JP2008162422A - ステアリングコラム装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】二次衝突時においてエネルギー吸収量を適切に調整することができるステアリングコラム装置を提供する。
【解決手段】アウターコラム2のスリット2aの反対側に、剛性設定用のリブ(肉盛り部)2cを設けたので、この内盛り部33の量(断面積や長さ)を設定することにより、アウターコラム2の締め付け剛性を変化させることができる。これにより、クランプボルト18の締め込み時における軸力を同じにしても、アウターコラム2の締め付け剛性は変化するので、インナーコラム1とアウターコラム2の接触面の面圧を変えることができ、これにより二次衝突時に吸収されるエネルギー量を変更できる。
【選択図】図2

Description

本発明は、ステアリングコラム装置に関し、特にステアリングコラムを衝突時の衝撃を吸収できる構造とする事により、衝突時に於ける乗員の生命保護を図るものである。
車両の衝突時には、車両が他の物体と衝突する一次衝突に続いて、運転者の身体がステアリングホイールに衝突する二次衝突が発生する。この二次衝突の際に運転者が受ける衝撃を少なく抑え、運転者の生命保護を図る事を目的として、一端にステアリングホイールを固定するステアリングシャフトを、強い衝撃が加わった場合に全長が縮まる、所謂コラプシブルステアリングシャフトとすると共に、このステアリングシャフトを挿通したステアリングコラムを衝撃吸収式のものとすることが、一般的に行なわれている。この様な目的で使用される衝撃吸収式のステアリングコラム装置として従来から、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。
特開2006−103685号公報
ところで、二次衝突時に運転者のステアリングホイールヘの衝突エネルギーを吸収するステアリングコラム装置としては、エネルギー吸収に、板や帯鋼の曲げを用いるタイプ、板の引き裂きを用いるタイプ、板の引き裂きと曲げの両方を用いるタイプ、ワイヤを用いるタイプ、2重管のすべりを用いるタイプ、2重管の引き裂きと曲げの両方を用いるタイプ、その他各種のタイプが知られている。上記いずれのタイプでも、運転者がステアリングホイールに衝突した際のエネルギーを吸収し、運転者にかかる衝撃を緩和し運転者の安全を確保することになる。その際ステアリングホイールが車両前方に移動する際の抗力がエネルギー吸収源となるが、2重管のすべりを利用したタイプにおいては、エネルギー吸収量を適切に調整することができなかった。
一方、実際の二次衝突時において吸収すべきエネルギーの量は、自動車の車格、主要ユーザー体格、主要ユーザーの嗜好、主要販売地域などにより様々に異なる。従って、同様の構成のステアリングコラム装置を汎用的に多機種の車両に用いた場合でも、そのエネルギー吸収量は個々の車両に合わせて適切に調整することが望まれている。
本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、二次衝突時においてエネルギー吸収量を適切に調整することができるステアリングコラム装置を提供することを目的とする。
本発明のステアリングコラム装置は、筒状の第1のコラムの半径方向外方に、筒状の第2のコラムが嵌合してなり、二次衝突時に、前記第1のコラムと前記第2のコラムとが軸線方向に相対移動するステアリングコラム装置において、
前記第1のコラムと前記第2のコラムとの嵌合部の摩擦力を調整する調整手段が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、前記第1のコラムと前記第2のコラムとの嵌合部の摩擦力を調整する調整手段が設けられているので、二次衝突時においてエネルギー吸収量を適切に調整することができる。これにより、二次衝突時のエネルギー吸収能力のみを簡単な部品の交換や設計変更で設定でき、車両部品ユニットの共通化を造ませながら、自動車の仕様を多様化できるといったメリットがある。
前記調整手段は、前記第2のコラムの締め付け剛性を調整可能となっていると好ましい。
前記第2のコラムはスリットを有すると好ましい。
第1のコラムに嵌合する第2のコラムにスリットを形成し、これを閉じるようにして半径方向内方に押圧締め付ける、いわゆる割り締めにより、第1のコラムに対して第2のコラムを固定する方法がある。このタイプの場合、ステアリングホイールをテレスコ方向に調整する時には、第2のコラムの締め付けを緩め、嵌合したコラム同士を相対的に変位させることにより、ステアリングホイールのテレスコ位置を調整できる。テレスコ位置の調整後、第2のコラムの締め付けを高めることにより、コラム同士を固定できる。
