JP2002225647A - 固定クリップ - Google Patents
固定クリップInfo
- Publication number
- JP2002225647A JP2002225647A JP2001027646A JP2001027646A JP2002225647A JP 2002225647 A JP2002225647 A JP 2002225647A JP 2001027646 A JP2001027646 A JP 2001027646A JP 2001027646 A JP2001027646 A JP 2001027646A JP 2002225647 A JP2002225647 A JP 2002225647A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- connector
- fixing
- harness
- fixing clip
- clip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Installation Of Indoor Wiring (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 省スペースによるハーネスおよびコネクタの
近接位置での固定を可能にするとともに、作業手順の自
由度が広く、作業効率の高い固定クリップを提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 表面にコネクタ固定部２とハーネスクラ
ンプ部３とを設けた押え板部４の裏面に車体固定アンカ
ー部５を設けたことを特徴とする固定クリップ１を解決
手段とするもので、押え板部４を主体とする１つの固定
クリップによりコネクタ６の固定とハーネス７のクラン
プを工具等を使用することなく近接位置にて行えて、大
きなスペースを要せず、コンパクトとなる。また、押え
板部４の存在により、固定クリップ固定用のアンカー係
止孔が閉塞されるので、防音、遮音機能が損なわれるこ
とがない。
近接位置での固定を可能にするとともに、作業手順の自
由度が広く、作業効率の高い固定クリップを提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 表面にコネクタ固定部２とハーネスクラ
ンプ部３とを設けた押え板部４の裏面に車体固定アンカ
ー部５を設けたことを特徴とする固定クリップ１を解決
手段とするもので、押え板部４を主体とする１つの固定
クリップによりコネクタ６の固定とハーネス７のクラン
プを工具等を使用することなく近接位置にて行えて、大
きなスペースを要せず、コンパクトとなる。また、押え
板部４の存在により、固定クリップ固定用のアンカー係
止孔が閉塞されるので、防音、遮音機能が損なわれるこ
とがない。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用のハーネス
類の固定に使用される固定クリップに関する。
類の固定に使用される固定クリップに関する。
【０００２】
【従来の技術】自動車等の車両のハーネス類の配線の際
には、一般に、ハーネスクランプ部を形成した固定クリ
ップを使用し、ハーネスクランプ部においてハーネスを
把持した上で固定クリップを車体のクリップ孔等に挿入
係止していた。一方、ハーネスの接続にはコネクタが使
用されているが、これらのコネクタは宙ぶらりんの状態
にてインストルメントパネルの下部などに収納されるこ
とが多く、雑然としていて扱いにくいものであった。そ
こで、図６に示した実開平５−５５７２４号公報に開示
されたような車体に固定するコネクタ固定構造が提案さ
れた。
には、一般に、ハーネスクランプ部を形成した固定クリ
ップを使用し、ハーネスクランプ部においてハーネスを
把持した上で固定クリップを車体のクリップ孔等に挿入
係止していた。一方、ハーネスの接続にはコネクタが使
用されているが、これらのコネクタは宙ぶらりんの状態
にてインストルメントパネルの下部などに収納されるこ
とが多く、雑然としていて扱いにくいものであった。そ
こで、図６に示した実開平５−５５７２４号公報に開示
されたような車体に固定するコネクタ固定構造が提案さ
れた。
【０００３】これを簡単に説明すると、接続コネクタ１
０２の胴部１３１を固定クリップ１０１のコネクタ保持
用空間部１０６に挿入し、該空間部１０６の縁部に突設
した係止片１０９の係止突起１１０を接続コネクタ１０
２の係止用凹部１３６と係合させて、接続コネクタ１０
２を固定クリップ１０１の空間部１０６に保持固定した
ものである。このような構成によって、接続コネクタ１
