JP2008052918A - カバー付きコネクタ - Google Patents

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健司 辻
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/58Means for relieving strain on wire connection, e.g. cord grip, for avoiding loosening of connections between wires and terminals within a coupling device terminating a cable
    • H01R13/5841Means for relieving strain on wire connection, e.g. cord grip, for avoiding loosening of connections between wires and terminals within a coupling device terminating a cable allowing different orientations of the cable with respect to the coupling direction

Abstract

【課題】カバーの品種を増やすことなく電線の引き出し方向の多様化を図る。
【解決手段】ハウジング10には、電線Wに接続された端子金具が収容されるとともに、引き出された電線Wを取り囲むカバー20が取り付けられる。カバー20は、ハウジング10に固定的に取り付けられる固定カバー体21と、固定カバー体21に対してハウジング10側とは反対側から取り付けられる可動カバー体22とから構成される。固定カバー体21には、外周面36に球面を含む球状受け部24が設けられている。可動カバー体22には、球状受け部24に外側から嵌め付けられることで、球状受け部24に対してハウジング10の軸線周りに相対的に回動可能とされ、且つ球状受け部24に対してハウジング10の軸線と直交する回動軸周りに相対的に回動するのを許容する切り欠き49を有する回動保持部38が設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、カバー付きコネクタに関する。
自動車に用いられるワイヤハーネスにおいて、電線の端末に設けられたコネクタの一種として、電線に接続した端子金具を収容するコネクタハウジング(以下、単にハウジングという)と、ハウジングの後部に装着されるとともにハウジングの後面から引き出された電線を取り囲むカバーとを有する、いわゆるカバー付きコネクタが知られており、その一例が下記特許文献1に記載されている。
特開平10−27645号公報
従来のカバー付きコネクタにおけるカバーは、電線の引き出し方向を所定方向に規定しているため、ハウジングの取付場所や取付姿勢に応じて電線の引き出し方向を変更する必要が生じた場合には、その引き出し方向に適合したカバーを用意しなければならない。このようにハウジングからの電線の引き出し方向毎にカバーを製造していたのでは、カバーの製造に必要な成形金型が多数必要となるのは勿論のこと、多品種となったカバーの在庫管理なども煩雑になり、結果としてコスト高などを招くおそれがあった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、カバーの品種を増やすことなく電線の引き出し方向の多様化を図ることを目的とする。
本発明は、電線に接続された端子金具が収容されるコネクタハウジングには、このコネクタハウジングから引き出された前記電線を取り囲むカバーが取り付けられるものであって、前記コネクタハウジングと前記カバーとの一方側に設けられ、外周面に球面を含む球状受け部と、前記コネクタハウジングと前記カバーとの他方側に設けられ、前記球状受け部に外側から嵌め付けられることで、前記球状受け部に対して前記コネクタハウジングの軸線周りに相対的に回動可能とされ、且つ前記球状受け部に対して前記コネクタハウジングの軸線と直交する回動軸周りに相対的に回動するのを許容する切り欠きを有する回動保持部とを備える。
このようにすると、外周面に球面を含む球状受け部の外側に嵌め付けた回動保持部を、コネクタハウジングの軸線周りに回動させるとともに、切り欠きによってコネクタハウジングの軸線と直交する回動軸周りに回動させることで、コネクタハウジングに対してカバーを相対的に同方向へ回動させることができる。これにより、電線の引き出し方向を三次元的に変更することができる。仮に電線の引き出し方向毎に専用のカバーを製造した場合と比較すると、製造に必要な成型金型の品種を削減できるとともに部品の在庫管理などが容易になり、低コスト化を図ることができる。
本発明の実施態様として、次の構成が好ましい。
(1)前記球状受け部が前記コネクタハウジング側に設けられ、前記回動保持部が前記カバー側に設けられている構成とする。このようにすれば、コネクタハウジングの姿勢が固定される場合であっても、その球状受け部に対してカバー側の回動保持部が相対的に回動されることで、電線の引き出し方向の自由度を十分に確保することができる。
(2)前記回動保持部は、前記切り欠きを複数有するとともに、各切り欠きによって分割された複数の片部を有しており、前記カバーは、前記コネクタハウジングの軸線に沿って分割された一対の半割部品により構成され、両半割部品にそれぞれ前記片部が設けられている構成とする。これにより、片部を球状受け部の外側に宛いつつカバーの半割部品同士を組み付けることで、球状受け部の外側に回動保持部を容易に嵌め付けることができ、組み付け作業性に優れる。