このような構造のステアリングコラム装置において、二次衝突時に第1のコラムと第2のコラムとを相対的に滑らせることで、エネルギー吸収を行いながらステアリングホイールを退避させることができる。この場合、二次衝突時のエネルギーにおける吸収量は、主としてコラム同士の間に発生する摩擦力によって決まる。すなわち、二次衝突時のエネルギーにおける吸収量は、第1のコラムと第2のコラムとの接触面圧、接触面性状、潤滑状況によって決まるといえる。
ここで、二次次衝突時に吸収するエネルギー量を設定しようとした場合、もっとも簡単な方法は、第2のコラムを締め上げるクランプボルトにかかる軸力を調整すればよい。その軸力を上げれば接触面圧があがり、それにより第1のコラムと第2のコラムとの摩擦力が高まってエネルギー吸収量もあがる。これとは逆に、クランプボルトの軸力を下げれば、エネルギー吸収量は下がる。
しかしながら、クランプボルトはチルト・テレスコ調整用に兼用されているため、締め上げ後の軸力を変えた場合、軸力を高めるカム機構等ヘの面圧や各部の摺動部面圧も変ってしまい、ひいては操作ハンドルレバーの操作力が変ってしまうといった問題点がある。
前記第2のコラムは、前記スリットとは別の位置に、肉盛り部又は窪みを形成すると、クランプボルトの軸力に頼らず、第2のコラムの剛性を調整でき、それにより第1のコラムと第2のコラムとの摩擦力を変更することでエネルギー吸収量を調整できる。ここで、「窪み」とは開口も含み、肉盛り部とくぼみの断面形状、断面積、長さ等を適宜の形状にすることができる。
前記調整手段は、前記第2のコラムの前記第1のコラムに対する締め付け力を調整可能となっていると好ましい。
前記スリットにばね部材を配置すると、第1のコラムと第2のコラムとの摩擦力を変更することでエネルギー吸収量を調整できる。
前記第1のコラムと前記第2のコラムとの嵌め合い代を設定可能となっていると、第1のコラムと第2のコラムとの摩擦力を変更することでエネルギー吸収量を調整できる。
前記第1のコラムと前記第2のコラムとの間の摩擦係数を調整可能となっていると、第1のコラムと第2のコラムとの摩擦力を変更することでエネルギー吸収量を調整できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施の形態であるステアリングコラム装置100を含むステアリング機構の概略図である。図1に示すように、中空円筒状のアウターコラム2内には、車体後方側(図1の右側)にステアリングホイール5を取付けた上部ステアリングシャフト41が回動可能且つ軸線方向に対して移動不能に軸支されている。アウターコラム2の車体前方側(図1の左側)には、インナーコラム(第1のコラム)1が軸方向に摺動可能に嵌合している。インナーコラム1の上部に嵌合したアウターコラム(第2のコラム)2は、車体6に固定されたチルトブラケット3によって車体6に取付けられている。
インナーコラム1の車体前方側には、ロアー側車体取付けブラケット7が車体6に取付けられ、インナーコラム1は、その車体前方側に固定されたチルト中心軸21を介して、ロアー側車体取付けブラケット7にチルト可能に軸支されている。
インナーコラム1には、下部ステアリングシャフト42が回転可能に軸支され、下部ステアリングシャフト42は上部ステアリングシャフト41とスプライン嵌合し、軸線方向に相対移動可能だが回転方向に一体で回転するようになっている。これにより上部ステアリングシャフト41の回転が下部ステアリングシャフト42に伝達される。尚、スプラインに限らず、三角形や十字形やスプライン状などの非円形状断面同士で係合していても良い。このとき、操舵トルク伝達においてガタをなくしたり、軸方向の摺動抵抗を低減することを目的として、間に樹脂ブッシュを入れたり、樹脂をコーティングするもしくはグリース(非表示)を充填してもよい。
下部ステアリングシャフト42の左端は、上部自在継手71を介して中間シャフト72に連結され、中間シャフト72の左端は、下部自在継手73を介してピニオンシャフト74に連結されている。ピニオンシャフト74の左端はステアリングギヤ75に連結される。従って、運転者がステアリングホイール5を回転させると、その回転が、ステアリングシャフト42、上部自在継手71、中間シャフト72、下部自在継手73、及びピニオンシャフト74を介してステアリングギヤ75に伝達されて、車輪の操舵角を変えることができる。
かかるステアリングコラム装置100にて、アウターコラム2には、軸線方向(テレスコ方向)に長穴2aが設けられている。チルトブラケット3に形成されたチルト方向に延在する長穴3a、ならびにアウターコラム2の長穴2aを貫通してクランプボルト18が設けられている。後述するように、クランプボルト18の軸力を変化させることで、アウターコラム2はチルトブラケット3に対して固定され、又は相対移動が可能となる。
