JP2006224886A - ステアリングの支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】
衝突時にステアリングシャフトを上方に逃がすように構成することにより、衝突時に乗員の膝がステアリングシャフトに干渉するのを防止する。
【解決手段】
車幅方向に延びるインパネメンバ6を介して車体に支持され、ステアリングホイールの操舵力を車輪に伝達するステアリングシャフト9を備えたステアリング装置の支持構造であって、インパネメンバ6に固定された第1ブラケット20と、ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラム19と、ステアリングコラムに固定された第2ブラケット21,22と、第1ブラケットおよび第2ブラケットを連結する連結手段23,24とを備え、連結手段は、車両衝突時に第2ブラケットが第1ブラケットに対してステアリングシャフトの軸方向に相対変位可能で、かつ、この相対変位に伴って第2ブラケットが上方へ相対変位すべく構成された。
【選択図】 図2

Description

この発明は、ステアリングホイールの操舵力を車輪に伝達するステアリングシャフトがインパネメンバを介して車体に支持されたようなステアリング装置の支持構造に関する。
一般に、上述のステアリングシャフトは車幅方向に延びるインパネメンバの下方近傍を挿通するように設けられると共に、このステアリングシャフトはステアリングコラムにより回転自在に支持されている。
ドライバがドライバーズシートに着座した時、該ドライバ(乗員)の膝はステアリングシャフトに近接するので、車両の衝突時にドライバの膝がステアリングシャフトと干渉しない構造が要請されている。
一方、特許文献1には、車両の衝突時に乗員への影響を所定値以下に抑え、乗員の安全性を確保するステアリングロック装置が開示されている。
すなわち、キーによって回動操作されるキーシリンダを収納する筒状のケーシング本体と、このケーシング本体からステアリングシャフト側へ向けて突設され筒状のガイド部を備えたロック支持部と、上述のロック支持部内に上記ガイド部に沿って設けられキーの回動操作に応じてステアリングシャフトと係合する施錠位置とその係合を解除する解除位置とに移動可能に設けられたロック部材とを備えたものにおいて、上記ロック支持部に、ステアリングロック装置を車体側に固定する固定部を設け、この固定部と、上記ケーシング本体とロック支持部の連結部との間に所定の衝撃力によって破断を誘発する破断誘発部を設け、車両衝突時にはロック支持部を破断させて、ケーシング本体を、このロック支持部を中心として上方へ回動し、乗員の膝に加わる負担を軽減して、乗員への影響を所定値以下に抑えるように構成したものである。
しかしながら、上記特許文献1には衝突時にステアリングシャフトそれ自体を上方側に逃がす構成および技術思想については何等開示されていない。
特開2003−40080号公報
そこで、この発明は、簡単な構成で乗員の操舵操作性を確保しつつ、衝突時にステアリングシャフトを上方に逃がすように構成することにより、衝突時に乗員の膝がステアリングシャフトに干渉するのを防止することができるステアリング装置の支持構造の提供を目的とする。
この発明によるステアリング装置の支持構造は、車幅方向に延びるインパネメンバを介して車体に支持され、ステアリングホイールの操舵力を車輪に伝達するステアリングシャフトを備えたステアリング装置の支持構造であって、上記インパネメンバに固定された第1ブラケットと、上記ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムと、上記ステアリングコラムに固定された第2ブラケットと、上記第1ブラケットおよび第2ブラケットを連結する連結手段とを備え、上記連結手段は、車両衝突時に第2ブラケットが第1ブラケットに対してステアリングシャフトの軸方向に相対変位可能で、かつ、この相対変位に伴って第2ブラケットが上方へ相対変位すべく構成されたものである。
上記構成によれば、通常時には連結手段が第1ブラケットと第2ブラケットとを連結しており、車両衝突時には第2ブラケットの上記軸方向への相対変位を許容し、かつ相対変位にともなって第2ブラケットを上方へ変位させるので、通常時における乗員の操舵操作性を確保しつつ、衝突時にはステアリングシャフトを上方に逃がすことができる。この結果、衝突時に乗員の膝がステアリングシャフトに干渉するのを防止することができる。