(3)前記カバーは、前記コネクタハウジングに対して固定的に取り付けられる固定カバー体と、この固定カバー体に対して前記コネクタハウジング側とは反対側に取り付けられる可動カバー体とから構成され、前記固定カバー体と前記可動カバー体とのいずれか一方側に前記球状受け部が、他方側に前記回動保持部が設けられている構成とする。これにより、コネクタハウジング側の固定カバー体に対し、可動カバー体をコネクタハウジングの軸線周り方向及び同軸線と直交する回動軸周り方向に相対的に回動させることで、電線の引き出し方向を三次元的に変更することができる。球状受け部または回動保持部を備えた固定カバー体をコネクタハウジングに取り付ける前の段階で、端子金具をコネクタハウジングに収容することができるので、端子金具の収容作業を容易に行うことができる。
(4)前記回動保持部は、前記切り欠きが略180度の角度間隔を空けた2位置に配置される対称形状とされている構成とする。これにより、コネクタハウジングの軸線と直交する回動軸周りにカバーを相対的に回動させる際に、回動軸を挟んだどちら側へも容易に回動させることができる。
(5)前記コネクタハウジングまたは前記カバーには、前記コネクタハウジングに対してその軸線と直交する回動軸周りに前記カバーを相対的に回動させたときに、前記回動保持部と前記球状受け部との間に隙間が生じる手前の段階でその回動を規制可能なストッパ部が設けられている構成とする。このようにすれば、ストッパ部によりカバーの回動が規制されることで、回動保持部と球状受け部との間に隙間が生じることがなく、これにより電線が外部に露出される事態が回避されるようになっている。
(6)前記カバーは、前記コネクタハウジングの軸線に沿って分割されるとともに、互いに同一形状とされた一対の半割部品により構成される。これにより、カバーを半割部品により構成することで、コネクタハウジングに対する組み付け作業性を向上させることができる。しかも、両半割部品を同一形状としているので、製造コストを削減できるとともに部品の在庫管理が容易となる。
(7)前記カバーには、カバーからさらに引き出された前記電線を取り囲み、可撓性を有するコルゲートチューブの端部を保持可能なコルゲート保持部が設けられている構成とする。これにより、カバーにコルゲートチューブを保持させることができる。
本発明によれば、カバーの品種を増やすことなく電線の引き出し方向の多様化を図ることができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1〜図19によって説明する。この実施形態1では、自動車に用いられるワイヤハーネスを構成する雌型のカバー付きコネクタCを例示する。なお以下では、カバー付きコネクタCにおける嵌合面側(図1や図2の左側)を前方とし、その逆側(図1や図2の右側)を後方として説明する。また、上下方向については図2や図4を基準とする。
カバー付きコネクタCは、図1〜図4に示すように、電線Wの端末に接続された端子金具(図示せず)と、端子金具が収容されるコネクタハウジング10(以下、単にハウジング10という)と、ハウジング10の後部に取り付けられてハウジング10から後方へ引き出された電線Wを取り囲むカバー20とから構成される。カバー20からさらに後方へ引き出された電線Wについては、可撓性を有する合成樹脂製とされて蛇腹状(筒状)に形成されたコルゲートチューブTによって取り囲まれることで、その保護が図られる。
ハウジング10は、合成樹脂製とされ、端子金具が収容されるキャビティ(図示せず)を備えた端子収容部11と、端子収容部11を取り囲む略角筒状のフード部12とを連結した構成とされ、端子収容部11とフード部12との間に前方から図示しない雄型の相手コネクタが嵌合可能とされる。このハウジング10の軸線は、前後方向に沿った向きに設定されている。端子収容部11は、フード部12よりも少し後方へ突出しており、この突出部分が後述するカバー20を装着可能なカバー装着部13となっている。またフード部12の上壁部には、相手コネクタを嵌合状態に保持するためのロックアーム14が設けられている。
キャビティは、端子収容部11を前後に貫通する形態で且つ幅方向に3室(複数)並んで設けられている。キャビティのうち、端子収容部11の後面に開口する入り口側から端子金具が挿入可能とされる。このキャビティは、前後方向に沿って真っ直ぐな形態とされ、その軸線がハウジング10の軸線方向と一致している。端子金具は、相手コネクタに備えられた相手端子に対して導通接続可能な端子接続部と、電線Wの端部に圧着される電線接続部とを前後に繋げた構成とされ、このうち電線接続部が電線Wの被覆の端部に嵌着されたゴム栓Gにかしめ付けられている。なお、ゴム栓Gは端子収容部11(ハウジング10)の後端面から少し後方へ突出している。
カバー装着部13における両外側面には、一対のカバーロック部15が側方へ突出して設けられている。カバーロック部15は、カバー装着部13の後端位置に配され、フード部12の後端面に対して後方に離間している。カバーロック部15は、上下方向に沿って細長い略ブロック状に形成されている。カバー装着部13のうち、カバーロック部15の上下に隣接する位置には、後方へ開口する形態の凹部16が一対ずつ設けられている。
続いて、カバー20について詳細に説明する。カバー20は、前後2部品に分けられており、ハウジング10の後側に固定的に取り付けられる固定カバー体21と、固定カバー体21の後側(ハウジング10側とは反対側)に取り付けられる可動カバー体22とから構成されている。そして、これら固定カバー体21と可動カバー体22との接続部分には、ハウジング10側に固定された固定カバー体21に対して可動カバー体22を相対的に回動可能な状態で保持するための回動保持構造が設けられている。
