JPH11171029A - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

電動式パワーステアリング装置

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Publication number
JPH11171029A
JPH11171029A JP9346010A JP34601097A JPH11171029A JP H11171029 A JPH11171029 A JP H11171029A JP 9346010 A JP9346010 A JP 9346010A JP 34601097 A JP34601097 A JP 34601097A JP H11171029 A JPH11171029 A JP H11171029A
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JP
Japan
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power steering
steering motor
steering
motor
shaft
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JP9346010A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Takeda
英幸 竹田
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車室内におけるパワーステアリングモータの
配設位置を工夫することにより、ステアリングコラムの
衝撃吸収ストロークを充分に大きくとることができると
共に、パワーステアリングモータの振動に起因するステ
アリングホイールの振動を小さく抑えることができ、し
かもパワーステアリングモータとペダル類との干渉を避
けることができるような自動車用の電動式パワーステア
リング装置を提供する。 【解決手段】 ステアリングシャフト7に回転駆動力を
付与するパワーステアリングモータ1を、車室2とエン
ジンルーム11との間を仕切るダッシュパネル16とこ
のダッシュパネル16の後方箇所に配設されるペダル類
3(クラッチペダル4等)との間に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワーステアリン
グモータの回転駆動力をステアリングシャフトに伝達し
て操舵力を軽減させるようにした電動式パワーステアリ
ング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】四輪自動車の操舵力軽減装置として、近
年、パワーステアリングモータ(電動モータ)をステア
リングシャフトの駆動補助力として使用するようにした
電動式パワーステアリング装置が数多く開発されてい
る。パワーステアリングモータはステアリング系の部品
としては比較的大型のものであるため、それによる弊害
をなくすべくパワーステアリングモータのレイアウトや
周辺部品の形状及び構造等に様々な工夫が行なわれてい
る。
【0003】ステアリングホイールの操舵力を軽減させ
るようにパワーステアリングモータを駆動させる構造と
しては、ステアリングコラムにパワーステアリングモー
タを組込む構造と、ステアリングギヤボックスに組込む
構造とに大別される。後者の構造の場合には、パワース
テアリングモータやトルクセンサ等の電気部品が車室外
(具体的にはエンジンルーム内)に出てしまうため、電
気部品の防水性,防塵性,耐候性等を向上させる工夫を
する必要がある。これに対して、前者の構造の場合に
は、電気部品を車室内に配置する構成のため、防水性,
防塵性,耐候性等を特に向上させる対策を採る必要がな
く、比較的容易に信頼性を向上させることが可能であ
る。
【0004】図7は従来の電動式パワーステアリング装
置を備えた四輪自動車のステアリング系の構造を示すも
のであって、この電動式パワーステアリング装置はパワ
ーステアリングモータ1を車室2の内部に配設するよう
にしたタイプのものである。この場合には、操舵力軽減
用のパワーステアリングモータ1がペダル類3(クラッ
チペダル4やブレーキペダル5等)とステアリングホイ
ール6との間の高さ位置であって、かつ、前記ペダル類
3の後方側の近傍位置に配置されるようになっている。
【0005】ここで、図7に示すステアリング系の構造
を簡単に説明すると、次の通りである。まず、ステアリ
ングホイール6の中心部にステアリングシャフト7の上
端部が同軸状に固着され、このステアリングシャフト7