０２を交換する場合が生じても、自動車の車体等に固定
した固定具をそのまま使用することができて、加締め工
具等の煩雑な作業を必要とせずに、交換作業を容易かつ
経済的に行えるように構成したものである。
０２の胴部１３１を固定クリップ１０１のコネクタ保持
用空間部１０６に挿入し、該空間部１０６の縁部に突設
した係止片１０９の係止突起１１０を接続コネクタ１０
２の係止用凹部１３６と係合させて、接続コネクタ１０
２を固定クリップ１０１の空間部１０６に保持固定した
ものである。このような構成によって、接続コネクタ１
０２を交換する場合が生じても、自動車の車体等に固定
した固定具をそのまま使用することができて、加締め工
具等の煩雑な作業を必要とせずに、交換作業を容易かつ
経済的に行えるように構成したものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自動車
等の車体の内側には、通常、防音や遮音を目的として車
体の内装材としてインシュレータが添設されており、前
述のような従来のハーネス固定クリップやコネクタ固定
構造では、インシュレータとの干渉により取付作業が面
倒となる他、インシュレータに圧痕を残して見苦しい上
に、防音や遮音効果を損なう虞れもあった。このため、
ハーネスおよびコネクタそれぞれを固定する専用のクリ
ップを必要とし、そのための大きなスペースも必要とし
た。
等の車体の内側には、通常、防音や遮音を目的として車
体の内装材としてインシュレータが添設されており、前
述のような従来のハーネス固定クリップやコネクタ固定
構造では、インシュレータとの干渉により取付作業が面
倒となる他、インシュレータに圧痕を残して見苦しい上
に、防音や遮音効果を損なう虞れもあった。このため、
ハーネスおよびコネクタそれぞれを固定する専用のクリ
ップを必要とし、そのための大きなスペースも必要とし
た。
【０００５】さらには、必要性からハーネス固定部とコ
ネクタ固定部が近接配置されている場合、車体内を配線
された別のハーネスをインシュレータのスリットから引
き出してコネクタに結合する際には、すでに近接位置に
固定されたハーネスが邪魔となり、コネクタの結合作業
に困難を伴い効率を低下させていた。そのため、コネク
タの結合作業の際には、近傍位置にすでに取り付けられ
ているハーネスを取り外す必要があって面倒であった。
ネクタ固定部が近接配置されている場合、車体内を配線
された別のハーネスをインシュレータのスリットから引
き出してコネクタに結合する際には、すでに近接位置に
固定されたハーネスが邪魔となり、コネクタの結合作業
に困難を伴い効率を低下させていた。そのため、コネク
タの結合作業の際には、近傍位置にすでに取り付けられ
ているハーネスを取り外す必要があって面倒であった。
【０００６】そこで本発明は、このような従来の固定ク
リップにおける諸課題を解決して、省スペースによるハ
ーネスおよびコネクタの近接位置での固定を可能にする
とともに、作業手順の自由度が広く、作業効率の高い固
定クリップを提供することを目的とする。
リップにおける諸課題を解決して、省スペースによるハ
ーネスおよびコネクタの近接位置での固定を可能にする
とともに、作業手順の自由度が広く、作業効率の高い固
定クリップを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、表面
にコネクタ固定部とハーネスクランプ部とを設けた押え
板部の裏面に車体固定アンカー部を設けたことを特徴と
する固定クリップを解決手段とするものである。また本
発明は、前記コネクタ固定部を、コネクタをスライドさ
せて固定するスルーロック構造としたことを特徴とす
る。また本発明は、前記ハーネスクランプ部を、一方が
開放された馬蹄形状に構成したことを特徴とする。また
本発明は、前記押え板部は、コネクタ固定部におけるコ
ネクタスライド用の突条とハーネスクランプ部の重合設
置により補剛されていることを特徴とするもので、イン
シュレータ等の車体内装材の機能を損なうことなくこれ
らを適正に保持する押え板部に、コネクタとハーネスと
を同時に近接位置に固定することができるので、大きな
スペースを必要とすることがない。また、前記押え板部
に対するハーネスおよびコネクタの固定の手順に制限は
ないので、比較的自由な作業手順にてハーネスおよびコ
ネクタを固定することができる。
にコネクタ固定部とハーネスクランプ部とを設けた押え
板部の裏面に車体固定アンカー部を設けたことを特徴と
する固定クリップを解決手段とするものである。また本
発明は、前記コネクタ固定部を、コネクタをスライドさ
せて固定するスルーロック構造としたことを特徴とす
