JPH11180315A - 衝撃吸収ステアリング装置 - Google Patents

衝撃吸収ステアリング装置

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Publication number
JPH11180315A
JPH11180315A JP3157898A JP3157898A JPH11180315A JP H11180315 A JPH11180315 A JP H11180315A JP 3157898 A JP3157898 A JP 3157898A JP 3157898 A JP3157898 A JP 3157898A JP H11180315 A JPH11180315 A JP H11180315A
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JP
Japan
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side bracket
shock absorbing
column
vehicle body
steering
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Application number
JP3157898A
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English (en)
Inventor
Kenji Nakagawa
健治 中川
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステアリングコラムの支持剛性に影響を与え
ない衝撃エネルギー吸収機構を提供すること。 【解決手段】 ステアリングコラム12の下部をコラム
軸方向へ移動可能かつ傾動可能に支持する下方支持機構
Aと、ステアリングコラム12の上部を前後及び上下方
向へ移動可能に支持する上方支持機構Bにて、ステアリ
ングコラム12が急勾配にて車体20に支持されるよう
に構成したステアリング装置において、上方支持機構B
を、車体20に固定される車体側ブラケット42と、ス
テアリングコラム12に固定されて車体側ブラケット4
2に前後及び上下方向へ位置調節自在に組付けられるコ
ラム側ブラケット43と、このコラム側ブラケット43
を車体側ブラケット42に対して摩擦係合により固定ま
たは解除させる係脱手段50と、この係脱手段50を操
作する操作レバー60と、両ブラケット42,43の設
定値以上の相対移動時に塑性変形して衝撃エネルギーを
吸収する衝撃吸収板71を備える構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラック等車両に
装備されて正面衝突の際の二次衝突時の衝撃エネルギー
を吸収する衝撃吸収ステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トラック等車両に装備されるステアリン
グ装置の一つとして、ステアリングコラムの下部をコラ
ム軸方向へ移動可能かつ傾動可能に支持する下方支持機
構と、前記ステアリングコラムの上部を前後及び上下方
向へ移動可能に支持する上方支持機構にて、前記ステア
リングコラムが急勾配にて車体に支持されるように構成
したものがあり、例えば実開平4−110672号公報
に示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した公報のステア
リング装置においては、上方支持機構の一構成部材であ
るコラム側ブラケット(すなわち、ステアリングコラム
に固定されて、車体に固定される車体側ブラケットに、
前後及び上下方向へ位置調節自在に組付けられるブラケ
ット)自体を衝撃吸収板として、この衝撃吸収板が二次
衝突時に塑性変形して二次衝突時の衝撃エネルギーを吸
収する構成であるため、衝撃吸収板の板厚を薄くして塑
性変形しやすくすると、衝撃エネルギーを的確に吸収し
得るものの、ステアリングコラムの支持剛性が低下して
振動特性が低下する。これとは逆に、衝撃吸収板の板厚
を厚くして塑性変形し難くすると、ステアリングコラム
の支持剛性を十分に高めることができるものの、衝撃吸
収板による衝撃エネルギーの吸収特性が悪化する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した相反
する問題に対処すべくなされたものであり、ステアリン
グコラムの下部をコラム軸方向へ移動可能かつ傾動可能
に支持する下方支持機構と、前記ステアリングコラムの
上部を前後及び上下方向へ移動可能に支持する上方支持