固定カバー体21は、全体としては内部に電線Wを通せるよう略筒状をなしており、ハウジング10の後端のカバー装着部13に装着されてその後側の空間を取り囲む固定カバー本体部23と、上記回動保持構造を構成するものであって後側から可動カバー体22が取り付けられる球状受け部24とを前後に繋げた構成とされる。固定カバー体21は、固定カバー体21を幅方向中央位置にて前後方向に沿って分割した一対の半割固定カバー体25同士を組み付けてなる。両半割固定カバー体25は、互いに同一形状とされ、半割した固定カバー本体部23と球状受け部24とを前後に繋げた構成とされる。
固定カバー本体部23は、図3,図4,図7,及び図8に示すように、ハウジング10の後端面から引き出された電線Wの周りを取り囲む角筒状をなす周壁26と、周壁26の後端部に連結される後壁27とからなり、後壁27には、電線Wを挿通するための電線挿通孔28が前後に貫通して設けられている。電線挿通孔28は断面円形状とされる。周壁26は、高さ寸法が全長にわたって一定なのに対し、幅寸法が後方に行くに連れて次第に減少する形態とされる。言い換えると、周壁26内の電線挿通空間は、後方に行くに連れて幅狭になっている。従って、周壁26のうち幅方向両端に配される両側壁26aは、前後方向に対して傾斜している。各半割固定カバー体25においては、周壁26は断面「コ」字型をなす。
周壁26を構成する両側壁26aの前端部からは、前方へ突出するロック片29と、内方へ突出する当接部30とが設けられている。このうち、当接部30は、固定カバー体21の全高にわたる高さを有するとともに、内方への突出寸法が後述する凸部32よりも大きくなっている。この当接部30は、ハウジング10の後端面に当接可能とされることで、固定カバー体21を前止まりできるようになっている。
ロック片29は、前後の長さ寸法よりも高さ寸法(固定カバー本体部23と同じ高さ寸法)の方が大きな片持ち状をなし、幅方向に沿って弾性変形可能とされる。ロック片29には、ハウジング10側のカバーロック部15が嵌合可能なロック孔31が厚み方向に貫通して形成されている。カバーロック部15がロック孔31の孔縁に係止することで、固定カバー体21がハウジング10に対して固定される。ロック片29におけるロック孔31の上下に隣接する位置には、ハウジング10側の凹部16に対して嵌合可能な凸部32が一対、内方へ突出して設けられている。凸部32が凹部16内に嵌合されることで、固定カバー体21を装着する際におけるロック孔31とカバーロック部15との上下の位置合わせが可能とされる。またロック片29の前端面は、装着時に前に配されるフード部12の後端面に当接可能とされる。
両半割固定カバー体25における周壁26の分割端部には、両半割固定カバー体25同士を組み付け状態に保持するための保持片33と保持部34とが1つずつ設けられている。詳しくは、周壁26における上下の両分割端部のうち、一方の分割端部の外面には、幅方向に沿って相手の半割固定カバー体25側に向けて突出する保持片33が設けられるのに対し、他方の分割端部の外面には、上方または下方へ突出する保持部34が設けられている。保持片33には、片持ち状に形成されるとともに、相手の半割固定カバー体25の保持部34が進入可能な保持溝35が保持片33の基端側に開放して設けられている。保持溝35の溝縁に保持部34が係止することで、両半割固定カバー体25同士が組み付け状態に保持される。
一方、球状受け部24は、外周面36が球面とされる球体に、その中心を通るよう孔径が前後で一定な電線挿通孔28を前後方向に沿って貫通形成することで、前後で厚み寸法が変化する略筒状に形成されている。球状受け部24は、その厚み寸法が前後方向中央部にて最も大きくなり、そこから前方及び後方へ行くに連れて次第に小さくなり、後端部が最も小さくなっている。言い換えると、球状受け部24の外周面36は、前後方向中央部にて最も外側に位置し、そこから前方及び後方へ行くに連れて次第に内側に引っ込み、後端部にて最も内側に位置する。なお、球状受け部24における後壁27との連結部分(前端部)については、厚みが再度増加しており、これにより十分な強度が得られるようになっている。球状受け部24は、断面形状が略弓形をなすとともに、前後方向中央部を中心として前後にほぼ対称な形状とされる。また、球状受け部24の後端面は、真っ直ぐな面とされている。
球状受け部24は、固定カバー本体部23の後壁27における中央位置に連結され、その最大外径寸法が後壁27の高さ寸法及び幅寸法よりも小さくなっている。従って、固定カバー本体部23の後壁27は、球状受け部24よりも高さ方向及び幅方向について外側に張り出しており、球状受け部24との連結部分の周縁部が後述する回動保持部38に対して干渉することで回動保持部38の回動動作を規制可能なストッパ部37とされている。
電線挿通孔28は、固定カバー本体部23の後壁27から連続して形成されており、その内周面が円周面とされる。この電線挿通孔28に通される3本の電線Wは、図11に示すように、各電線Wの軸心が三角形の頂点に位置する、三角形配置となるよう束ねられる。電線挿通孔28の孔径は、三角形配置とした電線W群の最外端を通る円の直径よりもやや大きい程度の大きさとされる。球状受け部24の前後方向の長さ寸法は、電線挿通孔28の孔径に依存しており、この孔径が大きくなるほど球状受け部24の前後方向の長さ寸法が短くなる。詳細には、球状受け部24の前後方向の長さ寸法は、球状受け部24の直径の二乗から電線挿通孔28の孔径の二乗を引いた値の平方根となっている。
次に、可動カバー体22について説明する。可動カバー体22は、図3,図4,図9,及び図10に示すように、全体としては内部に電線Wを通せるよう略筒状をなしており、上記回動保持構造を構成するものであって固定カバー体21側の球状受け部24に対して外側から嵌め付けられる回動保持部38と、固定カバー体21の後方にて電線Wを取り囲む可動カバー本体部39とを前後に繋げた構成とされる。可動カバー体22は、可動カバー体22を幅方向中央位置にて前後方向に沿って分割した一対の半割可動カバー体40同士を組み付けてなる。両半割可動カバー体40は、互いに同一形状とされ、半割した回動保持部38と可動カバー本体部39とを前後に繋げた構成とされる。