この発明の一実施態様においては、上記連結手段は、第1ブラケットと第2ブラケットとの何れか一方に形成され、かつステアリングシャフトの軸方向に対して前側が上向きに延びるガイド溝と、該ガイド溝に摺動可能に支持され両ブラケットを連結する連結部材とを備え、上記ガイド溝には、通常時に上記相対変位を規則し、衝突時に連結部材により破損(破断、座屈、屈曲を含む)されて上記相対変位を許容する破損突起部が設けられたものである。
上記構成によれば、通常時のステアリングシャフトの支持剛性と、衝突時の連結部材による破損突起部の確実な破損との両立を図ることができる。
すなわち、付勢される荷重が所定荷重までの範囲においては破損突起部で連結部材を確実に支持し、所定以上の荷重が付加されると連結部材で破損突起部を確実に破損させて、上記相対変位を許容することができる。また、ガイド溝はその前側が上向きに延びるので、ステアリングシャフトを確実に上方に逃がすことができる。
この発明の一実施態様においては、上記破損突起部は、連結部材をガイド溝の上側から支持するように形成されたものである。
上記構成によれば、ガイド溝下側のガイド面を変形させないので、このガイド面を保護しつつ、衝突時の連結部材の円滑な動きを確保することができる。
この発明の一実施態様においては、上記破損突起部は、連結部材をガイド溝の上下双方から支持する上部および下部の各突起部を備え、上下の突起部の支持剛性を互に異ならせたものである。
上記構成によれば、通常時においては上下双方の破損突起部で連結部材を確実に支持することができ、衝突時においては連結部材で低剛性側の突起部を先に変形破損させて該連結部材の円滑な相対変位を行なうことができる。
この発明の一実施態様においては、上記第1および第2ブラケットにはテレスコ用の溝が形成され、上記第1ブラケットに形成されたテレスコ用の溝の前部には、衝突時にステアリングシャフトを軸方向かつ上方に案内する案内溝が延長形成されたものである。
上記構成によれば、上記案内溝をテレスコ用の溝と兼用することができると共に、第1ブラケットと第2ブラケットとの双方にテレスコ用の溝を形成したので、インパネメンバに対してステアリングコラム乃至ステアリングシャフトを安定して支持することができる。
この発明の一実施態様においては、上記第2ブラケットには、第1ブラケットの連結手段配設部より車両前方に設けられたチルト支点を中心にステアリングシャフトを傾動変位させるチルト用の溝が設けられたものである。
上記構成によれば、チルト機構を備えたステアリング装置において上記効果を確保することができる。
この発明によれば、簡単な構成で乗員の操舵操作性を確保しつつ、衝突時にステアリングシャフトを上方に逃がすように構成することにより、衝突時に乗員の膝がステアリングシャフトに干渉するのを防止することができる効果がある。
簡単な構成で乗員の操舵操作性を確保しつつ、衝突時に乗員の膝がステアリングシャフトに干渉するのを防止するという目的を、車幅方向に延びるインパネメンバを介して車体に支持され、ステアリングホイールの操舵力を車輪に伝達するステアリングシャフトを備えたものにおいて、インパネメンバに固定された第1ブラケットと、ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムと、ステアリングコラムに固定された第2ブラケットと、第1ブラケットおよび第2ブラケットを連結する連結手段とを備え、連結手段は、車両衝突時に第2ブラケットが第1ブラケットに対してステアリングシャフトの軸方向に相対変位可能で、かつ、この相対変位に伴って第2ブラケットが上方へ相対変位するように構成することで実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面はステアリング装置の支持構造を示し、図1は右側面図、図2は要部の左側面図であって、エンジンルーム1と車室2とを前後方向に仕切るダッシュロアパネル3を設け、このダッシュロアパネル3の下端部には、後方に向けてほぼ水平に延びるフロアパネル4を連設している。
上述のエンジンルーム1内にはエンジン5を搭載する一方、閉断面構造の左右のヒンジピラー(図示せず)間には車幅方向に延びるインパネメンバ6を横架し、このインパネメンバ6にステアリング装置7を支持させている。
このステアリング装置7はステアリングホイール8の操舵力を車輪に伝達するステアリングシャフト9(図2参照)を備え、このステアリングシャフト9の回転力を上部のユニバーサルジョイント10、第2シャフト11、下部のユニバーサルジョイント12を介してエンジンルーム1側のステアリングギヤユニット13に伝達すべく構成している。
