JPH0958485A - ステアリングコラムの支持装置 - Google Patents

ステアリングコラムの支持装置

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JPH0958485A
JPH0958485A JP21380495A JP21380495A JPH0958485A JP H0958485 A JPH0958485 A JP H0958485A JP 21380495 A JP21380495 A JP 21380495A JP 21380495 A JP21380495 A JP 21380495A JP H0958485 A JPH0958485 A JP H0958485A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 衝突時にステアリングホイールを、位置調節
可能な範囲の前側限度を超えて変位可能にする。 【構成】 車体に固定の支持ブラケット4は、1対の支
持板部5を有する。この支持板部5は、前後方向に亙る
第一の長孔22aを有する。ステアリングコラム1を固
定した変位ブラケット2を1対の支持板部5の間に、前
後方向の位置調節自在に設ける。第一の長孔22aの長
さは、変位ブラケット2の調節し得る最前位置に対応す
る長さよりも前側に長い。そして、第一の長孔22aの
上記最前位置に対応する位置に、突部23を形成する。
この突部23は、通常時に変位ブラケット2に加えられ
る力では変形しないが、より大きな力により変形し、上
記ボルト11の通過を許容する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明のステアリングコラムの支
持装置は、キャブオーバー型自動車の様に、比較的ステ
アリングシャフトが直立した自動車に装着し、二次衝突
時にステアリングホイールを前方に変位させて、運転者
の生存空間を確保する。
【0002】
【従来の技術】所謂ワンボックスカーやトラック等のキ
ャブオーバー型の自動車に採用されるステアリングコラ
ムの支持装置として従来から、図6〜7に示す様な、運
転者の体格や運転姿勢に合わせてステアリングホイール
の前後及び上下の位置調節自在とした構造のものが知ら
れている。このステアリングコラムの支持装置は、ステ
アリングコラム1の中間部を、変位ブラケット2を介し
て、車体に固定の部分3に固定した支持ブラケット4に
支持固定している。この支持ブラケット4の左右両側
(図6の表裏両側、図7の上下両側)には1対の支持板
部5、5を設け、この1対の支持板部5、5の間に、上
記変位ブラケット2を介して上記ステアリングコラム1
の中間部を挟持固定している。この変位ブラケット2
は、左右1対の結合板部6、6を両端部に、ステアリン
グコラム1を抱持固定する為の抱持部7を中央部に、そ
れぞれ設けている。そして、上記抱持部7の内周面を前
記ステアリングコラム1の中間部外周面に当接させ、こ
の抱持部7の端縁とステアリングコラム1の外周面とを
溶接する事により、このステアリングコラム1の中間部
に固定している。又、ステアリングシャフト13は、こ
のステアリングコラム1の内側に上下1対の転がり軸受
21、21により、回転のみ自在に支持されている。
【0003】上記1対の結合板部6、6の一部で、これ
ら両結合板6、6の基端部内面同士の間に掛け渡した突
っ張り板8と上記抱持部7との間部分には、上下方向に
亙る第二の長孔9、9を形成している。又、上記支持ブ
ラケット4の両端部に設けた1対の支持板部5、5の上
部で、上記第二の長孔9、9と整合自在な位置には、前
後方向に亙る第一の長孔10、10を形成している。こ
れら第一、第二の各長孔10、9には、1本のボルト1
1を挿通している。このうちの第一の長孔10、10
が、特許請求の範囲に於ける前後方向に長い長孔であ
る。又、上記ボルト11が、特許請求の範囲に於ける杆
状部材である。
【0004】一方、上記ステアリングコラム1の下端部
には継手カバー12を固定し、前記ステアリングシャフ
ト13の下端部に結合する自在継手(図示せず)の周囲
を覆う様にしている。そして、この継手カバー12の前
面に、左右1対の支え壁14を溶接固定している。これ
ら両支え壁14の前端縁同士は、連結板15により連結
している。そして、この連結板15と上記継手カバー1
2の前面との間部分に於いて上記両支え壁14に、上記
第二の長孔9、9と平行な長孔16を設けている。車体
に固定の部分でこの長孔16に対向する部分にはガイド
ピン17を突設し、このガイドピン17を上記各長孔1
6に遊合させている。
