JP2020191720A - ワイヤーハーネス保持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】2本の電線を互いに連結しながらも、片方の電線の経路をある程度自由に選べるようし、その結果、2本の電線の長さを等しくすることを可能にする。【解決手段】第1の電線W1の外周に装着される円環状保持枠20A、20Bおよびアンカー部12を有する第1の電線保持体10と、第2の電線W2の外周に装着される円環状保持枠70および第1の電線W1の外周に回動可能に装着されるC環状保持枠80を有する第2の電線保持体60と、を具備する。【選択図】図1

Description

本発明は、並行して配索される2本の電線を互いに連結して保持するワイヤーハーネス保持具に関する。
自動車等の車両においては、ワイヤーハーネスを構成する2本の電線が並行して配索されることがある。このような場合に、2本の電線を互いに連結して保持するメガネ型の連結具が用いられることがある(例えば、特許文献1参照)。この連結具に設けられたアンカー部を車体に固定することにより、2本の電線を無用に動かないように規制することができる。
図11は、特許文献1に記載されたメガネ型の連結具200を示している。
この連結具200は、電線の外周にそれぞれ装着可能な2つの円環状保持枠201、202を連結部203で一体に繋いだものである。この連結具200を使用する場合は、各円環状保持枠201、202に、並列して配索された第1および第2の電線W1、W2をそれぞれ挿通させる。そして、例えば、連結部203に設けられたアンカー部(不図示)を車体に係合させることにより、2本の電線W1、W2を、相互に連結することで位置規制しながら、車体に固定することができる。
特開2017−175710号公報
ところで、特許文献1に記載のメガネ型の連結具200は、2つの円環状保持枠201、202の相互の位置関係が固定される。したがって、連結具200を車体に固定すると、連結具200上の2つの円環状保持枠201、202に挿通された2本の電線W1、W2の位置関係が固定的に規制されてしまう。その結果、例えば、連結具200の固定の仕方によって、図12に示すように、途中に湾曲した経路がある場合に、2本の電線W1、W2に線長差が生じることがある。線長差があると、2本の電線を同じ条件で製造することができないため、寸法管理なども煩雑になる可能性がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、2本の電線を互いに連結しながらも、片方の電線の経路をある程度自由に選べるようし、その結果、湾曲した経路においても2本の電線の長さを等しくすることを可能にしたワイヤーハーネス保持具を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るワイヤーハーネス保持具は、下記(1)〜(6)を特徴としている。
(1) 並行して配索される第1の電線および第2の電線を、互いに連結して保持するワイヤーハーネス保持具であって、
前記第1の電線の外周に装着される円環状保持枠を有する第1の電線保持体と、
前記第2の電線の外周に装着される円環状保持枠を有する第2の電線保持体と、を備え、
前記第2の電線保持体は、前記第1の電線と前記第2の電線との間に一定の間隔を保持した状態で、前記第1の電線保持体に対して、前記第1の電線の軸線方向に移動不能かつ前記第1の電線の周方向に回動可能に組み合わせられる、
ことを特徴とするワイヤーハーネス保持具。
(2) 前記第1の電線保持体に、固定対象部材へ固定するためのアンカー部が設けられている、
ことを特徴とする上記(1)に記載のワイヤーハーネス保持具。
(3) 前記円環状保持枠は、ヒンジを介して連続する一対の半円環状部材と、これら一対の半円環状部材の前記ヒンジと反対側の合わせ部に設けられて前記一対の半円環状部材を閉じたときに互いにロックして閉じ状態を維持するロック部および被ロック部と、を備える、
ことを特徴とする上記(1)または(2)に記載のワイヤーハーネス保持具。
(4) 前記第2の電線保持体には、周方向の一箇所に開口を有し前記第1の電線の外周に周方向に回動可能に装着されるC環状保持枠が設けられている、
ことを特徴とする上記(3)に記載のワイヤーハーネス保持具。
