JP2000062623A - ステアリングコラムの支持構造 - Google Patents

ステアリングコラムの支持構造

Info

Publication number
JP2000062623A
JP2000062623A JP23267898A JP23267898A JP2000062623A JP 2000062623 A JP2000062623 A JP 2000062623A JP 23267898 A JP23267898 A JP 23267898A JP 23267898 A JP23267898 A JP 23267898A JP 2000062623 A JP2000062623 A JP 2000062623A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering column
column
steering
bracket
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23267898A
Other languages
English (en)
Inventor
Sotaro Hatsushima
宗太郎 初島
Shigeru Hoshino
茂 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP23267898A priority Critical patent/JP2000062623A/ja
Publication of JP2000062623A publication Critical patent/JP2000062623A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steering Controls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステアリングコラムの前端側の前方変位量を
確保できない車種に対しても、ドライバの二次衝突荷重
を効果的に吸収する。 【解決手段】 ステアリングコラム16の後端側は第1
支持手段22により又前端側は第2支持手段24により
支持されている。第1支持手段22はブレイクアウェイ
ブラケット30及びアッパチルトブラケット32等を含
んで構成され、二次衝突時に前記後端側を車体側から離
脱可能に支持している。第2支持手段24はスライドガ
イドブラケット46及びロアチルトブラケット48等を
含んで構成され、二次衝突時にエネルギー吸収プレート
52を変形させながらチルト支軸50を長孔54に沿っ
て略車両下方側へ変位させるように支持している。従っ
て、ステアリングコラム16全体が略車両前方側へ変位
する構成ではないので、前方変位量を確保できない車種
に対しても効果的に二次衝突荷重を吸収できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のコラムチュ
ーブによって構成されかつコラム軸方向へ収縮可能とさ
れたステアリングコラムの後端側を車体側に支持する第
1の支持手段と、当該ステアリングコラムの前端側を第
1の支持手段によるコラム支持位置よりも低い位置にて
車体側に支持する第2の支持手段と、を備えたステアリ
ングコラムの支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】操舵系の重要部品であるステアリングメ
インシャフトは、チューブ状のステアリングコラム内に
回転自在に支持されている。さらに、ステアリングコラ
ムは、その後端側と前端側の前後二箇所にて車体側(イ
ンパネリインフォースに固着されたステアリングサポー
ト)に傾斜した状態で支持されている。
【0003】ところで、車両が一次衝突した場合に、ド
ライバが略車両前方側へ慣性移動し、エアバッグを介し
てステアリングホイールに二次衝突することがある。こ
の際の二次衝突荷重は、ステアリングホイールからステ
アリングメインシャフト及びステアリングコラムに入力
される。
【0004】仮にステアリングコラムを含む周辺構造に
何らのエネルギー吸収構造も採用されていない場合に
は、ドライバに作用する二次衝突荷重の反力が大きくな
ることから、一般には何らかのエネルギー吸収構造が採
用されている。
【0005】例えば、本件出願人が既に出願している特
願平10−206872号(本件出願時点では未公開)
に係るステアリング装置では、ステアリングコラムの後
端側及び前端側の前後二箇所に配設された上方支持機構
及び下方支持機構によって、ステアリングコラムを車体
側に支持させる構成を前提とした上で、以下のエネルギ
ー吸収構造を採用している。
【0006】すなわち、上方支持機構にあっては車体側
ブラケットに形成した切欠の形成方向を、又下方支持機
構にあってはコラム側ブラケットに形成した長孔の長手
方向を、ドライバの二次衝突時に作用する荷重の作用方
向と略一致する方向に設定している。これにより、ドラ
イバがエアバッグを介してステアリングホイールに二次
衝突すると、チルトロックボルトが切欠から離脱される
と共に、チルト支軸となるボルトが長孔に沿って略車両
前方側へ相対的にスライドされる。その結果、ステアリ
ングコラムは収縮しつつ全体的に略車両前方側へ変位
(ストローク)され、ドライバの二次衝突荷重を吸収す
るようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成による場合、ドライバの二次衝突時にステアリングコ
ラム全体を略車両前方側へ変位させる必要があるが、車
種によっては部品レイアウト上の理由から、ステアリン
グコラムの前端側(下方支持機構の周辺)の前方変位量
(ストローク量)を大きく採れないこともある。
【0008】本発明は上記背景を考慮し、ステアリング
コラムの前端側の前方変位量を確保できない車種に対し
ても、ドライバの二次衝突荷重を効果的に吸収すること
ができるステアリングコラムの支持構造を得ることが目