機構にて、前記ステアリングコラムが急勾配にて車体に
支持されるように構成したステアリング装置において、
前記上方支持機構を、前記車体に固定される車体側ブラ
ケットと、前記ステアリングコラムに固定されて前記車
体側ブラケットに前後及び上下方向へ位置調節自在に組
付けられるコラム側ブラケットと、このコラム側ブラケ
ットを前記車体側ブラケットに対して摩擦係合により固
定または解除させる係脱手段と、この係脱手段を操作す
る操作レバーと、前記両ブラケットの設定値以上の相対
移動時に塑性変形して衝撃エネルギーを吸収する衝撃吸
収板を備える構成としたことに特徴がある。
【0005】前記衝撃吸収板は前記車体側ブラケットに
一端にて脱着可能に取付けられて前記コラム側ブラケッ
トと一体的に移動するガイドによって塑性変形させられ
る板であってもよく、この場合には、前記車体側ブラケ
ットに切欠を設けるとともに、前記衝撃吸収板の他端に
前記切欠と係合する舌片部を設けることが望ましく、ま
た前記衝撃吸収板を前記ステアリングコラムの左右両側
に配置することが望ましい。また、前記衝撃吸収板は前
記コラム側ブラケットに一端にて取付けられて前記車体
側ブラケットに保持される前記係脱手段の一構成部材に
よって塑性変形させられる板であってもよい。また、前
記車体側ブラケットに対する前記コラム側ブラケットの
チルト上限位置への調節時に前記衝撃吸収板が上限スト
ッパとして機能するように設定するのが望ましい。
【0006】
【発明の作用・効果】本発明に係る衝撃吸収ステアリン
グ装置においては、車体側ブラケットに対してコラム側
ブラケットが係脱手段にて摩擦係合により固定されてい
る状態で、正面衝突の際の二次衝突による衝撃力によっ
て、コラム側ブラケットが車体側ブラケットに対して相
対移動し、その移動量が設定値以上になると、衝撃吸収
板が塑性変形して衝撃エネルギーを吸収する。
【0007】ところで、上記した衝撃吸収板は、車体側
ブラケット、コラム側ブラケット、係脱手段、操作レバ
ー等とは別部材であるため、車体側ブラケット、コラム
側ブラケット、係脱手段等によって得られる支持剛性に
影響を与えることなく、衝撃吸収板の板厚を適宜に設定
して衝撃エネルギーの吸収特性を適宜に設定することが
でき、最適な支持剛性を得た上で、最適な衝撃エネルギ
ーの吸収特性を得ることができる。
【0008】また、本発明の実施に際して、衝撃吸収板
を車体側ブラケットに一端にて脱着可能に取付けられて
コラム側ブラケットと一体的に移動するガイドによって
塑性変形させられる板とした場合には、車種ごとに異な
る最適な衝撃エネルギーの吸収特性を、板厚の異なる衝
撃吸収板に交換することで、容易に得ることができる。
この場合に、車体側ブラケットに切欠を設けるととも
に、衝撃吸収板の他端に前記切欠と係合する舌片部を設
ければ、衝撃吸収板がガイドによって塑性変形される前
に舌片部が切欠に係合し、この係合部での荷重が所定値
(舌片部の幅変更により適宜変更可能)となるまで(舌
片部が切欠との係合部でしごかれるまで)コラム側ブラ
ケットの車体側ブラケットに対する相対移動が規制さ
れ、小さな衝撃力での衝撃吸収板の塑性変形が抑制され
る。また、衝撃吸収板をステアリングコラムの左右両側
に配置する構成を採用すれば、各衝撃吸収板を小さくす
ることができて、上方支持機構の構成をコンパクトとす
ることができる。
【0009】また、本発明の実施に際して、衝撃吸収板
をコラム側ブラケットに一端にて取付けられて車体側ブ
ラケットに保持される係脱手段の一構成部材によって塑
性変形させられる板とした場合には、少ない部品点数で
構成できて安価に実施することができる。
【0010】また、本発明の実施に際して、車体側ブラ
ケットに対するコラム側ブラケットのチルト上限位置へ
の調節時に衝撃吸収板が上限ストッパとして機能するよ
うに設定すれば、構成部品数の減少を図ってコンパクト
かつ安価に実施することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の各実施形態を図
面に基づいて説明する。図1〜図5は本発明の第1実施
形態を示していて、この実施形態においては、ステアリ
ングシャフト11を回転自在に支持するステアリングコ
ラム12が下方支持機構Aと上方支持機構Bによって急
勾配にて車体(インパネ補強部材)20にチルト及びテ
レスコ可能に支持されている。なお、ステアリングシャ
フト11の上端にはステアリングホイール13が一体回
転可能に組付けられるようになっている。また、ステア
リングシャフト11は、その下端にて自在継手(図示省
略)を介して伸縮可能かつトルク伝達可能な中間軸(図
示省略)に連結されるようになっていて、この中間軸は
