JP2012066779A - 衝撃吸収式ステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エネルギ吸収性能を安定させて運転者の保護充実を図れる構造を実現する。
【解決手段】アウタコラム13aの前部とインナコラム14aの後部とを摩擦係合させて、圧縮方向の衝撃荷重に基づいて収縮可能なステアリングコラム6bを構成する。又、このうちのアウタコラム13aを、昇降可能に支持した支持ブラケット10aと、車体に固定する車体側ブラケットとの間に、エネルギ吸収部材39を設ける。二次衝突時にこのエネルギ吸収部材39が、塑性変形しつつ、ステアリングホイールが前記アウタコラム13aと共に前方に変位する事を許容する。前記エネルギ吸収部材39の設計により、二次衝突時に於ける衝撃エネルギの吸収特性を自由に調整できて、上記課題を解決できる。
【選択図】図1

Description

この発明は、衝突事故の際に運転者の身体からステアリングホイールに加わった衝撃エネルギを吸収しつつこのステアリングホイールの前方への変位を可能とする、衝撃吸収式ステアリング装置の改良に関する。具体的には、衝突事故の際のエネルギ吸収特性を向上させる事により、運転者の保護充実を図れる構造を実現するものである。
自動車用ステアリング装置は、図18に示す様に構成して、ステアリングホイール1の回転をステアリングギヤユニット2の入力軸3に伝達し、この入力軸3の回転に伴って左右1対のタイロッド4、4を押し引きして、前車輪に舵角を付与する様にしている。前記ステアリングホイール1は、ステアリングシャフト5の後端部に支持固定されており、このステアリングシャフト5は、円筒状のステアリングコラム6を軸方向に挿通した状態で、このステアリングコラム6に回転自在に支持されている。又、前記ステアリングシャフト5の前端部は、自在継手7を介して中間シャフト8の後端部に接続し、この中間シャフト8の前端部を、別の自在継手9を介して、前記入力軸3に接続している。
上述の様な自動車用ステアリング装置は、衝突事故の際に、衝撃エネルギを吸収しつつ、ステアリングホイールを前方に変位させる構造にする事が、運転者の保護の為には必要である。即ち、衝突事故の際には、自動車が他の自動車等にぶつかる一次衝突に続いて、運転者の身体がステアリングホイールに衝突する二次衝突が発生する。この二次衝突の際に、運転者の身体に加わる衝撃を緩和して、運転者の保護を図る為に、上記ステアリングホイールを支持したステアリングコラムを車体に対して、二次衝突に伴う前方への衝撃荷重により前方に脱落可能に支持すると共に、前記ステアリングコラムと共に前方に変位する部分と車体との間に、塑性変形する事で前記衝撃荷重を吸収するエネルギ吸収部材を設ける事が、例えば特許文献1〜6に記載される等により従来から知られており、且つ、広く実施されている。又、特許文献7には、ステアリングホイールの位置調節を可能とし、且つ、このステアリングホイールを調節後の位置に保持する力を大きくする為の構造が記載されている。
図19〜22は、衝撃吸収機能を備えた自動車用ステアリング装置の具体的構造の1例を示している。この従前の構造は、ステアリングホイール1(図18参照)の上下位置を調節する為のチルト機構及び前後位置を調節する為のテレスコピック機構を備えたもので、ステアリングコラム6aと、支持ブラケット10と、このステアリングコラム6a側に設けた左右1対の被挟持壁部11、11と、車体側ブラケット12とを備える。このうちのステアリングコラム6aは、後側のアウタコラム13の前部と、前側のインナコラム14の後端部とを軸方向の相対変位を可能に嵌合させる事により、全長を伸縮可能に構成している。この様なステアリングコラム6aの内径側には、ステアリングシャフト5aを、回転自在に支持している。このステアリングシャフト5aに関しても、アウタシャフトとインナシャフトとの組み合わせにより、全長を伸縮可能に構成している。
前記ステアリングコラム6aの前端部には、電動モータ15(図18参照)や減速機等、電動式パワーステアリング装置の構成部材を設置する為のハウジング16を結合固定している。このハウジング16は、上部に幅方向(車両への組み付け状態で、当該車両の幅方向)に設けた支持管17を挿通した図示しないボルトにより、車体の一部に、揺動変位を可能に支持する。このボルトが、特許請求の範囲に記載した横軸に相当する。前記ステアリングシャフト5aの後端部で前記ステアリングコラム6aよりも後方に突出した部分に、前記ステアリングホイール1を固定する。又、前記ステアリングシャフト5aの前端部で前記ステアリングコラム6aよりも前方に突出した部分は、自在継手7を介して中間シャフト8(図18)に連結する。
又、前記支持ブラケット10は前記車体側ブラケット12に対し、二次衝突に基づく衝撃荷重により前方への変位(離脱)を可能に結合支持している。前記支持ブラケット10は、それぞれが鋼板等の、十分な強度及び剛性を有する金属板製である、取付板18と左右1対の側板19a、19bとを、溶接等により結合固定して成る。このうちの取付板18の幅方向両端部を、前記支持ブラケット10を前記車体側ブラケット12に結合支持する為の結合板部20、20としている。これら両結合板部20、20の幅方向中央部には、図22に示す様な、それぞれがこれら両結合板部20、20の後端縁に開口する切り欠き21、21を形成し、これら両切り欠き21、21部分に、カプセル22、22を装着している。
これら両カプセル22、22は、合成樹脂、アルミニウム系合金の如き軟質金属等、前記取付板部18を構成する金属板に対し滑り易い材料により造っている。この様な前記両カプセル22、22は、通常状態では前記両切り欠き21、21から抜け出る事はないが、前記支持ブラケット10に前方に向いた大きな衝撃荷重が加わった場合には、前記両切り欠き21、21との係合部(例えば、前記両結合板部20、20と前記両カプセル22、22との間に掛け渡された止めピン)を裂断して、これら両切り欠き21、21から後方に抜け出る。この様な前記両カプセル22、22の中央部には、前記支持ブラケット10を前記車体側ブラケット12に結合支持する為のボルト或はスタッドを挿通する為の通孔23、23を設けている。前記支持ブラケット10を前記車体側ブラケット12に結合支持するには、前記両カプセル22、22の通孔23、23を下から上に挿通したボルトを、前記車体側ブラケット12に溶接等により支持固定したナット24、24に螺合し更に締め付ける。この車体側ブラケット12は、予め車体側に固定されているので、前記ボルトの締め付けにより前記支持ブラケット10がこの車体に対し、前方に向いた大きな衝撃荷重が加わった場合にのみ、前方に脱落可能に結合支持される。尚、前記車体側ブラケット12の下面に固定したスタッドを前記両カプセル22、22の通孔23、23を上から下に挿通し、このスタッドの下端部にナットを螺合し更に締め付ける事により、前記支持ブラケット10を前記車体側ブラケット12に結合支持する事もできる。
又、前記アウタコラム13を両側から挟む状態で前記両側板19a、19bに設けた、1対の挟持板部25a、25bの互いに整合する位置に、上下方向通孔26、26を形成している。これら両上下方向通孔26、26は、前記支持管17の中心軸をその中心とする部分円弧形である。前記アウタコラム13は、前記両上下方向長孔26、26を挿通した調節杆27により、前記両側板19a、19bの挟持板部25a、25b同士の間に支持している。この為に、前記アウタコラム13の前部上方に、前記両被挟持壁部11、11を設け、これら両被挟持壁部11、11に、特許請求の範囲に記載したコラム側通孔である、前記アウタコラム13の軸方向に長い前後方向長孔28、28(本発明の実施の形態を示す図14〜15参照)を形成している。前記アウタコラム13は前記支持ブラケット10に対して、前記両上下方向長孔26、26及び前記両前後方向長孔28、28を挿通した、前記調節杆27により支承している。従って、前記アウタコラム13は、この調節杆27が前記両上下方向長孔26、26内で変位できる範囲で、前記支持管17を挿通したボルトを中心として、上下方向に揺動変位可能である。又、前記調節杆27が前記両前後方向長孔28、28内で変位できる範囲で、前後方向(軸方向)に変位可能である。