的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、複数のコラムチューブによって構成されかつコラム
軸方向へ収縮可能とされたステアリングコラムの後端側
を車体側に支持する第1の支持手段と、当該ステアリン
グコラムの前端側を第1の支持手段によるコラム支持位
置よりも低い位置にて車体側に支持する第2の支持手段
と、を備えたステアリングコラムの支持構造であって、
前記ステアリングコラムの後端側は、ステアリングホイ
ールに略車両前方側への所定の高荷重が作用した場合に
車体側から離脱されるように第1の支持手段によって支
持されており、前記ステアリングコラムの前端側は、ス
テアリングホイールに略車両前方側への所定の高荷重が
作用した場合に少なくともコラム軸直角下方への荷重成
分をもって変位されるように第2の支持手段によって支
持されている、ことを特徴としている。
【0010】請求項2記載の本発明に係るステアリング
コラムの支持構造は、請求項1に記載の発明において、
前記第2の支持手段には、前記所定の高荷重作用時に前
記第1の支持手段に作用するコラム軸直角上方への荷重
成分を低減させるためのエネルギー吸収手段が設けられ
ている、ことを特徴としている。
【0011】請求項3記載の本発明に係るステアリング
コラムの支持構造は、請求項1又は請求項2に記載の発
明において、前記第1の支持手段は、ステアリングコラ
ムの後端側を支持するコラム側ブラケットと、車体側に
設けられかつチルトロック用の締結手段を介してコラム
側ブラケットと連結される車体側ブラケットと、車体側
ブラケットにおいて締結手段の締結軸力作用方向上に配
置されかつ当該締結軸力を受ける軸力受け手段と、を含
んで構成されており、さらに、前記軸力受け手段は、ス
テアリングコラムの後端側の略車両前方側への変位時
に、当該ステアリングコラムの後端側との干渉によって
変形可能に構成されている、ことを特徴としている。
【0012】請求項1記載の本発明によれば、ステアリ
ングコラムは、その後端側が第1の支持手段によって車
体側に支持されており、又前端側が第2の支持手段によ
って車体側に支持されている。
【0013】ここで、本発明によれば、ステアリングホ
イールに略車両前方側への所定の高荷重が作用すると、
ステアリングコラムの後端側は車体側から離脱される。
このため、ステアリングコラムの後端側の第1の支持手
段による車体側への拘束力が失われ、ステアリングコラ
ムは軸方向へ収縮しつつその後端側が略車両前方側へ変
位される。さらに、このとき、ステアリングコラムの前
端側は、第2の支持手段によって少なくともコラム軸直
角下方への荷重成分をもって変位される。
【0014】すなわち、本発明は、ステアリングホイー
ルに略車両前方側への所定の高荷重が作用した場合に、
ステアリングコラム全体を略車両前方側へ変位させるの
ではなく、ステアリングコラムの後端側を略車両前方側
へ変位させると共に、ステアリングコラムの前端側を少
なくともコラム軸直角下方への荷重成分をもって変位さ
せるというものである。
【0015】請求項2記載の本発明によれば、ステアリ
ングホイールに略車両前方側への所定の高荷重が作用す
ると、第2の支持手段に設けられたエネルギー吸収手段
によってその際の荷重の一部が吸収され、これにより第
1の支持手段に作用するコラム軸直角上方への荷重成分
を低減させるというものである。
【0016】請求項3記載の本発明によれば、通常のチ
ルト操作を考慮した場合、コラム側ブラケット及び車体
側ブラケットにチルトロック用の締結手段の締結軸力が
作用することによって、ステアリングホイールが所望の
ドライビングポジションに保持される。この際の締結軸
力は、車体側ブラケットにおいて締結手段の締結軸力作
用方向上に配置された軸力受け手段によって受け止めら
れる。
【0017】しかし、単純に前記位置に軸力受け手段を
配置した場合には、ステアリングホイールに略車両前方
側への所定の高荷重が作用してステアリングコラムの後
端側が略車両前方側へ変位(ストローク)する際に、当
該ステアリングコラムの後端側と軸力受け部材とが相互
に干渉して当該ステアリングコラムの後端側の変位が阻
害されることも考えられる。
【0018】そこで、本発明のように、ステアリングコ
ラムの後端側の略車両前方側への変位時において、当該
ステアリングコラムの後端側と軸力受け手段とが相互に
干渉した場合には、軸力受け手段がステアリングコラム
の後端側によって変形するように構成しておけば、ステ
アリングコラムの後端側の前方変位動作が阻害されるこ
ともなくなる。
【0019】さらに、軸力受け手段が変形する過程でエ
ネルギー吸収がなされるため、第1の支持手段に作用す
るコラム軸直角方向への荷重成分の低減にも寄与する。
【0020】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕以下、図1〜図
8を用いて、第1実施形態について説明する。
【0021】図1には本実施形態に係るステアリング装
置10の二次衝突前後の状態が側面視で示されており、
又図2には同ステアリング装置10の二次衝突前の状態
が側面視で示されており、更に図3には同ステアリング
装置10の二次衝突後の状態が側面視で示されている。
なお、本実施形態に係るステアリング装置10は、所謂
胴振りタイプと呼ばれる手動チルト機構が装備されたス
テアリング装置である。
【0022】これらの図に示されるように、ステアリン
グ装置10は、アッパコラムチューブ12及びロアコラ
ムチューブ14から成るステアリングコラム16を備え
ている。アッパコラムチューブ12の内径はロアコラム
チューブ14の外径よりも若干大きく設定されており、
アッパコラムチューブ12はロアコラムチューブ14に
対して相対移動可能(即ち、伸縮可能)に構成されてい
る。
【0023】ステアリングコラム16の軸芯部には、図
示しないベアリングを介してステアリングメインシャフ
ト18が回転自在に支持されている。なお、ステアリン
