材であるバンパー103に固定されている。バンパー103にはリブ104が突設されており、ワイヤハーネス100を保持した合成樹脂製のハーネス保持部材101は、その挿通孔105にリブ104を挿通させて、リブ104に取り付けられている。
リブクリップ部材102は、金属板を二つ折りにしてその対向片部106,107でリブ104を挟持可能に形成されて、リブ104の先端部に取り付けられている。リブクリップ部材102の片部106,107の少なくとも一方には、リブクリップ部材102がリブ104の先端部に取り付けられた状態においてリブ104の先端側に向けて延びて且つ内側に起こされた押え片部108が形成されており、この押え片部108のエッジ部分がリブ104に食い込んで当該リブ104からのリブクリップ部材102の抜け止めがなされている。
そして、リブクリップ部材102の片部106,107の少なくとも一方の端部には、リブ104の基端側に向けて延びて且つ外側に起こされた抜け止め片部109が形成されており、この抜け止め片部109がリブ104に取り付けられたハーネス保持部材101に当接してリブ104からのハーネス保持部材101の抜け止めがなされている。
特開2004−357456号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来のワイヤハーネスの取付具において、押え片部108は、リブ104との接触面とは反対側の面を何ら支持されておらず、よって、自身の剛性、即ちリブクリップ部材102を形成する金属板の剛性のみでそのエッジ部をリブ104に食い込ませる構成である。そのため、押え片部108のエッジ部のリブ104への食い込みが不十分となって、リブクリップ部材102及びハーネス保持部材101がリブ104から脱落してしまう虞があり、リブクリップ部材102のリブ104への取り付け強度が十分とは言えない。
そして、これに対処するためにリブクリップ部材102を形成する金属板に高剛性のものを用いた場合には、リブクリップ部材102をリブ104に取り付ける際の作業性、並びにリブクリップ部材102及びハーネス保持部材101をリブ104から取り外す際の作業性が低下する虞がある。
また、上記特許文献1に開示された従来のワイヤハーネスの取付具では、まず、リブ104にリブクリップ部材102を取り付け、その後にリブ104及びリブクリップ部材102を共に挿通孔105に挿通させながらハーネス保持部材101をリブ104に取り付ける構成である。即ち、ワイヤハーネス100をバンパー103に固定するのに、リブクリップ部材102の取り付け、及びハーネス保持部材101の取り付けの2工程を必要とし、作業効率に劣る。
また、上記特許文献1に開示された従来のワイヤハーネスの取付具においては、合成樹脂製のハーネス保持部材101に対し、リブクリップ部材102は金属板からなり、リサイクルにあたっては解体後にハーネス保持部材101とリブクリップ部材102とを分別する必要があり、よって、リサイクル性に劣る。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、被取付部材への取り付け作業性及びリサイクル性に優れ、さらに、被取付部材への取り付け強度を高めることができるワイヤハーネスの取付具を提供することにある。
上記した目的は、本発明に係る下記(1)〜(8)のワイヤハーネスの取付具により達成される。
(1)ワイヤハーネスを被取付部材へ固定する取付具であって、
前記ワイヤハーネスを保持する保持部を有し、前記被取付部材に突設された支持片の一方の表面に添う受け面が形成されたベース部材と、
前記ベース部材の受け面に載置された前記支持片の両側にあってヒンジを介して回動可能にその基端を前記ベース部材にそれぞれ接続されており、回動されることにより前記ベース部材の受け面に対向配置される一組の腕部材と、
を備え、
前記腕部材の基端部における前記ベース部材の受け面との対向面には係止爪が突設されており、
前記ベース部材の受け面に載置された前記支持片を該受け面と回動された一組の前記腕部材の基端部とで挟持し、前記腕部材の係止爪を前記支持片に食い込ませて該支持片に取り付けられ、
一組の前記腕部材の係止爪を前記支持片に食い込ませた状態に一組の該腕部材を互いに固定するロック手段を有していることを特徴とする取付具。
(2)前記ロック手段は、一方の前記腕部材の先端部に設けられた雄ロック部と、他方の前記腕部材の先端部に設けられた雌ロック部と、で構成されており、
前記雌雄ロック部は、一組の前記腕部材が回動されて先端部が交差することにより互いに係合することを特徴とする上記(1)に記載の取付具。