上述のステアリング装置7は電動パワーステアリングユニット14を有すると共に、コラムカバー部15にはウインカレバー16およびキーシリンダ17が配設され、またコラムカバー部15の上側にはメータ部18が近接配置されている。
図2に示すように、上述のステアリングシャフト9はインパネメンバ6の下方近傍を車両前後方向に挿通すべく前低後高状にスラント配置されており、このステアリングシャフト9はステアリングコラム19により回転自在に支持されている。
図3は図2のA−A線矢視断面図であって、ステアリング装置の支持構造は図2、図3に示すように構成している。
すなわち、インパネメンバ6の下部には断面門形の第1ブラケット20を固定する一方、ステアリングコラム19には断面門形のインナブラケット21を固定し、このインナブラケット21の外側と第1ブラケット20の内側との間には断面門形のアウタブラケット22を配設し、インナブラケット21とアウタブラケット22との両者により第2ブラケットを構成している。
上述のインナブラケット21およびアウタブラケット22は第1ブラケット20におけるインパネメンバ6よりもリヤ側に位置し、第1ブラケット20のアウタブラケット22対応部には左右一対のガイド溝23が形成され、第1ブラケット20の内側に位置するアウタブラケット22と、該第1ブラケット20との両者間を、ガイド溝23内のリヤ側端部に位置する連結部材としてのボルト24で連結し、ボルト24の先端部にはナット25を螺合している。また、このボルト24は衝突時にガイド溝23に対して摺動し得るように構成されている。
ここで、上述のボルト24は車幅方向に延びるものであり、アウタブラケット22の両側片部間におけるボルト24にはカラー26を装着している。
また上述のアウタブラケット22のインナブラケット21対応部には上下方向に円弧状に延びる左右一対のチルト用の溝27が形成される一方、インナブラケット21には車両の前後方向に延びる左右一対のテレスコ用の溝28が形成されている。
そして、アウタブラケット22の内側に位置するインナブラケット21と、該アウタブラケット22との両者間を、各溝27,28内に位置するボルト29で連結し、ボルト29の先端部にはナット30を螺合している。また、上述のアウタブラケット22の一方の側片部の外側とボルト29の頭部内側との間にはチルト、テレスコ用のレバー31を介設している。
一方、第1ブラケット20におけるインパネメンバ6よりもフロント側には車両の前後方向に延びる左右一対のテレスコ用の溝32を形成し、このテレスコ用の溝32の前部(フロント側)には、車両衝突時にステアリングシャフト9を軸方向かつ上方に案内する案内溝33を延長形成している。
また上述のステアリングコラム19には第1ブラケット20の各溝32,33位置まで延びるコラムブラケット34を固定し、第1ブラケット20とコラムブラケット34との間を溝32内に位置して車幅方向に延びるチルト支点軸35で連結している。このチルト支点軸35はコラムブラケット34側に固定されている。
上述のチルト用の溝27およびテレスコ用の溝28内に挿通されたボルト29は、レバー31の操作時に何れかの溝27,28に対して相対移動可能に構成されている。
すなわち、図2に示すノーマル状態αからボルト29、ナット30による締結力を緩めて、チルト支点軸35を中心としてステアリングコラム19をチルトさせると、図4に実線で示すように、ボルト29が溝27に沿って変位し、ステアリングシャフト9を傾動させることができる。
また図2に示すノーマル状態αからボルト29、ナット30による締結力を緩めて、ステアリングコラム19をテレスコさせると、図5に実線で示すようにインナブラケット21の溝28がボルト29に沿って変位すると共に、コラムブラケット34と一体的に移動するチルト支点軸35が溝32に沿って変位して、ステアリングシャフト9を前後方向に調整することができる。
さらに、上述のガイド溝23はステアリングシャフト9の軸方向に対して前側が上向きに延びる円弧状に形成されており、このガイド溝23と上述の案内溝33とは同一形状に形成されている。
またガイド溝23と上述のボルト24とで、第1ブラケット20および第2ブラケット(アウタブラケット22、インナブラケット21参照)を連結する連結手段が構成され、この連結手段は、車両衝突時にアウタブラケット22が第1ブラケット20に対してステアリングシャフト9の軸方向前方に相対変位可能で、かつ、この相対変位に伴ってアウタブラケット22が上方へ相対変位するように構成されている。