(5) 前記第1の電線保持体の円環状保持枠が、前記第1の電線の軸線方向に空所をあけて複数設けられており、
前記第2の電線保持体のC環状保持枠が前記空所に挿入される幅に形成されている、
ことを特徴とする上記(4)に記載のワイヤーハーネス保持具。
(6) 少なくとも前記円環状保持枠の内周に、前記第1の電線および前記第2の電線の外装材として設けられたコルゲートチューブの外周の凹溝に係合する凸条が設けられている、
ことを特徴とする上記(4)または(5)に記載のワイヤーハーネス保持具。
上記(1)の構成のワイヤーハーネス保持具によれば、第1の電線保持体に対して第2の電線保持体が回動可能に組み合わせられる。したがって、第1の電線保持体を固定対象部材に固定した状態でも、第2の電線保持体が装着された第2の電線の配索経路を回動可能な範囲で自由に選択することができる。その結果、第2の電線に関して無理なく配索経路を選べることになり、第1の電線と第2の電線の長さを揃えることが可能となって、ワイヤーハーネス製造時の寸法管理などの面倒を軽減することができる。
上記(2)の構成のワイヤーハーネス保持具によれば、アンカー部を固定対象部材(例えば車体)に固定することにより、第1のワイヤーハーネスの位置(配索経路)を固定的に決定することができる。またその状態で、第2のワイヤーハーネス保持体が第1のワイヤーハーネス保持体に対して回動可能であることにより、第2のワイヤーハーネスの配索経路を、回動可能な範囲で自由に選択することができる。
上記(3)の構成のワイヤーハーネス保持具によれば、一対の半円環状部材を開くことで、ワイヤーハーネスを円環状保持枠の中に収容することができる。また、収容した状態でロック部と被ロック部を係合することで、一対の半円環状部材を閉じた状態に保持することができる。
上記(4)の構成のワイヤーハーネス保持具によれば、C環状保持枠の開口を開いて第1のワイヤーハーネスの外周にC環状保持枠を装着することで、第1のワイヤーハーネス保持体と第2のワイヤーハーネス保持体を組み合わせることができる。つまり、第1のワイヤーハーネスと第2のワイヤーハーネスとを連結状態に保持することができる。また、その状態で、C環状保持枠を第1のワイヤーハーネスの周方向に回動させることで、第2のワイヤーハーネス保持体を第1のワイヤーハーネス保持体に対して回動させることができ、第2のワイヤーハーネスの配索経路を回動可能な範囲で自由に選択することができる。
上記(5)の構成のワイヤーハーネス保持具によれば、第1のワイヤーハーネス保持体の複数の円環状保持枠の間の空所に、第2のワイヤーハーネス保持体のC環状保持枠を挿入しつつC環状保持枠を第1のワイヤーハーネスの外周に装着することで、第2のワイヤーハーネス保持体を、第1のワイヤーハーネスの軸線方向に位置決めしつつ第1のワイヤーハーネスの周方向に回動自在に第1のワイヤーハーネスに取り付けることができる。したがって、第1のワイヤーハーネス保持体と第2のワイヤーハーネス保持体は、互いに分離した別部品でありながら、第1のワイヤーハーネスに装着された第1のワイヤーハーネス保持体に対して、第2のワイヤーハーネス保持体を、回動可能な関係で組み合わせることができる。
上記(6)の構成のワイヤーハーネス保持具によれば、コルゲートチューブの外周の凹溝に、第1および第2のワイヤーハーネス保持体の円環状保持枠の内周の凸条を係合させることにより、第1および第2のワイヤーハーネス保持体を、各ワイヤーハーネスの軸線方向に確実に位置決めすることができる。
本発明のワイヤーハーネス保持具によれば、第1の電線保持体を固定対象部材に固定した状態でも、第2の電線保持体が装着された第2の電線の配索経路を、回動可能な範囲で自由に選択することができる。その結果、第2の電線の配索経路を無理なく選べることになり、第1の電線と第2の電線の長さを揃えることが可能となって、ワイヤーハーネス製造時の寸法管理などの面倒を軽減することができる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本実施形態に係るワイヤーハーネス保持具の斜視図である。 図2は、本実施形態に係るワイヤーハーネス保持具を構成する第1および第2の電線保持体を第1および第2の電線の外周にそれぞれ装着した状態を示す斜視図である。 