自在継手(図示省略)を介してステアリングギヤボック
ス(図示省略)に連結されるようになっている。
【0012】下方支持機構Aは、図1に示したように、
ステアリングコラム12の下部をコラム軸方向へ移動可
能かつ傾動可能に支持するものであり、車体20にボル
ト31によって固定される車体側ブラケット32と、ス
テアリングコラム12の下部外周に溶接により固定され
てコラム軸方向の長孔33aを有するコラム側ブラケッ
ト33と、車体側ブラケット32に組付けられてコラム
側ブラケット33の長孔33aを摺動可能に貫通し両ブ
ラケット32,33を連結する連結ピン34によって構
成されている。
【0013】上方支持機構Bは、図1及び図3に示した
ように、ステアリングコラム12の上部を前後及び上下
方向(詳細には、コラム軸方向及び同軸直角方向)へ移
動可能に支持するものであり、車体20にボルト41に
よって固定される車体側ブラケット42と、ステアリン
グコラム12に溶接によって固定されて車体側ブラケッ
ト42の両縦板42a,42b間に前後及び上下方向へ
位置調節自在に組付けられたコラム側ブラケット43
と、このコラム側ブラケット43を車体側ブラケット4
2の両縦板42a,42bに対して摩擦係合により固定
または解除させる係脱手段50と、この係脱手段50を
操作する操作レバー60と、両ブラケット42,43の
設定値以上の相対移動時に塑性変形して衝撃エネルギー
を吸収する左右一対の衝撃吸収板71,72を備えてい
る。
【0014】係脱手段50は、図2に示したように、車
体側ブラケット42の両縦板42a,42bに形成した
長孔42a1,42b1及びコラム側ブラケット43に
形成した両長孔43a,43bをそれぞれ摺動可能に貫
通し右方の縦板42bの長孔42b1に嵌合する回転規
制部51aを有するロックボルト51と、左方の縦板4
2aと操作レバー60の基部間にてロックボルト51に
嵌合されたワッシャ52及びカラー53と、ロックボル
ト51のねじ部51bに螺着されて操作レバー60によ
って回転されるナット54によって構成されていて、操
作レバー60が図1の時計方向へ回動されることにより
ナット54がロックボルト51に締め付けられて、両ブ
ラケット42,43間、左方の縦板42aとワッシャ5
2間及び右方の縦板42bとロックボルト51の段部5
1c間にそれぞれ所定の摩擦係合が得られるように、ま
た操作レバー60が図1の反時計方向へ回動されること
によりナット54が緩められて、上記した各摩擦係合が
解除されるようになっている。
【0015】操作レバー60は、ロックボルト51上に
回転可能に組付けたレバー本体61と、ナット54にト
ルク伝達可能に嵌合されてレバー本体61にボルト62
によって固着されたレンチ63によって構成されてい
て、レバー本体61を回動することによりレンチ63が
一体的に回転してナット54が一体的に回転されるよう
になっている。
【0016】各衝撃吸収板71,72は、両ブラケット
42,43の設定値以上の相対移動時に塑性変形して衝
撃エネルギーを吸収する細幅長板であり、車体側ブラケ
ット42に一端71a,72aにてボルト73,74を
用いて脱着可能に取付けられ、コラム側ブラケット43
と一体的に移動するガイド75,76によってU字状に
湾曲形成された中間部71b,72bからL字状に屈曲
形成された先端部71c,72cに至る部位を塑性変形
させられるようになっている。
【0017】各ガイド75,76は、ロックボルト51
上に組付けられていて、ロックボルト51と一体的に移
動するようになっており、図3及び図4に示したよう
に、各衝撃吸収板71,72の一端71a,72aと中
間部71b,72b間のストレート部位を常時摺動可能
に保持する保持部75a,76aと、各衝撃吸収板7
1,72の中間部71b,72bと先端部71c,72
c間のストレート部位を常時摺動可能に保持する保持部
75b,76bと、各衝撃吸収板71,72の中間部7
1b,72bと係合可能な係合部75c,76cを有し
ている。なお、左方のガイド75とレバー本体61間に
はウェーブワッシャ77が介装されている。
【0018】上記のように構成した第1実施形態におい
ては、操作レバー60を操作して係脱手段50による固
定を解除すれば、ステアリングコラム12が車体側ブラ
ケット42の長孔42a1,42b1に沿って所定量移
動可能(ロックボルト51が長孔42a1,42b1の
後端に当接する位置から各ガイド75,76の係合部7
5c,76cが各衝撃吸収板71,72の中間部71
b,72bに当接する位置まで移動可能)となるととも
に、コラム側ブラケット43の長孔43a,43bに沿
って所定量移動可能(ロックボルト51が長孔43a,