前記調節杆27は、一端部(図20の右端部)に外向フランジ状の鍔部29を固設すると共に、他端部に、駆動側カム30と被駆動側カム31とから成るカム装置32を設けている。このうちの鍔部29と被駆動側カム31とが、特許請求の範囲に記載した1対の押圧部に相当する。そして、調節レバー33でこのうちの駆動側カム30を回転駆動させる事により、前記被駆動側カム31と前記鍔部29との距離を拡縮可能としている。前記ステアリングホイール1の位置を調節する際には、前記調節レバー33を下方に回動させる事により前記被駆動側カム31と前記鍔部29との距離を拡げる。この状態で、前記調節杆27が前記両上下方向長孔26、26及び前記両前後方向長孔28内で変位できる範囲で、前記アウタコラム13を変位させる。そして、このアウタコラム13内に回転自在に支持されたステアリングシャフト5aの後端部に支持固定された、前記ステアリングホイール1の位置を調節する。前記アウタコラム13と共に昇降する部分の重量は、前記調節杆27と、前記支持ブラケット10に設けた係止部34との間に設けた釣合ばね35により支承している。この為、前記ステアリングホイール1の位置の調節時にも、運転者が前記重量全部を支える必要はない。
そして、前記ステアリングホイール1の位置を調節した後、前記調節レバー33を上方に回動させる事により、前記被駆動側カム31と前記鍔部29との距離を縮める。この結果、前記両挟持板部25a、25bの内側面と前記両被挟持壁部11、11の外側面とが強く当接し(摩擦係合し)、前記ステアリングホイール1の上下位置が固定される。又、これら両被挟持壁部11、11が設けられた、前記アウタコラム13の前端部の直径が縮まり、このアウタコラム13の前端部内周面と前記インナコラム14の後端部外周面とが強く当接し(摩擦係合し)、前記ステアリングコラム6aが不用意に伸縮しない状態となる。この結果、前記ステアリングホイール1の前後位置が固定される。
上述の様な自動車用ステアリング装置は、衝突事故に伴う二次衝突の際に、前記両カプセル22、22を前記車体側ブラケット12の側に残したまま、前記支持ブラケット10を前方に変位させる。即ち、二次衝突に伴ってこの支持ブラケット10に、前方に向いた大きな衝撃荷重が、前記ステアリングホイール1から、前記ステアリングシャフト5a、前記アウタコラム13、前記調節杆27を介して加わる。そして、前記両カプセル22、22と前記両結合板部20、20との係合部が裂断し、これら両カプセル22、22を前記両切り欠き21、21から抜け出させつつ、前記支持ブラケット10が前方に変位する。この結果、前記ステアリングホイール1も前方に変位し、このステアリングホイール1に衝突した運転者の身体に加わる衝撃を緩和できる。
この様に、二次衝突に伴って前記ステアリングホイール1を前方に変位させる際に、運転者の身体からこのステアリングホイール1に加わった衝撃エネルギを吸収しつつ、このステアリングホイール1を前方に変位させる事が、運転者保護の面から好ましい。例えば、上述の図18〜22に示した構造でも、前記両被挟持壁部11、11の外側面と前記両挟持板部25a、25bの内側面との当接部に作用する摩擦力、並びに、前記アウタコラム13の前部内周面と前記インナコラム14の後部外周面との当接部に作用する摩擦力が、前記ステアリングホイール1を前方に変位させる事に対する抵抗となり、前記衝撃エネルギの吸収に寄与する。但し、摩擦力に基づくエネルギ吸収性能は不安定で、それだけでは運転者の保護充実を図る事は難しい。又、塑性変形しつつ前記衝撃エネルギを吸収するエネルギ吸収部材を設ける構造も従来から知られているが、設置条件が限られる場合が多い。特に、ステアリングコラムの前端部に電動式パワーステアリング装置を設置する構造の場合、エネルギ吸収部材の設置スペースが限られる為、優れた衝撃吸収性能を有する構造を実現する為の設計が難しい。
特開2000−95116号公報 特開昭63−46972号公報 特開2001−80527号公報 特開2006−312360号公報 実開平2−132576号公報 実開平7−19057号公報 特開平10−35511号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、エネルギ吸収部材の設置スペースが限られる様な条件下であっても、エネルギ吸収性能を安定させて運転者の保護充実を図れる衝撃吸収式ステアリング装置の構造を実現すべく発明したものである。
本発明の衝撃吸収式ステアリング装置は、前述した従来から知られている衝撃吸収式ステアリング装置と同様に、ステアリングコラムと、ステアリングシャフトと、被挟持部と、コラム側通孔と、支持ブラケットと、ブラケット側通孔と、調節杆と、調節手段とを備える。
このうちのステアリングコラムは、前後位置を規制された状態で前側に配置されたインナコラムの後部にアウタコラムの前部を、嵌合部を摩擦係合させた状態で外嵌して成る。そして、このアウタコラムに前方に向いた衝撃荷重が加わった場合に全長を収縮可能とすると共に、前端部を横軸により、上下方向の揺動変位を可能として車体に対し支持している。
又、前記ステアリングシャフトは、前記ステアリングコラムの内径側に回転自在に支持されて、後端部をこのステアリングコラムの後端開口よりも後方に突出させている。そして、この突出させた部分にステアリングホイールを支持固定可能とすると共に、少なくとも軸方向の衝撃荷重に基づいて全長を収縮可能としている。
又、前記被挟持部は、前記アウタコラムの上面又は下面に設けている。
又、前記コラム側通孔は、前記被挟持部に形成している。
又、前記支持ブラケットは、左右1対の挟持板部及びこれら両挟持板部を車体に対して支持する取付板部を有する。そして、この取付板部を、二次衝突時に加わる衝撃荷重に基づいて前方への脱落を可能に、車体に対して支持する。
又、前記ブラケット側通孔は、前記両挟持板部のうち前記コラム側通孔に整合する部分に形成したもので、前記横軸を中心とする円弧方向に長い上下方向長孔である。
又、前記調節杆は、前記コラム側、ブラケット側各通孔を挿通している。
又、前記調節手段は、前記調節杆の基端部に設けられた調節レバーの操作に基づいて、この調節杆の両端部に設けられた1対の押圧部の間隔を拡縮する。そして、この間隔の収縮時に両挟持板部の内側面同士の間隔を縮め、これら両挟持板部の内側面と前記被挟持部の両外側面とを摩擦係合させて、前記ステアリングコラムの上下位置を固定する。
更に、二次衝突時にこのステアリングコラムを構成する前記アウタコラムを、前記ステアリングホイールから前記ステアリングシャフトを介して加えられた衝撃エネルギを吸収しつつ前方への変位を可能としている。
特に、本発明の衝撃吸収式ステアリング装置に於いては、前記車体のうちで前記支持ブラケットの取付板部を支持した部分とこの支持ブラケットとの間に塑性変形可能な金属板製のエネルギ吸収部材を、前記取付板部の前端部にガイド部材を、それぞれ設けている。
このうちのエネルギ吸収部材は、前記車体に対し、前方への変位を阻止された状態で取り付けられる基板部と、この基板部の前端縁から前方に延出された帯状板部の中間部をU字形に折り返して成る塑性変形部とを備える。又、この塑性変形部は、前記基板部から前方に連続する上側板部と、180度折り返された半円筒形で、この上側板部の前端縁に基端縁を連続させた折り返し部と、この折り返し部の先端縁から後方に延出する下側板部とを備える。
一方、前記ガイド部材は、前端縁を半円筒面状の凸曲面とすると共に上下両面を前記上側、下側両板部を摺接若しくは近接対向させるガイド面とした扱き板部と、この扱き板部の下側に設けられた抑え板部と、これら扱き板部の下面と抑え板部の上面との間に設けられた、前記下側板部を挿通自在なスリット状の挿通部とを備える。
更に、前記ガイド部材を、前記取付板部の前端部に固定している。そして、前記エネルギ吸収部材を、前記下側板部を前記挿通部に挿通し、前記上側、下側両板部を前記扱き部の上下両側に位置させると共に、前記折り返し部をこの扱き部の前端縁に対向させた状態で、前記基端部を車体に対し、前方への変位を阻止した状態で支持している。
上述の様な本発明を実施する場合に、例えば請求項2に記載した発明の様に、前記アウタコラムの前部で前記インナコラムの後部に外嵌している部分の直径を、当該部分に前後方向に形成されたスリットにより収縮可能とすると共に、このスリットの両側部分に1対のフランジ部を設ける。そして、ボルトとねじ孔との螺合乃至は締め付けにより前記アウタコラムの前部の直径を縮めて、このアウタコラムの前部内周面と前記インナコラムの後部外周面とを摩擦係合させる。