の下端がユニバーサルジョイント8を介して中間シャフ
ト9の一端に接続されると共に、この連結フャフト9の
他端がユニバーサルジョイント10を介してエンジンル
ーム11の内部(車室11の外部)のステアリングギヤ
ボックス12に連結されている。上述のステアリングシ
ャフト7は、互いに同軸状をなす外筒13及び内筒14
とから成るステアリングコラム15を貫通するように配
置され、この状態の下で前記ステアリングコラム15が
車体側の支持フレーム16にコラムハンガーブラケット
17を介して支持されている。
【0006】一方、車室2とエンジンルーム11との間
を仕切るダッシュパネル16の車室内側の面には、ペダ
ル類3が回動可能に取付けられたペダルブラケット17
が固着されると共に、前記ダッシュパネル16のエンジ
ンルーム11側の面には、ブレーキブースタ18が固着
されている。さらに、上述のペダルブラケット17には
支持ブラケット19を介して減速ギヤケース20が取付
けられており、この減速ギヤケース20にパワーステア
リングモータ1が組付けられている。なお、減速ギヤケ
ース20は、ステアリングコラム15の外筒13から下
方に突出している内筒14の下方箇所においてステアリ
ングシャフト7に対応するように配置されるようになっ
ている。かくして、パワーステアリングモータ1は、車
室2の内部であって、ペダル類3とステアリングホイー
ル6との間の領域において、ペダル類3寄りの箇所すな
わちペダル類3の後方側の近傍箇所に配置されている。
そして、ステアリングシャフト7に同軸状に固着された
減速ギヤケース20内の減速ギヤ(図示せず)と、パワ
ーステアリングモータ1の回転軸に同軸状に固着された
減速ギヤ(図示せず)とが互いに噛合されている。
【0007】このように従来では、パワーステアリング
モータ1を車室2内に配設する場合、ペダル類3とステ
アリングホイール6との間の領域においてペダル類3寄
りの箇所に配置するようにしているが、ペダル類3及び
ステアリングホイール6に対するパワーステアリングモ
ータ1の配設位置は、次のような要求を考慮して設定し
ている。
【0008】すなわち、その要求としては、 (1) 四輪自動車の前面に後方側に向かう過大な衝撃
力が加わった際、ブレーキブースタ18が車体前方へ移
動されるのに伴ってブレーキペダル5が車体後方に移動
されるおそれがあるため、ブレーキペダル5とパワース
テアリングモータ1との間の距離を大きくするのが望ま
しい。従って、パワーステアリングモータ1をできるだ
け車体後方の位置に配置したい。 (2) 四輪自動車の前面に後方側に向かう過大な衝撃
力が加わった時に乗員を保護するために、ステアリング
コラム15はある程度の荷重を支えながら収縮して衝撃
力を吸収し得る構造(コラプシブル構造)となっている
が、その際の衝撃吸収ストロークを大きくとるために、
パワーステアリングモータ1をできるだけ車体前方の側
に配置したい。 (3) パワーステアリングモータ1は重量が非常に重
い重量物であるため、これをステアリングホイール6の
側にあまり近づけるとステアリングホイール6の振動が
大きくなる。そのため、パワーステアリングモータ1を
できるだけ車体前方の側に配置したい。 というような相反する要求がある。そのため、パワース
テアリングモータ1の周辺部品の形状等を工夫すると共
に、上記の要求を全て満足することが可能な位置を探り
ながらパワーステアリングモータ1のレイアウトを行な
うようにしているのが実状である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、コラプ
シブルタイプのステアリングコラム15(外筒13及び
内筒14を有し、衝撃を受けた時にこれらが縮退するこ
とによって衝撃を吸収するタイプのもの)において、パ
ワーステアリングモータ1を図7に示すような従来位置
に取付けると、ステアリングコラム15を充分に長する
ことができないため、充分な衝撃吸収ストロークを得る
ことができないという問題点がある。また、パワーステ
アリングモータ1とステアリングホイール6との間の距
離が短かいため、パワーステアリングモータ1の発する
振動がステアリングホイール6に伝達され易く、しかも
重量の重いパワーステアリングモータ1がステアリング
ホイール6寄りにあるので、ステアリングホイール6の
振動が大きくなるという問題点もある。
【0010】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、車室内におけるパワース
テアリングモータの配設位置を工夫することにより、ス
テアリングコラムの衝撃吸収ストロークを充分に大きく