43bの上端に当接する位置から下端に当接する位置ま
で移動可能)となるため、ステアリングコラム12を移
動可能範囲にて移動してステアリングホイール13の位
置を適宜にチルト及びテレスコ調節することが可能であ
る。この場合において、各ガイド75,76の係合部7
5c,76cが各衝撃吸収板71,72の中間部71
b,72bに当接する位置がチルト上限位置であり、各
衝撃吸収板71,72はチルト上限位置への調節時に上
限ストッパとして機能するようになっている。
【0019】また、車体側ブラケット42に対してコラ
ム側ブラケット43が係脱手段50にて摩擦係合により
固定されている状態で、正面衝突の際の二次衝突による
衝撃力によって、コラム側ブラケット43が車体側ブラ
ケット42に対して相対移動し、その移動量が設定値以
上になると、図5の(b)〜(d)に示したように、各
衝撃吸収板71,72が各ガイド75,76により塑性
変形させられて衝撃エネルギーを吸収する。
【0020】ところで、上記した各衝撃吸収板71,7
2は、車体側ブラケット42、コラム側ブラケット4
3、係脱手段50、操作レバー60等とは別部材である
ため、車体側ブラケット42、コラム側ブラケット4
3、係脱手段50等によって得られる支持剛性に影響を
与えることなく、各衝撃吸収板71,72の板厚を適宜
に設定して衝撃エネルギーの吸収特性を適宜に設定する
ことができ、最適な支持剛性を得た上で、最適な衝撃エ
ネルギーの吸収特性を得ることができる。
【0021】また、この第1実施形態においては、各衝
撃吸収板71,72を車体側ブラケット42に一端71
a,72aにて脱着可能に取付けられてコラム側ブラケ
ット43と一体的に移動する各ガイド75,76によっ
て塑性変形させられる構成としたため、車種ごとに異な
る最適な衝撃エネルギーの吸収特性を、板厚の異なる衝
撃吸収板に交換することで、容易に得ることができる。
更に、本実施形態においては、各衝撃吸収板71,72
をステアリングコラム12の左右両側に配置する構成を
採用しているため、各衝撃吸収板71,72を小さくす
ることができて、上方支持機構Bの構成をコンパクトと
することができる。また、車体側ブラケット42に対す
るコラム側ブラケット43のチルト上限位置への調節時
に各衝撃吸収板71,72が上限ストッパとして機能す
るように設定したため、構成部品数の減少を図ってコン
パクトかつ安価に実施することができる。
【0022】更に、この第1実施形態においては、ガイ
ド75,76を有する構成となっているが、このガイド
がなくとも他の部材にて同様の作用効果を得ることがで
きる。即ち、衝撃吸収板71,72の塑性変形時に先端
部71c,72cを車体側ブラケット42の上板部分4
2Aに接触させることでも、衝撃吸収板71,72を塑
性変形させることができる。加えて、ガイド75,76
のロックボルト51に対する位置、或いは上記車体側ブ
ラケット42の上板部分42Aを用いる場合は衝撃吸収
板71,72の先端部71c,72cと上板部分42A
との距離により衝撃吸収板71,72がロックボルト5
1を挟んでなす角度を変えることができる。この角度は
衝撃吸収荷重と相関があるため、上記位置や距離を変更
することで容易に荷重コントロールを行うことができ
る。
【0023】図6及び図7は上記第1実施形態の変形例
を示していて、この変形例においては、車体側ブラケッ
ト42に切欠42cが設けられるとともに、衝撃吸収板
71の先端部71cに切欠42cと係合する細幅Wの舌
片部71c1が設けられている(図6及び図7では図示
省略されている衝撃吸収板72側でも同様に構成されて
いる)。このため、この変形例においては、衝撃吸収板
71がガイド75によって塑性変形される前に舌片部7
1c1が切欠42cに係合し、この係合部での荷重が所
定値(舌片部71c1の幅変更により適宜変更可能)と
なるまで(舌片部71c1が切欠42cとの係合部でし
ごかれるまで)コラム側ブラケット43の車体側ブラケ
ット42に対する相対移動が規制され、小さな衝撃力で
の衝撃吸収板71の塑性変形が抑制される。
【0024】図8〜図11は本発明の第2実施形態を示
していて、この実施形態においては、上方支持機構Bの
構成を除いて上記第1実施形態と同様に構成されてい
る。上方支持機構Bは、ステアリングコラム112の上
部を前後及び上下方向(詳細には、コラム軸方向及び同
軸直角方向)へ移動可能に支持するものであり、車体1
20にボルト141によって固定される車体側ブラケッ
ト142と、ステアリングコラム112に溶接によって
固定されて車体側ブラケット142の両縦板142a,
142b間に前後及び上下方向へ位置調節自在に組付け