或いは、請求項3に記載した発明の様に、前記アウタコラムの前部と前記インナコラムの後部とを、軸方向の変位を可能に嵌合させる。又、このアウタコラムの前部の直径を、この前部の上端部又は下端部に前後方向に形成したスリットにより、弾性的に拡縮可能とすると共に、前記アウタコラムの上面又は下面でこのスリットを左右両側から挟む部分に、前記被挟持部を構成する1対の被挟持壁部を設ける。更に、これら両被挟持壁部の互いに整合する部分に、それぞれがコラム側通孔であって前記アウタコラムの軸方向に長い前後方向長孔を形成する。そして、前記調節レバーの操作により前記両押圧部同士の間隔を拡げた状態で、前記ステアリングホイールの上下位置に加えて前後位置の調節も可能とする。
又、上述の様な本発明を実施する場合に好ましくは、請求項4に記載した発明の様に、前記インナコラムの外周面に、それぞれが軸方向に長い複数本の突条を形成する。そして、このインナコラムの外周面と前記アウタコラムの内周面とを、これら各突条の頂部で当接させる。
或いは、請求項5に記載した発明の様に、前記エネルギ吸収部材を構成する塑性変形部のうちで、前記折り返し部の幅寸法を、前記上側、下側両板部の幅寸法よりも小さくする。
或いは、請求項6に記載した発明の様に、前記支持ブラケットを構成する前記取付板部を、車体に固定された車体側ブラケットに対し、二次衝突時に加わる衝撃荷重に基づいて前方への脱落を可能に支持する。
又、前記支持ブラケットの上面に1対の弾性係止片を設置すると共に、前記車体側ブラケットに、前後方向に長い係止透孔を形成する。
そして、前記両弾性係止片の上部に、前記支持ブラケットを下方から上方に変位させる事に伴って、これら両弾性係止片を弾性変形させつつ前記係止透孔のうちの後部と係合し、係合後に前記支持ブラケットが下降するのを阻止する鉤部を設ける。
この様な請求項6に記載した発明を実施する場合に、更に好ましくは、請求項7に記載した発明の様に、前記支持ブラケットの上面のうちで前記両弾性係止片よりも前後方向に外れた部分に、上端部がこれら両弾性係止片の鉤部の幅方向寸法よりも大きな幅方向寸法を有するガイド鍔部を設ける。
又、前記車体側ブラケットのうちで、前記係止透孔と前記両弾性係止片とを係合させた状態で前記ガイド鍔部と整合する部分に、このガイド鍔部が上下方向に通過可能な幅広孔部を形成する。
更に、前記支持ブラケットが二次衝突時に加わる衝撃荷重に基づいて前方に変位する過程で、前記車体側ブラケットに対する前記支持ブラケットの支持力が喪失する以前に、前記ガイド鍔部が前記幅広孔部から前記係止透孔のうちの前側部分に移動させる。
そして、このガイド鍔部の下面と、前記車体側ブラケットの上面のうちでこの係止透孔の両側部分との係合に基づき、前記支持ブラケットの落下を防止する。
上述の様に構成する本発明によれば、エネルギ吸収部材の設置スペースが限られる様な条件下であっても、エネルギ吸収性能を安定させて、運転者の保護充実を図れる衝撃吸収式ステアリング装置を実現できる。
即ち、二次衝突時の衝撃エネルギを吸収する為に、前記アウタコラムの前部内周面とインナコラムの後部外周面との嵌合部の摩擦抵抗だけでなく、エネルギ吸収部材の塑性変形部をガイド部材の扱き板部により扱き、この塑性変形部の折り返し部を先端側に移動させる、塑性変形も利用する。この塑性変形部の下側板部は、スリット状の挿通部に挿通された状態で、前記折り返し部の移動時にも下方に変位する事はない。この為、この折り返し部を前記塑性変形部の先端側に向けて移動させる態様での塑性変形は安定して行われ、前記衝撃エネルギを安定して吸収できる。
しかも、金属板製のエネルギ吸収部材とガイド部材とは、限られた空間への設置が容易で、しかも安定したエネルギ吸収性能を発揮できる。この為、ステアリングコラムの前端部に電動式パワーステアリング装置を設置する構造の様に、設置条件が厳しい場合でも、設計の自由度を確保して、優れた衝撃吸収性能を有する構造を実現できる。
尚、本発明を実施する場合に、請求項2に記載した発明の構造を採用すれば、ステアリングホイールの前後位置を調節はできないが、前記アウタコラムの前部内周面とインナコラムの後部外周面との嵌合部の摩擦抵抗を調節できる。そして、二次衝突時に於ける、この嵌合部で衝撃エネルギの吸収性能を調節できる。
これに対して、請求項3に記載した発明の構造を採用すれば、調節杆が前後方向長孔内で変位できる範囲で、ステアリングホイールの前後位置を調節できる。
又、請求項4に記載した発明の様に、前記インナコラムの外周面と前記アウタコラムの内周面とを、このインナコラムの外周面に形成した各突条の頂部で当接させれば、これら両コラム同士の嵌合部の摩擦状態を安定させて、前記衝撃エネルギを吸収する性能を、より安定させられる。
又、請求項5に記載した発明の様に、前記折り返し部の幅寸法を、上側、下側両板部の幅寸法よりも小さくすれば、前記エネルギ吸収部材を塑性変形させ始めるのに要する荷重を低く抑えられる。そして、このエネルギ吸収部材が塑性変形し始める瞬間に運転者の身体に加わる衝撃を緩和して、運転者の保護を図り易くなる。
又、請求項6に記載した発明の構造によれば、ステアリングコラム側に組み付けた支持ブラケットを、車体側に固定した車体側ブラケットに、ボルトやスタッド等により結合する作業を行う際に、前記ステアリングコラム等の重量を支えつつ、これらボルトやスタッド等とナット等とを螺合させる必要がなくなり、前記作業の容易化を図れる。
更に、請求項7に記載した発明によれば、二次衝突に基づいて前記ステアリングコラムが前方に変位し、前記車体に対する前記支持ブラケットの、本来の支持力が喪失した状態でも、この支持ブラケットが落下する事を防止できる。この為、二次衝突が進行した状態でも、ステアリングホイールの後側で膨らんだエアバッグと運転者の身体との位置関係を適正のままに維持できて、運転者の保護をより一層充実させられる。
本発明の実施の形態の第1例の通常時の状態を、支持ブラケットとエネルギ吸収部材とを組み合わせて後上方から見た状態で示す要部斜視図。 同じく、より幅方向中央に近い、後上方から見た状態で示す要部斜視図。 同じく、エネルギ吸収部材とガイド部材とを組み合わせ、これらエネルギ吸収部材及びガイド部材を支持ブラケットと組み合わせる以前の状態を、側方に近い前上方から見た状態で示す要部斜視図。 同じく、エネルギ吸収部材とガイド部材と支持ブラケットとを組み合わせる以前の状態を、より幅方向中央に近い、前上方から見た状態で示す要部斜視図。 同じく、より側方から見た状態で示す斜視図。 同じく、側方に近い後上方から見た状態で示す要部斜視図。 同じく、前下方から見た状態で示す斜視図。 全部品を組み立てて車体に対し支持した状態を、後上方から見た状態で示す斜視図。 図8の中央部拡大図。 二次衝突が進行した状態を、側方に近い前上方から見た状態で示す要部斜視図。 本発明の実施の形態の第2例を、支持ブラケットとエネルギ吸収部材とを組み合わせて前上方から見た状態で示す要部斜視図。 同じく、要部側面図。 同じく、要部平面図。 図13のA−A断面図。 同B−B断面図。 同じく、弾性係止部及びガイド鍔部を備えた取付用ブラケットを前上方から見た状態で示す斜視図。 同じく、車体側ブラケットを前上方から見た状態で示す斜視図。 従来から知られているステアリング装置の1例を示す、部分切断側面図。 従前の衝撃吸収式ステアリング装置の1例を、前上方から見た状態で示す斜視図。 同じく断面図。 同じく、車体側ブラケットを省略して示す、図19と同様の図。 同じく、支持ブラケットを後下方から見た状態で示す斜視図。
[実施の形態の第1例]
図1〜10は、請求項1、2、5〜7に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例の衝撃吸収式ステアリング装置は、ステアリングコラム6bと、ステアリングシャフト5bと、被挟持部36と、コラム側通孔37と、支持ブラケット10aと、ブラケット側通孔である上下方向長孔26、26(図6、8、9及び前述の図22参照)と、調節杆27aと、この調節杆27aを含んで構成される調節手段38と、エネルギ吸収部材39と、ガイド部材40とを備える。そして、本例の構造の場合には、前記ステアリングシャフト5bの後端部に支持固定したステアリングホイール1(前述の図18参照)の高さ位置の調節を可能としている。更に、衝突事故に伴う二次衝突時に、前記ステアリングコラム6b及び前記ステアリングシャフト5bの全長を縮めると共に、前記エネルギ吸収部材39を塑性変形させつつ、前記ステアリングホイール1を前方に変位させる様にしている。