【0005】上記ステアリングコラムの支持装置は、通
常状態に於いては、係脱手段を構成する螺子筒18の内
端面をワッシャ19を介して支持板部5の外側面に強く
押圧しておく。この結果、1対の支持板部5、5の間隔
が縮まる傾向となり、各支持板部5、5の内側面と上記
結合板部6、6の外側面との間に大きな摩擦力が作用す
る。この為、上記変位ブラケット2をその中間部に固定
したステアリングコラム1が、支持ブラケット4に対し
て固定され、前記ステアリングシャフト13の上端部に
装着されたステアリングホイール(図示せず)の位置が
固定される。
【0006】運転者の体格や運転姿勢に合わせて、ステ
アリングホイールの前後位置或は上下位置を調節する場
合には、調節レバー20により上記螺子筒18を弛める
事で、1対の支持板部5、5の間隔を広げる傾向とす
る。この様にして、各支持板部5、5の内側面と1対の
結合板部6、6の外側面との間に働く摩擦力を小さく
し、上記変位ブラケット2をその中間部に固定したステ
アリングコラム1が、支持ブラケット4に対して変位自
在な状態とする。この状態で、前記ステアリングホイー
ルを前後方向、或は上下方向に移動させれば、前記ボル
ト11が第一、第二の長孔10、9に沿って変位し得る
範囲内で、前記ステアリングホイールを所望の方向に移
動できる。ステアリングホイールを所望位置に迄移動さ
せたならば、上記調節レバー20を逆方向に操作して、
再び上記変位ブラケット2を支持ブラケット4に固定す
る。この結果、前記ステアリングホイールが、調節後の
位置に固定される。
【0007】上記ステアリングコラムの支持装置の場
合、衝突事故発生時に以下の様に作用して、運転者の生
存空間を確保する。即ち、衝突事故の際には、自動車が
他の自動車等と衝突する一次衝突に続いて、運転者がス
テアリングホイールに衝突する二次衝突が発生する。こ
の二次衝突により、ステアリングホイールに前方に向い
た大きな衝撃力が加わった場合には、上記変位ブラケッ
ト2が上記第一の長孔10、10に沿って変位し、上記
ステアリングホイールを前方に変位させる。これによ
り、運転者の生存空間が確保される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の様
な、キャブオーバ型の自動車に使用されている、図6〜
7に示した従来のステアリングコラムの支持装置の場
合、衝突時のステアリングホイールの前方への変位は、
運転者の姿勢等に合わせてステアリングホイールの前後
位置を調節する場合に於けるステアリングホイールの最
前調節位置が限度である。言い換えれば、上記変位ブラ
ケット2は、ボルト11が第一の長孔10の前端(図6
の左上端、図7の左端)に達する位置迄しか変位できな
い。従って、ステアリングホイールは、変位ブラケット
2の調節し得る最前位置に対応する位置に迄しか変位で
きない。上記衝突時に於けるステアリングホイールの前
方への変位は、大きい程、運転者の安全を図る上で好ま
しい。即ち、シートベルトを着用した運転者の身体がス
テアリングホイールを押しつつ最も前方に変位した状態
でも、未だステアリングホイールが前方に変位し得る状
態にある事が好ましい。上記第一の長孔10の長さを前
側に長くすれば、衝突時に於けるステアリングホイール
の前方への変位が大きくなり、運転者の安全をより図れ
るが、この様に構成した場合、ステアリングホイールの
前後方向の調節を行なう際に、ステアリングコラムが不
必要に動き過ぎて、調節作業が面倒になる可能性がある
為、採用できない。本発明は、この様な事情に鑑みて考
えたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のステアリングコ
ラムの支持装置は、前述した従来のステアリングコラム
の支持装置と同様に、左右1対の支持板部を有し、車体
に固定される支持ブラケットと、上記1対の支持板部の
内側面に対向する左右1対の結合板部を有し、ステアリ
ングコラムの中間部外周面に固定されて上記1対の支持
板部の間に挟持された変位ブラケットと、上記1対の支
持板部と結合板部とのうちの少なくとも一方の板部の一
部で互いに整合する位置に形成された、前後方向に長い
長孔と、上記変位ブラケットを左右方向に貫通する状態
で設けられ、その両端部を上記長孔の内側に挿通した杆
状部材と、この杆状部材の端部に設けられて上記支持ブ
ラケットに対する上記変位ブラケットの固定及び固定解
除を行なわせる係脱手段とを備えている。
【0010】特に、本発明のステアリングコラムの支持
装置に於いては、上記各長孔の一端縁は、それぞれ上記
変位ブラケットの調節し得る最前位置に対応する位置よ