グメインシャフト18はステアリングコラム16の内部
にて分割されており、分割部位はスプライン嵌合により
相互に連結されている。従って、ステアリングメインシ
ャフト18もステアリングコラム16と同様に伸縮可能
とされている。
【0024】ステアリングメインシャフト18の後端部
(先端部)の外周面には雄ねじが形成されており、この
雄ねじにはステアリングホイール20(図2、図3参
照)のハブがロックナットによって固定されている。ま
た、ステアリングメインシャフト18の前端部は、図示
しないインターミディエイトシャフト及びジョイントを
介してステアリングギヤボックスの入力軸に連結されて
いる。従って、ドライバがステアリングホイール20を
操舵すると、その際の操舵力がステアリングメインシャ
フト18及びインターミディエイトシャフトを介してス
テアリングギヤボックスに伝達されるようになってい
る。
【0025】上述したステアリングコラム16は、第1
支持手段22及び第2支持手段24を介して、インパネ
リインフォース26の下部に固着されたステアリングサ
ポート28に支持されている。なお、インパネリインフ
ォース26は略車両幅方向を長手方向として配置される
パイプ状の高強度部材であり、又ステアリングサポート
28は略車両前後方向に対して所定角度傾斜した状態で
インパネリインフォース26に溶接される高強度部材で
ある。これらのインパネリインフォース26及びステア
リングサポート28はボディー構造の一部として把握さ
れるものであり、本発明における「車体側」に相当する
部材である。
【0026】第1支持手段22は、ブレイクアウェイブ
ラケット30、アッパチルトブラケット32、チルトロ
ックボルト34、チルトレバー36等の部品によって構
成されており、ステアリングコラム16の後端側を車体
側(即ち、ステアリングサポート28の後部)に支持さ
せる役割を果たしている。
【0027】図2〜図4(特には、図4)を用いて、各
部品の構成を具体的に説明すると、ブレイクアウェイブ
ラケット30は略車両下方側が開放された断面M字形状
に形成されており、その中間部30Aがステアリングサ
ポート28の後部底面側に固着されている。また、ブレ
イクアウェイブラケット30は、略車両下方側へ延出さ
れた左右一対の脚部30Bを備えている。各脚部30B
の後端下縁側には、鍵状の係止部30C(図3参照)が
一体に形成されている。係止部30Cに形成された切欠
38は、略車両前方側へ向けて開口されている。さら
に、ブレイクアウェイブラケット30の一対の脚部30
Bの後端部間には、チルトロック時の軸力確保のための
アタッチメント40が溶接により固着されている。な
お、アタッチメント40は、板材を断面L字形に屈曲さ
せたものである。
【0028】アッパチルトブラケット32は、アッパコ
ラムチューブ12の前端部付近を下側から支えるべく略
U字形状に形成されており、略車両上方側へ延出されて
ブレイクアウェイブラケット30の一対の脚部30Bの
外側に配置される左右一対のアーム部32Aを備えてい
る。アーム部32Aにおける前記切欠38と重合する位
置には、長孔42(図3参照)が形成されている。な
お、この長孔42は、後述するチルト支軸50を中心と
したチルトロックボルト34の移動軌跡に沿った円弧状
に形成されている。
【0029】チルトロックボルト34は、アッパチルト
ブラケット32の一対のアーム部32Aの長孔42並び
にブレイクアウェイブラケット30の一対の脚部30B
の切欠38を貫通し、略車両幅方向を軸方向として回転
不能に配置されている。チルトロックボルト34の雄ね
じ部は左ねじになっており、この雄ねじ部にチルトレバ
ー36の基端部に固着されたナット44が螺合されてい
る。従って、チルトレバー36を下方へ押し下げると、
チルトロックボルト34による締付けが緩みステアリン
グコラム16全体を長孔42のストロークの範囲で上下
動させることができ、逆にチルトレバー36を押し上げ
ると、チルトロックボルト34が締付けられてステアリ
ングコラム16がその位置で固定的に保持されるように
なっている。
【0030】第2支持手段24は、スライドガイドブラ
ケット46、ロアチルトブラケット48、チルト支軸5
0、エネルギー吸収プレート52等の部品によって構成
されており、ステアリングコラム16の前端側を車体側
(即ち、ステアリングサポート28の前部)に支持させ
る役割を果している。
【0031】図2及び図3並びに図5及び図6を用い
て、各部品の構成を具体的に説明すると、スライドガイ
ドブラケット46は略車両下方側が開放されたコ字形状
に形成されており、その中間部46Aがステアリングサ
ポート28の前部底面側に固着されている。なお、スラ
イドガイドブラケット46の中間部46Aは、ステアリ
ングコラム16の軸線に対して平行になるように傾斜さ
れている。また、スライドガイドブラケット46の左右
一対の脚部46Bは略車両下方側へ向けて互いに平行に
延出されている。各脚部46Bの幅方向中間部には略車
両上下方向を長手方向とする長孔54が形成されてい
る。
【0032】ロアチルトブラケット48は、略車両下方
側が開放されたコ字形状に形成された基部48Aと、こ
の基部48Aの両側部から略車両前方側へ向けて互いに
平行に延出された一対の突出部48Bと、を含んで構成
されている。なお、ロアチルトブラケット48の幅方向
寸法(基部48Aの両側部の外側面間の距離)はスライ
ドガイドブラケット46の一対の脚部46B間の幅方向
寸法(脚部46Bの内側面間の距離)よりも小さく設定
されており、突出部48B及び基部48Aの一部はスラ
イドガイドブラケット46の脚部46B内へ挿入されて
いる。
【0033】また、ロアチルトブラケット48の基部4
8Aの下端部は互いに離間する方向へ若干屈曲されてお
り、ロアチルトブラケット48はこの屈曲部分にてロア
コラムチューブ14の前端上部に固着されている。さら
に、ロアチルトブラケット48の一対の突出部48Bの
中央部所定位置(スライドガイドブラケット46の長孔