図2は、図1の構成をII-II線で切断して矢印方向に見た図である。図2において、インナーコラム1に嵌合するアウターコラム2の上部には、端部から軸線方向に切欠状に延在するスリット2bが形成されており、それに対して軸線を挟んで180度の位置における外周に、軸線方向に延在する調整手段としてのリブ2cを形成している。クランプボルト18は、右方から、軸受11,チルトブラケット3の長孔3a、スリット2b、長孔3a、カム機構12,操作レバー13の端部を貫通し、その端部にナット14を螺合してなる。
操作レバー13を所定の方向に回動させると、カム機構12の対向するカム面同士が乗りあがることでクランプボルト18に軸力が発生し、これにより一対のチルトブラケット3,3を近接する方向に変位させることができ、チルトブラケット3,3とアウターコラム2との間に作用する摩擦力で、チルトブラケット3,3に対してアウターコラム2を固定できる。更に、一対のチルトブラケット3,3が近接する方向に変位することで、アウターコラム2のスリット2bが閉じる方向に付勢されるので、アウターコラム2の内径が小さくなり、それによりインナーコラム1の外周を押圧して適切な摩擦力を発生するようになっている。
一方、操作レバー13を逆方向に回動させると、クランプボルト18の軸力が喪失するので、チルトブラケット3,3とアウターコラム2との間に作用する摩擦力が小さくなり、チルト中心軸21に対してアウターコラム2及びインナーコラム1を、長孔3aの範囲でチルト調整できる。又、アウターコラム2のスリット2bが開くことで、アウターコラム2の内径が大きくなり、それによりインナーコラム1との間の摩擦力が小さくなるので、インナーコラム1に対してアウターコラム2を、長孔2aの範囲でテレスコ調整できる。
車両の二次衝突時に、ステアリングホイール5は、前方に投げ出された運転者の体を受けるため、ステアリングシャフト42を介して、アウターコラム2に矢印F(図1)で示すような力が付与される。本実施の形態によれば、アウターコラム2のスリット2aの反対側に、剛性設定用のリブ(肉盛り部)2cを設けたので、このリブ2cの量(断面積や長さ)を設定することにより、アウターコラム2の締め付け剛性(締め込み力に抗する剛性)を変化させることができる。これにより、クランプボルト18の締め込み時における軸力を同じにしても、アウターコラム2の締め込み力は変化するので、インナーコラム1とアウターコラム2の接触面の面圧を変えることができ、これにより二次衝突時に吸収されるエネルギー量を変更できる。尚、リブ2cの幅W、高さ(アウターコラム2の外径からの突出量)Hは任意に設定できる。例えば図10に示すように、リブ2cはアウターコラム2の端部を始点とするのではなく、端部から距離L1だけ離れた点を始点としても良く、リブ2cの長さL2は任意に設定できる。
図3は、本実施の形態の変形例にかかるアウターコラム2の断面図である。本変形例においては、リブ2c内に調整手段としての窪み2dを形成しており、この形状や断面積を変えることで、アウターコラム2の締め付け剛性を変化させることができる。
図4は、本実施の形態の別な変形例にかかるアウターコラム2の断面図である。本変形例においては、リブを設ける代わりに、スリット2aの反対側の内周に調整手段としての窪み2eを形成しており、この形状や断面積を変えることで、アウターコラム2の締め付け剛性を変化させることができる。尚、窪み2eは外周に形成しても良い。
図5(a)は、本実施の形態の別な変形例にかかるアウターコラム2の上面図であり、図5(b)は、図5(a)の構成をB-B線で切断して矢印方向に見た図である。ここで、クランプボルト18の位置を考える。クランプボルト18が、長孔2aの最も端部側(Xの位置)にある場合は、長孔2aの最も奥側(Yの位置)にある場合よりもアウターコラム2は撓みやすくなる。したがって、アウターコラム2の断面形状が軸線方向にわたって同じであるとすると、クランプボルト18がXの位置にあるときの方が、Yの位置にあるときよりもインナーコラム1に対する締め付け力が大きくなり、即ちクランプボルト18の位置(テレスコ位置)により、インナーコラム1とアウターコラム2の接触面の面圧が変化してしまう。又、操作レバー13の操作力も変わってしまうので、操作フィーリングが悪くなる。
これに対し、本変形例においては、リブ2cの高さHを、アウターコラム2の位置に応じて変化させている。より具体的には、アウターコラム2の端部側から奥側にゆくにつれてリブ2cの高さHを徐々に減少させている。こうすることで、クランプボルト18が、長孔2aの端部側(Xの位置)にある場合より、長孔2aの最も奥側(Yの位置)にある場合の方が、アウターコラム2の締め付け剛性を大きくできるから、クランプボルト18の位置に関わらずインナーコラム1とアウターコラム2の接触面の面圧を略一定にすることができる。
