JPH11115771A - 衝撃吸収ステアリング装置 - Google Patents

衝撃吸収ステアリング装置

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JPH11115771A
JPH11115771A JP9284097A JP28409797A JPH11115771A JP H11115771 A JPH11115771 A JP H11115771A JP 9284097 A JP9284097 A JP 9284097A JP 28409797 A JP28409797 A JP 28409797A JP H11115771 A JPH11115771 A JP H11115771A
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JP
Japan
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side bracket
column
steering column
shock absorbing
steering
Prior art date
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Pending
Application number
JP9284097A
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English (en)
Inventor
Kiminori Yoshino
公則 吉野
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステアリングコラムの支持剛性に影響を与え
ない衝撃エネルギー吸収機構を提供すること。 【解決手段】 ステアリングコラム12が急勾配にて車
体20に支持されるステアリング装置において、ステア
リングコラム12の上部を前後及び上下方向へ移動可能
に支持する上方支持機構Bを、車体20に固定される車
体側ブラケット42と、ステアリングコラム12に固定
されて車体側ブラケット42に前後及び上下方向へ位置
調節自在に組付けられるコラム側ブラケット43と、こ
のコラム側ブラケット43を車体側ブラケット42に対
して摩擦係合により固定または解除させる係脱手段50
と、この係脱手段50を操作する操作レバー60と、両
ブラケット42,43の設定値以上の相対移動時に複数
のピン44によって塑性変形されて衝撃エネルギーを吸
収する衝撃吸収帯板71を備える構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラック等車両に
装備されて正面衝突の際の二次衝突時の衝撃エネルギー
を吸収する衝撃吸収ステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トラック等車両に装備されるステアリン
グ装置の一つとして、ステアリングコラムの下部をコラ
ム軸方向へ移動可能かつ傾動可能に支持する下方支持機
構と、前記ステアリングコラムの上部を前後及び上下方
向へ移動可能に支持する上方支持機構にて、前記ステア
リングコラムが急勾配にて車体に支持されるように構成
したものがあり、例えば実開平4−110672号公報
に示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した公報のステア
リング装置においては、上方支持機構の一構成部材であ
るコラム側ブラケット(すなわち、ステアリングコラム
に固定されて、車体に固定される車体側ブラケットに、
前後及び上下方向へ位置調節自在に組付けられるブラケ
ット)自体を衝撃吸収板として、この衝撃吸収板が二次
衝突時に塑性変形して二次衝突時の衝撃エネルギーを吸
収する構成であるため、衝撃吸収板の板厚を薄くして塑
性変形しやすくすると、衝撃エネルギーを的確に吸収し
得るものの、ステアリングコラムの支持剛性が低下して
振動特性が低下する。これとは逆に、衝撃吸収板の板厚
を厚くして塑性変形し難くすると、ステアリングコラム
の支持剛性を十分に高めることができるものの、衝撃吸
収板による衝撃エネルギーの吸収特性が悪化する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した相反