前記ステアリングコラム6bは、前側に配置されたインナコラム14bの後部と、後側に配置されたアウタコラム13bの前部とを嵌合させている。このうちのインナコラム14bは、鉄系合金、或はアルミニウム系合金、マグネシウム系合金の如き軽合金等の、電縫管或は引き抜き管等で、全体を単なる円筒状に構成している。この様な前記インナコラム14aの前端部は、電動式パワーステアリング装置41を構成するハウジング16aの後端面に突設した保持筒部84に締り嵌めで内嵌すると共に、先端縁を、この保持筒部42の奥端面に形成した段差面に突き当てている。又、前記ハウジング16aは、前上端部に設置した支持管17に挿通した、特許請求の範囲に記載した横軸に相当する、ボルト等の枢軸部材により、車体に対して、上下方向に関する揺動変位のみを可能に支持している。従って、前記インナコラム14bは前記車体に、前後位置を規制された状態で支持されている。
一方、前記アウタコラム13bは、アルミニウム系合金、マグネシウム系合金の如き軽合金をダイキャスト成形する等により一体に造られたもので、上面の中間部前寄り部分に、前記被挟持部36を形成している。又、前記アウタコラム13bの下端部のうちで後端部を除く部分にスリット42を、後端部を除き、このアウタコラム13bの前端縁に開口する状態で形成している。従って、このアウタコラム13bの前部で前記インナコラム14bの後部に外嵌している部分の直径は、弾性的に収縮可能である。又、前記アウタコラム13b前端部下面で、前記スリット42を幅方向両側から挟む部分に、1対のフランジ部43a、43bを設けている。そして、これら両フランジ部43a、43bに設けた通孔に挿通したボルト44の雄ねじ部と、ナット45に設けたねじ孔とを螺合し更に締め付ける事により、前記アウタコラム13bの前部の直径を弾性的に縮めて、このアウタコラム13bの前部内周面と前記インナコラム14bの後部外周面とを摩擦係合させている。尚、前記フランジ部43bの強度を十分に確保できれば、前記ボルト44の雄ねじ部を螺合させる為のねじ孔を、このフランジ部43bに直接形成する事もできる。何れにしても、前記ボルト44を締め付けるトルクを適切に規制する事により、前記アウタコラム13bの前部内周面と前記インナコラム14bの後部外周面との当接部の面圧を適正に調整できる。そして、これら両コラム13b、14bから成る、前記ステアリングコラム6bの全長を縮める為に要する荷重の大きさを調節できる。
又、前記ステアリングシャフト5bは、例えば杆状のインナシャフトの端部と管状のアウタシャフトの端部とを非円形嵌合させて、トルクの伝達を可能にしている。又、これら両シャフトの端部同士の非円形嵌合部を、圧縮方向に大きな力が加わった場合に摺動可能として、前記ステアリングシャフト5bの全長を、二次衝突時に加わる衝撃エネルギにより、収縮可能としている。この様なステアリングシャフト5bは、前記ステアリングコラム6bの内径側に回転自在に支持した状態で、後端部をこのステアリングコラム6bの後端開口よりも後方に突出させている。そして、この突出させた部分に、前記ステアリングホイール1を支持固定可能としている。
又、前記被挟持部36は、前記アウタコラム13bの上面に設けている。本例の場合にこの被挟持部36は、このアウタコラム13bをダイキャスト成形するのと同時に形成したもので、互いに平行な左右1対の側板部同士の間に補強板部を設けた如き構造としている。これら両側板部の外側面(互いに反対側の側面)同士は互いに平行で、これら両外側面同士の間隔は、前記アウタコラム13bのうちで前記被挟持部36を設けた部分の外径(左右方向の幅寸法)と同じか、この外径よりも少しだけ大きくなっている。そして、前記コラム側通孔37は、前記被挟持部36(を構成する前記両側板部)の幅方向両端部の互いに整合する位置に(互いに同心に)、1対形成している。本例の場合、前記両コラム側通孔37は、前記調節杆27aの外径よりも僅かに大きな内径を有する、単なる円孔としている。
又、前記支持ブラケット10aは、左右1対の挟持板部25c、25d、及び、これら両挟持板部25c、25dを車体に対して支持する取付板部18aを有する。そして、この取付板部18aを、二次衝突時に加わる衝撃荷重に基づいて前方への脱落を可能に、車体に対して支持する。前記両挟持板部25c、25d及び前記取付板部18aは、鋼板等の、十分な強度及び剛性を有する金属板に、プレス加工による打ち抜き加工及び曲げ加工を施して成る。前記支持ブラケット10aは、この様な前記両挟持板部25c、25d及び前記取付板部18aを、溶接等により接合固定して成る。又、このうちの両挟持板部25c、25dの互いに整合する部分に、前記両上下方向長孔26、26を形成している。これら両上下方向長孔26、26は、前記枢軸部材を中心とする、部分円弧状である。
又、これら両上下方向長孔26、26と、前記コラム側通孔37とに、前記調節杆27aを挿通している。この調節杆27aの基端部には、外向フランジ状の鍔部29(従前の構造を示す図20参照)を形成している。そして、この鍔部29の内側面に突設した凸部を、前記両挟持板部25c、25dのうちの一方の挟持板部25cに形成した上下方向長孔26に、この上下方向に沿った変位(昇降)のみ可能に(回転を阻止した状態で)係合させている。前記鍔部29が、特許請求の範囲に記載した1対の押圧部のうちの一方の押圧部に相当する。これに対して、他方の押圧部は、前記調節杆27aの中間部先端寄り部分に外嵌した被駆動側カム31(従前の構造を示す図20参照)が相当する。この被駆動側カム31は、前記両挟持板部25c、25dのうちの他方の挟持板部25dに形成した上下方向長孔に、昇降のみ可能に係合させている。
そして、前記調節杆27aの先端部に調節レバー33aを、この調節杆27aに対する相対回転を可能に、且つ、前記鍔部29から離れる方向への変位を阻止した状態で設置している。前記調節レバー33aの基端部内側面には駆動側カム30(従前の構造を示す図20参照)を、この調節レバー33aに対する相対回転を阻止した(この調節レバー33aと共に回転する)状態で設置している。そして、前記被駆動側カム31のカム面と前記駆動側カム30のカム面とを係合させてカム装置32(従前の構造を示す図20参照)を構成している。このカム装置32は、前記調節レバー33aの操作により軸方向寸法を拡縮する。この結果、前記1対の押圧部である、前記鍔部29と前記被駆動側カム31との間隔が拡縮される。
前記ステアリングホイール1の上下位置を調節する場合には、前記調節レバー33aを下方に揺動させて、前記カム装置32の軸方向寸法を縮め、前記被駆動側カム31と前記鍔部29との距離を拡げる。この状態で、前記調節杆27aが前記両上下方向長孔26内で変位できる範囲で、前記ステアリングコラム6bを、前記枢軸部材を中心として揺動変位させて、前記ステアリングホイール1の上下位置を調節する。本例の場合、前記ステアリングコラム6bと共に昇降する部分の重量は、前記アウタコラム13bと、前記支持ブラケット10aの取付板部18aとの間に設けた、引っ張りばねである釣合ばね35aにより支承して、前記ステアリングホイール1の上下位置の調節時に於ける、運転者の負担軽減を図っている。このステアリングホイール1の上下位置を調節したならば、前記調節レバー33aを上方に回動させて、前記被駆動側カム31と前記鍔部29との距離を縮め、前記両挟持板部25c、25dの内側面と前記被挟持部36の外側面とを摩擦係合させて、前記ステアリングホイール1の上下位置を固定する。
更に、本例の場合には、次の(1) 〜(4) の構造を採用する事により、二次衝突時に前記ステアリングホイール1に衝突した運転者の身体に加わる衝撃を緩和する様にしている。
(1) 前記支持ブラケット10aを車体側ブラケット12a(図8、9参照)に対し、二次衝突時に加わる衝撃エネルギに基づいて、前方に脱落する様に支持している。
(2) 前記ステアリングコラム6bを、前記衝撃エネルギに基づいて全長を収縮可能に構成している。
(3) 前記ステアリングシャフト5bを、前記衝撃エネルギに基づいて全長を収縮可能に構成している。
(4) 前記支持ブラケット10aと前記車体側ブラケット12aとの間に、塑性変形しつつこの支持ブラケット10aの前方への変位を許容する、前記エネルギ吸収部材39を設けている。