可動カバー本体部39は、固定カバー体21から後方へ引き出された電線Wの周りを取り囲む略角筒状をなすとともに前後に開口する電線挿通孔41を有し、その内周面からは内方へ突出するコルゲート保持部42が設けられている。可動カバー本体部39は、外周面が全体として四角形状とされるのに対し、内周面が円周面とされている。コルゲート保持部42は、断面山形で環状をなすとともに、前後に離間した位置に3つ設けられ、コルゲートチューブTの外周面に形成された凹部Taに対して嵌合されることで、コルゲートチューブTを保持可能とされる。
両半割可動カバー体40における分割端部には、両半割可動カバー体40同士を組み付け状態に保持するための保持片43と保持部44とが1つずつ設けられている。保持溝45を有する保持片43及び保持部44は、固定カバー体21側のものと同様の構造であるため、重複する説明は割愛する。両半割可動カバー体40における保持片43及び保持部44の配置は、両半割固定カバー体25における保持片33及び保持部34の配置とは逆になっており、両保持片33,43の突出方向が逆向きになっている。これにより、カバー20をハウジング10に装着した状態でカバー20をなす各半割カバー体25,40を離脱させるような力が作用しても、カバー20が分解し難くなっている。
一方、回動保持部38は、可動カバー本体部39から前方へ突出する略環状(略筒状)の基部46と、基部46からさらに前方へ突出する片持ち状をなす一対の片部47とを備えるとともに、その内周面48が全域にわたって球状受け部24の外周面36に沿う球面となっている。言い換えると、回動保持部38は、内周面48が球状受け部24の外周面36に沿う球面とされた筒状体の前部側に、周方向について部分的な切り欠き49を一対形成することで、筒状体の前部側が一対の片部47に分離されている。
そして、この回動保持部38は、球状受け部24に対して外側から嵌め付けられることで、球状受け部24に対してハウジング10の軸線周り(図11に示す矢線方向)に相対的に回動可能とされる。さらには、回動保持部38は、切り欠き49が形成されていることによって、球状受け部24に対してハウジング10の軸線と直交する回動軸周り(図4に示す矢線方向)にも相対的に回動可能とされる。
詳しくは、回動保持部38には、略180度の角度間隔を空けた位置に一対の切り欠き49が形成されるとともに、両切り欠き49の間で略180度の角度間隔を空けた位置に一対の片部47が形成され、これら切り欠き49と片部47とは略90度の角度間隔を空けて互いに隣接して配されている。両切り欠き49が回動保持部38における図9に示す上下位置に配されるのに対し、両片部47は、回動保持部38における幅方向の両側位置に配されるとともに、可動カバー体22をなす両半割可動カバー体40に1つずつ分散して設置されている。このように回動保持部38は、全体として対称形状とされている。
基部46は、外形が後方から見て略四角形の環状に形成され、球状受け部24を全周にわたって覆うことができるようになっている。基部46は、その幅寸法が前後でほぼ一定であるのに対し(図1)、切り欠き49によって高さ寸法が前端側にかけて漸減し、側方から見て先窄み状に形成されている(図4)。基部46は、前端部46aの内面が最も外側に引っ込み、そこから後端部46b側にかけて次第に内面が内側に張り出すような形状とされており、その全域が可動カバー本体部39の内周面よりも内側に張り出している。
片部47は、基部46における幅方向両側部から後方へ突出する片持ち状をなすとともに、切り欠き49によって先端(前端、突出端)側に行くに連れて幅寸法が次第に減少する先細り状に形成され、側方から見て略山形をなしている(図2)。片部47は、上下両端面が切り欠き49によって傾斜面とされるとともにその先端面(前端面)が丸みを帯びた形状とされ(図2)、さらには外側面が内周面48に沿うような曲面とされている(図1)。片部47は、前端部47aの内面が最も内側に張り出し、そこから後端側にかけて次第に内面が外側へ引っ込むような形状とされている。両片部47における後端部間の間隔、つまり切り欠き49の最大幅寸法は、球状受け部24の最大外径寸法とほぼ等しくなっている(図1)。また片部47における後端部の幅寸法は、片部47における前後方向の長さ寸法よりも大きくなっている。
片部47における前後方向の長さ寸法は、基部46の同方向の長さ寸法よりも大きく設定されるとともに、球状受け部24の同方向の長さ寸法のほぼ半分程度とされる。また、このことから基部46の同方向の長さ寸法は、球状受け部24の同方向の長さ寸法の半分に満たない大きさとされる。従って、基部46及び片部47における内周面48の前端部(片部47の前端部47aの内面)は、後端部(基部46の後端部46bの内面)よりも内側に張り出した位置とされる。そして、基部46及び片部47の内周面48における基部46と片部47との境界部(基部46の前端部46aの内面)が、球面における頂点位置(最も外側に引っ込んだ位置)と一致している。
球状受け部24に対して回動保持部38が取り付けられるとともに、固定カバー体21の軸線と可動カバー体22の軸線とが一致した真直な姿勢の状態では、図1〜図4に示すように、球状受け部24の前後方向中央部に基部46の前端部46a(片部47の後端部)が配される。この状態では、球状受け部24の後半部分のほぼ全域が基部46及び可動カバー本体部39によって覆われるのに対し、球状受け部24の前半部分が片部47によって部分的に覆われる。この状態では、片部47の前端部47aが、固定カバー本体部23の後壁27のすぐ後側に位置するのに対し、基部46の前端部46aは、固定カバー本体部23の後壁27との間に切り欠き49の分の空間を空けた位置に配される。従って、この切り欠き49の分の空間内に基部46が進入することで、回動保持部38が球状受け部24に対してハウジング10の軸線と直交する回動軸周りに回動するのが許容されている。このとき、回動保持部38は、回動軸を挟んだ2方向(図4に示す2つの矢線方向)のいずれへの回動可能とされる。