られたコラム側ブラケット143と、このコラム側ブラ
ケット143を車体側ブラケット142の両縦板142
a,142bに対して摩擦係合により固定または解除さ
せる係脱手段150と、この係脱手段150を操作する
操作レバー160と、両ブラケット142,143の設
定値以上の相対移動時に塑性変形して衝撃エネルギーを
吸収する単一の衝撃吸収板171を備えている。
【0025】係脱手段150は、車体側ブラケット14
2の両縦板142a,142bに形成した長孔142a
1,142b1及びコラム側ブラケット143に形成し
た両長孔143a,143bをそれぞれ摺動可能に貫通
し右方の縦板142bの長孔142b1に嵌合する回転
規制部151aを有するロックボルト151と、左方の
縦板142aと操作レバー160の基部間にてロックボ
ルト151に嵌合されたワッシャ152と、ロックボル
ト151のねじ部151bに螺着されて操作レバー16
0によって回転されるナット154によって構成されて
いて、操作レバー160が図8の時計方向へ回動される
ことによりナット154がロックボルト151に締め付
けられて、両ブラケット142,143間、左方の縦板
142aとワッシャ152間及び右方の縦板142bと
ロックボルト151の段部151c間にそれぞれ所定の
摩擦係合が得られるように、また操作レバー160が図
8の反時計方向へ回動されることによりナット154が
緩められて、上記した各摩擦係合が解除されるようにな
っている。
【0026】操作レバー160は、ロックボルト151
上に回転可能に組付けたレバー本体161と、ナット1
54にトルク伝達可能に嵌合されてレバー本体161に
ボルト(図示省略)によって固着されたレンチ163に
よって構成されていて、レバー本体161を回動するこ
とによりレンチ163が一体的に回転してナット154
が一体的に回転されるようになっている。
【0027】衝撃吸収板171は、両ブラケット14
2,143の設定値以上の相対移動時に塑性変形して衝
撃エネルギーを吸収する広幅長板であり、コラム側ブラ
ケット143に一端171aにて溶接により取付けら
れ、車体側ブラケット142と一体的に移動するロック
ボルト151の中間部によってU字状に湾曲形成された
中間部171bから先端部171cに至る部位を塑性変
形させられるようになっている。
【0028】上記のように構成した第2実施形態におい
ては、操作レバー160を操作して係脱手段による固定
を解除すれば、ステアリングコラム112が車体側ブラ
ケット142の長孔142a1,142b1に沿って所
定量移動可能(ロックボルト151が長孔142a1,
142b1の上端に当接する位置から下端に当接する位
置まで移動可能)となるとともに、コラム側ブラケット
143の長孔143a,143bに沿って所定量移動可
能(ロックボルト151が長孔143a,143bの前
端に当接する位置から衝撃吸収板171の中間部171
bに当接する位置まで移動可能)となるため、ステアリ
ングコラム112を移動可能範囲にて移動してステアリ
ングホイールの位置を適宜にチルト及びテレスコ調節す
ることが可能である。
【0029】また、車体側ブラケット142に対してコ
ラム側ブラケット143が係脱手段150にて摩擦係合
により固定されている状態で、正面衝突の際の二次衝突
による衝撃力によって、コラム側ブラケット143が車
体側ブラケット142に対して相対移動し、その移動量
が設定値以上になると、図11の(b)〜(d)に示し
たように、衝撃吸収板171がロックボルト151によ
り塑性変形させられて衝撃エネルギーを吸収する。
【0030】ところで、上記した衝撃吸収板171は、
車体側ブラケット142、コラム側ブラケット143、
係脱手段150、操作レバー160等とは別部材である
ため、車体側ブラケット142、コラム側ブラケット1
43、係脱手段150等によって得られる支持剛性に影
響を与えることなく、衝撃吸収板171の板厚を適宜に
設定して衝撃エネルギーの吸収特性を適宜に設定するこ
とができ、最適な支持剛性を得た上で、最適な衝撃エネ
ルギーの吸収特性を得ることができる。
【0031】また、この第2実施形態においては、衝撃
吸収板171をコラム側ブラケット143に一端にて取
付けられて車体側ブラケット142に保持される係脱手
段150の一構成部材であるロックボルト151によっ
て塑性変形させられる構成としたため、少ない部品点数
で構成できて安価に実施することができる。また、衝撃
吸収板171をコラム側ブラケット143内に収容され
る構成としたため、小型かつコンパクトに構成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による衝撃吸収ステアリング装置の第