る。また本発明は、前記ハーネスクランプ部を、一方が
開放された馬蹄形状に構成したことを特徴とする。また
本発明は、前記押え板部は、コネクタ固定部におけるコ
ネクタスライド用の突条とハーネスクランプ部の重合設
置により補剛されていることを特徴とするもので、イン
シュレータ等の車体内装材の機能を損なうことなくこれ
らを適正に保持する押え板部に、コネクタとハーネスと
を同時に近接位置に固定することができるので、大きな
スペースを必要とすることがない。また、前記押え板部
に対するハーネスおよびコネクタの固定の手順に制限は
ないので、比較的自由な作業手順にてハーネスおよびコ
ネクタを固定することができる。
【０００８】
【実施の形態】以下、本発明の固定クリップの実施の形
態を図面に基づいて説明する。図１〜図５は本発明の固
定クリップの１実施の形態を示し、図１（Ａ）は固定ク
リップの斜視図、図１（Ｂ）は固定クリップにコネクタ
が固定される前の状態を示す斜視図、図２（Ａ）は図１
（Ａ）のＡ矢視一部断面の正面図、図２（Ｂ）は図２
（Ａ）のＢ部拡大図、図３はコネクタが固定された固定
クリップを車体に取り付ける状態を示す斜視図、図４は
ハーネス共々固定クリップが車体に取り付けられた状態
を示す斜視図、図５は固定クリップの使用例の説明図で
ある。本発明の固定クリップ１は、図１に示すように、
表面にコネクタ固定部２とハーネスクランプ部３とを設
けた押え板部４の裏面に車体固定アンカー部５を設けた
ことを特徴とする。
態を図面に基づいて説明する。図１〜図５は本発明の固
定クリップの１実施の形態を示し、図１（Ａ）は固定ク
リップの斜視図、図１（Ｂ）は固定クリップにコネクタ
が固定される前の状態を示す斜視図、図２（Ａ）は図１
（Ａ）のＡ矢視一部断面の正面図、図２（Ｂ）は図２
（Ａ）のＢ部拡大図、図３はコネクタが固定された固定
クリップを車体に取り付ける状態を示す斜視図、図４は
ハーネス共々固定クリップが車体に取り付けられた状態
を示す斜視図、図５は固定クリップの使用例の説明図で
ある。本発明の固定クリップ１は、図１に示すように、
表面にコネクタ固定部２とハーネスクランプ部３とを設
けた押え板部４の裏面に車体固定アンカー部５を設けた
ことを特徴とする。
【０００９】押え板部４は、やや幅広い略方形状の平板
からなり、一側面よりの表面に長さ方向に延びたスルー
ロック構造のコネクタ固定部２が設けられ、他側よりの
表面には一方が開放された馬蹄形状に構成したハーネス
クランプ部３が設けられる。そして、裏面略中央には係
止爪５Ａを設けた車体固定アンカー部５が設けられる。
前記スルーロック構造のコネクタ固定部２は、平行な突
条２Ａ、２Ｂとこれらの間に設けられた係止爪２Ｃとス
トッパ２Ｄとの複数組が配設される。図１（Ａ）および
図２に示すように、係止爪２Ｃの下部に形成された空隙
２Ｅの存在によって、自身の弾性により上方に復元可能
に、下方に移動できるように構成されている。なお、図
１（Ｂ）における符号６Ａはハーネス７から分岐して引
き出された各リード線の端子ピンを示す。
からなり、一側面よりの表面に長さ方向に延びたスルー
ロック構造のコネクタ固定部２が設けられ、他側よりの
表面には一方が開放された馬蹄形状に構成したハーネス
クランプ部３が設けられる。そして、裏面略中央には係
止爪５Ａを設けた車体固定アンカー部５が設けられる。
前記スルーロック構造のコネクタ固定部２は、平行な突
条２Ａ、２Ｂとこれらの間に設けられた係止爪２Ｃとス
トッパ２Ｄとの複数組が配設される。図１（Ａ）および
図２に示すように、係止爪２Ｃの下部に形成された空隙
２Ｅの存在によって、自身の弾性により上方に復元可能
に、下方に移動できるように構成されている。なお、図
１（Ｂ）における符号６Ａはハーネス７から分岐して引
き出された各リード線の端子ピンを示す。
【００１０】したがって、図１（Ｂ）に示すように、コ
ネクタ固定部２における突条２Ａ、２Ｂに沿ってコネク
タ６の下部に設けたガイド鍔６Ｂ（突条２Ａ、２Ｂとガ
イド鍔６Ｂとは係合されて上下方向に移動不可に構成さ
れる）を矢印のようにスライドさせていくことで、コネ
クタ６の下部の溝（図示省略）にコネクタ固定部２にお
ける係止爪２Ｃが復元係止され、同時にコネクタ６の下
部の突片（図示省略）がストッパ２Ｄに当接してコネク
タ６がコネクタ固定部２に固定される。さらに強い力で
コネクタ６をスライドさせるか、係止爪２Ｃを下方に押
し付けて係止を解いてスライドさせれば、奥の係止部に
コネクタ６を固定することもできる。また、前記押え板
部４は、前記コネクタ固定部２におけるコネクタスライ
ド用の突条２Ａ、２Ｂによりねじれ難く補剛され、さら