これら(1) 〜(4) の構造のうち、(2)(3)の構造に関しては前述した通りであるから、重複する説明は省略する。又、(1) の構造に関しては、前述の図19〜21で説明した従前の構造と同様であるから、同等部分には同一符号を付して、説明を省略し、残りの(4) の構成に就いて、以下に説明する。
前記車体側ブラケット12aと前記支持ブラケット10aとの間に、前記エネルギ吸収部材39を設けている。このうちの車体側ブラケット12aは、図8〜9に示す様に、左右の前フェンダ同士の間に掛け渡された状態で設けられて車体の一部を構成する補強パイプ46の中間部下面に溶接固定されている。前記エネルギ吸収部材39の基板部47は、前記支持ブラケット10aに係止したカプセル22、22と共に前記車体側ブラケット12aに、図示しないボルト若しくはスタッドにより結合される。そして、二次衝突時にも、この車体側ブラケット12aに結合されたまま、前方に離脱する事はない。これに対して、前記エネルギ吸収部材39の塑性変形部48は、前記支持ブラケット10aに支持されたガイド部材40に係止されていて、二次衝突時に、この支持ブラケット10aの前方への変位に伴って塑性変形する。
より具体的に説明すると、前記エネルギ吸収部材39は、軟鋼板等の塑性変形可能な金属板製の素材に、プレスによる打ち抜き加工、曲げ加工を施す事により、一体に造っており、前記基板部47と前記塑性変形部48とを有する。このうちの基板部47は、幅方向に長い長矩形で、前記車体側ブラケット12aを構成する取付板部18aの形状に合わせて、幅方向に関して両端部を中央部に対して下方にオフセットし、これら幅方向両端部と中央部とを、傾斜部により連続させている。前記塑性変形部48は、この様な基板部47の前端縁の幅方向中央部から前方に延出された帯状板部の中間部をU字形に折り返して成るもので、上側板部50と、折り返し部51と、下側板部52とを備える。このうちの上側板部50は、前記基板部47と同一平面上に、この基板部47から前方に連続する状態で設けられている。又、前記折り返し部51は、180度折り返された半円筒形で、前記上側板部50の前端縁に基端縁を連続させている。又、前記下側板部52は、前記折り返し部51の先端縁から後方に延出する状態で設けられている。前記塑性変形部48が塑性変形する以前の状態(二次衝突が発生していない、通常状態)では、前記下側板部52の先端部(後端部)は、前記基板部47の後端縁よりも後方に突出している。更に、本例の場合には、前記折り返し部51の両側縁部に円弧状の切り欠き部53、53を形成して、この折り返し部51の幅寸法を、前記上側、下側両板部50、52の幅寸法よりも小さくしている。
一方、前記ガイド部材40は、ポリアミド樹脂(ナイロン)、ポリ四フッ化エチレン樹脂(PTFE)、ポリアセタール樹脂等の滑り易い合成樹脂を射出成形する等により、一体に造ったもので、扱き板部54と、抑え板部55と、挿通部56とを備える。このうちの扱き板部54は、前端縁を半円筒面状の凸曲面とすると共に、上下両面を、前記エネルギ吸収部材39の塑性変形部48を構成する上側、下側両板部50、52を摺接させるガイド面としている。又、前記抑え板部55は、前記扱き板部54の下側に設けられている。図示の例では、これら抑え板部55の上面と扱き板部54の下面との間に中間板を設けると共に、これら抑え板55と中間板との左右両側縁同士を側板で接続して、当該部分を矩形筒状に形成している。この様な構造は、前記抑え板部55の強度及び剛性を確保する面から有利であるが、この抑え板部55の強度及び剛性を確保できるのであれば、前記中間板及び両側板は、省略しても良い。
又、前記挿通部56は、前記扱き板部54の下面と前記抑え板部55の上面との間に設けられたもので、前記下側板部52を挿通自在なスリット状である。又、前記扱き板部54の左右両側にガイド板部57、57を、この扱き板部54の上方乃至前方に突出する状態で形成している。これら両ガイド板部57、57の内側面同士の間隔は、前記エネルギ吸収部材39の塑性変形部48の幅寸法よりも僅かに大きくして、前記扱き板部54がこの塑性変形部48を扱く際に、この塑性変形部48が左右にぶれない様にしている。
更に、本例の場合には、前記ガイド部材40に、前記各部54〜57に加えて、それぞれ1対ずつの弾性係止片58、58及びガイド鍔部59、59を、これら各部54〜57と共に、一体に設けている。このうちの両弾性係止片58、58は、前記扱き板部54の後端部両側方から上方に突出する状態で設けられており、それぞれの上端部外側面に、前後方向から見た形状が略三角形状である、鉤部60、60を設けている。これら両鉤部60、60の外側面は、上方に向うほど互いに近づく方向に傾斜している。一方、前記両ガイド鍔部59、59は、前記ガイド部材40を前記支持ブラケット10aの取付板部18aにねじ止め固定する為、前記扱き板部54の前半部から左右両側方に突出する状態で設けられた取付フランジ部61、61の先端面の上端部から、更に左右両側方に突出する状態で設けられている。
上述の様なガイド部材40を装着する為、前記取付板部18aの前端部に、前記ガイド部材40のうちの抑え板部55(及び中間板並びに両側板)を挿通可能な透孔62を形成している。前記ガイド部材40を前記取付板部18aに装着するには、前記抑え板部55を前記透孔62に前方から挿入し、前記扱き板部54の下面を前記取付板部18aの上面に当接させる。そして、前記両取付フランジ部61、61の取付孔を上方から挿通した取付ねじ63、63を、前記取付板部18aに設けたねじ孔に螺合し、更に締め付ける。一方、前記エネルギ吸収部材39は、前記塑性変形部48のうちの下側板部52を前記ガイド部材40の挿通部56に、前方から挿通し、前記折り返し部51の内周面を、前記扱き板部54の前端縁に、当接乃至は近接対向させる。前記ガイド部材40を前記取付板部18aに結合固定する作業と、このガイド部材40と前記エネルギ吸収部材39とを組み合わせる作業との前後は問わない。
何れにしても、前記ガイド部材40を前記取付板部18aに結合固定すると共に、このガイド部材40と前記エネルギ吸収部材39とを組み合わせたならば、このエネルギ吸収部材39を、前記支持ブラケット10aと共に、前記車体側ブラケット12aに支持する。この作業は、この支持ブラケット10aに装着した前記両カプセル22、22に形成した通孔23、23及び前記エネルギ吸収部材49の基板部47の両端部に形成した通孔64、64に挿通したボルト又はスタッドと、ナットとを螺合し更に締め付ける事により行う。このうちのスタッド又はナットは、前記車体側ブラケット12aに固定されているので、前記締め付け作業により、前記基板部47及び前記両カプセル22、22が、前記車体側ブラケット12aに対し、不離に結合支持される。又、前記支持ブラケット10aに関しても、前記両カプセル22、22を介して前記車体側ブラケット12aに、二次衝突時に前方への離脱可能に支持される。
上述の様に、前記ボルト又はスタッドとナットとを螺合し更に締め付ける際に、そのままでは前記支持ブラケット10aと組み合わされた、前記ステアリングコラム6bや前記ステアリングシャフト5b等の重量を支えつつ作業を行う必要がある。この様な作業は、作業員の負担が大きいので、本例の場合には、前記両弾性係止片58、58を利用して、前記作業に関する負担の軽減を図っている。この為に本例の場合には、前記車体側ブラケット12aの一部に、それぞれが前後方向に長い1対の係止透孔65、65(図8、9参照)を、互いに平行に形成している。又、これら両係止透孔65、65の中間部後端寄り部分の互いに反対側の側縁部を矩形状に切り欠いて、当該部分を幅広孔部66、66としている。
本例の衝撃吸収式ステアリング装置を組み立てる場合には、先ず、前記ステアリングコラム6b及び前記ステアリングシャフト5b等と前記支持ブラケット10aとを組み合わせる。次いで、前記支持管17にボルト等の枢軸部材を挿通する事により、前記ハウジング16aを車体に対して、上下方向に関する揺動変位を可能に支持する。その後、前記ステアリングコラム6bを前記枢軸部材を中心に上方に揺動(前記支持ブラケット10aを上昇)させる。車体の前後左右方向に関する位相(各部の寸法及び形状)は、予め適正に規制している。従って、前記支持ブラケット10aが上昇すると、前記両弾性係止片58、58の鉤部60、60の上面が、前記両係止透孔65、65の後端部反対側縁と係合する(擦れ合う)。