図3は、図2の状態から、第2の電線保持体のC環状保持枠を、第1の電線保持体の空所を利用して、第1の電線の外周に装着した状態を示す平面図である。 図4は、図3のX−X矢視断面図である。 図5は、本実施形態に係るワイヤーハーネス保持具を取り付けた2本の電線の全体構成を示す平面図である。 図6は、本実施形態に係るワイヤーハーネス保持具の作用説明図で、図6(a)は第1の電線保持体に対して第2の電線保持体を回動させる前の状態を示す断面図、図6(b)は第1の電線保持体に対して第2の電線保持体を左に回動させた状態を示す断面図、図6(c)は第1の電線保持体に対して第2の電線保持体を右に回動させた状態を示す断面図である。 図7は、本実施形態のワイヤーハーネス保持具を使用して2本の並列に配索された電線を湾曲させながら車体に取り付けた状態を示す斜視図である。 図8は、本実施形態のワイヤーハーネス保持具において、円環状保持枠の一対の半円環状部材の合わせ部に設けられるロック部と被ロック部の組み合わせの第1例を示す図で、図8(a)は正面図、図8(b)は側断面図、図8(c)はロック時の状態を示す側断面図である。 図9は、ロック部と被ロック部の組み合わせの第2例を示す図で、図9(a)は正面図、図9(b)は側断面図、図9(c)はロック時の状態を示す側断面図である。 図10は、ロック部と被ロック部の組み合わせの第3例を示す図で、図10(a)は正面図、図10(b)は側断面図、図10(c)はロック時の状態を示す側断面図である。 図11は、従来の電線連結具の使用状態を示す斜視図である。 図12は、従来の電線連結具を使用した場合の課題を説明するための図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
図1は、本実施形態のワイヤーハーネス保持具の斜視図、図2は、本実施形態のワイヤーハーネス保持具をワイヤーハーネスに装着した状態を示す斜視図、図3は、図2の状態から、第2のワイヤーハーネス保持体のC環状保持枠を第1のワイヤーハーネスの外周に装着した状態を示す平面図、図4は、図3のX−X矢視断面図、図5は、本実施形態のワイヤーハーネス保持具を取り付けた2本のワイヤーハーネスの全体構成を示す平面図である。
図1〜図5に示すように、このワイヤーハーネス保持具1は、2本の並行して配索される第1の電線W1と第2の電線W2の両端末部間の中間点を互いに連結して保持するための部品である。
ワイヤーハーネス保持具1は、2つの部品、すなわち、第1の電線保持体10と第2の電線保持体60とを組み合わせたものである。第1の電線保持体10および第2の電線保持体60は、それぞれ硬質のプラスチック製の一体成形品により構成されている。
図1に示すように、第1の電線保持体10は、一側面にアンカー部12が突設されたベース部11と、ベース部11の他側面に一体的に設けられた2つの円環状保持枠20A、20Bと、を有している。アンカー部12は、一対の可撓羽根13を有しており、固定対象部材としての車体パネルの取付孔(図示せず)に挿入された際に一対の可撓羽根13が開くことで、車体パネルに抜け止め係止される。
2つの円環状保持枠20A、20Bは、同じ構造のもので、一定幅の空所16を介して軸線方向に並置されており、第1の電線W1の外周に装着される。また、空所16の位置において、ベース部11と第1の電線W1との間には隙間が形成される。各円環状保持枠20A、20Bは、薄肉ヒンジ23を介して連続する一対の半円環状部材21、22と、これら一対の半円環状部材21、22のヒンジ23と反対側の合わせ部24に設けられて一対の半円環状部材21、22を閉じたときに互いにロックして閉じ状態を維持するロック部25および被ロック部26(後述例を参照)と、を備えている。
また、第2の電線保持体60は、ベース部61と、ベース部61の一側面に設けられた円環状保持枠70と、ベース部61の他側面に連結部62を介して設けられたC環状保持枠80と、を有している。連結部62は、円環状保持枠70とC環状保持枠80を所定の距離に保つ寸法に形成されている。
この円環状保持枠70は、第2の電線W2の外周に装着されるものであり、第1の電線保持体10の円環状保持枠20A、20Bと同様に、薄肉ヒンジ73を介して連続する一対の半円環状部材71、72と、これら一対の半円環状部材71、72のヒンジ73と反対側の合わせ部74に設けられて一対の半円環状部材71、72を閉じたときに互いにロックして閉じ状態を維持するロック部25および被ロック部26(後述例を参照)と、を備えている。