する問題に対処すべくなされたものであり、ステアリン
グコラムの下部をコラム軸方向へ移動可能かつ傾動可能
に支持する下方支持機構と、前記ステアリングコラムの
上部を前後及び上下方向へ移動可能に支持する上方支持
機構にて、前記ステアリングコラムが急勾配にて車体に
支持されるように構成したステアリング装置において、
前記上方支持機構を、前記車体に固定される車体側ブラ
ケットと、前記ステアリングコラムに固定されて前記車
体側ブラケットに前後及び上下方向へ位置調節自在に組
付けられるコラム側ブラケットと、このコラム側ブラケ
ットを前記車体側ブラケットに対して摩擦係合により固
定または解除させる係脱手段と、この係脱手段を操作す
る操作レバーと、前記両ブラケットの設定値以上の相対
移動時に前記コラム側ブラケットと一体的に移動する移
動体に一端にて脱着可能に組付けられて同移動体の移動
時に前記車体側ブラケットに組付けた複数のピンによっ
て塑性変形されて衝撃エネルギーを吸収する衝撃吸収帯
板を備える構成としたことに特徴がある。この場合にお
いて、前記衝撃吸収帯板は前記ステアリングコラムの左
右両側に配置されることが望ましい。
【0005】
【発明の作用・効果】本発明に係る衝撃吸収ステアリン
グ装置においては、車体側ブラケットに対してコラム側
ブラケットが係脱手段にて摩擦係合により固定されてい
る状態で、正面衝突の際の二次衝突による衝撃力によっ
て、コラム側ブラケットが車体側ブラケットに対して相
対移動し、その移動量が設定値以上になると、移動体が
コラム側ブラケットと一体的に移動し、この移動体の移
動に伴って衝撃吸収帯板が複数のピンによって塑性変形
されて衝撃エネルギーを吸収する。
【0006】ところで、上記した衝撃吸収帯板は、車体
側ブラケット、コラム側ブラケット、係脱手段、操作レ
バー等とは別部材であるため、車体側ブラケット、コラ
ム側ブラケット、係脱手段等によって得られる支持剛性
に影響を与えることなく、衝撃吸収帯板の板厚、幅及び
材質を適宜に設定するとともに複数のピンの本数及びピ
ッチを適宜に設定して衝撃エネルギーの吸収特性を適宜
に設定することができ、最適な支持剛性を得た上で、最
適な衝撃エネルギーの吸収特性を得ることができる。
【0007】また、衝撃吸収帯板は両ブラケットの設定
値以上の相対移動時にコラム側ブラケットと一体的に移
動する移動体に一端にて脱着可能に組付けられているた
め、車種ごとに異なる最適な衝撃エネルギーの吸収特性
を、板厚、幅及び材質の異なる衝撃吸収帯板に車種に応
じて交換することで、容易に得ることができる。この場
合に、衝撃吸収帯板をステアリングコラムの左右両側に
配置する構成を採用すれば、各衝撃吸収帯板を小さくす
ることができて、上方支持機構の構成をコンパクトとす
ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1〜図3に示した衝撃吸収ス
テアリング装置においては、ステアリングシャフト11
を回転自在に支持するステアリングコラム12が下方支
持機構Aと上方支持機構Bによって急勾配にて車体(イ
ンパネ補強部材)20にチルト及びテレスコ可能に支持
されている。なお、ステアリングシャフト11の上端に
はステアリングホイール13が一体回転可能に組付けら
れるようになっている。また、ステアリングシャフト1
1は、その下端にて自在継手(図示省略)を介して伸縮
可能かつトルク伝達可能な中間軸(図示省略)に連結さ
れるようになっていて、この中間軸は自在継手(図示省
略)を介してステアリングギヤボックス(図示省略)に
連結されるようになっている。
【0009】下方支持機構Aは、図1に示したように、
ステアリングコラム12の下部をコラム軸方向へ移動可
能かつ傾動可能に支持するものであり、車体20にボル
ト31によって固定される車体側ブラケット32と、ス
テアリングコラム12の下部外周に溶接により固定され
てコラム軸方向の長孔33aを有するコラム側ブラケッ
ト33と、車体側ブラケット32に組付けられてコラム
側ブラケット33の長孔33aを摺動可能に貫通し両ブ
ラケット32,33を連結する連結ピン34によって構
成されている。
【0010】上方支持機構Bは、図1及び図2に示した
ように、ステアリングコラム12の上部を前後及び上下
方向(詳細には、コラム軸方向及び同軸直角方向)へ移
動可能に支持するものであり、車体20にボルト41に