(3)前記雌ロック部には、前記雄ロック部を係止する係合部が前記腕部材の先端から基端に向け整列して複数設けられていることを特徴とする上記(2)に記載の取付具。
(4)前記ベース部材の保持部には、前記ワイヤハーネスが挿入される保持溝が形成されており、
前記保持溝を画成し該保持溝に挿入された前記ワイヤハーネスを挟んで対向する前記ベース部材の一組の壁部の対向面が、該ワイヤハーネスの長手方向に互い違いの凹凸状とされていることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の取付具。
(5)前記保持溝のワイヤハーネス挿入用開口を画成している前記ベース部材の一組の壁部の縁に、他方の壁部に向けて突出する抜け止め突起がそれぞれ設けられていることを特徴とする上記(4)に記載の取付具。
(6)前記抜け止め突起が、前記ベース部材の一組の壁部の凹凸状とされた対向面における凹状部分に隣接して設けられていることを特徴とする上記(5)に記載の取付具。
(7)一組の前記腕部材、前記ヒンジ、及び前記ベース部材が、樹脂材料により一体成形されていることを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれかに記載の取付具。
(8)一組の前記腕部材、前記ヒンジ、及び前記ベース部材を形成する前記樹脂材料が、前記支持片を形成する材料よりも高硬度な樹脂材料であることを特徴とする上記(7)に記載の取付具。
上記(1)の構成のワイヤハーネスの取付具によれば、腕部材が回動されるに伴って該腕部材の基端部とベース部材の受け面との隙間が次第に狭められ、ベース部材の受け面と一組の腕部材の基端部とで被取付部材の支持片は挟持され、各腕部材の係止爪が支持片に食い込み、それにより取付具は支持片に取り付けられる。そして、一組の腕部材は、その係止爪を支持片に食い込ませた状態でロック手段により互いに固定される。互いに固定された一組の腕部材は各々の回動が相互に規制され、腕部材の基端部とベース部材の受け面との隙間が広がることがない。これにより、係止爪の支持片への食い込みが弛むことを防止することができ、取付具の被取付部材への取り付け強度を確保することができる。
また、上記(1)の構成のワイヤハーネスの取付具によれば、一組の腕部材はヒンジを介してベース部材にそれぞれ接続されており、つまり、これら一組の腕部材、ヒンジ、及びベース部材は1部品として構成されているから、ワイヤハーネスを保持するハーネス保持部材及びリブを挟持するリブクリップ部材の2部品で構成されている従来の取付具に比べて支持片への取り付けが容易であり、作業性に優れる。
上記(2)の構成のワイヤハーネスの取付具によれば、一組の腕部材の先端部に設けられロック手段を構成する雌雄ロック部は、一組の腕部材が回動されて先端部が交差することにより互いに係合し、以後は一組の腕部材の先端部が離反するような腕部材の回動、つまりは腕部材の基端部とベース部材の受け面との隙間が広がるような腕部材の回動が規制される。これにより、係止爪の支持片への食い込みが弛むことを防止することができ、取付具の被取付部材への取り付け強度を確保することができる。
上記(3)の構成のワイヤハーネスの取付具によれば、雌ロック部には雄ロック部を係止する係合部が腕部材の先端から基端に向け整列して複数設けられており、支持片の厚みに応じて雄ロック部が係合する雌ロック部の係合部を適宜選択することにより、厚みの異なる種々の支持片に取り付け可能となる。これにより取付具の汎用性を向上させることができる。
また、上記(3)の構成のワイヤハーネスの取付具によれば、一組の腕部材の基端部とベース部材の受け面との隙間が支持片の厚みより広くなるような雌ロック部の適宜な係合部に雄ロック部を係合させた仮係止状態にて上記隙間に支持片を差し込み、その後に雌ロック部の基端寄りの係合部に雄ロック部を係合させて本係止する、即ち一組の腕部材の基端部とベース部材の受け面とで支持片を挟持して腕部材の係止爪を支持片に食い込ませるようにすれば、取付具の支持片への取り付け作業性を一層向上させることができる。
上記(4)の構成のワイヤハーネスの取付具によれば、ワイヤハーネスは、対向面が互い違いの凹凸状とされた一組の壁部により画成された保持溝に収容され、該保持溝内で蛇行した状態に保持される。これにより、取付具がワイヤハーネスに対して該ワイヤハーネスの長手方向に相対変位することを防止することができ、ワイヤハーネスを確実に保持することができる。
上記(5)の構成のワイヤハーネスの取付具によれば、一組の壁部の縁にそれぞれ設けられた抜け止め突起により保持溝のワイヤハーネス挿入用開口が狭められている。これにより、挿入用開口からのワイヤハーネスの飛び出しを防止することができ、ワイヤハーネスを確実に保持することができる。