上記回動軸周りに回動保持部38が回動する際には、基部46のうち回動方向前側部分が前進するのに対し、その反対側(略180度の角度間隔を空けた)部分が後退する。ここで、球状受け部24は、可動カバー体22が真直な姿勢のときに基部46よりも後方へ突出する長さを有しているから(図3及び図4)、基部46のうち回動方向前側部分とは反対側部分が後退したときでも、球状受け部24のうち基部46から突出した部分によって電線Wが保護されるようになっている。
そして、回動保持部38が球状受け部24に対して最大限まで回動したところで、基部46が後壁27のうちストッパ部37に対して突き当たることで、それ以上の回動動作が規制可能とされる(図12や図13)。この回動規制状態では、基部46のうちストッパ部37に干渉した回動方向前側部分とは反対側部分が、球状受け部24の後端部付近に位置しており、球状受け部24との間に外部に開口するような隙間が空けられることがない。なお、本実施形態では、回動保持部38の最大の回動角度が、回動軸を挟んだ2方向のいずれも約45度程度ずつに設定されている。
一方、片部47と固定カバー本体部23の後壁27との間には僅かな空間しか空けられていないので、ハウジング10の軸線及び上記回動軸の双方と直交する軸周りの回動保持部38の回動については規制される。この片部47は、前端部47a(自由端部)が後端(基端)側よりも内向きに張り出す形態とされるとともに、その内周面48が球面となっていて全域にわたって球状受け部24の外周面36に当接されるようになっている。従って、片部47の前端部47a側が球状受け部24のうち、前後方向中央部よりも縮径した前端部に引っ掛かることで、回動保持部38が球状受け部24から後方へ抜け止め状態で保持されるようになっている。
本実施形態は以上のような構造であり、続いてその作用を説明する。まず、カバー付きコネクタCの組み付け作業について説明する。ハウジング10の後方から電線Wの端末に接続した各端子金具をキャビティ内に挿入する作業を行う。全端子金具をハウジング10内に収容し終えたら、図5及び図6に示すように、固定カバー体21をハウジング10のカバー装着部13に取り付ける作業を行う。
ハウジング10のカバー装着部13の両側方から一対の半割固定カバー体25を挟み付けるようにして取り付けると、各凸部32が対応する各凹部16に嵌合することで、半割固定カバー体25が上下方向について位置合わせされるとともに、カバーロック部15がロック片29のロック孔31内に嵌合することで、組み付けられた固定カバー体21がハウジング10から抜け止め状態に保持される。このようにして取り付ければ、取り付け過程でロック片29を変形させる必要がない。一方、両半割固定カバー体25同士は、互いの保持片33の保持溝35内に保持部34が進入してその溝縁に係止することで、互いに組付状態から分離不能に保持される。
続いて、可動カバー体22を固定カバー体21及びコルゲートチューブTに対して取り付ける作業を行う。固定カバー体21の球状受け部24の両側方から一対の半割可動カバー体40を挟み付けるようにして取り付けると、図1〜図4に示すように、回動保持部38を構成する両片部47が球状受け部24の外側から宛われるとともに、その前端部47aが球状受け部24の前端部に引っ掛けられる。これにより、可動カバー体22が固定カバー体21に対してハウジング10の軸線周り及びその軸線周りと直交する回動軸周りの双方に回動可能な状態で保持される。その一方で、取り付け時には、電線Wを通したコルゲートチューブTの外周面の凹部Taに対してコルゲート保持部42が外側から嵌合することで、コルゲートチューブTが可動カバー体22に対して抜け止め状態に保持される。また、両半割可動カバー体40同士は、互いの保持片43の保持溝45内に保持部44が進入してその溝縁に係止することで、互いに組付状態から分離不能に保持される。
なお、上記とは組み付け手順を変更し、端子金具の挿入作業後、可動カバー体22を固定カバー体21に対して取り付けるようにし、その後可動カバー体22を装着した状態の固定カバー体21をハウジング10に対して後方から取り付けるようにしても構わない。この場合は、固定カバー体21の取り付けにあたってロック片29を弾性変形させる必要が生じる。
上記のようにして組み付けたカバー付きコネクタCには、図示しない相手コネクタが嵌合接続されることで、ワイヤハーネスの結線がなされる。ここで、車両におけるカバー付きコネクタCの取付場所や取付姿勢に対応して電線Wの引き出し方向を変更する必要が生じた場合には、可動カバー体22を固定カバー体21に対して回動させることで簡単に対応することができる。
具体的には、例えばハウジング10における縦方向(上方または下方)に電線Wを引き出す場合には、可動カバー体22を固定カバー体21に対してハウジング10の軸線周りに回動させ、図1〜図4に示すように、両切り欠き49の向きを上下方向、つまり電線Wの引き出し予定方向に、両片部47の向きを横方向にそれぞれ一致させる。この状態から、可動カバー体22を固定カバー体21に対してハウジング10の軸線と直交する、横方向に沿った回動軸周りに回動させる。このとき、可動カバー体22を回動軸を挟んで上向きに回動させることで、図12に示すように、電線Wを上斜め方向へ引き出すことができる。一方、可動カバー体22を回動軸を挟んで下向きに回動させることで、図13に示すように、電線Wを下斜め方向へ引き出すことができる。