とることができると共に、パワーステアリングモータの
振動に起因するステアリングホイールの振動を小さく抑
えることができ、しかもパワーステアリングモータとペ
ダル類との干渉を避けることができるような自動車用の
電動式パワーステアリング装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明では、ステアリングシャフトに回転駆動力
を付与するパワーステアリングモータを、車室とエンジ
ンルームとの間を仕切るダッシュパネルとこのダッシュ
パネルの後方箇所に配設されるペダル類との間に配置す
るようにしている。また、本発明では、車体の側面から
見た側面視においては、前記パワーステアリングモータ
の回転軸を前記ステアリングシャフトに対して直交する
ように配置すると共に、前記ステアリングシャフトの後
方側から前方を見た前方視においては、前記パワーステ
アリングモータの回転軸とは反対側の端部を前記回転軸
よりも上方位置となるように配置することにより前記パ
ワーステアリングモータとステアリングシャフトとのな
す角度を鋭角に設定するようにしている。また、本発明
では、前記ペダル類を、くの字形状に屈曲されたクラッ
チペダルレバーを有するクラッチペダルとし、前記クラ
ッチペダルレバーの軸支部分をペダルブラケットにリン
クを介して取付けることにより前記軸支部分を前記パワ
ーステアリングモータとステアリングシャフトとの交差
点から車幅方向にオフセットさせた位置に配置すると共
に、前記クラッチペダルレバーのくの字形状の屈曲部分
に前記パワーステアリングモータを対応配置するように
している。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施態様につい
て図1〜図6を参照して説明する。なお、図1〜図6に
おいて、図7と同様の部分には同一の符号を付して重複
する説明は省略する。
【0013】図1及び図2は本発明に係る電動式パワー
ステアリング装置30を備えた四輪自動車31の前部構
造を示すものであって、同図において、32a,32b
はシャーシフレームの前部を構成するサイドフレーム、
33はこれらのサイドフレーム32a,32b間の上部
箇所に配置されたエンジン、34はこのエンジン34に
連結されたトランスミッション、35a,35bは左右
一対の前輪である。
【0014】ステアリングシャフト7は、図1に示すよ
うに右側のサイドフレーム32aのほぼ上部箇所に配置
されると共に、図2に示すように車体後方に向かうにつ
れて上方側に傾斜されている。そして、このステアリン
グシャフト7が回転自在の状態で挿通配置される外筒1
3及び内筒14から成るステアリングコラム15がコラ
ムハンガーブラケット36を介して車体側に取付けられ
ている(図3参照)。また、ステアリングシャフト7の
上端はステアリングホイール6が同軸状に連結される一
方、その下端はダッシュパネル16を貫通してエンジン
ルーム11内のユニバーサルジョイント8に連結されて
いる。さらに、このユニバーサルジョイント8とユニバ
ーサルジョイント10との間に中間シャフト9が介在さ
れ、ユニバーサルジョイント10に連結された回転力伝
達軸37が前記サイドフレーム32aの上方箇所に配置
されたステアリングギヤボックス12内のステアリング
ギヤ(図示せず)に噛合されている。
【0015】また、上述のステアリングギヤボックス1
2内のステアリングギヤ(図示せず)がドラッグリンク
38の一端に連結されており、このドラッグリンク38
の他端が前輪35bのナックル39bに連結され、さら
に、左右一対の前輪35a,35bのナックル39a,
39b間にはタイロッド40が架設されている(図1参
照)。これにより、ステアリングホイール6の回転操作
力がステアリングシャフト7,中間シャフト9,回転力
伝達軸37,ドラッグリンク38,タイロッド40及び
ナックル39a,39bから成るステアリング機構を介
して前輪35a,35bに伝達されて前輪35a,35
bが操舵されるように構成されている。
【0016】一方、車室2とエンジンルーム11との間
を仕切るダッシュパネル16には、図2及び図3に示す
ように、車室2の側の面であってかつステアリングシャ
フト7の上方近傍箇所にペダルブラケット17が固着さ
れており、このペダルブラケット17にクラッチペダル
4,ブレーキペダル5,アクセルペダル(図示せず)の
ペダル類3が回動可能に取付けられている。また、ダッ
シュパネル6には、エンジンルーム11の側の面であっ
てかつステアリングシャフト7の上方箇所にブレーキブ
ースタ18が取付けられており、ブレーキペダル5の回
動操作(踏み込み操作)に応じてブレーキブースタ18