C環状保持枠は80、周壁81の周方向の一箇所(連結部62と反対側)に、電線の径より小さな幅の開口82を有し、第1の電線W1の外周に周方向に回動可能に装着される。開口82を開いてこのC環状保持枠80を第1の電線W1の外周に装着すると、空所16におけるベース部11と第1の電線W1との間には隙間が形成されているので、第2の電線保持体60は、第1の電線保持体10に対して、第1の電線W1の周方向に回動可能に組み合わせられる。また、C環状保持枠80は、第1の電線保持体10の空所16に挿入される幅に形成されており、空所16に挿入されながら第1の電線W1の外周に装着されることで、第1の電線W1の軸線方向に移動不能とされる。このようにC環状保持枠80を第1の電線W1の外周に装着することで、第1の電線W1と第2の電線W2とを一定の間隔を保持した状態で連結することができる。
また、円環状保持枠20A、20B、70とC環状保持枠80の内周には、第1の電線W1および第2の電線W2の外装材として設けられたコルゲートチューブの外周の凹溝に係合する凸条29が設けられている。
次に本実施形態のワイヤーハーネス保持具1の作用を説明する。
ワイヤーハーネス保持具1を使用して、並列に配された2本の電線W1、W2を連結し保持する場合は、図2に示すように、第1の電線保持体10の円環状保持枠20A、20Bの合わせ部24を開いて、円環状保持枠20A、20Bの中に第1の電線W1を収容する。その際、第1の電線W1の外装体としてのコルゲートチューブの凹溝に円環状保持枠20A、20Bの内周の凸条29を係合させる。収容後は、円環状保持枠20A、20Bの合わせ部24を閉じて、ロック部25と被ロック部26を係合させる。
また、第2の電線保持体60の円環状保持枠70の合わせ部74を開いて、円環状保持枠70の中に第2の電線W2を収容する。その際、上記と同様に、第2の電線W2の外装体としてのコルゲートチューブの凹溝に円環状保持枠70の内周の凸条29を係合させる。収容後は、円環状保持枠70の合わせ部74を閉じて、ロック部25と被ロック部26を係合させる。
次に、図3および図4に示すように、第2の電線保持体60のC環状保持枠80を、第1の電線保持体10の空所16に挿入しながら、開口82を開いて第1の電線W1の外周に嵌合させる。
図5は、直線状の第1および第2の電線W1、W2の端末部間の中間点に本実施形態のワイヤーハーネス保持具1を装着した状態を示している。これら2本の電線W1、W2は同じ長さに揃えたものであり、一方の端末部W1A、W2Aと他方の端末部W1B、W2Bにブラケット101A、101Bが取り付けられている。
図6(a)に示すように、第1および第2の電線W1、W2に本実施形態のワイヤーハーネス保持具1を装着した状態において、第1の電線保持体10および第1の電線W1に対して、第2の電線保持体60および第2の電線W2は、第1の電線W1を中心にして左右方向(矢印R1方向および矢印R2方向)に回動可能である。つまり、C環状保持枠80が第1の電線W1の外周を周方向に滑り回転することで、第2の電線保持体60および第2の電線W2は、第1の電線保持体10および第1の電線W1に対して、回動可能となっている。
したがって、図6(b)あるいは図6(c)に示すように、第1の電線保持体10をアンカー部12を用いて車体に固定した場合にも、第2の電線保持体60および第2の電線W2を、第1の電線保持体10および第1の電線W1に対して、回動させることができる。
図7は、第1の電線W1および第2の電線W2の実際の配索状態を示している。
図7に示す例では、第1および第2の電線W1、W2の一方の端末部W1A、W2Aが固定されている車体150上の平面と、第1および第2の電線W1、W2の他方の端末部W1B、W2Bが固定されている車体150上の平面とが平行な関係にある。また、第1および第2の電線W1、W2の一方の端末部W1A、W2Aが固定されている方向と、第1および第2の電線W1、W2の他方の端末部W1B、W2Bが固定されている方向とが異なっている。図示例では、向きが90°異なっている。