上記(6)の構成のワイヤハーネスの取付具によれば、ベース部材の一組の壁部の凹凸状とされた対向面における凹状部分に隣接して抜け止め突起が設けられている。ワイヤハーネスを保持溝へ挿入する際には一組の壁部の対向面の凹凸に応じて該ワイヤハーネスを蛇行させることとなるが、ここで抜け止め突起が凸状部分に隣接して設けられている場合には一組の壁部の対向面の凹凸以上にワイヤハーネスを蛇行させる必要があるのに対し、抜け止め突起を凹状部分に隣接して設けることでかかる不都合を回避でき、ワイヤハーネスを比較的容易に保持溝に挿入することができる。
上記(7)の構成のワイヤハーネスの取付具によれば、一組の腕部材、ヒンジ、及びベース部材が、樹脂材料により一体成形されており、これら部材の分別の必要がなく、リサイクル性に優れ、また、コストを低減することができる。
上記(8)の構成のワイヤハーネスの取付具によれば、一組の腕部材、ヒンジ、及びベース部材を形成する樹脂材料が支持片を形成する材料よりも高硬度な樹脂材料であるから、腕部材に設けられた係止爪を確実に支持片に食い込ませることができ、取付具の被取付部材への取り付け強度を確保することができる。
このように、本発明によれば、被取付部材への取り付け作業性及びリサイクル性に優れ、さらに、被取付部材への取り付け強度を高めることができるワイヤハーネスの取付具を提供することができる。
以下、本発明のワイヤハーネスの取付具に係る好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る取付具及び被取付部材の一実施形態の斜視図、図2は取付具の斜視図、図3は一組の腕部材が開かれた状態を示す取付具の斜視図、図4は図3とは反対側から見た取付具の斜視図、図5は仮係止状態にある取付具の正面図、図6は本係止状態にある取付具の正面図、図7は仮係止状態で被取付部材に仮留めされた取付具の斜視図、図8は被取付部材への取り付けが完了した本係止状態の取付具の斜視図である。
図1に示すように、ワイヤハーネス70は、取付具10により被取付部材であるバンパー60に固定される。バンパー60は合成樹脂製であって、その裏面には、比較的薄い矩形板状の支持片としてのリブ61が一体に突設されている。取付具10は、バンパー60の裏面に正対しつつリブ61に取り付けられる。尚、以下の説明において、取付具10のリブ61への取り付け方向を取付具10についての前方として規定する。
さらに図2〜図6を参照して、取付具10は、ワイヤハーネス70を保持するベース部材11を備えている。ベース部材11は略角柱状であって、その後面には、ベース部材11の長手方向の一端から他端まで伸びる断面略U字状の保持溝20が刻設されている。ワイヤハーネス70は、その長手方向をベース部材11の長手方向に一致させて保持溝20に挿入され、該保持溝20内に保持されている。
特に図5及び図6に示すように、保持溝20を画成し該保持溝20に挿入されたワイヤハーネス70を挟んで対向するベース部材11の上壁部17及び下壁部18の対向面23,24は、その長手方向に互い違いの凹凸状(波状)とされており、そして、対向面23,24の対向間隔は、ワイヤハーネス70の径よりも僅かに小さく設定されている。従って、ワイヤハーネス70は、保持溝20内で対向面23,24の凹凸に添って蛇行した状態に保持されている。
ベース部材11の後面に表れている保持溝20のハーネス挿入用開口を画成するベース部材11の上壁部17及び下壁部18の縁には、他方の壁部に向けて突出する複数の抜け止め突起21,22がそれぞれ設けられている。尚、複数の抜け止め突起21は、上壁部17の対向面23における凹状部分に隣接して設けられており、同様に、複数の抜け止め突起22は、下壁部18の対向面24における凹状部分に隣接して設けられている。
ベース部材11の上面は、取付具10がリブ61へ取り付けられる際に該リブ61の下面に添う平坦な受け面19とされている。受け面19の幅(ベース部材11の長手方向の寸法)は、リブ61の幅に略一致している。
取付具10は、さらに一組の帯板状の腕部材12,13を備えている。腕部材12は、ベース部材11の受け面19の幅方向の一端にヒンジ14を介してその基端を接続しており、腕部材13は、ベース部材11の受け面19の幅方向の他端にヒンジ15を介してその基端を接続している。これら腕部材12,13は、それぞれヒンジ14,15を中心に回動可能とされている。