54と重合する位置)には、円孔56(図6参照)が同
軸上に形成されている。
【0034】上述したスライドガイドブラケット46の
長孔54及びロアチルトブラケット48の円孔56に
は、チルト支軸50が挿通されている。チルト支軸50
は、スライドガイドブラケット46の長孔54及びロア
チルトブラケット48の円孔56内へ挿通される円筒状
のカラー58と、このカラー58の一端部から挿入され
る連結ボルト60と、この連結ボルト60の貫通端部に
螺合されるナット(図示省略)と、によって構成されて
いる。
【0035】カラー58の軸方向寸法はスライドガイド
ブラケット46の一対の脚部46Bの外側面間の距離に
略一致するように設定されており、ロアチルトブラケッ
ト48の一対の突出部48Bの円孔56を貫通して長孔
54の上端部の内周面に圧入されている。なお、チルト
支軸50の構成は、上記に限らず種々の構成を採ること
が可能である。
【0036】さらに、上述したチルト支軸50の外周部
には、「エネルギー吸収手段」としてのエネルギー吸収
プレート52が配設されている。エネルギー吸収プレー
ト52の一端部52Aはスライドガイドブラケット46
の中間部46Aの裏面に固着されており、又中間部52
Bはチルト支軸50のカラー58の外周を取り巻くよう
に配置されており、更に他端部52Cはスライドガイド
ブラケット46の中間部46Aとロアチルトブラケット
48の基部48Aとの間の隙間から略車両後方側へ引き
出されている。
【0037】次に、本実施形態の作用並びに効果につい
て説明する。
【0038】ステアリングホイール20の略車両上下方
向に対する位置を調節する場合には、チルトレバー36
を下方へ押し下げればよい。チルトレバー36が下方へ
押し下げられると、チルトロックボルト34に対するナ
ット44の締付けが緩むため、ドライバはステアリング
ホイール20を略車両上下方向へ上下動させることがで
きる。ステアリングホイール20を上下動させると、胴
振り式のチルト機構であるため、ステアリングコラム1
6は第2支持手段24側のチルト支軸50を中心として
アッパチルトブラケット32の長孔42の範囲内で上下
に振られる。そして、ステアリングホイール20の位置
がドライバにとって最適なドライビングポジションとな
った時点で、チルトレバー36を上方へ押し上げる。チ
ルトレバー36が押し上げられると、チルトロックボル
ト34に対するナット44の締付けが強まり、チルト操
作が完了する。
【0039】ここで、車両前部へ所定の高荷重が作用す
ると(即ち、車両が一次衝突すると)、ドライバはシー
トベルト装置でフロントシートに拘束された状態で、そ
の上体が略車両前方側へ慣性移動する。このため、ドラ
イバは、図示しないエアバッグを介してステアリングホ
イール20に当接する(即ち、ドライバがエアバッグを
介してステアリングホイール20に二次衝突する)。
【0040】このとき(即ち、ドライバの二次衝突
時)、図7に示される如く、ステアリングホイール20
に入力される荷重をF(力の向きは略車両前方側)とす
ると、当該入力荷重Fはステアリングコラム16の軸直
角方向成分(具体的には、軸直角上方への荷重成分)F
v と軸方向成分Fs とに分解することができる。
【0041】上記ステアリングコラム16は第1支持手
段22及び第2支持手段24によってステアリングサポ
ート28に支持されていることから、第1支持手段22
のアッパチルトブラケット32側には、軸直角方向成分
(具体的には、軸直角上方への荷重成分)F1V及び軸方
向成分F1Sが作用する。また、第2支持手段24のロア
チルトブラケット48側には、軸直角方向成分(具体的
には、軸直角下方への荷重成分であり、前記F1Vとは反
対方向の力)F2V及び軸方向成分F2Sが作用する。
【0042】ブレイクアウェイブラケット30の脚部3
0Bの切欠38の形成方向は第1支持手段22のアッパ
チルトブラケット32に作用する軸方向成分F1Sの作用
方向に略一致していることから、当該軸方向成分F1S
起因して、チルトロックボルト34がブレイクアウェイ
ブラケット30の脚部30Bの切欠38から離脱され
る。離脱後のチルトロックボルト34はアッパチルトブ
ラケット32側に作用する軸直角方向成分F1Vに起因し
て、ブレイクアウェイブラケット30の一対の脚部30
Bの下縁30B’上を摺動していく(図1の二点鎖線及
び図3参照)。これにより、ステアリングコラム16の
アッパコラムチューブ12がロアコラムチューブ14側
へ相対変位(収縮)すると共にステアリングメインシャ
フト18も収縮し、同時にステアリングメインシャフト
18の後端部は略車両前方側へ水平に変位(ストロー
ク)される。
【0043】一方、ロアチルトブラケット48の一対の
突出部48Bを貫通するチルト支軸50はスライドガイ
ドブラケット46の長孔54によって前後方向の動きが
規制されているため、ロアチルトブラケット48に作用
する軸直角方向成分F2V及び軸方向成分F2Sの各垂直下
方分力に起因して、長孔54に沿って略車両下方側へス
ライドされる(図1の二点鎖線及び図3参照)。これに
より、ステアリングコラム16のロアコラムチューブ1
4の前端部は略車両下方側へ変位され、同時にステアリ
ングメインシャフト18の前端部も略車両下方側へ変位
される。
【0044】以上説明してきた一連の動作(ステアリン
グコラム16及びステアリングメインシャフト18の収
縮動作、アッパコラムチューブ12のブレイクアウェイ
ブラケット30からの離脱動作及び前方変位動作、ロア
コラムチューブ14の下方変位動作)が瞬時に行われる
結果、ステアリングメインシャフト18の後端部は略車
両前方側へ変位(ストローク)し、ステアリングメイン
シャフト18の前端部は略車両下方側へ変位される。す
なわち、本実施形態の場合、従来のようにステアリング
コラム16全体が略車両前方側へ変位するのではない。
【0045】ところで、ステアリングコラム16のアッ
パコラムチューブ12がストロークする過程(前方変位