ハウジング10における横方向に電線Wを引き出す場合には、可動カバー体22を固定カバー体21に対してハウジング10の軸線周りに回動させ、図14〜図17に示すように、両切り欠き49の向きを横方向、つまり電線Wの引き出し予定方向に、両片部47の向きを上下方向にそれぞれ一致させる。この状態から、可動カバー体22を固定カバー体21に対してハウジング10の軸線と直交する、上下方向に沿った回動軸周りに回動させる。このとき、可動カバー体22を回動軸を挟んで図16に示す上側(図17に示す奥側)に回動させることで、図18に示すように、電線Wを横方向斜め奥側へ引き出すことができる。一方、可動カバー体22を回動軸を挟んで図16に示す下側(図17に示す手前側)に回動させることで、図19に示すように、電線Wを横方向斜め手前側へ引き出すことができる。
このように、固定カバー体21に対して可動カバー体22を適宜に回動させることで、電線Wの引き出し方向を三次元的に自在に変更することができる。なお、固定カバー体21に対する可動カバー体22における、ハウジング10の軸線周りの回動角度及び同軸線と直交する回動軸周りの回動角度については、図示以外にも自在に変更することができるのは言うまでもない。
ところで、固定カバー体21に対して可動カバー体22をハウジング10の軸線周り方向や同軸線と直交する回動軸周り方向に回動させるにあたり、最大限まで回動させると、図12,図13,図18,及び図19に示すように、固定カバー体21側のストッパ部37に対して可動カバー体22側の基部46が突き当たることで、それ以上の回動動作が規制される。この回動規制状態では、常に球状受け部24の後端部の直後位置に、基部46におけるストッパ部37との干渉部分(回動方向前側部分)とは反対側部分が配されることで、カバー20内の電線Wが外部に露出することがない。これにより、可動カバー体22を最大限回動させた場合でも、電線Wを確実に保護することができる。
以上説明したように本実施形態によれば、ハウジング10側に固定された固定カバー体21に外周面36に球面を含む球状受け部24を設け、可動カバー体22に球状受け部24に対して外側から嵌め付けられることで、球状受け部24に対してハウジング10の軸線周りに相対的に回動可能とされ、且つ球状受け部24に対してハウジング10の軸線と直交する回動軸周りに回動するのを許容する切り欠き49を有する回動保持部38を設けるようにしたから、ハウジング10側に固定した固定カバー体21に対して可動カバー体22をハウジング10の軸線周り方向及び同軸線と直交する回動軸周り方向に自在に回動させることができ、もって電線Wの引き出し方向を三次元的に変更することができる。仮に電線Wの引き出し方向毎に専用のカバーを製造した場合と比較すると、製造に必要な成型金型の品種を削減できるとともに部品の在庫管理などが容易になり、低コスト化を図ることができる。以上により、カバー20の品種を増やすことなく電線Wの引き出し方向の多様化を図ることができる。
また、球状受け部24がハウジング10側に固定される固定カバー体21に設けられ、回動保持部38が可動カバー体22側に設けられているから、ハウジング10の姿勢が固定される場合であっても、その球状受け部24に対して可動カバー体22側の回動保持部38が相対的に回動されることで、電線Wの引き出し方向の自由度を十分に確保することができる。
また、回動保持部38は、切り欠き49を複数有するとともに、各切り欠き49によって分割された複数の片部47を有しており、可動カバー体22は、ハウジング10の軸線に沿って分割された一対の半割可動カバー体40により構成され、両半割可動カバー体40にそれぞれ片部47が設けられているから、片部47を球状受け部24の外側に宛いつつ可動カバー体22の両半割可動カバー体40同士を組み付けることで、球状受け部24の外側に回動保持部38を容易に嵌め付けることができ、組み付け作業性に優れる。
また、カバー20は、ハウジング10に対して固定的に取り付けられる固定カバー体21と、固定カバー体21に対してハウジング10側とは反対側から取り付けられる可動カバー体22とから構成され、固定カバー体21側に球状受け部24が、可動カバー体22側に回動保持部38が設けられているから、固定カバー体21をハウジング10に取り付ける前の段階で、端子金具をハウジング10に収容することができ、端子金具の収容作業を容易に行うことができる。
また、回動保持部38は、切り欠き49が略180度の角度間隔を空けた2位置に配置される対称形状とされているから、ハウジング10の軸線と直交する回動軸周りに可動カバー体22を相対的に回動させる際に、回動軸を挟んだどちら側へも容易に回動させることができる。
また、ハウジング10側に固定された固定カバー体21には、ハウジング10に対してその軸線と直交する回動軸周りに可動カバー体22を相対的に回動させたときに、回動保持部38と球状受け部24との間に隙間が生じる手前の段階でその回動を規制可能なストッパ部37が設けられているから、回動保持部38と球状受け部24との間に隙間が生じることがなく、これにより電線Wが外部に露出する事態が回避される。
また、カバー20をなす固定カバー体21及び可動カバー体22は、それぞれハウジング10の軸線方向に沿って分割されるとともに、互いに同一形状とされた一対の半割固定カバー体25及び半割可動カバー体40により構成されているから、仮に半割しなかった場合には電線Wを先通しする必要があるのと比較して、ハウジング10に対する組み付け作業性を向上させることができる。しかも、製造コストを削減できるとともに部品の在庫管理が容易となる。