が作動されるようになっている。
【0017】また、本実施形態においては、ステアリン
グシャフトの操舵力を補助するパワーステアリングモー
タ1がダッシュパネル16とこのダッシュパネル16の
後方箇所に配設されたペダル類3との間に配置されてい
る。さらに具体的には、パワーステアリングモータ1の
本体は外形が全体として円筒形状に成形されかつ軸線方
向に長手状に延びる電動部材であって、ペダル類3の1
つであるクラッチペダル4とダッシュパネル16との間
に配置されている。すなわち、パワーステアリングモー
タ1はダッシュパネル16の後方側でかつクラッチペダ
ル4の前方側の箇所であって、ペダルブラケット17の
下方箇所に配置されている。
【0018】次に、パワーステアリングモータ1の配設
状態について詳述すると、以下の通りである。まず、車
体の側面から見た側面視においては、パワーステアリン
グモータ1の回転軸1aが図5に示す如くステアリング
シャフト7に対して直交するように配置されている。そ
して、パワーステアリングモータ1の回転軸1aに同軸
状に固着されたウォームギヤ42がステアリングシャフ
ト7に同軸状に固着されたウォームホイールギヤ43に
噛合されている。また、図4に示すように、ステアリン
グシャフト7の後方側から前方を見た前方視において
は、パワーステアリングモータ1の回転軸1aとは反対
側の端部が前記回転軸よりも上方位置となるように配置
され、これにより、前方視においてパワーステアリング
モータ1とステアリングシャフト7とのなす角度θが鋭
角に設定されてパワーステアリングモータ1がいわゆる
尻上がり状態で配設されるようになっている。そして、
この配置状態でパワーステアリングモータ1がステアリ
ングコラム15の下端部近傍においてその外筒13に組
付けられている。
【0019】一方、パワーステアリングモータ1の後方
箇所に対応配置されるクラッチペダル4のクラッチペダ
ルレバー4aは、図3及び図6に示すように、パワース
テアリングモータ1に対応する部分がくの字形状に屈曲
されている。そして、クラッチペダルレバー4aの軸支
部分4bがペダルブラケット17にリンク50を介して
取付けられ、これにより前記軸支部分4bがパワーステ
アリングモータ1とステアリングシャフト7との交差点
Pから車幅方向にオフセットした位置に配置されてい
る。すなわち、図4において二点鎖線で示す従来のクラ
ッチペダルレバー配設位置に対して前記交差点Pよりも
車幅方向に遠ざかった位置(従来の配設位置からオフセ
ット距離Sだけ隔てた位置)に、クラッチペダルレバー
4aの軸支部分4bが配置されている。また、クラッチ
ペダルレバー4aのくの字形状の屈曲部分4cにパワー
ステアリングモータ1が対応配置され、その屈曲形状部
(くの字形状部分)4cがクラッチペダルレバー4aの
回動操作時のパワーステアリングモータ1に対する逃げ
部となされている。
【0020】なお、クラッチペダルレバー4aを上述の
如く車幅方向にオフセットさせるようにしたのは、次の
ような理由からである。すなわち、クラッチペダルレバ
ー4aの軸支部分4cをオフセットさせないと、リンク
50とパワーステアリングモータ1との間の距離β(図
4参照)が長くなり、同じペダルストローク量を与えよ
うとする場合にクラッチペダルレバー4aの逃げを大き
くとる必要がある。そこで、前記リンク50を用いてク
ラッチペダルレバー4aの軸支部分4bの配設位置を既
述の如くオフセットさせてリンク50とパワーステアリ
ングモータ1との間の距離α(α<β)が短くなるよう
に配置し(図4参照)、これによりクラッチペダルレバ
ー4aの逃げが小さくてもステアリングシャフト7と鋭
角θをもって交差するパワーステアリングモータ1との
干渉を防止し得るようにしているのである。
【0021】このような構成の電動式パワーステアリン
グ装置30によれば、パワーステアリングモータ1を車
室2内に配置するようにしているため、水やダスト等に
よる悪影響を受けにくいという利点がある。また、パワ
ーステアリングモータ1の配設位置をペダル類3の前方
箇所としたので、車体の前部に後方側に向かう過大な衝
撃力が加わった際にブレーキペダル5やクラッチペダル
4等のペダル類3が後方に移動したとしても、ペダル類
3がパワーステアリングモータ1と干渉する可能性が皆
無となる。さらに、パワーステアリングモータ1を車室
2内に配置するという条件の下でパワーステアリングモ
ータ1をステアリングホイール6から最も遠い箇所に配
置した構成となるので、コラプシブルタイプのステアリ
ングコラム15の長さを充分に長く確保することが可能
となり、ひいては衝撃吸収ストロークを大きく確保する