このような場合、第1および第2の電線W1、W2の線長差を許容するならば、第1および第2の電線W1、W2を全体に亘ってほぼ同じ平面に配索することができると考えられる。しかし、第1および第2の電線W1、W2を同じ長さに設定した本例の場合、片方の電線W1を基準にして、それに装着した第1の電線保持体10を車体150に固定すると、第2の電線W2が立体的に捻れた状態になる。
そこで、実施形態のワイヤーハーネス保持具1の第2の電線保持体60が回転することで、立体的に捻れた経路で配索される第2の電線W2を、第1の電線W1と一定の間隔を保持した状態で、無理なく安定支持することができる。つまり、第1の電線保持体10で第1の電線W1の固定位置を決め、第2の電線保持体60の回転によって第2の電線W2の自由な配索経路選択を許容している。
以上のように、本実施形態のワイヤーハーネス保持具1によれば、第1の電線保持体10に対して第2の電線保持体60が回動可能に組み合わせられる。よって、第1の電線保持体10を車体150(固定対象部材)に固定した状態でも、第2の電線保持体60が装着された第2の電線W2の配索経路を回動可能な範囲で自由に選択することができる。その結果、第2の電線W2に関して無理なく配索経路を選べることになり、第1の電線W1と第2の電線W2の長さを揃えることが可能となって、ワイヤーハーネス製造時の寸法管理などの面倒を軽減することができる。
また、本実施形態のワイヤーハーネス保持具1によれば、アンカー部12を車体150に固定することにより、第1の電線W1の位置(配索経路)を固定的に決定することができる。またその状態で、第2の電線保持体60が第1の電線保持体10に対して回動可能であることにより、第2の電線W2の配索経路を、前記回動可能な範囲で自由に選択することができる。
また、本実施形態のワイヤーハーネス保持具1によれば、一対の半円環状部材21、22、71、72を開くことで、第1および第2の電線W1、W2を円環状保持枠20A、20B、70の中に容易に収容することができる。また、収容した状態でロック部25と被ロック部26を係合することで、一対の半円環状部材21、22、71、72を閉じた状態に保持することができる。
また、本実施形態のワイヤーハーネス保持具1によれば、C環状保持枠80の開口82を開いて第1の電線W1の外周にC環状保持枠80を装着することで、第1の電線保持体10と第2の電線保持体60を組み合わせることができる。つまり、第1の電線W1と第2の電線W2とを連結状態に保持することができる。また、その状態で、C環状保持枠80を第1の電線W1の周方向に回動させることで、第2の電線保持体60を第1の電線保持体10に対して回動させることができ、第2の電線W2の配索経路を回動可能な範囲で自由に選択することができる。
また、本実施形態のワイヤーハーネス保持具1によれば、第1の電線保持体10の複数の円環状保持枠20A、20Bの間の空所16に、第2の電線保持体60のC環状保持枠80を挿入しつつC環状保持枠80を第1の電線W1の外周に装着することで、第2の電線保持体60を、第1の電線W1の軸線方向に位置決めしつつ第1の電線W1の周方向に回動自在に第1の電線W1に取り付けることができる。したがって、第1の電線保持体10と第2の電線保持体60は互いに分離した別部品でありながら、第1の電線W1に装着された第1の電線保持体10に対して、第2の電線保持体60を、回動可能な関係で組み合わせることができる。
また、本実施形態のワイヤーハーネス保持具1によれば、コルゲートチューブの外周の凹溝に、第1および第2の電線保持体10、60の円環状保持枠20A、20B、70および第2の電線保持体60のC環状保持枠80の各内周の凸条29を係合させることにより、第1および第2の電線保持体10、60を、各電線W1、W2の軸線方向に確実に位置決めすることができる。
次にロック部25と被ロック部26の組み合わせの例について説明する。
図8は、本実施形態のワイヤーハーネス保持具1において、円環状保持枠20A、20B、70の一対の半円環状部材21、22、71、72の合わせ部24、74に設けられるロック部25と被ロック部26の組み合わせの第1例を示す図で、図8(a)は正面図、図8(b)は側断面図、図8(c)はロック時の状態を示す側断面図である。