する過程)で、アッパチルトブラケット32に作用する
軸直角方向成分F1Vが或る一定値を越えると、ブレイク
アウェイブラケット30の脚部30Bの下縁30B’に
対するチルトロックボルト34の突き上げ力が強くなり
過ぎて、チルトロックボルト34がブレイクアウェイブ
ラケット30の下縁30B’上を摺動しにくくなる(即
ち、アッパコラムチューブ12がストロークしにくくな
る)ことも考えられる。
【0046】そこで、アッパコラムチューブ12がスト
ロークする程度に(軸直角方向成分F1Vが或る一定値以
下となるように)軸直角方向成分F1Vを下げてやる必要
がある。本実施形態では、エネルギー吸収プレート52
によってそれが実現される。すなわち、エネルギー吸収
プレート52は、組付状態ではチルト支軸50を取り巻
くように配置されている。具体的には、エネルギー吸収
プレート52の一端部52Aが固定端とされ、中間部5
2Bがチルト支軸50の外周に配置され、他端部52C
が自由端とされている。
【0047】前述したように、二次衝突時においてチル
ト支軸50がスライドガイドブラケット46の長孔54
に沿って略車両下方側へスライドし始めると、当該チル
ト支軸50がエネルギー吸収プレート52の中間部52
Bに当接する。そして、チルト支軸50がなおも略車両
下方側へスライドしようとすると、エネルギー吸収プレ
ート52の中間部52Bから他端部52Cまでの部分を
変形させながら、長孔54の下端部までスライドしてい
く。この過程で、入力荷重Fの一部が吸収されて、結果
的にはアッパチルトブラケット32に作用する軸直角方
向成分F1Vも低減される。
【0048】より詳細に説明すると、図8(A)に示さ
れるように、チルト支軸50が略車両下方側へスライド
し始めた時点では、ステアリングコラム16の回転変位
角が小さいため(即ち、ステアリングコラム16のロア
チルトブラケット48の立ち上がり角が小さいため)、
チルト支軸50へのエネルギー吸収プレート52の中間
部52Bの接触範囲はθの範囲であり、この範囲で摩擦
力が発生する。そして、更にステアリングコラム16の
回転変位角が大きくなると(即ち、ステアリングコラム
16のロアチルトブラケット48の立ち上がり角が大き
くなると)、エネルギー吸収プレート52の中間部52
Bの接触範囲はθ’(>θ)の範囲となり、この範囲で
摩擦力が発生する。つまり、上記構成のエネルギー吸収
プレート52を用いることにより、ステアリングコラム
16の回転変位角の増加に比例して発生する摩擦力を増
加させることができる。従って、このようにすれば、ス
テアリングコラム16の後端側がストロークする際のス
トローク荷重を一定にすることができる。
【0049】総じて言えば、本実施形態では、ドライバ
がステアリングホイール20に二次衝突した場合に、ス
テアリングコラム16全体を略車両前方側へ変位させる
のではなく、ステアリングコラム16の後端側(ステア
リングメインシャフト18の後端部)を略車両前方側へ
水平に変位(ストローク)させると共に、ステアリング
コラム16の前端側(ステアリングメインシャフト18
の前端部)を略車両下方側へ変位させることができる。
その結果、本実施形態によれば、ステアリングコラム1
6の前端側の前方変位量を確保できない車種に対して
も、ドライバの二次衝突荷重を効果的に吸収することが
できる。
【0050】さらに、本実施形態では、ステアリングコ
ラム16の回転変位角の増加に比例して、チルト支軸5
0とエネルギー吸収プレート52との摩擦範囲を増加さ
せて、両者間に生じる摩擦力を増加させるエネルギー吸
収プレート52をチルト支軸50の周囲に配設したの
で、仮に比較的大きな軸直角方向成分F1Vが作用する場
合でも、これを効果的に低減させてステアリングコラム
16のストローク荷重を一定に保つことができる。従っ
て、本実施形態によれば、ステアリングコラム16の収
縮動作及びステアリングコラム16の後端側の略車両前
方側への変位動作を確実かつ円滑に行わせることができ
る。
【0051】なお、チルトロックボルト34の外周部に
ベアリングや樹脂ブッシュ等を取り付けることにより、
チルトロックボルト34がブレイクアウェイブラケット
30の脚部30Bの下縁30B’を摺動する際の摺動抵
抗をより一層低減させることができ、その結果、ステア
リングコラム16の後端側のストローク荷重をより一層
下げることができる。
【0052】以上が本実施形態の基本的な作用並びに効
果であるが、さらに本実施形態によれば、ステアリング
コラム16の収縮動作とチルト支軸50の略車両下方側
へのスライド動作とのバランスにより、ステアリングメ
インシャフト18の後端部のストローク軌跡が自由にな
り、ドライバの二次衝突時におけるステアリングホイー
ル20への入力荷重方向の違いに柔軟に対応することが
できるというメリットもある。 〔第2実施形態〕次に、図9を用いて、第2実施形態に
ついて説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構
成部分については、同一番号を付してその説明を省略す
る。
【0053】この図に示されるように、本実施形態で
は、「車体側ブラケット」としてのブレイクアウェイブ
ラケット70に固着される「軸力受け部」としてのアタ
ッチメント72に、複数の長孔74(広義には、「脆弱
部」或るいは「低剛性部」として把握される)を形成し
た点に基本的な特徴がある。なお、本図に示されるアッ
パチルトブラケット32が請求項3記載の本発明におけ
る「コラム側ブラケット」に相当し、チルトロックボル
ト34及びナット44が「締結手段」に相当する。
【0054】具体的に説明すると、本実施形態における
ブレイクアウェイブラケット70は、その断面形状が略
M字形状とされている点では、前述した第1実施形態の
ブレイクアウェイブラケット30と同様である。しか
し、ブレイクアウェイブラケット70の中間部70Aの
後端側が略車両幅方向に沿って水平なストレート部70
