JP4185396B2 - ステアリングコラム装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は自動車のステアリングコラム装置に係り、特にその二次衝突時に衝突エネルギーを吸収するようにしたエネルギー吸収構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の正面衝突事故時において、運転乗員の可能な限りの安全を確保するために、ステアリングコラム装置は二次衝突時に衝突エネルギーを吸収するようにしたエネルギー吸収構造を採用している。すなわち、運転乗員がステアリングホイールに衝突すると、ステアリングコラムが衝突エネルギーを消耗しながら車体から離脱し、かつ、衝突エネルギーを消耗しながら軸方向にステアリングコラムが収縮する構造が採用されている
【0003】
ステアリングコラムが車体から離脱する構造としては、例えば特許文献1に示すように、ステアリングコラムのステアリングホイール側を車体に固定するためのアッパクランプが、ステアリングコラムへの乗員の衝突により、車体前方側へ外れて移動する構造がある。また、ステアリングコラムが軸方向に収縮する構造としては、収縮可能なステアリングシャフトを挿通するためのアッパジャケットチューブとロアジャケットチューブとが内外で同軸圧接嵌合されてステアリングコラムが軸方向に収縮可能な構造がある
【0004】
ところで、近時はステアリングコラムを車体に固定するためのアッパクランプとしてアルミダイカスト製のハウジング状のものが出現しており、そのアッパクランプは、筒部と該筒部の両側の車体取付部とが一体形成され、その筒部にアッパジャケットチューブが挿通され、かつ、そのアッパジャケットチューブにロアジャケットチューブが収縮可能に同軸嵌合されたものである。そして、アッパジャケットチューブには、ステアリングホイールを有するステアリングシャフトを回転自在に軸支するアルミダイカスト製のブラケットが連結されている。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−24842号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、アッパクランプはアッパジャケットチューブを挿入する筒部の内面精度にばらつきが多く、従って、アッパジャケットチューブはガタを有してアッパクランプに組付けられる可能性が高いために、二次衝突によるエネルギー吸収時のコラム収縮荷重が不安定であるという不都合がある。
【0007】
筒部の内面精度のばらつきを無くすには、鋳型や鋳造精度の向上や、円周内面修正工程を付加することが想到できるものの、これらは総じてステアリングコラム装置のコスト上昇をもたらす不都合がある。
【0008】
かくして、アルミダイカスト製のハウジングからなるアッパクランプは、二次衝突時に安定していて有効性が高いコラム収縮構造を設計し難い面があると云う不都合を有する。
【0009】
また、二次衝突の初期は、アッパクランプが車体から離脱したり、アッパジャケットチューブ等が移動するということが一度に発生するため、この二次衝突の初期に発生する荷重が高くなる傾向にあり、この初期荷重の低減が要望されている。
【0010】
そこで、この発明はこのような不都合を解消しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明のステアリングコラム装置は、請求項1によれば、筒部と該筒部の両側に位置する車体取付部とが一体形成され前記車体取付部が車体に離脱可能に固定されるアッパクランプと、ステアリングホイール側とは反対側の端部が前記筒部に挿通されたアッパジャケットチューブと、該アッパジャケットチューブの内部に一端部が収縮可能に同軸嵌合され他端部がロアクランプを介して車体に支持されたロアジャケットチューブと、前記アッパジャケットチューブと前記ロアジャケットチューブとに挿通され一端部に前記ステアリングホィールが設けられた収縮可能なステアリングシャフトと、前記車体取付部に形成されて車体後側へ開く開口部に挿通されると共に車体に結合されたボルトに一端部係合され他端部が前記アッパクランプに係止されたエネルギー吸収部材と、前記筒部の内面に軸方向に沿って形成された凹溝と、該凹溝と対向する位置の前記筒部に螺入され該凹溝へ向って前記アッパジャケットチューブを圧接するアジャストスクリューと、前記アッパジャケットチューブの前記アジャストスクリューと対応する位置に形成され軸方向へ開設された所定長さの長孔と、前記アジャストスクリューの先端部の中心に形成され前記長孔に係合する突起部と、該突起部の外側であって前記アッパジャケットチューブの外周面に圧接される端面とを有することを特徴とする。
【0012】
これにより、二次衝突時に行われるエネルギー吸収は、初めにアッパジャケットチューブとアッパクランプの筒部との間の収縮によって行われ、ついで、アッパクランプが車体から離脱することにより、アッパジャケットチューブとアッパクランプが一体となって移動し、この時アッパクランプと車体側のボルトとの間に設けたエネルギー吸収部材が裂かれ、エネルギー吸収が段階的に行われる。