この例では、図8(a)、(b)に示すように、ロック部25として、合わせ部24の一方の端面にロック突片25aが延設され、ロック突片25aの先端側面にロック爪25bが設けられている。また、合わせ部24の他方の端面に、被ロック部26として、ロック突片25aが差し込まれるロック穴26aが設けられ、そのロック穴26aの内側壁に、ロック爪25bと係合する被ロック爪26bが設けられている。
この構成では、図8(c)に示すように、合わせ部24を閉じることにより、ロック突片25aがロック穴26aに差し込まれ、それに伴ってロック穴26aの壁やロック突片25aが撓み変形することで、ロック爪25bと被ロック爪26bが係合して、ロック部25と被ロック部26とがロックする。
次に、図9は、ロック部25と被ロック部26の組み合わせの第2例を示す図で、図9(a)は正面図、図9(b)は側断面図、図9(c)はロック時の状態を示す側断面図である。
この例では、図9(a)、(b)に示すように、ロック部25として、合わせ部24の一方の端縁にロック枠25cが設けられ、ロック枠25cにロック孔25dが設けられている。また、合わせ部24の他方の側面に、被ロック部26として、ロック孔26dと係合する被ロック爪26cが設けられている。
この構成では、図9(c)に示すように、合わせ部24を閉じることにより、ロック枠25cが被ロック爪26cを乗り越え、それに伴ってロック孔25dが被ロック爪26cに係合して、ロック部25と被ロック部26とがロックする。
次に、図10は、ロック部25と被ロック部26の組み合わせの第3例を示す図で、図10(a)は正面図、図10(b)は側断面図、図10(c)はロック時の状態を示す側断面図である。
この例では、図10(a)、(b)に示すように、ロック部25として、合わせ部24の一方の端縁にロック突片25eが延設され、ロック突片25eの側面に鋸刃状に多段のロック爪25fが設けられている。また、合わせ部24の他方の側面に、被ロック部26として、ロック突片25eが差し込まれるロック枠26eが設けられ、そのロック枠26eの内側壁に、ロック爪25fと係合する被ロック爪26fが設けられている。
この構成では、図10(c)に示すように、合わせ部24を閉じることにより、ロック突片25eがロック枠26eに差し込まれ、それに伴ってロック枠26eの壁やロック突片25eが撓み変形することで、任意のロック爪25fと被ロック爪26fが係合して、ロック部25と被ロック部26とがロックする。この場合、ロック枠26eに対するロック突片25eの差し込みの深さに応じた位置のロック爪25fが被ロック爪26fに係合することで、円環状保持枠20A、20B、70の締まり径を調節することができる。
なお、上述したロック部25と被ロック部26の配置が逆であってもよいし、ロック部25と被ロック部26の組み合わせが上述した例以外であってもよい。
また、上記実施形態では、第2の電線保持体60のC環状保持枠80を第1の電線W1に装着することで、第2の電線保持体60を第1の電線保持体10に対して回動可能に組み合わせたが、第1の電線保持体10に対して直接、第2の電線保持体60を回動自在に連結することもできる。
例えば、第1の電線保持体10の円環状保持枠20A、20Bに対して、第2の電線保持体60のC環状保持枠80の部分を回動自在に嵌合させた構成を採用することも可能である。その場合は、第1の電線保持体10の空所16を無くしてもよいし、第2の電線保持体60のC環状保持枠80を円環状保持枠としてもよい。
ここで、上述した本発明の実施形態に係るワイヤーハーネス保持具の特徴をそれぞれ以下[1]〜[6]に簡潔に纏めて列記する。
[1] 並行して配索される第1の電線(W1)および第2の電線(W2)を、互いに連結して保持するワイヤーハーネス保持具(1)であって、
前記第1の電線(W1)の外周に装着される円環状保持枠(20A、20B)を有する第1の電線保持体(10)と、
前記第2の電線(W2)の外周に装着される円環状保持枠(70)を有する第2の電線保持体(60)と、を備え、
前記第2の電線保持体(60)は、前記第1の電線(W1)と前記第2の電線(W2)との間に一定の間隔を保持した状態で、前記第1の電線保持体(10)に対して、前記第1の電線(W1)の軸線方向に移動不能かつ前記第1の電線(W1)の周方向に回動可能に組み合わせられる、
ことを特徴とするワイヤーハーネス保持具(1)。
[2] 前記第1の電線保持体(10)に、固定対象部材(150)へ固定するためのアンカー部(12)が設けられている、