ベース部材11、一組の腕部材12,13、及びヒンジ14,15は、バンパー60及びこれと一体のリブ61を形成している材料よりも高硬度な合成樹脂により一体成形されている。尚、ヒンジ14,15については薄肉に形成されることで可撓性を付与されている。
腕部材12,13は、図3から図2に示す向きに個々に回動された際にはベース部材11の受け面19に対向配置されるが、共に回動された場合には両先端部が交差(干渉)する長さに設定されている。そして、腕部材12の先端部には雄ロック部25が、腕部材13の先端部には雌ロック部27が設けられている。
雄ロック部25は、腕部材12の先端から基端側に向けて末広がりに伸びる一対の弾性係止片26,26を有している。一方、雌ロック部27は、雄ロック部25の一対の弾性係止片26,26を挿通させる挿通孔を有し、そして、この挿通孔の周囲には該挿通孔を抜け出た雄ロック部25の一対の弾性係止片26,26を係止する係合部28,29を有している。
腕部材12,13が共に回動されて両先端部が交差する際に、雄ロック部25は一対の弾性係止片26,26を変形させながら雌ロック部27の挿通孔を貫通し、該挿通孔を抜け出た雄ロック部25の一対の弾性係止片26,26が復元して雌ロック部27の係合部28又は29に係合する。雌雄ロック部25,27が係合した際には、腕部材12,13は、交差した両先端部が離反する向きの回動を規制される。
雌雄ロック部25,27が係合した状態で、腕部材12,13はベース部材11の受け面19に対し傾斜しているが、腕部材12の基端部におけるベース部材11の受け面19との対向面には、受け面19と略平行となる斜面30aを有する突部30が設けられており、腕部材13の基端部におけるベース部材11の受け面19との対向面には、受け面19と略平行となる斜面32aを有する突部32が設けられている。そして、突部30の斜面30aにはさらに三角錐状の係止爪31が突設されており、突部32の斜面32aにはさらに三角錐状の係止爪33が突設されている。
腕部材12,13が両先端部を交差させる向きに回動されるに伴い、腕部材12の突部30の斜面30a及び腕部材13の突部32の斜面32aとベース部材11の受け面19との隙間は次第に狭められる。取付具10は、腕部材12の突部30の斜面30a及び腕部材13の突部32の斜面32aとベース部材11の受け面19とでバンパー60のリブ61を挟持し、斜面30a,32aに設けられた係止爪31,33をリブ61に食い込ませることにより、リブ61に取り付けられる。
ここで、雌ロック部27の係合部28,29は、腕部材13の先端から基端に向け整列して設けられている。図5及び図6を参照して、腕部材12の突部30の斜面30a及び腕部材13の突部32の斜面32aとベース部材11の受け面19との隙間は、腕部材13の先端寄りの係合部28に腕部材12の雄ロック部25が係合した際に比べ、腕部材13の基端寄りの係合部29に腕部材12の雄ロック部25が係合した際に一層狭められる。
そして、本実施形態の取付具10においては、腕部材13の先端寄りの係合部28に腕部材12の雄ロック部25が係合した際の腕部材12の係止爪31の突端及び腕部材13の係止爪33の突端とベース部材11の受け面19との隙間がバンパー60のリブ61の厚みより広くなるように設定されており、そして、腕部材13の基端寄りの係合部29に腕部材12の雄ロック部25が係合した際の腕部材12の突部30の斜面30a及び腕部材13の突部32の斜面32aとベース部材11の受け面19との隙間がリブ61の厚みより狭くなるように設定されている。
このように構成された取付具10をバンパー60のリブ61に取り付けるに際しては、例えば、図1及び図7に示すように、予め腕部材13の先端寄りの係合部28に腕部材12の雄ロック部25を係合させた仮係止状態としておき、腕部材12の係止爪31の突端及び腕部材13の係止爪33の突端とベース部材11の受け面19との隙間にリブ61が差し込まれるようにして取付具10をリブ61に仮留めする。
次いで、図8に示すように、腕部材12,13をベース部材11の受け面19側にさらに倒すように回動させ、腕部材12の突部30の斜面30a及び腕部材13の突部32の斜面32aとベース部材11の受け面19とでリブ61を挟持すると共に腕部材12の係止爪31及び腕部材13の係止爪33をリブ61に食い込ませ、そして、腕部材13の基端寄りの係合部29に腕部材12の雄ロック部25が係合させて本係止し、腕部材12,13を互いに固定する。以上で、取付具10のリブ61への取り付けが完了する。