1実施形態を示す側面図である。
【図2】 図1の2−2線に沿った断面図である。
【図3】 図1及び図2に示したガイド単体の斜視図で
ある。
【図4】 図1及び図2に示したガイド単体の正面、側
面及び平面を示した図である。
【図5】 図1に示した上方支持機構部位の作動説明図
である。
【図6】 第1実施形態の変形例を示す要部側面図であ
る。
【図7】 図6の要部拡大斜視図である。
【図8】 本発明による衝撃吸収ステアリング装置の第
2実施形態を示す要部側面図である。
【図9】 図8の9−9線に沿った断面図である。
【図10】 図8に示したコラム側ブラケットと衝撃吸
収板とステアリングコラム等の関係を示す斜視図であ
る。
【図11】 図8に示した部位の作動説明図である。
【符号の説明】
11…ステアリングシャフト、12…ステアリングコラ
ム、42…車体側ブラケット、42c…切欠、43…コ
ラム側ブラケット、50…係脱手段、60…操作レバ
ー、71,72…衝撃吸収板、71c1…舌片部、7
5,76…ガイド、A…下方支持機構、B…上方支持機
構。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングコラムの下部をコラム軸方
    向へ移動可能かつ傾動可能に支持する下方支持機構と、
    前記ステアリングコラムの上部を前後及び上下方向へ移
    動可能に支持する上方支持機構にて、前記ステアリング
    コラムが急勾配にて車体に支持されるように構成したス
    テアリング装置において、前記上方支持機構を、前記車
    体に固定される車体側ブラケットと、前記ステアリング
    コラムに固定されて前記車体側ブラケットに前後及び上
    下方向へ位置調節自在に組付けられるコラム側ブラケッ
    トと、このコラム側ブラケットを前記車体側ブラケット
    に対して摩擦係合により固定または解除させる係脱手段
    と、この係脱手段を操作する操作レバーと、前記両ブラ
    ケットの設定値以上の相対移動時に塑性変形して衝撃エ
    ネルギーを吸収する衝撃吸収板を備える構成としたこと
    を特徴とする衝撃吸収ステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記衝撃吸収板が前記車体側ブラケット
    に一端にて脱着可能に取付けられて前記コラム側ブラケ
    ットと一体的に移動するガイドによって塑性変形させら
    れる板であることを特徴とする請求項1記載の衝撃吸収
    ステアリング装置。
  3. 【請求項3】 前記車体側ブラケットに切欠を設けると
    ともに、前記衝撃吸収板の他端に前記切欠と係合する舌
    片部を設けたことを特徴とする請求項2記載の衝撃吸収
    ステアリング装置。
  4. 【請求項4】 前記衝撃吸収板を前記ステアリングコラ
    ムの左右両側に配置したことを特徴とする請求項2また
    は3記載の衝撃吸収ステアリング装置。
  5. 【請求項5】 前記衝撃吸収板が前記コラム側ブラケッ
    トに一端にて取付けられて前記車体側ブラケットに保持
    される前記係脱手段の一構成部材によって塑性変形させ
    られる板であることを特徴とする請求項1記載の衝撃吸
    収ステアリング装置。
  6. 【請求項6】 前記車体側ブラケットに対する前記コラ
    ム側ブラケットのチルト上限位置への調節時に前記衝撃
    吸収板が上限ストッパとして機能するようにしたことを
    特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の衝撃吸
    収ステアリング装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002145078A (ja) * 2000-11-08 2002-05-22 Koyo Seiko Co Ltd チルトステアリング装置
JP2015214230A (ja) * 2014-05-09 2015-12-03 株式会社山田製作所 ステアリング装置及びその組付法

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JP2002145078A (ja) * 2000-11-08 2002-05-22 Koyo Seiko Co Ltd チルトステアリング装置
JP2015214230A (ja) * 2014-05-09 2015-12-03 株式会社山田製作所 ステアリング装置及びその組付法

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