図6(a)は、本実施の形態の別な変形例にかかるアウターコラム2の軸線方向断面図であり、図6(b)は、図6(a)の構成を矢印C方向に見た図である。本変形例においては、リブ2cの高さHは一定であるが、リブ2cの奥側に調整手段としての長穴状の開口2fを形成している。これによりアウターコラム2の締め付け剛性のバランスを調整することで、クランプボルト18の位置に関わらずインナーコラム1とアウターコラム2の接触面の面圧を略一定にすることができる。
図7は、本実施の形態の別な変形例にかかるアウターコラム2の軸線直交方向断面図である。本変形例においては、アウターコラム2にリブや窪みを設けていないが、スリット2a内に、コイルスプリング又は板ばね状のばね部材SPGを配置することで、スリット2aの一部を開く方向に付勢し、それによりアウターコラム2の締め付け力のバランスを調整することで、クランプボルト18の軸力に関わらずインナーコラム1とアウターコラム2の接触面の摩擦力を調整することができる。尚、本変形例において、リブや窪みを設けることは任意である。
図8は、本実施の形態の別な変形例にかかるアウターコラム2の軸線直交方向断面図である。本変形例においては、アウターコラム2にリブや窪みを設けていないが、アウターコラム2の嵌合部内径D1と、インナーコラム1の嵌合部外径D2の公差を変化させることで嵌め合い代を調整し、クランプボルト18の軸力に関わらずインナーコラム1とアウターコラム2の接触面の摩擦力を調整することができる。尚、本変形例において、リブや窪みを設けることは任意である。
図9は、本実施の形態の別な変形例にかかるアウターコラム2の軸線直交方向断面図である。本変形例においては、アウターコラム2にリブや窪みを設けていないが、アウターコラム2の嵌合部内周、又はインナーコラム1の嵌合部外周において、少なくとも一方の面性状Pを(粗さやコーティング等)を変えることで、クランプボルト18の軸力に関わらずインナーコラム1とアウターコラム2の接触面の摩擦力を調整することができる。尚、本変形例において、リブや窪みを設けることは任意である。又、潤滑条件を変えてもよい。
以上の例で、肉盛り(リブ)2c、窪み2e、開口2f等は、スリット2aの反対側に1個所設けているが、その位置や個数は締め込み円周方向に任意に配置できる。又、上記全ての例ではアウターコラム2がスリット2aを持ち、かつインナーコラム1の外側に嵌合配置されているが、インナーコラム1がスリットをもち、アウターコラム2の外側に嵌合していても良い。さらにチルトブラケット3と車体6(図1)との間にスキッドスライド機構を設け、2次衝突吸収のストロークを長くして、安全性を高めると好ましい。スキッドスライド機構の一例としては、特開2005−303153号公報に記載されている。
図11は、別な実施の形態にかかるステアリングコラム装置100を含むステアリング機構の概略図である。図12は、図11の構成をXII-XII線で切断して矢印方向に見た図である。本実施の形態においては、インナーコラム1は、アウターコラム2に嵌合する上部インナーコラム1Aと、上部インナーコラム1Aに連結され且つチルト中心軸21に枢支可能に支持された下部インナーコラム1Bとからなる。
図12に示すように、上部インナーコラム1Aは、下部インナーコラム1Bが嵌合する下端にスリット1aを形成しており、スリット1aの両側に一対のタブ1bを有している。各タブ1b内に形成された開口1cにボルトBTを挿入し、ナットNTに螺合させて、スリット1bが閉じるように締め上げることで、上部インナーコラム1Aと下部インナーコラム1Bとは両者間に作用する摩擦力で連結され、通常はアウターコラム2を支持する支持部材として機能する。
ここで、本実施の形態においては、上部インナーコラム1Aのスリット1aの反対側に、剛性設定用のリブ(肉盛り部)1dを設けたので、このリブ1dの量(断面積や長さ)を設定することにより、上部インナーコラム1Aの締め付け剛性(締め込み力に抗する剛性)を変化させることができる。これにより、ボルトBTの締め込み時における軸力を同じにしても、上部インナーコラム1Aの締め込み力は変化するので、上部インナーコラム1Aと下部インナーコラム1Bの接触面の面圧を変えることができ、これにより二次衝突時に、上部インナーコラム1Aと下部インナーコラム1Bとを軸線方向に相対摺動させることで、衝突時のエネルギーの吸収を行うことができる。尚、リブ1dの幅W、高さ(上部インナーコラム1Aの外径からの突出量)H、ボルトBTの締め付け力は任意に設定できる。本実施の形態は、図1〜11に示す実施の形態と同時にステアリングコラム装置に適用されてもよく、単独で適用されても良い。尚、リブ1dが無くても、もしくはリブ1dの幅W、高さHを変化させずとも、ボルトBTの締め付け力を変化させ、衝突時のエネルギーの吸収度合いを変化させることもできる。