尚、取付具10をリブ61から取り外すに際しては、雌雄ロック部25,27の係合を解除し、腕部材12,13の交差した両先端部が解かれる向きに腕部材12,13を回動させ、腕部材12の係止爪31及び腕部材13の係止爪33のリブ61への食い込みを解除する。これにより、取付具10はリブ61から容易に取り外される。
以上説明したように、本実施形態のワイヤハーネスの取付具10によれば、腕部材12,13が回動されるに伴って該腕部材12,13の基端部とベース部材11の受け面19との隙間が次第に狭められ、ベース部材11の受け面19と一組の腕部材12,13の基端部とでバンパー60のリブ61は挟持され、腕部材12,13の係止爪31,33がリブ61に食い込み、それにより取付具10はリブ61に取り付けられる。そして、一組の腕部材12,13は、その係止爪31,33をリブ61に食い込ませた状態でロック手段を構成する雌雄ロック部25,27より互いに固定される。互いに固定された一組の腕部材12,13は各々の回動が相互に規制され、腕部材12,13の基端部とベース部材11の受け面19との隙間が広がることがない。これにより、係止爪31,33のリブ61への食い込みが弛むことを防止することができ、取付具10のリブ61への取り付け強度を確保することができる。
また、本実施形態のワイヤハーネスの取付具10によれば、一組の腕部材12,13はヒンジ14,15を介してベース部材11にそれぞれ接続されており、つまり、これら一組の腕部材12,13、ヒンジ14,15、及びベース部材11は1部品として構成されているから、ワイヤハーネスを保持するハーネス保持部材及びリブを挟持するリブクリップ部材の2部品で構成されている従来の取付具に比べて支持片への取り付けが容易であり、作業性に優れる。
また、本実施形態のワイヤハーネスの取付具10によれば、一組の腕部材12,13の先端部に設けられロック手段を構成する雌雄ロック部25,27は、一組の腕部材12,13が回動されて先端部が交差することにより互いに係合し、以後は一組の腕部材12,13の先端部が離反するような腕部材の回動、つまりは腕部材12,13の基端部とベース部材11の受け面19との隙間が広がるような腕部材の回動が規制される。これにより、係止爪31,33のリブ61への食い込みが弛むことを防止することができ、取付具10のリブ61への取り付け強度を確保することができる。
また、本実施形態のワイヤハーネスの取付具10によれば、雌ロック部27には雄ロック部25を係止する係合部28,29が腕部材13の先端から基端に向け整列して複数設けられており、リブ61の厚みに応じて雄ロック部25が係合する雌ロック部27の係合部28又は29を適宜選択することにより、厚みの異なる種々のリブ61に取り付け可能となる。これにより取付具10の汎用性を向上させることができる。
また、本実施形態のワイヤハーネスの取付具10によれば、一組の腕部材12,13の基端部とベース部材11の受け面19との隙間がリブ61の厚みより広くなるような雌ロック部27の適宜な係合部28に雄ロック部25を係合させた仮係止状態にて上記隙間にリブ61を差し込み、その後に雌ロック部27の基端寄りの係合部29に雄ロック部25を係合させて本係止する、即ち一組の腕部材12,13の基端部とベース部材11の受け面19とでリブ61を挟持して腕部材12,13の係止爪31,33をリブ61に食い込ませるようにすれば、取付具10のリブ61への取り付け作業性を一層向上させることができる。
また、本実施形態のワイヤハーネスの取付具10によれば、ワイヤハーネス70は、対向面23,24が互い違いの凹凸状とされた一組の壁部17,18により画成された保持溝20に収容され、該保持溝20内で蛇行した状態に保持される。これにより、取付具10がワイヤハーネス70に対して該ワイヤハーネスの長手方向に相対変位することを防止することができ、ワイヤハーネス70を確実に保持することができる。
また、本実施形態のワイヤハーネスの取付具10によれば、一組の壁部17,18の縁にそれぞれ設けられた抜け止め突起21,22により保持溝20のワイヤハーネス挿入用開口が狭められている。これにより、挿入用開口からのワイヤハーネス70の飛び出しを防止することができ、ワイヤハーネス70を確実に保持することができる。
また、本実施形態のワイヤハーネスの取付具10によれば、ベース部材11の一組の壁部17,18の凹凸状とされた対向面23,24における凹状部分に隣接して抜け止め突起21,22が設けられている。ワイヤハーネス70を保持溝20へ挿入する際には一組の壁部17,18の対向面23,24の凹凸に応じて該ワイヤハーネス70を蛇行させることとなるが、ここで抜け止め突起21,22が凸状部分に隣接して設けられている場合には一組の壁部17,18の対向面23,24の凹凸以上にワイヤハーネス70を蛇行させる必要があるのに対し、抜け止め突起21,22を凹状部分に隣接して設けることでかかる不都合を回避でき、ワイヤハーネス70を比較的容易に保持溝20に挿入することができる。