しかも、図2で示したガイド溝23の詳細構造を図6に拡大して示すように、このガイド溝23には、通常時(非衝突時)に第1ブラケット20に対する第2ブラケット(アウタブラケット22、インナブラケット21参照)の相対変位、換言すればボルト24の相対変位を規制し、車両衝突時にボルト24により破損されて上述の相対変位を許容する破損突起部としての舌片36を溝23内に向けて一体形成している。
図6に示す実施例では、上述の舌片36はガイド溝23内のリヤ側端部に位置するノーマル状態下のボルト24を、ガイド溝23の上側からのみ支持するように形成されている。
このように構成したステアリング装置の支持構造において、車両が前面衝突すると、エンジン5が後退する一方、ドライバーズシートに着座した乗員の上体が
前動し、ステアリングホイール8に内蔵されたエアバッグが展開して、乗員の上体を受け止めるが、ステアリングシャフト9には該シャフト9を軸方向前方へ移動させる所定以上の荷重が付勢させる。
この荷重はステアリングシャフト9、ステアリングコラム19、インナブラケット21、アウタブラケット22を介して連結部材としてのボルト24に伝達されるので、このボルト24に伝達された荷重により該ボルト24で舌片36を破断し、ボルト24はガイド溝23下側のガイド面23aに沿って車両前方かつ上方に案内される。
上述のボルト24の前方かつ上方への移動と同時に、チルト支点軸35が案内溝33に沿って車両前方かつ上方に案内されるので、ステアリングシャフト9は図2に示すノーマルな状態から図7に実線で示すように車両前方かつ上方に移動して、衝突時に乗員の膝がステアリングシャフト9に干渉するのを回避する。
このように、図1〜図7で示した実施例のステアリング装置の支持構造は、車幅方向に延びるインパネメンバ6を介して車体に支持され、ステアリングホイール8の操舵力を車輪に伝達するステアリングシャフト9を備えたステアリング装置の支持構造であって、上記インパネメンバ6に固定された第1ブラケット20と、上記ステアリングシャフト9を回転自在に支持するステアリングコラム19と、上記ステアリングコラム19に固定された第2ブラケット(各ブラケット21,22参照)と、上記第1ブラケット20および第2ブラケットを連結する連結手段としてのボルト24とを備え、上記連結手段(ボルト24)は、車両衝突時に第2ブラケット(各ブラケット21,22参照)が第1ブラケット20に対してステアリングシャフト9の軸方向に相対変位可能で、かつ、この相対変位に伴って第2ブラケット(各ブラケット21,22)が上方へ相対変位すべく構成されたものである。
この構成によれば、通常時には連結手段としてのボルト24が第1ブラケット20と第2ブラケット(各ブラケット21,22)とを連結しており、車両衝突時には第2ブラケット(各ブラケット21,22)の上記軸方向への相対変位を許容し、かつ相対変位にともなって第2ブラケット(各ブラケット21,22)を上方へ変位させるので、通常時(図2参照)における乗員の操舵操作性を確保しつつ、衝突時には図7に実線で示す如くステアリングシャフト9を上方に逃がすことができる。この結果、衝突時に乗員の膝がステアリングシャフト9に干渉するのを防止することができる。
また、上記連結手段は、第1ブラケット20と第2ブラケット(各ブラケット21,22参照)との何れか一方に形成され、かつステアリングシャフト9の軸方向に対して前側が上向きに延びるガイド溝23と、該ガイド溝23に摺動可能に支持され第1、第2の両ブラケットを連結する連結部材としてのボルト24とを備え、上記ガイド溝23には、通常時に上記相対変位を規則し、衝突時に連結部材(ボルト24参照)により破損(破断、座屈、屈曲を含む)されて上記相対変位を許容する破損突起部(舌片36参照)が設けられたものである。
この構成によれば、通常時のステアリングシャフト9の支持剛性と、衝突時の連結部材(ボルト24)による破損突起部としての舌片36の確実な破損との両立を図ることができる。
すなわち、付勢される荷重が所定荷重までの範囲においては破損突起部としての舌片36で連結部材(ボルト24)を確実に支持し、所定以上の荷重が付加されると連結部材(ボルト24)で破損突起部としての舌片36を確実に破損させて、上記相対変位を許容することができる。また、ガイド溝23はその前側が上向きに延びるので、ステアリングシャフト9を確実に上方に逃がすことができる。
さらに、上記破損突起部(舌片36)は、連結部材(ボルト24)をガイド溝23の上側から支持するように形成されたものである。
この構成によれば、ガイド溝23の下側のガイド面23aを変形させないので、このガイド面23aを保護しつつ、衝突時の連結部材(ボルト24)の円滑な動きを確保することができる。