よって固定される車体側ブラケット42と、ステアリン
グコラム12に溶接によって固定されて車体側ブラケッ
ト42の両縦板42a,42b間に前後及び上下方向へ
位置調節自在に組付けられたコラム側ブラケット43
と、このコラム側ブラケット43を車体側ブラケット4
2の両縦板42a,42bに対して摩擦係合により固定
または解除させる係脱手段50と、この係脱手段50を
操作する操作レバー60と、両ブラケット42,43の
設定値以上の相対移動時に塑性変形して衝撃エネルギー
を吸収する左右一対の衝撃吸収帯板71,72を備えて
いる。
【0011】係脱手段50は、図2に示したように、車
体側ブラケット42の両縦板42a,42bに形成した
長孔42a1,42b1(前半分が前方に向けて拡がる
扇形の長孔)及びコラム側ブラケット43に形成した両
長孔43a,43bをそれぞれ摺動可能に貫通し回転規
制部(図示省略)によって回転を規制されたロックボル
ト51と、左方の縦板42aと操作レバー60の基部間
にてロックボルト51に嵌合されたカラー52、ワッシ
ャ53及びウェーブワッシャ54と、右方の縦板42b
とロックボルト51の頭部51a間にてロックボルト5
1に嵌合されたカラー55及びワッシャ56と、ロック
ボルト51のねじ部51bに螺着されて操作レバー60
によって回転されるナット57によって構成されてい
る。各カラー52,55は、車体側ブラケット42の長
孔42a1,42b1に沿った長孔52a,55aを有
していて、両ブラケット42,43の設定値以上の相対
移動時にコラム側ブラケット43と一体的に移動する移
動体である。
【0012】この係脱手段50においては、操作レバー
60が図1の時計方向へ回動されることによりナット5
7がロックボルト51に締め付けられて、両ブラケット
42,43間、左方の縦板42aとカラー52間及び右
方の縦板42bとカラー55間にそれぞれ所定の摩擦係
合が得られるように、また操作レバー60が図1の反時
計方向へ回動されることによりナット57が緩められ
て、上記した各摩擦係合が解除されるようになってい
る。
【0013】操作レバー60は、ロックボルト51上に
回転可能に組付けたレバー本体61と、ナット57にト
ルク伝達可能に嵌合されてレバー本体61にボルト62
によって固着されたレンチ63によって構成されてい
て、レバー本体61を回動することによりレンチ63が
一体的に回転してナット57が一体的に回転されるよう
になっている。
【0014】各衝撃吸収帯板71,72は、両ブラケッ
ト42,43の設定値以上の相対移動時に車体側ブラケ
ット42の後方側面に一体的に組付けた各4本のピン4
4によって塑性変形されて衝撃エネルギーを吸収する細
幅長板であり、各カラー52,55に一端71a,72
aにてボルト73,74を用いて脱着可能に取付けられ
ていて、各カラー52,55の前方部位に沿って巻き付
けられるとともに4本の各ピン44に巻き付けられるよ
うにして旋回状態で組付けられている。
【0015】上記のように構成したこの実施形態におい
ては、操作レバー60を操作して係脱手段50による固
定を解除すれば、ステアリングコラム12が車体側ブラ
ケット42の長孔42a1,42b1に沿って所定量移
動可能(ロックボルト51が両カラー52,55の長孔
52a,55aの後端に当接する位置から前端に当接す
る位置まで移動可能)となるとともに、コラム側ブラケ
ット43の長孔43a,43bに沿って所定量移動可能
(ロックボルト51が長孔43a,43bの上端に当接
する位置から下端に当接する位置まで移動可能)となる
ため、ステアリングコラム12を移動可能範囲にて移動
してステアリングホイール13の位置を適宜にチルト及
びテレスコ調節することが可能である。
【0016】また、車体側ブラケット42に対してコラ
ム側ブラケット43が係脱手段50にて摩擦係合により
固定されている状態で、正面衝突の際の二次衝突による
衝撃力によって、コラム側ブラケット43が車体側ブラ
ケット42に対して相対移動し、その移動量が設定値以
上になると、図3の(b)〜(d)に示したように、各
衝撃吸収帯板71,72が各ピン44により塑性変形さ
れて衝撃エネルギーを吸収する。
【0017】ところで、上記した各衝撃吸収帯板71,
72は、車体側ブラケット42、コラム側ブラケット4
3、係脱手段50、操作レバー60等とは別部材である