また、カバー20をなす可動カバー体22には、可動カバー体22からさらに後方に引き出された電線Wを取り囲み、且つ可撓性を有するコルゲートチューブTの端部を保持可能なコルゲート保持部42が設けられているから、カバー20にコルゲートチューブTを保持させることができる。また、カバー20及びコルゲートチューブTによりハウジング10を簡易的に防水することができる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2を図20〜図24によって説明する。上記した実施形態1では、固定カバー体21が一対の半割固定カバー体25からなる場合を示したが、この実施形態2では、固定カバー体21Aが一部品からなる場合を示す。なおこの実施形態2では、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
固定カバー体21Aは、図20〜図24に示すように、全周にわたって切れ目(分割端)の無い略筒状をなしており、固定カバー本体部23Aと球状受け部24Aとを前後に連結した構成とされる。固定カバー本体部23Aをなす周壁26Aのうち両側壁26aAの前端部は、内向きに張り出して形成され、ここが当接部30Aとされている。また、両側壁26aAの外面には、当接部30Aの張り出し分だけ凹部50が形成され、これにより両側壁26aAの厚み寸法が一定に保たれている。なお、実施形態1にて示した保持片33及び保持部34については、本実施形態では不要なので除去されている。
固定カバー体21Aをハウジング10に取り付ける際には、ハウジング10のカバー装着部13に対して両ロック片29Aを位置合わせしつつ固定カバー体21Aを後方から押し込む。すると、ロック片29Aがカバーロック部15に乗り上げることで一旦弾性変形し、固定カバー体21Aが正規深さに達したところで、ロック片29Aがカバーロック部15を乗り越えるとともに弾性復帰する。このとき、カバーロック部15がロック孔31A内に進入してその孔縁に係止することで、固定カバー体21Aがハウジング10から抜け止め状態に保持される。なお、上記した固定カバー体21Aの取り付け時には、両側壁26aAの凹部50を操作部として利用することも可能である。
以上説明したように本実施形態によれば、固定カバー体21Aを一部品からなる構成としたから、実施形態1のように固定カバー体21を二分割して二部品とした場合と比較すると、部品管理がさらに容易になる。
<実施形態3>
本発明の実施形態3を図25〜図29によって説明する。上記した実施形態1では、可動カバー体22にコルゲートチューブTを取り付けた場合を示したが、この実施形態3では、可動カバー体22BにコルゲートチューブTを取り付けない場合を示す。なおこの実施形態3では、上記した実施形態1と同様の構造、作用及び効果について重複する説明は省略する。
可動カバー体22Bは、図25〜図29に示すように、実施形態1と比較して可動カバー本体部39Bが長尺な略筒状に形成されている。可動カバー本体部39Bには、保持片43B及び保持部44Bが前後に離間した位置に一対ずつ設けられている。可動カバー体22Bは、互いに同一形状とされた一対の半割可動カバー体40Bを組み付けてなる。また、可動カバー本体部39Bの内周面における後端位置には、内方へ張り出す環状の張出部51が形成されている。なお、実施形態1にて示したコルゲート保持部42については、本実施形態では不要なので除去されている。
本実施形態では、コルゲートチューブTを取り付けない場合であっても、可動カバー本体部39Bを実施形態1と比較して長尺に形成しているので、球状受け部24に対して回動保持部38Bを回動させることで屈曲させた電線Wの引き出し方向を、可動カバー本体部39Bの長さ寸法分の距離にわたって確定させることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記した各実施形態では、回動保持部における切り欠き及び片部が180度の角度間隔を空けて一対ずつ設置される場合を示したが、切り欠きや片部の数や位置については適宜に変更可能である。例えば、切り欠き及び片部を120度の角度間隔を空けた位置に3つずつ設置したり、切り欠き及び片部を90度の角度間隔を空けた位置に4つずつ設置したものも本発明に含まれる。また、回動保持部に切り欠きを1つだけ設けるようにしたものも本発明に含まれる。また、切り欠き及び片部を複数設置するにあたり、不等間隔で設置したものも本発明に含まれる。
(2)上記した各実施形態では、球状受け部の外周面が球面により構成される場合を示したが、球状受け部の外周面は、完全な球面である必要はなく、多少歪んでいても構わない。また、球状受け部の外周面の全域が球面である必要はなく、一部に球面以外の面(平面や傾斜面など)が含まれるものも本発明に含まれる。
(3)上記した各実施形態では、球状受け部の内周面を円周面とした場合を示したが、内周面をそれ以外の形状としてもよい。例えば、球状受け部の内周面を、外周面の球面に沿った球面形状とし、球状受け部の厚み寸法をほぼ一定とした構成のものも本発明に含まれる。
(4)上記した各実施形態では、固定カバー体が一対の半割固定カバー体からなる場合を示したが、両半割固定カバー体の分割端同士をヒンジにより連結することで、一部品化したものも本発明に含まれる。可動カバー体についても上記と同様に半割可動カバー体の分割端同士をヒンジにより連結して一部品化してもよい。
(5)上記した各実施形態では、固定カバー体の両半割固定カバー体同士や可動カバー体の両半割可動カバー体同士が同一形状の場合を示したが、必ずしも同一形状である必要はなく、異なる形状としたものも本発明に含まれる。
(6)上記した各実施形態では、固定カバー体側に球状受け部が設けられ、可動カバー体側に回動保持部が設けられた場合を示したが、逆に可動カバー体側に球状受け部を、固定カバー体側に回動保持部を設けるようにしたものも本発明に含まれる。