りもこの変位ブラケットを更に前方に変位させ得る方向
に延長されている。そして、少なくとも一方の長孔の一
部で、上記最前位置に対応して上記杆状部材と衝合する
部分には阻止部が設けられている。この阻止部は、通常
時に上記変位ブラケットに加えられる力によっては上記
杆状部材が上記最前位置を越えて上記延長された部分に
入り込むのを阻止し、より大きい力が加わる事によって
この阻止部は上記杆状部材により変形若しくは破断させ
られて、この杆状部材が上記最前位置を越えて上記延長
された部分に入り込む事を許容する。
【0011】
【作用】上述の様に構成される本発明のステアリングコ
ラムの支持装置により、運転者の体格や運転姿勢に合わ
せてステアリングホイールの前後位置を調節したり、或
は二次衝突時にステアリングホイールを前方に変位さ
せ、運転者の生存空間を確保する際の作用は、前述した
従来のステアリングコラムの支持装置と同様である。特
に、本発明のステアリングコラムの支持装置に於いて
は、衝突事故の際、変位ブラケットの調節し得る最前位
置に対応する位置を越えた、長孔の延長された部分に、
杆状部材が入り込み、ステアリングホイールの前方への
変位量が大きくなる。即ち、衝突事故の際には、通常時
に上記変位ブラケットに加えられる力よりも大きな力が
この変位ブロックに加わる事により、阻止部が上記杆状
部材により変形させられる。この結果、杆状部材が上記
延長された部分に入り込む。この為、衝突時のステアリ
ングホイールの前方への変位量が大きくなり、運転者の
安全確保がより向上する。又、通常時には、上記杆状部
材が阻止部を越えて変位しない為、ステアリングホイー
ルの変位量が過大になって、このステアリングホイール
の前後位置調節が面倒になる事はない。
【0012】
【実施例】図1〜3は本発明の第一実施例を示してい
る。尚、本発明のステアリングコラムの支持装置の特徴
は、二次衝突時にステアリングコラム1を前方に大きく
変位させる部分の構造にある。その他の部分の構成及び
作用は、前述の図6〜7に示した従来構造と同じであ
る。従って、同等部分には同一符号を付して、重複する
説明を省略若しくは簡略にし、以下、本発明の特徴部分
を中心に説明する。支持ブラケット4の支持板部5、5
に、前後方向に長い長孔として形成した第一の長孔22
a、22aの長さL22a は、従来構造に於ける第一の長
孔10(図6)の長さL10よりも大きく(L22a
10)している。この為に、上記第一の長孔22a、2
2aを、第一の長孔10よりも前方に延長している。即
ち、特許請求の範囲に於ける各長孔の一端縁である、第
一の長孔22a、22aの前端縁(図1〜3の左端縁)
を、前方(図1〜3の左方)に延長している。
【0013】第一の長孔22aの中間部で、上記第一の
長孔10の前端縁に相当する位置には、阻止部を構成す
る突部23を形成している。即ち、この第一の長孔22
a、22aの中間部で、変位ブラケット2の調節し得る
最前位置(従来構造に於ける第一の長孔20の前端縁に
相当する位置)に、図1、3に示す様な突部23を形成
している。この突部23は、通常時(非衝突時)に、ス
テアリングホイールの前後位置調節作業に伴ってボルト
11により加えられる力によっては変形しない程度の強
度を有する。又、この突部23と第一の長孔22aの反
対側縁との距離D0 は、上記ボルト11の外径D1 より
も小さく(D0 <D1 )している。従って、通常時に上
記ボルト11は、この突部23を形成した部分よりも前
方(図1、3の左上方)へは変位できない。即ち、突部
23は、通常時に於ける上記ボルト11の変位の前側の
限度となる。
【0014】上記突部23の側方で、第一の長孔22a
と反対側(図1、3の上方)には、上記ボルト11から
大きな力が加えられた場合にこの突部23の変形を許容
する為の、小凹部24を形成している。この小凹部24
の存在に基づいて上記突部23は、第一の長孔22aの
側縁部に、片持ち式に突出している。従って、二次衝突
に伴って、通常時に加えられる力よりも大きな力が、変
位ブラケット2からボルト11を介して上記突部23に
加えられた場合、この突部23は、上記小凹部24側に
変形する。
【0015】上述の様に構成される本発明のステアリン
グコラムの支持装置は、衝突事故発生時に運転者の生存
空間を確保すべく、次の様に作用する。即ち、ステアリ
ングホイールに運転者の身体が勢い良くぶつかる、二次
衝突が発生した場合には、衝突荷重に基づいて上記ボル
ト11が、第一の長孔22a、22aに沿って前方に変
位する。突部23に当接する迄ボルト11が変位する