加えて、上記第1および第2ブラケット(各ブラケット20,21参照)にはテレスコ用の溝28,32が形成され、上記第1ブラケット20に形成されたテレスコ用の溝32の前部には、衝突時にステアリングシャフト9を軸方向かつ上方に案内する案内溝33が延長形成されたものである。
この構成によれば、上記案内溝33をテレスコ用の溝32と兼用することができると共に、第1ブラケット20と第2ブラケット(ブラケット21参照)との双方にテレスコ用の溝28,32を形成したので、インパネメンバ6に対してステアリングコラム19乃至ステアリングシャフト9を安定して支持することができる。
さらに、上記第2ブラケット(ブラケット22参照)には、第1ブラケット20の連結手段配設部(ノーマル時におけるボルト24配設部参照)より車両前方に設けられたチルト支点軸35を中心にステアリングシャフト9を傾動変位させるチルト用の溝27が設けられたものである。
この構成によれば、チルト機構を備えたステアリング装置において上記効果を確保することができる。
図8はガイド溝構造の他の実施例を示し、図8に示すこの実施例では図6の構成に加えて、舌片36と対向するガイド溝23の下側面に凹部37を形成したものである。
このように構成すると、ボルト24に所定荷重が付勢されるまでは、舌片36でボルト24を確実に支持することができると共に、ボルト24に所定以上の荷重が付加された衝突時には、ボルト24で舌片36を破断し、かつ凹部37の形成によりボルト24の動きの円滑化を図ることができる。
このように構成しても、その他の構成、作用、効果については図1〜図7で示した先の実施例とほぼ同様であるから、図8において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
図9はガイド溝構造のさらに他の実施例を示し、図9に示すこの実施例では連結部材としてのボルト24をガイド溝23の上下双方から支持する破損突起部としての上部舌片38と下部舌片39とを溝23内側に指向させて一体形成すると共に、これら上下の各舌片38,39の支持剛性を互に異ならせている。
図9(イ)はガイド溝構造を示す拡大側面図、図9(ロ)及び図9(ハ)はそれぞれ異なる実施例を示すための図9(イ)のB−B線矢視断面図であって、図9(ロ)に示す構造は上部舌片38を屈曲形成して変形しやすい低剛性部と成す一方、下部舌片39は非屈曲構造に形成している。
図9(ハ)に示す構造は上部舌片38を薄肉化して変形しやすい低剛性部と成す一方、下部舌片39は第1ブラケット20と同一肉厚構造に形成している。
このように図9に示す実施例においては、上記破損突起部は、連結部材(ボルト24参照)をガイド溝23の上下双方から支持する上部および下部の各突起部(上部舌片38、下部舌片39参照)を備え、上下の突起部(舌片38,39)の支持剛性を互に異ならせたものである。
この構成によれば、通常時においては上下双方の破損突起部(各舌片38,39参照)で連結部材(ボルト24)を確実に支持することができ、衝突時においては連結部材(ボルト24)で低剛性側の突起部(上部舌片38参照)を先に屈曲変形または破断させて該連結部材(ボルト24)の円滑な相対変位を行なうことができる。
このように構成しても、その他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様であるから、図9において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
図10はステアリング装置の支持構造のさらに他の実施例を示し、図2〜図7で示した先の実施例においては第2ブラケットをアウタブラケット22とインナブラケット21との2つのブラケットにより構成したが、図10に示すこの実施例では1つのブラケットにて第2ブラケット40を構成するものである。
このためインパネメンバ6の下部に固定した第1ブラケット20のガイド溝23のリヤ側および案内溝33のリヤ側には前後方向に延びるテレスコ用の溝28,32を連続して一体的に形成し、ステアリングコラム19に固定された第2ブラケット40には上下方向に円弧状に延びるチルト用の溝27を形成している。
そして、ステアリングシャフト9のテレスコ時には、ボルト24およびチルト支点軸35をテレスコ用の溝28,32に沿って移動させると、ステアリングシャフト9を前後方向に調整することができ、ステアリングシャフト9をチルトさせる場合には、チルト支点軸35を中心としてボルト24に沿って第2ブラケット40のチルト用の溝27を変位させると、ステアリングシャフト9を上下方向に傾動させることができる。