に、ハーネスクランプ部３の基部が押え板部４に重合設
置されていることでも補剛される。
ネクタ固定部２における突条２Ａ、２Ｂに沿ってコネク
タ６の下部に設けたガイド鍔６Ｂ（突条２Ａ、２Ｂとガ
イド鍔６Ｂとは係合されて上下方向に移動不可に構成さ
れる）を矢印のようにスライドさせていくことで、コネ
クタ６の下部の溝（図示省略）にコネクタ固定部２にお
ける係止爪２Ｃが復元係止され、同時にコネクタ６の下
部の突片（図示省略）がストッパ２Ｄに当接してコネク
タ６がコネクタ固定部２に固定される。さらに強い力で
コネクタ６をスライドさせるか、係止爪２Ｃを下方に押
し付けて係止を解いてスライドさせれば、奥の係止部に
コネクタ６を固定することもできる。また、前記押え板
部４は、前記コネクタ固定部２におけるコネクタスライ
ド用の突条２Ａ、２Ｂによりねじれ難く補剛され、さら
に、ハーネスクランプ部３の基部が押え板部４に重合設
置されていることでも補剛される。
【００１１】図３は固定クリップを車体に取り付ける前
の斜視図で、ハーネス製造メーカーにおいて、分岐が必
要な部品近傍にてハーネス７から分岐した各リード線を
接続したコネクタ６を、固定クリップ１における押え板
部４のコネクタ固定部２に固定しておく。次いで、自動
車製造メーカーにおいて、固定クリップ１におけるハー
ネスクランプ部３の開放部からハーネス７を挿入固定す
るとともに、押え板部４の裏面の車体固定アンカー部５
を内装材であるインシュレータ８のアンカー係止孔９に
挿入し、インシュレータ８の下側にある車体裏面に前記
車体固定アンカー部５の係止爪５Ａが係止されて抜け止
めされる。
の斜視図で、ハーネス製造メーカーにおいて、分岐が必
要な部品近傍にてハーネス７から分岐した各リード線を
接続したコネクタ６を、固定クリップ１における押え板
部４のコネクタ固定部２に固定しておく。次いで、自動
車製造メーカーにおいて、固定クリップ１におけるハー
ネスクランプ部３の開放部からハーネス７を挿入固定す
るとともに、押え板部４の裏面の車体固定アンカー部５
を内装材であるインシュレータ８のアンカー係止孔９に
挿入し、インシュレータ８の下側にある車体裏面に前記
車体固定アンカー部５の係止爪５Ａが係止されて抜け止
めされる。
【００１２】この状態を示したものが図４で、固定クリ
ップ１がインシュレータ８を介して車体に取り付けられ
た状態を示す。図ではコネクタ６における端子ピン６Ａ
が図示省略されている。このような構成により、分岐が
必要な部品近傍にてコネクタ６とハーネス７とを１つの
部材にて近接配置することができてコンパクトとなる
他、高い剛性の押え板部４が内装材であるインシュレー
タ８の表面を幅広い面積にて抑えるので、固定クリップ
固定用のアンカー係止孔９が閉塞され、防音、遮音機能
が損なわれることがなく、車体の内装材であるインシュ
レータを押し付けて圧痕を残して見苦しくなることもな
い。また、コネクタ６は押え板部４に対して着脱可能な
ので、作業手順の自由度が広く、作業効率が高くなる。
ップ１がインシュレータ８を介して車体に取り付けられ
た状態を示す。図ではコネクタ６における端子ピン６Ａ
が図示省略されている。このような構成により、分岐が
必要な部品近傍にてコネクタ６とハーネス７とを１つの
部材にて近接配置することができてコンパクトとなる
他、高い剛性の押え板部４が内装材であるインシュレー
タ８の表面を幅広い面積にて抑えるので、固定クリップ
固定用のアンカー係止孔９が閉塞され、防音、遮音機能
が損なわれることがなく、車体の内装材であるインシュ
レータを押し付けて圧痕を残して見苦しくなることもな
い。また、コネクタ６は押え板部４に対して着脱可能な
ので、作業手順の自由度が広く、作業効率が高くなる。
【００１３】図５は固定クリップの使用例の説明図で、
図５（Ａ）に示すように、ハーネス製造メーカーにて、
ハーネス７から分岐したリード線を接続したコネクタ６
を係止固定した固定クリップ１を、インシュレータ８の
アンカー係止孔９に挿入係止する。図５（Ｂ）に示すよ
うに、固定クリップ１の固定部近傍におけるインシュレ
ータ蓋部材１２をめくり、ドアパネル内部に配線されて
いたドアハーネス１３のコネクタ１４を引き出す。図５
（Ｃ）に示すように、インシュレータ蓋部材１２におけ
る貫通孔１５にドアハーネス１３を通してインシュレー
タ蓋部材１２をもとに戻すとともに、コネクタ１４をコ
ネクタ６に接続する。次いで、図５（Ｄ）に示すよう
に、ハーネス７をハーネスクリップ１０により車体のク
リップ孔１１に挿入係止するとともに、ハーネス７にお
ける固定クリップ１近傍をハーネスクランプ部３に係止
して、ハーネスの接続および固定作業を完了する。