【0013】
また、アジャストスクリューの先端部の中心に形成された突起部の外側の端面がアッパジャケットチューブの外周面に圧接されているので、アッパジャケットチューブが筒部内でガタなく安定して固定される。そして、二次衝突時の初めにアッパジャケットチューブがロアジャケットチューブ側へ移動して収縮する際の荷重が安定すると共に、アジャストスクリューの締付けトルクを管理することにより収縮荷重の設定を容易に行うことができ る。
【0014】
更に、アジャストスクリューの先端部の中心に形成された突起部がアッパジャケットチューブに形成された長孔に係合しているので、アッパジャケットチューブがアッパクランプに対して回転しない。
【0015】
請求項2によれば、請求項1記載のステアリングコラム装置において、前記アッパジャケットチューブと前記ロアジャケットチューブとの間にボールを介在させたことを特徴とする。
【0016】
これにより、アッパジャケットチューブとロアジャケットチューブの収縮においても、エネルギー吸収を行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明をチルトステアリングコラム装置に実施した例の図面に基づき説明する。図1は半断面右側面図、図2は左側面図、図3は図1の平面図、図4は図1中のA−A断面図、図5は図1中のB−B断面図、図6は図1中のC−C断面図である。
【0018】
ステアリングコラムを車体に離脱可能に固定するために設けられるアッパクランプ1は、アルミダイカスト製のハウジング状であって、所定長さの筒部2の左右両側に車体取付部3,3を一体に形成して構成され、この車体取付部3,3には、車体後側(R)へ開く開口部4,4がそれぞれ形成されている。車体取付部3,3における開口部4,4とは反対側の車体前側(F)にはエネルギー吸収部材であるリッピングプレート5の一端部を挿入するために切欠部が形成され係止部6,6が構成されている。
【0019】
開口部4には、金属板を略U字形に折り曲げたスライドプレート30の端部30aが、開口部4内辺に形成した肉薄部4aを挟持して、覆うように装着されている。端部30aは平面視略方形でその面内には、開口部4内に突出するフランジを有するボルト挿通孔30cが上下方向で開設されている。このボルト挿通孔30cに挿通したボルト(図示略)を介してチルトステアリングコラム装置は車体に離脱可能に固定される。なお、30bはスライドプレート30の両端部30a,30aを連結するU字形状の連結部である。
【0020】
リッピングプレート5は短冊状の金属片を、その一端部の中心線に切り込みを入れて切り込みを入れた両側を左右に略逆人字形に開き、左右に開いた一端部5aにはスライドプレート30のボルト挿通孔30cと重なる位置に略同形状のボルト挿通孔5cが形成され、該一端部5aはボルトによりスライドプレート30と共に車体に固定され、また、他端部略T字形にされ、前記係止部6に係合されている
【0021】
図7に示すように、アッパクランプ1の筒部2には、アッパジャケットチューブ7が挿通されており、その内面の上部には略台形状の凹溝8が軸方向に沿って形成されている。この凹溝8にアッパジャケットチューブ7の外周面の一部がわずかに嵌まり込むことになる
【0022】
筒部2の内周面であってこの凹溝8と対向する下部には図1の軸芯線C−Cと直交する上下方向へアジャストスクリュー9が螺合されている。アジャストスクリュー9は筒部2内に進退調節可能であり、その軸部の外端部に六角穴9cを有するとともに、内端部の中心に突起部9bを有する。なお、アジャストスクリュー9の外端部側には、緩み止めのためのナット9aが螺着されている。
【0023】
突起部9bはアッパジャケットチューブ7の肉厚とほぼ同じ高さまで突出しており、アッパジャケットチューブ7に軸方向へ所定長さで形成した長孔7aに進入している。突起部9bが長孔7aの長さ方向へ移動できるので、アッパジャケットチューブ7とアッパクランプ1との収縮によるストローク吸収を行うことができる
【0024】
アジャストスクリュー9の内端部に形成された突起部9bがアッパジャケットチューブ7の長孔7aに係合することによりアッパジャケットチューブ7がアッパクランプ1に対して回転しないようになっている。また、突起部9bの外側のアジャストスクリュー9の端面が、アッパジャケットチューブ7の外周面に圧接されているので、二次衝突時におけるアッパクランプ1のストローク吸収が行われると共に、アッパクランプ1の筒部2内におけるアッパジャケットチューブ7のガタ付きが防止される。
【0025】
このアジャストスクリュー9の端面がアッパジャケットチューブ7の外周面に圧接されることにより、アッパクランプ1の筒部2とアッパジャケットチューブ7との間に作用する摩擦力が、スライドプレート30がアッパクランプ1の肉薄部4aを挟持する力、すなわち、アッパクランプ1が車体側から離脱する荷重よりも小さくなるように、アジャストスクリュー9により設定される。
【0026】