(7)上記した各実施形態では、カバーが固定カバー体と可動カバー体とから構成される場合を示したが、固定カバー体を省略したものも本発明に含まれる。その場合は、ハウジング側に球状受け部を設けるようにし、この球状受け部に対してカバーに設けた回動保持部を取り付けるようにすればよい。このとき、ハウジング側に回動保持部を、カバー側に球状受け部を設けることも可能である。
(8)上記した各実施形態では、固定カバー体の固定カバー本体部における後壁の一部をストッパ部とした場合を示したが、ストッパ部の形態については適宜に変更可能である。また、ストッパ部を省略することも可能である。
(9)電線の本数については、任意に変更可能である。その場合でも、電線は、球状受け部内においてその中心点を対称点とした対称位置に配置することが好ましい。
(10)本発明は、雌型のカバー付きコネクタに限らず、雄型のカバー付きコネクタにも勿論適用可能である。また非防水タイプのカバー付きコネクタにも本発明は適用可能である。
本発明の実施形態1に係るカバー付きコネクタの平面図 カバー付きコネクタの側面図 カバー付きコネクタにおけるカバーの平断面図 カバー付きコネクタにおけるカバーの側断面図 カバーを分解した状態を示す平面図 カバーを分解した状態を示す平断面図 固定カバー体の正面図 固定カバー体の背面図 可動カバー体の正面図 可動カバー体の背面図 図3及び図4のX−X線断面図 電線を上向きに引き出した状態を示す側断面図 電線を下向きに引き出した状態を示す側断面図 可動カバー体を切り欠きが横方向を向く姿勢とした状態を示す平面図 可動カバー体を切り欠きが横方向を向く姿勢とした状態を示す側面図 可動カバー体を切り欠きが横方向を向く姿勢とした状態を示す平断面図 可動カバー体を切り欠きが横方向を向く姿勢とした状態を示す側断面図 電線を横方向奥側に引き出した状態を示す平断面図 電線を横方向手前側に引き出した状態を示す平断面図 本発明の実施形態2に係るカバー付きコネクタのカバーを分解した状態を示す平面図 カバーを装着した状態を示す平断面図 固定カバー体の正面図 固定カバー体の側面図 固定カバー体の背面図 本発明の実施形態3に係るカバー付きコネクタのカバーを分解した状態を示す平面図 カバーを装着した状態を示す平断面図 カバーを装着した状態を示す側断面図 可動カバー体の正面図 可動カバー体の背面図
符号の説明
10…ハウジング(コネクタハウジング)
20…カバー
21…固定カバー体
22…可動カバー体
24…球状受け部
25…半割固定カバー体(半割部品)
36…外周面
37…ストッパ部
38…回動保持部
40…半割可動カバー体(半割部品)
42…コルゲート保持部
47…片部
49…切り欠き
C…カバー付きコネクタ
T…コルゲートチューブ
W…電線

Claims (8)

  1. 電線に接続された端子金具が収容されるコネクタハウジングには、このコネクタハウジングから引き出された前記電線を取り囲むカバーが取り付けられるものであって、
    前記コネクタハウジングと前記カバーとの一方側に設けられ、外周面に球面を含む球状受け部と、
    前記コネクタハウジングと前記カバーとの他方側に設けられ、前記球状受け部に外側から嵌め付けられることで、前記球状受け部に対して前記コネクタハウジングの軸線周りに相対的に回動可能とされ、且つ前記球状受け部に対して前記コネクタハウジングの軸線と直交する回動軸周りに相対的に回動するのを許容する切り欠きを有する回動保持部とを備えることを特徴とするカバー付きコネクタ。
  2. 前記球状受け部が前記コネクタハウジング側に設けられ、前記回動保持部が前記カバー側に設けられていることを特徴とする請求項1記載のカバー付きコネクタ。
  3. 前記回動保持部は、前記切り欠きを複数有するとともに、各切り欠きによって分割された複数の片部を有しており、
    前記カバーは、前記コネクタハウジングの軸線に沿って分割された一対の半割部品により構成され、両半割部品にそれぞれ前記片部が設けられていることを特徴とする請求項2記載のカバー付きコネクタ。
  4. 前記カバーは、前記コネクタハウジングに対して固定的に取り付けられる固定カバー体と、この固定カバー体に対して前記コネクタハウジング側とは反対側に取り付けられる可動カバー体とから構成され、前記固定カバー体と前記可動カバー体とのいずれか一方側に前記球状受け部が、他方側に前記回動保持部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のカバー付きコネクタ。
  5. 前記回動保持部は、前記切り欠きが略180度の角度間隔を空けた2位置に配置される対称形状とされていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のカバー付きコネクタ。
  6. 前記コネクタハウジングまたは前記カバーには、前記コネクタハウジングに対してその軸線と直交する回動軸周りに前記カバーを相対的に回動させたときに、前記回動保持部と前記球状受け部との間に隙間が生じる手前の段階でその回動を規制可能なストッパ部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のカバー付きコネクタ。
  7. 前記カバーは、前記コネクタハウジングの軸線に沿って分割されるとともに、互いに同一形状とされた一対の半割部品により構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のカバー付きコネクタ。
  8. 前記カバーには、カバーからさらに引き出された前記電線を取り囲み、可撓性を有するコルゲートチューブの端部を保持可能なコルゲート保持部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のカバー付きコネクタ。
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