図５（Ａ）に示すように、ハーネス製造メーカーにて、
ハーネス７から分岐したリード線を接続したコネクタ６
を係止固定した固定クリップ１を、インシュレータ８の
アンカー係止孔９に挿入係止する。図５（Ｂ）に示すよ
うに、固定クリップ１の固定部近傍におけるインシュレ
ータ蓋部材１２をめくり、ドアパネル内部に配線されて
いたドアハーネス１３のコネクタ１４を引き出す。図５
（Ｃ）に示すように、インシュレータ蓋部材１２におけ
る貫通孔１５にドアハーネス１３を通してインシュレー
タ蓋部材１２をもとに戻すとともに、コネクタ１４をコ
ネクタ６に接続する。次いで、図５（Ｄ）に示すよう
に、ハーネス７をハーネスクリップ１０により車体のク
リップ孔１１に挿入係止するとともに、ハーネス７にお
ける固定クリップ１近傍をハーネスクランプ部３に係止
して、ハーネスの接続および固定作業を完了する。
【００１４】以上、本発明の実施の形態について説明し
てきたが、本発明の趣旨の範囲内で、押え板部の形状
（方形の他、円形、球面等）、コネクタ固定部の形状
（スルーロック構造の他、種々のワンタッチ係合方式が
採用され得る）、ハーネスクランプ部の形状（馬蹄形状
の他、適宜の把持クランプ形態が採用される）、車体固
定アンカー部の形状（係止爪による抜止めの他、螺子固
定等）およびこれらの固定クリップへの配設形態（位
置、配置、向き等）、コネクタの形状、形式等について
は適宜選定できる。
てきたが、本発明の趣旨の範囲内で、押え板部の形状
（方形の他、円形、球面等）、コネクタ固定部の形状
（スルーロック構造の他、種々のワンタッチ係合方式が
採用され得る）、ハーネスクランプ部の形状（馬蹄形状
の他、適宜の把持クランプ形態が採用される）、車体固
定アンカー部の形状（係止爪による抜止めの他、螺子固
定等）およびこれらの固定クリップへの配設形態（位
置、配置、向き等）、コネクタの形状、形式等について
は適宜選定できる。
【００１５】
【発明の効果】以上詳細に述べてきたように、本発明に
よれば、表面にコネクタ固定部とハーネスクランプ部と
を設けた押え板部の裏面に車体固定アンカー部を設けた
ことにより、押え板部を主体とする１つの固定クリップ
によりコネクタの固定とハーネスのクランプを工具等を
使用することなく近接位置にて行えて、大きなスペース
を要せず、コンパクトとなる。また、押え板部の存在に
より、固定クリップ固定用のアンカー係止孔が閉塞され
るので、防音、遮音機能が損なわれることがなく、車体
の内装材であるインシュレータを押し付けて圧痕を残し
たりすることもない。さらに、固定クリップに対してコ
ネクタやハーネスをそれぞれ各別に固定、離脱できるの
で、分岐を要する部品近傍での分岐ハーネスの接続の際
に近接位置にあるハーネス本体と干渉して作業に支障を
来す虞れを解消できる。
よれば、表面にコネクタ固定部とハーネスクランプ部と
を設けた押え板部の裏面に車体固定アンカー部を設けた
ことにより、押え板部を主体とする１つの固定クリップ
によりコネクタの固定とハーネスのクランプを工具等を
使用することなく近接位置にて行えて、大きなスペース
を要せず、コンパクトとなる。また、押え板部の存在に
より、固定クリップ固定用のアンカー係止孔が閉塞され
るので、防音、遮音機能が損なわれることがなく、車体
の内装材であるインシュレータを押し付けて圧痕を残し
たりすることもない。さらに、固定クリップに対してコ
ネクタやハーネスをそれぞれ各別に固定、離脱できるの
で、分岐を要する部品近傍での分岐ハーネスの接続の際
に近接位置にあるハーネス本体と干渉して作業に支障を
来す虞れを解消できる。
【００１６】また、前記コネクタ固定部を、コネクタを
スライドさせて固定するスルーロック構造とした場合
は、比較的装着が容易なワンタッチスライドにてコネク
タを固定部に確実かつ迅速に固定することができる。さ
らに、前記ハーネスクランプ部を、一方が開放された馬
蹄形状に構成した場合は、格別に工具等を用いずとも、
ハーネスを固定でき、弾性を有す樹脂等にてハーネスク
ランプ部を構成して、クランプしたハーネスが妄りに脱
落することを防止できる。さらにまた、前記押え板部
は、コネクタ固定部におけるコネクタスライド用の突条
とハーネスクランプ部の重合設置により補剛されている
場合は、押え板部に格別に別途の補剛構造を施さなくて
も、ねじれ等の変形を引き起こすことがなく、確実にイ
ンシュレータ等を保持して押さえることが可能となり、
防音、遮音効果をより確実にするとができる。このよう
に、本発明によれば、省スペースによるハーネスおよび
コネクタの近接位置での固定を可能にするとともに、作
業手順の自由度が広く、作業効率の高い固定クリップが