アッパジャケットチューブ7にはチルトブラケット10の固定側ブラケット10aが連結され、固定側ブラケット10aには可動側ブラケット10bが左右両側のチルトヒンジ11,11を介して回転可能に支持されている。固定側ブラケット10aと可動側ブラケット10bとの下部中央には、圧縮された状態で、跳ね上げ用スプリング21が装着されている。
【0027】
チルトブラケット10の可動側ブラケット10bには、ステアリングホイールを一端に有するシャフト12が軸中心で回転可能に支持されているシャフト12の内側端部には自在継手13を介してアッパステアリングシャフト14の端部が連結されている。
【0028】
可動側ブラケット10bにはチルト角度を設定するためのチルトレバー22とリターンバネ23とが装着されている。チルトレバー22はリターンバネ23により車体前側方向へ回転付勢されているので、可動側ブラケット10bに軸支したロックプレート31の歯部が、固定側ブラケット10aに固定したロック部材32の歯部に噛合する状態を保持し、チルトレバー22の車体後側方向への回動操作により、ロックプレート31の歯部がロック部材32の歯部から下方へ外れることで、固定側ブラケット10aに対する可動側ブラケット10bのチルト位置を調節することが可能になる
【0029】
アッパステアリングシャフト14は中空ロッドであって内周面にはセレーション15が形成されると共に、これと同軸で嵌合するロアステアリングシャフト16は中実ロッドであってその外周面にはセレーション15と係合するセレーション17が端部に形成されている。
【0030】
アッパジャケットチューブ7にはロアジャケットチューブ25が同軸嵌合され、それらの間に複数のボール26が介在している。そして、複数のボール26どうしの周方向及び軸方向間にスペーサー27が配置されている。
【0031】
ここで、ボール26は、アッパジャケットチューブ7の内周面とロアジャケットチューブ25の外周面との間に圧入されている。そのため、アッパジャケットチューブ7とロアジャケットチューブ25が収縮する際には、ボール26がアッパジャケットチューブ7の内周面とロアジャケットチューブ25の外周面をそれぞれ塑性変形させることになり、エネルギー吸収が行われる。
【0032】
ロアジャケットチューブ25の車体前側端部はロアクランプ18に設けたフランジ付の孔18aに圧入されており、ロアジャケットチューブ25はロアクランプ18を介して車体に支持されている。そして、ロアジャケットチューブ25内には軸受19を介してロアステアリングシャフト16が軸中心で回転可能に支持されている
【0033】
ロアステアリングシャフト16は自在継手20を介して中間シャフト(図示略)に連結され、中間シャフトは自動車のステアリングギヤボックスに連結されている。
【0034】
ここで、ロアジャケットチューブ25の車体前側端部はロアクランプ18の孔18aに圧入されているため、ロアジャケットチューブ25に軸線方向の設定された以上の荷重が作用すると、ロアジャケットチューブ25がロアクランプ18から離脱する。
【0035】
この離脱荷重は、上記アッパジャケットチューブ7とロアジャケットチューブ25が収縮する荷重よりも大きく設定される。すなわち、二次衝突時にアッパジャケットチューブ7が車体前側方向に移動しても、ロアジャケットチューブ25がロアクランプ18から離脱することがなく、アッパジャケットチューブ7とロアジャケットチューブ25が収縮する。そのため、ロアジャケットチューブ25とロアクランプ18は溶接等により固定してもよい。
【0036】
なお、この実施例において、ロアジャケットチューブ25をロアクランプ18に圧入により支持するようにしたのは、一次衝突時にステアリングギヤボックスが車体後側に後退し、中間シャフトを介してロアステアリングシャフト16に突き上げ荷重が作用した際に、ロアジャケットチューブ25がロアクランプ18から車体後方側に離脱することで、一次衝突時のストローク吸収を行うためである。
【0037】
この際、アッパジャケットチューブ7は、アジャストスクリュー9の突起部9bが長孔7aの車体前側の端部に位置しているため車体後方側に移動することがなく、アッパジャケットチューブ7とロアジャケットチューブ25が収縮する。
【0038】
ここで、このチルトステアリングコラム装置の二次衝突時におけるエネルギー吸収作用を説明する。
【0039】
運転乗員がステアリングホイールに衝突すると、初めに、チルトブラケット10とアッパジャケットチューブ7が一体となってロアジャケットチューブ25側へ移動する。このとき、アッパジャケットチューブ7が筒部2内を摺動抵抗を生じながら移動すると共に、ボール26が摺動抵抗を生じながら転動することでエネルギー吸収が行われる。
【0040】
ついで、チルトブラケット10の固定側ブラケット10aがアッパクランプ1に衝突すると、アッパクランプ1は車体から離脱する。このとき、リッピングプレート5の端部5aはボルトと共に車体側に残り、端部5bはアッパクランプ1とともに移動するので、リッピングプレート5引き裂かれることによりエネルギー吸収が行われると共に、ボール26が引き続き摺動抵抗を生じながら移動することでエネルギー吸収が行われる。かくして、段階的なエネルギー吸収が行なわれる。