と、このボルト11は突部23を小凹部24に向けて強
く押圧する。この荷重は、通常時に上記変位ブラケット
2に加えられる力よりも大きい為、上記ボルト11は、
この突部23を小凹部24側に向けて変形させる。この
結果、上記ボルト11はこの突部23形成位置よりも更
に第一の長孔22aの前端側(特許請求の範囲に於ける
延長された部分)に入り込む事が許容される。この為、
上記ステアリングホイールの変位量が従来構造の場合に
比べて十分に大きくなり、衝突時に運転者の身体に大き
な衝撃が加わるのを、より一層確実に防止できる。即
ち、シートベルトにより運転者の身体が拘束される以前
に、ステアリングホイールが前方に変位しなくなる事が
なくなる。これに対して通常時には、上記ボルト11が
上記突部23形成位置よりも前方に変位する事はない。
従って、ステアリングホイールの位置調節時に、このス
テアリングホイールが前後方向に大きく動き過ぎる事が
ない。この結果、ステアリングホイールの位置調節が面
倒になる事はない。
【0016】次に、図4は本発明の第二実施例を示して
いる。本実施例の場合には、第一の長孔22bの中間部
で、従来構造に於ける第一の長孔10(図6〜7)の前
端部に相当する部分に凹部25を設けている。従って、
本実施例に於ける第一の長孔22bの上下方向寸法(幅
寸法)は、この凹部25形成部分が、第一の長孔22b
の中間部分で凹部25を形成していない部分よりも大き
い。この第一の長孔22bが特許請求の範囲に於ける前
後方向に長い長孔である。更に、この第一の長孔22b
の内側には枠状部材26を内嵌している。この枠状部材
26は、軟鋼等の金属、合成樹脂等、或はばね鋼等の各
種弾性材製で帯状の板材を、その中間部及び両端部を湾
曲させる事により形成している。この枠状部材26の一
部で上記凹部25に対向する部分には、この凹部25と
逆方向に突出する突部27を形成している。そして、こ
の突部27の自由状態で、この突部27の先端と枠状部
材26の反対端縁との距離を、ボルト11の外径よりも
小さくしている。従って、この枠状部材26を内嵌した
第一の長孔22bにボルト11を挿通した場合、この突
部27が、第一の長孔22b前端へ向けてのボルト11
の変位を阻止する。即ち、この突部27が阻止部を構成
する。ステアリングホイールの前後位置を調整する場
合、第一の長孔22bの後端部(図4の右下部)と上記
突部27との間部分で行なえる。
【0017】自動車の衝突に伴って、運転者がステアリ
ングホイールに衝突した場合には、上記ボルト11が上
記突部27を上記凹部25に向けて強く押圧し、この突
部27を変形させる。突部27が変形した後、ボルト1
1は凹部25、突部27を設けた部分を通過自在とな
り、延長部分である第一の長孔22bの前端側に入り込
む。従って、ステアリングホイールが、このステアリン
グホイールの調節し得る最前位置を超えて前方に変位
し、運転者を保護する。
【0018】次に、図5は本発明の第三実施例を示して
いる。本実施例の場合、特許請求の範囲に於ける前後方
向に長い長孔である第一の長孔22cを、単なる長孔と
している。この第一の長孔22cの一端縁である前端縁
は、変位ブラケット2(図1、2)の調節し得る最前位
置に対応する位置よりも、この変位ブラケット2を更に
前方に変位させ得る方向に延長されている。そして、本
実施例に於いては、中間部に蛇腹状部28を形成した枠
状プレート29を設けている。この枠状プレート29
は、軟鋼等の金属、合成樹脂、ばね材等の各種弾性材料
により造る。枠状プレート29の後端部(図5の右下端
部)は、第一の長孔22cを設けた支持板部5、5に固
定する。例えば、この枠状プレート29を軟鋼により造
った場合には、その後端部を、支持板部5、5に溶接固
定する。又、合成樹脂により造った場合には、リベッ
ト、ねじ等より結合固定する。これら結合固定方法は、
構成材料を勘案して、従来から知られた方法のうちの適
宜のものを採用する。枠状プレート29の前端部(図5
の左上端部)は、変位ブラケット2(図1〜2参照)の
調節し得る最前位置に対応する部分に位置する。本実施
例の場合、この枠状プレート29の前端部が阻止部を構
成する。
【0019】自動車の衝突に伴って運転者がステアリン
グホイールに衝突した場合には、上記蛇腹状部28が破
断(合成樹脂製の場合)、或は伸長(金属、或は弾性材
製の場合)し、ボルト11が上記第一の長孔22cの前
端部(図5の左上端)に変位する事を許容する。従っ
て、変位ブラケット2は上記最前位置を越えて変位し、
ステアリングホイールの調節され得る最前位置を超え
て、このステアリングホイールが前方に変位する。この