また、本実施形態のワイヤハーネスの取付具10によれば、一組の腕部材12,13、ヒンジ14,15、及びベース部材11が、樹脂材料により一体成形されており、これら部材の分別の必要がなく、リサイクル性に優れ、また、コストを低減することができる。
また、本実施形態のワイヤハーネスの取付具10によれば、一組の腕部材12,13、ヒンジ14,15、及びベース部材11を形成する樹脂材料がリブ61を形成する材料よりも高硬度な樹脂材料であるから、腕部材12,13に設けられた係止爪31,33を確実にリブ61に食い込ませることができ、取付具10のリブ61への取り付け強度を確保することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が可能である。
本発明に係る取付具及び被取付部材の一実施形態の斜視図である。 取付具の斜視図である。 一組の腕部材が開かれた状態を示す取付具の斜視図である。 図3とは反対側から見た取付具の斜視図である。 仮係止状態にある取付具の正面図である。 本係止状態にある取付具の正面図である。 仮係止状態で被取付部材に仮留めされた取付具の斜視図である。 被取付部材への取り付けが完了した本係止状態の取付具の斜視図である。 従来の取付具の斜視図である。
符号の説明
10 取付具
11 ベース部材
12 腕部材
13 腕部材
14 ヒンジ
15 ヒンジ
17 上壁部
18 下壁部
19 受け面
20 保持溝(保持部)
21 抜け止め突起
22 抜け止め突起
23 対向面
24 対向面
25 雄ロック部(ロック手段)
27 雌ロック部(ロック手段)
28 係合部
29 係合部
31 係止爪
33 係止爪
60 バンパー(被取付部材)
61 リブ(支持片)
70 ワイヤハーネス

Claims (6)

  1. ワイヤハーネスを被取付部材へ固定する取付具であって、
    前記ワイヤハーネスを保持する保持部を有し、前記被取付部材に突設された支持片の一方の表面に添う受け面が形成されたベース部材と、
    前記ベース部材の受け面に載置された前記支持片の両側にあってヒンジを介して回動可能にその基端を前記ベース部材にそれぞれ接続されており、回動されることにより前記ベース部材の受け面に対向配置される一組の腕部材と、
    を備え、
    前記腕部材の基端部における前記ベース部材の受け面との対向面には係止爪が突設されており、
    前記ベース部材の受け面に載置された前記支持片を該受け面と回動された一組の前記腕部材の基端部とで挟持し、前記腕部材の係止爪を前記支持片に食い込ませて該支持片に取り付けられ、
    一組の前記腕部材の係止爪を前記支持片に食い込ませた状態に一組の該腕部材を互いに固定するロック手段を有していることを特徴とする取付具。
  2. 前記ロック手段は、一方の前記腕部材の先端部に設けられた雄ロック部と、他方の前記腕部材の先端部に設けられた雌ロック部と、で構成されており、
    前記雌雄ロック部は、一組の前記腕部材が回動されて先端部が交差することにより互いに係合することを特徴とする請求項1に記載の取付具。
  3. 前記ベース部材の保持部には、前記ワイヤハーネスが挿入される保持溝が形成されており、
    前記保持溝を画成し該保持溝に挿入された前記ワイヤハーネスを挟んで対向する前記ベース部材の一組の壁部の対向面が、該ワイヤハーネスの長手方向に互い違いの凹凸状とされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の取付具。
  4. 前記保持溝のワイヤハーネス挿入用開口を画成している前記ベース部材の一組の壁部の縁に、他方の壁部に向けて突出する抜け止め突起がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項3に記載の取付具。
  5. 一組の前記腕部材、前記ヒンジ、及び前記ベース部材が、樹脂材料により一体成形されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の取付具。
  6. 一組の前記腕部材、前記ヒンジ、及び前記ベース部材を形成する前記樹脂材料が、前記支持片を形成する材料よりも高硬度な樹脂材料であることを特徴とする請求項5に記載の取付具。
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