ことができる。しかも、重量物であるパワーステアリン
グモータ1をステアリングホイール6から遠ざけた位置
に配置したことにより、パワーステアリングモータ1が
発する振動がステアリングホイール6に伝わりにくくな
るため、パワーステアリングモータ1の振動に起因して
生じるステアリングホイール6の振動を小さく抑えるこ
とができる。
【0022】また、本実施形態ではパワーステアリング
モータ1を既述の如く前方視においていわゆる尻上がり
となるような角度(鋭角θ)でステアリングコラム15
に取付けると共に、クラッチペダルレバー4aをくの字
形状としかつクラッチペダルレバー4aの軸支部分4b
を前記交差点Pから車幅方向にオフセットさせるように
したので、クラッチペダル4の逃げを少なくすることが
できる。すなわち、パワーステアリングモータ1とステ
アリングシャフト7とのなす角度を直角若しくは鈍角と
し、かつ、クラッチペダルレバー4aの配設位置を従来
のように前記交差点Pの付近(図4において二点鎖線で
示す位置)とした場合には比較的大きな逃げ部をクラッ
チペダルレバー4aに設ける必要があるが、パワーステ
アリングモータ1を上述の如きいわゆる尻上がりの配置
構成とし、かつ、クラッチペダルレバー4aを既述の如
く前記交差点Pから車幅方向にオフセットさせるように
すれば、クラッチペダルレバー4aをくの字形状にして
僅かな逃げ部(屈曲形状部4c)を設けるだけで、換言
すればクラッチペダル4の屈曲形状部4cの屈曲角度を
小さく設定するだけで、図6において一点鎖線で示すよ
うにクラッチペダル4がフルストローク位置に踏み込ま
れた時にクラッチペダルレバー4aとパワーステアリン
グモータ1との間の干渉を防ぐことができる。
【0023】以上、本発明の一実施態様につき述べた
が、本発明はこの実施態様に限定されるものではなく、
本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可
能である。例えば、既述の実施形態ではクラッチベダル
4とダッシュパネル16との間にパワーステアリングモ
ータ1を配置するようにしたが、ブレーキペダル5とダ
ッシュパネル16との間にパワーステアリングモータ1
を配置するようにしても良い。
【0024】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明は、ステアリン
グシャフトに回転駆動力を付与するパワーステアリング
モータを、車室とエンジンルームとの間を仕切るダッシ
ュパネルとこのダッシュパネルの車両後方箇所に配設さ
れるペダル類との間に配置するようにしたものであるか
ら、パワーステアリングモータは車室内に配置されるこ
ととなるため、パワーステアリングモータが水やダスト
等による悪影響を受けにくくなる。しかも、パワーステ
アリングモータをペダル類の前方側に配置するようにし
ているので、車体前部に後方側に向かう過大な衝撃力が
加わった際にペダル類が車両後方側に移動したとして
も、パワーステアリングモータにペダル類が干渉する可
能性は皆無となる。さらに、パワーステアリングモータ
の配設位置は、ステアリングハンドルから遠い位置とな
るため、ステアリングコラムの長さを充分に長く確保す
ることができ、ひいてはコラプシブルタイプのステアリ
ングコラムの衝撃吸収ストロークを充分の大きく確保し
得て衝撃エネルギーの吸収を効果的に行なうことが可能
となる。その上、パワーステアリングモータがステアリ
ングホイールから遠く離れた位置に配置されこととなる
ので、重量物であるパワーステアリングモータが発する
振動がステアリングシャフトを介してステアリングホイ
ールに伝達されにくくなり、従ってパワーステアリング
モータの振動に起因するステアリングホイールの振動を
小さく抑えることができる。しかも、パワーステアリン
グモータの配設位置が乗員の着座位置から遠くなるた
め、パワーステアリングモータの周辺部品の形状や配置
構成等の工夫が不要となる。
【0025】また、請求項2に記載の本発明は、側面視
ではパワーステアリングモータの回転軸をステアリング
シャフトに対して直交するように配置すると共に、前方
視ではパワーステアリングモータの回転軸とは反対側の
端部を前記回転軸よりも上方位置となるように配置する
ことによりパワーステアリングモータとステアリングシ
ャフトとのなす角度を鋭角に設定するようにしたもので
あるから、パワーステアリングモータはいわゆる尻上が
りの状態で配置されることとなり、パワーステアリング
モータに対応して配置されるペダル(クラッチペダル
等)のオフセット量(ペダルとパワーステアリングモー
タとの間の間隔量)を少なく設定しても、ペダルのフル