提供される。
スライドさせて固定するスルーロック構造とした場合
は、比較的装着が容易なワンタッチスライドにてコネク
タを固定部に確実かつ迅速に固定することができる。さ
らに、前記ハーネスクランプ部を、一方が開放された馬
蹄形状に構成した場合は、格別に工具等を用いずとも、
ハーネスを固定でき、弾性を有す樹脂等にてハーネスク
ランプ部を構成して、クランプしたハーネスが妄りに脱
落することを防止できる。さらにまた、前記押え板部
は、コネクタ固定部におけるコネクタスライド用の突条
とハーネスクランプ部の重合設置により補剛されている
場合は、押え板部に格別に別途の補剛構造を施さなくて
も、ねじれ等の変形を引き起こすことがなく、確実にイ
ンシュレータ等を保持して押さえることが可能となり、
防音、遮音効果をより確実にするとができる。このよう
に、本発明によれば、省スペースによるハーネスおよび
コネクタの近接位置での固定を可能にするとともに、作
業手順の自由度が広く、作業効率の高い固定クリップが
提供される。
【図１】本発明の固定クリップの１実施の形態を示し、
図１（Ａ）は固定クリップの斜視図、図１（Ｂ）は固定
クリップにコネクタが固定される前の状態を示す斜視図
である。
図１（Ａ）は固定クリップの斜視図、図１（Ｂ）は固定
クリップにコネクタが固定される前の状態を示す斜視図
である。
【図２】同、図２（Ａ）は図１（Ａ）のＡ矢視一部断面
の正面図、図２（Ｂ）は図２（Ａ）のＢ部拡大図であ
る。
の正面図、図２（Ｂ）は図２（Ａ）のＢ部拡大図であ
る。
【図３】同、コネクタが固定された固定クリップを車体
に取り付ける状態を示す斜視図である。
に取り付ける状態を示す斜視図である。
【図４】同、ハーネス共々固定クリップが車体に取り付
けられた状態を示す斜視図である。
けられた状態を示す斜視図である。
【図５】同、固定クリップの使用例の説明図である。
【図６】従来のコネクタ固定構造の斜視図である。
１ 固定クリップ ２ コネクタ固定部 ２Ａ 第１突条 ２Ｂ 第２突条 ２Ｃ 係止爪 ２Ｄ ストッパ ２Ｅ 空隙 ３ ハーネスクランプ部 ４ 押え板部 ５ 車体固定アンカー部 ５Ａ 係止爪 ６ コネクタ ６Ａ 端子ピン ６Ｂ ガイド鍔 ７ ハーネス ８ 内装材（インシュレータ） ９ アンカー係止孔 １０ ハーネスクリップ １１ クリップ孔 １２ 蓋部材 １３ ドアハーネス １４ ドアハーネスコネクタ １５ 貫通孔
Claims (4)
- 【請求項１】 表面にコネクタ固定部とハーネスクラン
プ部とを設けた押え板部の裏面に車体固定アンカー部を
設けたことを特徴とする固定クリップ。 - 【請求項２】 前記コネクタ固定部を、コネクタをスラ
イドさせて固定するスルーロック構造としたことを特徴
とする請求項１に記載の固定クリップ。 - 【請求項３】 前記ハーネスクランプ部を、一方が開放
された馬蹄形状に構成したことを特徴とする請求項１ま
たは２に記載の固定クリップ。 - 【請求項４】 前記押え板部は、コネクタ固定部におけ
るコネクタスライド用の突条とハーネスクランプ部の重
合設置により補剛されていることを特徴とする請求項１
ないし３のいずれかに記載の固定クリップ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001027646A JP2002225647A (ja) | 2001-02-05 | 2001-02-05 | 固定クリップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001027646A JP2002225647A (ja) | 2001-02-05 | 2001-02-05 | 固定クリップ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002225647A true JP2002225647A (ja) | 2002-08-14 |
Family
ID=18892266
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001027646A Withdrawn JP2002225647A (ja) | 2001-02-05 | 2001-02-05 | 固定クリップ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002225647A (ja) |
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100731292B1 (ko) | 2006-01-31 | 2007-06-27 | 경신공업 주식회사 | 와이어링 하네스의 커넥터용 지그 |