この状態から更に前記支持ブラケット10aを上昇させると、前記両弾性係止片58、58が弾性変形しつつ、前記両鉤部60、60が前記両係止透孔65、65の内側を通過し、通過後に、前記両弾性係止片58、58が弾性的に復元する。この際、前記両ガイド鍔部59、59は、前記両幅広孔部66、66を通過して前記車体側ブラケット12aの上方に突出する。上述の様に、前記両弾性係止片58、58が弾性的に復元した状態では、前記両鉤部60、60の下端面と、前記車体側ブラケット12aのうちで、前記両係止透孔65、65の後端部反対側縁部の上面とが係合して、前記支持ブラケット10a等の重量が前記両鉤部60、60により支承される。この結果、前記重量を支えつつ、前記ボルト又はスタッドとナットとを螺合し更に締め付ける作業を行う必要がなくなり、作業員に掛ける負担の軽減を図れる。
上述の様にして前記支持ブラケット10aを前記車体側ブラケット12aに支持すると、前記エネルギ吸収部材39は、図1、2に示す様に前記支持ブラケット10aと組み合わされた状態で、その基板部47を前記車体側ブラケット12aに結合される。
衝突事故に伴う二次衝突が発生すると、前述の図19〜22に示した従前の構造と同様、図10に示す様に、前記両カプセル22、22を前記支持ブラケット10aの切り欠き21、21から抜き出しつつ、この支持ブラケット10aが前方に変位する。前記アウタコラム13bは、前記調節杆27aにより、この支持ブラケット10aに対し結合されている。従って、二次衝突時には、前記アウタコラム13bも、前方に変位する。これに対して、前記インナコラム14bは、前方に変位する事はないので、これらアウタコラム13bの前部内周面と前記インナコラム14bの後部外周面との嵌合部が滑り(摩擦係合し)、前記ステアリングコラム6bの全長は縮まる。
又、前記アウタコラム13bと共に前記支持ブラケット10aが前方に変位するのに伴って、前記エネルギ吸収部材39の塑性変形部48が、例えば図3に示した通常状態から、図10に示した状態にまで伸長する。即ち、前記支持ブラケット10aが前方に変位すると、この支持ブラケット10aに固定した、前記ガイド部材49の扱き板部54が、前記塑性変形部48の折り返し部51の内周面を前方に押圧する。すると、この折り返し部51が前記扱き板部54の前端縁により扱かれつつ、前記塑性変形部48を構成する、前記下側板部52の先端部に向けて移動する。前述した様に、通常時に於ける前記折り返し部51の幅寸法は小さい。この為、この移動開始の瞬間に要するエネルギは小さくて済み、前記塑性変形部48の塑性変形を開始する瞬間に運転者の身体に加わる衝撃を小さく抑えられる。又、前記折り返し部51が前記下側板部52の先端部に向けて移動する際、この下側板部52は下方に変位する傾向になるが、この変位は、前記抑え板部55により阻止される為、前記上側、下側両板部50、52同士の位置関係は、ほぼ平行のままに維持され、前記折り返し部51の移動は、安定して行われる。
以上に述べた様に、本例の衝撃吸収式ステアリング装置の場合には、二次衝突時の衝撃エネルギを、前記アウタコラム13bの前部内周面と前記インナコラム14bの後部外周面との嵌合部の摩擦抵抗と、前記エネルギ吸収部材39の塑性変形部48の塑性変形とにより吸収する。この塑性変形部48の塑性変形は、上述した様に安定して行われる為、前記衝撃エネルギを安定して吸収できる。又、この際に衝撃エネルギを吸収する特性は、前記エネルギ吸収部材39を構成する金属板の厚さや材質、前記塑性変形部48の形状や寸法を変える事により、任意に調節できる。この為、運転者の保護を充実させる為の設計の自由度が高い。
更に、本例の衝撃吸収式ステアリング装置の場合には、二次衝突に基づいて前記アウタコラム13bと共に前記支持ブラケット10aが前方に変位する過程で、前記両カプセル22、22が前記切り欠き21、21から抜け出る以前に、前記両ガイド鍔部59、59が、前記両透孔62、62のうちの幅広孔部66、66よりも前方に変位する。そして、前記両カプセル22、22が前記切り欠き21、21から抜け出しきった状態でも、前記両ガイド鍔部59、59と、前記車体側ブラケット12aのうちで、前記両係止透孔65、65の中間部乃至前端部の反対側縁部の上面との係合に基づいて、前記支持ブラケットが落下する事を防止する。この為、二次衝突が進行した状態でも、前記ステアリングホイール1の後側で膨らんだエアバッグと運転者の身体との位置関係を適正のままに維持できて、運転者の保護をより一層充実させられる。又、軽度の衝突事故の際には、前記ステアリングホイール1の操作を可能にして、事故車両の撤去作業を容易に行える。
尚、本例の場合には、前記エネルギ吸収部材39の平面形状をT字形としている為、前述の特許文献6に記載された様な、平面形状がY字形のエネルギ吸収部材に比べて、設置の自由度が高い。即ち、電動式パワーステアリング装置の構成部品や、前記両弾性係止片58、58及び前記両ガイド鍔部59、59との干渉を防止しつつ、所望のエネルギ吸収性能を有する、前記エネルギ吸収部材39の設置が可能となり、衝撃吸収式ステアリング装置の設計の自由度を高くできる。
[実施の形態の第2例]
図11〜17は、請求項1、3〜7に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の構造の場合には、ステアリングホイール1(図18参照)の上下位置を調節する為のチルト機構に加えて、前後位置を調節する為のテレスコピック機構を組み込んでいる。この為に本例の構造の場合には、インナコラム14cと、アウタコラム13cと、ステアリングシャフト5bと、特許請求の範囲に記載した被挟持部を構成する1対の被挟持壁部11a、11aと、それぞれがコラム側通孔である、1対の前後方向長孔28、28と、支持ブラケット10bと、1対の上下方向長孔26a、26bと、調節杆27aと、この調節杆27aと共に調節手段38を構成する調節手段であるカム装置32と、エネルギ吸収部材39aとを備える。
このうちのインナコラム14cは、上述した実施の形態の第1例の場合と同様の構造により、二次衝突時にも前方に変位しない様にした状態で、前記アウタコラム13cよりも前側に配置している。又、前記インナコラム14cは、全体が円管状で、外周面のうちで前端部を除く部分に、それぞれが軸方向に長い複数本(偶数本、図示の例では6本)の突条67、67を、円周方向に関して等間隔に形成している。又、前記アウタコラム13cは、例えばアルミニウム合金のダイキャスト成形により一体に造られている。そして、このアウタコラム13cの前部を前記インナコラム14cの後部に外嵌して、伸縮可能なステアリングコラム6cを構成している。本例の場合には、これらアウタコラム13cの内周面とインナコラム14cの外周面とを、前記各突条67、67の頂部で当接させて、これら両周面同士の嵌合部の摩擦状態を安定させている。又、これら両周面同士の摩擦係合に基づき、前記インナコラム14cに対する前記アウタコラム13cの前後位置の調節及び固定を可能としている。この為に、このアウタコラム13cのうち、前記インナコラム14cとの嵌合部である前部にスリット42a(図15参照)を、軸方向に設けて、この前部の直径を弾性的に拡縮可能としている。前記アウタコラム13cは、この様に直径を拡縮可能とした前部を前記インナコラム14cの後部に外嵌し、このインナコラム14cに対する軸方向の変位に基づいて、前後位置の調節を可能としている。
又、前記ステアリングシャフト5bは、後半部を構成するアウタシャフト68の前半部内周面に形成した雌スプライン歯と、前半部を構成するインナシャフト69の後半部外周面に形成した雄スプライン歯とをスプライン係合させる事により、全長を伸縮可能に組み合わせて成る。そして、前記雄スプライン歯と前記雌スプライン歯とのうちの少なくとも一方の歯の表面に、ポリアミド樹脂、ポリ四フッ化エチレン樹脂、ポリアセタール樹脂等の、摩擦係数が低い合成樹脂製のコーティング層を形成している。従って、前記アウタシャフト68と前記インナシャフト69とは、トルクの伝達を可能に、且つ、軽い力で伸縮可能に組み合わされている。この様な、前記ステアリングシャフト5bは、前記ステアリングコラム6cの内径側に回転自在に支持されている。具体的には、前記アウタシャフト68の中間部後端寄り部分を、前記アウタコラム13cの後端部の内径側に、単列深溝型玉軸受の如く、ラジアル荷重及びアキシアル荷重を支承可能な転がり軸受により、回転のみ自在に支持している。従って前記アウタシャフト68は、前記アウタコラム13cの軸方向移動に伴って移動し、前記ステアリングシャフト5bが伸縮する。