図13は、変形例にかかる図12と同様な断面図である。本変形例においては、下部インナーコラム1Bの外周に、周方向に隔置してなる複数本の隆起部1eが軸線方向に延在するようにして塑性加工により形成されている。隆起部1eの外面のみが、上部インナーコラム1Aの内周面に当接している。ここで、隆起部1eの数、長さ、形状等を選定することで、上部インナーコラム1Aと下部インナーコラム1Bとの接触面積を任意に設定することができ、それにより両者が軸線方向に相対摺動する際に吸収されるエネルギーの調整を行うことができる。尚、隆起部1eの数、長さ、形状等を変化させずとも、ボルトBTの締め付け力を変化させ、衝突時のエネルギーの吸収度合いを変化させることもできる。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。
本実施の形態であるステアリングコラム装置100を含むステアリング機構の概略図である。 図1の構成をII-II線で切断して矢印方向に見た図である。 本実施の形態の変形例にかかるアウターコラム2の断面図である。 本実施の形態の別な変形例にかかるアウターコラム2の断面図である 図5(a)は、本実施の形態の別な変形例にかかるアウターコラム2の上面図であり、図5(b)は、図5(a)の構成をB-B線で切断して矢印方向に見た図である。 図6(a)は、本実施の形態の別な変形例にかかるアウターコラム2の軸線方向断面図であり、図6(b)は、図6(a)の構成を矢印C方向に見た図である。 本実施の形態の別な変形例にかかるアウターコラム2の軸線直交方向断面図である。 本実施の形態の別な変形例にかかるアウターコラム2の軸線直交方向断面図である。 本実施の形態の別な変形例にかかるアウターコラム2の軸線直交方向断面図である。 本実施の形態の変形例にかかるアウターコラム2の軸線方向断面図である。 別な実施の形態にかかるステアリングコラム装置100を含むステアリング機構の概略図である。 図11の構成をXII-XII線で切断して矢印方向に見た図である。 本実施の形態の変形例にかかるインナーコラム1の軸線方向断面図である。
符号の説明
1 インナーコラム
2 アウターコラム
2a スリット
2a 長孔
2b スリット
2c リブ
2d 窪み
2e 窪み
2f 開口
3 チルトブラケット
3a 長孔
5 ステアリングホイール
6 車体
7 ブラケット
11 軸受
12 カム機構
13 操作レバー
14 ナット
18 クランプボルト
21 チルト中心軸
41 上部ステアリングシャフト
42 下部ステアリングシャフト
71 上部自在継手
72 中間シャフト
73 下部自在継手
74 ピニオンシャフト
75 ステアリングギヤ
100 ステアリングコラム装置
SPG ばね部材

Claims (8)

  1. 筒状の第1のコラムの半径方向外方に、筒状の第2のコラムが嵌合してなり、二次衝突時に、前記第1のコラムと前記第2のコラムとが軸線方向に相対移動するステアリングコラム装置において、
    前記第1のコラムと前記第2のコラムとの嵌合部の摩擦力を調整する調整手段が設けられていることを特徴とするステアリングコラム装置。
  2. 前記調整手段は、前記第2のコラムの締め付け剛性を調整可能となっていること特徴とする請求項1に記載のステアリングコラム装置
  3. 前記第2のコラムはスリットを有することを特徴とする請求項2に記載のステアリングコラム装置。
  4. 前記第2のコラムは、前記スリットとは別の位置に、肉盛り部又は窪みを形成したことを特徴とする請求項3に記載のステアリングコラム装置。
  5. 前記調整手段は、前記第2のコラムの前記第1のコラムに対する締め付け力を調整可能となっていること特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のステアリングコラム装置
  6. 前記スリットにばね部材を配置したことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載のステアリングコラム装置。
  7. 前記第1のコラムと前記第2のコラムとの嵌め合い代を設定可能となっていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のステアリングコラム装置。
  8. 前記第1のコラムと前記第2のコラムとの間の摩擦係数を調整可能となっていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のステアリングコラム装置。
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