A’とされている点で、前述した第1実施形態のブレイ
クアウェイブラケット30と相違している。
【0055】また、ブレイクアウェイブラケット70の
一対の脚部70Bの後端部間にはチルトロック時の軸力
確保用の断面L字形のアタッチメント72が溶接により
固着されているが、本実施形態ではアタッチメント72
の高さ方向中間部に複数の長孔74がその長手方向に沿
って所定の間隔で形成されている。さらに、本実施形態
では、アタッチメント72における後端部の上部側のみ
(長孔74よりも上側の部分のみ)がブレイクアウェイ
ブラケット70に溶接されている。これにより、アタッ
チメント72はその板厚方向に低剛性化されている。
【0056】補足すると、アタッチメント72には、本
来的にチルトロックボルト34及びナット44による軸
力を受けるだけの剛性が確保されていることが要求され
る。そのため、本実施形態では、アタッチメント72に
おける軸力作用方向の剛性(即ち、長手方向の剛性)を
確保すべく、前述した第1実施形態と同様に断面形状は
L字形のままとしている。
【0057】その一方で、本実施形態では、後述する理
由からアタッチメント72の板厚方向の剛性を低くした
い。そこで、本実施形態では、アタッチメント72に複
数の長孔74を形成すると共に長孔74よりも上側の部
分のみをブレイクアウェイブラケット70に溶接するこ
ととしている。さらに、本実施形態では、アタッチメン
ト72の下縁から複数の長孔74の中心線までの距離a
(非溶接部分の長さ)をより長くとるべく、ブレイクア
ウェイブラケット70の中間部70Aの後端側のみをス
トレート部70A’としている。
【0058】本実施形態の作用並びに効果は以下の通り
である。
【0059】ステアリングメインシャフト18の後端部
が略車両前方側へ水平に変位するようにステアリングコ
ラム16を略車両前方側へストロークさせると、ブレイ
クアウェイブラケット70の中間部70Aとアッパコラ
ムチューブ12の後端側との隙間76をストローク量に
応じた分だけ確保しなければならない。
【0060】そこで、仮に、ブレイクアウェイブラケッ
ト70の中間部70Aとアッパコラムチューブ12の後
端側との隙間76を予め大きく確保しておくと、ステア
リングコラム16と他部品とが干渉したり、アッパチル
トブラケット32を長くする必要が生じて振動剛性の低
下を招くといった不利が生じる。
【0061】一方、ブレイクアウェイブラケット70に
溶接されるアタッチメント72は、チルトロック時の軸
力確保のためには必要な部品であるが、ステアリングコ
ラム16のストローク時には最早不要な部品である。
【0062】そこで、本実施形態では、この点に着目
し、アタッチメント72自体はチルトロック時の軸力確
保のために従来通り存置することとし、アタッチメント
72に複数の長孔74を形成すると共に溶接部位を限定
し、更には非溶接部位の長さを長くとることにより、ア
タッチメント72の板厚方向の剛性を低下させ、これに
より、ステアリングコラム16のストローク時にはアッ
パコラムチューブ12によってアタッチメント72が容
易に曲げ変形するようにしたものである。その結果、本
実施形態によれば、通常のチルトロック時における軸力
確保と、ドライバの二次衝突時におけるステアリングコ
ラム16とブレイクアウェイブラケット70の中間部7
0Aとの隙間76の確保の両立を図ることができる。
【0063】さらに、本実施形態によれば、ドライバの
二次衝突時にアタッチメント72を曲げ変形させながら
ステアリングコラム16をストロークさせることができ
るので、この過程でのエネルギー吸収効果も期待するこ
とができる。
【0064】上述した第1、第2実施形態では、所謂胴
振りタイプの手動チルト機構を備えたステアリング装置
10に対して本発明を適用したが、請求項1及び請求項
2に記載の本発明との関係においては、これに限らず、
チルト機構を備えていないステアリング装置に対して本
発明を適用してもよい。
【0065】また、上述した第1、第2実施形態では、
ブレイクアウェイブラケット30、70の左右一対の脚
部30B、70Bに切欠38に形成することで、アッパ
チルトブラケット32のアーム部32Aをブレイクアウ
ェイブラケット30、70から離脱させる構成を採った
が、これに限らず、ステアリングホイール12に略車両
前方側への所定の高荷重が作用した場合にステアリング
コラム16の後端側を車体側から離脱させることができ
る構成であればすべて適用可能である。
【0066】さらに、上述した第1、第2実施形態で
は、エネルギー吸収手段としてチルト支軸50の周囲に
エネルギー吸収プレート52を配設したが、請求項2に
記載の本発明との関係においては、これに限らず、種々
の構成を採ることが可能である。例えば、スライドガイ
ドブラケット46の長孔54内におけるチルト支軸50
の下方に所定硬度にチューニングされかつチルト支軸5
0の下方変位力によって塑性変形可能な樹脂部材を充填
したり、長孔54の内側にチルト支軸50の下方変位力
によって塑性変形可能な複数の突部や破断可能な複数の
ブリッジ部を適宜間隔で一体形成しておく等の構成を採
ってもよい。
【0067】また、上述した第2実施形態では、チルト
ロックボルト34及びナット44による締結軸力を受け
るアタッチメント72に複数の長孔74を形成すること
で当該アタッチメント72を変形可能に構成したが、こ
れに限らず、アッパコラムチューブ12の後端側との干
渉によって変形可能な構成であればすべて適用可能であ
る。例えば、アタッチメントの長手方向の所定位置に剛
性低下用の切欠、凹部等を形成したり、板厚を部分的に
薄くする等の構成を採ってもよい。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の本発
明に係るステアリングコラムの支持構造は、ステアリン
グホイールに略車両前方側への所定の高荷重が作用した
場合にはステアリングコラムの後端側が車体側から離脱
されるように当該後端側を第1の支持手段によって支持