| KR100767824B1 (ko) * | 2006-09-11 | 2007-10-17 | 주식회사 세원이씨에스 | 차량용 ｆｆｃ 하네스 고정클립 |
| JP2007307998A (ja) * | 2006-05-18 | 2007-11-29 | Asmo Co Ltd | クランプホルダおよびワイパ装置 |
| JP2010233371A (ja) * | 2009-03-27 | 2010-10-14 | Nissan Motor Co Ltd | コネクタ等固定部材構造 |
| JP2011508697A (ja) * | 2007-12-20 | 2011-03-17 | ルノー・エス・アー・エス | 自動車の構造体に固定される１つ以上の要素のための支持体 |
| JP2012151929A (ja) * | 2011-01-17 | 2012-08-09 | Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk | ワイヤハーネス |
| JP2014012497A (ja) * | 2012-07-05 | 2014-01-23 | Yanmar Co Ltd | エンジン装置 |
| CN104269788A (zh) * | 2014-10-15 | 2015-01-07 | 安徽江淮汽车股份有限公司 | 一种车身线束插接件的固定基座 |
| KR20150033619A (ko) * | 2012-07-05 | 2015-04-01 | 얀마 가부시키가이샤 | 엔진장치 |
| JP2018121409A (ja) * | 2017-01-24 | 2018-08-02 | いすゞ自動車株式会社 | 配線の配索構造 |
| CN108973891A (zh) * | 2017-05-30 | 2018-12-11 | 矢崎总业株式会社 | 用于电线的保护壳和滑动座椅 |
| JP2019202612A (ja) * | 2018-05-22 | 2019-11-28 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用電力ケーブルの保持部材 |
| JP2020191720A (ja) * | 2019-05-21 | 2020-11-26 | 矢崎総業株式会社 | ワイヤーハーネス保持具 |
-
2001
- 2001-02-05 JP JP2001027646A patent/JP2002225647A/ja not_active Withdrawn
Cited By (20)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100731292B1 (ko) | 2006-01-31 | 2007-06-27 | 경신공업 주식회사 | 와이어링 하네스의 커넥터용 지그 |
| JP2007307998A (ja) * | 2006-05-18 | 2007-11-29 | Asmo Co Ltd | クランプホルダおよびワイパ装置 |
| JP4629612B2 (ja) * | 2006-05-18 | 2011-02-09 | アスモ株式会社 | ワイパ装置 |
| KR100767824B1 (ko) * | 2006-09-11 | 2007-10-17 | 주식회사 세원이씨에스 | 차량용 ｆｆｃ 하네스 고정클립 |
| JP2011508697A (ja) * | 2007-12-20 | 2011-03-17 | ルノー・エス・アー・エス | 自動車の構造体に固定される１つ以上の要素のための支持体 |
| KR101290680B1 (ko) * | 2007-12-20 | 2013-07-31 | 르노 에스.아.에스. | 적어도 하나의 케이블을 위한 지지체 및 자동차 구조물에 고정되는 적어도 하나의 전기 연결구 |
| JP2010233371A (ja) * | 2009-03-27 | 2010-10-14 | Nissan Motor Co Ltd | コネクタ等固定部材構造 |
| JP2012151929A (ja) * | 2011-01-17 | 2012-08-09 | Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk | ワイヤハーネス |
| KR20150033619A (ko) * | 2012-07-05 | 2015-04-01 | 얀마 가부시키가이샤 | 엔진장치 |