ストローク時(ペダルを最大に踏み込んだ時)における
ペダルとパワーステアリングモータとの干渉を避けるこ
とができる。
【0026】また、請求項3に記載の本発明は、前記ペ
ダル類を、くの字形状に屈曲されたクラッチペダルレバ
ーを有するクラッチペダルとし、前記クラッチペダルレ
バーの軸支部分をペダルブラケットにリンクを介して取
付けることにより前記軸支部分を前記パワーステアリン
グモータとステアリングシャフトとの交差点から車幅方
向にオフセットさせた位置に配置すると共に、前記クラ
ッチペダルレバーのくの字形状の屈曲部分に前記パワー
ステアリングモータを対応配置するようにしたものであ
るから、クラッチペダルのフルストローク時にその屈曲
部分がパワーステアリングモータに対する逃げ部とな
り、クラッチペダルとパワーステアリングモータとの相
互間の干渉を回避することができる。さらに、パワース
テアリングモータを上述の如く尻上がりの配置構成と
し、かつ、クラッチペダルレバーの軸支部分を既述の如
く車幅方向にオフセットさせたことと相俟って、クラッ
チペダルのくの字状の屈曲部分の屈曲角度は比較的緩や
かな角度であっても、ステアリングシャフトと鋭角に交
差するパワーステアリングモータとクラッチペダルレバ
ーとの干渉を防止することができ、充分なペダルストロ
ークを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電動式パワーステア
リング装置を備えた四輪自動車の前部構造を示す平面図
である。
【図2】上述の四輪自動車の前部構造を示す側面図であ
る。
【図3】上述の四輪自動車のステアリング系の構成を示
す側面図である。
【図4】図3において符号Xで示す方向から見た電動式
パワーステアリング装置の正面図である。
【図5】パワーステアリングモータの配設箇所の構成図
である。
【図6】図3におけるA−A線拡大断面図である。
【図7】従来の電動式パワーステアリング装置を備えた
四輪自動車のステアリング系を示す側面図である。
【符号の説明】
1 パワーステアリングモータ 2 車室 3 ペダル類 4 クラッチペダル 4a クラッチペダルレバー 4b 軸支部分 4c 屈曲形状部 5 ブレーキペダル 6 ステアリングホイール 7 ステアリングシャフト 11 エンジンルーム 12 ステアリングギヤボックス 15 ステアリングコラム 16 ダッシュパネル 20 減速ギヤケース 30 電動式パワーステアリング装置 31 四輪自動車 35a,35b 前輪 50 リンク P 交差点

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングシャフトに回転駆動力を付
    与するパワーステアリングモータを、車室とエンジンル
    ームとの間を仕切るダッシュパネルとこのダッシュパネ
    ルの後方箇所に配設されるペダル類との間に配置したこ
    とを特徴とする電動式パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 車体の側面から見た側面視においては、
    前記パワーステアリングモータの回転軸を前記ステアリ
    ングシャフトに対して直交するように配置すると共に、
    前記ステアリングシャフトの後方側から前方を見た前方
    視においては、前記パワーステアリングモータの回転軸
    とは反対側の端部を前記回転軸よりも上方位置となるよ
    うに配置することにより前記パワーステアリングモータ
    とステアリングシャフトとのなす角度を鋭角に設定した
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動式パワーステア
    リング装置。
  3. 【請求項3】 前記ペダル類を、くの字形状に屈曲され
    たクラッチペダルレバーを有するクラッチペダルとし、
    前記クラッチペダルレバーの軸支部分をペダルブラケッ
    トにリンクを介して取付けることにより前記軸支部分を
    前記パワーステアリングモータとステアリングシャフト
    との交差点から車幅方向にオフセットさせた位置に配置
    すると共に、前記クラッチペダルレバーのくの字形状の
    屈曲部分に前記パワーステアリングモータを対応配置し
    たことを特徴とする請求項1又は2に記載の電動式パワ
    ーステアリング装置。
JP9346010A 1997-12-16 1997-12-16 電動式パワーステアリング装置 Pending JPH11171029A (ja)

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