ことを特徴とする上記[1]に記載のワイヤーハーネス保持具(1)。
[3] 前記円環状保持枠(20A、20B、70)は、ヒンジ(23、73)を介して連続する一対の半円環状部材(21、22、71、72)と、これら一対の半円環状部材(21、22、71、72)の前記ヒンジ(23、73)と反対側の合わせ部(24、74)に設けられて前記一対の半円環状部材(21、22、71、72)を閉じたときに互いにロックして閉じ状態を維持するロック部(25)および被ロック部(26)と、を備える、
ことを特徴とする上[1]または[2]に記載のワイヤーハーネス保持具(1)。
[4] 前記第2の電線保持体(60)には、周方向の一箇所に開口(82)を有し前記第1の電線(W1)の外周に周方向に回動可能に装着されるC環状保持枠(80)が設けられている、
ことを特徴とする上記[3]に記載のワイヤーハーネス保持具(1)。
[5] 前記第1の電線保持体(10)の円環状保持枠(20A、20B)が、前記第1の電線(W1)の軸線方向に空所(16)をあけて複数設けられており、
前記第2の電線保持体(60)のC環状保持枠(80)が前記空所(16)に挿入される幅に形成されている、
ことを特徴とする上記[4]に記載のワイヤーハーネス保持具(1)。
[6] 少なくとも前記円環状保持枠(20A、20B、70)の内周に、前記第1の電線(W1)および前記第2の電線(W2)の外装材として設けられたコルゲートチューブの外周の凹溝に係合する凸条(29)が設けられている、
ことを特徴とする上記[4]または[5]に記載のワイヤーハーネス保持具(1)。
1 ワイヤーハーネス保持具
10 第1の電線保持体
12 アンカー部
16 空所
20A,20B 円環状保持枠
21,22 半円環状部材
23 ヒンジ
24 合わせ部
25 ロック部
26 被ロック部
29 凸条
60 第2の電線保持体
70 円環状保持枠
71,72 半円環状部材
73 ヒンジ
80 C環状保持枠
82 開口
150 車体(固定対象部材)
W1 第1の電線
W2 第2の電線

Claims (6)

  1. 並行して配索される第1の電線および第2の電線を、互いに連結して保持するワイヤーハーネス保持具であって、
    前記第1の電線の外周に装着される円環状保持枠を有する第1の電線保持体と、
    前記第2の電線の外周に装着される円環状保持枠を有する第2の電線保持体と、を備え、
    前記第2の電線保持体は、前記第1の電線と前記第2の電線との間に一定の間隔を保持した状態で、前記第1の電線保持体に対して、前記第1の電線の軸線方向に移動不能かつ前記第1の電線の周方向に回動可能に組み合わせられる、
    ことを特徴とするワイヤーハーネス保持具。
  2. 前記第1の電線保持体に、固定対象部材へ固定するためのアンカー部が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のワイヤーハーネス保持具。
  3. 前記円環状保持枠は、ヒンジを介して連続する一対の半円環状部材と、これら一対の半円環状部材の前記ヒンジと反対側の合わせ部に設けられて前記一対の半円環状部材を閉じたときに互いにロックして閉じ状態を維持するロック部および被ロック部と、を備える、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のワイヤーハーネス保持具。
  4. 前記第2の電線保持体には、周方向の一箇所に開口を有し前記第1の電線の外周に周方向に回動可能に装着されるC環状保持枠が設けられている、
    ことを特徴とする請求項3に記載のワイヤーハーネス保持具。
  5. 前記第1の電線保持体の円環状保持枠が、前記第1の電線の軸線方向に空所をあけて複数設けられており、
    前記第2の電線保持体のC環状保持枠が前記空所に挿入される幅に形成されている、
    ことを特徴とする請求項4に記載のワイヤーハーネス保持具。
  6. 少なくとも前記円環状保持枠の内周に、前記第1の電線および前記第2の電線の外装材として設けられたコルゲートチューブの外周の凹溝に係合する凸条が設けられている、
    ことを特徴とする請求項4または5に記載のワイヤーハーネス保持具。
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