| JP2014012497A (ja) * | 2012-07-05 | 2014-01-23 | Yanmar Co Ltd | エンジン装置 |
| US9752479B2 (en) | 2012-07-05 | 2017-09-05 | Yanmar Co., Ltd. | Engine apparatus |
| KR102049135B1 (ko) * | 2012-07-05 | 2019-11-26 | 얀마 가부시키가이샤 | 엔진장치 |
| CN104269788A (zh) * | 2014-10-15 | 2015-01-07 | 安徽江淮汽车股份有限公司 | 一种车身线束插接件的固定基座 |
| JP2018121409A (ja) * | 2017-01-24 | 2018-08-02 | いすゞ自動車株式会社 | 配線の配索構造 |
| CN108973891A (zh) * | 2017-05-30 | 2018-12-11 | 矢崎总业株式会社 | 用于电线的保护壳和滑动座椅 |
| JP2018207572A (ja) * | 2017-05-30 | 2018-12-27 | 矢崎総業株式会社 | 電線の保護ケース、及び、スライドシート |
| JP2019202612A (ja) * | 2018-05-22 | 2019-11-28 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用電力ケーブルの保持部材 |
| JP7010142B2 (ja) | 2018-05-22 | 2022-01-26 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用電力ケーブルの保持部材 |
| JP2020191720A (ja) * | 2019-05-21 | 2020-11-26 | 矢崎総業株式会社 | ワイヤーハーネス保持具 |
| JP7231481B2 (ja) | 2019-05-21 | 2023-03-01 | 矢崎総業株式会社 | ワイヤーハーネス保持具 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2002225647A (ja) | 固定クリップ | |
| JP4184070B2 (ja) | ランプユニットの取付構造 | |
| JPH0734283U (ja) | ワイヤハーネス等の留め具 | |
| US6726165B2 (en) | Bracket connecting structure | |
| JPH0919035A (ja) | ワイヤハーネスの車体取付構造 | |
| JP5533192B2 (ja) | ワイヤハーネスを支持体に取り付ける方法 | |
| KR200288596Y1 (ko) | 다용도 와이어 하네스 고정용 클립 | |
| JP2003237498A (ja) | 車両用パネルへのハーネス組立装置、組立方法および配索構造 | |
| JP3946833B2 (ja) | スタッド固定具及び部品取付構造 | |
| JP3901956B2 (ja) | 補器のブラケット結合構造 | |
| JPH0716530U (ja) | ワイヤーハーネス固定用クランプ | |
| JP3913987B2 (ja) | フラットケーブルのコネクタに対する接続構造 | |
| JP3889576B2 (ja) | ブラケット結合構造 | |
| JP2001268752A (ja) | クランプおよび該クランプの車体固定構造 | |
| CN210892065U (zh) | 一种束线扣及空调器 | |
| JPH08180934A (ja) | オプション用コネクタのワイヤハーネスへの取付構造および留め具 | |
| JP2001045636A (ja) | コネクタのワイヤハーネスへの固定構造 | |
| CN218316487U (zh) | 手套箱总成及车辆 | |
| JPH0595126U (ja) | ワイヤーハーネスのプロテクタ | |
| JPH0537623Y2 (ja) | ||
| JP2009213308A (ja) | ワイヤハーネス用の車体係止具 | |
| JP2003314528A (ja) | ケーブルの複合クランプおよびクランプ方法 | |
| JP2008079460A (ja) | クリップ及びハーネスの配索方法 | |
| KR100186701B1 (ko) | 클립 | |
| JP3259955B2 (ja) | 電気装置用取付金具、および電気装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080513 |