させると共に、少なくともコラム軸直角下方への荷重成
分をもってステアリングコラムの前端側が変位されるよ
うに当該前端側を第2の支持手段によって支持させたの
で、ステアリングコラムの前端側を略車両前方側へ殆ど
変位させることなく、ステアリングコラムの後端側を略
車両前方側へ変位(ストローク)させることができ、そ
の結果、本実施形態によれば、ステアリングコラムの前
端側の前方変位量を確保できない車種に対しても、ドラ
イバの二次衝突荷重を効果的に吸収することができると
いう優れた効果を有する。
【0069】請求項2記載の本発明に係るステアリング
コラムの支持構造は、請求項1に記載の発明において、
前述した第2の支持手段に、所定の高荷重作用時に第1
の支持手段に作用するコラム軸直角上方への荷重成分を
低減させるためのエネルギー吸収手段を設けたので、仮
に第1の支持手段に作用するコラム軸直角上方への荷重
成分が大きかったとしても、ステアリングコラムの収縮
動作及び略車両前方側への変位動作を確実かつ円滑に行
わせることができるという優れた効果を有する。
【0070】請求項3記載の本発明に係るステアリング
コラムの支持構造は、請求項1又は請求項2に記載の発
明において、ステアリングコラムの後端側を支持するコ
ラム側ブラケットと、車体側に設けられかつチルトロッ
ク用の締結手段を介してコラム側ブラケットと連結され
る車体側ブラケットと、車体側ブラケットにおいて締結
手段の締結軸力作用方向上に配置されかつ当該締結軸力
を受ける軸力受け手段と、を含んで前述した第1支持手
段を構成し、さらに、ステアリングコラムの後端側の略
車両前方側への変位時に、当該ステアリングコラムの後
端側との干渉によって変形可能に軸力受け手段を構成し
たので、チルトロック時の軸力確保とステアリングコラ
ムの後端側の前方変位動作の円滑化の両立を図ることが
できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係るステアリング装置の二次衝
突前後の状態を示す側面図である。
【図2】図1に示されるステアリング装置の二次衝突前
の状態の側面図である。
【図3】図1に示されるステアリング装置の二次衝突後
の状態の側面図である。
【図4】図1に示される第1支持手段の構成を示す斜視
図である。
【図5】図1に示される第2支持手段の構成を示す斜視
図である。
【図6】図5に示される第2支持手段の構成を示す縦断
面図である。
【図7】二次衝突時にステアリングコラムに作用する力
の作用関係を示す説明図である。
【図8】エネルギー吸収プレートを配設した効果を説明
するための説明図である。
【図9】第2実施形態に係るステアリング装置における
第1支持手段の構成を示す図4に対応する斜視図であ
る。
【符号の説明】
12 アッパコラムチューブ 14 ロアコラムチューブ 16 ステアリングコラム 20 ステアリングホイール 22 第1支持手段 24 第2支持手段 26 インパネリインフォース(車体側) 28 ステアリングサポート(車体側) 32 アッパチルトブラケット(コラム側ブラケッ
ト) 34 チルトロックボルト(締結手段) 44 ナット(締結手段) 52 エネルギー吸収プレート(エネルギー吸収手
段) 70 ブレイクアウェイブラケット(車体側ブラケッ
ト) 72 アタッチメント(軸力受け手段) 74 長孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のコラムチューブによって構成され
    かつコラム軸方向へ収縮可能とされたステアリングコラ
    ムの後端側を車体側に支持する第1の支持手段と、当該
    ステアリングコラムの前端側を第1の支持手段によるコ
    ラム支持位置よりも低い位置にて車体側に支持する第2
    の支持手段と、を備えたステアリングコラムの支持構造
    であって、 前記ステアリングコラムの後端側は、ステアリングホイ
    ールに略車両前方側への所定の高荷重が作用した場合に
    車体側から離脱されるように第1の支持手段によって支
    持されており、 前記ステアリングコラムの前端側は、ステアリングホイ
    ールに略車両前方側への所定の高荷重が作用した場合に
    少なくともコラム軸直角下方への荷重成分をもって変位
    されるように第2の支持手段によって支持されている、 ことを特徴とするステアリングコラムの支持構造。
  2. 【請求項2】 前記第2の支持手段には、前記所定の高
    荷重作用時に前記第1の支持手段に作用するコラム軸直
    角上方への荷重成分を低減させるためのエネルギー吸収
    手段が設けられている、 ことを特徴とする請求項1に記載のステアリングコラム
    の支持構造。
  3. 【請求項3】 前記第1の支持手段は、ステアリングコ
    ラムの後端側を支持するコラム側ブラケットと、車体側
    に設けられかつチルトロック用の締結手段を介してコラ
    ム側ブラケットと連結される車体側ブラケットと、車体
    側ブラケットにおいて締結手段の締結軸力作用方向上に
    配置されかつ当該締結軸力を受ける軸力受け手段と、を
    含んで構成されており、 さらに、前記軸力受け手段は、ステアリングコラムの後
    端側の略車両前方側への変位時に、当該ステアリングコ
    ラムの後端側との干渉によって変形可能に構成されてい
    る、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のステア
    リングコラムの支持構造。