【0041】
このようなエネルギー吸収作用は、アッパジャケットチューブ7と筒部2との間の圧接力を適宜設定することにより安定した収縮荷重で行われる。すなわち、アジャストスクリュー9を回して突起部9bの周辺の端面がアッパジャケットチューブ7の外周面に圧接される強さを増大させること、すなわち、締付け荷重を大きく設定することにより、ロアジャケットチューブ7筒部2の内部上面側へ押され、これによりその外周面が凹溝8内にわずかに嵌まり込み、凹溝8の左右両側がロアジャケットチューブ7の外周面に圧接される。
【0042】
したがって、図7に示すように、アジャストスクリュー9の突起部9b周辺の端面が圧接される部分a,b(但し、突起部9bは小さいので実質的には一点となる)と、凹溝8の左右両側が圧接される部分c,dとの3点で、ロアジャケットチューブ7筒部2に圧接されることにより、3点支持の安定したコラムのガタ防止構造ができる。
【0043】
なお、チルトの操作は、チルトレバー22を運転乗員の手前側へ引くとロックが解除されてチルトブラケット10がチルトヒンジ11,11を中心に、跳ね上げ用スプリング21の力で上方へ跳ね上げられるから、ステアリングホイールを抑えて適宜のチルト位置を設定した状態でチルトレバー22をリターンバネ23の力で戻すと、ロックがなされ、その状態が維持される。
【0044】
【発明の効果】
この発明によれば、二次衝突時の初めに、アッパジャケットチューブとアッパクランプとの間の移動によりエネルギー吸収が行われ、ついで、アッパジャケットチューブとアッパクランプが一体となって移動する段階で、アッパクランプが車体から離脱することとなるので、二次衝突時の安定した有効なエネルギー吸収が段階的に行われる。すなわち、二次衝突時の初めに発生する初期荷重を軽減することができ、運転乗員に作用する負荷を軽減して安全性の向上を図ることができる。また、アジャストスクリューの先端部の中心に形成された突起部の外側の端面がアッパジャケットチューブの外周面に圧接されているので、アッパジャケットチューブが筒部内でガタなく安定して固定される。そして、二次衝突時の初めにアッパジャケットチューブがロアジャケットチューブ側へ移動して収縮する際の荷重が安定すると共に、アジャストスクリューの締付けトルクを管理することにより収縮荷重の設定を容易に行うことができる。更に、アジャストスクリューの先端部の中心に形成された突起部がアッパジャケットチューブに形成された長孔に係合しているので、アッパジャケットチューブがアッパクランプに対して回転しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態を示す半断面右側面図。
【図2】 この発明の実施の形態を示す左側面図。
【図3】 図1の平面図。
【図4】 図1のA−A断面図。
【図5】 図1のB−B断面図。
【図6】 図1のD−D断面図。
【図7】 アッパジャケットチューブとアッパクランプの関係を示す断面図。
【符号の説明】
1…アッパクランプ
2…筒部
3…車体取付部
4…開口部
5…リッピングプレート(エネルギー吸収部材
7…アッパジャケットチューブ
7a…長孔
8…凹溝
9…アジャストスクリュー
9b…突起部
14…アッパステアリングシャフト
16…ロアステアリングシャフト
18…ロアクランプ
25…ロアジャケットチューブ
26…ボール

Claims (2)

  1. 筒部と該筒部の両側に位置する車体取付部とが一体形成され前記車体取付部が車体に離脱可能に固定されるアッパクランプと、ステアリングホイール側とは反対側の端部が前記筒部に挿通されたアッパジャケットチューブと、該アッパジャケットチューブの内部に一端部が収縮可能に同軸嵌合され他端部がロアクランプを介して車体に支持されたロアジャケットチューブと、前記アッパジャケットチューブと前記ロアジャケットチューブとに挿通され一端部に前記ステアリングホィールが設けられた収縮可能なステアリングシャフトと、前記車体取付部に形成されて車体後側へ開く開口部に挿通されると共に車体に結合されたボルトに一端部係合され他端部が前記アッパクランプに係止されたエネルギー吸収部材と、前記筒部の内面に軸方向に沿って形成された凹溝と、該凹溝と対向する位置の前記筒部に螺入され該凹溝へ向って前記アッパジャケットチューブを圧接するアジャストスクリューと、前記アッパジャケットチューブの前記アジャストスクリューと対応する位置に形成され軸方向へ開設された所定長さの長孔と、前記アジャストスクリューの先端部の中心に形成され前記長孔に係合する突起部と、該突起部の外側であって前記アッパジャケットチューブの外周面に圧接される端面とを有することを特徴とするステアリングコラム装置。
  2. 前記アッパジャケットチューブと前記ロアジャケットチューブとの間にボールを介在させたことを特徴とする請求項1記載のステアリングコラム装置。
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