結果、衝突事故の際に運転者の保護を図れる。尚、上記
枠状プレート29を軟鋼板等の塑性変形自在な材料によ
り造った場合には、上記蛇腹上部28が伸長する事で衝
突のエネルギを吸収できる。
【0020】尚、上述した各実施例に於いては、変位ブ
ラケット2に第二の長孔9、9を設け、ステアリングホ
イールを上下方向の位置調節自在とした例に就いて説明
したが、本発明の特徴は、二次衝突時に、変位ブラケッ
ト2(ステアリングホイール)の位置調節可能な前側の
限度を越えて、この変位ブラケット2を前側に変位させ
る点にある。従って、上記第二の長孔9、9を省略して
前後方向に亙る調節のみ可能としたステアリングコラム
の支持装置でも、本発明を実施できる。この様な場合、
上記第二の長孔形成部分には、単なる円孔を設ける。更
に、上記第一の長孔22a(22b、22c)は、支持
板部5、5に代えて結合板部6、6に形成する事もでき
る。この場合、ステアリングホイールが前方に変位する
のに伴って、ボルト等の杆状部材は、第一の長孔の後方
に変位する。従って、阻止部の設置位置もそれに合わせ
る。又、阻止部である突部23(或は突部27、枠状プ
レート29)は、1対の第一の長孔22a(22b、2
2c)のうちの少なくとも一方に設ければ良いが、左右
のバランスを考慮して、両側に設ける事が好ましい。
【0021】
【発明の効果】本発明のステアリングコラムの支持装置
は、以上に述べた通り構成され作用するので、衝突事故
の際、運転者保護の為にステアリングホイールを、ステ
アリングホイールの位置調節可能な限度を超えて、より
前方に変位させられる。従って、位置調節作業を面倒に
する事なく、衝突時の運転者保護を十分に図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例を示す、図6のA部に相当
する拡大図。
【図2】同じく図6のB−B断面に相当する部分を拡大
して示す図。
【図3】第一の長孔を示す図。
【図4】本発明の第二実施例を示す、図3と同様の図。
【図5】同じく第三実施例を示す、図3と同様の図。
【図6】従来構造を示す側面図。
【図7】図6のB−B拡大断面図。
【符号の説明】
1 ステアリングコラム 2 変位ブラケット 3 部分 4 支持ブラケット 5 支持板部 6 結合板部 7 抱持部 8 突っ張り板 9 第二の長孔 10 第一の長孔 11 ボルト 12 継手カバー 13 ステアリングシャフト 14 支え壁 15 連結板 16 長孔 17 ガイドピン 18 螺子筒 19 ワッシャ 20 調節レバー 21 転がり軸受 22a、22b、22c 第一の長孔 23 突部 24 小凹部 25 凹部 26 枠状部材 27 突部 28 蛇腹状部 29 枠状プレート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右1対の支持板部を有し、車体に固定
    される支持ブラケットと、上記1対の支持板部の内側面
    に対向する左右1対の結合板部を有し、ステアリングコ
    ラムの中間部外周面に固定されて上記1対の支持板部の
    間に挟持された変位ブラケットと、上記1対の支持板部
    と結合板部とのうちの少なくとも一方の板部の一部で互
    いに整合する位置に形成された、前後方向に長い長孔
    と、上記変位ブラケットを左右方向に貫通する状態で設
    けられ、その両端部を上記長孔の内側に挿通した杆状部
    材と、この杆状部材の端部に設けられて上記支持ブラケ
    ットに対する上記変位ブラケットの固定及び固定解除を
    行なわせる係脱手段とを備えたステアリングコラムの支
    持装置に於いて、上記各長孔の一端縁は、それぞれ上記
    変位ブラケットの調節し得る最前位置に対応する位置よ
    りもこの変位ブラケットを更に前方に変位させ得る方向
    に延長されており、少なくとも一方の長孔の一部で、上
    記最前位置に対応して上記杆状部材と衝合する部分には
    阻止部が設けられており、この阻止部は、通常時に上記
    変位ブラケットに加えられる力によっては上記杆状部材
    が上記最前位置を越えて上記延長された部分に入り込む
    のを阻止し、より大きい力が加わる事によってこの阻止
    部は上記杆状部材により変形若しくは破断させられて、
    この杆状部材が上記最前位置を越えて上記延長された部
    分に入り込む事を許容するものである事を特徴とするス
    テアリングコラムの支持装置。
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