又、前記両被挟持壁部11a、11aは、前記アウタコラム13cの前部の下面で前記スリット42aを左右両側から挟む位置に、このアウタコラム13cと一体に設けられている。そして、前記両被挟持壁部11a、11aの互いに整合する位置に、前記両前後方向長孔28、28を、それぞれ前記アウタコラム13cの軸方向に形成している。
又、前記支持ブラケット10bは、前述した実施の形態の第1例を構成する支持ブラケット10aと同様に、左右1対の挟持板部25e、25f及び取付板部18bを有する。このうちの前記両挟持板部25e、25fは、前記アウタコラム13cの下面に設けた前記両被挟持壁部11a、11aを、左右両側から挟持する。又、前記取付板部18bは、前述の図19〜22に示した従前構造及び図1〜10に示した実施の形態の第1例の場合と同様の構造で車体に対し支持して、二次衝突時に前記アウタコラム13cが前方に変位する事を許容する。又、前記両挟持板部25e、25fの互いに整合する位置に、前記従前構造及び実施の形態の第1例の構造の場合と同様に、前記ステアリングコラム6cの揺動中心をその中心とする、部分円弧状の上下方向長孔26a、26bを形成している。
そして、前記調節杆27aを、これら前記両上下方向長孔26a、26bと前記両前後方向長孔28、28とに挿通している。前記調節杆27aは、中間部先端寄り部分(図15の右寄り部分)に、この調節杆27aの中央寄りから順番に、摩擦プレート70aと、チルトスペーサ71と、ワッシャ72と、スラスト軸受73とを外嵌している。そして、前記調節杆27aの先端部に螺着したナット74により、これら各部材70a〜73がこの調節杆27aから抜け出る事を防止している。又、前記ナット74は、必要箇所に螺着後、何れかの部分をかしめ変形する事により、緩み止めを図っている。尚、前記各部材70a〜73のうち、チルトスペーサ71と、ワッシャ72と、スラスト軸受73とは、前記ステアリングホイールの位置調節の際に、前記調節杆27aの変位、並びに、前記調節杆27aの先端部の前記上下方向長孔26aに沿う変位が、それぞれ円滑に行われる様に設けている。これに対して、前記摩擦プレート70aは、前述の特許文献7に記載された発明の構造と同様に、前記アウタコラム13c側に設けた別の摩擦プレート70bとの共働で、前記ステアリングホイール1を、調節後の位置に保持する為の保持力を大きくする為に設けている。これらの部分の構造及び作用に就いては、従来から知られており、本発明の要旨とも関係しないので、詳しい説明は省略する。
一方、前記調節杆27aの基端部に、前述の図19〜22に示した従前の構造及び実施の形態の第1例と同様に、駆動側カム30と被駆動側カム31とから成る、前記カム装置32を設けている。本例の場合も、調節レバー33bにより前記駆動側カム30を回転駆動させて、前記被駆動側カム31と、前記ナット74との距離を拡縮可能としている。前記ステアリングホイール1の位置を調節する際には、前記調節レバー33bを下方に回動させて前記被駆動側カム31と前記ナット74との距離を拡げた状態で、前記調節杆27aが前記両上下方向長孔26a、26b及び前記両前後方向長孔28、28内で変位できる範囲で、前記アウタコラム13cを変位させる。そして、前記ステアリングホイール1の位置、即ち、前後方向位置と上下方向位置とのうちの少なくとも一方を調節する。この調節作業の間、前記アウタコラム13と共に昇降する部分の重量は、前記ハウジング41と、前記支持ブラケット10bを構成する取付板部18bとの間に設けた、それぞれが引っ張りばねである1対の釣合ばね35b、35bにより支承する。前記ステアリングホイール1を所望の位置に移動させた後、前記調節レバー33bを上方に回動させて、前記被駆動側カム31と前記ナット74との距離を縮め、前記ステアリングホイール1を、調節後の位置に保持する。
上述の様な、チルト機構に加えてテレスコピック機構を付加した本例の場合も、車体側ブラケット12a(図8〜9参照)と、前記支持ブラケット10bに固定したガイド部材40aとの間に、軟鋼板等の塑性変形可能な金属板製の、前記エネルギ吸収部材39aを設けている。そして、二次衝突時には、前記アウタコラム13cが前方に変位し、前記調節杆27aが前記前後方向長孔28、28の後端部まで変位した状態から、更に前記アウタコラム13cが前方に変位する過程で、前記支持ブラケット10bが前方に脱落し、前述した実施の形態の第1例の場合と同様の機構により、二次衝突に伴って前記ステアリングホイール1に加わった衝撃エネルギを吸収する。
尚、本例の場合には、前記ガイド部材39aには、前述の実施の形態の第1例の様な、弾性係止片58、58やガイド鍔部59、59(図1〜10参照)は設けていない。その代わりに本例の場合には、前記支持ブラケット10aを構成する取付板部18bの上面中央部後端寄り部分に、弾性を有する金属板を曲げ形成して成る、取付用ブラケット75を固定している。この取付用ブラケット75の前半部は弾性係止部76とし、同じく後半部はガイド鍔部77としている。一方、前記支持ブラケット10bを取り付ける為、予め車体に固定しておく車体側ブラケット12bには、図17に示す様に、幅狭部78と幅広部79とから成る係止透孔65aを形成している。このうちの幅広部79は、前記車体側ブラケット12bの後端部を上方に曲げ起こした、折り曲げ部80に形成している。ステアリングコラム6cを含むステアリング装置を、車体側に組み付ける場合には、前述した実施の形態の第1例の場合と同様に、前記ステアリングコラム6cの前端部を車体に対し揺動変位可能に支持する。この状態から、前記ステアリングコラム6cと共に前記支持ブラケット10aを上方に変位させると、前記弾性係止部76が、幅寸法を弾性的に縮めつつ、前記係止透孔65aのうちの幅狭部78の後端部に係止される。二次衝突時には、前記支持ブラケット10aの支持力が喪失する以前に、前記ガイド鍔部77が、前記幅広部79から前記幅狭部78内に入り込む。そして、このガイド鍔部77の両側部分と、前記車体側ブラケット12bのうちの前記幅狭部78の両側部分との係合により、前記支持ブラケット10aが下方に落下するのを防止する。
又、本例の場合には、前記調節杆27aの中間部に、カム部材81(図14、15参照)を外嵌している。このカム部材81は、前記ステアリングホイール1の前後位置を調節すべく、前記調節レバー33bを下方に回動させ、前記カム装置32を緩める事に伴って、先端部を上方に変位させる。そして、この先端部を、前記アウタコラム13cの前部に形成した前記スリット42aを通じてこのアウタコラム13cの内周面から上方に突出させ、前記インナコラム14cの後部に形成した係合孔82内に進入させる。この状態で、前記ステアリングホイール1及び前記ステアリングシャフト5bを介して前記アウタコラム13cを前方に向いた力を付与し、このアウタコラム13cが前方に変位すると、前記カム部材81の先端部前縁が、前記係合孔82(図14参照)の前端縁に係合する。この状態で、前記前方に向いた力は、前記インナコラム14cを介して車体に支承され、前記調節杆27aを介して、支持ブラケット10bに伝わる事がなくなる。この為、前記カム装置32を緩めた状態で、前記ステアリングホイール1及び前記アウタシャフト68を介して前記アウタコラム13cを前方に強く押しても、前記支持ブラケット10bが車体から前方に脱落する事はなくなる。
更に、前記カム部材81に隣接して、前記インナコラム14cの下面に固設した係止ピン83(図14参照)を、前記アウタコラム13cの下端部に形成した、前記スリット42aに係合させている。そして、本例の衝撃吸収式ステアリング装置を車体に組み付ける作業中、前記調節レバー33bを下方に回動させても、前記アウタコラム13cが前記インナコラム14cから後方に抜け出ない様にしている。
1 ステアリングホイール
2 ステアリングギヤユニット
3 入力軸
4 タイロッド
5、5a、5b ステアリングシャフト
6、6a、6b、6c ステアリングコラム
7 自在継手
8 中間シャフト
9 自在継手
10、10a、10b 支持ブラケット
11、11a 被挟持壁部
12、12a、12b 車体側ブラケット