JP23267898A 1998-08-19 1998-08-19 ステアリングコラムの支持構造 Pending JP2000062623A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23267898A JP2000062623A (ja) 1998-08-19 1998-08-19 ステアリングコラムの支持構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23267898A JP2000062623A (ja) 1998-08-19 1998-08-19 ステアリングコラムの支持構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000062623A true JP2000062623A (ja) 2000-02-29

Family

ID=16943088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23267898A Pending JP2000062623A (ja) 1998-08-19 1998-08-19 ステアリングコラムの支持構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000062623A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006224886A (ja) * 2005-02-21 2006-08-31 Mazda Motor Corp ステアリングの支持構造
US7125047B2 (en) * 2003-09-06 2006-10-24 Hyundai Mobis Co., Ltd. Shock absorbing steering column of low tilt type
JPWO2005037627A1 (ja) * 2003-10-20 2006-12-28 日本精工株式会社 ステアリング装置
WO2009060277A1 (en) * 2007-11-08 2009-05-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Steering apparatus
JP2016043711A (ja) * 2014-08-19 2016-04-04 トヨタ自動車株式会社 グラブドア付けニーエアバッグ装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7125047B2 (en) * 2003-09-06 2006-10-24 Hyundai Mobis Co., Ltd. Shock absorbing steering column of low tilt type
JPWO2005037627A1 (ja) * 2003-10-20 2006-12-28 日本精工株式会社 ステアリング装置
JP4721428B2 (ja) * 2003-10-20 2011-07-13 日本精工株式会社 ステアリング装置
JP2006224886A (ja) * 2005-02-21 2006-08-31 Mazda Motor Corp ステアリングの支持構造
JP4715224B2 (ja) * 2005-02-21 2011-07-06 マツダ株式会社 ステアリングの支持構造
WO2009060277A1 (en) * 2007-11-08 2009-05-14 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Steering apparatus
CN101855122B (zh) * 2007-11-08 2012-07-04 丰田自动车株式会社 转向设备
US8459401B2 (en) 2007-11-08 2013-06-11 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Steering apparatus
JP2016043711A (ja) * 2014-08-19 2016-04-04 トヨタ自動車株式会社 グラブドア付けニーエアバッグ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5293825B2 (ja) 衝撃吸収式ステアリング装置
US20070068311A1 (en) Steering apparatus
JP6142970B2 (ja) ステアリング装置
US9096260B1 (en) Impact absorbing steering apparatus
JPWO2016186147A1 (ja) ステアリング装置
JPH0728048Y2 (ja) 衝撃吸収式ステアリングコラム装置
JP2011121443A (ja) チルト式ステアリング装置
JPWO2004005109A1 (ja) 車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置
CN115465352A (zh) 转向装置
JP2000006821A (ja) 衝撃吸収式ステアリングコラム装置
US20230406396A1 (en) Steering column device
JPH082026Y2 (ja) 衝撃吸収式ステアリングコラム装置
JP5120115B2 (ja) ステアリングコラムの支持装置
US5230533A (en) Shock absorbing steering apparatus
JP2000062623A (ja) ステアリングコラムの支持構造
JP2012066779A (ja) 衝撃吸収式ステアリング装置
JPH09272448A (ja) 衝撃吸収式ステアリングコラム装置
JP2000103339A (ja) ステアリングコラムの支持装置
JP2978788B2 (ja) 自動車用ステアリングコラム
JP4207799B2 (ja) 衝撃吸収式ステアリングコラム装置
JP2012040904A (ja) 衝撃吸収式ステアリング装置
JPH09193812A (ja) 衝撃吸収式ステアリングコラム装置
CN115465353A (zh) 转向装置
JP3427597B2 (ja) チルト式ステアリング装置
JP2004161242A (ja) 車両用衝撃吸収式ステアリングコラム装置