ため、車体側ブラケット42、コラム側ブラケット4
3、係脱手段50等によって得られる支持剛性に影響を
与えることなく、各衝撃吸収帯板71,72の板厚、幅
及び材質を適宜に設定するとともに各ピン44の本数及
びピッチ(レイアウトを含む)を適宜に設定して衝撃エ
ネルギーの吸収特性を適宜に設定することができ、最適
な支持剛性を得た上で、最適な衝撃エネルギーの吸収特
性を得ることができる。
【0018】また、この実施形態においては、各衝撃吸
収帯板71,72を各カラー52,55に一端71a,
72aにて脱着可能に取付けられて車体側ブラケット4
2に一体的に組付けた各ピン44によって塑性変形され
る構成としたため、車種ごとに異なる最適な衝撃エネル
ギーの吸収特性を、板厚の異なる衝撃吸収帯板に車種に
応じて交換することで、容易に得ることができる。更
に、この実施形態においては、各衝撃吸収帯板71,7
2をステアリングコラム12の左右両側に旋回状態にて
配置する構成を採用しているため、各衝撃吸収帯板7
1,72を小さくすることができるとともにステアリン
グコラム12の左右両側に存在するスペースに応じてコ
ンパクトに配置できて、上方支持機構Bの構成をコンパ
クトとすることができる。
【0019】上記実施形態においては、車体側ブラケッ
ト42の両縦板42a,42bに形成した長孔42a
1,42b1の前半分を前方に向けて拡がる扇形とし
て、ステアリングコラム12にこじり力が入った場合に
もステアリングコラム12が確実にストロークができる
ようにしたが、車体側ブラケット42の両縦板42a,
42bに形成した長孔42a1,42b1を単なる長孔
として実施することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による衝撃吸収ステアリング装置の一
実施形態を示す側面図である。
【図2】 図1の2−2線に沿った断面図である。
【図3】 図1に示した上方支持機構部位の作動説明図
である。
【符号の説明】
11…ステアリングシャフト、12…ステアリングコラ
ム、42…車体側ブラケット、43…コラム側ブラケッ
ト、44…ピン、50…係脱手段、52,55…カラー
(移動体)、60…操作レバー、71,72…衝撃吸収
帯板、75,76…ガイド、A…下方支持機構、B…上
方支持機構。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングコラムの下部をコラム軸方
    向へ移動可能かつ傾動可能に支持する下方支持機構と、
    前記ステアリングコラムの上部を前後及び上下方向へ移
    動可能に支持する上方支持機構にて、前記ステアリング
    コラムが急勾配にて車体に支持されるように構成したス
    テアリング装置において、前記上方支持機構を、前記車
    体に固定される車体側ブラケットと、前記ステアリング
    コラムに固定されて前記車体側ブラケットに前後及び上
    下方向へ位置調節自在に組付けられるコラム側ブラケッ
    トと、このコラム側ブラケットを前記車体側ブラケット
    に対して摩擦係合により固定または解除させる係脱手段
    と、この係脱手段を操作する操作レバーと、前記両ブラ
    ケットの設定値以上の相対移動時に前記コラム側ブラケ
    ットと一体的に移動する移動体に一端にて脱着可能に組
    付けられて同移動体の移動時に前記車体側ブラケットに
    組付けた複数のピンによって塑性変形されて衝撃エネル
    ギーを吸収する衝撃吸収帯板を備える構成としたことを
    特徴とする衝撃吸収ステアリング装置。
  2. 【請求項2】 前記衝撃吸収帯板を前記ステアリングコ
    ラムの左右両側に配置したことを特徴とする請求項1記
    載の衝撃吸収ステアリング装置。
JP9284097A 1997-10-16 1997-10-16 衝撃吸収ステアリング装置 Pending JPH11115771A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015214230A (ja) * 2014-05-09 2015-12-03 株式会社山田製作所 ステアリング装置及びその組付法

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