13、13a、13b、13c アウタコラム
14、14a、14b、14c インナコラム
15、15a 電動モータ
16、16a ハウジング
17、17a 支持管
18、18a、18b 取付板部
19a、19b 側板
20 結合板部
21 切り欠き
22 カプセル
23 通孔
24 ナット
25a、25b、25c、25d、25e、25f 挟持板部
26、26a、26b 上下方向長孔
27、27a 調節杆
28 前後方向長孔
29 鍔部
30 駆動側カム
31 被駆動側カム
32 カム装置
33、33a、33b 調節レバー
34 係止部
35、35a、35b 釣合ばね
36 被挟持部
37 コラム側通孔
38 調節手段
39、39a エネルギ吸収部材
40、40a ガイド部材
41 電動式パワーステアリング装置
42、42a スリット
43a、43b フランジ
44 ボルト
45 ナット
46 補強パイプ
47 基板部
48 塑性変形部
50 上側板部
51 折り返し部
52 下側板部
53 切り欠き部
54 扱き板部
55 抑え板部
56 挿通部
57 ガイド板部
58 弾性係止片
59 ガイド鍔部
60 鉤部
61 取付フランジ部
62 透孔
63 取付ねじ
64 通孔
65、65a 係止透孔
66 幅広孔部
67 突条
68 アウタシャフト
69 インナシャフト
70a、70b 摩擦プレート
71 チルトスペーサ
72 ワッシャ
73 スラスト軸受
74 ナット
75 取付用ブラケット
76 弾性係止部
77 ガイド鍔部
78 幅狭部
79 幅広部
80 折り曲げ部
81 カム部材
82 係合孔
83 係止ピン
84 保持筒部

Claims (7)

  1. 前後位置を規制された状態で前側に配置されたインナコラムの後部にアウタコラムの前部を、嵌合部を摩擦係合させた状態で外嵌して成り、このアウタコラムに前方に向いた衝撃荷重が加わった場合に全長を収縮可能とすると共に、前端部を横軸により、上下方向の揺動変位を可能として車体に対し支持されたステアリングコラムと、このステアリングコラムの内径側に回転自在に支持されて後端部をこのステアリングコラムの後端開口よりも後方に突出させ、この突出させた部分にステアリングホイールを支持固定可能とした、少なくとも軸方向の衝撃荷重に基づいて全長を収縮可能としたステアリングシャフトと、前記アウタコラムの上面又は下面に設けられた被挟持部と、この被挟持部に形成されたコラム側通孔と、左右1対の挟持板部及びこれら両挟持板部を車体に対して支持する取付板部を有し、この取付板部を、二次衝突時に加わる衝撃荷重に基づいて前方への脱落を可能に、車体に対して支持される支持ブラケットと、前記両挟持板部のうち前記コラム側通孔に整合する部分に形成した、前記横軸を中心とする円弧方向に長い上下方向長孔である、ブラケット側通孔と、これらコラム側、ブラケット側各通孔を挿通した調節杆と、この調節杆の基端部に設けられた調節レバーの操作に基づいて、この調節杆の両端部に設けられた1対の押圧部の間隔を拡縮し、この間隔の収縮時に両挟持板部の内側面同士の間隔を縮め、これら両挟持板部の内側面と前記被挟持部の両外側面とを摩擦係合させて、前記ステアリングコラムの上下位置を固定する調節手段とを備え、二次衝突時にこのステアリングコラムを構成する前記アウタコラムを、前記ステアリングホイールから前記ステアリングシャフトを介して加えられた衝撃エネルギを吸収しつつ前方への変位を可能とした衝撃吸収式ステアリング装置に於いて、
    前記車体のうちで前記支持ブラケットの取付板部を支持した部分とこの支持ブラケットとの間に塑性変形可能な金属板製のエネルギ吸収部材が、前記取付板部の前端部にガイド部材が、それぞれ設けられており、
    このうちのエネルギ吸収部材は、前記車体に対し、前方への変位を阻止された状態で取り付けられる基板部と、この基板部の前端縁から前方に延出された帯状板部の中間部をU字形に折り返して成る塑性変形部とを備えたものであって、この塑性変形部は、前記基板部から前方に連続する上側板部と、180度折り返された半円筒形で、この上平板部の前端縁に基端縁を連続させた折り返し部と、この折り返し部の先端縁から後方に延出する下側板部とを備えたものであり、
    前記ガイド部材は、前端縁を半円筒面状形の凸曲面とすると共に上下両面を前記上側、下側両板部を摺接若しくは近接対向させるガイド面とした扱き板部と、この扱き板部の下側に設けられた抑え板部と、これら扱き板部の下面と抑え板部の上面との間に設けられた、前記下側板部を挿通自在なスリット状の挿通部とを備えたものであり、
    前記ガイド部材は前記取付板部の前端部に固定されており、前記エネルギ吸収部材は、前記下側板部を前記挿通部に挿通し、前記上側、下側両板部を前記扱き部の上下両側に位置させると共に、前記折り返し部をこの扱き部の前端縁に対向させた状態で、前記基端部を車体に対し、前方への変位を阻止した状態で支持している事を特徴とする
    衝撃吸収式ステアリング装置。
  2. 前記アウタコラムの前部で前記インナコラムの後部に外嵌している部分の直径が、当該部分に前後方向に形成されたスリットにより収縮可能とされると共に、このスリットの両側部分に1対のフランジ部が設けられており、ボルトとねじ孔との螺合乃至は締め付けにより前記アウタコラムの前部の直径を縮めて、このアウタコラムの前部内周面と前記インナコラムの後部外周面とを摩擦係合させている、請求項1に記載した衝撃吸収式ステアリング装置。
  3. 前記アウタコラムの前部と前記インナコラムの後部とが、軸方向の変位を可能に嵌合しており、このアウタコラムの前部の直径が、この前部の上端部又は下端部に前後方向に形成されたスリットにより弾性的に拡縮可能とされており、前記アウタコラムの上面又は下面でこのスリットを左右両側から挟む部分に、前記被挟持部を構成する1対の被挟持壁部が設けられており、これら両被挟持壁部の互いに整合する部分に、それぞれがコラム側通孔であって前記アウタコラムの軸方向に長い前後方向長孔が形成されていて、前記調節レバーの操作により前記両押圧部同士の間隔を拡げた状態で、前記ステアリングホイールの上下位置に加えて前後位置の調節も可能とした、請求項1に記載した衝撃吸収式ステアリング装置。
  4. 前記インナコラムの外周面に、それぞれが軸方向に長い複数本の突条を形成して、このインナコラムの外周面と前記アウタコラムの内周面とを、これら各突条の頂部で当接させている、請求項1〜3のうちの何れか1項に記載した衝撃吸収式ステアリング装置。
  5. 前記エネルギ吸収部材を構成する塑性変形部のうちで、前記折り返し部の幅寸法が、前記上側、下側両板部の幅寸法よりも小さい、請求項1〜4のうちの何れか1項に記載した衝撃吸収式ステアリング装置。
  6. 前記支持ブラケットを構成する前記取付板部が車体に固定された車体側ブラケットに対し、二次衝突時に加わる衝撃荷重に基づいて前方への脱落を可能に支持されており、前記支持ブラケットの上面に1対の弾性係止片が設置されると共に、前記車体側ブラケットに、前後方向に長い係止透孔が形成されており、これら両弾性係止片の上部に、前記支持ブラケットを下方から上方に変位させる事に伴って、これら両弾性係止片を弾性変形させつつ前記係止透孔のうちの後部と係合し、係合後に前記支持ブラケットが下降するのを阻止する鉤部が設けられている、請求項1〜5のうちの何れか1項に記載した衝撃吸収式ステアリング装置。
  7. 前記支持ブラケットの上面のうちで前記両弾性係止片から前後方向に外れた部分に、上端部がこれら両弾性係止片の鉤部の幅方向寸法よりも大きな幅方向寸法を有するガイド鍔部が設けられると共に、前記車体側ブラケットのうちで、前記係止透孔と前記両弾性係止片とを係合させた状態で前記ガイド鍔部と整合する部分に、このガイド鍔部が上下方向に通過可能な幅広孔部が形成されており、前記支持ブラケットが二次衝突時に加わる衝撃荷重に基づいて前方に変位する過程で、前記車体側ブラケットに対する前記支持ブラケットの支持力が喪失する以前に、前記ガイド鍔部が前記幅広孔部から前記係止透孔のうちの前側部分に移動し、このガイド鍔部の下面と前記車体側ブラケットの上面のうちでこの係止透孔の両側部分との係合に基づき、前記支持ブラケットの落下を防止する、請求項6に記載した衝撃吸収式ステアリング装置。
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