また車両衝突時にはボルト24およびチルト支点軸35がガイド溝23および案内溝33に沿って、ステアリングシャフト9をその軸方向前方かつ上方に移動案内するので、衝突時にステアリングシャフト9を上方に逃がすことができ、これにより、乗員の膝がステアリングシャフト9に干渉するのを防止することができる。なお、図10において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略するが、図10で示したガイド溝23に前述同様の舌片36または舌片38,39を設けることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の第2ブラケットは、実施例のインナブラケット21とアウタブラケット22との2部品から成るブラケットまたは1部品から成る第2ブラケット40に対応し、
以下同様に、
連結手段は、ガイド溝23と連結部材に対応し、
連結部材は、ボルト24に対応し、
破損突起部は、舌片36、上部舌片38、下部舌片39に対応し、
支持剛性が低い側の突起部は、上部舌片38に対応するも、
この発明は上述の実施例の構成のみの限定されるものではない。
例えば、図9で示した実施例においてガイド溝23の下部溝縁からボルト24を支持する下部舌片を上部舌片に対して低剛性と成る構造を採用し、ガイド面23aを加及的保護すべく構成してもよい。
本発明のステアリング装置の支持構造を示す概略右側面図 ステアリング装置の支持構造を示す左側面図 図2のA−A線矢視断面図 ステアリングシャフトのチルト動作を示す説明図 ステアリングシャフトのテレスコ動作を示す説明図 ガイド溝構造を示す拡大側面図 衝突時のステアリングシャフトの逃がし動作を示す説明図 ガイド溝構造の他の実施例を示す拡大側面図 ガイド溝構造のさらに他の実施例を示す説明図 ステアリング装置の支持構造のさらに他の実施例を示す側面図
符号の説明
6…インパネメンバ
8…ステアリングホイール
9…ステアリングシャフト
19…ステアリングコラム
20…第1ブラケット
21…インナブラケット
22…アウタブラケット
23…ガイド溝
24…ボルト(連結部材)
27…チルト用の溝
28,32…テレスコ用の溝
33…案内溝
36…舌片(破損突起部)
38…上部舌片(破損突起部)
39…下部舌片(破損突起部)
40…第2ブラケット

Claims (6)

  1. 車幅方向に延びるインパネメンバを介して車体に支持され、ステアリングホイールの操舵力を車輪に伝達するステアリングシャフトを備えたステアリング装置の支持構造であって、
    上記インパネメンバに固定された第1ブラケットと、
    上記ステアリングシャフトを回転自在に支持するステアリングコラムと、
    上記ステアリングコラムに固定された第2ブラケットと、
    上記第1ブラケットおよび第2ブラケットを連結する連結手段とを備え、
    上記連結手段は、車両衝突時に第2ブラケットが第1ブラケットに対してステアリングシャフトの軸方向に相対変位可能で、かつ、この相対変位に伴って第2ブラケットが上方へ相対変位すべく構成された
    ステアリング装置の支持構造。
  2. 上記連結手段は、第1ブラケットと第2ブラケットとの何れか一方に形成され、かつステアリングシャフトの軸方向に対して前側が上向きに延びるガイド溝と、該ガイド溝に摺動可能に支持され両ブラケットを連結する連結部材とを備え、上記ガイド溝には、通常時に上記相対変位を規則し、衝突時に連結部材により破損されて上記相対変位を許容する破損突起部が設けられた
    請求項1記載のステアリング装置の支持構造。
  3. 上記破損突起部は、連結部材をガイド溝の上側から支持するように形成された請求項2記載のステアリング装置の支持構造。
  4. 上記破損突起部は、連結部材をガイド溝の上下双方から支持する上部および下部の各突起部を備え、上下の突起部の支持剛性を互に異ならせた
    請求項2記載のステアリング装置の支持構造。
  5. 上記第1および第2ブラケットにはテレスコ用の溝が形成され、
    上記第1ブラケットに形成されたテレスコ用の溝の前部には、衝突時にステアリングシャフトを軸方向かつ上方に案内する案内溝が延長形成された
    請求項1〜4の何れか1に記載のステアリング装置の支持構造。
  6. 上記第2ブラケットには、第1ブラケットの連結手段配設部より車両前方に設けられたチルト支点を中心にステアリングシャフトを傾動変位させるチルト用の溝が設けられた
    請求項1記載のステアリング装置の支持構造。
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